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【人】 ユスティ*** 「ただの煽り文句だよ。 学園の不手際を指摘された上でそこまで言われたら 向こうだってやってみせろとしか言えないでしょ。」 (1) 2023/10/12(Thu) 19:55:16 |
【人】 ユスティ冷静に話せばエウロパは退学にすると 話がまとまってしまう。 そこを打開するには痛いところを突いて 相手を引けなくさせるしかない。 そのやり方はエウロパにとっては 好ましくはなかったかもしれないけれど。 首の皮が一枚繋がれば あとは努力で何とかできる話だ。 (2) 2023/10/12(Thu) 19:55:45 |
【墓】 ユスティ部屋の前に着くとエウロパからも妙な緊張感が走る。 得意では無い分野に挑戦しようとするのだから 緊張するのは当然だが、それだけではないような… モモイの意図を汲んで エウロパが鍵を開けるのを見守っていると その部屋は静かに扉を開けた。 エウロパに必要な素質が備わっている そのことを証明するその第一歩だ。 (+1) 2023/10/12(Thu) 19:57:24 |
【墓】 ユスティ扉をくぐるとそこには 練習用の模型だけでなく 参考書や小道具まで揃っていた。 これほど練習に適した環境も中々ない。 自分も後でモモイ先生に貸出願を出そうかと 密かに迷うほどにはとても良い。 エウロパも何かを考えているのだろうか 彼女もまた真剣だとわかるからこそ 投げられた相談にはユスティもまた真剣に模索する。 (+2) 2023/10/12(Thu) 19:57:43 |
【人】 ユスティユスティはまず理屈を説明するのだが エウロパが知りたいのは その蛇口のひねり方と程度を選ぶコツだろう。 けど物事は習うより慣れろという。 実際にやってもらう方がいいのだからと ユスティはエウロパの手を取る。 これを実現するために どれだけの努力を重ねたことか。 (3) 2023/10/12(Thu) 20:00:46 |
【人】 エウロパ 君とは一緒に居たいけれど それはそれとして退学になるならそれは当然。 そう思ってた私は、学園を煽って 後に引けなくする、なんて発想はなくて。 結果的にユスティの印象が悪くなってたら 嫌だな、って思ってしまうんだ。 私のせいだ、って思ってしまう。 (5) 2023/10/13(Fri) 0:17:38 |
【墓】 エウロパ明確に目的が決まっていたし、 以前にモモイ先生と来た時に入った部屋だから イメージしやすかったのもあって。 開かないかもしれないって思ったけど 願い通りに扉は開いてくれた。 (+3) 2023/10/13(Fri) 0:19:40 |
【墓】 エウロパ小道具の中から燭台を見つけると それを少し遠くに置いて、 ユスティに火をつけて欲しい、と頼む。 自分ですればいいんだろうけど 私は火に関する魔法が極端に苦手だった。 誰かを巻き込みそうな場所で 火を扱うのは私にはまだハードルが高い。 (+4) 2023/10/13(Fri) 0:20:13 |
【墓】 エウロパ問題はどうやって加減するか。 自分では加減したつもりでも 他の人にとっては加減出来てない、なんて 私にとってはよくあること。 方法が分からなくて困ってるわけだけど 実際にやってみるのが早い、と ユスティに促される。 (+6) 2023/10/13(Fri) 0:21:00 |
【墓】 エウロパ 躊躇いを見せるものの、 実際にやらなければ身につかないのは分かってる。 大きく息を吸って、覚悟を決めると。 ユスティの手はそのままに さっき火を灯してもらった燭台の方を見る。 (+8) 2023/10/13(Fri) 0:21:48 |
【墓】 エウロパ「あの燭台の火を、消したいんだ。 燭台を倒すことなく、火だけを消すような風を 魔法で起こせたらいいんだけど……。」 普段の私の魔法制御を考えると 何も考えずに魔法を放てば 燭台までなぎ倒してしまうと思う。 (+9) 2023/10/13(Fri) 0:22:18 |
【墓】 エウロパ「悠久の時を巡り続ける星のように。 ―――――安寧の風をこの手に起こせ。」 詠唱とともに、火を消すための風が巻き起こる。 その風は火を消すには強すぎるもので―――――。* (+10) 2023/10/13(Fri) 0:23:57 |
【人】 ユスティ「これだけで問題児扱いされるほど 普段の素行まで悪くないよ。 だからびっくりしたんだろうね。 あのユスティがそこまで言うなんて、って。」 (6) 2023/10/13(Fri) 21:30:45 |
【人】 ユスティだけどエウロパはその言い方が嫌だったようで、 言い方が悪かったと謝ろうとも考えたのだが 今はそれよりも不安を拭う方が先だ。 秀才をなめてもらったら困ると 口ではなく行動で証明してみせよう。 部屋に入るとエウロパが蝋燭に手を伸ばす。 火をつける練習かと思えばそうではなく どうやらつけた火を消すための練習だと知れば ユスティは観察するようにその様子を見守っていた。 (7) 2023/10/13(Fri) 21:31:47 |
【人】 ユスティ蝋燭を立てて火を灯しながら ユスティはそれとなく尋ねてみる たとえ繊細になるべき話題でも 話してもらえるならヒントがあるかもしれない。 それなら聞かない後悔より聞く後悔を選ぶべきだ。 それはともかくとして エウロパが選んだ特訓は 彼女を象徴する風の制御。 かなり難しい部類のものを選ぶのも意外だけど それだけ信頼されているということなのか。 真剣なエウロパをよそに 顔が綻びそうになるのを必死に抑えていた。 (8) 2023/10/13(Fri) 21:34:25 |
【墓】 エウロパ 言いながら、袖をまくって腕を見せる。 よく見ればそこには火傷の痕が見えるはず。 私の家族では痕までは消せず、 自分でも消し方が分からなくて。 火傷の痕を意図的に隠したりはしてないから 何処かで知られててもおかしくはないかな。 (+11) 2023/10/14(Sat) 5:07:58 |
【墓】 エウロパどうして風を選んだか、っていえば 氷の次に得意な魔法でもあるからだけど 氷を飛ばしてモモイ先生の腕を落とした出来事が 頭に過ってしまうからで。 もし、ユスティにどうして氷の魔法じゃないの? って聞かれたならモモイ先生の講義のことを 話すことになるけれど。 風の制御が難しいのは理解しているつもり。 この前空を飛んだのは偶然に近い成功。 あれを安定して成功させることは出来ない。 空を飛ぶまでいかなくても 今の私では難しいだろうと思う練習を選ぶのは 隣にいるユスティへの信頼から。 (+12) 2023/10/14(Sat) 5:08:58 |
【墓】 エウロパ 成功させたいって想いだけで簡単に成功するほど 制御の練習は甘くない。 燭台を吹き飛ばしかねない風が巻き起こって どうしよう、やっぱりできなかった、って 動揺してしまったのが伝わったのか。 (+13) 2023/10/14(Sat) 5:09:56 |
【墓】 エウロパまだ、成功したとは言えない。 風を止めた後、ユスティから手を離す。 「ユスティ……? いま、何を……どうして…? 魔力、が……。」 何が起こったのかはわかる。 だから私が聞きたいのはそこじゃなくて。 (+14) 2023/10/14(Sat) 5:12:31 |
【墓】 ユスティ腕が焼け落ちるなんてよっぽどの事 その大袈裟なことが起きるから 彼女は天才と呼ばれている。 想像が力になるこの世界では 被害妄想ひとつでさえ凶器になってしまう。 (+15) 2023/10/16(Mon) 0:39:04 |
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