【人】 3年生 黒崎 柚樹―― 現在・レストラン ―― [会話を終えた津崎がレストランを出て行き >>149 、目線と手の動きだけで会話した風な武藤がそれを追って行き >>152 。 武藤と話したいことは私もあれど、なら当然、津崎も武藤と話したいことはあるだろうしと2人の後ろ姿を見送った。 まさか"ミステリアスなオレのトップシークレット" >>163 などというものが話題に上ることになるなんて想像もつかなかったし、聞いていたなら地を這う低音で「はぁ?」と津崎を睨め付けていただろう、失敬な事を津崎が口走ることになる >>171 と知るはずもなく。 まだレストランの空気にはうっすら林檎の香が残っているような気がして、左手の絆創膏に視線を落としていたところ、控えめな気配が近づいて来た。 >>190 ] (207) 2022/09/09(Fri) 9:37:06 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹朝霞、さん…………。 [なんとなく気不味いのは、痛いことを言われた >>2:240 というのも否定できないけれど、津崎絡みでの後ろめたさもあったから。 あの廊下での一件、血の気を失った津崎の表情 >>2:221 から、ああそうかとうっすら悟った。 津崎にとって朝霞さんは特別な人になっていて──バス車内ではそれは感じなかったから、その後に何かがあったんだろうな、と──、朝霞さんの思いは知らねど、つい先刻まで、献身的に手当て?看病?をしていた様は、津崎を厭うている風にはとても思えなかったから。 表情を取り繕い、どうしたのと小首を傾けた私の前、開いた彼女の口は謝罪から始まった。……というか、徹頭徹尾、謝罪だった。 >>200 ] (208) 2022/09/09(Fri) 9:37:31 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹や、うん……大丈夫。 気にしないで? [投げられた言葉に心が抉られなかったとは言わないけれど。 でもそれは真実を突かれたゆえのことだし、そこは彼女の悪気の有無は関係なく、そもそもこんな、尋常ならざる状況下。 "謝る"という行為は本当に勇気が要ることで、臆病な私はと言えば、武藤に頬を打って貰って、漸く踏み出せたくらいだったのだから。] そもそも"許せない"なんて思ってた事でもないし、ほんとに。 でも言ってくれてありがとう。 勇気、必要だったよね。 [笑えた、と思う。王子様然の作り笑顔じゃなくて、本気の笑みを。] ああ……。 でも、その"ごめんなさい"に甘えて、 1つ聞いてもいいかな。 [彼女の胸の裡は知らない。 "支える側になりたかった"、"重荷になるのをやめたかった"という、意外にも強い芯を。 私にとっては、やっぱり彼女は"守られるべきもの"の位置に居る人には違いはなくて。] (209) 2022/09/09(Fri) 9:39:24 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹朝霞さんに、好きな男子が出来たとして、ね。 その人に、親友の女の子が居たら、どう思う? 正直に言って欲しい。 例えば、2人で御飯に行ったり……、 その人の家にも行き来してしまうような、親友。 ["普通の女の子"にはきっと耐えられないだろう、そんな存在。 我ながら意地悪い問いかけだよねと自覚しながら、今度は笑顔を浮かべずに。*] (210) 2022/09/09(Fri) 9:40:32 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹やっぱり……ね。 ["血が林檎"、知らぬ人が聞けば何なんだというだろうそれを、津崎はあっさり肯定してきた。>>203 視線が噛み合った、津崎の青い眼の奥にどんな思いが過ったのかはわからなかったけれど。 ] 松本さんも、林檎に纏わる幻覚を見たって。 仮説だけど…… "心が揺らいでる時に起こってる気がする"って言ってた。 私もそう思う。 見たいと思うもの、見たくないと思っているものが 見えているのかも……って、ね。 [────だから、気をつけて。 そう告げて見送ろうとすれば、津崎の元に武藤が駆けていったから、少なからず安心したかな。*] (211) 2022/09/09(Fri) 9:50:39 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹[ああ、背が近いって、顔の距離が近いってこと、なんだなあ…………。 見上げる必要も見下ろす必要もないんだな。 そんな愚にも付かないことを思い浮かべながら、私のより余程に優しげな、私のより幾分色素の薄い瞳が近づいて来るのを半ば、ぽかんとした心持ちで受け止めていた。 何しろ慣れてないもので? というか、初めてだったもので? 記念すべき"初めてのキス"は唇が離れる寸前に瞼を漸く閉じたという、体たらく、だった。 あれだけチョコ好きなんだもの、武藤の唇はチョコの味がするんじゃないかなんて、おかしな事をも考えてしまったけれど、チョコの味ではなかったな。 なんだか、ただただ幸せで。 心の底にはいつだって冷たい石がいくつも詰まっていた風だったのに、それが1つ1つ、無くなっていっているような感じがした。] (213) 2022/09/09(Fri) 10:11:20 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹────大丈夫。 私が武藤を幸せにする。 ["出来たら"じゃないんだよ。するんだよ。 そう笑いながら見つめ返した先が、なんだかぼやけて見えたから。 浮かびかけた涙を誤魔化すように、今度はこちらから口付けた。*] (214) 2022/09/09(Fri) 10:11:56 |
