02:08:52

人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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【見】 郵便切手 フラン

>>18 テンゴ
【祭りの屋台】

「………」

ひりついた空気から逃げてきた先に異国の屋台。
お面の人、目立つなあ。
なんて人並みな感想を持て余しながら、積まれた駄菓子に幾らかの小銭を払う。
金平糖の瓶やガムを袋に詰めてもらった。
片手間につまめる食事は運転中のありがたいお供だ。

「……confetti?」

夜空に散らばる星をそのまま取ってきたような菓子が入った瓶を、物珍しそうに光にかざして見ていたかもしれない。
眩しさから視線を戻せば見慣れぬ形の玩具。
糸に繋がれた玉が軽い音を立てて跳ぶ様に、帽子の下で翠の瞳を瞬かせる。

「おもちゃ……」

ぽそ、と好奇心に負けた言葉は面の奥へ届くのか。
おずおずと尋ねたそうにするものの、気づかれなければ青年は人混みの中へ消えていくだろう。
(@2) 2022/08/09(Tue) 12:09:02

【人】 狡兎 ツィオ

>>24 ストレガさん
言われて、気づいたように時計を見て、

「30秒!」
「ワオ、奇遇だね!
 俺の時計もキミに出会ってから30秒進んでるよ。
 時間の進み方が全く同じなんて、
 俺たち気が合うんじゃない?。
 そうか、ありがとう、
 断られたことですぐに誘えるチャンスがもらえたと思おう」

相手の怒りに対して両手を広げて降参を示し。

「信心深いんだね。それとも義理堅いのかな。
 キミの意外な一面を見れて俺は嬉しいけど、命も惜しい、素直に謝っておこう」

と同時に、ここでそれに対しての冷徹な怒りを見せるなら、
――彼女は少なくとも白側に傾いたな。と内心で思う。
ツィオは、敵味方関係なく、大蛇の頭を落とした相手を探している。

「食事の誘いは断られたとして、
 気分を害したお詫びとしてならどうだい?」
(25) 2022/08/09(Tue) 14:18:13

【人】 ”昼行灯” テンゴ

>>@2
【祭りの屋台】

「毎度あり。いやはや助かるね。」

子供だろうが大人だろうが、男だろうが女だろうが。
品物を買ってくれる客は男にとって何より有難いもので。
素直にそう口にして、会計を済ませる。

なお、目立つのは全くその通りである。

そうして物珍しげな視線と声に気付けば、笑みを浮かべて口をさらに開くだろう。

「珍しいかい?それは金平糖、と言う砂糖菓子さ。そしてこれはけん玉という玩具だ。どちらも俺の国では馴染みがあるものでね。」

けん玉の玉を、大皿に乗せて、そのまま小皿へ。
器用に玉が移動していく。
(26) 2022/08/09(Tue) 14:27:21

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>25 ツィオ
「ゴミ捨て場に転がってる汚い男でも
 同じ時間が流れてるよ、アプローチならそっちにしな」

少なくともあたいよりは喜んで受けるだろうよ、と
2度目のため息と共にブーツが動き出す。

「詫び入れるくらいなら最初からすんな。
 それにツラと言葉に『ウソ』ってデ〜〜〜〜ッカく
 書いてあるような奴とメシ食う気はないよ」

後ろ手にBye. とする代わりに、中指を立てて。
追いかけないなら、次に会うのはきっとファミリーの場だ。
(27) 2022/08/09(Tue) 18:59:11
ラウラは、お祭りの様子を眺めに来た。 【街中】
(a6) 2022/08/09(Tue) 19:29:29

【見】 郵便切手 フラン

>>26 テンゴ
【祭りの屋台】

「コンペイトウ……星屑のようなお菓子ですね。
 甘いものは好きなので嬉しいです」

駄菓子の詰まった袋を大事に抱えて。
器用に移動させるけん玉さばきには拍手で称賛を送る。
ぽふ、と厚い手袋特有の目立たない音。

「見たところ東の方の国でしょうか。
 似たような玩具は西洋にもありますが、とても工夫を感じます。
 極東の技術は細やかで素晴らしいものですね。
 ……なにかおすすめの玩具があれば、そちらも頂きたいのですが」

