12:30:34

人狼物語 三日月国


203 三月うさぎの不思議なテーブル

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


厨房担当 マシロは、メモを貼った。
(c7) 2023/03/07(Tue) 22:08:10

厨房担当 マシロは、メモを貼った。
(c9) 2023/03/07(Tue) 23:03:52

【墓】 厨房担当 マシロ

 

[ 母親を嫌いになれないから、誰かに怒って欲しかった。
  大咲が言えないこと、癒えない傷を肯定されたくて。
  だから自分を救うために綺麗な言葉を並べるのではなく
  思っていることを吐き出すその誠実さが、好き、だ。>>+49 ]


  ……持ってる、側
  そうですね、……だから私、傷付いたのかも


[ 同じ世界にいたいのに、違う場所へ落とされたみたいで。
  持ってないと、なにか駄目なことが、あるのかなって。

  呻くように低く呟く貴方の方が、
  今はよっぽど、私よりも痛いような声音をしている。
  速崎へ零した"なんで"や、話し合いも、
  大咲はタイマンと言いつつ本当に怒る気はなかった。

  怒って、相手を失うのが怖いから。
  ……けれど、貴方が私の代わりに痛がってくれて
  こんな風に怒りを露にしてくれた、それだけで。
  過去の私が、泣き止んでいくような気がするんです。 ]

 
(+63) 2023/03/07(Tue) 23:59:33

【墓】 厨房担当 マシロ

 

[ 緩やかに引き寄せられて、耳元で囁き落ちる言葉。>>+50
  そこには好意を伝える以上の切実な声色が満ちていて、
  ああ、甘えて良いんだと、思えた。

  甘え方はまだ手探りで、何もかも生まれたての迷子みたい。
  でもそこに貴方がいてくれるのなら
  私は、私のままでちゃんと、立っていられる。 ]


  ……うさぎの穴は例外って分かってくれる、
  ううん。同じ気持ちでいてくれる、神田さんが好きです

  ────それ、高野さんのMV……見ましたよね?


[ あの日ふざけて言い合っていた言葉。>>+51
  宛先が私だったら良いのにな、って思いながら聞いていた。
  揶揄うようになんとか声を返したけれど
  離さないで、ちゃんと、捕まえていて欲しいのです。
  ……白うさぎは脱兎が得意なので。

  体温が離れても、手の温もりは繋がれたまま。>>+52 ]

 
(+64) 2023/03/07(Tue) 23:59:39

【墓】 厨房担当 マシロ

 

[ それから語られるのは、まず、貴方自身のこと。>>+53
  店員とお客様という立場の時は聞けなかった話だ。
 知りたくて、識りたくて、じっと貴方を見つめながら
  私は聞いていることを示すように頷きも時折挟む。

  父親と母親がいて。平凡な人生。
  大咲にはドラマ越しでしか知らない想像の世界。
  けれど、貴方のことなら何でも教えて欲しくって。
  "平凡な人生は笑顔になることがない"なんて
  そんな言葉に、ぽかん、と口を開けたりもしたかな。

  ……普通の人に憧れたことも、あったけれど
  彼らには彼らなりの悩みや人生や景色があるんだ。
  些細な、でも大事なこと。うん、と頷いた。 ]

 
(+65) 2023/03/07(Tue) 23:59:44

【墓】 厨房担当 マシロ

 

  …………、


[ 写真が趣味の人なんだろうな、という大咲の認識は
  ここで大きくひっくり返されることになる。>>+54
  笑顔を学ぶため。
  常に楽し気にしているお店の貴方しか知らないから
  そんな理由も、想像なんて、していなくて。

  美味しいものを食べたら笑顔になるという言葉には
  「分かります」とばかり、瞳を輝かせた。
  フリーのグルメライター。SNSのご飯日記。
  だから昼夜問わず店へ来れて、融通も効くと言ったのか。

  ひとつひとつ、パズルのピースが嵌るような気持ちだ。
  他の誰でもない 特別な貴方 のこと
  耳に入る言葉はどれも新鮮で、知れることがうれしくて
  カメラを向けなくても、貴方がいるだけで笑えるんだ、と
  示すように私は自然と咲っていた。 ]

 
(+66) 2023/03/07(Tue) 23:59:53

【墓】 厨房担当 マシロ

 

