21:42:46

人狼物語 三日月国


86 【R15RP】君と僕の、夏祭り

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【人】 二年生 鳳 凛

〜柊一の心配事〜


[“ボク”と言っていた柊一の一人称が“オレ”に変わった日のことを、凛は今でも覚えている。
緊張していたのか妙に間が空いて、その口から今までとは違う一人称を聞いたとき、凛は瞬いて、]


……柊一、今、オレって言った?


[きょとんと、少し恥ずかしそうにしている彼の横顔に尋ねたりしたものだった。
“男の子”から“男の人”に変わろうとしていた幼馴染、初めは違和を感じた一人称も今では自然に耳にしている。

同じ学校で学んで、同じ高校に進んで。
重ねた時間に比例するように、お互いを信頼する気持ちは育まれている。

柊一の何か言い辛そうにしていた姿に、そう。
凛はあの時の、一人称が変わった時のことを思い出していた。]
(28) 2021/07/23(Fri) 8:23:05

【人】 二年生 鳳 凛


急にどうしたの?


[重い口を開いて、柊一に問われた凛は驚いたように目を見開く。>>291

自分の家庭を築くときも同じようにしたいと思うのか。


傍に居ても一度も踏み越えてくることはなかった境界線に柊一のつま先が触れた。]
(29) 2021/07/23(Fri) 8:23:08

【人】 二年生 鳳 凛



……



[家族を粗末にするような相手は止めて欲しいという柊一の表情は真剣だった。
決して、思いつきや軽い気持ちで言っているのではないことも、柊一なりにずっと、このことを思い悩んできたのだいうことも、語らずとも十分凛には伝わっていた。


凛はよく、自身の家族のことを理想的だと周りに話していた。>>0:13


お金持ちになることのない、破滅的な家。
貧乏神が好んで取り憑く、お手本のような家。
だから、前世が貧乏神の自身にとって、現状はこの上ない幸せなのだと喜んで見せていた。

けれど凛はこの時、柊一の言葉に改めて気付かされた。
永い時間、“人”を見てきた記憶はあっても、自身が“人”として生きた時間はまだ短いこと。
凛には自身の家庭というものも、その相手も未だ、実感出来ていなかったことを。]
(30) 2021/07/23(Fri) 8:23:11

【人】 二年生 鳳 凛




――――柊一は、優しいね。




[凛はふっと柔らかく笑う。

二人で過ごしたいろんなことが走馬灯のように頭に浮かんできていた。>>290

嬉しそうに黒鉄を自慢していたときの柊一の顔。
凛の、年季を感じさせる生活の知恵を物珍しそうに聞いていた姿。
古紙を編んで作る籠や裁縫、編み物、裏山に黒鉄の散歩に出かけるときは果物以外にも食べることのできる茸や薬草を摘んだりもしていただろう。

ずっと続いていくと錯覚しそうな毎日の中で、不意に訪れる大人へと進む変化に戸惑いながら、少しずつ、けれど確実に二人は成長してきた。]
(31) 2021/07/23(Fri) 8:23:17

【人】 二年生 鳳 凛

[柊一は気を遣っていると思っていたようだが、凛が彼の家に遊びに行くときいつも何かしら工夫して、お金のかからない手土産を持って行っていたのは、純粋な喜んでほしいという思いからだった。
陸上を始めたときに渡した、端切れを繋ぎ合わせた手拭も、見た目はみすぼらしくとも相手を思う気持ちを込めらて作られたもの。
凛は貧しくとも、人に喜んで貰うことが好きだった。

柊一に勧められて初めて読んだ漫画は、バスケットを題材にしたものだったか。
物語の中で、誰がいちばん貧乏神に好かれるかベスト10を作ったら、すごく笑われて、


『この人は駄目です、将来絶対成功してお金持ちになりますから。』


主要人物は大体、一刀両断されるのだがたまに素質があるキャラクターが現れると、柊一は凛の分析に面白そうに耳を傾けていた。]
(32) 2021/07/23(Fri) 8:23:20

【人】 二年生 鳳 凛



…ううん、心配してくれてありがとう。


柊一なら、自分にとって一番大事なひとを見失わずに大切に出来ますね。
そういう人は必ず、幸せになれるのです。

“成功”って、お金持ちになることに対して使われることが多いですけれど、ただひとりのひとと心を通わせ、愛し愛されることも人生にとっては“成功”ですから。
将来、柊一のお嫁さんになるひとが羨ましいわ。