巧みな技は購買欲をかきたてたらしい。
子どものような眼差しを向けて、
興味を惹かれるままに店主の言葉を待つだろう。
(@3) 2022/08/09(Tue) 19:53:26
コルヴォは、ヴェネリオが上げた片手に一瞥だけを返した。
(a7) 2022/08/09(Tue) 20:55:42

【人】 家族愛 サルヴァトーレ

>>16
君が声をかければ男は顔を上げる。それから車に預けていた腰を戻して、立って。柔らかく微笑むだろう。

「……ああ。君か」
「サルヴァトーレさん、なんて他人行儀だな。トトーって呼んでよ。いつも言ってるだろ?」

白い歯を見せて笑う。落ち着いた色の装いに、色の薄い肌や髪はよく映える。赤に近い紫の瞳が、細められて君を見つめた。

「今、お姫様をお城までお送りしたところだ。勿論丁重にね。
それで次の予定まで時間があるから、暇を潰してる。君は?」
(28) 2022/08/09(Tue) 21:15:44
レヴィアは、人気のない路地の店で、鎮魂歌を奏で続けている。
(a8) 2022/08/09(Tue) 21:23:11

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>a8 レヴィア

ブーツの音を幾分控えめに、グラスハープの音色の元へ。
いかにも店先で興味を惹かれました、という具合に、
静かにその店へと踏み込んだ。

「いい店構えね」

"裏"での普段の態度からして、
そうそう話しかけられたいタイプでもあるまい。
一言の後は軽く手を挙げて気にせずどうぞと促して。

のんびり品物を眺めはじめた。
さて、どんなものが置いてあるだろう。
(29) 2022/08/09(Tue) 21:38:21

【人】 狡兎 ツィオ

>>27 ストレガさん
「おっと、そうかい。
 で、あれば人生に数回来るモテ期なのかもしれない。
 さあ、そんな誰もが羨む俺とぜひぜひお食事を」

すげなく断られるとふふ、と笑い。

「……いやいや、大げさな。
 『ホント』って書いてないだけだよ、ストレガさん
 そういう知啓の見え隠れする女性は嫌いには絶対なれないなあ」

中指に対して指でハートを作って見送る。

「いやあ、これは脈ありとみた、
 勝率が10%超えてるなんてもはや勝ちみたいなもんだな」

上機嫌に言うと、今しがたすれ違った女の子に声を掛けた。
(30) 2022/08/09(Tue) 21:48:08

【人】 鳥葬 コルヴォ

【港の埠頭】

喧騒の外れ、船や人の出入りの活気もやや過ぎた頃の港。

埠頭に立つ人影は相も変わらず喪服じみた黒一色で、
けれど仕事中の重苦しいものよりかは幾らか異なる様相をして。
髪は結い上げ、黒いシャツにスラックス、それからサマーコート。
比較的には、軽装だ。

「こんな日には、鷗だって鳴きやしない」

それでも、ほぼ顔半分しか露出が無いような格好に変わりは無い。
手袋に覆われた手が汗で張り付く前髪を鬱陶しそうに退けて、
心底気怠げに、殆ど溜息のように独り言ちた。
誰かと楽しくお喋りする気分でもないが、追い返す気もしない。

「くたばっちまったのか、或いはただ餌に夢中なだけか
 ……まあ、何でもいいか」

不意に視界の端を、港に住み着く黒猫が横切って・・・・・・・
今は亡きボスの愛猫は、
殆ど主人家族にしか懐かない、実に賢く情深いものだった。

そんな事をふと思う傍らに、煙草の灰をまたひとつ落とした。
(31) 2022/08/09(Tue) 21:54:02

【人】 暗殺屋 レヴィア

>>29 ストレガ

カランカラン、と音を立てて扉が開かれる。
チク、タクと音を刻む時計達。
店の一画を仄かに照らし出す不思議な形のランプ達。
所狭しと置かれたヴィンテージな家具。
そして鳴りやんだ鎮魂歌。
全てが来客を歓迎する。

