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【墓】 高野 景斗おいていかないよ、 [ 泣きそうな顔で、そう言ったのは、 君があまりにも愛おしげに、生きた証に 口付けたから。 そうして順当に、死んでしまったら 君を一人にしてしまうこと。 大事な人に紹介したいくらい、 君に愛されていること。 一つずつ、覚えて、確かめて――。 明日が旅行当日という日にも。 ] (+55) 2023/03/26(Sun) 1:11:56 |
【墓】 高野 景斗 すっかり綺麗になっちゃって、 ……こう綺麗だと、……はい しません [ 貸し切りや部屋付きの風呂のことはまだ 知らないから。旅行に向けて消えていった 痕を指でなぞり、つまらなそうに唇を尖らせて。 ――そうして、旅行当日を迎える頃には、 愛する覚悟、愛される覚悟、 この先ずっと、ふたりで居る未来を、 確定的に捉えられるように、なっていただろう。* ] (+56) 2023/03/26(Sun) 1:12:11 |
【人】 高野 景斗[ うきうきと苺を探す姿を、 休日のお父さんよろしく、のんびりと 追いかけて、好きなものなのに 先にくれるというから遠慮なく。 ] 酸味の強いのも結構好きなんだよね これってどうだろう? ……そっか、食べたいだけ 食べて良いんだから、食べて 確かめれば良いね。 (11) 2023/03/26(Sun) 1:40:08 |
【人】 高野 景斗[ さすが目利きはプロといった所。 籠に摘まれた苺は二人共山のように なっていたけれど、自分のものより 彼の籠のほうが、赤く、大きく、艶々と した粒揃いで。 職場への土産に生物は持っていけない というより、全員に回るには足りなすぎる ので、立ち寄ったお土産売り場で、 配りやすいものを探し購入した。 買い取った苺はしばらくの間 自宅でのデザートになってもらうとして。 苺のピザは流石に興味津々だったようで 作り方を覚えて帰りたいと言えば、 それはいいね、と同意して。 ] (13) 2023/03/26(Sun) 1:40:35 |
【人】 高野 景斗 飽きるかなって思ったけど 全然そんなことなかったな。 まだ食べれる気すらする。 [ ――とは言うものの、生のいちごに いちごピザに、結構な量を収めていたし 温泉宿に向かえば夕食もあるだろうから ほどほど、に落ち着いたと思うよ。** ] (14) 2023/03/26(Sun) 1:40:48 |
【墓】 高野 景斗[ 思えば、それが――初めての恋だった。 人を好きになってコントロールが聞かなくなる 心の有り様も。欲の有様も。 狭量な男だと思われたくないと思ったのもはじめて それを口にすることも。 それもそうだ、会いたいも、抱かれたいも そういう空気を察して、叶えてやらねばと 考えた結果こちらから申し出ていた過去の恋愛と 今は天と地ほどに、違う。 ] 本当にだめ? それなら本気で拒絶して。諦めるから。 (+70) 2023/03/26(Sun) 16:26:27 |
【墓】 高野 景斗[ 明日が早い。そう言われた日に 零した声は、自分でも聞いたことがないほど 甘く。 余裕を剥ぎ取られて、空っぽになった自分に 愛される素養があるとは思えなくて。 愛情の試し方なんて知らないから、 許されるかぎり、愛を盾に、責め立てて。 ] だめ?でもこっちは嬉しそうだよ。 ぎゅうぎゅう俺の指食べて。 もっと、って言ってる。 [ 心の何処かで、可哀想に思う日もあった。 仕事終わって、恋人と会ってるのに、 泣くまで追い立てられて。何も悪いことなんて していないのに。 ――それでも拒めないくらい、俺のこと 好きなの。 ] (+71) 2023/03/26(Sun) 16:26:53 |
【墓】 高野 景斗 すごいね、こっちでも 気持ち良くなれるようになっちゃって。 うん、うん、俺のせいだね。 [ 問わずとも知れることをわざわざ問うことはしない。 そのくせ、キスだけは優しく、なんて。 暴力振るった後のDV夫みたいで、 自己嫌悪に飲み込まれたから。 深く反省した。試すようなことはするものではない。 そんな事すら、知らないのかと呆れられて しまっても、どうしようもないくらい。 ――離してやれないくらい 君のことが 好きで。* ] (+72) 2023/03/26(Sun) 16:27:05 |
【墓】 高野 景斗[ 行為に慣れてきても、 ぐずぐずに蕩けるまで、あまり声を 上げたがらないから。 ] じゃ、されようかな。 [ してる、と悪戯に視線を流して笑うから。 そう返して顎先に、キスを。 とっくに参ってるくせに、誘ってくる目が 唇が、いじらしくて。 ] (+74) 2023/03/26(Sun) 22:38:41 |
