17:58:16

人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


[犠牲者リスト]
該当者なし

本日の生存者:ヴェルト、アリア、フォルス、クロ、カルクドラ、クリスタベル、チェレスタ、タナトス、シャルレーヌ、ユグ、マドカ、シトラ、エト、シン、ヒナギク、プロセラ、ゼロ、キュリア、エーリク以上19名

【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

[ 人の悪い笑みを浮かべて告げる子がいた

  胸にすり寄る子がいるなら、そっと触れて

  はっきり告げて頭を下げて去る子を見送って

  お茶は断って、世界の崩壊を止めてほしいという願いを聞く

  はじめと違うことを言う子には目を瞬かせ

  壊す理由がないと言う子もいた

  この世界で暮らそうなんて誘われたら、緩やかに微笑む

  仲睦まじい姿を見ても笑みは崩さない

  大切な人との明日をただ願う声を聞いた

  欲しい答えではない願いを口にする子もいた

  この世界に望みを持とうという子がいた

  迷わず『世界』を選ぶ子

  意地悪を言うのだと言う子

  そして昨日と同じことを言う子

  それから、みんなが揃ったらという話を聞いた ]
(0) 2022/12/20(Tue) 0:06:33

【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

 

“ ……………… ”


 
(1) 2022/12/20(Tue) 0:07:12

【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

 
[ そうして次の日の朝、
  『証持ちあなた』たちは再び玄関ホールへと集められていました。

  視線の先には、
  『世界』の姿をした『箱庭の神』がいることでしょう。
  神に抱く感情は、あの時とは変わりましたか? ]
 
(2) 2022/12/20(Tue) 0:07:46

【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

 


“ ……それが、お前たちの選択なのだね ”




[ 神は呆れたように言いました。
  とてもつまらなさそうな声でした。 ]



“ 世界を滅ぼすのはやめにしよう ”




[ 皆の選択を聞いた神は、
  そう告げるのでした。 ]
 
(3) 2022/12/20(Tue) 0:08:33

【人】 『箱庭の神』 ヴェルト



“ ……どうしてだ、分からないな ”



[ けれど多数派が選択したそれに、
  神は納得がいかないようでした。 ]


“ こんな世界はお前たちにとって不幸せではないのか? ”



[ 選択への答え、
  その折に告げられた様々な想い。
  それを浴びたからこそ神は、
  皆の想いを受け取ることが出来ないようでした。 ]
 
(4) 2022/12/20(Tue) 0:09:42

【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

 

“ ……どうしてお前たちは、 ”

“ わたしと一緒に居てくれないのだろう ”



[ 神は呟きます。
  ほんとうに解らない、というように。
  しかしそれこそ、真の神の心の内なのでしょう。

  皆が皆、そういう選択をした訳ではありません。
  けれど神は、それさえ見えなくなっていました。 ]
 
(5) 2022/12/20(Tue) 0:10:37

【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

 

“ ……だが、もう、いい ”

“ この醜い世界で生きるといい ”

“ わたしを否定するお前たちなどいらない ”

“ ……お前たちは、 ”

“ わたしの愛する子らでなかったということだ ”




[ そんな神の言葉を、あなたたちはどう思ったでしょうか。]
 
(6) 2022/12/20(Tue) 0:11:38

【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

 


“ さようなら ”



 
(7) 2022/12/20(Tue) 0:12:15

【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

 
[ 『箱庭の神』は目を閉じる。
  その身体は――『世界』の証持ちたる青年の姿は、
  ぐらりと傾いて崩れ落ちた。 ]
 
(8) 2022/12/20(Tue) 0:12:43



【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

 
 そこには地があり、空がありました

 その他には、何もありませんでした

 その中で独り、先程より幼い姿の神が、
 ぼんやりと立ち尽くしていました
  
(9) 2022/12/20(Tue) 0:15:58

【人】 ]]T『世界』 ヴェルト

 

  ………………


[ 一方、洋館では、
  一人の青年がベットの上で目を覚ましていた。

  久しぶりの、洋館空気を浴びながら、
  何かを考えて、目を伏せた。* ]
 
(10) 2022/12/20(Tue) 0:17:21
2022/12/20(Tue) 0:18:36

2022/12/20(Tue) 0:23:43

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

―― ■■■■■ ――

[ 逃げ込む様に迷い込んだのは屋根裏部屋だった。
  なつかしくて、落ち着いて。

  練習をするにもいい台本が見当たらないまま燻って
  足を投げ出して座り込んで、また眠って気絶していたらしい。
  埃っぽい床に頬ずりしながら見上げる
  少し煤けた天窓で刳り貫いた夜空に映り込んだ
  月明かりが透き通るきんいろの眩さに
  やっとの事で開いた目を、灼かれぬようにそっと細めた。

  やっぱり違うな、って思ったから、
  そのまま無視してもう一度目を閉じた。

  あんなに焦がれたあなたを、わたしが見間違う筈ない。


  だから、
わたしのかみさまではないあの御方の
問い掛けを
  ぼくは寝たふりをして、無視をした。* ]
 
(11) 2022/12/20(Tue) 0:32:20
]]T『世界』 ヴェルトは、メモを貼った。
(a0) 2022/12/20(Tue) 0:43:03

T『魔術師』 シンは、メモを貼った。
(a1) 2022/12/20(Tue) 0:49:35

T『魔術師』 シンは、メモを貼った。
(a2) 2022/12/20(Tue) 0:50:46

[『 力 』 フォルスは、メモを貼った。
(a3) 2022/12/20(Tue) 0:54:40

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

―― 回想/フォルスと ――

[表情の乏しい子供が不躾に袖を引いても、
 その人は笑顔を崩すことはなかった。>>3:264

 腰を折って、視線を合わせてくれる。
 そうしてくれる大人と出会ったのは、
 洋館に訪れてからだった。

 共に暮らした老夫婦は既に腰が曲がっていたから。
 こうして腰を曲げることが子供の為に、
 視線を合わせてくれているのだと気づいたのは、
 いろいろな人に物事を教わり始めてからだ。

 『子供』が『大人』を頼っても良いのだと
 教わったのも、洋館に来てからだった。

 だから、一番『大人』に見える『力』に。
 せんせいのことを伝えようと思ったのだ。]

 
(12) 2022/12/20(Tue) 0:59:46

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

 
[その頃はまだあまり人と話すことに慣れていなくて、
 色んなものが言葉足らずだったと思う。

 それでもフォルスは優しく頭を撫でてくれた。
 撫でられることに慣れていなくて、
 乏しい表情が、一際複雑なものになったかもしれない。

 嫌な感じはしなかったから、避けることはしなかった。

 同じ高さになった視線の先に、
 私にも分かるような言葉で話す彼に。>>3:266

 こくん、と。
 小さく、頷いた。]


  
『いたいのは かなしいから』



[それは自身が負わされた疵を思い出してのこと。
 痛みはじくじくと身体を苛むから。
 痛む度に、痛む場所を繰り返し思い出すから。
 夜も眠れなくなって、つらい。]

 
(13) 2022/12/20(Tue) 1:00:40

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

 
[覚束ない言葉で、もう一度、袖を引く。
 少し言葉に迷いながら。
 頼んでも良いのか、迷いながら。

 それでも。]


  
『せんせいのいたいの、なおしてあげて』
 



[見てしまった疵を、見ないふりは出来ない。]

 
(14) 2022/12/20(Tue) 1:01:32

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

 
[ぽつぽつと、せんせいの部屋で見てきたものを伝えて。
 それでも、言葉は足りなかっただろう。
 うまく伝えられたかは分からない。

 後に与えられた飲み物はじわりと身体を温めてくれた。
 少し、緊張が解けた気がした。

 フォルスからもお願い事があったなら。
 また、こくりと頷いて。

 小さな少女は時々、売店を訪れるようになっただろう。**]

 
(15) 2022/12/20(Tue) 1:02:09
XIX『太陽』 ヒナギクは、メモを貼った。
(a4) 2022/12/20(Tue) 1:06:19

XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。
(a5) 2022/12/20(Tue) 1:09:10

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
── 玄関ホール/喪失 ──



 どうして、なんて………… >>4:5


[ 貴方だって教えてくれなかったじゃない。
 と神の傲慢自分勝手さに憤った。
 
 「どうして完璧に作ってくれなかったの。」
 
 ──そんな風に怒りを抱くからには、
 色の違いはあれど何らかの強い感情を抱いていて。

 そんな相手に捨てられる、>>4:6
 愛していないと宣告される二度目の経験は、
 “わたしたち”の幻想を疑ったあの日を思い出させる。
 
 けれど今は、
 それからの日々を支えてくれた人がいて、
 その手を取り一緒に明日を歩いていける。
 だから大丈夫だと思えた。 ]
 
(16) 2022/12/20(Tue) 1:14:23

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
[
    
大事に抱え過ぎて、
     歪に変わってしまった片割れへの渇望
    証で繋がる片割れもなく生き続ける苦痛


 厭わしいだけだった痛みを
 どこか遠く感じつつ、>>4:n1 
 残滓を振り払うように首を振った。
 
 そうして神にさえあげないと啖呵を切る程に
 大事なその人を見上げる。

 神様魂の生みの親、と彼は言った。
 だから、同じように古い傷の痛みを
 思い出してやいないかとそっと窺って、 ]


  ……私がいるよ。絶対、独りにさせないから。 


[ 許されるならその手を掬い上げ、頬を寄せる。
 ずっと傍にいる と温もりを分けるように。 * ]
 
(17) 2022/12/20(Tue) 1:15:40
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。
(a6) 2022/12/20(Tue) 1:18:54

【人】 ][『月』 エーリク

―― 自室にて、チェレスタと ――

[ 沈黙も別に苦には思わなかった。
 貴方に"エーリクは自分が消えたらいいと
 思っているのでしょう"と言われるよりはよほど。

 それでも、ひといきに、怒りと共に
 口にしてしまっていたなら、

 取り返しがつかないような気がして。
 出来得る限り丁寧に、言葉を選び、
 ひとつひとつ、否定をし、
 ひとつひとつ、己の思うことを口にしたつもりだった。

 俯いていた彼女の視線が指先へ集う>>3:385
 それが居心地が悪かったわけではないが、
 あまりに冷えた指先を憂いて、引き戻し
 温くなったカップを覆うように押し付けた。

 やがて彼女が口を開けば、どんよりとした気持ちのまま
 視線を上げた。

 消えることは望まないとそういったのに、
 震える指先を見せつけられた相手の気持ちを
 写し取ったような気になって。 ]
(18) 2022/12/20(Tue) 1:37:29

【人】 ][『月』 エーリク

 ………よかった

 自信が、なかった
 貴方ときちんと会話をするのも、
 貴方に信じてもらえるかどうかも、

[ ああでも少し、羨ましくも眩しくも思う。
 あなたは今の今まで誤解していた相手にすら
 すんなりと、謝罪と感謝を口にできるのだ。 ]

 僕も、……その、ごめんね
 あと、

 あ、……ありがとう?

[ 猿真似よろしく、あなたの言葉を繰り返そうと
 するだけで、こちらは錆びた鉄人形のように、
 ぎこちないのに。 ]
(19) 2022/12/20(Tue) 1:37:46

【人】 ][『月』 エーリク

 ――どうでもいいと、言ったけれど
 生きていれば、こんなこともあるのかと思ったら

 すこし、もったいなく思うな

[ 貴方は肩を落とし、笑う。
 笑い掛けている、僕に。
 そんな瞬間を目の当たりにして、ほんの僅かに
 口角が上がる。笑うには少し届かないが。

 もっと早く、にはぐ、と言葉を詰まらせてから
 心から、 ]

 本当にね……でもきっと、
 こんな風に追い詰められなければ、
 今このときはなかった、と思う。

[ そう口にした。が、次に貴方が口にした
 わがまま>>3:388とやらには、今度こそ小さく笑って言う。 ]
(20) 2022/12/20(Tue) 1:38:15

【人】 ][『月』 エーリク

 今更だけど、それはちょっと。
 だって僕、貴方に嫉妬してるもの。
 楽しい話は出来ないはずだよ。

[ 時間が許せば、どうしてと問われても
 答えることが出来ただろう。

 演じることが、スポットライトを浴びて、
 壇上に上がることが、すっかりトラウマになって
 しまった己からすると、歌を愛し、
 歌をなくすことを悲しみとする貴方は、
 眩しすぎて。時折は疎ましく、妬ましく思うことを。

 けれどそれを話すには、きっと今日では
 足りないから。 ]

 内緒。
 もしも、――世界がこれからも続いたなら
 その時は、…貴方チェレスタともっと話を
 することも、あるかもしれないね。
(21) 2022/12/20(Tue) 1:39:08

【人】 ][『月』 エーリク

[ お互い様ではある。けれど。
 捨て置いてもよかったはずだ。

 世界の崩壊は既に始まり、残された時間は
 少ない。その中で、会いたい人だっていただろうに
 それでも己を選び取り、時間を過ごしたこと。

 それが後悔にならねば良いと願った。

 
――きっとこういうところ、なんだろうね。
]
(22) 2022/12/20(Tue) 1:39:49

【人】 ][『月』 エーリク

 どういたしまして。
 ――うん、気が向いたら"いつでもどうぞ"

[ カップの中身は空になる。
 貴方は部屋を後にする。引き止める理由もないので、
 見送ることはせず、彼女は部屋から出ていく。

 どっと噴き出すように背中に汗をかくのを感じた。
 ど、ど、と大きな音が己の中でこだまする。

 それでもなにか、やり遂げたような気持ちで
 ベッドに転がった。* ]
(23) 2022/12/20(Tue) 1:40:10

【人】 IX『隠者』 アリア



         
[ ―― 水面が揺らいだ ]


 
(24) 2022/12/20(Tue) 1:48:24

【人】 IX『隠者』 アリア


[ 手が震えた。
指先を組んで握って隠した。

 瞳が揺れた。
視界に入れたくなくて顔を背けた。


 不思議ともちろん心は凪いでいた。
 ただこんな時でも巡る思考が
 飲み下してきた呪いの報いを突き付けて、
 鉛を飲むような冷たく重い心地を催した。

 違う。大丈夫だ。そんなものは関係ない。
 私が今取るべき行動ははっきりしている。

 あの子を、安心させてあげなきゃ。 ]
 
(25) 2022/12/20(Tue) 1:49:10

【人】 IX『隠者』 アリア




      ―― 随分と身勝手な神様ですね。


    [ それは、ほんの一日前のリフレイン。 ]
 
(26) 2022/12/20(Tue) 1:49:28

【人】 IX『隠者』 アリア



  
ちょっと考えが合わない
くらいで
  「いらない」と仰りますか。

  まったく、
  そんなだから箱庭だって崩壊するんですよ。

  そもそも魂だけ拾い上げて詰めたところで
  私たちはもはや違う存在です。
  あなたの「愛する子」とやらは、
  箱庭とともにとっくの昔に失われていた。

  カミサマがそんなこともわからないなんて、
  ……いえ。そんな不完全なものが作ったから
  この世はそんな「醜い世界」なんでしょうね?