「貴女の好きなものはないと思うわ。」

ただ一人、店員である女だけが歓迎の色もない言葉を吐く。
視線はグラスハープに落とされたまま。

「それとも、時計を分解して歯車弄りでもするのかしら。」
(32) 2022/08/09(Tue) 21:54:29

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>32 レヴィア

「あんたが考えるあたいと違って、
 実際のあたいはここに好みのモノが多いんだよ。
 それに、分解する時は修理する時だ。
 生きてる時計をただ解体するのは趣味じゃないね」

優秀な同僚の言に、機嫌を損なった訳でもなく応える。
視線が一瞬そちらに向いて、すぐにアンティークに戻った。
背中を向けたままに、あれやこれやと眺めつつ。

「強いて言えば、入店と同時に好きなモノが一つ消えたね。
 また出して貰いたいんだけど」

ファンファーレよりこの店の音を好んでいるらしい。
歓迎だけでは足りない、無関心が立てるそれも含めて。
(33) 2022/08/09(Tue) 22:37:04

【人】 害のない毒 マキアート

>>28 トトー

「ごめん、つい」

客としても顧問としてもあだ名呼びは憚られるものだから、
人目のある所ではどうしても他人行儀になってしまう。

指摘されるたび少し照れ臭そうに、
では、トトーと呼び直して。

「賭博場での仕事が終わったところで。
 祭りの様子でも、と街に繰り出していたんです」

そっちはいつも通りそうだ、と見遣れば、
どことなく嬉しそうに目を細めた。

「良ければご一緒しても?今日はオレも、
 何して時間を潰そうかと思っていたところなので」
(34) 2022/08/09(Tue) 22:51:51

【人】 イル・マット フィオレロ

>>31 コルヴォ

「くたばっちまったのは君の忍耐でしょお」

会議後、堅苦しい空気から解放されたとばかりに
腕を軽く回してジャリ、と鳴る足音を抑えもせずに真っすぐに寄ってくる。「違う?」と言いたげに片手をひらり。

「役職次第で煙草吹かせないから大変ねぇ互いに。
 いやぁ、ほんと偉大な父が愛されていて何よりだ」

形ばかりにうんざりと、皮肉めいた唇で弧を描きながら、
立場上触れもしなかった煙草に火を付け咥える。

最近は慣れたかもしれないが、昔を知るなら随分甘く、
雨水ででも薄めたのかと言われそうな厚みの煙が漂う。
(35) 2022/08/09(Tue) 22:59:42

【人】 暗殺屋 レヴィア

>>33 ストレガ
「そう、知らなかったわ。興味がないもの。」
「生きてる人間は殺すのに、生きてる時計は殺さないのね。」

相手を不快にさせてしまうような言葉を、
しかし一切の躊躇もなく口から零す。
そこには好意も、そして敵意もなく。
ただ、思ったままの言葉を冷たく吐いている。
告げられた要望に、ぱちりと瞬きと共に夕闇のような瞳がそちらを向いて。
それから、またぱちりと瞬きと共に戻された。

「そう、ありがたいわ。」
「人と話すより、グラスを撫でるほうが好きなの。」

いつも付けている手袋は、しかし演奏の時ばかりは外されて。
白く細い指が、水の入ったグラスの縁に添えられる。
少しの、間の後。
奏でられるのは、また同じ鎮魂歌レクイエム

「品物についての質問はいつでもどうぞ。」

手を動かしながら告げる。
集中せずとも演奏できる程度には、
グラスハープを嗜んでいる。
(36) 2022/08/09(Tue) 23:10:35

【人】 マスター ロッシ

【バー:アマラント】 >>1 ソニー
普段と変わらぬ笑顔で迎えれば、
奥の方…スタッフルームを顎で示す。
いつも通りに。
時折こうして花を運んでもらうが、
それらが店に飾られることはなかった。
用途を聞いても彼は人差し指を口に当てるだけ。
それ以上言及することもないだろう、
この店主の秘密主義は今に始まったことではない。
……あ。
代金の封筒を手に、何かを思いついたような様子を見せて。