[この凛の応えを柊一がどう思ったのか。
凛の境遇は、“普通”に考えれば幸せなどとは決して言えない。
その中でそれでも、“幸せ”を見つけようとするならば、思考の根本を変えざるを得ない。
“貧乏神”であったという前世の記憶が、凛を救っている部分もある。
あるいは前世が“貧乏神”であったと思うことで、自身を救っているのか。

真実はまだわからない。]**
(33) 2021/07/23(Fri) 8:23:24
二年生 鳳 凛は、メモを貼った。
(a9) 2021/07/23(Fri) 8:40:49

【人】 三年生 堂本 明菜

― 回想:去年の夏、朱鷺也と ―


 うん……


[病気という言葉>>0:196が出れば、
 瞳は少しばかり空虚を映す。
 思い出すのは元々丈夫な人ではなかった母親のこと。

 それでもすぐにいつも通りに戻る。
 自分に向けられる心配も同情も、苦手だったから。
 ただ父親が倒れた時は、さすがにそういう訳には
 いかなかったけれど。]


 それなら良かった。
 そっか、つぐみちゃんも中学生になるんだよね。
 満喫できる時に満喫しなきゃ。


[家族仲も良好>>0:197のようでなによりだと、
 そんな顔で返した。
 弟も同い年だけど家族じゃないからこそ、
 あんな小さかった子がもう中学生か、などと感慨に
 浸るところもあって。]
(34) 2021/07/23(Fri) 8:57:01

【人】 三年生 堂本 明菜

[そんなつぐみちゃんが憧れめいた目で見てくれている
 なんて思いもよらない。
 逆に中学生になったつぐみちゃんに、お洒落だとか
 女子力に関して差をつけられた気しかしない為、
 明菜も尊敬の眼差しを送ることになっているなど
 気づいているかはさておき]
(35) 2021/07/23(Fri) 8:58:14

【人】 二年生 蓮見 朱鷺也

 

── 当日 ──


  あれ、先生じゃないスか
  今日も手伝いスか?


[本部テントにいる縒れたおっs…お兄さんは
 どこからどうみてもうちの高校の先生で >>14
 当然そんなところに教師がいれば、
 生徒は今日も手伝いにでてると思うわけで。

 ちなみに俺は美術の成績はあんまり良くない
 
(何故なら型抜きが11点だったことからもお察しで)

 ただまあ別に特段目立たない生徒っていうわけでもないし
 今日は一段と目立つ甚平を着てきたわけだし(?)
 向こうもこちらを認識してくれていると信じたい]

 
(36) 2021/07/23(Fri) 8:58:40

【人】 二年生 蓮見 朱鷺也

 


  あっ
  さてはお祭り誰も一緒にいけなくて
  ひとり寂しく手伝いを買って出たんでしょー


[昨日友人が同じようなことを聞いた上で>>0:325
 世知辛い大人の事情に抉られてると知らず>>7
 俺は友人以上にニヤニヤしながら、
 そんなことを聞いてみたかも、しれない。]*
 
(37) 2021/07/23(Fri) 8:58:48

【人】 三年生 堂本 明菜



 気にせず学業と部活ガンバレって言われるんだよね。
 言われても手伝える時は手伝うつもりだけど。


[それは高校にあがる際にも言われた言葉。
 別段やりたいこともなかったから店を手伝うと
 言ったけれど、その時も勝負を仕掛けられ、
 結果部活に入ることになった。

 選んだのは弓道部。
 真っ直ぐに的を見つめて、真ん中を射る清廉な姿に
 惹かれてしまったから。
 けれどもう少しお金のかからない文化部を選べば
 良かったか、なんて父親が倒れた今は思う。

 茶化す声にはそんな物好きいる?なんて真顔で返す。
 若い女の子がいるというステータス自体が
 集客になるといわれれば納得こそすれ、
 客寄せパンダになるには愛嬌が圧倒的に足りないのは
 自覚している。

 それでも少しだけ、目当てに来てくれたらなんて、
 どこかで想いはするけれど。
(38) 2021/07/23(Fri) 8:59:47
二年生 蓮見 朱鷺也は、メモを貼った。
(a10) 2021/07/23(Fri) 9:00:20

【人】 三年生 堂本 明菜



 朱鷺也君もしっかり青春しなよ。


[なんて別れ際にはそんな言葉を。
 帰宅部であることは聞いていたか。
 それを嗜めるつもりで言ったわけではなく、
 出来る時にしないと出来なくなってしまう時は
 あっという間に来るから。