[ そう、
人の悪い笑みを浮かべて

 それが去り倒れ伏す抜け殻に罪はない(だろう)と
 頭の片隅では思考するけれど止まらなくて
 常ならぬ饒舌こそ異質であると浮き彫りにするのに
 そんなことにも、気付けなくて ]
 
(27) 2022/12/20(Tue) 1:51:05

【人】 IX『隠者』 アリア


[ ふっと、糸が切れた。
 いつもの顔に戻って、彼女の近くに寄った。
 あるいは元より近くにいたのかもしれないが ]


  シトラ、

  … 私は、大丈夫だから。


  
… でも、少しだけ待ってて



[ 返事を聞くより先にその髪を撫ぜた。
 そうしてそのまま、すり抜けようとした **]
 
(28) 2022/12/20(Tue) 1:51:56
IX『隠者』 アリアは、メモを貼った。
(a7) 2022/12/20(Tue) 1:55:27

XVU『星』 エトは、メモを貼った。
(a8) 2022/12/20(Tue) 1:55:39

【人】 [『 力 』 フォルス

 
 
[ どうしてだろう
 傍にシャルが居るのに寒くて仕方が無い
 今だって温かいはずのカップに触れているはずなのに
 気を抜けば震えそうな程に 凍えている
 今飲んでいるものの味がわからない
 食事に一口たりとも手をつけられていない

 どうにかして 普通で居なければと笑って 
 ――違う そうじゃない

 シャルが居てくれるから
 今もこうして座っていられるだけだ

 もしもシャルが ――約束がなかったら
 俺は今頃、ここには居なかったと思う ]

 
 
(29) 2022/12/20(Tue) 1:58:32

【人】 [『 力 』 フォルス

 
 
  
―――売店:シャルと



[ 些か棘のある物言いになっていたのかもしれない
 そう気付いたのは 彼女の声を聞いたから>>3:391
 真面目に考えていないと思った訳でも無くて
 だから小さく「ごめん」と呟いて ]


   行かないよ


[ 説得なんて大層な事、してない事には蓋をした ]
 
 
(30) 2022/12/20(Tue) 1:59:53

【人】 [『 力 』 フォルス

 
 
[ 少しの間、答えられなかった>>3:392
 その沈黙に 何を思われても仕方が無く
 彼女が言葉を継いだなら 耳を傾けた ]


  ―――そっか。

  シャルと一緒に居られるなら
  どんな明日が来ても 笑ってられそうだ


[ 笑みは頼りなく見えたかもしれないけれど
 それは偽らざる本心だった ]
 
 
(31) 2022/12/20(Tue) 2:00:19

【人】 [『 力 』 フォルス

 
[ カップに一度、口をつけてから ]


  ………。
  その質問、すごい難しいね


[ 小さく笑って ]


  シャルには 生きててほしいって思うから

  だから この世界が壊れるなら止めたくないし
  明日がある方に行ってほしいと思った
  箱庭を望むなら尚更、生きててほしいし
  そこにもシャルって呼んでくれる人が 居るだろうし

  
  ………ごめん。
  シャルとの約束、破ろうとした


[ シャルは どんな表情を浮かべていたろう
 一度、カフェオレに視線を移して ]
 
(32) 2022/12/20(Tue) 2:02:11

【人】 [『 力 』 フォルス

 
 
  ……。

  さっき 故郷の映像が流れたんだ
  よく行く港とか 店とか ―――… そう

  大きな波が来たら 多分、駄目で

  ……今、どうなってるのか
  わからないけど


[ 小さく吐いた筈の息が 震えて ]


  ここは俺を育ててくれた世界で
  皆で過ごしてきた場所がある世界で
  ――シャルと過ごしてきた世界だから

  最期まで一緒に居たいと思った


[ ――今の俺はきっと、支離滅裂だ * ]
 
 
(33) 2022/12/20(Tue) 2:03:09
]X『悪魔』 ゼロは、メモを貼った。
(a9) 2022/12/20(Tue) 2:06:56

[『 力 』 フォルスは、メモを貼った。
(a10) 2022/12/20(Tue) 2:11:38

X『教皇』 カルクドラは、メモを貼った。
(a11) 2022/12/20(Tue) 2:11:44

【人】 XII『吊された男』 ユグ

――先生と――

寄り道だとか言って、そのまま行かない気でしょう。

[>>3:425そうではないのかもしれないが、それでも傍を離れがたくて、結局着いて歩いた。

 呆れられるのは慣れてるなんてもし聞けば、もっと気をつけてくださいだとか、わかってるのにどうして繰り返すんですかとか、ちくちくと小言めいた話をして引きずってでもアリアのところに連れて行ったろうから、封印されたのは正解だ。

 とは言え、まっすぐ彼女の部屋や薬草園に向かわないのには小言が顔を覗かせかけたけれど。
 幸いにして、他の話をしていた分口から滑って出てくることはなかった。
 
 
――うまく誤魔化された? そうは思いたくない良心。
]
(34) 2022/12/20(Tue) 2:12:35

【人】 XII『吊された男』 ユグ

何のために……ですか。
もう、簡単には箱庭を滅ぼさないため――? ううん、

[>>3:426それなら、みんなそうであってもおかしくはない。
 証持ち皆が死なない身体を持っていれば、かつての諍いのようなことを繰り返しはしないはずだ。
 無論、証持ちは丈夫な体を持ってはいるけれど――『世界』が死亡を噂されていたとおり、死なないわけではない。

 顎に手を当て、悩んで、そして。]
(35) 2022/12/20(Tue) 2:12:59

【人】 XII『吊された男』 ユグ

ご意思については、わかりかねますが。
それでも僕は、先生が生きていてくれるのは、嬉しいです。

[拗ねている、なんていうものだから、つい口元が緩んで。
 声まで笑ってしまわなければいい、と思いながら、喜びを伝えた。]
(36) 2022/12/20(Tue) 2:13:16

【人】 XII『吊された男』 ユグ

……難しいのは、分かります。
正直、どうすればいいのか検討もつきません。

僕は、生まれた瞬間から、いらない子でした。
それだけ、村の人達の信仰は篤くて……証持ちに対しての風当たりも、強かった。
殺せないから、殺さないだけ。それが、ひしひしと伝わってきていた。

そんな人達の意識を変えるのは、簡単には、行かないと思います。
それでも。
(37) 2022/12/20(Tue) 2:13:35

【人】 XII『吊された男』 ユグ

やらずに諦めは、したくないです。
世界が残ることに決まってからの話ですが、残った人たちに、話をしてみたいと思います。

[夢物語だと、無理だと、笑う人もいるかもしれない。
 事実僕の生きているうちにも、無理かもしれない。
 それでも。いつか。
 そう思う。

 見守っている>>3:427、などと言われたら、照れ隠しに『協力してくださいよ』なんて言うけど。
 勝った>>3:429、なんてまた、そんな言い方。]
(38) 2022/12/20(Tue) 2:13:53

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[けれど、現実に。
 ユグの心は、固執した幻想かみさまから解き放たれた。

 それそのものは、神の傍若無人な振る舞いによって、かもしれないが。
 意識改革をして新しい世界へとまで思うようになったのは、それを見たいといった>>3:223『死神』先生の影響があったことも、また事実。]
(39) 2022/12/20(Tue) 2:14:22

【人】 XII『吊された男』 ユグ

カルクドラから?

[1週間前は茶会に同席をさせようとしたって、あんなに避ける雰囲気だったのに。
 過去の言い争いの様子までは知らない範囲だけれど、果たし状>>3:434、という表現は正しいのかもしれない。]

……お邪魔ですか?

[新たな世界を。諦めない。口ではそういうくせ、どうしていいかわからない。
 そんな大きな決断を前に弱る心が、師に甘えたがってこんな風に付き従ってしまっているが。
 因縁ある相手からの呼び出しとなれば、引き下がるくらいの理性はある。

 ――……それでも傍にいることを止められなかったのは、不安に揺れる思いが魂から伝わっていたのかも、しれない。
*]
(40) 2022/12/20(Tue) 2:15:24
X『教皇』 カルクドラは、メモを貼った。
(a12) 2022/12/20(Tue) 2:18:52

Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。
(a13) 2022/12/20(Tue) 2:20:48

][『月』 エーリクは、メモを貼った。
(a14) 2022/12/20(Tue) 2:21:00

Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。
(a15) 2022/12/20(Tue) 2:26:31

]]『審判』 チェレスタは、メモを貼った。
(a16) 2022/12/20(Tue) 2:40:48

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[道中シンに会った>>3:470のは、さてその”果たし状”の前か後か。
 もう刻限も近くなってしまったし、僕の心もまとまりつつあったけれど、それでも話をしたいと思っていた人だったから、今どう考えているかについては聞きたかった。

 『判断が出来ない』>>3:471と言われれば、回答はどうするのだろう、そのまま言うのだろうかと思いはするものの、それ自体には触れることなく。]

――ありがとう、ございます。
いえ、公正だと思いますよ。僕より、ずっと。

[世界に対して思い出がないから切り捨ててしまおう、という判断を下したユグより、ずっと。
 ユグにとっては、世界はどうなってもよいものだった。
 洋館ここに、箱庭に来るためだけに生きた世界に、思い入れはない。]
(41) 2022/12/20(Tue) 3:27:00

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[シンも、外の世界に思い入れはないんだろう。
 けれど、それがないからと言って、あっさり捨ててしまわない。
 天秤がフェアでないなら測れない、と判断するのは、ユグにとってはとても冷静な意見に見えた。

 そしてそれは、少しだけ、羨ましかった。
 耐え抜いて生き抜いた外界は、ユグの中で思い入れがないのプラマイゼロではなくて、無意識にいらないものマイナスの枠に入れてしまっていたのかもしれない、と感じたから。
 本当に『知らない』でいるのはきっと、ユグには出来なかった。
]
(42) 2022/12/20(Tue) 3:28:19

【人】 XII『吊された男』 ユグ

……もうひとつだけ、いいですか。


シンは、この洋館が好きですか。幸せ――でしたか?


[考えが変わっていることもあるだろうと、『ですか』と進行形にはしなかった。
 答えがどうあれ、回答を得られたならまた、ありがとうございますと頭を下げ――]
(43) 2022/12/20(Tue) 3:29:05

【人】 XII『吊された男』 ユグ

そういえば。
先生の部屋にリンゴが置いてあったのですが、誰からの差し入れか、ご存じですか。

[張本人>>3:469だと知っていたわけではない。
 知っていたら、シンですか、と聞いたろう。
 ふと問いかけたのは、それこそ、長くこの洋館にいるから、そういうことをしそうなのが誰か、見当がつくんじゃないかと思っただけだ*]
(44) 2022/12/20(Tue) 3:29:24

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[さて、ところでカルクドラの元への訪問の前に、アリアのところを一度も経由しないようなら、ユグは大変に苦言を呈するし、やっぱりそのまま行かない気じゃないですか、などと言って先生の手を引くが。

 それでもカルクドラからの呼び出しの方に向かうなら、せめて端末経由でアリアに一報入れるくらいは勧めるだろう。
 魂の因縁同士話つけるときを邪魔したくはないが、どちらも大切だ**]
(45) 2022/12/20(Tue) 3:59:18
XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。
(a17) 2022/12/20(Tue) 4:11:25

XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。
(a18) 2022/12/20(Tue) 4:11:58

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[『悪魔』が22人の中でいつ死んだのか、
 経典には記載されておりません。

 その諍いの終盤にもいたという説、
 序盤でとっくに死んでいたという説、
 様々とあります。

 死因についても議論は交わされますが、
 これが正しいという主張が強いものはなく、
 しかし箱庭が壊れ切った時、
 そこに居なかったのは確実です。]
 
(46) 2022/12/20(Tue) 12:27:02

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[ゼロが洋館で『名称』で人を呼んだのは、
 無意識ながらきっと魂の記憶の一部である。
 だから彼は、その『名称』を呼ぶことを、
 "仲良しごっこ"だと自分でも思っていたのだ。]
 
(47) 2022/12/20(Tue) 12:27:41

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

── 玄関ホール ──


[神がつまらなさそうな声を出した時>>3
 自分の中の何かが軋んだ。

 息苦しさを覚える、
 悲しさを覚える、
 寂しさを覚える、

 だけどこれは、多分俺の感情じゃない。]
 
(48) 2022/12/20(Tue) 12:47:57

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


 ……、

[息を殺して、
 震えを堪え、

 納得が出来ない様子に
 静かに口を結びなおす。]


 っはは、
 …… ふっふふふふふ……

[そうして、選択を聞いた時のように
 口から零れたのは笑い声だ。
 でもその響きは、]

 ああ…、…
 その言葉が、聞きたかった……。

[この言葉は誰のものだろう?>>6
 泣きそうだ、隣にベルが居なければ>>17
 恐らく自分は泣いていただろう。]
(49) 2022/12/20(Tue) 12:49:54

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


 聞きたかったんだ、神様。
 ざまあみろ……。

[よく解らない。前世の記憶なんてない。
 でも、強くそう思う。
 この感情は多分正しくなんてない。
 彼が愛していないのは"俺"であって、
 『悪魔』ではないのだから。

 それでも、神に見放されたのが嬉しくて、
 悲しくて、取り返しがつかなくて、楽しくて、
 正しい事のように思えて、どうしようもない。
 混じるのは自分に対する羨ましさもあるのかもしれない。
 この気持ちがある限り、きっと『悪魔』は、
 何度だって『神』を否定するのだろう。
 『神』がそれに気づかぬ限りは。


 別れの言葉に返す挨拶はない。
 倒れる男を助けるでもなく、ただ見ていた。]
(50) 2022/12/20(Tue) 12:51:07

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[次に現れるのは喪失感だ。
 重くなったような、軽くなったような。

 今感じていた感情ももう遠い。
 けれど確実に残っていて、苦い顔をする。
 最後にひどい置き土産をするものだ。

 そして、少しだけ隣を見るのが怖い。
 『恋人』に対する崇拝にも似たあの感情が、
 薄れているような気がして。
 妙に指先が冷える感覚がある。

 それに触れ、いあげるその手があって、
 ぱっとそちらへと視線を向け、

 ……そこにある姿には愛しさを覚える事が出来たから。
 安堵のように、確認のように。恐る恐ると握り返す。]
(51) 2022/12/20(Tue) 12:52:08

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[今度は、ほっとして泣きそうだ。]

 
(52) 2022/12/20(Tue) 12:52:29

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


 頼もしいな。
 だったら俺がベルを護るよ。

[きっと考えてるほど甘くはないし、
 嫌な予感もとてもしている。

 22人揃う前にとっとと攫って行っておけばよかったという気持ちと、この区切りは必要だったのだと思う気持ちが両方あった。

 正直、洋館を出た後の話に、
 『証持ち』の身体の丈夫さを計算に入れていたのだ。
 それが損なわれているとしたら、
 もう少し準備がいるように思う。
 できる事、できない事を確認しなければ。

 でも、ここを出て、二人で、
 彼女が見せてくれるだろう世界を
 見てみたいから>>3:456

 手を握りしめたまま、少しだけ頭を寄せて、]
(53) 2022/12/20(Tue) 12:52:47

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


 …… ベル。
 君が、居てくれてよかった。

[そう小さく呟いた。*]
(54) 2022/12/20(Tue) 12:53:04

【人】 X『教皇』 カルクドラ

── 期日の夜:先に待っているもの ──

[ 夜の花畑は、幻想的な彩の灯りに照らされ
 昼間とは変わった光景を見せてくれるので
 時間はいくらでも潰せる。
 傍らには、熱がほんのり冷めたカフェオレが二つ。
 
 花畑の一角で、自ら育てている
 七分咲きのベゴニアを眺めている間に
 目的の客が来た。>>3:441
 
尾鰭のついた言葉に、一瞬湧き上がる苛立ちを抑えて。
]

  
  来てくれてありがとう。
  少し冷めてしまったかもだけど、これでもどうぞ。


[ 尾鰭のついた言葉には言葉を飲み込み
 カフェオレが入ったカップを渡す。

 もしかしたら二人で訪れていたかもしれない。
 その場合、一瞬驚いた表情を見せるが
 ユグが僕と彼の関係をずっと心配していたのは
 十分に理解している上、僕が危害を加えると思われ、
 証人として連れて来る理解は出来るので、
 特に追い払うことも無い。

 その場合、渡すカフェオレが足りないので、
 「僕の飲みかけでよければいるかい?」と確認を取り
 渡そうとしたが、さて。]
(55) 2022/12/20(Tue) 12:55:53

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
  
  座らないのかな? 別に闇討ちのお誘いでも
  刃傷目的でも無いから大丈夫だよ。


[ 座らない様子を見ると、立ち上がりベンチを勧めよう。
 二人で居るならば共に促して。]
 
(56) 2022/12/20(Tue) 12:56:08

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
 
  これが最後かもしれないから……
  一度ゆっくり話がしたいと思ってね。

  でも、ゆっくり話をするのは
  初めてかもしれないね。 
  ……僕達が会って、もう七年も経つというのに。


[ 所々生まれる空白。
 言葉を選びながら抓んでいるつもりだが
 七年の歳月、更には神話時代の記録が妨害する。]

  
  今更だけど、 僕は……僕なんだ。  

  神話の時代の、何だか偉いけど
  闇落ちしたらしい人じゃなくて。


  君だって、そうだろう?
  この世界に生まれて、この洋館に居て。
  君のことは、ヴェルトさんやシンくんから色々聞いてたよ。


[ 直接話したことはほぼ無いけれど、境遇や、
 名の由来等は聞いていた、と告げ] 
  
(57) 2022/12/20(Tue) 12:57:27

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
  初めて君を見たときから、何か熱がこみ上げるみたいで、
  
……何かに支配されそうで


  トマトの菜園が荒らされた時とか
  あの時は、僕も酷いことを言ってしまって

  ……今更だけど、ごめんね。

  
  でも、「何故、僕は僕として話せないのだろう」と
  ずっと思っていた。

  ……覚えてる? 君が祈祷室……
  ううん、倉庫に偶然来たとき。

  「つぎはうまくやれるといいね」って
   言ってくれたの覚えてる?