そうしてあなたが代金を受け取り、グラスを傾ける頃には
カウンターの片隅にほんの数本の花が飾られることとなっていただろう。
(37) 2022/08/09(Tue) 23:11:51
ロッシは、祭りの場に出ないけれど、ちょっぴり浮かれてはいるみたい。
(a9) 2022/08/09(Tue) 23:29:39

リカルドは、祭の喧騒を注意深く眺め、煙草に火をつけた。
(a10) 2022/08/09(Tue) 23:33:13

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>36 レヴィア
「知ってる。あんたがあたいに興味持ってたら世も末だ」
「ま、時計には軽い口も脂ぎった肌もないからね」

そういう性質だとわかっているから、怒る事もない。
こっちも同じ風に返せばいいんだから随分楽なものだ。
それこそ、普段から機械と会話している女だから、
多少冷たいくらいが丁度いいのかもしれない。

「どうも」と再演と言葉には小さく返し、
あなたと違って荒れた手先がアンティーク家具をなぞる。
なんとなく、触れる家具はどれもファミリーのアジトの、
そこにあるものに似たようなものを。
僅かに悼むような表情を浮かべて。

甲高い鎮魂歌に合わせて、店内を静かに見てまわる。
人差し指と中指を足に見立てて、家具の上を手が歩く。
ランプのある一角で足と手を止めると、
その仄灯りを放つひとつに目を留める。
鈴蘭のような形のテーブルランプだ。

「作業のお供に悪くないかもね。買うなら幾らになる?
 あと、電球の替えもあるかな」

視線はランプのまま、そう投げかけた。
(38) 2022/08/09(Tue) 23:39:15

【人】 銀の弾丸 リカルド

【街中】

祭りで賑わう街中にはおよそ似つかわしくない、質の良いスーツを着込んだ男が、煙草を吹かせて歩いている。
街の様子を見ておくことも調査の一環と思ってはいるが、どいつもこいつも浮かれていて内心嘆息を漏らした。

「……ふむ、これは悪目立ちをしているか」

しかし流石にあまりにもきっちりスーツを着込んでいるせいかもしれない。
ネクタイを緩めてボタンを2つほど外したほうが溶け込めるかもなどと思考し、早速ネクタイに手をかけた。
(39) 2022/08/09(Tue) 23:44:56

【人】 鳥葬 コルヴォ

【港の埠頭】 >>35 フィオレロ

Il cane morde sempre lo straccione  弱者はいつだって不幸になるものだ  .」

靴底が立てる音、どこか軽薄さを感じさせる声色。
不意に聞こえたそれに視線を向けもせず、
紫煙を吐き出すついでに、明後日の方へ言葉を放った。

「そう言うあんたはどうなんですか、フィオレロさん・・・・・・・?」

問いが指すものは、忍耐か、はたまた"父"への愛か。
そう問い掛けると同時に、漸くそちらに顔を向けて。
浮かべる表情は、実に冷笑主義的なニュアンスのもの。

「何もかも、日毎夜毎変わっていくってのに
 息苦しさと、堅苦しい決まり事だけは変わりやしない。
 規律だ何だと、必要な事なのはわかっていますけどね」

趣向を変えた煙には、今更何を言う事も無く。
形ばかりに返るのは、心にもない言葉だけ。

ボスの死によって変わったのは、この掃除屋も例外ではない。
以前は少なくとも、今よりは他人行儀ではなかった。
皮肉交じりを身内に向ける事だって、滅多にある事ではなかった。


「あそこにあの人が居たら、何て言ったでしょうね?
 もしも身内の裏切りを疑るあまり、内部崩壊でもしたら?……
 ──それしきで終いなら、その程度のタマだったって事だ。
 そんなところじゃあないかと、俺は思いますけどね…」
(40) 2022/08/10(Wed) 0:06:58

