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【人】 ノアえ、 ────……ありがとう、[ 崩れた前髪で目はよく見えなかったか 表向きバレはしない、かな 気づいてはいたけれど …どこかのお客さんでも さしておいたらいいのにね 何も無い空間を指さすあたり 器用なのか 不器用なのか 覚えがあるよ 飲み方を知る前に別れてしまったんだった 好きなお酒だとはまだ知らなかったかな 差し出された一口分の ギムレット。 …昔聞いた事があったな 父さんに ギムレットに込められた意味──── ] (144) 2022/05/29(Sun) 19:12:55 |
【人】 ノアその"お客様"に、同じもの… …いや、エバ・グリーン、お願いできますか [ 『晴れやかな心で』 ごめんね、疎いからこの2つ以外は知らないんだ もし嫌いだったら意味だけ、受け取って。 …冥福の祈りより近く ××××に聞こえる声で 感謝を、述べようか ] (145) 2022/05/29(Sun) 19:13:00 |
【人】 ノア[ 強い未練 叶うことの無いものだったとしても 友人だから 悲しみの晴れる時もありながら 此処へ在ってほしいと込める。 ]** (146) 2022/05/29(Sun) 19:13:07 |
【人】 砂の民 スティグ[思わず軽く席から立ち上がった。 しかし言葉が出ない。 また会えるかな、とは言えなかった。 それは余りにも自分勝手すぎる。 もしかしたら彼らにとってはこれが最後であってほしい、ぐらいの気持ちかもしれないのだ。 言葉に詰まっているうちに、窓の外はほぼ夜の暗さはなくなっていた。 ああ、夜明けはなんて早いのだろうか。 最後に窓から朝の光が差し込むころには、明るかった店はただの古ぼけた部屋になっていた。 鞄の中を、ちらりと見る。 酒が入ったままの、3つの瓶がしっかり残っていた。] ありがとう [もう人の気配がない空間に、ぽつりと呟いた。] (148) 2022/05/29(Sun) 19:25:16 |
【人】 砂の民 スティグ[そして、まだ部屋に他の客がいたのであれば、ちょっと近づいて聞いてみただろう。] あの…伝票貰ってます? [もしないようだったら、メニュー表を見ながら悪戦苦闘しつつ紙ナプキン上で会計計算をし、紙の上に会計分を置いて行っただろう。 持ち帰りカクテルの代金は、スターフルーツをはじめとしたおまけ…もしかしたら魔法がかかっているかも…の部分が計算できない。 チップ代のような感じで少し普通の奴より増額したので許してほしい…と、とりあえず店の奥に手を合わせたかもしれない。]* (149) 2022/05/29(Sun) 19:26:08 |
【人】 フィアンメッタ「……まるで自分が 殺 されたみたいな。そんな言い方をするんですね。 それとも、ただの例え話?」 首を微かに傾げて。 私の気の所為だとしても、そう聞こえたから。 知っている人に見つけて欲しい 忘れないでいて欲しい。 それは、この人の願いにも聞こえて。 もし、そうならば。 叶えたいと思うのに、 きっとそれは私じゃない誰かの役目で (150) 2022/05/29(Sun) 19:41:23 |
【人】 フィアンメッタ誰も冥福を祈ってくれる人が居なかったと そういう声はどこか寂し気に響いた気がして ゆらり、と瞳が揺らめく。 貴方の大切な人も…… 祈ってくれなかったのか、と言いかけて、 私の声は酒場の賑やかさにかき消された。 届いたとしても、聞こえなかったと 誤魔化せそうなくらいの、声だったから。 「縁のある人しか……出来ない……。」 (151) 2022/05/29(Sun) 19:42:18 |
【人】 フィアンメッタ 今からでもまだ、届くのなら。 ―――――願いたい。 「……!やっぱ、り……。 願いって何処に向かって投げるの…? 空、とか……?」 一人のゴーストさんの意見を聞いて 私は悩みながらも。 最後に付け加えられた一言に ムッとした顔をしてしまったはず。 (152) 2022/05/29(Sun) 19:43:11 |
【人】 フィアンメッタ頼んだピザは一人で……食べられなくはないけれど 分けるつもりでいたから。 ハバネロなんて入っていたとしたら 激辛ピザを食べることになったのは 私だけではないはずだけれど。 「……優しいですよ。 ハバネロまみれになってても。」 (154) 2022/05/29(Sun) 19:44:07 |
【人】 フィアンメッタだから―――――。 ハバネロまみれのピザが来たとして。 私は彼を優しいと、思ってしまう。 辛い辛い、って何の躊躇いもなく泣けるでしょう? (155) 2022/05/29(Sun) 19:45:31 |
【人】 フィアンメッタ*** 夜が明ける。霧夜の終わり、 私は席を立って外を見た。 うっすら明るくなっていて、今なら帰れそうで。 結局自分が飲み食いした分のお金は 席に置いて、立ち上がった。 ……夜が終わりを告げたからかな。 私にはすでに、ゴーストが見えなくなっていたから。 「ごちそうさまでした。 ……お料理、どれも美味しかった。」 シーフードピザも、分けてもらった船盛も 唐揚げも、海の色みたいなカクテルも。 ありがとう、と小さく呟いて。 (156) 2022/05/29(Sun) 19:46:06 |
【人】 フィアンメッタそれから、懐の中から一枚、 タロットカードを取り出す。 無造作に取り出した一枚は、なんでだろう。 未来を見たわけでもないのに予想がついていた。 「決めました。 逃げてきたあるべき場所へと 一度戻ることにします。 残してもらった物の意味を考えるために 他にもないか、探すために ……後悔を、忘れないために。」 (157) 2022/05/29(Sun) 19:46:43 |