  あの後、上手く言えなかったけど……。
  嬉しかったんだよ。
  

[ あの倉庫が、君もよく訪れていた場所だとは
 今も知らないままだけれど。
 あの言葉を聞いたとき、
 距離を近付けることが出来るのでは、と思った。>>1:90]
 
(58) 2022/12/20(Tue) 13:01:17

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
 
[でも、自分からやり直させてくれ、とは言えなかった。
 それを言うにはカルクドラでない『教皇』デセスパール
 余りにも理不尽な言動を行ったから。
 
 しかし、言わないといけないのは確実に『僕』の方で。]


  
  ずっと、このままじゃいられないって思って……。
  でも、気付けば七年も経っていた。

  ……あんなに酷いことをしておきながら
  聖職者ごっこをして、いい人ぶっている僕のことを
  どう思ってる?


[ 蔑まれているか、哀れまれているのか。
 憎悪しているのか。それとも殴られるのか。

 どのような答えが返ってきても、納得はいく上
 それを受け止めなければいけない責務が男にはある。

 
胸に刻まれた黄金色の波紋の痣が、存在する限り。


 何なら、途中で立ち去られることも
 十二分に想定している。
 例えそうなったとしても、追いかけることはしないだろうが。*]    
 
(59) 2022/12/20(Tue) 13:05:41
X『教皇』 カルクドラは、メモを貼った。
(a19) 2022/12/20(Tue) 13:14:30

]X『悪魔』 ゼロは、メモを貼った。
(a20) 2022/12/20(Tue) 13:20:17

【人】 [『 力 』 フォルス

 
 
  
――売店:マドカと



[ 部屋がぴしりと鳴く>>381
 空気を 壁を揺らしたのは男の声
 歪む表情に、一つ息を吐いて立ち上がった>>383 ]


  君の不幸がなんなのか
  幸せがなんなのか わかった気がするよ


[ 睨まれた所で特段気にする事も無く
 いつもの笑顔は無くとも 好悪の何を窺わせる事も無く。
 入り口近くの棚から木箱を取って戻ろう ]
 
 
(60) 2022/12/20(Tue) 14:37:25

【人】 [『 力 』 フォルス

 
 
  マドカが生きるのに必死なことはわかった。
  その為なら誰を傷つけても構わないと思ってる事も

  今までずっとそうやって生きて来たの?

  誰が教えてくれたのかな
  まあ 随分と幸せな平等だね


[ ソファに座る男の傍らで膝をつけば
 マドカの袖をするりとまくりあげた。
 本気で抵抗するなら無理に押さえ込む事は無いけれど
 可愛らしい抵抗なら、まあまあと御してしまおうね ]
 
(61) 2022/12/20(Tue) 14:38:30

【人】 [『 力 』 フォルス

 
[ 木箱の蓋をあけながら ]
 

  マドカはなんの為に生きてるの?
  そうまでして守る平等で何がしたいの。


[ 今しがた傷つけたばかりの傷を
 処置する事は叶っているだろうか * ]
 
(62) 2022/12/20(Tue) 14:43:04

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ こうしてふたりこの場所で座っていると
 いよいよいつもと変わらない気がした。
 世界の崩壊も、突きつけられた残酷な選択肢も
 すべてが悪い夢だったような気分になってくる。

 けれどこうしている今も、世界のどこかで
 この洋館の中でも泣いているひとがいる。

 他のみんなは、ヒナギクさんの元に集まっただろうか。
 クロさんも広間へ向かっただろうか。
 エーリクさんは、……別れ際
 わたしに何か言おうとしていた気がしたけれど>>2:254
 あれから誰かとお話できただろうか。

 アリスさんは、クリスタベルさんは、
 カルクさんは大丈夫だろうか。
 少なくともチェレスタさんとフォルスさんは
 きっと現状に胸を傷めてるんじゃないか。
 フォルスさんが悲しめば
 シャルレーヌさんもきっと悲しむ。

 こんな状況下でもアリアちゃんは
 いつも通りに落ち着いて冷静に見えた。>>393
 いつだって余裕のないわたしは彼女の
 そういうところに幾度となく救われていて、
 そういうところも安らぎを覚える一因なのだと思う。

 そう在るように努めてくれている、ようにも感じる。 ]
 
(63) 2022/12/20(Tue) 15:14:13

【人】 XIV『節制』 シトラ



  ……わたしさえ、わたし自身のことが
  時々わからなくなってしまうのに
  すごいね、アリアちゃんは

  わたしよりも、わたしのことを
  よくわかってくれてる……気が、する。


[ 誰よりも一番の理解者であろうとしてくれている。
 理解しようと努めてくれている。

 そして、
 彼女の一番の理解者でありたいと願うわたしもまた
 彼女が詭弁と称するその選択を>>394
 薄々予想してしまっていた。]


  ……………………、

  ……わたし、

 
 
(64) 2022/12/20(Tue) 15:14:22

【人】 XIV『節制』 シトラ



  わたしも、……アリアちゃんは
  アリアちゃんだけは、
  きっと、わたしがどんな選択をしても

  そう、言って…………くれるんじゃ、ないかって
  傍にいて、くれるんじゃ…………ないか、って


  …………思って、しまって、 ……て。


 
[ 世界とともに果てる運命が待ち受けているとしても
 世界が存続したとして、もしも
 この洋館に居られなくなったとしても。

 アリアちゃんだけは、きっと傍に居てくれる。
 最後までわたしの傍に居てほしい。

 ──……なんて。]
 
(65) 2022/12/20(Tue) 15:14:31

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 彼女には彼女の人生があって
 彼女はわたしより聡明でずっと慕われていて
 彼女を失いたくないひとは他にも大勢居るはずで
 誰よりわたしが彼女を失いたくない。

 世界に滅んで欲しくないと語りながら
 あなたと終えられる世界ならきっと幸せだろうなんて、
 おぞましい思考に及ぼうとするわたしが怖かった。

 厳重に鍵を掛けて心の奥底にしまい込むべきだ。
 声に出せば今隣にいる資格さえ失ってしまう。

 そう怯えていたわたしに彼女は
 まるでいつものお茶会の延長線かのように
 さも当然とでも言うように、あっさりと口にする。]


  アリアちゃんはいつもわたしを
  守ろうとして、くれるけど……

  わたしも、……わたしだって
  アリアちゃんを護りたいんだよ。

 
(66) 2022/12/20(Tue) 15:15:00

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ そうしたいと思ってくれているのは
 本当にアリアちゃんだろうか。>>3:395

 彼女を苦しませたくないと、
 わたしとともに居て欲しいと
 願うのは『節制』じゃなくシトラだろうか。

    わたしは、アリアちゃんを──


           そう思うわたしを、信じたい。
]


  それは……気にするよ
  だって、……だって

  アリアちゃんまで
  死んじゃうかもしれないんだよ…………!


[ あなたが、わたしの希望なのに。

 じわりと滲みはじめた涙を袖で拭った。
 しゃきっとするって、クロさんと約束したばかりだ。]
 
(67) 2022/12/20(Tue) 15:15:19

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 彼女の答えを聴いても、わたしの選択は変わらない。
 この世界を叩き壊してまで行く箱庭に、
 わたしも幸せはないと思う。

 聴くだけじゃいまいち実感が湧いてこない、
 そう語る彼女の気持ちもわかる。>>396
 わたしの知る世界もひどく狭くて
 生まれ故郷と、この洋館と
 近くの街くらいしかまだ知らない。

 こくん、と小さく頷いて ]


  あとで、……わたしも、中継機、一緒に見る。
  見て気持ちの良いものでは、ぜったいに、ないけれど


[ 廊下を走っている間に広間から聴こえてきた悲鳴。
 それがもっと惨い形で映し出されるのかと思うと、]


  それでも、目を背けたくても
  ……背けちゃいけない、って……思う、から


[ わたしたちの選択が世界の存続に関わっていて
 たった一票でもわたしの意志が反映されてしまうなら、
 わたしは否応なしに、もう第三者では居られない。 ]
 
(68) 2022/12/20(Tue) 15:15:31

【人】 XIV『節制』 シトラ




  …… 世界を、変えられる…………?


  
[『ただ、』と前置く彼女の周りを
 取り巻く空気の流れが変わった気がした。>>397

 どういうことだろう。
 続きを促せば、]


  区別されない、世界…………


[ 証持ちかそうでないかで区別されることのない世界。>>399

 それは、わたしも常々考えてはいて
 かといって何か実現の為の妙案が浮かぶ訳でもなくて
 誰にも話さず胸の底深くにしまっていた想いだった。]
 
(69) 2022/12/20(Tue) 15:15:42

【人】 XIV『節制』 シトラ



  借り物……

  誰か、そう話していたひとがいる
  ……って、こと…………?


[ 固唾を呑んで聴き入って ]



     ………………!!



[ 弾かれたように、顔を上げた。]
 
(70) 2022/12/20(Tue) 15:15:50

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ アリアちゃんが言った『新しい宗教』と
 フォルスさんに最初に興味を示した意味、
 わたしの中、一本の糸でぴんと繋がる。]


  もしかして、もしかして

  二十二人が揃っても、世界が滅びなくて
  教典の内容が覆せれば

  証持ちは怖い存在じゃない……って
  わかってもらえるかも、しれない…………!?


[ すぐには難しいかもしれない。
 それでも、時間が掛かっても少しづつ説いてゆければ。]


  すごい……


[ 世界が変えられるかもしれない。

 わたしたちの生きているうちには無理だったとしても
 遠い未来に、もしもまた
 次の代の証持ちたちが生まれてくるのなら
 その子たちが生きる世界は、
 今よりは優しいものになるかもしれない。 ]
 
(71) 2022/12/20(Tue) 15:16:01

【人】 XIV『節制』 シトラ


[それは、これ以上ない希望のように思えた。 ]


  わたしも……この洋館での暮らしは、
  すきだし すごく、感謝も……、してる、よ。


[ 清潔なベッドと着心地のいい服、広い部屋
 あたたかい食事に熱いお湯、お風呂
 蔑まれる恐怖に怯えずにいられる平穏な暮らし。

 洋館での暮らしはそれまでに比べればずっと快適で
 故郷にいた頃よりずっと自由だった。

 あまりにも幸せで、
 辛かった過去をも忘れてしまいそうで
 決して忘れてはいけないと叫ぶように
 何度も繰り返し悪夢に魘された。

 守ってくれるひとたちがいて、
 やりたいことを見守ってくれるひとたちがいて
 学問を与えてくれるひとたちがいて
 一緒に食事をしてくれるひとたちがいて、
 淋しい時には、傍に居てくれるひとがいた。]
 
(72) 2022/12/20(Tue) 15:16:40

【人】 XIV『節制』 シトラ



  ……うん
  今のままの世界じゃ
  叶えることは、できないと……思う。

  近くの街にただ、遊びに行くだけでも
  細心の注意を払って、身分を、隠して
  職員さんやお世話係さんにも
  心配をかけないと、行けなくて……

  帰省……したく、ても
  わたしを、望まないひとも……いる、から
  そう思ったら、簡単には……帰れなくて。

  お墓参りしたいだけなのに、
  お手伝いに行きたいだけでも
  何をするにも、証持ちだってことを
  隠さなきゃいけなくて

  ……石や物を、投げるひとも
  平気で暴言を吐くひともいて
  守ろうとしてくれたひとたちにまで
  悲しい想いをさせて、しまう


[ 今のまま変わらないなら、わたしの夢は永遠に叶わない。
 それだけははっきりしていた。>>400 ]
 
(73) 2022/12/20(Tue) 15:16:53

【人】 XIV『節制』 シトラ



  ……そうだね、
  何かとお世話に、なってる。

  わたしに文字や、地理や、いろんな知識を
  教えてくれたのはフォルスさんだし
  世界に興味を持たせてくれたのも、
  主には、その二人だったから

  あの空の向こうには
  どんな世界が広がっているのかな……って。


[ 他のみんながどんな環境に置かれてきたか
 わたしはあまり、詳しくは知らない。
 みんなの方から語られたなら聴いたけれど、
 わたしの方から敢えて尋ねたことはなかった。

 自分の置かれてきた環境は
 どちらかといえば恵まれていた方なのだと思ってきたし、
 ともすれば、相手もわたしも辛い記憶を
 呼び覚ましてしまうかもしれないと思ったから。

 けれど全く迫害されずに生きてこられたひとは
 おそらく少数派、なのでしょう。
 何冊かの教典を読んで、そう感じた。]
 
(74) 2022/12/20(Tue) 15:17:33

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ ヒナギクさんだって世界を見てはいるはずで、
 だからこそいま崩壊を悲しんでいるのだと思うけれど
 アリアちゃんは名前を挙げなかった。
 きっと何か考えがあってのことだろうと思った。

 笑顔で居られるときばかりではないだろう、と思う。
 太陽だって時には雲に隠れるし、
 日が暮れれば沈んでしまう。

 笑顔で居続けられるくらい護られているか
 笑顔を保ち続けられる強さがあるか
 辛苦を包み隠して笑ってくれているのか
 わたしには判別が付かなかったけれど、

 やっぱりヒナギクさんは眩しくて
 すごいなって、わたしは思ってしまうんだ。]

  
(75) 2022/12/20(Tue) 15:18:25

【人】 XIV『節制』 シトラ



  うん、……ふふ
  メルロン、美味しいよね

  フォルスさんの売店、すきだよ
  美味しいものや、楽しいもの
  どきどきしたり、わくわくしたりするものが
  たくさん……置いて、あるもの。


[ 最初は苦みと塩味ばかり感じていたレインボードロップ。
 甘みや旨味をよく感じるようになったのは
 いつからだったかな。

 虹色に光るしゃぼん玉が綺麗で、よく遊んだ。
 値札の数字を読めるようになって
 お金の価値がそれなり理解できるようになって
 それまで何気なく出されていたお茶菓子の高価さに驚いて、
 わたしとしては珍しい大声を上げてしまった日もあった。

 アリアちゃんが薬を売っている話を聴いていたから
 お手伝いの対価はアリアちゃんにと、お願いしたのだ。
 本人には内緒でしたお願いを、
 おそらくフォルスさんはちゃんと叶えてくれている。
 けれどそれは巡り巡って、わたしの元にやってくる。]
 
(76) 2022/12/20(Tue) 15:18:33

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ わたしの毛織物作品は、売り物になりますか?
 フォルスさんに思いきってそう尋ねられたのは、
 本当につい最近のことだ。

 カルクさんに振る舞う紅茶の底に
 ホリックゼリーを沈める案があったのを思い出した。
 アリアちゃんは激辛にも平気な顔をしているけれど、
 わたしは初めて引き当てた激辛が忘れられない。
 万が一のことを考えて没にしたんだった。]


  …………、


[ お茶会で、チェレスタさんがわたしに
 テオブロマの作り方を教えて欲しいって>>2:239
 言ってくれたのは、すごく嬉しかったな。

 教わるばかりだったわたしに、
 教えられる何かが出来るなんて。

 うまく教えられるかはわからないけれど、頑張ります。
 一緒に美味しいチョコレート、作りましょうね。って、
 約束したのもついこの間のことだ。

 取り留めもなく広がってゆく回想を一度、止める。
 走馬灯にはまだ早い。 ]
 