【人】 暗殺屋 レヴィア

>>38 ストレガ
「窓口担当は大変そうね。」

心の籠ってない言葉を吐く。
人にさして興味がない二人だから、
存外にも相性は悪くないのかもしれない。

並んだグラスに指が這う。
何百人と殺した手も、奏でる音は無辜の民と
何一つ変わりもしない。
祭りの喧騒も遠い店に、通りのいい音が響く。
視線はグラスに落としたまま。だというのに、
何処か貴女は見られてるような気配を感じるはず。
暗殺屋の視界は広い。

声を掛けられれば、夕闇が貴女の方へ改めて向けられる。

「87ユーロよ。替えは取り寄せないとないわ。
 明日以降になるわね。」

そこでぴたりと、鎮魂歌が止んで。

「アウグストが死んで悲しい?」

問いかけを一つ。
(41) 2022/08/10(Wed) 0:09:18

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>41 レヴィア
「血を被るよりは楽だと思うけどね」

傍から見れば一触即発、当人達は何も思わず、だろうか。
見られるだけでは、手元も足元も狂わない。
それで狂うなら修理屋もマフィアも務まらない。
なにせ、これであなたと同格なのだ。

「ふうん。安く感じるね、買ってくか。
 替えは……まあ必要になったらで――」

そんな風に口にした所で、問いかけひとつ。
意外そうに片眉を上げながら、
首を捻れば海色が夕闇と絡まった。

「そういうあんたは?」

睥睨するような、或いはいつもと変わらない、視線。
(42) 2022/08/10(Wed) 0:31:42

【人】 狡兎 ツィオ

>>39 リカルド
「お仕事帰りの"お嬢さん"、お隣よろしいですか?
 もし、このような催しが初めてということでしたら、
 よろしければ、エスコートなどして差し上げましょうか」

物陰から現れると慇懃無礼に恭しく礼をしてみせる。
祭りの中で彼を発見したのも面白ければ、
さらにはスーツで参加していることも面白い。
軽薄な笑みを顔に張り付けたまま現れた男は、肩を竦めた。

「緩めるのはネクタイじゃなくて顔だな。
 とてもじゃないが祭りに遊びに来たやつには見えないぞ。
 視察のつもりならワインの偽物の一本でも持ちなよリック」

透明なカップに入れたただの水を手渡しながら、
二人きりのときにしか使わない昔の呼び名で呼ぶ。

「それとも、待ち合わせか、
 まさか一人で祭りを楽しむつもりだったか?」
(43) 2022/08/10(Wed) 0:38:17

【人】 イル・マット フィオレロ

【港の埠頭】>>40 コルヴォ

「俺ぇ?今の君がそれを聞いちゃう?」

やれ、と呟かれた声は明後日に投げられた言葉も、
随分と成長が進んだ棘のように向けられた言葉も。

煙草の煙とはわざわざ別に吐き出した息がそれらへの返答。

「アウグストさんの事は純粋に好きだったさ。
 他者を特別嫌いに思ったことがない。あるとすれば──」

海鳥が鳴く声と共に視線もその先に。
追っていくと見えてくるだろう我らが故郷を指さす代わりに、その鳥が見えなくなるのをずっと目で追い続けていた。

「それこそ発火された爆弾みたいになってるのは
 どうにも馴染めそうにないのも事実さ。
 ファミリーを愛し続けていても、その愛し方はね」

息苦しい決まり事が指してる何かが、
先ほどの会議でも散々見えた様子に思ったが故の返答。

「……同じようなものじゃないの、君も。
 ボスのスタンスがそうなのはわかるぅってなるけども、
 それ以外にもあるだろ。じゃなきゃそうだな……

 唐突な他人行儀さんづけの理由を語ってくれないと、
 寂しさのあまりそのまま海に突き落としでもしそうだ」
(44) 2022/08/10(Wed) 0:52:29

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>43 ツィオ
「あ”? 大の男を女扱いするな、ツィオ」

深く眉間にシワを寄せ、声をかけられた先を振り返ると想像した通りの顔がそこにある。
10代の頃からマフィア入りをして、拾ってくれた上司に常について回っていたのだから遊び慣れしてなくても仕方ないだろう。
もうすっかり板についているとはいえ、あのズボラな上司の世話をするのは少年にはそれなりには大変だったのだ。

