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人狼物語 三日月国


12 【完全身内村】アラビアンナイト

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視点:


【人】 魔神 ハーレフ

■アールアレフへ(支配欲→友情)


>>0

言おうと思ったとっておきの提案は、さらっと却下された。
ほんとうアールアレフってずるいなぁ。

そして…そういうとこがきっと、私は羨ましいなぁ。

「そっか!」

ざーんねん、なんて茶化して言いながら、茶器をテーブルに戻す。
何でか手が震えて落としちゃいそうだったから。

ああ、今すぐ膝を抱えて丸くなりたい。
窮屈で嫌なはずなのに、あの体勢が一番落ち着くの。


花はどんなに美しく咲いていても、見られなきゃ意味が無いんだって。
いつまでも美しく咲いて居たいんだって。
アールアレフの眩い様な願いを聞いていると、私はなんにも言えなくなる。
言葉が喉につっかえる。

それは………たぶん、すごく、怖いから。
(9) ときいろ 2019/06/15(Sat) 10:19:27

【人】 魔神 ハーレフ

「アールアレフってランプの魔神の理想的なご主人様だね!」

あなたって、私に私の身の程を思い知らせる人だね。


笑顔の練習、やっぱりしておいて良かった。
にっこり笑って、思ったままに言う。

欲は尽きないし皆欲しがる。
持っているからこそもっと欲しくなる。その通りだと思う。
ランプの魔神を手にするのは一様に欲深い権力者とかお金持ち。
時に砂漠に埋もれ、時に遺跡に隠れ。世界のどこにあるかもわからないランプを探し出すなんて普通の人だったらやりはしない。大変だもん。

私だって…もし、“自由”になったとして。
今度はきっとアールアレフみたいに“女である不自由”に悩むんだ。

欲に終わりはない。愚かなランプの魔神でも良く知っている。

………怖い事ばっかり。
外の世界は楽しいと思ったけど、同じくらい怖い。

────でも。

「………あのね!」

私はぱっと立ち上がって、美しいけど閉め切られて薄暗い部屋の窓を開け放つ。
沈みかけの太陽が地平線を赤く染めて、その反対側からは夜が忍び寄っていた。
昼間の熱気は薄らいでいて、ひんやりした夜風が頬を撫でふわりと薄い紗と戯れて去って行く。
(10) ときいろ 2019/06/15(Sat) 10:21:31

【人】 魔神 ハーレフ

「私の名前…ハーレフってね。光輪って意味なんだよ!」


窓の桟に腰掛けて、ぷらりぷらりと足を揺らす。

誰がつけてくれた名前なんだろう。
多くを持たない私が持っている、確かなもの。
でも私は、ランプの内壁を照らすだけで終わりたくなんかない。

弱虫だけど。きっと何にも分かってないけど。
でもね、こんなにも風が気持ち良いのは知ってるんだよ。


「アールアレフ。私ね、自由になれたらね。
あなたと友達になりたい」



あなたには“私”を“ランプの魔神”に押し留める要素がいっぱい。

私って喋るランプ以上の何者でもないのかな、とか。
魔神風情がおこがましくも自分自身の為に動いて良いのかな、とか。
そもそも私は外の世界に存在して居て良い存在なのかな、とか。
願いを持つご主人様の願いを叶えないなんて、あって良いのかな、とか。

色々思わされるよ。話していて胸が痛いよ。
(11) ときいろ 2019/06/15(Sat) 10:22:54

【人】 魔神 ハーレフ

でも…でもね!

私は、恐怖すらも友にして生きていたい。
だって、綺麗じゃないからこそ綺麗な世界を、知っているから。
ランプの中の世界は安全で平和だけど…そこにアールアレフは居ないから。

怖くて、鋭くて、でも本当に美しい人。
私にとって外の世界の象徴みたいな人。

今はまだ怖いけど、震えてしまうけど。
それでもいつか絶対に、大変だけど楽しいよって笑えるようになるから。


「新しい生での最初のお友達は、あなたが良いな」*
(12) ときいろ 2019/06/15(Sat) 10:23:55

【人】 魔神 ハーレフ

>>2>>3>>4 ヘイダルへのお返事



「居なかった、ねー」

膝小僧に頬を預けて、私はふにゃりと笑う。

っていうか居たら私は此処に居ないのである!
今なんかちょっと格好良い事考えた気がするな私!
こっそり自画自賛する私だけど、ヘイダルが投げたサイコロがこんこん、っと床を跳ねる音にびっくりして顔を上げた。