(77) 2022/12/20(Tue) 15:19:25

【人】 XIV『節制』 シトラ



  ……そっか
  …………、

  話してくれて、ありがとう アリアちゃん。


[ わたしの見える世界は、まだひどく狭い。
 同じ景色を眺めていても、
 フォルスさんやチェレスタさんの瞳には
 違う景色が映って見えるのかもしれない。

 もし世界をよく知る彼が
 勝算はないと言ったらどうするんだろう。
 希望はないと、言い切ったら。

 それでもわたしは答えを変えることはできないし
 アリアちゃんも、答えを変えようとはしないのだろう。 ]
 

  …………わたし、
  アリアちゃんには、幸せでいて欲しいんだ

  すこしでも永く、生きて欲しい
  わたしの我儘に巻き込みたく……、ない

  
(78) 2022/12/20(Tue) 15:19:36

【人】 XIV『節制』 シトラ



  アリアちゃんは、
  わたしに付き合うんじゃ……なく、て
  アリアちゃん自身が、
  一番良いと思う道を……選ぶべきだ、って


  ──そう思う、のに

  これから先も、ずっと
  わたしの傍に……居ても、 欲しくて…………


[ ぱたぱたと、足元の薬草に雨が降った。

 彼女にしては珍しい類の話をしたからか
 アリアちゃんの視線は面映ゆげに逸らされている。
 それを良いことに、雨は地面を濡らしてゆく。]
 

  もし、世界が壊れることになってしまっても
  わたしは、この世界に残る ……よ


[ 箱庭には、行けない。そうはっきりと口にする。]
 
(79) 2022/12/20(Tue) 15:19:50

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 本当にいいの? 後悔はないの?
 どうしてそこまでしようとしてくれるの。

 それを改めて問う勇気はわたしにはなくて
 わたしは臆病で、狡くて、淋しがりで ]



    ──最後まで
       傍に居て、欲しい、の。



[ あなたを開放すべきなのに解放してあげられない。
 あなたが拒まないのならば、

 その手は、神様にだって譲れない。]**
 
(80) 2022/12/20(Tue) 15:20:29
XIV『節制』 シトラは、メモを貼った。
(a21) 2022/12/20(Tue) 15:34:58

【人】 III『女帝』 シャルレーヌ

―――売店:フォルと

[ 小さく謝る声>>30にゆるく首を横に振った。
 急に結論から話したのだから、
 真意が伝わってないのは仕方がない。
 そしてきっと私もフォルの真意を汲み取れていない。

 だから今こうして、話し合おうとしているのだ。

 『行かないよ』

 その5文字をきいたら、肩の力が抜けた。
 続く言葉>>31に一瞬目を見開いたけれど、
 彼が考え込む様子を黙って見守った。]
(81) 2022/12/20(Tue) 16:41:29

【人】 III『女帝』 シャルレーヌ

[ それから、小さく笑って話してくれる彼を、
 じっと見つめて。

 生きててほしいのはお互い様で、
 私もフォルが箱庭に行くなら止めないし、
 彼が望むことは叶ってほしいって思ってる。

 でも…]

 …そうよ、ひどいわ。

[ そう責める言葉を吐いたら、
 約束のことだと思うかしら?
 もちろん約束を破ろうとしたこと、
 考えると胸が痛むけど。]

 私は、フォルにシャルって呼ばれるのが一番好きなのに、あなたは他の誰かに任せようとしたの?ひどいわ。

[ 誰でもなくあなたに。
 
 いつもの軽口に応える時の、拗ねた振り。今のあなたが、どう受け止めるかはわからないけれど。]
(82) 2022/12/20(Tue) 16:42:53

【人】 III『女帝』 シャルレーヌ

[ そしてまた俯くあなたを見つめながら、
 私は立ち上がった。
 思い詰めた表情をしてしまったかもしれない。
 それからあなたの隣に座って、そのまま抱きついた。]

 …ずっとこうしてみたかったの。

[ 少しずつ増えていった売店の書籍の中に、
 恋愛小説が何冊かあって、それが私の密かなお気に入りで。

 でも、恋とか遠い世界の物語で、
 自分には無縁だってずっと思っていたけれど、
 もしできるのなら、その相手は──]

 
…でも、ちょっと違う…?


[ 違和感があるのは、体勢的に無理があるせい。
でも、一度くっついてしまったら、
もう離れたくなくなったから、
彼が動かない限り、不自然に抱きついたまま。
彼の体の冷えや震えに気づいてしまったら余計に]
(83) 2022/12/20(Tue) 16:46:13

【人】 III『女帝』 シャルレーヌ

 約束は、まだ有効?

 なら、付け足したいことがあるの。
[今まで当たり前すぎて、あえて口にしなかったこと。]

 死なないで。
 私より長生きして。
 ほんの少しだけでもいいから。
 私のすぐそばで生きて。離れないで。

 …最期まで一緒にいてほしいの**
(84) 2022/12/20(Tue) 16:47:12
III『女帝』 シャルレーヌは、メモを貼った。
(a22) 2022/12/20(Tue) 16:55:37

【人】 XIV『節制』 シトラ

── 選択の時


[ どうしても寝付けずに、わたしは日記帳を取り出した。
 文字と文章の練習を兼ねて書き始めた日記帳は
 早数冊目になっていた。

 日付が新しくなる毎に字が整い、文は長くなり
 アリアちゃん記録で埋め尽くされていた日記に
 記されるひとの名前が増えてゆく。

 編み上がったセーターを、
 フォルスさんに見せに行ったときのこと。

 売店奥のスペースで
 あまいカフェオレをいただいたこと。

 タナトスさんに、字を綺麗に書くには
 どうすればいいか尋ねてみた日のこと。

 マドカさんとユグさんに、おすすめの本を
 教えてもらいに行ったときのこと。

 エーリクさんに初めて会った日のこと。

 キュリアさんに、編み物以外の
 お裁縫を教わりに行ったときのこと。

 カルクさんに慰めてもらった夜のこと。]
 
(85) 2022/12/20(Tue) 16:56:33

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 植木鉢を運ぼうとして落としてしまったこと、
 包丁で手を切ってしまったこと、
 クッキーを焼こうとして焦がしてしまったこと、
 お皿を洗おうとして割ってしまったこと。
 話そうとしてくれた誰かが居たのに、
 泣き出してしまってうまく話せなかったこと。
 
 失敗も後悔も懺悔も詰め込まれたそのノートは
 同じくらい楽しかったこともすべて呑み込んでいる。
 言わば成長の記録。眺めていると少し落ち着く。
 
 不意に、窓を開けてはいないのに
 カーテンの裾が揺れたような気がした。
 窓の外を見上げれば冴え冴えとした月が
 柔らかな光を放って、こちらを照らしていた。

 ……もしかしたら、誰か起きているかもしれないし
 この景色を見るのも最後になってしまうかもしれないし
 夜の散歩に、出かけてみようかな。

 そのひとの後姿を見つけたのは
 廊下を歩き始めて、すぐのことだった。>>3:3]
 
(86) 2022/12/20(Tue) 16:56:36

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 悲しむひとが少しでも少ない方がいい。

 そう思った時点で、答えは出ていたのかもしれない。
 わたしの選択は最初からほとんど決まっていたし
 神様を前にしたいまも、答えは変わらない。


  けれど、

  わたしはきっと、いまから
  このひとを悲しませてしまう。

    悲しませたくなかったはずの、このひとを。



 襟を正し、長い上着の裾をぎゅっと握った。]


  …………、
  わ わたし、

  ……わたしは──── **
 
 
(87) 2022/12/20(Tue) 16:56:42

【人】 ]『運命の輪』 クロ

―朝:玄関ホール―

[ 世界を滅ぼすのはやめにしよう。

神からその言葉が出てきた時、クロが感じたのは安堵。>>3

証持ちたちの多数が世界の崩壊を選ぶなら、それも仕方がない、その考えを支持しよう。クロはそう考えていた。だから、積極的に世界を守りたいとは主張しなかった。

……でも。
本音を言えば、別に世界に滅んでほしくはなかった。
人がたくさん死ぬのは、やっぱり嫌だし。

裏切られ、切り捨てられる痛みを与える側にはなりたくなかった。だってそれは、とても悲しくて辛いものだと知っているから。

だから、その決定はクロを安心させるものだった。]
(88) 2022/12/20(Tue) 17:07:58

【人】 ]『運命の輪』 クロ

[続く言葉に、あ、と声をあげそうになる。>>5

自分たちのことをいらないと言う神に。

やがて神は別れを告げ、倒れた。]
(89) 2022/12/20(Tue) 17:08:18

【人】 ]『運命の輪』 クロ

[離れがたく叫ぶのは、運命の輪だろうか。

混乱の初期に死んだ運命の輪は、悲しい崩壊を見ていないからか、神を慕ったままだった。

無意識に涙が一つこぼれた。

けれど、それと同時、すっと自分の一部が消えてしまったような感覚。涙と一緒に出ていってしまったように。>>n1


…………。


[はぁ、とため息を一つ。**]
(90) 2022/12/20(Tue) 17:10:30

【人】 ][『月』 エーリク

[ 言い表せない、天地がひっくり返るほどの
 多幸感を味わった事、少し後悔している。

 離れがたくなってしまう。だが、こうなると
 知っていても尚、僕は貴方様の胸にすり寄って>>0
 いただろう。

 そっと御手が、肌に触れる。
 途端に、溢れ出した涙は

 久方ぶりに、悲壮や悲観、不安からではなく
 幸せの色をしていた。


 言いたいことも聞きたいことも山ほど
 あったはずなのに。今この時、
 それらはすべてどうでもいいことのように
 思えた。

 さようならを口にしたことすら、悔いている。

 その背を追いたい。やはり間違っていたと
 手のひらを返したい。

 それでも
 呼び止める声は出なかった。 ]
(91) 2022/12/20(Tue) 17:26:45

【人】 ][『月』 エーリク

[ ぽたり
 ぽたり

 素足に落ちる頃に、涙は温度を失って
 冷たくなっている。

 ついていけたなら、きっと楽なのだろう。
 己の抱える苦しみなど、塵のような些事に
 様変わりするのだろう。

 それでも、崩壊かなしみを願わない
 誰かがいる。

 では、その誰かのために?

 ――否である。 ]
(92) 2022/12/20(Tue) 17:27:02

【人】 ][『月』 エーリク

[ 苦しみを捨てることよりも、
 苦しみと共に生きることでしか、

 なし得ないなにかがあると、
 身をもって教えてくれた人がいる。

 苦しみを乗り越えること、罷りならずとも
 苦しみを伴っていたからこそ、

 過ごせた時間がある。

 それらを全部なかったことにしてしまうには

 この生命を、謳歌し過ぎた。 ]
(93) 2022/12/20(Tue) 17:27:22

【人】 ][『月』 エーリク

[ 壊れてほしくないものがある
    
では、生きよう。彼らと共に。


 なくしてほしくないものがある。
    
なら、生きよう。彼女らと共に。


 実にシンプルな答えを得てしまった故に、
 
僕は貴方様の背を追えない。


 涙に彩られたまま、
夜の散歩へ
 戻るとしよう。なにせ今夜は、月が綺麗に
 見える夜だ。* ]
(94) 2022/12/20(Tue) 17:28:31

【人】 ][『月』 エーリク

―― 翌朝のこと ――


[ もしかしたらその後か、
 集められる前に、誰かと喋ったりしたかもしれない。

 細かな傷を拵えた素足を、
 薬師に自ら診てもらいにいったりも、
 したことだろう。

 再び玄関ホールに集まるようにとの達しが
 届けば、重い足取りで玄関ホールへ向かうだろう。

 ――どのような結果になるやら、
 神妙な面持ちで。

 皆が揃った後に、神が呆れたように
 口を開いた。滅ぼすのはやめにしよう>>3、と。 ]
(95) 2022/12/20(Tue) 17:29:23

【人】 ][『月』 エーリク

[ どうしてだ、と問うような声に、
 返す言葉は持ち合わせていない。

 きっと、何を言ったとしても、
 選択が覆る事はなく、また

 貴方の思いも変わることはないのだろうと
 思った故に。 ]

 ……共が必要ならば
 そう言えば良かったのです。

 ――けれど、全員でないと、
 きっと貴方は満足しないのでしょうね

 誰でもいいなら、
 一人でいいなら、僕などいかがです

[ そうすると思わなかったからこそ、
 口にした言葉を誰かに咎められる事は
 あっただろうか、あったとしたら
 バツの悪そうな顔をしてみせた。 ]
(96) 2022/12/20(Tue) 17:29:48

【人】 ][『月』 エーリク

 そうですか――………

[ いらないと神が言う。
 ずきり、と心の奥で破裂音がする。

 こころがいたい。
 けれどきっと、貴方のほうがもっと痛いの
 ではないだろうか。

 やがて貴方がさようなら>>7、を口にする。
 昨晩己も言った言葉であるというのに、
 貴方からそう言われると、身を引き裂かれるような
 心地がした。 ]

 ――ああ!!

[ そうして彼の体が崩れ落ちる。
 側近くにいれたなら、その体を支える手伝いを
 申し出た事だろう。* ]
(97) 2022/12/20(Tue) 17:30:09
]『運命の輪』 クロは、メモを貼った。
(a23) 2022/12/20(Tue) 18:41:52

XI『正義』 マドカは、メモを貼った。
(a24) 2022/12/20(Tue) 18:42:45

]]『審判』 チェレスタは、メモを貼った。
(a25) 2022/12/20(Tue) 20:46:20

XIX『太陽』 ヒナギク(匿名)は、メモを貼った。
2022/12/20(Tue) 21:28:31

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
[ 経典で語られる『恋人』は、
 男女を内包したひとりきりで完璧な存在。
 自らの完璧を否定する者以外には等しく慈愛を傾ける。
 その存在の特異性以外に語られることはありません。

 黄昏ゆく箱庭にて『愚者』の薬で幻を見、
 かねてより相容れない『魔術師』との
 相打ちの末に死にました。
 
 彼/彼女らの本心が語られることはありませんでした。 ]
 
(98) 2022/12/20(Tue) 21:29:26

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
[ そして、>>17

 魂に刻まれたものが軽くなっても、
 それでも残るものがある。 ]
 
(99) 2022/12/20(Tue) 21:30:37

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 

[ いなくなる『恋人わたしたち』から、
 いなくなる『悪魔あなた』への声が聞こえた気がした。

  本当は『愛して』欲しかった、
 『完璧』であることで貫き通した
  箱庭の『恋人』の愛が。
  それを準えるようにして
 『完璧』を偽り続けた苦悩、
  それほどまでに失いたくなかった人への想いに重なる。
  ……私たちは別の存在だけれど、似た者同士だった。

 神にすれば、偽物に与えていた愛を取り返しただけで、
 意趣返しのつもりもなかったのかもしれない。
 だけど、これだけは奪えない。奪わせない。
 思い通りにいかなくてお生憎様ざまあみろ、だ。 ]
 

(100) 2022/12/20(Tue) 21:31:38

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
[ これを分かち合える人がいる。
 けれど伝えるのは、彼/彼女らの決意に反する気がして。

 それに同じだとしても、それは私の言葉じゃない。
 愛して欲しいけれど、それ以上に愛をあげたい。

 だから、今はまだ。
 言葉にしてもいいかと自信を持てるくらいになったら。
 そうしたら ──…… ]
 
(101) 2022/12/20(Tue) 21:31:58

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
[ 護る、>>53という言葉はとても心地よいけれど、
 それに甘えるだけの自分ではいたくない。]
 

  私もそうしてあげたいんだけどなあ……
  でも今は頼っちゃおうかな。
  ちゃんとその分を返すから、待っててね。


[ 何も身に降りかかるものだけじゃなくて。
 傷付かないように何物からも護ってあげたい。

 今は気持ちばかりで何の力もないけれど、
 私たちの運命だったあの日から、
 貰い続けた優しさを返していきたい。
 
 それに……きっと盲目なままでは駄目なんだろうと思う。
 心を護るのは、きっと心にきちんと触れることが必要で。
 
 時には喧嘩しても向き合わなくちゃいけないな。
 でも、それで嫌いって言われたら……
 泣かない練習もしておかないといけないかも。 ]
 
(102) 2022/12/20(Tue) 21:33:46

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
[ さっきはなんだか泣きそうで、
 心がどこかに行ってしまいそうで不安だったけれど、
 今はちゃんとここにいてくれる。
 触れた手の温もりがそれを教えてくれる。 

 こちらを見下ろす安堵の顔に胸が締め付けられた。
 まるで、寄る方ない子供のような。
 遠い昔の傷に触れられたような、
 いつかのあなたに手を差し伸べられたような気がして。

 大切にしたい。
 あなたを形づくる全てがいとおしくて守りたい。
 
 「居てくれてよかった」、と >>54
 生きていることを肯定してくれるその呟きに、
 ── 私も、と続け ]
 
(103) 2022/12/20(Tue) 21:34:04

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

  
 
  好きだよ、私のナハト
 

[ 寄せられた頭に手を差し伸べ、
  夜色をそっと撫でてから抱き締めた。 * ]
 
 
(104) 2022/12/20(Tue) 21:34:23
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。
(a26) 2022/12/20(Tue) 21:39:54

【人】 XIV『節制』 シトラ



[ 『いらない』
 その言葉を聴いたとき、

   心臓が燃え盛るように、ずきりと痛んだ。]

(105) 2022/12/20(Tue) 21:40:27

【人】 XIV『節制』 シトラ

──
玄関ホール



  ぁ…………、


[ 神様に意志を告げた瞬間から、迷いはなかった。
 いいえ、迷いを抱いてはいけないと思った。
 わたしはわたしを貫き通す守り抜くために
 神様の意志に背いたのだから。

 滅ぼすのはやめにする。>>3
 そのひと言を耳にした瞬間、

        ふっと全身の力が抜けた。
        
言い知れぬ激情が首を絞めた。
 ]
 
(106) 2022/12/20(Tue) 21:40:35

【人】 XIV『節制』 シトラ



  …………っ、
  ぅ あぁあ…………っ


[ 言葉にならない声が嗚咽とともに溢れ出てゆく。
 誰かの声がわたしを激しく責め立てて
 神様への懺悔を叫ぼうとする。
 
 深い深い哀しみと罪悪感と後悔。
 ごめんなさい。ゆるして。ゆるさないで。

 何かに突き動かされるように震え出した両手が
 わたし自身の意志とは無関係に
 衝動的な自傷行為に及ぼうとするのを感じて
 強く指先を握り締めようと、したところで ]


  …………、 …………


    ………………ぅ、……?
 