寄せたシワも仏頂面も、これが殆どノーマルの状態なのだから変えるのは難しい。
隣に立った男と足して2で割ればちょうど良いくらいかもしれないが、この軽薄な表情を自分が浮かべれば、何人の人間が震え上がってしまうか見ものだ。

……まぁ、土台無理な話なのだが。

「それは自分でもわかっている。
 視察に来てみたはいいが、このような場所はどうにも落ち着かん」

紫煙を漂わせながら、居心地悪そうに身じろいだ。
周りを見てみれば、確かに酒を持っているものが多い。
確かに準備不足だったかもしれないと息をつくが、決して呼び方について嫌な顔をしているわけではない。

「そんな者は居ないし、遊び慣れたお前じゃないんだから楽しみ方など知るはずもないだろう。
 まぁ……いつ何時、あの方に呼び出されるかはわからんがな」

こんなところで上司の名前は出さない。
差し出された水を受け取って、続く言葉にはしっかり首を横に振った。
(45) 2022/08/10(Wed) 0:57:15

【人】 ”昼行灯” テンゴ

>>@3 フラン
【祭りの屋台】

「如何にも。この島のずっと東にある国だ。ま、金平糖に限っては俺の国で生まれた訳じゃあないがね。」

気に入って貰えたなら何より、と笑みを深める。

「ふむ、一人で遊ぶのならば、けん玉や綾取り、折り紙があるな。誰かと楽しみたいなら、メンコでも良い。」

客に聞かれるならば、答えるのが店主の務め。
男は嬉々として玩具を並べていく。

先ほどまでこの男が遊んでいたけん玉。
そして毛糸を輪にしただけの綾取り。
さらには、色とりどりの正方形の紙たち。

ついでに、と出されるのはよく分からないキャラクターの描かれた厚みのあるカードのようなものだ。

何が貴方の好みに合うだろうか、と伺っている。
(46) 2022/08/10(Wed) 0:59:39

【墓】 鳥葬 コルヴォ


夜半。暗い路地裏を、硬く、鈍く、重く、靴底が打つ。
祭りの喧騒の裏側で、葬列が墓場を歩むように、ただ粛々と。

「──掃除屋が死体を作るなんざ」

「世も末だと思いませんか、あんたも」

答えは返らない。
端から答えを求めてもいない。
見下ろす眇目には、生者への情は無い。

「……家族が?へえ、そりゃ知らなかった…」



「で、あんたが浅はかな事仕出かす前に
 顔を思い出せもしなかった程度の家族が、何だって?」

──乾いた銃声が、ひとつ。
(+0) 2022/08/10(Wed) 1:00:26

【墓】 鳥葬 コルヴォ


「…黙って死ぬ、それしきの事もできない奴ばかりだ」

「どうにもあんただけは、違うらしいがね……」
(+1) 2022/08/10(Wed) 1:00:53

【人】 家族愛 サルヴァトーレ

>>34 マキアート

君が照れくさそうな顔をする度、男はいつも眉を下げた。今も同じようにそうして、幼気な我が子を見るような表情をそのかんばせに浮かべている。
指の長い、大きな手が、ゆっくりとした動きで君の頭に伸びた。

「いいとも。謝らないで、僕のカンディート」
「手のかかる子ほど可愛いとは言うけれど、手のかからない子だって同じくらい気にかかるものだね。何か困ってることはない? 君は少し、従順すぎるから​」

整えられた髪を崩さないように、注意深く撫で付ける。まずは揃えた指の腹で。それから、曲げた指の背で。
仕事上がりなら少しくたびれているだろうか。それともプロなりに、清潔な姿を保っているのかもしれない。労うように、慈しむように、見下ろす視線。

そんな保護者然として落ち着いた表情はしかし、君の提案で明るい笑顔に変わった。

「いいの? 勿論! 大歓迎だよ、一人は味気ないからね」
「君の行きたいところに行こう。祭りでも、カフェでも、バーでも、なんでも。どこでも」
(47) 2022/08/10(Wed) 1:14:57