面はすべて6だった。ヘイダルの細工ってすごい。

────そして。
長いけど窮屈ではない沈黙の後、ヘイダルは呟いた。

私の願いも叶うと良いなって、思ってくれるんだって。
………優しいね、ヘイダルは。
あなたに想われたあの銀獅子くんは、幸せ者だね。

「ありがと」

短く、そう囁く。

その後続けられた言葉には勢い良すぎてついていけなかったけど。
ヘイダルが私の事を考えてくれてるのは分かった。

あっでもちゃんと断っておくと、ちんちくりんってまた言われたのは不満なんだからね!?
(13) ときいろ 2019/06/15(Sat) 11:02:30

【人】 魔神 ハーレフ

「うん、私、がんばる」


沢山練習したはずなのに全然面白おかしく喋れないけど。
ヘイダルの前ならそれでも良い気がするのは、不思議だね。*
(14) ときいろ 2019/06/15(Sat) 11:03:07

【人】 魔神 ハーレフ

■ヘイダルへ(感情変更なし)



夜市に連れてってよ、ってお願いした。

ヘイダルの事情は知ってる。
ほんとは私を連れ回してる場合じゃないんだと思う。
一応“敵同士”なんだし、慣れ合うのだって良くないんだと思う。

優しい彼に甘えているのだとは自分でも分かってるけど。
それでも悪態吐きながら良いよって言ってくれたから、私達は夜の街に繰り出したのだ。

「わ、わ!」

すれ違った人と軽くぶつかってよろめく。
夜市は昨晩も来たけど、その時は近くで眺めていただけ。

人の多い所なんて歩いたこと無い。
一見人と同じだけど体重が人の何十分の一も無い私は、ちょっと肩がぶつかっただけで吹き飛んでしまいそうになる。

店の軒先には置物とか小物とかアールアレフのような綺麗なヒジャブとか。
良い匂いのする揚げ物とか、ヘイダルがくれたようなスモモとか。

あるのは目に入ってるけど、歩くので精一杯!

こういう事も出来るようにならなきゃいけないなぁ。
だって自由になった私には“御主人様”は居ないんだから。
悠々と前を行く彼の背を追って、こっそり思ったりして。

街中央、噴水の近くに来た頃にはだいぶへろへろだった。
(15) ときいろ 2019/06/15(Sat) 13:29:56

【人】 魔神 ハーレフ

でも、本当に楽しかった!

噴水の縁に腰掛けて、歩いてきた夜市を眺めながらぷらりと足を揺らす。
そんな私に、ん、と差し出されたヘイダルの手にはおいしそうな林檎が乗っていて…私はまたびっくりして瞬いてしまう。
いつ手に入れて来たんだろ?

「ありがと」

お礼を言って受け取って、しゃり、と齧り付いた。

林檎って、あまくてすっぱい。
外に出て色々口にしたけど、これが一番好き。

「ヘイダル、あのね。

ヘイダルはあの銀獅子…ゾラフ?に望む自由をあげたいって言うじゃない?
何がゾラフにとっての一番の幸福かは、私にも分からないけど。
でも絶対、ゾラフは幸せだと思う。

ヘイダルと会えて、幸せだと思うよ」

纏まらないままに、ぽろぽろと言葉が溢れていく。

たぶん私は、ゾラフに自分を重ねているんだと思う。
でもゾラフを羨ましいとか妬ましいとかは思わない。
(16) ときいろ 2019/06/15(Sat) 13:30:56

【人】 魔神 ハーレフ

素直に良かったねって思えるのはきっと、“特別な人”に会えるのがどんなに幸運かって、普通には在り得ない事象かって事を知ってるから。
偶々私は会えなかったけど、ゾラフは偶々会えた。
すごい機会に恵まれる事ができて良かったね!って思う。