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。 (a72) 2022/09/09(Fri) 10:14:04 |
【人】 1年生 朝霞 純>>209 [勇気が必要だったよね、なんて彼女にこそ言える言葉だと思うのに。 お芝居なんて酷い言葉を使われて、許せないなんて思ってもなかった、なんて。 やっぱり、黒崎さんは優しかった。 直後に見せた笑みは王子様とあだ名されていた時よりも、数段美しいものに見えて。それで私は、ようやく彼女の素の姿を見れた気がして。 謝罪に来たのに、責められなかった。 それどころか、ほんの少し彼女の本質に触れることができた。 安心しきった私は、黒崎さんの問いに“なんですか?”なんて聞き返して。 そして、問いかけられた言葉。>>210 その質問に、一瞬世界も、目の前の黒崎さんも、私の心臓すらも、凍りついた感覚がした。 それは別に、問いかけ自体に動揺したわけではなくて。 逃げ続けてきた問題が、私が努力するより先に、胸に飛び込んできたからだった。 私は黒崎さんを見つめ返した。真剣な眼差し。 彼女は一体、気づいているのかいないのか。 数分間、私は考えて、そして言葉を返した。] (215) 2022/09/09(Fri) 10:58:16 |
【人】 1年生 朝霞 純>>215 私は、所謂恋愛面での好きな人がいた思い出がないので、あくまで憶測でお話しますが、別に気にならないと思います。 だって、好きな人はあくまで、私の好きな人で、その人にとっての私はただの一人の女の子じゃないですか? だったら、その人の親友の方が、その人にとって大切だと思うから。 ただの片想いなのに、好きな人の大切な人をどうこうしようなんて、そんなこと本当に好きなら考えないと、そう、思います。 普通は好きな人が幸せに生きることを願うはずで、それがたとえば異性の親友とご飯を食べることだったり、家に遊びに行ったりすることだったとしても、それが好きな人の幸せだったらそれを優先するべきだと私は思います。 [全部本心だ、好きな人に何かを強いることは好きだとは言わない。 それはそっくりそのまま、自分に当てはまるのかもしれなかったけれど。] (216) 2022/09/09(Fri) 11:06:59 |
【人】 4年生 小泉義哉―― 特別展前 ―― そうか。 そんなことがあれば、 急に別の作業をしてほしいと言われても そりゃ、混乱するし、やりたくはないよな。 [ 面倒な魔法のことを教えてもらえば、>>192 いつかのバイトの光景を思い出す。>>0:123>>0:124] それでも、バイトにも挑戦して、大学の勉強も頑張って。 工藤はできなかった部分を気にしてたかもしれないけど、 俺は工藤は頑張ってきたんだな、偉いなって思うよ。 [ その繊細さを持ち合わせていたら、 きっと自分は生きづらくて、 社会に出ようなんて思えそうになかったから、 だから義哉は素直にそんな言葉を口にする] (217) 2022/09/09(Fri) 11:12:30 |
【人】 4年生 小泉義哉はは、たしかに。 実体もなければ、人によって捉え方も違うものに どうやってなれと言うんだろうな。 [ 自重めいた笑いを浮かべながら、 その言葉を肯定する。>>195] 人間はみんな違うから、 他人の言動に対して疑問に思うことはあると思うんだ。 でも、みんな違うから、 正しさも一人一人違う形があると俺は思うんだよ。 だから、俺がそんな話をするとしたら、 『「俺は」こう思ったけど、実際は違うのだろうか?』 みたいな話し方をするかな。 あとは、相手の思考を汲み取って、 『こんな行動をしたのは、こんな風に考えてのことか?』 みたいな前置きをして、自分の考えを言ったりもするが、 これはちょっと難しいかもしれない。 [ 疑問に思うことは遠慮なく言ってくれて構わないから 疑問に対しては、丁寧に回答する>>196] (220) 2022/09/09(Fri) 11:13:13 |