 明菜が言ってもそんなに説得力は
 なかったかもしれないけれど。*]
(39) 2021/07/23(Fri) 9:01:27

【人】 三年生 堂本 明菜

― 回想:幼い日、はなひら神社にて ―

[プリントを投げ捨てたあと、
 そのまま蹲っていれば声をかけられた。>>0:301


 家出中、です……


[あげた顔はふくれっ面を浮かべていて、
 そう返事をすればお姉さんは理由を聞いてくれただろうか。
 そしたら、優しそうなお姉さんに気を許して、
 ガ――ッと事の経緯を話しただろう。
 ついでとばかりに父親の愚痴も聞かせてしまった
 気がするけど。


 あらまし話終わったらだいぶ怒りも発散され、
 お姉さんが名前の話>>0:302を切りだせば、
 頷きながら静かに聞いていた。]
(40) 2021/07/23(Fri) 9:06:41

【人】 三年生 堂本 明菜

[楽しそうにお祭りの話をするお姉さんの、
 きらきらとした笑顔がとても印象的で]


 お祭り、アタシも好き。
 お父さんね、いつもお祭りでトウモロコシ焼いてて、
 とてもおいしいの。
 つぶぞろい?で甘いトウモロコシ、選んでるんだって。
 もみじお姉ちゃんも食べたことある?
 こんど食べに来て?


[そしたらきっと、その年の夏祭りは紅葉を
 屋台の前で探すことになっただろう。
 来てくれたなら、父母はお礼をいってトウモロコシ一本
 差し出していたはず。

 宿題はね、お姉さんが素敵な名前っていってくれたから、
 ちゃんと書いて提出したよっていう報告も一緒に。

 一緒に巡る時間もあったならきっと喜んで、
 別れ際にはまたね!って手を振ったんだ。]
(41) 2021/07/23(Fri) 9:08:11

【人】 三年生 堂本 明菜

― 現在:お祭り当日 ―

[――お祭りにいけば会えると、
 思っていた日はいつまでだったかな。
 今ふと思い出したのは、アタシがお祭り準備係に
 なったからだろうか。

 出店があって、花火があって、きらきらしてて、
 みんな笑顔の夏祭り。

 だから今年は少しだけ、あの笑顔を探すことにしたんだ。
 きっと素敵な女性になっているのだろう、
 そんなことを思いながら。]
(42) 2021/07/23(Fri) 9:10:48

【人】 三年生 堂本 明菜



 昨日はありがとね。
 浴衣、よく似合ってる。


[小雪>>3と会えば、浴衣を自慢する姿を微笑ましそうに、
 どこか羨ましそうに見つめる。

 当の明菜といえば、生前母親が仕立ててくれた浴衣に
 今年初めて袖を通した。
 それまで祭りのたびに出しては、
 着ることなく仕舞われていたものだ。
 幸い、少し大きめに作られていたため着るのに
 問題はなくて安心した。]


 父さんのトウモロコシに勝てますように!



[小雪が言った
願い
>>4という言葉に思い立ち、
 少女を見送った後本殿に赴いてそう拝む。
 そこは健康祈願ではないのかというツッコミは、
 神様ならしてくれたかもしれない。]**
(43) 2021/07/23(Fri) 9:41:24

【人】 二年生 蓮見 朱鷺也

 
── 去年の夏・明菜先輩 ──


[あ、やべ。という顔をした。俺が。
 一瞬明菜先輩の顔が曇った理由 >>34
 俺も事情を知らないわけではない。

 その表情が元に戻って、
 家族の話も普通に問題なくできるなら
 よーやく安心できたわけだけど。

 つぐみと明菜先輩の眼差しの送り合いは
 男子にはどーもわからない。


 むしろ明菜先輩ンとこの中坊引き連れて
 高校生のおにーさんは
 どんな悪いことを教えてやろうかと
 そんなことばかり考えているのは
 明菜先輩には知られなくていい

 ……実際なにか教えたかどうかはともかく。

 
(44) 2021/07/23(Fri) 9:56:13

【人】 二年生 蓮見 朱鷺也

 

[そんな明菜先輩が、>>38
 高校に入ってから部活に入ったのも知っている。]


  あー
  部活あると帰り遅いスもんね。


[なんて発した言葉が他人事なのは、
 自分が帰宅部だから、にほかならない。]


  えー。絶対いるでしょ、
  物好
k…
明菜先輩目当ての客!