 
[ まるで時が戻ったかのような錯覚を覚える
 凛と涼やかな彼女の声が>>26
 濁流のような激情を堰き止めた。]
 
(107) 2022/12/20(Tue) 21:41:04

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 彼女らしいようで、彼女らしくないような
 神様を嗜め、煽り、責め立てる言葉が続く。>>27
 普段の冷静沈着な彼女なら人前では
 決して見せないだろう笑みを浮かべている。

 妙な違和感を覚えた。けれど、
 その正体が何なのか、わたしにはまだわからなくて

 彼女がいつもの顔に戻ってこちらを向くまで、
 呆気に取られていた。]


  ……アリア、ちゃん


[ わたしが口を開くより先、髪に優しく手が触れた。
 そのままわたしからすり抜けようとする彼女の手を
 わたしは、咄嗟に掴んで引き留めた。

 繋ぎとめるようにしっかりと握り締めて、 ]

 
    ……待ってる から。


[ 彼女の方から解かれるなら力を緩め
 解かれないならそのまま、神様の方を見つめた。]
 
(108) 2022/12/20(Tue) 21:41:17

【人】 XIV『節制』 シトラ



  かみ、さま

  どうして、……
  わかろうとは……なさらないん、ですか

  わかりたく…………ない、ですか

  わたしも、神様が……わかり……ませ、ん
  愛する、と そう仰っていた、ものを
  そんなに……簡単に、
  いらない、と 言ってしまえる……あなたが


[ どこか強がって聴こえたのは
 敢えて突き放そうとするように聴こえたのは>>6
 わたしがそう思いたいだけなのかもしれない。
 このひとは、ただ淋しかったんじゃないか。

 一緒に居てほしいと願うひとたちと離れる淋しさは
 傍に居たいと願ったひとが
 どこか遠くへ行ってしまう哀しみは、
 自分の意志だけではどうにもできない悔しさは
 
 ひとりになる怖さはわかる、から。
 なんて烏滸がましいでしょうか、神様。
 わたしはまだ、本当の孤独は知らない。]
 
(109) 2022/12/20(Tue) 21:41:40

【人】 XIV『節制』 シトラ



  ……これまで
  ありがとう……、ござい、ました

  私は、あなたの
  『愛する子』では……ない、ですが

  『節制』は、きっと あなたの、ことを────


[ 金の睫毛が伏せられる。柔らかな金が崩れ落ちる。
 エーリクさんが青年の身体を支えようとするのを>>97
 落涙しながらただ、見つめていた。]*
 
(110) 2022/12/20(Tue) 21:41:59

【人】 X『教皇』 カルクドラ

── 現在:玄関ホール ──

[ 翌日、自室から直接玄関ホールへと向かう。
 毎日欠かさず行っていた神への祈りは
 恩人の姿をした神が現れて以降行っていない。

 徐々に集まる『証持ち』達に>>2
 昨日も姿を見せた神が居る。
 崩れゆく世界の中で
 皆はどのような決断を下したのだろうか。

 間も無く、神が決断を告げた>>3
 とてもつまらなさそうに。

 男の中に、真っ先に沸いた感情は
 
“空虚”であり“失望”が近かった。


 世界が滅ぶのが止まったのは、当然喜ぶことであり
 男自身が昨日神に伝えていたことであり
 言わば願望は叶っていた。
 それなのに、晴れた気分がしない。
 全くしない訳では無いが、見えない世界の様子より
 見える恩人の姿をした神の発言の方が、
 感じるものが大きかった。

 一番腑に落ちないのは、神の反応、漏れる声>>4
 それらに対する空虚であり、失望だった。]
 
(111) 2022/12/20(Tue) 21:44:19

【人】 X『教皇』 カルクドラ


 
 
( ……あなたを信仰し、毎日祈りを捧げていたことが

     私にとっては不幸せでした。 )





[ 今にも漏れそうな本音を飲み込む。
 よりによって、それをヴェルトの姿で告げるのだから。
 苛立ちの感情まで湧き上がってくる。]
 
(112) 2022/12/20(Tue) 21:44:40

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ それでも、次に語り掛けられたことには>>5
 若干怯んでしまう。

 南地域の自宅である教会で、聖職者になるべく
 日々勉強に励んでいた頃の自分がこの言葉を聞けば、
 きっと目を輝かせ「一緒に居ます」と叫んでいただろう。


 しかし周囲の環境と、神に用意され
 敷かれた道程を歩んだ結果、信仰心は綺麗に瓦解。

 続く“神から愛されなかった子たちへの別れの挨拶”>>6には 
 様々な感情が沸き上がってくる。


 確かにこの世界は醜い。

 この洋館に集められた証持ち達も
 大半が酷い過去を背負い育ってきた。
 
 留学中、胸元の痣に気付いた学生に晒され
 爪弾きにされ、多大な嫌がらせを受けた記憶は消えない。]

 
(113) 2022/12/20(Tue) 21:44:51

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
 
  …………わかりました。

  では、私も神を信仰することを止めます。 
  貴方も、愛する子でない者に祈られても迷惑でしょう。



[ 最後まで黙り続けておくかと思っていたが
 自らの、共に過ごした仲間達を否定されれば
 苛立ちを隠せず、自然と糾弾していた。

 もし、世界の破滅に納得し
 滅ぶ運命を受け入れていたとすれば

 この神と共に暮らすことになったのかと思えば


    
────想像するだけで。反吐が出る。
 ]
 
(114) 2022/12/20(Tue) 21:45:37

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 

  さようなら。 
  ……私が信じていた神。
  

[ それでも、最後の別れの挨拶の際は>>7
 自然と神妙な面持ちになる。
 人間は感情の生物故に、幾度と振り回され続けていく。

 間も無く、崩れ落ちたヴェルトの姿を見て
 自然と足が離れ、駆け寄っていた。>>8

 
別れを告げてもヴェルトの姿が消えなかった
 即ち、依代として使われていた可能性はある。

 
ならば、もしかして……。
]
 
(115) 2022/12/20(Tue) 21:45:52
XIV『節制』 シトラは、メモを貼った。
(a27) 2022/12/20(Tue) 21:46:16

【人】 X『教皇』 カルクドラ


 
  
ヴェルト……さん……!



[ 同じくエーリクも駆け寄って来るのが見えた。>>97
 手伝いを申し出、長らく未使用のままの
 ヴェルトの部屋へと運び込むことにした。*]
 
(116) 2022/12/20(Tue) 21:46:27
2022/12/20(Tue) 21:53:57

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ ヴェルトを休ませてから、エーリクと共に部屋を出る。
 依代となっていたならば、目を醒ますのにも
 時間が掛かるかもしれない。]
  

  手伝ってくれてありがとう。
  助かったよ。

  ヴェルトさんは、僕の恩人でね。
  前に言ったことがあるけど、僕が荒れていた時に
  いつも寄り添って助けてくれていた人なんだ。


  ……そうだ、これから時間あるかな?
  お茶でも飲みながら、少し話さないか?
  
  
[ 昨日は結局、彼が涙を零していた姿を遠巻きに見たまま
 碌に話も出来なかったことを思い出す。
 彼の選択のこと等、聞きたいことは多くある。
 それだけではなく、普通の他愛の無い話だって。*]
 
(117) 2022/12/20(Tue) 21:57:36
XIX『太陽』 ヒナギク(匿名)は、メモを貼った。
2022/12/20(Tue) 21:58:23

][『月』 エーリクは、メモを貼った。
(a28) 2022/12/20(Tue) 21:59:40

X『教皇』 カルクドラは、メモを貼った。
(a29) 2022/12/20(Tue) 22:01:22

Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。
(a30) 2022/12/20(Tue) 22:04:33

【人】 ][『月』 エーリク

―― 玄関ホールからヴェルト氏の部屋へ ――

[ カルクドラにとって、ヴェルトがどんな存在か、
 またヴェルトの姿をした神に、何を思うか。

 多少なりとも察することは出来ていただろうか。
 兎にも角にも、傾いだ体を支えることは間に合ったが、

 力は少し足りておらず、彼の手>>116があったのは
 大いに助かったことだろう。 ]

 慎重に運ぼう。
 衰弱しているかもしれない。

[ 二人がかり――もしかしたら他にも手伝う手は
 あったのかもしれないが。で彼を、私室に運び、
 部屋を出た後>>117のこと。 ]
(118) 2022/12/20(Tue) 22:21:07

【人】 ][『月』 エーリク

 どういたしまして――恩人、そう
 それは心配だね

[ なにせ神の器になっていた、というような
 状況である。その上、カルクドラにとっては
 恩人、らしい。 何事もなく、おはようを言えればいいが。]

 僕にとってのあなたみたいに?

[ だとしたらなおのこと、己もまた心配そうな視線を
 閉じた扉に一度向けた。 ]

 ……僕と?
 いいけれど。

[ 自分と、と聞いたのは、前から思っている通り
 貴方を必要としてる人も、貴方が必要としてる人も
 いるのでは、という多少の遠慮と卑屈があったゆえに。

 人はそうそう、変われるものではないのだ。

 それでも迷うことなくうなずくと、 ]
(119) 2022/12/20(Tue) 22:21:34

【人】 ][『月』 エーリク

 茶菓子はなに?

[ いつものようでいて、少しだけ
 見上げる視線の色味が変わったことに、
 貴方は気づいただろうか。

 ――なくすことに怯える目から、
 寄り添うような、ほんのりと優しい色を携えたことにも。* ]
(120) 2022/12/20(Tue) 22:21:52
][『月』 エーリクは、メモを貼った。
(a31) 2022/12/20(Tue) 22:23:03

【人】 XI『正義』 マドカ

── 売店:フォルス ──

[君の言葉が、僕の心を丁寧に、
 ひとつひとつ潰していく。

 僕は更なる痛みを避けるように、
 君の手から逃れようと、腕を引く、
 けれど君はそれを赦さなかった。
 
 ささやかな抵抗を御されれば、
 諦めたように力が抜ける。

 そして君は、とどめの一撃
一言
を放つ。]
(121) 2022/12/20(Tue) 22:30:44

【人】 XI『正義』 マドカ

 

 『マドカはなんの為に生きてるの?
お前、なんで生きてんの?


 『そうまでして守る平等で何がしたいの。
そこまでして生きてる意味あんの?


 
(122) 2022/12/20(Tue) 22:31:20

【人】 XI『正義』 マドカ

[そんな意味で言ったんじゃないだろうってこと、
 わからないはずがなかった。

 けれど、血を流しすぎて疲弊した心が、
 音の羅列を歪ませる。

 僕は、ただ……
笑った



 君は、目に見える傷を治療しながら、
 目に見えない傷を踏み躙る。
 
 
それで良いのだ、

 狂人の想いなど、理解して仕舞えば
 引きずられて狂うのがオチなのだから。

 
 今度こそ『君』は、『僕』に道連れにされないで。
 『君』は『僕』に殺される前に、
 『僕』を殺さなくてはいけない。


 胸の内で、誰かが呟く
嘯く
。]
(123) 2022/12/20(Tue) 22:33:42

【人】 XI『正義』 マドカ

[人が、他者の利害を慮ることができるのは、
 人だからだ。
 野に生きる生き物は、多少の差はあれど、
 他の個体から容赦なく獲物を奪う。

 僕が人だったのは、
 世界が僕の家族を奪うまでのこと。

 以来僕は、自分のことを、
 人の形をした何かの生き物のように感じている。

 ……それでも、人のフリをして生きたかった。
 本当は……ほんとうは。


             
ほんとうは。
(124) 2022/12/20(Tue) 22:34:15

【人】 XI『正義』 マドカ

[君の治療が終わった頃、僕は静かに立ち上がる。
 僕はやっぱり何も言えない。言わない。

 けれど……]
(125) 2022/12/20(Tue) 22:34:29

【人】 XI『正義』 マドカ

 

     『ありがとう』


   
[『僕』を、ちゃんと殺してくれて]



     『ごめん』


   
[嫌な役を、やらせたね]


 
(126) 2022/12/20(Tue) 22:35:34

【人】 XI『正義』 マドカ

[口にした数音は、
 君には理解できなかったかもしれない、
 
いや、理解できないでくれ。最後まで。


 何、と問われたら、問われなくても、僕は言おう。]


     多分、最後になるからさ。
     何故だかわからないけど、
     言っとかないとって、思ったんだ。


[世界が滅びれば、君も共に逝くんだろう。

 けれど世界が滅びなければ……

 僕がこの世界を棄てる
から逃げる
んだ。

 いずれにせよ、僕たちの未来は交わらない。
 僕は君の幸せな未来・・・・・・・を願って、
 引き止められなければ売店を去るだろう。**]
(127) 2022/12/20(Tue) 22:36:34

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

―― *** ――

[プロセラの姿を探し回っている内に、
 日は傾き、夜が訪れていた。

 洋館にいる人が少し減ったように思う。
 崩壊していく故郷を心配してのことか、
 もしかしたら、此処も崩れると踏んで、
 逃げていった人も居たかもしれない。

 端末をもう一度見る。
 チェレスタからの返事はまだなかった。>>3:472

 まだ気づいていないのかもしれない。
 エーリクとの話が長引いているのかもしれない。

 会ったら、話してくれるかな。
 彼女が気にかけている一座のことも。

 こんな時に限って、
 別れ際の少し戸惑った彼女の姿ばかりを
 思い出してしまうから。

 ぶん、と大きく首を振って考えを散らした。]
(128) 2022/12/20(Tue) 22:37:46

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[医務室も、中庭にも、部屋も探したけれど。
 プロセラの姿は何処にもなくて。

 洋館の外まで見て回って、
 探し疲れた頃に、彼の世話人を見つけた。

 もしかして――、と、思い当たる場所を聞いて。
 最後の伝手を縋るように。

 教えられた場所へと足を向けた。]
(129) 2022/12/20(Tue) 22:38:04

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[あまり使われていない、埃っぽい場所。>>11
 教えてもらわなければ、知ることはなかった。