【人】 4年生 小泉義哉そうか。工藤はそんな風に思ってたんだな。 俺がやっていることって、 ほとんど先輩たちから引き継いだものだからさ。 俺個人で考えたやり方ってあんまりないんだよ。 俺だって、先輩たちがバイトを辞めていったとき、 「この店うまく回していけるかな」って不安だったけど、 今もちゃんと上手くいってる。 後輩への引継ぎだってやっているつもりだし、 店長にも直した方がいいところはちゃんと話している。 ただ、まあ、店長も人間だし、 どうしても完ぺきにはできないことだってあるから。 そこは社員やバイトも含めて補い合うべきと俺は思うけどな。 とにもかくにも、 働き蟻の働き者の2割がいなくなっても、 残り8割の内の2割が働き者になるように、 俺が抜けても、パン屋はその形に合わせて変わっていく。 だから、パン屋が成り立たなくなることはきっとないよ。 [ 経験則と店長、仲間への信頼からの確信があるから、 義哉は自信をもって困るときが来ることはないと言える]* (221) 2022/09/09(Fri) 11:13:31 |
【人】 4年生 小泉義哉―― 会話の後 ―― 了解。じゃあ、一緒に行こうか。 あ、でも、ちょっと待ってくれ。 松本には電話かけないと。 昔から文字を読むの辛いらしくて。 [ 報告のLINEを送った後、>>143 松本に、繋がれば同じ内容の電話を、 繋がらなければボイスメッセージを送った後、 津崎が来ていることを告げられれば、目を見開き] へえ、そんなことも分かるのか。 津崎といえば、朝霞が記憶喪失になったみたいで、 津崎に任せてたんだよな。 記憶喪失の状態で絵の方の工藤と会って会話していたから もしかしたら、朝霞が工藤を見ると そのときの話をするかもしれないな。 [ と、津崎と武藤に合流する前に 工藤にそんな話を付け加えた]* (222) 2022/09/09(Fri) 11:13:46 |
1年生 朝霞 純は、メモを貼った。 (a73) 2022/09/09(Fri) 11:17:59 |
4年生 小泉義哉は、メモを貼った。 (a74) 2022/09/09(Fri) 11:19:08 |
【人】 3年生 津崎 徹太[小泉がトラちゃんに話しかける様子をみながら、 工藤をみやる。 さっき朝霞は必死に工藤に手を伸ばして、 ハンカチを渡そうとしていた。 俺はその邪魔をしたわけで、 だが、謝るというのも違う気がする] 工藤 朝霞にハンカチ返すなら、レストランにいるよ [それだけ言って、あとは部屋を見回し、絵を眺めた] (226) 2022/09/09(Fri) 11:23:44 |
【人】 4年生 小泉義哉―― 特別展にて津崎と ―― [ 話しぶりから、 津崎にも偽物の工藤が絵具であった証拠は>>2:178 見えていなかったらしいことに気づき>>225] ああ、落ち着いたというか……。 さっき津崎や朝霞が会っていたのは偽物の工藤で 絵具でできた存在だったんだ。 本物の工藤は、絵の中に閉じ込められていたんだが、 先ほど救出した。 絵具でできた偽物の工藤が、 今は絵の中に閉じ込められている状態だ。 [ 工藤が自分の意思で絵の中へ入ったという話は>>2:224 本人が言わない限り、こちらからは伝えないつもり] そうか。レストランに移動したか。 落ち着いたのなら良かった。 大丈夫、とは? [ 質問の意図が分からずに、首を傾げる] (227) 2022/09/09(Fri) 11:36:25 |
【人】 3年生 津崎 徹太WHOSE APPLE WAS CRUSHED? [改めて、そこに林檎の文字、 そして林檎の人。 出る体液は林檎汁。 林檎の意味するものは、 そのままかもしれないし、 ともすると] (230) 2022/09/09(Fri) 11:52:28 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹[朝霞さんは、"恋愛面での好きな人がいた思い出がない"と言った。 >>216 語る内容はとても綺麗なもの。 "普通は"、"優先するべき"が頭につく、理想の形。 逆説的に、恋情関係なしに異性と友情を維持していきたいと思っている私の方こそが、疑いようもなく異端であり、慎むべき存在なのだと思い知らされるよう。 正解なんておそらくどこにも存在しない。 けれど、欲しいと。手放したくないのだと自覚してしまったこの繋がりを自分から断ち切るのは、きっととても苦しい事のように思われて。 だから、"普通の女の子"に聞いてみたいと。 思ってしまった。] (233) 2022/09/09(Fri) 11:54:22 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹答えてくれてありがとう。 またいつか、聞かせてくれると嬉しいな。 ────朝霞さんに本当に好きな人が出来て、 そしてその人に好かれた時に。 [つい先刻までのあの空気。 献身的な所作で津崎の傍らに侍っていた朝霞さんのあの姿は、"あくまで憶測"で語らねばならないものとは違う風に感じられたけれど、本人の心は本人にしかわからないことなのだし。 変なこと聞いてごめんねと、小さな謝罪の言葉を重ねた私は、そっと朝霞さんの元から離れたのだった。*] (234) 2022/09/09(Fri) 11:54:45 |
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