林檎には種があるのは知ってるけど、全部齧って芯まで呑み込んでしまった。
芯だからって捨てちゃうのは何だか勿体ない気がして。

まっすぐにヘイダルを見て、私は笑う。


「ごちそうさま、ヘイダル。明日はお互い頑張ろうね」


それが並び立たない願いだったとしても。*
(17) ときいろ 2019/06/15(Sat) 13:32:13
ハーレフは、魔神おかん……[不思議そうに呟いた]
(a6) ときいろ 2019/06/15(Sat) 14:34:36

ハーレフは、アールアレフ了解!無理せずにね〜と手を振り振り
(a8) ときいろ 2019/06/15(Sat) 16:31:46

【人】 魔神 ハーレフ

>>21>>22アールアレフへのお返事



アールアレフに呼ばれた応接間には、何故か木があった。

……こんな木あったっけ?前回は違う部屋だったのかな。
見た事のないものにおそるおそる近付いて、私ははっと気付く。

「これ、お菓子…!果物も!」

素直に喜んで、これは食べて良いものかとアールアレフを見やる。
彼女は優雅に頷いたから、私は喜んで木に飛び付いた。

すごい、すごいすごい!
食べ物をこんな風にするんだ、出来るんだ!

そっか、これを見せたくて呼んでくれたのかな。

そう言えばいつぞやのご主人様に世界中の美食を願われた事もあったなぁ…。
願いを叶えた途端ランプごと放り出されて、あれは…肉料理にダイブしたんだっけ。しばらくランプがお肉臭かったのを覚えてるもの。
まあその後、召使が私(というかランプ)を略奪して口で言えない下剋上をしていたから人間って血生臭い…いやお菓子の前で考える事じゃないかな。

「すごいね!これ砂糖菓子………ヘイダル?」

同意を求めて笑顔で振り返り、そこにあった表情に私は瞬いた。*
(23) ときいろ 2019/06/15(Sat) 20:48:20
ハーレフは、アールアレフ優しい!ヘイダルはいじわるー!(ぷぅ
(a14) ときいろ 2019/06/15(Sat) 21:49:43

ハーレフは、くふふ…[ひっそり笑っている]
(a16) ときいろ 2019/06/15(Sat) 22:08:57

ハーレフは、(お肉につられてるー)(くふふふふ)
(a22) ときいろ 2019/06/15(Sat) 22:22:39

ハーレフは、ヘイダル良かったねぇ?(くすくす
(a23) ときいろ 2019/06/15(Sat) 22:32:40

ハーレフは、ひょっとにゃにするのっ!?(みょーん
(a26) ときいろ 2019/06/15(Sat) 22:40:28

ハーレフは、頬袋じゃないもん![魔の手から逃げてアールアレフの背後に逃げ込んだ!]
(a28) ときいろ 2019/06/15(Sat) 22:45:38

【人】 魔神 ハーレフ

>>27>>28

アールアレフは、私達を好ましく思ってるって言っていた。
ヘイダルはそんなアールアレフに何故か友達作りが下手でしょって返していた。

なんだかふたりは私に見えない物を見てるみたい。
それが何かは分からないけれど、通じ合っているのは分かる。
私には見えないのは、私が魔神だからかなぁ…?

ふっと浮かんだ考えは胸に重たく沈んで、私は頭を振って消す。
今は分からなくたって良い。
明日願いを叶える権利を勝ち取って、自由になった後に学んでいけば良い事なんだから!

そう思って、後はアールアレフの心尽くしを堪能してたけど。

「んむ?」

あんまりに見た事ないものばかりで珍しいから全部食べてみたくって、沢山お菓子を詰め込んだ私の頬をぷすりと指す指があった。
そんな事する人は、この場に一人しか居ない。

「〜〜〜!」

やめてよって目で訴えても効かないから、私はアールアレフの後ろに逃げ込んだ。
勿論、綺麗なお皿にお菓子を沢山乗っけた状態で、だけど。

………なんか、ヘイダルって案外いじわる!*
(29) ときいろ 2019/06/15(Sat) 23:00:49
ハーレフは、ヘイダル、おやすみー[小さく手を振った]
(a32) ときいろ 2019/06/15(Sat) 23:34:49