 階段を上って、上って。高い上。

 人も寄り付かないような物置のような場所の片隅に、
 身体を丸めるようにして目を閉じている彼を見つけた。

 見つけてほしくなかったのかもしれない。
 見つけてはいけなかったのかもしれない。


 それでも、彼の姿を見つけたら、
 無意識に安堵の息が零れた。]
(130) 2022/12/20(Tue) 22:38:44

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[起こさないように、驚かさないように。
 ゆっくりと埃を立てないように歩み寄っていく。

 傍らに寄り添うように、腰を下ろして。
 そっと、緩やかに彼の髪を撫ぜた。

 夜の間は、『太陽』は存在しない。
 その姿を隠してしまうから。

 夜闇に浮かび上がるのは『月』と『星』。
 

 ――『塔』は『星』の前で処刑されました。
 ――『審判』は『月』を殺しました。


 そんな、教典の一部を思い出す。

 『塔』の痣を持つプロセラも。
 『審判』の痣を持つチェレスタも。
 
 彼も、彼女も、少なからずも。
 誰かの死がまとわりつく。

 誰かを手をかけるのも、誰かの手にかけられるのも。
 『太陽』の痣を持つ私には分からない。]
(131) 2022/12/20(Tue) 22:39:18
XI『正義』 マドカは、メモを貼った。
(a32) 2022/12/20(Tue) 22:39:27

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[ころりと、埃の上に横になる。
 プロセラの隣に並んで、眠るのは初めてかもしれない。
 
 彼が目を覚まさなければそのまま朝になるだろう。
 シーツがないのは、少し寒いけれど。
 身体を寄せれば、少しは暖かくなるだろうか。

 距離を縮めて、彼の胸元に耳を当てる。
 トクン、トクン、と彼が生きている音がする。

 彼に習うように目を閉じて。]



  ……大丈夫、ずっとそばにいるよ。



[すっかり移ってしまった彼女の口癖は、
 まるで自分自身にも言い聞かせるように。]
(132) 2022/12/20(Tue) 22:40:34

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク




  
はじめて つないだ あなたのてを わすれはしない。


                   

                          **
(133) 2022/12/20(Tue) 22:41:04
XIX『太陽』 ヒナギクは、メモを貼った。
(a33) 2022/12/20(Tue) 22:45:28

T『魔術師』 シンは、メモを貼った。
(a34) 2022/12/20(Tue) 23:04:46

XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。
(a35) 2022/12/20(Tue) 23:25:42

【人】 [『 力 』 フォルス



  
――売店:シャルと



[ ひどい、と彼女は言う>>82
 その通りだと思う

 あの時死なないでほしいと言ったのは
 きっと、シャルであってシャルじゃない
 俺がどうしたって証に囚われるように
 あの言葉はシャルの証がそうさせたのだろうと

 そんな事をずっと、思っていた

 だからと言って
 軽視していい理由にはならないのに ]
 
 
(134) 2022/12/20(Tue) 23:28:09

【人】 [『 力 』 フォルス

 
[ ひどい、ともう一度言うシャルに
 気付けば視線をあげていた ]


   え 、 ……


[ その声は あくまでも軽く
 いつものやりとりのような音で
 だから、 ]



    …――――ありがとう



[ そんな言葉をこぼすだけで精一杯で
 こんな時だというのに浮かれそうになる自分もどこかに居て
 ほんの少し、心が軽くなったような気がした ]
 
(135) 2022/12/20(Tue) 23:30:09

【人】 [『 力 』 フォルス

 
[ ただでさえ顔色の良くないシャルに
 せめてこれ以上心労をかけさせたくなくて
 冷静さを取り戻せた気がして 言えると思った


 なのに、どうして
 事ここに至って装えない
 肝心な時に格好一つつけられない

 もっと強ければ
 ――…『力』だったら


 彼女の憂いに寄り添って
 声を 心を尽くして、晴らせたのだろうか ]
 
(136) 2022/12/20(Tue) 23:30:59

【人】 [『 力 』 フォルス

 
 
    [ ――引き戻したのは
      軽い衝撃と 柔らかな感触 ]
 
 
(137) 2022/12/20(Tue) 23:31:15

【人】 [『 力 』 フォルス

 
[ いつの間に席を立っていたのか
 気付けば隣にシャルが居て>>83 ]


   …………   シャ ル


[ 小さな呟きに、
 いつものようにおどける事も
 上手い言葉も何も やっぱり出てこないまま ]
 
(138) 2022/12/20(Tue) 23:31:49

【人】 [『 力 』 フォルス

 
 
  [ きっと、伝わってしまったろう
   こんなにも傍に居られたら
   あたたかさに触れてしまったら
   言葉を、かけられてしまったら>>84 ]
 
 
(139) 2022/12/20(Tue) 23:32:30

【人】 [『 力 』 フォルス

 
[ 少しだけ形を変えた あの日の約束
 二人の隙を埋めるように身体を向けて
 言葉の代わり 背に回した手に力を込める ]



    ………………。



[ 今言葉にしてしまえば
 だめなものがこぼれてしまいそうで
 だからただ、小さく何度か頷いて ]



     いたいよ 俺も
         …………一緒に 




[ ようやく言えたのは そんな言葉だった ] *
 
(140) 2022/12/20(Tue) 23:33:05

【人】 ]]『審判』 チェレスタ

―― 時は遡り/『月』の自室にて ――


[失敗とは、その多くが自覚して行われるものではない。
自らの行ったことが、取り返しのつかないことを招いた後に、
ようやく、振り返って自らのやったことを認める。
愚かしくも人とはそういうものだ。

『箱庭の子ら』のひとりである『審判』だったら、
あるいは、勘違いを認めようとはせず、もっとひどい言葉を叩きつけていたかもしれない。
「キミの言うことは信じない」だのなんだの。
だけど私は『審判』じゃない。
何の言葉も交わせないままなのは嫌だと思っているチェレスタだ。
その辺りの境界を見失わずにいられて……、
良かったと思う。心から]
 
(141) 2022/12/20(Tue) 23:51:38

【人】 ]]『審判』 チェレスタ



  ……う。
  私だってそうだよ。実は。
  ちゃんと君の話に耳を傾けることができるか、
  ……怖かった。


[げに怖ろしきのは御しきれない感情とは難儀な話である。
すんなりと見えたのなら、それは、>>19
ヒナギクに頼んだおまじないが功を奏したからだよ、……と、
彼の気持ちがわかるのならそう認めていただろう]


  なんで疑問形がつきそうな言い方?
  …………まあいいけど。


[ほんとにいいのかなあ? と自問自答してみたけど。
心は不思議なくらいに凪いでいたのでいいってことにする]
 
(142) 2022/12/20(Tue) 23:55:05

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


[その後、そう。チェレスタが笑いかけた後。
放たれた言葉>>20に内心ずこっけそうになってしまったが。
「いや少しかい!」って。
ツッコミしたがっている魂の奥底のやつには悪いが、
少しずつ、でいいと思うのだ。
好まざる相手に向かって笑いかけるのだって、
最初は変わったのかそうでないのか気付きにくいくらいのささやかさでもいい。

それを口に出せなかったのは、やっぱり、
世界と自分たちのこれからのことを考えてしまうからだ。
チェレスタは世界の存続へと舵を傾けた。それでも滅ぶというなら、
……そういうものだ、と案外すんなり諦めることができてしまう。
世界の命運が定まってない今、
チェレスタの言った言葉はすべて感傷になってしまう。

ただ微笑って、彼の言葉を余すことなく聞いていたが、]
 
(143) 2022/12/20(Tue) 23:55:55

【人】 ]]『審判』 チェレスタ



  ………えっ。
  私に嫉妬してる、……へえ?
  どうしたのいきなり。


[彼の過去を知らないからして、単純に興味が湧いてしまうが、
「内緒」と先回りするように言われてしまう>>21]

 
(144) 2022/12/20(Tue) 23:56:26

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


  えー。……いやまあ今日のところは引き下がるけれど。
  びっくりしたなあ。
  ……でも、変だなあ。悲しくはないんだ。

[あまつさえくすくすと笑ってしまうチェレスタである。
どうして悲しくはないのか、言語化することはできそうで。

証持ちだってバレちゃうと、『証』の部分だけを見て、
『私自身』を見てもらえなくなることが、何度も……あった。
でも、彼は証持ちだから、理由はどうあれ、
ちゃんと『私』を見てくれてると思うから悲しくない……ってところか?

どうなんだろうなあ。
感傷ではない、前向きをするのにためらいはあったが、
一度零れた思いは止まらない]

  もしも世界が続くなら、
  「どうして嫉妬してるのか」と
  「どうして嫉妬されて悲しくないのか」、
  答え合わせ……できるといいね。
 
(145) 2022/12/20(Tue) 23:57:41

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


[捨て置いたらその時点で後悔することになる。>>22
だから来た。

部屋に戻ったらしょげた自分が元気に顔を出すのはもう分かってることだし、
こうまで穏やかな時間を過ごせていることが、
そもそも夢なんじゃないかとすら思えてきたし。

だからこそ“いつでもどうぞ”なんて言えることに、>>23
今までは見えなかった強さ……のようなものを見た気がした。

『月』は移ろいさまざまに形を変えるのだ、
……って辺りは関係ないかもしれないけど、
とにかく知らなかった一面を見たことが、
きっと何よりの収穫だった。

緊張からの解放を大きく抱えながらまっすぐ自室へと足を進めていた*]
 
(146) 2022/12/21(Wed) 0:12:03

【人】 III『女帝』 シャルレーヌ

──回想:弟分と

 シン。ええ、大丈夫よ。

[ 何かしら?と、可愛い弟分に微笑みかければ、
 ちょっとちょっと、とそのまま、
 花畑が見えるところまで連れていかれた。

 一体何事???と言った体で、
 彼の言を待てば、
話題は共通の古馴染みのフォルのこと。

初めて会った日。
 フォルを見た途端に泣き出してしまった私のことを、きっと見ていたはずなのに、
 あたたかく歓迎してくれたのが彼だった。
 ヴェルトも交えて4人一緒に、あちこち探検したのも良い思い出。]
(147) 2022/12/21(Wed) 0:20:03

【人】 III『女帝』 シャルレーヌ

 …え?
 どんな風って…?

[ 改まって聞かれる意味を考えようとしたけれど、普段どおりの何気ない様子>>3:354に、ひとまずの答えを。]

 大事な人。

 …もちろん、シンも、ヴェルトも、
他のみんなも大事だから!
でも、フォルが頭ひとつ飛び抜けてるのは否定しないわ。


[ 慌てて付け足したけれど、
さらに小さく本音も

 彼が聞きたかったのはそうではないようで。
 どうしてそんなことを…と聞いたら、
 ほんのすこしだけ悩み事を打ち明けられた。]
(148) 2022/12/21(Wed) 0:23:01

【人】 III『女帝』 シャルレーヌ

 難しいね。

 …でも、好きって気持ちは我慢しなくてもいい、
気がする。
 相手に迷惑をかけてはいけない、と思うけど…。
[ 半ば自分に言い聞かせるように言葉を繋ぐ。]

 私は…どちらというと…。
[ 彼の悩みをきいたら、むしろ自分は星との向き合い方に悩んでいる、と零しただろう。

 あんな虫も殺さぬ風情のエトをみて、なぜだか息苦しく思ってしまうこと、それが前世の因縁によるものなら克服したい…と思うけれど、彼を見るとつい回れ右してしまう自分がいて。]
(149) 2022/12/21(Wed) 0:24:37

【人】 III『女帝』 シャルレーヌ

証同士、みんなで仲良くできればいいのにね。

 でも…、だから、フォルを好きな気持ちは、
 大事にしていこうって思っているの。
 それがどんな好きかは、よくわからないんだけど。

[ 相談に乗ったのか乗ってもらったのか、よくわからないまま、「今した話は二人だけの秘密」って念押しして、その日は終わった。
 それからは、シンも自分の気持ちに折り合いがつきますように密かに祈ったり、こっそり二人の様子を伺ったり、したかもしれない**]
(150) 2022/12/21(Wed) 0:25:21
III『女帝』 シャルレーヌは、メモを貼った。
(a36) 2022/12/21(Wed) 0:43:13

【人】 XIII『死神』 タナトス

 ―カルクドラと―

[ 本気で世界の崩壊に怯えたつもりはないけれど
  まさかカフェオレの準備があると思ってはいなくてね。
  渡されるままに、うけとってしまった。

  ユグの分は俺のをわけるよ、
  まだ飲んではいないのだし。

  俺が連れてきたようなものだったしね。


  語り出しをほんのり湯気を立てる
  カフェオレを見つめながら、きいていた。]

 
(151) 2022/12/21(Wed) 0:45:50

【人】 XIII『死神』 タナトス




  なんだ、そんなことか。


  ……いや、滅びなさいの一票のための
  そういう勧誘話かと思っていたからね。
  
 
  いやあ驚いた。


  それはそうだ、君は君だね。


[ 人の一大決心を台無しにするようで
  申し訳がないとは思うけれど。

  うん、そうだね。
  君のいう通りだ。 

  そんな結論に至る為に7年を費やしたなら
  俺も君も悠長だったね。


  しかしその一言には妙にひっかかった。 
  ひっかかってしまったものだから ]
(152) 2022/12/21(Wed) 0:47:21

【人】 XIII『死神』 タナトス



[ 君が座るベンチの前に行くと
  その頬をぐにゅ、と指で軽く潰してやる。
  
  そういうところ。 ]


  聖職者ごっこで良い人ぶるか。
  神様への信仰心とやらを俺が説く気はないけれど
  

  ユグもそうだろうね。
  きっと他の皆も
  君がいて救われた者がいるよ。
  
  良い人ぶるじゃなくて、
  そう在ろうと努めたのなら、立派なことだよ。
  卑下するのはだーめ。


[ ユグも同意してくれるのではないかな。
  生真面目さはきっと君の方が何倍も上だ。

  ぶにゅり、ぶにゅりしたあとは
  うん、……君も撫でてやろう。

  俺は誰かの努力をさげずむ者に
  なる気はないからね *]
(153) 2022/12/21(Wed) 0:51:15

【人】 XII『吊された男』 ユグ

――花畑へ――

……こんばんわ、カルクドラ。

[>>55そう控えめに声をかければ、驚きが返ってきた。
 その反応は正しい。ひとり『死神』を呼びつけて、まさかふたりで来るとは思わないだろう。
 それもいつだかユグがここに来たばかりのときのように、ぴったりと後ろに付き添って。
 改めて自分の甘えが気恥ずかしくなってきて、視線を下げる。

 カフェオレについては、丁重に断った。先生から分けられようとしても>>151、同じく。
 強く勧められれば、受け取ってしまうけれど。
 ユグは勝手についてきただけだ。
 構わないで、気にしないでと言うように縮こまっている。]
(154) 2022/12/21(Wed) 1:05:04

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[無論、カルクドラと言い合いになるだとか、刃傷沙汰>>56になるだとか、そういったことを心配して来たわけではない。
 流れで。思わず。つい。
 言葉にするならそんな単語がふさわしかった。

 それ故に、『一度ゆっくり話がしたい』といった切り口からはじまるカルクドラの語り>>57を聞くほど、じわじわと居た堪れなくなっていく。]
(155) 2022/12/21(Wed) 1:05:37

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[それでも。
 『僕は僕』『神話時代の人じゃない』などといった言葉が出るたびに、今更ながら、そうなのだと改めて思う。
 そんなことにも気づけないような、四年間を過ごしていた。
 
七年過ごすよりは、短いけれど。


 わかっていたつもりで、わかっていなかった。
 言葉の上では違う人間なのだからと言いながら、『証持ち』の、『箱庭』の人間として、扱おうとしていた。
 こんなことにもならないと、理解できなかったのだ。

 それに改めて、気付かされる。]
(156) 2022/12/21(Wed) 1:06:47

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[ただ、やはり邂逅の瞬間の話>>58や、今の思いを聞こう>>59というような場面になれば。]

……あの。
ホリックゼリーでも、お持ちしましょうか。

[こんな場に刺激的な商品名を上げたのは、ほかでもない。
 カルクドラが先生との茶席に推していたからだ>>1:42
 売店には代金さえ置いておけばいいだろう、などと考えつつ、席を立とうとしたら>>153。]
(157) 2022/12/21(Wed) 1:07:14

