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人狼物語 三日月国


180 【R15RP村】月影のさやけさ、 秘めたる願い

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【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

 でもね。
 あの病気って、再発するんだよ。

[全員ではない。
 でも、いつ再発してもおかしくない。
 そういう種類の病気だって知ったのは、
 兄ちゃんの病気が再発してからだった。
 
ちなみに、近い遺伝子をもってる俺も、
 いつ発症してもおかしくないらしい。
 怖くないといえば、嘘になる。


 でもね。
 もう一回、今度は俺の骨髄あげれば、
 兄ちゃん治ったはずなんだ。

[それが、許されていれば。

 だが惜しむらくは、
 俺はまだ12歳の子供だった。]
(78) 2022/10/17(Mon) 7:57:15

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

 

 でもね。
 俺が18歳にならないと、
 俺からはあげられなかったんだよ。

 
(79) 2022/10/17(Mon) 7:57:31

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[俺が悪かったわけじゃない。
 そんなことは、分かってる。

 でも、俺は、
 兄ちゃんの救世主
メシア
だったはずの俺は。

 何もできないまま、
 兄ちゃんが死に近づいていくのを
 見ているしかできなかった。

 
兄ちゃんに、10年以上かけ
 懇切丁寧に育て上げられたアイデンティティは、
 音を立てて崩れ逝く。
(80) 2022/10/17(Mon) 7:57:44

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

 


 
――――救世主って、言ったじゃん。



 
(81) 2022/10/17(Mon) 7:57:59

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[胸元のロケットには、
 兄ちゃんの遺骨が入っている。

 どうしてそんなことを?って言われると、
 明確な答えは返せない。

 寂しくて?
 見守っててほしくて?
 どっちも違う気がする。

 強いて言うなら、見せてあげたくて……
 見てるわけ、無いって知ってるのに。

 
だって兄ちゃんはもう、
 俺に何の言葉もかけてくれない。
(82) 2022/10/17(Mon) 7:58:11

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

 人間の心ってどこにあると思う?
 俺はね、脳みそだと思うんだ。
 そんでね、全ての意識は電気信号だと思ってる。

 だってさ。
 人間ってさ。
 死んじゃったら何も言わなくなるんだよ。
 
[中学生だった3年間。
 俺は毎日、仏壇の前で兄ちゃんに話しかけた。

 それまでのように毎日、
 その日にあったことを報告して。
 よかったな、って、頭を撫でてくれないことに、
 理不尽に怒って見せたりした。

 返事は一度もなかった。
 当たり前だ。
 死んじゃったんだから。]
(83) 2022/10/17(Mon) 7:58:23

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

 だからね、多分。
 生きて、考えて、喋ってる、
 その状態こそが、とんでもない奇跡なんだよ。

[高校に上がったころ、唐突に理解した。
 生物の授業があったからかもしれない。
 人間の身体って、
 なんかもう大体細かく解析されてて。
 そんなに神秘的なモンでもない。

 でも、脳が死んだら全て終わり。
 どんなに健康な身体が無傷で残ったって。
 その人はもう、二度と考えないし、喋らない。] 
(84) 2022/10/17(Mon) 7:58:35

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

一度止まった心臓
既に亡くなった人
が、

 もう一度動き出す
生き返って喋り出す
ことは、

 絶対にない。>>1:484

 それは、あってはいけないことだ。

 彼らの時間は、終わったのだから。]
(85) 2022/10/17(Mon) 7:58:45

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

 話、聞いてくれてありがとう。
 ねぇ、壮真。俺————

[言いかけた言葉を、途切れさせる。

 壮真が何も言わなくて、
 
それに救われた気がして

 本当に眠っちゃったのかな、
 
ふと、不安になる


 壮真の方へ、少し体を寄せて、
 つい、君の心臓の音を聞こうとして
 
生きてるよね?って確かめたくなって


 ふと、我に返る。
 近づきすぎた。]
(86) 2022/10/17(Mon) 7:58:57

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[帽子を深く下ろした君が気づく前に、
 俺は静かに体を起こす。

 君の息遣いが聞こえた。
 大丈夫。
 生きてる。

 普通は、そう。

 同時に気づく。
 
 君は、俺のつまらない秘密を聞いてしまった君は、
 俺にとって、きっと、既に————、
(87) 2022/10/17(Mon) 7:59:23

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[ついさっき、通学路で、
 未國とした会話を思い出す。

 『俺自身の順位は、意外と高めだよ』>>1:502


 ………。

 
君ってホントに、酷いやつだ、


 理不尽な悪態を、胸の内で呟いた。**]
(88) 2022/10/17(Mon) 7:59:47
助っ人担当 小鳥遊 大地は、メモを貼った。
(a33) 2022/10/17(Mon) 23:53:53

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[目が覚めるとまず、カーテンを開ける。

 どんな季節でも、窓を開ける。

 大空
そら
を仰いで、言うんだ。]
(257) 2022/10/18(Tue) 1:39:21

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

 

[  ――――おはよう、って。]

 
(258) 2022/10/18(Tue) 1:39:42

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

―― 回想・青葉ちゃん ――

 えーそれって俺に脅かされたいってこと?