[ ──うさぎの穴を秘密にしている理由も。
  それだけ私が愛しているあの場所を、
  貴方も大事に想ってくれていることが分かるばかり。
  何故か業界人も多いとなればその配慮は有難い。

  …そういえばシャミ先輩、最近忙しそうだったな、と
  体調不良の理由を知っている大咲は
  シャミちゃんの、という話題で不意に思い出したけれど。

  そこは当人同士、或いは本人が糸を解くところだろう。
  故に察するに留め、ただの神田だよ、と言う彼に ]


  ────はい。


[ 勿論です、としっかり声を返した。 ]

 
(+67) 2023/03/08(Wed) 0:00:09

【墓】 厨房担当 マシロ

 

[ じっと見つめられるなら、視線はそらさない。>>+56
  ……それ自体は結構大きな一歩なんですが、その、
  笑顔が分からない人の頬のゆるみ方じゃないですし
  そんな風に咲う理由も、あの、……自惚れでないなら。 ]


  ────── ……  っ


[ 聞かせてくださいと言った身で。
  愛されることに慣れない心は、降り注ぐ言葉に閾値を超え
  うさぎの目と同じように顔も耳も赤くした。

  「ナンパされても歓迎ですよ」なんて
  写真を貰った時、冗談めかして返したのを思い出す。
  あーあ、これ全然脈無しだ、と寧ろ思っていたのに
  ……私のこと。想ってくれてたんだ、とか。 ]

 
(+68) 2023/03/08(Wed) 0:00:19

【墓】 厨房担当 マシロ

 


  ……あの時、ナンパして欲しかったんです、ほんとは
  今それ言うの、恥ずかしい…ですけど。
  神田さんの笑顔が好きだったから。
  高野さんと話してたこと、気にしちゃうくらい

  私を幸せプラスって言って幸せにしてくれた
  神田さんの笑顔も言葉も、全部、

  ────神田さんが好きです。わたし。
  今は、あの、……照れちゃって
  ぜんぜん……上手く言えないですけど

  隣で言い続けるから、神田さんからも、聞きたいです
  ……神田さんが好きでいてくれるなら
  私も、私のこと、ちゃんと大事にしたい。出来ます。


[ きゅ、と私から貴方を今度は抱き締めた。
  赤くなった顔も、感情が波打って潤んだ瞳も、
  隠すことなく体温を分かち合って。 ]

 
(+69) 2023/03/08(Wed) 0:01:36

【墓】 厨房担当 マシロ

 

  はい。神田さん。
  "神田さんに"、全部全部、食べて欲しいです。

  ────そんなの、こっちのセリフですよ。
  好きになってくれてありがとうございます。
  ……好きを教えてくれたのも。


[ 初恋なんですよ、これ、と打ち明ければ
  全部ちゃーんと聞き届けた白うさぎの目に
  貴方はどんな顔で映っていたかな。

  へにゃへにゃ頬を緩める私は、春に浮かれたうさぎの顔
  先に立ち上がる貴方へ合わせて
  「送ってください」と頷き。

  そのまま、手を繋いで 穏やかな夜の帰り路
  春の訪れを感じながら、一緒に、帰りましょう。** ]

 
(+70) 2023/03/08(Wed) 0:05:15
厨房担当 マシロは、メモを貼った。
(c11) 2023/03/08(Wed) 0:12:10

【墓】 厨房担当 マシロ

 

[ 一緒に痛がってくれるのが嬉しい、なんて言ったら
  貴方は果たしてどんな顔をするのだろう。>>+71
  同情でも何でもなく、あの日の傷を肯定してくれること。
  例え立場が違っていても その想いは確かでしょう?

  これから先、二度と傷付かないなんてことはきっとなくて
  でもその代わりに私の隣には貴方がいるし
  貴方の傍にも私がいる。
  ──守られるばかりじゃなく、一緒に、どんな痛みも傷も
  向き合っていきたいな …そう思えた。
  うさぎだって、いざという時はやるんですよ。 ]


  ……私が一番好きな声は、神田さんの声、ですよ
  だから、その
  …………あんまりドキドキさせないでください……


[ >>+72 真剣な声音が本気なんだと教えてくれる。
  そろそろ本気で担当カラーを桃色にするべきか。 ]

 
(+81) 2023/03/08(Wed) 19:52:41

【墓】 厨房担当 マシロ

 