[一瞬物好きって言いかけたけど言い直す!
 まあ昔馴染みの距離感ってことで許してほしーけど
 ただ堂本明菜が「綺麗で美人」な部類ってことは
 茶化してる俺にだってわかりますとも。
 愛嬌の有無は…… まあこの際置いといて。]
 
(45) 2021/07/23(Fri) 9:56:38

【人】 二年生 蓮見 朱鷺也

 

[だからこそ。
 いろんな事情を知ってるからこそ。
 明菜先輩の「しっかり青春」にはちょっと笑って、]


  ……明菜先輩こそ。
  しっかり青春するよーに。
  俺は帰宅部だからこそ、出来ることもあるんで!


[時間に制約のない帰宅部だからこそ、
 セイシュンをオーカしてると言えるんじゃなかろうか
 にぃ、と別れ際笑って、明菜先輩に告げて
 ついでにサムズアップまでおまけに付けておこうか。

 それ以降もちょいちょい会うたびに
 明菜先輩には「セイシュンしてますかー」って
 茶化すように聞くようになったのは、これ以降のこと。]*
 
(46) 2021/07/23(Fri) 9:56:53
二年生 蓮見 朱鷺也は、メモを貼った。
(a11) 2021/07/23(Fri) 9:57:56

【人】 一年生 篠田 小牧

  
 ん〜〜美味しいわぁ。


(シリアス? あの子ならどっかにいったわ。)

 堂本先輩のお願いは知らぬまま。>>43 私は椅子できゅうりの一本漬けを口にしていたの。

 さて、男子の皆さまにおきましては浴衣は鈴思想とか涼し気とかお思いでしょうか?
 その実結構暑いのよ。

 お店の手伝いをしてきてほてっていた身には、暖かいトウモロコシよしみずみずしそうなキュウリが目に入ったのよ。塩気も程よくていいわね。これ。]


 ご馳走様でした。


[食べ物にぺこり、と感謝してゴミはゴミ箱に。
 次は何を食べようかしら。とうきうきしていれば、小雪ちゃんと会ったの。>>3


 こんにちは。昨日はお疲れ様。
 あら、可愛い浴衣ね。よく似合うわ。

 
(47) 2021/07/23(Fri) 10:26:26

【人】 一年生 篠田 小牧

 
[クルリと回る姿に心がときめくの。可愛い子がかわいい子すると本当可愛いわ。]


 あら、ありがとう。


>>4可愛らしい言葉に思わず頬が緩んだわ。
 お願いかぁ……商売繁盛かしら。
 
お店が維持できるかは本当これから次第だものね。


 まぁ、今はそれはそれとして。
 素直にじゃあね。と見送って。
 誰かいないかしら。とまたお祭りの喧騒の中に足を進めたの。]**
 
(48) 2021/07/23(Fri) 10:27:55

【人】 二年生 鳳 凛

─前日―


――七夕綿業さん、ですね?
記念タオル76枚、こちらで確認させて頂きます。


1.2.3……


[凛は用箋挟のリストを捲り、該当する業者を見つけると指定の場所へと案内し、数を確認する。]


OKです、では納品書は私に、商品はあちらに運んでいただけますか?
あ、はい、大和屋さんですね、少しお待ちください。


[ゴミ箱を設置し終えた後、凛は指示されていた持ち場に向かった。
昨年と同じ業務、場所も同じ。
次々と訪れる業者をてきぱきと捌く中、倉庫に現れた女生徒―花巻 楓に気付けば、探し物ですか?と声をかけることもあっただろう。>>0:351
(49) 2021/07/23(Fri) 10:28:49

【人】 二年生 鳳 凛



電球と天幕と……
少し待ってくださいね、在庫を確認しますから。



[リストを捲り、手早く言われたものが納品されているか確認する。
貧しい凛が花巻庵の和菓子を口にする機会は、落川からのお礼か、この夏祭りでの食券以外にはないが、彼女と言葉を交わしたことはあっただろうか。
どちらにしても楓のように頼まれたものを取りに来る子は他にも居たので、凛は分け隔てなく接し、備品を揃えるのを手伝った。

そうして、滞りなく夏祭り準備係の務めを果たし、その日を終えたのだった。]*
(50) 2021/07/23(Fri) 10:28:52
一年生 篠田 小牧は、メモを貼った。
(a12) 2021/07/23(Fri) 10:33:34

【人】 教師 落川 禅

[記念タオルを首にかけ、祭のロゴが入った団扇をぱたぱたさせながら、あの甚平野郎派手だなーとか眺めていたら。
振り返ったそいつは、花一高生だった。>>36
気づくかなと手を振ってみれば、寄ってきたので。]