[ナイナイ、って片手を振って笑う。>>1:622

 俺、あんまりそういうの得意じゃないんだ。
 なんかね、大体気配でバレるの。

[脅かされる側が気付かない振りしてくれないと
 成立しないんだよねぇ、なんて、
 それはもう、脅かし役が向いてないのでは?
 ってなるじゃん。俺はなった。

 
去年の文化祭、クラス出し物はお化け屋敷だったけど、
 なんか気配がうるさい、とかいう理由で、
 教室の前で看板もってニコニコ手を振ってる役、
 任されたんだよね。
 ちなみに仮装は狼男でした。がお。
(259) 2022/10/18(Tue) 1:40:04

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

 あっは!
 食べたい時が食べごろ、ね、
 いいね、それ

[サイコーってけらけら笑ってしまった。>>1:622

 だって、それはそうだ。
 食べたい時に食べるのが良い。
 一番美味しいに決まってる!

 しかも、仲の良い友達とか、仲間とか一緒に、
 同じものを食べられたら、
 それはもう何であってもごちそうだよね。

 なんて、キャンプの時にも言ったっけな。

 
それはそれとして、出来立てのバームクーヘン、
 めちゃくちゃ美味しかったんだよ。

 もちろん、焚火で焼いただけのマシュマロも
 サイコーだったけどね。
(260) 2022/10/18(Tue) 1:40:17

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地


[何気なく問うたら、君は願いの方がお目当てだって、
 あっさり白状してくれるものだから、
 俺は思わずニンマリ笑ってしまった。]

 アッ
 願い決まってる勢だ!
 囲め囲め!

[なんてふざけた返事を返してしまったけれど、
 はたして君を一緒に囲んでやいやいしてくれた
 仲間は俺にいたんだろうか?>>1:623*]
(261) 2022/10/18(Tue) 1:40:28

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

―― 2d ――

[昨日は1限をサボってしまった。
 幽霊と出会ったからって、
 普通の日のはずなのに。

 今日こそは、ちゃんとしようって、
 思って登校した。]

 おはよー

[始業前の教室、
 その日初めて会った人達とは必ず挨拶を交わす。]

 おはよー、槙ちゃん。

[勿論、君とも。]
(262) 2022/10/18(Tue) 1:40:45

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[一日のどのタイミングだったか、
 俺は君にひっそり問うた。]

 ねぇ槙ちゃん。
 決まった?

[その漠然とした問いは、どうとも取れただろう。

 願い事は決まった?とも。
 願うかどうか決まった?とも。

 でも、いずれにしたって『幽霊』に関わる内容だ。
 交わす言葉はきっとそう多くない。
 それから俺は君に、
 邪魔してごめんね、って言うんだ。

 引き留められなければ、
 簡単な会話のみを残して離れて行くだろう。**]
(263) 2022/10/18(Tue) 1:41:01

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

―― 回想・健人 ――

[君は知らない。
 俺は多分、どんなにマズイものだったとしても、
 友達と分け合ったら
 なんだかんだ美味しくいただいちゃうこと>>113

 だってほら、
 いつかあげたじゃん、
ジンギスカンキャラメル

 あれ多分味としては相当マズイよ
 多分一緒に食ってた壮真も凄い顔してた
 俺の気のせいかもだけど
 でも、なんか皆で食べたら結構楽しかったじゃん
 
美味し……かったとは、言えなかったごめん
(266) 2022/10/18(Tue) 1:56:04

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[俺には、君の秘密は暴けない

 きっと君は、俺には秘密を預けない

 それはきっと、
 君と俺とでは抱えた秘密の種類が違うから

 同じ傷を、共有できない]
(267) 2022/10/18(Tue) 1:56:13

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

 

     [でもね]