[ 好きな人のことなら、どんな人生でも聞いてみたい。
  寧ろ貴方が私みたいな道を歩いていなくて良かった、と
  そんな風に想うのは 大咲のエゴだけれど。>>+73
  「取り立てて面白みのない生い立ち」と思っているなら
  今から私が色を付ける余地が幾らでもあるということ。

  カメラを向けなくても美味しいものがなくても
  目の前に貴方がいれば、私は自然と咲えるんですよ。
  ……なんて、それはきっと、未来で示していける筈。 ]


  ────……ぁぅ、……。


[ かわいくないです、と言葉を否定したくはなくて
  でもいつものように肯定で茶化せもしない。
  形にならない声が零れ、赤い耳を隠しかけるけれど。 ]

 
(+82) 2023/03/08(Wed) 19:52:45

【墓】 厨房担当 マシロ

 

  ……だ、だって、脈無しだと思ってたんです
  ナンパでも歓迎ってうっかり言っちゃって、
  どう返せば気まずくならないかなって、その……

  信用してたのも、本心ですし……


[ 「言わないでください……」といよいよ顔を覆った。
  気になってつい貴方の声を聴いてしまうし、
  常に探していたのも事実であるだけに。
  本人から指摘が来ると、ほんとにもう、居た堪れない。
  恋は盲目という先人の偉大な言葉が頭を過る。

  正直、遠い世界の、違う感情なんだとさえ思っていた。
  誰かを好きになる。その人に好きになってもらう。
  ──どうやって? 抱えた答えは出ないまま。
  一生縁がないなと思っていたのに、
  気付けば林檎が落ちるように恋へ転がって。 ]

 
(+83) 2023/03/08(Wed) 19:52:51

【墓】 厨房担当 マシロ

 

  返されても、受け取りません。
  私の初恋、ちゃんと、最後の恋にしてください

  ──わたしも、好きでいて貰えるように頑張る、ので。


[ 抱き締めた体温は春先の夜に負けない熱さで、
  お互い耳まで赤い、そんな一幕。

  帰ろうかという提案の真意は知らずとも>>+77
  これ以上可愛いを言われると死んでしまいそうなので
  私の命も無事に救出されましたよ、お揃いですね? ]

 
(+84) 2023/03/08(Wed) 19:52:54

【墓】 厨房担当 マシロ

 

[ 帰り路では色々な話をした。
  >>+78 お店にいる間は聞くに聞けないプライベート。

  一人暮らしはお揃いです。一駅先、女性向け物件。
  実家は……まだ同じ場所にあるのか分からない。
  23歳。誕生日は冬なのも、お揃い。
  何型なんだろう。教えて貰ったことはなかった。
  155cm、体重はトップシークレットです。女の子の秘密。

  あと、好きな色は白です。名前が真白だから。
  ──神田さんは? と聞けば ]


  ……ず、るぃ ひと、ですね……


[ そんな不意の、会心の一撃。>>+78
  一生勝てそうにないんですが、どうしましょう、神さま。
  脱兎しなくなっただけ大咲偉いと思いませんか。
  代わりに、きゅ、と手を繋ぐ。 ]

 
(+85) 2023/03/08(Wed) 19:53:00

【墓】 厨房担当 マシロ

 

  休みの日は……んー。
  新しい服とか、仕事の時は使えないけど可愛いコスメとか
  買い物に行くことが多い、ですね。
  あ、流行りの曲を聞くのも好きです。

  好きなこと──料理とかわいいものと、後
  これは今日気付いた好きなこと、なんですけど
  好きな人のことをいっぱい知るのが、好きです。


[ だからインドアもアウトドアも両刀です。
  しつこいなんて全然思わなくて、寧ろ質問は嬉しくて。
  友達はいるけど、荒れていた頃の子ばかりだから
  遊びに出かけたこともあんまりないです。

  だからいっぱい教えてください。
  新しく出来た好きなこと、教え続けるので。
  そんな風に笑いながら。 ]

 
(+86) 2023/03/08(Wed) 19:53:24

【墓】 厨房担当 マシロ

 

[ 月のお休みは大体これくらいです、と教えたシフト。
  多分、世間一般の会社員よりもぎゅうぎゅう詰めで
  欠勤が出たら増やすこともままあるけれども
  一人で家にいるよりは、と入れすぎた節もあり。