【人】 XII『吊された男』 ユグ

……え。あ、の。ええと。

[唐突に話を振られたので、戸惑ってしまった。
 あまりこのタイミングで答えに窮するのはよろしくない気はするものの、すぐに出なかったものは仕方ない。]
(158) 2022/12/21(Wed) 1:13:27

【人】 XII『吊された男』 ユグ

――僕は、そうですね。
あまり、昔のカルクドラを知らないのですが。

それでも、あなたと言葉を交わすのは好きでした。
本をお借りして、知識に触れるのも。
神学のお話を聞くのも。

それが、カルクドラの努力や、改善の試みによって得られたものであるなら、僕は。
とても――嬉しく、思います。

[カルクドラも、もうひとりの僕の師のように思っていた。
 だからこそ、先生との対立は心苦しかったのだけれど。
 今ここでその蟠りが少しでも解けるようなら、充分だ*]
(159) 2022/12/21(Wed) 1:13:35

【人】 IX『隠者』 アリア


 
―― 回想:ブランコのある裏庭で


[ こんな夜に現れた悪い子は、
 およそ悪い子という言葉からかけ離れた人物で>>3:229
 内緒、とジェスチャーを返しながら
 僅かな驚きが胸のうちにあった。

 不遇はあった二度捨てられたが暮らしは穏やかだった。
 そんな自分をそこまで不幸だとも思っていなかったから、
 彼の天秤がどちらに傾いたかは、どうだったっけ。
 そもそもそんな過去を、進んで話そうとはしないけれど。 ]


  さあ。どうなんでしょうね。

  少なくとも今のところ、
  それはあれにしか知り得ないことでしょう。

  …… 私が見聞きした限りでは、
  終わらない方が良いと考える人の方が多そうでしたが。

  個人的にはどう転んでも仕方ないと思います。


[ 終わると思うか、と問われるなら
 やっぱり私自身の思いとしては、そうだった。 ]
 
(160) 2022/12/21(Wed) 1:43:04

【人】 IX『隠者』 アリア



  こんな世界なければ良いのに、と
  そう思ったことがありました。

  それは今でも変わりませんが、
  こんな世界でも尊重するものがいるなら
  それを叩き壊すべきではないとも思います。

  …… それは、きっと、

  私というより、『隠者』の感情です。


  
…… そうでなければいけないんです。



[ 私の手から外れたほんの少しの瑕疵も、
 彼ならば夜と一緒に沈めてくれるんじゃないか。
 私ではない誰かの心か、どうしてかそう思った。 ]
 
(161) 2022/12/21(Wed) 1:47:02

【人】 IX『隠者』 アリア



  すべてに等しく微笑む絶対平等なんて、

         死をおいて他に存在しない。


[ ふわりと笑んだ。
 『隠者』とは、どうしたってそういうものであるらしい ]
 
(162) 2022/12/21(Wed) 1:48:53

【人】 IX『隠者』 アリア



  この世でも、箱庭でも、きっと変わりません。

  救いも幸せも結局のところは主観です。
  見ようとすればそこにあって、
  そうであると信じたものがそれになる。

  だから私は、
本当の私
は 
救いなんてどこにも――



[ 言葉は、続かなかった。
 たとえ心のどこかで何かを覚えていても、
 それは彼に預けてしまうには重すぎると我に返った。 ]


  …… そうやって、

     夢を見られるひとが 少しだけ羨ましい


[ されど代わりに出てきた言葉もまた、
 水底に沈んでいるはずの「本当」なのだけれど *]
 
(163) 2022/12/21(Wed) 1:51:54
XVU『星』 エトは、メモを貼った。
(a37) 2022/12/21(Wed) 1:56:52

【人】 ]]『審判』 チェレスタ

―― 自室/決断の後 ――



  貴方のご期待には沿えないけれど、
  それはそれとして。

  私は貴方に感謝しているのよ。
  これでも。


[自らの決断を告げた後、
『箱庭の神』を引き留めて、ちょっとした話を切り出すチェレスタである]

 
(164) 2022/12/21(Wed) 2:03:52

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


  『月』の彼……いえ、エーリクと色々話をしてね。
  その時こう言っていたよ。
  「こんな風に追い詰められなければ、
  今このときはなかった、と思う」って。>>20

  私も、これについてはまったく同じ意見なんだ。
  もしも貴方が現れていなかったら、
  私はあの子の気持ちからずっと目をそらしてただろうね。

  だから、きっかけをくれてありがとう。

[その時はいい星月夜であった。>>3:3
落ち着いた表情でぺこりと頭を下げる。
しかし、再び顔をあげた時には、複雑な心情を写し取ったかのような微笑が貼りついていた]
 
(165) 2022/12/21(Wed) 2:05:24

【人】 ]]『審判』 チェレスタ



  ……。


[何かを言いたいような気がした。
しかし、何一つ言葉にならなかった。
用はそれだけと言いたげに手を振れば、神なる存在は去っていった。

ふう、と吐息をひとつ。
それから、窓から夜空を見る体勢になって、歌うことにした。
チェレスタのレパートリーの中にある、数少ない、あまり明るくない類の歌。

終わってしまった世界でそれでも、生きている、
『誰か』の目線で歌われている短い歌だ]
 
(166) 2022/12/21(Wed) 2:06:24

【人】 ]]『審判』 チェレスタ



  これで、……いいよね。これで。


[チェレスタは神なる存在に何も訊ねないことにした。
証持ち以外の者を箱庭に招く件について。

そもそも、
嵐が来ようともテントの入り口を開くような彼らが、>>2:407
自分達だけが別の世界で安全に過ごすことに、二つ返事で頷くだろうか?

そうではないだろう、……と、信じているから。

だから世界が滅びるならば、
意地悪を完遂するためにも、結局箱庭に行かないことを選ぶ。
そうして共に果てるだけだ。
世界が滅びないならば、]


   (彼らの道行きが途切れないって、
    信じる以外に何ができるっていうんだろう)

 
(167) 2022/12/21(Wed) 2:07:31

【人】 ]]『審判』 チェレスタ



 『心配かけてごめんね。私はもう決めたよ。
  でも寝不足は美容の天敵だから。
  またね。』 


[悩んだ結果ヒナギクにはこのようなメッセージを送信した。
「私は大丈夫」という一文を入れたり消したりを何度も繰り返して、
結局消したまま送信した。
端末を放り出してため息ひとつ。

泣いても笑っても明日すべてが決まるのだ**]

 
(168) 2022/12/21(Wed) 2:22:22
]]『審判』 チェレスタは、メモを貼った。
(a38) 2022/12/21(Wed) 2:29:14

【人】 [『 力 』 フォルス

 
[ 心の内が騒がしい
 誰かの叫びがせり上がる

 どうしたってどうしようもない
 わかっていた最初から
 程度の差こそあれこうなる事は

 触れない事が一番だと思っている
 触れれば触れるだけ傷ついていく

 どれだけ願われようと
 己には彼を治す力も術も無い
 痛みを増やす事は容易いのに減らす事はあまりに難しい

 だから触れなかった ]
 
(169) 2022/12/21(Wed) 2:36:28

【人】 [『 力 』 フォルス

 
[ それでも
 いたいのはかなしいと言う少女が居た
 いたいのをなおしてあげてほしいと
 彼を想う声があった

 こんなにも無力で、どうしようもない
 くだらない男の袖をひく小さな声に

 最期なら せめて報いる努力はしたいと
 そんな使命感に自己満足を潜ませた ]
 
(170) 2022/12/21(Wed) 2:37:13

【人】 [『 力 』 フォルス

 
[ ――叫ぶ心は
 怒りとも 悲しみともつかない
 今尚あまりにも心の底から此の身をざわつかせる

 崩壊して行く中にあって尚
 『力』が最期まで狂わなかったのは、ただ
 最期まで『女帝』の傍に在る事を決めたからだ

 お前と刃さえ交えなければ
 『力』はもう少しの幸福を引き延ばせた
 『女帝』を悲しませる未来を避けられたかもしれない
 幾度と繰り返してもやまない雨を防げたかもしれない

 なのに、お前が、『正義』がそれをさせなかった

 『正義』など斬り捨てて
 『女帝』の元へ帰るはずだったのに

 気付いてしまった
 斬り捨てる事もできなくなった
 ならば結局あの死は必定だった ]
 
(171) 2022/12/21(Wed) 2:40:37

【人】 [『 力 』 フォルス

 
[ この叫びを知るからこそ
 わかりたくもないのにわかる事がある

 一太刀一太刀重ねるごとに
 狂える『正義』の叫びに耳を心を傾け
 救いたいと願ってしまった『力』の事が


 相打ち?
 ――ただの心中だ。
 この心こそがそれを示している


 馬鹿で愚かで優柔不断な『力』は
 『女帝』を独りにしたくないと願いながら
 『正義』を独りで逝かせたくないと願いながら

 そうして最後の最期、『友』と共に逝く事を選んだ ]
 
(172) 2022/12/21(Wed) 2:43:01

【人】 [『 力 』 フォルス

 
[ 申し訳程度の処置は
 時間にすれば ほんの少しの間。

 お茶会の終わりには不釣り合いな挨拶としても
 去り際に降る声を聞きながら消毒液を箱の中へしまう ]


     マドカ。


[ 引き留めるには弱い力だ
 故に止まらずとも、その背を見て ]
 
(173) 2022/12/21(Wed) 2:43:40

【人】 [『 力 』 フォルス

 
 
  君がそれで少しでも救われるなら
  不幸に酔う事を止めはしないし
  贖罪ごっこにだっていくらでも興じるよ

  ――けど、
  マドカが自分を傷つける度
  心を痛めている子がここには居る。

  君が育てた 君を慕ってるヒナギクやクロの声も
  その心にはもう何も届かない?

  向き合う事さえ受け入れられなくなったら
  本当に救いようのない人間になってしまうよ


  ………。

  マドカはまだ間に合うよ
  本当に望むなら――末吉分くらいね


[ 木箱をしめた ] *
 
 
(174) 2022/12/21(Wed) 2:44:17
[『 力 』 フォルスは、メモを貼った。
(a39) 2022/12/21(Wed) 2:51:33

【人】 XII『吊された男』 ユグ

――翌朝――

[再び玄関ホールに集められる。その足取りは、やや重い。
 もちろん、想定内ではあった。
 昨日集めた意見を受けて、"どうするか"が伝えられるのだろう。

 それでも、はじめと意見を違えたことや。
 最終的にどちらに振れるかわからない現状に、不安は募る。

 とはいえ、行きたくないなどと駄々をこねるつもりもなく。
 白のローブを羽織り、きゅ、と軽く引き寄せる。
 
まるで、自分自身を抱きしめるかのように。
]
(175) 2022/12/21(Wed) 2:57:05

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[>>2かみさまあのひとはそこに立っていた。
 けれど、ひどく、ひどく冷めたかおをしていて。
 
 それだけで、ずきん、と胸の奥が締め付けられるようだった。]
(176) 2022/12/21(Wed) 2:57:53

【人】 XII『吊された男』 ユグ



“ 世界を滅ぼすのはやめにしよう ”


[欲しい言葉を、聞いたはずなのに。
 そうあってほしかったはずなのに。
 胃を裏側から返されるような不快感と恐怖が全身を駆け巡る。]
(177) 2022/12/21(Wed) 2:59:02

【人】 XII『吊された男』 ユグ

“ ……だが、もう、いい ”

[ずきん]     


“ この醜い世界で生きるといい ”

[ずきん]     


“ わたしを否定するお前たちなどいらない ”

[ずきん]     


“ ……お前たちは、 ”

[ずきん]     


“ わたしの愛する子らでなかったということだ ”

[ずきん]     
(178) 2022/12/21(Wed) 3:00:01

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[他ならぬ。
 他ならぬ自分が。
 神の寵愛を裏切ったこと。
 彼の人の表情を曇らせていること。
 慕い続けた神から見捨てられること。
 信じていた愛をあっさりと否定されたこと。

 ひとつひとつが、心臓に
のように突き刺さる。]
(179) 2022/12/21(Wed) 3:00:37

【人】 XII『吊された男』 ユグ

(――……あなたと共に)

(いたくないわけでは、ないのです)


[意識の奥では、そう叫び声を上げるものの。
 もう届かないのだろうという予感があった。
 表面を滑るだけの虚しい言葉を音にするだけの心を持てず。
 追い縋りたいような感情は、乱れた呼吸にかき消される。]
(180) 2022/12/21(Wed) 3:00:59

【人】 XII『吊された男』 ユグ

――っ、  
ぅ、


[たまらず、口元を両の手で覆う。

 ああ、いまが朝一番でよかった
 朝食を済ませていたら、きっとここで全部吐き戻していた


 崩れ落ちる『世界』の身体も、視界に入ってはいるが。]
(181) 2022/12/21(Wed) 3:01:28

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[
  手を貸さなければ
         こんなことしている場合じゃない
     どうにかしなくては
 突き放される覚悟もなかったのか
        これが自身の選択だ
               望みどおりじゃないのか
]
(182) 2022/12/21(Wed) 3:02:12

【人】 XII『吊された男』 ユグ



は、っ   げほッ、 か、ひゅ ッ


[思考が巡れば巡るほど、息がうまく吸えない。
 アリアの冷静な言葉>>27と、笑うゼロの声>>49が、やけに遠く聞こえる気がした*]
(183) 2022/12/21(Wed) 3:02:32

【人】 IX『隠者』 アリア


[ 境界を失った認識でも、>>n1
 彼女のことは変わりなく大切だった。

 信じると決めた通り、違いなく。
 きっとそうなのだと思っていた。
 
思いたくなくても、思っていた。
]
 
(184) 2022/12/21(Wed) 3:16:16

【人】 IX『隠者』 アリア


[ 取られた手。繋ぐようにしっかり握られる。>>108

 不思議と安心する。
 この子がいるから、私は私を保っていられる。

 保っていなければならない。 ]


  …… ありがと。


[ ふっと笑みが浮かぶ。この心は真実だ。
 そもそももう真実しか残っていないのだ。

 そうでない人もいるのかもしれないけれど、
 私がそうであったから考えが及ばなかった。
 幸か不幸か。それは私にはわからない ]


  また、あとで


[ 今ひととき手を離すことを、許してくれる優しさが
 本当に助かって、有難くて、……言葉にならないな ]
 
(185) 2022/12/21(Wed) 3:16:56

【人】 IX『隠者』 アリア


[ あの時ほど颯爽とした足取りではなかったと思う。
 自室に戻ると、鍵を閉めた扉に背中を預けて
 ずるずると崩れ落ちた。

 意識までは手放せなくて、そのまま。
 必要以上に巡る思考と感情を黙らせるのが先か、
 あるいは外部からの何かがあるのが先か――どうやら **]
 
(186) 2022/12/21(Wed) 3:17:51
IX『隠者』 アリアは、メモを貼った。
(a40) 2022/12/21(Wed) 3:21:21

XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。
(a41) 2022/12/21(Wed) 4:08:23

]X『悪魔』 ゼロは、メモを貼った。
(a42) 2022/12/21(Wed) 7:17:38

【人】 III『女帝』 シャルレーヌ

───売店:フォルと

 じゃあ、一緒にいましょう、私たち。約束…ね。

[ わずかに体勢がかわっただけで、うまく寄り添えるようになった。やっぱりフォルはすごいって、そう思いながら、かすかな囁き>>140に頷き返し、指切りを求めた。

 どのくらいそうしていただろう?
 …もしも自分から身を離したとしても、
 後ろ髪ひかれる思いはありありで。]

そろそろ行くね。私も皆と話したいし。
 でも、意見は変える気はないから、
 神様に会ったら、すぐにでも答えは伝えるつもり。

[ 先程より血色のよくなった顔で微笑んで
 じゃあ、またねって、
 故郷に帰る時のように手を振った*]
(187) 2022/12/21(Wed) 7:58:39

【人】 III『女帝』 シャルレーヌ

───選択の時

 神様、申し訳ございません。

 私は、箱庭には参りません。
 この世界も壊してほしくありません。

 …愛してくださって、ありがとうございました。

[ どこかで神様にあったら、そう言って頭を下げただろう。]
(188) 2022/12/21(Wed) 7:59:40

【人】 III『女帝』 シャルレーヌ

───星との邂逅

 あ…、………エト。

 もう、どうするか決めた?