 
(268) 2022/10/18(Tue) 1:56:28

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

 逆だよ、健人
 失うのが簡単だから
 それを知っているからさ

 手が届く内に、
 まだ間に合うものには手を伸ばすんだよ

 せめてこの手の届く範囲はって
 抱え込むんだよ

 困っちゃうよね、人間って
 手は二つしかないのにさ
 抱えてたい大事なものは、
 二つどころじゃ済まないよね

 
まぁ、関係ないけどね

 俺、欲張りだし
(269) 2022/10/18(Tue) 1:56:43

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[君がへたくそに笑うから、>>115
 俺は上手に笑って見せよう]

 実はね、
 君も俺の大事なもののひとつなの
 だから、諦めてね

[君が足を滑らせて
 どこかに落ちそうになってたらきっと

 俺は迷わず君の腕を掴むから

 だから君は、
 俺の手の届く範囲で足を滑らせてね、って
 無茶を振って笑う。*]
(270) 2022/10/18(Tue) 1:56:55

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

―― 昼頃 ――

『あいつがいなくなれば、って————』

[『幽霊』のことを思い返す中、
 どうしても引っかかる一言があった。>>0:229

 きっとあの言葉は、
 誰に向けた言葉でもない。
 独り言みたいなものだったろうけど。

 その時は正直それどころではなくて、
 聞き流してしまったけれど、
 それは随分と……苦しい言葉だった。

 何とはなしに、スマホの画面を眺める。
 ぽつぽつと、スタンプやら言葉やらが飛び交う、
 作ったばかりのグループ。]
(271) 2022/10/18(Tue) 1:57:09

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[暫く迷った末に、
 俺は皆のメッセージの海に、
 鯖が波乗りしてるスタンプをひとつだけ
 放流しておいた。

 
声をかけるにはまだ、
 ちょっとばかし臆病すぎて
(272) 2022/10/18(Tue) 1:57:18

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[昇降口そばの自販機の前で立ち止まる。
 
 硬貨を入れて、ピピっとボタンを押して。

 がこん、って転がり落ちてきたのは、

 なんてことはない、

 おしるこ缶。**]
(273) 2022/10/18(Tue) 1:57:30
助っ人担当 小鳥遊 大地は、メモを貼った。
(a37) 2022/10/18(Tue) 2:00:45

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

── 昼下がり、自販機 ──

[あ、とかすかな声が聞こえた。
 自販機が吐き出した缶を拾おうと
 屈んだ格好のまま、声の主を見た。>>400

 あ。

[ほとんど同じ音を返した。
 はたから見たら、結構間抜けな光景かも。
 どーも、と声をかけられて、
 や、と手を上げて返す。]

 白瀬さん、だ。

[俺はあまり深く考えず、
 君の名として認識した音を口にする。

 
残念ながら俺には、
 女の子を下の名前で呼ぶって選択肢がない。


 がこん。
 自販機は、2個目のおしるこ缶を吐き出した。*]
(408) 2022/10/18(Tue) 19:37:44

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

── 放課後 ──

[その日君は、朝からどっかに行っていて、
 昨日は俺もどっかに行ってたから、
 まぁそう言うこともあるよね、って気持ちで

 どこかで何かを悩んできたのかなぁ、なんて。

 思ったのもあって、声をかけた。
 君は何やら悩んでる。>>354

 お、決まらないって即答じゃないね。

[やっぱり君も、ふって湧いた『願い事』に
 全く興味がないわけじゃないのかな。]
(409) 2022/10/18(Tue) 19:38:01

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

 俺?
 俺はねぇ……うーん。

[返される問いに、少し悩む。
 君と目が合うと、少し小首を傾げた。]

 叶いそうもない願いなら、
 あるかもね?

[願い事、ってなんだろう。
 俺にはイマイチよくわからなかった。

 オネダリなら、幼い頃に散々した。
 大体のことは叶えられた。

 十分な愛を与えられて育った俺は、
 オネダリの許容ラインを知っていた。

 叶わないような大それたオネダリは、
 そもそもしないのだ。]
(410) 2022/10/18(Tue) 19:38:15

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[そこにきて、『願い事』だ。
 果たしてこれは、どう捉えるべき種類のものか?

 俺はまだ、分かりあぐねている。]


 ……欲しいモノが、できたんだ。

[けれどそれは、
イコール
願い事ではない。]

 槙ちゃんは?
 どんな願い事を検討中?

[俺は遠慮なく、グイッと一歩を踏み込んだ。

 俺は『属性:弟』で、君は『属性:兄』だからな。
 諦めて?**]
(411) 2022/10/18(Tue) 19:38:31
助っ人担当 小鳥遊 大地は、メモを貼った。
(a53) 2022/10/18(Tue) 19:43:38