  今後はちゃんと出来る範囲で調整しますと宣言して
  旅行にいくとすれば、なんて未来予想図には ]


  ──取ります! 絶対!
  ……長くても三日とか、四日が限界、かもですけど


[ せめて新しい人が増えてくれたらなぁ。
  という期待は、意図せずして直近にて叶うことになるが。

  一駅分。いつもと変わらない距離のはずなのに。
  ゆっくり歩いても、どうして短く感じるんだろう。 ]

 
(+87) 2023/03/08(Wed) 19:53:29

【墓】 厨房担当 マシロ

 


   ………………  ……   ぇ、


[ 固まった。>>+80
  一瞬別の意味。全部食べて欲しい。べつのいみ。
  ご飯以外? ええと、つまり、し、したごころ?
  ふと頭を過る、カウンター席、男性陣の恋愛話


  ち、ちが、ちがうんですいえちがうこともないんですが
  そんな そんな ……あの、その、
  確かに言われてみれば、主語が抜け落ちているような
  その意味を理解出来ないほどお子様ではない、ので。 ]

 
(+88) 2023/03/08(Wed) 19:53:34

【墓】 厨房担当 マシロ

 

[ 顔を隠すように手を振り踵を返す貴方の服を掴み、
  迷路みたいにぐるぐる回転する頭で導いた答えは。 ]


  あ、あのっ、 ぃ……いやじゃ、ないです
  だから懺悔とか、しなくてよくて…

  ……おぼえておく、ので
  いやじゃないことも、憶えておいて、ください


  じゃああの今度こそおやすみなさい!!!


[ 何言ってるんですか私。何口走ってるんですかわたし!?
  引き留めてまで言いたいことも要領を得ないくせに
  白うさぎは脱兎を決め、家の中へ駆け込んだ。

  ずるずるその場へ座り込むと、まっかな顔を覆って ]
 
(+89) 2023/03/08(Wed) 19:53:51

【墓】 厨房担当 マシロ

 

[ 真白と書いて、ましろだから、白が好き。
  でも白色ってね 何色にも染まっちゃうんですよ


     ──いつか遠くないうちに
     貴方の色に、染めてほしい です。* ]


 
(+90) 2023/03/08(Wed) 19:53:58

【墓】 厨房担当 マシロ

 ― アスパラガスの日にて ―



[ 速崎と話し合おう、と大咲は思っていた。
  連日何かと慌ただしく、思うように顔も合わせられず
  ようやく被った出勤日。
  仕込みの用意や時間が奇跡のすれ違いを見せ、
  結局大咲はここまで声どころか挨拶も交わせないまま。
  何かに空回るような速崎を見てしまえば

  勝手に傷付いただけの大咲が、声を掛ける余地もない。 ]


  (……ど、どう、どうしよ)


[ そうこうしているうちに衝撃の告白が聞こえ>>165
  結局あの日以来、礼も言えていない葉月が来店し>>173
  「なんでもない日」ではなくなった一日の幕開け。 ]

 
(+91) 2023/03/08(Wed) 20:19:12

【墓】 厨房担当 マシロ

 

  …………けいちゃん



[ 大咲に出来ることは、ない。
  恋の実が色付かずに落ちる瞬間を見聞きしてしまっても
  今この場の大咲は、幸せと美味しいご飯の、白うさぎ。

  なんで、と零した先日の自分を思い出す。
  過去なんかひとつも教えなかったくせして
  どのツラ下げて傷付いたとか言えるんだろう。

  でもこの三年、一緒に笑い合って料理をして
  あの記憶と日々が全部、壊れてしまう気がしたんだ。
  ──けれど、言い切らずに話し合おうとする速崎は
  クッキーを作った日の記憶と、どこか、重なる。 ]
 
(+92) 2023/03/08(Wed) 20:19:40

【墓】 厨房担当 マシロ

 

[ その時すでに神田は店内にいたか。
  或いは幸か不幸か、この騒動を知らないか。

  今日のうさぎの穴はなんだか、少しだけ苦しい空気。
  それでも営業は閉店時間まで終わらない。
  大咲は過日のように動揺を露にすることなく
  しかし今日ばかりは空気になるしかないと気配を消した ]


  (なんかもう、感情も考えもぐちゃぐちゃだけど
   私はやっぱり けいちゃんと終わりたくないな)