  おう、蓮見も昨日はご苦労さん。

  そうだろ。休日も手伝っててえらいだろー?
  褒めてもいいんだぞ。


[えらそうにふんぞり返ってみせようか。
実情は、ただ本部の椅子に座ってるだけである。

蓮見は、授業態度はまあ悪くないが。
美術の成績にそれは結びつかないタイプで、平たく言えば才能がないんだろうな。うん。
(型抜き11点て逆にすごいな)


学生時代に世話になった『ハスミ自転車』。
修理してもらうのを待つ間、店頭で売り物の自転車を眺めてた悪ガキの相手をしたり。>>0:260
余計な悪知恵を仕込んだこともあった気がするが。
まあ蓮見が小学生になったかどうかの話だ。]
(51) 2021/07/23(Fri) 11:30:12

【人】 教師 落川 禅



  うるせーよ。ひとりなの、見りゃわかんだろーが。

  そっちこそなんだ、祭りでヤンキーデビューか?
  中折れ帽までかぶっちゃってまぁ……
  俺は構わんが、親兄弟は泣かせるんじゃないぞー。


[褒めろと言ったのに、逆に揶揄いやがって。>>37
背が伸びて高校生になっても生意気が健在な蓮見の額に、団扇をぺしり。*]
(52) 2021/07/23(Fri) 11:36:26

【人】 二年生 鳳 凛

─夏祭り当日―


[祭囃子に、少しずつ賑わい始めるはなひら神社。
石畳を歩く下駄の音も楽しそうに弾んでいる。
目を閉じていても、この日のために新調したのであろう浴衣を纏う人々の笑顔が浮かぶ楽しい雰囲気の中、凛はいつものツギハギだらけの制服を纏っていた。]


(柊一も浴衣を買ったって言ってたわね。
どんなものを選んだのかしら?)


[清水の舞台から飛び降りたと言っていた姿>>0:95を思い出して、くすりと笑う。
今年のお祭りにかける気合は何か理由があったりするのだろうか。]
(53) 2021/07/23(Fri) 11:41:16

【人】 二年生 鳳 凛


……あ、


[そうして、ふと気づく。
今更ながら、昨日の落川との約束、待ち合わせ場所も時間も、具体的なことは何も決めていなかった。

けれど、携帯で連絡を、と伸ばしかけた手を凛はとめた。]


大丈夫――


[それは落川に遠慮したわけではなく、なんとなく。
なんとなく、わざわざ連絡しなくても会える気がしたからなのだが、]
(54) 2021/07/23(Fri) 11:41:19

【人】 二年生 鳳 凛



――…
っ、
と、ごめんなさい。



[ドンと、ぼんやりしていた背中を押されて、小柄な凛はよろめいた。
手に持っていた巾着が揺れる。
これも、端切れを繋ぎ合わせて作った手作りだった。]**
(55) 2021/07/23(Fri) 11:42:40

【人】 二年生 稲出 柊一

当日:篠田屋


 変じゃないっすかね?

[別にセンスや着付けの技量を疑っているとかではなく。
生まれて初めて袖を通した浴衣に、
あちこち視線で確認しながら、
不慣れな感覚にもぞもぞしていた。
着付けの最中は、じっとその工程を見ていた。
折角買ったのに1回しか着ないのは勿体ないから、
自分で着られるようになったら良いなと思ったんだ。

お祭り前の篠田屋には、
案の定着付けのお客さんがいっぱいいて、>>25
娘さんの姿を見かけたら、
邪魔にならない程度に挨拶だけしたんだ。
朝顔柄の浴衣姿は、控えめに言ってとても綺麗だった。
お淑やかな彼女の印象が、そう思わせるんだろうな。]
(56) 2021/07/23(Fri) 12:01:27

【人】 二年生 稲出 柊一

どのお客さんも着付けが終わると一様に嬉しそうにしていて、
浮足立っているのは自分だけじゃなかった。
そしてあんまり今まで気にしたことなかったんだけど、
お洒落をするのってやっぱり楽しいんだろうなって思った。
女子が躍起になってファッション誌を片手に
お喋りしているのも、今なら分かる気がする。

メンズ浴衣ってどんなもんかなって、
ネットサーフィンしてた時に、
絶対浮くだろコレ……という派手柄の浴衣コーデに添えられた、
「今宵、天から舞い降りし一柱の輝神isオレ。
 恋せよ乙女。でもその乙女心、
 天に召されないよう気をつけな!」
という煽り文句的なサムシングに爆笑してごめんな。
面白すぎて2時間ぐらい浴衣そっちのけで、
夢中になって読んでしまった。マジで時間泥棒だった……。
*]
(57) 2021/07/23(Fri) 12:04:32