【人】 フィアンメッタ 手に握られているのは、愚者のカード 数字を振るなら0。 可能性を示すカード。 タロットは、愚者が旅する軌跡とも言われるし 旅の最後に愚者は世界を手にするのだとか。 ……世界は要らないけれど 私にとっての正しい答えを、手にしたいから。 きっとこれは始まりのしるし。 (158) 2022/05/29(Sun) 19:48:16 |
【人】 フィアンメッタ遠回しで、素直な言い方じゃない祈り。 願わくば、ここに留まる魂たちの想いが 果たされますように、と。 それがどう取られていたとしても 私はもう、見ることが出来ない。 ブレスレットを付けてから微笑って。 私は店を後にした。** (161) 2022/05/29(Sun) 19:51:13 |
【人】 騎士 ノアユスターシュ、 [ 夜明け。 店からは人が出て行き始めた頃か 姿を探すように見渡して呼び止めた。 短い夜だった。 驚いて、───答えを探して。 悩みすら隠してしまえたらと 霧夜の間に見つけてしまったのは 紛れもない、生の意思。 ] (162) 2022/05/29(Sun) 19:54:43 |
【人】 騎士 ノア────僕はまだ、生きるよ 本心をはき違えるなって言ったね 今だって苦しい 消えてしまいたいと 思わない時がない、わけじゃないけど …生きていたいから消えたいんだ。 生きていたいから逃げ出したいと思ってしまう。 どちらも間違いじゃないと思った 僕の心だから 受け入れる。 受け入れて、生きていく。 死ぬのは、僕の本心じゃない (163) 2022/05/29(Sun) 19:55:59 |
【人】 騎士 ノア[ 冒険者を始めた時から ずっと身につけていた アパタイト のリング人を繋げる 絆を、差し出して。 願いを問う。 彼もまた、大切な友人であり 晴れる日を願っているから。 白む空の下を歩く騎士の指から リングが消えていたかどうかは、 今は二人のみぞ知る話。 ]** (165) 2022/05/29(Sun) 19:58:28 |
【人】 砂の民 スティグ[あの霧の夜からきっと数か月以上…一年近くが経っていただろうか。 ある時、どこから出したとも知れない手紙が、酒場に届いた。 手紙は長い土地を経て来たのだろう。 少し色が褪せていた。] (166) 2022/05/29(Sun) 20:14:11 |
【置】 砂の民 スティグ先日はありがとう。 あの後、故郷でとてもうまい酒が飲めた。 友人が、ありがとうって言ってたよ。 口をそう動かしてただけだけど、ちゃんとわかったんだ。 やっぱり飲みやすい酒、好きだったみたいだ。 そうだ、酒の仕掛けにも驚いたな。 まあ驚いていたのはほぼ僕の方なんだけど。 乾杯したら、ぼんやりと光る敷き詰められた花が舞いがって炭酸の泡が消えるように消えて行った。 僕らには洒落すぎてるなって笑って、そうしたら友人も頷いてくれた。 (L1) 2022/05/29(Sun) 20:14:53 公開: 2022/05/29(Sun) 20:15:00 |
【置】 砂の民 スティグ今は僕の村はもうほぼほぼ草に飲まれて、だけど、夜にぼんやり光るゴーストの姿も残りは2,3人になった。 だから、よく星が見えるんだ。 真っ暗な中で、寝転がって空を見上げると、星が空一面に広がって、そして一晩にいくつも落ちる。 そんな時、君らのことを思い出すんだ。 今でも祈ってる。 あの時、君がそれとなく自分を抜いて言っていたの、気づいていた。 だから試しに一度君を抜く気持ちでやってみたんだけど、無理だったよ。 君を思い出さないことが出来なかった。 だから、もう、そのまま。 君の言った事そのままに祈っているよ。 『あの酒場に居る僕の友人たちの行く末が温かなものになりますように』 (L2) 2022/05/29(Sun) 20:18:14 公開: 2022/05/29(Sun) 20:20:00 |
【置】 砂の民 スティグ誰かに勝手に友人扱いするなとか突っ込まれそうだな。 本当に、名前も知らないのにな。 でも、祈ることは自由だろう。 例えどんな…例えば、人を憎んで殺したいというようなひどい祈りがあったとしても、そう祈ってしまうんだからしょうがないじゃないか。 祈りぐらいは世の中の全ての何事からも自由であってほしいと、そう思う。 その祈りをどうするかは、また別の話だ。 …これくらいで、突っ込みは受け流せたかな。 もう、誰も居ないかもしれないけど、手紙を送ってみたよ。 配達人に怖がられて捨てられてなければいいんだけど。 また、どこかで会おう。 いつかはどこかで会えると信じている。** (L3) 2022/05/29(Sun) 20:19:29 公開: 2022/05/29(Sun) 20:20:00 |
【人】 ユスターシュあ、でもそうだ。俺も手紙届ける時 側についていかせて欲しい。そこは頼む。 娘の手がかりを聞きたいからな。 ま、その時は見えないだろうから いないものとして扱ってくれていいけどな。 行くのはお前さんの都合いい日でいい。 行ける時に、こっちに顔出してくれよ その時までには手紙を用意しておくからさ [霧の夜が次、いつになるか分からない。 なるべく早く、娘の無事を確認したい。 そんな焦燥感は消えている訳じゃなかった。] 指輪は好きな時に取りにくればいいさ マスターに置いておくよう頼んでおくよ。 その時多分、俺はもういないだろうからな。 [そう言って、笑った。] (168) 2022/05/29(Sun) 21:07:26 |
【人】 ユスターシュお、と。そろそろ時間か? んじゃ、またな。待ってるよ。 [カラっと、何でもないように笑って 彼の姿は段々見えなくなっていった事だろう。] (169) 2022/05/29(Sun) 21:07:47 |