[ だって、信じたいってあの時確かに、思ったから。
 ────だから今は見守りもせず
  本人たちにとって良い結末へ向かえるよう祈るだけ。 ]

 
(+93) 2023/03/08(Wed) 20:20:09

【墓】 厨房担当 マシロ

 


[ 貴方が来店のベルを鳴らすなら、
  「いらっしゃいませ!」といつものように明るく笑って。
  それとも貴方が既に、うさぎの穴へいたのなら
  お仕事中の白うさぎは、自然な動きで
  貴方の声を拾うため 近くへ移動することになる* ]


 
(+94) 2023/03/08(Wed) 20:22:02
厨房担当 マシロは、メモを貼った。
(c13) 2023/03/08(Wed) 20:23:45

【墓】 厨房担当 マシロ

 

[ 葉月が速崎を気にしているのは知っていたけれども、
  速崎が栗栖に好意を持っているなんて気付かなかった。
  けれど貝沢も栗栖が好きで、栗栖も満更ではなさそうで
  ……その時点で全員幸せのハッピーエンドは存在しない。
  顛末として、明らかな深酒も気にかけてはいたけれど>>454
  今日ばかりは致し方あるまい、と止めることはなく。

  あの日の妙な空気の理由は、
  気付いていないならまだ教えてはいなかった。>>+102
  栗栖の過去を無断で教える羽目になりかねないし
  全部が終わった後、話せるところだけ聞いて貰おう、と ]


  ────あ、神田さん!
  いらっしゃいませ、お好きなお席へどうぞ!


[ それはともかく、貴方の幻覚は実際その通り。
  白うさぎはこの空気感からの寄る辺を見つけ、
  ぱっと笑顔で、ぴょん、と跳ねては彼を迎えた。 ]
 
(+105) 2023/03/08(Wed) 23:44:36

【墓】 厨房担当 マシロ

 

[ この店の、お客様と雑談をしても良し──どころか
  和気藹々とすることが寧ろ持ち味ということもあって
  まあ、変に勘違いをする人も、いないこともない。
  故に彼の牽制は実際功を為しているのだが、
  そちらは大咲が知る由もなかった。
  最近厄介なお客さん減ったなぁ、くらいの気持ちだ。

  少し遅い時間帯の来店の理由には察しがついている。
  てっぺんまで飲む、と決めるような日なら別でも
  夜のご飯を楽しむだけなら時間が余るのは確実で。
  気遣いながら通ってくれる彼の優しさが、うれしい。 ]


  前みたいにカウンターで事故っちゃったら、
  今の葉月さんだと大変ですしね〜?


[ なんて揶揄って、笑い声を一つ。
  その頃には店内も幾分か明るさを取り戻していて、
  ご機嫌な瑞野というレア中のレアまで見た後となれば>>436
  絶対"アレ"じゃん!…と、野次馬しそうになるものの ]
 
(+106) 2023/03/08(Wed) 23:44:52

【墓】 厨房担当 マシロ

 

[ いつも通りの声音、普段と変わらない笑顔。>>+104
  連日の出勤と今日も開催された騒動で疲弊した心に、
  恋しい彼の"普段通り"が安心感を与えてくれる。 ]


  はーい、承りました!
  たけのこの天ぷら、穂先多めと……アスパラの鶏肉巻き。
  マンゴータルトはですね、今日、瑞野さんが──


[ 作ったんですよ、と言いかけて、つい。
  やっぱり堪えきれない大咲は、瑞野のいる方を見た。
  何故か新人を息子にしたらしいご機嫌な瑞野。
  私の方が! 先に!
  お兄ちゃんみたいに慕ってたんですけど〜〜!?

  ……とは、言わない。大人なのだ、大咲は。 ]

 
(+107) 2023/03/08(Wed) 23:45:11

【墓】 厨房担当 マシロ

 

  ……なんか瑞野さん、ご機嫌なんですよねー、今日。
  デザート以外は、私が作りますね。
  今なら手が空いててすぐ取り掛かれますし
  ちょっとだけ待っててください。


[ 見詰める大咲の顔は、仕事の為のナチュラルメイク。
  あの日教えた「お休みの日はラメを使うのが好き」という
  些細な、好きなことのひとつ。
  万が一でも料理に入ると困るから、勤務中は使えない。

  でも、私服は可愛いを常に気にするようになった。
  理由は──言わなくても、分かりますよね?