【墓】 高野 景斗 期待してたよ、今日ずっと。 温泉、一緒に入れますねとか言うから。 [ 指先は誘惑されている最中らしいので 瞼の上から横に少しずつ、唇で触れていく。 擽ったそうに音を拾う、耳までたどり着けば まだ戯れの延長みたいに、乾いた唇で 触れて、挟んで、擽って。 ときどき、笑って。 ] あったかい、じゃ済まないね? [ 口に含まれた指先はすっかり熱を持って 蠢くように、舌先を頬の内側を押して、つつく。 くちゅ、と音が鳴るたび、着実に、 欲に火をつけていくけれど、誘惑はまだ 続いていただろうか。* ] (+75) 2023/03/26(Sun) 22:39:09 |
【墓】 高野 景斗[ 可愛いと言っても素直に受け取られる ことはなくて。 なんなら、言わなくて良いと返される こともあっただろうか。 それが、酒がどうも彼を随分素直に そして開放的にさせたようで。 ふにゃりと蕩ける表情に、 こちらの表情が固まったのは見逃して欲しい。 今すぐにでも襲いかかりそうになるのを 抑えた故に。 追いかけるように唇を触れ合わせたら 見ないでね、とばかりに甘く下唇に噛みついて。 ] (+80) 2023/03/27(Mon) 0:00:45 |
【墓】 高野 景斗[ 指を咥えたままで笑うのを見ると、 最初からこのつもりだった?と、 してやられたような顔をしたままで。 瞼に、こめかみに、唇で触れる。 乾いた唇でも、触れられる事を 覚えた体はふるり、と震えて。 誘われた指のしでかした悪戯に、 甘い声が上がれば、顔を引き戻して、 欲に濡れた目と、目線を絡ませれば、 もうすっかりその気になってしまう。 全く持って誘惑のし甲斐のない男で 面目なく。 ] (+81) 2023/03/27(Mon) 0:01:03 |
【墓】 高野 景斗[ 裾に手を掛けるのが、 やたらとゆっくりして見えて、 小さく、 ぅわ と声が漏れた。情欲を滲ませて、誘うには満点の 言葉を紡いで、色付いた肌を見せつけながら 僅かに反応したそれを触れさせてくる。 ] どこでそんなの、覚えてきたの [ たまらず、首筋を辿りながら 言葉を直接、肌に打って ] (+82) 2023/03/27(Mon) 0:01:38 |
【墓】 高野 景斗――触られたくてやらしくなっちゃった? [ 押し黙る彼に囁きかけて、 ちう、とまた尖りに口付ける。 意地悪みたいに言ったのに、 羞恥に瞳を潤ませて、言葉を紡ぐから また愛おしく、――狂おしく。 囁くだけで、滑るだけで、期待するように 反応を示してくれるほど、己の手で 作り変えた、いとしいからだ。 隅々まで、どう触ってほしいか 分かってしまうくらいに、夜は長かった。 ] (+89) 2023/03/27(Mon) 1:13:15 |
【墓】 高野 景斗[ 君から誘ってくれる日のほうが、 情熱的になってしまうことを、 君は知っていただろうか。 唇で触れるだけでも僅かに 尖り始めるそこへ、まだもう少し 焦らすように触れたかったけれど 素直なおねだりには、とても弱いから。 音を立てて、尖るのを助けるように吸って、 片手で抱き寄せ、もう片方は、 さみしげな方を摘み取ろうと引っ掻いて。 ] ……ン、 [ 反応を伺う余裕もだんだんと消えていく、 ひくりと、跳ねるたびに、自身の熱が触れ合って 膨らんでいくのを感じるから。 ] (+90) 2023/03/27(Mon) 1:13:40 |
【墓】 高野 景斗[ 今日一日ずっと、そればかり 考えていたわけではないのだけど。 こんな風に誘ってくれるとは 思わなかったので、 昨日だってしたのにね。一回だけと 約束して。 風呂もまだ、だというのに、 抱き寄せる手が、焦るみたいに、 下着と肌の間に滑り込んで。 まさぐるみたいに、忍び寄る。* ] (+91) 2023/03/27(Mon) 1:13:50 |
【墓】 高野 景斗 ………やっと、そう言ってくれた [ やだと言いながらも体を任せてくれることで ダメと言わない代わりに、甘く啼いてくれることで 伝えてくれていた。 何もかもを素直に吐露できないことにも それはそれで、興奮していた事は否めない。 体のほうが素直、なんて 男としては冥利に尽きるというものだし。 けれど、素直に頷かれて。 一度、何もかもの動きを止めて、 やさしく、その体を抱きしめた。 知っていても、言葉にされることで 漸く真実の輪郭を得たような気がして。 ] (+96) 2023/03/27(Mon) 2:45:05 |
【墓】 高野 景斗[ 煽られてるでもない、ただ求める言葉に 夢中になって、言葉を忘れて。 甘やかな声を拾えば尚更に、 欲が広がって、溢れて、止まらなくなる。 無意識に揺れる腰を刺激するように 脚を揺らして、 すっかりぷくりと形を成した尖りは 食べる、という表現が似合うほど、 吸い出して、歯を立てて。 ] (+97) 2023/03/27(Mon) 2:46:01 |