【人】 狡兎 ツィオ

>>45 リカルド
「おっと、随分と所在なさげだったものだから、
 田舎上がりのお嬢さんかと思って声掛けたんだが」

軽口は相手の言葉とは対称的に、
普段から担う仕事も違えば、
その仕事に対する適正も全く逆。
同じファミリーの一員という繋がりがなければ、
凡そこうやって会話をしそうもない二人が肩を並べる。

笑いながら、相手に合わせるようにして煙草を咥え、
相手の肩を指で叩くと、至極嫌そうに火をくれた。

「アルコールも女も、上の招集の枷とはリックらしい。
 とことん向いてないな、こういう場所に」

紫煙を吐き出して、口の端で嗤う。
煙に軽く酩酊した顔で祭りを眺めながら。

「あー、いいお尻してるねえ、あの子……。
 なあ、リック。マウロが言ってたが。
 今回の犯行者が"内側"に居たらどうする」

裏切り者が存在していたら、どうする?
世間話とシームレスに、そんな核心めいたことを尋ねた。
(48) 2022/08/10(Wed) 1:35:00

【人】 鳥葬 コルヴォ

【港の埠頭】 >>44 フィオレロ

「ああ、いいね。
 海に突き落として、そのまま沈めてくれたらきっと
 俺の悩みも、あんたの悩みも幾らか解決するんじゃないですか」

やはりと言うべきか、乾いた笑いと共に並ぶ言葉は淀みなく。
帰らない鳥の行く末を追う事はせずとも、
その視線の先、続く言葉が指すものはわかっている。

「他者を特別嫌いに思った事が無い。
 無関心なら、同じではなくとも、そう変わらないでしょうよ。
 そうでないなら、違いますね。」

あんたの思想は知ったことじゃないので、同じかは知りません。
そう言いたげに、煙草を持っていない方の手を軽く揺らした。

「それにしても、随分今更じゃありませんか。
 いつからそんなに面倒臭い人になったんですか?
 あんたの事は、前からそう呼んでいたじゃないですか。
 ただの掃除屋ごときが、呼び捨てになんかできませんよ」

前からそう呼んでいた。それは確かな事実のはずで。
けれど仕事の外では、そうではなかった。
つまりこれは、仕事の外である今は通らない理屈でしかない。
何よりも、面倒臭いなんて、人の事を言えた義理ではない男だ。
(49) 2022/08/10(Wed) 1:54:19
コルヴォは、この日の夜、鉈と鋸を二本だめにした。
(a11) 2022/08/10(Wed) 2:13:37

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>48 ツィオ
「ほぉ? 俺が田舎上がりならお前も田舎上がりだろうが」

馬鹿め。とそう悪態をつき、強請られれば持っていじるジッポで火をつけてやる。
質の良いもので揃えた身の回り品の中では唯一古びたそれは、ファミリーに入って暫くした頃に上司のヴェネリオにもらったと言って大事に使っているものだ。

「全くだ。
 今回の件がなければこんな所に来ようとは思わん。
 ……酒は多少は呑むが、役に立たん女など居て何になる。俺には不要だな」

無論、ファミリーで働く女性の話ではない。
女性でも強い者は強いし、働きがわかる人間であれば敬意を評してるつもりだ。
だからこそ、力を持たぬ女子供をどうこうするつもりはなく、抗争の際にはこっそり逃したりすることがあるのだが。

「……女の尻の話など俺に聞かせるな」

続く問には苛立ちを隠さず言葉を噤んだ。

「…………、」

上には腐った者が居るのは間違いはない。
能力重視のファミリーにおいて、腐敗したお上は不要だが……だからこそ、ボスに取って代わろうとする愚か者が居ないとは言い切れない。

「もしそうであれば、証拠を掴み次第海の藻屑にしてやるに決まってる」

ぎちり、と。
歯が根を鳴らし、殺意の滲んだ目であなたを睨んだ。
(50) 2022/08/10(Wed) 2:29:48