  白うさぎはオーダーを受け、おしぼりと温かい烏龍茶を
  まずは手早く机へお出しして。
  厨房の方に戻っていく。 ]

 
(+108) 2023/03/08(Wed) 23:45:33

【墓】 厨房担当 マシロ

 

[ それにしても、春だなぁと思わんばかりの食材たちだ。
  たけのこの天ぷら。アスパラを鶏肉で巻いたもの。
  となれば前者はあっさりめで、後者には味を足そうか。

  まずはたけのこを手に取り、水洗いを終えれば
  穂先が多めになるよう食べやすい形へ切っていく。
  穂先は柔らかい分、薄く切ってしまうと噛み応えがないから
  厚めに切ることを意識して。

  鍋へ水と切り終えたたけのこ、店の特製めんつゆを入れ
  中火で煮汁が殆どなくなるまでいったん放置。
  ……という工程を一から踏むと時間が掛かってしまうので。
  和食を望まれた時に対応できるよう、
  ある程度は仕込んでおいた。穂先や根元は好みがあるから
  指定があれば選べるよう、きちんと考えて仕込んでいる。

  いや本当、その日の食材に合わせて注文を予想して
  予め仕込んでおいたものが使われると、安心します、ね ]

 
(+109) 2023/03/08(Wed) 23:45:43

【墓】 厨房担当 マシロ

 

[ 仕込んでおいた水煮のたけのこを取り出し、
  器へ移して、残ってある煮汁に浸しながら広げて冷ます。

  待つ間に今度はアスパラ、皮を取り除いた鶏の胸肉。
  後はゴボウ、人参、干ししいたけを用意して
  胸肉に包丁で切り目を入れ、開く。
  塩と料理酒を全体へ振りかけて通るように軽く揉み込み、
  アスパラのかまを取り
  皮を剥いた(削いだともいう)ゴボウと人参を
  ある程度の太さの棒状へ切れば、しっかりと茹でる。

  干ししいたけは水で戻してしっかり水気を切った後、
  半分にカットして。
  開いた鶏肉の上へ茹で冷ましたゴボウ、アスパラ、人参の
  彩り三兄弟を乗せ、タコ糸で巻いて縛った。 ]

 
(+110) 2023/03/08(Wed) 23:45:53

【墓】 厨房担当 マシロ

 

[ フライパンへごま油を引き、
  みりん、醤油、砂糖、料理酒を混ぜたものを用意して。
  天ぷらと一緒に食べても引き立つように、
  気持ち、味を濃く作ろうと、量を調整しつつ。
  先に巻き終えた鶏肉を並べ、転がすように全体へ火を通し
  一度余分な脂をキッチンペーパーで拭き取れば
  混ぜ終えた調味料と一緒に再度フライパンへ移し
  もう一度、今度はシイタケも加えて加熱する。

  粗熱を取る間に、ボウルへ天ぷら粉と水を混ぜ
  たけのこの汁気を軽くペーパーへ吸わせたら
  天ぷら粉へくぐらせ、油でじゅう、と揚げていこう。
  大葉も合わせるかと思い立ち、追加でそれも。

  完成した大葉とたけのこの天ぷらを見栄え良く並べ。
  粗熱も取れた鶏肉を一口サイズに切っていけば、
  中はちゃんと綺麗な市松模様になっていた。 ]

 
(+111) 2023/03/08(Wed) 23:45:59

【墓】 厨房担当 マシロ

 

[ 後は一緒に加熱したシイタケを見栄え良く乗せて、
  いわゆる"八幡巻き"の完成だ。

  ……あ。いえ別に、あの、名前が同じだからとか
  そんな他意は。いや。その。
  無いとは、言わない。
  マンゴータルトは食後だろう、と二皿を手に
  神田の元へ笑顔と一緒に帰っていこう。 ]


  神田さん! お待たせしました!
  ご注文の、たけのこの天ぷらと……その、
  ……鶏肉のアスパラ巻きです!

  タルト、食後にお持ちします ……ご、ごゆっくり!


[ 咄嗟に料理名に詰まって、結局言えないまま
  白うさぎはいつもの癖でぴょんと背中を向け、かけて ]

 
(+112) 2023/03/08(Wed) 23:46:20