【墓】 高野 景斗――ハァ、…… [ 唸る獣のように、息を吐き、 忍ばせた指で、先走りを塗りつけ掴みながら、 ] 肩、つかんでて、那岐 [ もう片方の手は再び、君の口の中を一通り 蹂躙して、引き抜くと、腰元からするりと 手を入れ、つぷり、と蕾をこじ開けて ] ……まだ、結構やらかい [ 前と後ろと、同時に追い立てた。 急ぐ中でも、傷つけるようなことはすまいと 思っているのに、制御を失った指は、 無遠慮に、そこを拡げるような動きをして。 ああ、今までにないくらい欲情している。 その欲が、冷静さを奪い取ってしまったようで** ] (+98) 2023/03/27(Mon) 2:47:21 |
【墓】 高野 景斗[ ごめん、と謝られて、小さく首を振る。 伺うような視線と、満ち足りた視線が絡む。 ] 嬉しい [ 次いで告げられた、すきの言葉には 頷くことで答え、頬に受けたものを 返すように、唇にそっと唇でふれる。 急速に満たされていく、優しい色のもの ――そして同時に。 ] (+103) 2023/03/27(Mon) 15:00:22 |
【墓】 高野 景斗[ 優しさとはあべこべの、 何もかも奪ってしまいかねないような 走り抜けていくような、熱。 言葉を忘れたその生き物へ、 更に火を灯すように、 柔らかな感触が肌を辿る。 ゆっさ、ゆっさと揺れる体に、 繋がりを幻視するのはお互い様だった。 吐息を震わせ、まるでその時みたいな声を 聞かされるものだから、余裕がない中でも 薄く笑う。せっかちなのもお互い様か。 繋がる前の戯れにしては性急な唇が 舌が、歯が、虐めるみたいに、悦ぶ粒を弄ぶ。 ] (+104) 2023/03/27(Mon) 15:00:55 |
【墓】 高野 景斗[ まるでそうされるために、 捲った服を抑えるように口で留め、 快楽に打ち震える姿が、酷く劣情を煽って ] いいこ [ 驚くことなく指を口の中へ受け入れられれば 意図を察して、受け入れられているようで、 一つも二つも、余計に興奮した。 ――そう、今からこの指で、 気持ち良いところ、存分に暴き立てる。 口内にも存在する性感帯を、撫でてやりながら たっぷりと唾液が絡んだなら、引き抜いて ] (+105) 2023/03/27(Mon) 15:01:26 |
【墓】 高野 景斗[ その後の事も予見していたのだろう。 すんなりと、蕾が指を受け入れて ] 期待してたくせに、 [ 早くもひくひくと甘く締め付けられれば 低く笑って。 ] じゃあ、やめる? [ くちくちと、前も後ろも悦んでいるのに だめ、なんて言われたら尚更笑って ] 優しくするのは、あとでね [ 呟いて、弱い所を同時に責めたてる。 カリ、と粒を歯で掠め、中指と人差し指は 内壁の弱いところを、掌は熱の塊の先端を。 視線は涙の浮かぶ、目尻を捉えて。 ] (+106) 2023/03/27(Mon) 15:01:57 |
【墓】 高野 景斗[ すっかり己が与える快楽を覚えてしまった 君の体が、思惑どおり、達してくれたなら 熱を逃がそうと吐息を漏らすが、 ] ……あとで、やさしくするから [ それで落ち着けるなら苦労はない。 重ねるように意味の同じ二度目の言葉を紡ぐと 布団の方へ、まだひくつく体を横たえて 下着ごとチノパンを剥ぎ取ってしまうと、 鞄のサイドポケットから避妊具を引き抜き 口で咥えて、両手で手早くジーンズの前を寛げて パッケージを破り、装着する ] 入らせて、那岐の、なか [ イッたばかりの体には少し、辛いかもしれないけど 火を付けたのは、君なので。* ] (+107) 2023/03/27(Mon) 15:02:42 |
【墓】 高野 景斗[ ゆっくりじっくりと高めて、感度を上げて 熱を蓄えて。 ――そういう愛し方が好き だったはずなのに。 欲望に任せて、無理やり襲うような 真似をしてしまった自分に嫌気が差してくるのに、 もう止まってやれなくて。 舌打ちが飛び出しそうになるのは、 なんとか、堪えた。 それなのに、全部受け入れるみたいに、 体を任せてくれるから、泣かせてしまいたい 衝動を抑えられなくて。 ] (+113) 2023/03/28(Tue) 0:45:27 |
【墓】 高野 景斗[ そんな自分がいることを、 俺は、知りたくなかったのに。 低く笑って羞恥を煽っても、 悦ぶみたいに、指を締め付けて、 睫毛を濡らしながら、やめないでと 内腿を締めて、腰を揺らして。 肩にちくりと感じる痛みすらも、 衝動に色を塗る手伝いをしてしまうから、 ] うん、やめない [ あとからうんと、反省するだろうけれど、 今だけは、狂おしいほど、欲しがらせて。 ] (+114) 2023/03/28(Tue) 0:45:54 |
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