[ もし、エトと遭遇することがあれば、
 普段ならさり気なく距離を置こうとするけれど、
 今日ばかりは、と、こみあげる負感情を飲み込んで、
 思い切って、声をかけただろう。

 そうして、彼の考えを聞くことができれば、
 一緒ね、と、自然に安堵する自分に
 不思議な心持ちになっただろう。]



 あ、ちゃんと自分で考えて決めたから。
 フォルと一緒だから、とかじゃないから。

[ 特に言及されなくても、そんな主張もしたはず**]
(189) 2022/12/21(Wed) 8:02:35
III『女帝』 シャルレーヌは、メモを貼った。
(a43) 2022/12/21(Wed) 8:13:37

【人】 ]『運命の輪』 クロ

―玄関ホール―

[神が消えたあと、誰かと言葉を交わしただろうか。

やがて、各々自分の日常、あるいは日常へ戻る為の行動に移っていくのだろう。クロもまた、玄関ホールを出ていった。

大きな事件があったから、今まで通りとはいかないだろう。良い変化も悪い変化もあったかもしれない。証持ちたちも、そうでない者たちにも。

それでも、少しずつ進んでいくのだろう。]
(190) 2022/12/21(Wed) 8:36:42

【人】 ]『運命の輪』 クロ

…………。

[そして現在。
クロは怪しげな扉の前に佇んでいる。
何だこれと扉を見ている。>>n2

花は好きであるので、花畑が壊れていないかと様子を見にきたら何か怪しいモノが立っていた。警戒のひとみ。]

……絶対普通じゃないさー。

[扉しかないそれは、きっと人知を超えたもの。
神への道、だろうか。

くるりと背を向け、洋館へと戻っていく。]
(191) 2022/12/21(Wed) 8:37:45

【人】 ]『運命の輪』 クロ

[洋館の自室に戻れば、シトラにもらったノートと、ペンをリュックに詰めた。あとは黒&白の羊セット。万が一戻れなくなっても、これだけはと思うもの。それとお菓子少々。
ゼロにもらった置物は重いので入れなかったごめん。


机の上に、書置き一つ。


『ちょっと神様とお話してきます!』


リュックを背負って、クロはいつものように駆けていく。
誰かとすれ違ったなら、「ちょっとそこまでー」とのんびりした声で応えただろう。

そうして、怪しい扉の所まで戻ってきた。]
(192) 2022/12/21(Wed) 8:39:23

【人】 ]『運命の輪』 クロ

[神様との別れ。しかし、このままじゃいけないな、とクロは思った。ただの勘であるが。だからお話しに行こう、そう思った。

もしかしたら、二度と戻れないかもしれない。
そうなったらとても寂しいけれど、少し怖いけれど。

その時はその時だ、と覚悟を決めて。]


とおー!


[助走をつけて、扉の中へ飛び込んだ。*]
(193) 2022/12/21(Wed) 8:40:27

【人】 ]『運命の輪』 クロ

―空と地と―

[飛び込んだ先で見た風景は、あまりにもシンプル。
空と地しかない世界。

だから、それ以外の物はすぐに見つけられた。]


……おーい、神さまー!


[ぱたぱたと近づいていく。
何だか縮んでいるようだが、人と何か違う気配はそのまま。
前世のどうしようもない好意が消えた分、冷静で居られそうだ。**]
(194) 2022/12/21(Wed) 8:41:17
]『運命の輪』 クロは、メモを貼った。
(a44) 2022/12/21(Wed) 8:43:12

【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

 
[ そこには地と空がありました。
  それ以外のない、静かな世界でした。

  『箱庭の神』は、地と空の境界を、
  ぼんやりと見つめていました ]
 
(195) 2022/12/21(Wed) 9:15:09

【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

 


  “ …………何をしに来たのだい? ”



[ しかしそこに響く音があるのなら、
  神はそちらへと視線を移しました。
  少年じみた姿になっても、口調はそのまま、
  創造主のそれでした。
  呆れのような、空虚さを孕んだような、
  そんな声でした。

  神には分かりませんでした。
  己より世界を選んだ子が、また自分の元へ来たことが。* ]
 
(196) 2022/12/21(Wed) 9:16:10

【人】 ]『運命の輪』 クロ

えっと……お話をしに!
色々、聞いてみたかったので。

[姿は変わっても、神は神。>>196
畏れる気持ちもあるけれど、そこははっきりと。]

……ここは何もないんだね。
寂しいとこだ。


だから僕たちを呼びたかったの?


[対話に応じてくれるかわからずとも、クロは話しかける。*]
(197) 2022/12/21(Wed) 10:03:30

【人】 ]『運命の輪』 クロ

[寂しい場所だから、賑やかにしたかったのだろうか。

それとも、新しい世界だから、まだ何も生まれていない土台の状態なのだろうか。

いや何もないことはないな、空と大地はあるなぁ、と呑気に考えていた。*]
(198) 2022/12/21(Wed) 10:06:10
XVU『星』 エトは、メモを貼った。
(a45) 2022/12/21(Wed) 13:14:02

【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

 

 
  “ ………… ”



[ その答え>>197に、神は目を伏せました。
  言葉も出ないようでした。
  今更何を話すことがあるというのでしょうか。 ]



  “ ここへ来たらもう帰れないとは考えなかったのか? ”



[ 箱庭に何もなくても、誰もいなくても、
  このひとはやはり、『箱庭の神』なのでした。
  箱庭へ行くも帰るも、神の意思ひとつなのです。
  ですが神は、それについてなんにも言いませんでした。
  ただ未練がましく扉を開いていただけでした。
  知らなくても当然のことなのです。

  この世界で暮らそう>>3:314などと、
  あろうことか神に言っていたというのに。
  どうして扉を潜ったのか、やはり神には分かりません。 ]
 
(199) 2022/12/21(Wed) 13:31:33

【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

 


  “ ……今は何もないがね ”

  “ これから美しい世界になるはずだったのだ ”



[ 神は大地へと視線を向けました。
  “今は”何もありませんが、
  皆が集まれば、生まれるものもあるはずなのです。
  望む物があれば、神も共に世界を創るつもりでした。

  けれど今となっては、神が独り居るだけの
  寂しい世界なのでした。* ]
 
(200) 2022/12/21(Wed) 13:32:25

【人】 ]『運命の輪』 クロ

ちょっとは考えた。
でも、神さま悲しそうだったから、気になっちゃって。

[つまらなさそうにも見えたが、クロには悲しそうにも見えていたので。>>199


僕は、たぶん他の皆より世界への未練弱めだからさ。
世界が壊されないなら、箱庭に来ても良かったんだ。


[何もない場所に、新しく好きなものを作る。
作業だけを考えると、結構面白そうでもあり。

まずそれぞれに家を作ってみて。アリアさんなら傍に薬草植えたり、タナトス先生なら野菜植えたりするかな。チェレスタさんなら、大きな舞台作ったりするかな?などと頭の中で設計してみる。少し楽しい。]
(201) 2022/12/21(Wed) 16:19:06

【人】 ]『運命の輪』 クロ

美しい世界が好きかな、神さま。
僕らの世界を醜いって言ってたもんね。

[一人で何もないここに居るよりは、もう一度誘ってみようか?とも思ったが、離れることが出来ないとか、そもそも住みたくないとか、神様にも事情があるのかもしれない。>>200

皆でなら、きれいな風景なら作れそうだけど……

[空と地の境目を眺め。]

多分、美しいだけの世界は作れなかっただろうな、って思うよ。だって、僕らは綺麗なだけの生き物じゃないから。

仲違いはあちこちにあったし。

[皆大人だから、激しい争いはなかったけれど。
いずれは行き詰まりそうな気がしてならない。*]
(202) 2022/12/21(Wed) 16:21:25

【人】 XI『正義』 マドカ

── ブランコのある裏庭:アリア ──

[仮に僕らが子供であれば、
 夜中に出歩いてるのは“ 悪い子 ”だろう。
 でも僕としては、“ 悪い子 ”のつもりはあんまり無い。

 君は特別僕に身の上話をしなかったろうから、
 僕も特別君の過去を掘り返したりはしなかった。
 
そもそも僕だって、わざわざ狂いたくはない。


 聞いていたとしても、
 僕としては君はあまり……
 恵まれている部類にはならなかっただろうが。
 
それはそれで失礼な話ではある。



     あれって……神様のこと?
     はは……
     君にかかれば神様も形無しだね。


[君の口ぶりに、僕は少しだけ笑ってしまった。

 君が夜の中で静かに語る言の葉を、
 僕もまた静かに聞いていた。

 今現在、世界中で起こっている災害を他所に、
 ここだけが静かな気がした。
 僕はゆっくりと目を瞑る。]
(203) 2022/12/21(Wed) 17:25:03

【人】 XI『正義』 マドカ

 

    僕は今でも、
    こんな世界は滅びた方が良いと、
    そう思ってるよ。


[僕に刻まれた『正義』の証は、
 そういう性質のものだった。

 『平等』の定義は個人的な主観に委ねられていて、
 他の介入を許さない。
 傲慢で頑固で手に負えないそれを、
 手懐けるのは酷く難しい……
 それでも僕は共に生きていかねばならない。]


    僕も、その意見には同意だよ。
    結局のところ、『平等』……なんて……


[君の語る言葉の意味>>162と、
 僕の抱える狂気。

 同じものか違うのか、答え合わせをする手段は、
 きっと無い。]
(204) 2022/12/21(Wed) 17:25:26

【人】 XI『正義』 マドカ

 

 [ 僕は幾度眠れない夜を重ねても、

   君の薬には決して頼らなかった。

   その理由を、僕自身は知らない。 ]

 
(205) 2022/12/21(Wed) 17:25:47

【人】 XI『正義』 マドカ

[『人』らしく、夢を見たかった。

 振り翳した『正義』の限界など、

 誰よりもよく知っていた。

 喪われたものは、どんなに願っても焦がれても、

 決して還りはしない。

 均衡を失った天秤は、傾いたまま戻らない。

 知っていた。知っていたのだ、初めから。]
(206) 2022/12/21(Wed) 17:26:02

【人】 XI『正義』 マドカ

 

     羨ましい……うん。
     そうかもね。
     僕も、羨ましかったのかも。


[君の呟きに応えて、僕も小さく笑った。

 僕の『正義
平等
』は壊れてしまった。


 後に残ったのは、

 どこか寂寥感にも似た、諦めだった。**]
(207) 2022/12/21(Wed) 17:26:21
XI『正義』 マドカは、メモを貼った。
(a46) 2022/12/21(Wed) 17:28:23

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ その時には、もう、世界の惨状を知っていた。
 だけど崩壊していく世界を中継機越しに見ても、
 ……ぼくはやっぱり、他人事だった。
 外の世界も、外に住んでる人たちも、
 そこに寄せる感情なんて、浮かんで来なかった。]
 
(208) 2022/12/21(Wed) 19:53:39

【人】 T『魔術師』 シン

―― ユグくんと ――



  そうかな? ありがとう!


[
 判断が出来ないということは、

 別に捨ててしまってもいい、ということなのだけど。

 回答をどうするか聞かれなかったから、
 それはユグくんには言わなかった。
 いや……聞かれてても、
 言ったかどうかは分からないけれど。


 だから公正、と言われてもぴんと来ない>>41
 だけど褒められてるように聞こえるから、
 素直に嬉しいと思っておく。
 でもそうだね、あっさり捨てるって言わなかったのは、
 考えたから出たもの、って言えるかな! ]
 
(209) 2022/12/21(Wed) 19:54:33

【人】 T『魔術師』 シン

 

  ユグくんは……何か変わった?


[ ユグくんのことは好ましく思っていたけれど、
 神様に傾倒してるように見えることもあったから。
 公正、というのは、そんなユグくんの盲目的な部分と
 比べてのことなのかな?って、解釈をする。

 思い入れがないと判断するなら、
 それはそれで尊重されるべき判断だとは、思うけれど>>42
 だけどいらないと判断してしまえるだけのものが
 世界にあること、
 それはぼくには持ち得ないものだから。
 きみが持っているのは、
 良いことなんじゃないかなと思うよ。
 だってまだ、考え直せるかもしれないから!


 だけどそう言うのなら、
 公正でない自分に思い当たったのかな、とも思ったから、
 聞いてみる。]
 
(210) 2022/12/21(Wed) 19:55:09

【人】 T『魔術師』 シン

 

  んー?


[ それからもうひとつ聞かれるのなら>>43
 不思議そうな声を出した。
 どうして過去形なんだろー?と思ったから。]


  ――もちろん! 大好きだよ!
  ぼくはみんなといられて幸せだよ!


[ 今までもそうだったし、これからもそれは変わらない。
 苦しいことが、ないわけじゃない。
 もしもみんなが居なくなってしまったら、
 これから不幸だと思ってしまうかもしれない。

 だけど今笑っているのは――ぼくの本心だ。]
 
(211) 2022/12/21(Wed) 19:55:48

【人】 T『魔術師』 シン

 

  ユグくんは? 幸せ?


[ 過去とも、今とも、これからとも、
 いつのこと、とは聞かずに、ぼくも聞き返した。]
 
(212) 2022/12/21(Wed) 19:56:07

【人】 T『魔術師』 シン

 

  えー?

  ……さ〜? 誰だろうねー?


[ そういえば、と、何気ない問い掛け。
 どうしてぼくに聞いたのかは分からないけど、
 ユグくんはぼくを買い被りすぎじゃないかなー?
 洋館のことは知ってても、みんなのことは……
 そんなに知ってるわけじゃない、と思う。]
 
(213) 2022/12/21(Wed) 19:56:33

【人】 T『魔術師』 シン

 

  アリアちゃんは優しいから、
  そういうことしてくれるかもしれないね!

  あ、シトラちゃんが頑張って剥いてくれたのかも?

  ヒナギクちゃんも心配してくれるけど、
  ヒナギクちゃんには声掛けてほしくもあるよね!

  クロくんはこっそり置いていくの上手そう!

  フォル兄さんは誰かに頼みそうだなー
  チェレスタちゃんもかなー?

  カルクくんは……こっそり置いていくならする、かなー?


[ ……案外出てくるもの、だなー。]
 
(214) 2022/12/21(Wed) 19:57:37

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ ちなみに素直にぼくだよ!って言わなかったのは、
 洋館ここで一番一緒に過ごしてるタナトスへの
 謎掛け遊び、みたいなものだったのかも、しれない。*]
 
(215) 2022/12/21(Wed) 19:58:41

【人】 T『魔術師』 シン

 

[ ――――ぼくは幸せだよ ]


 
(216) 2022/12/21(Wed) 20:24:34

【人】 T『魔術師』 シン

 

  ――そうだね、きみは、いらないよ

 
(217) 2022/12/21(Wed) 20:25:54

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ みんなの選択と、それから神様の決めた、
 世界の命運の話を聞いた。
 だけどそれは、
 ぼくにとってはあまり重要でないことだった。

 ぼくはこの小さな世界で幸せだった。
 だから――
 神様はぼくの幸せには、なんにも関係がないんだよ。
 神様はぼくらを「いらない」というけれど、
 ぼくも、きみのこと「いらない」んだよ。

 誰かに気付かれるなら、
 ほんとうに珍しく、笑みのない顔をしているだろう。]
 
(218) 2022/12/21(Wed) 20:26:30

【人】 T『魔術師』 シン

 

[ この魂は、最初からあなたを必要としていない。]

 
(219) 2022/12/21(Wed) 20:27:53

【人】 T『魔術師』 シン

 

  さよなら!


[ 笑顔で、明るく、別れを告げて。]
 
(220) 2022/12/21(Wed) 20:28:15

【人】 T『魔術師』 シン

 

  ……あ、


[ その姿が崩れ落ちるのを、見た>>8。]


  、
ヴェル兄さん――っ!



[ さっきより余程悲痛な顔をして、
 ぼくはその身体に駆け寄るんだ。*]
 
(221) 2022/12/21(Wed) 20:29:26

【人】 X『教皇』 カルクドラ

  
[ だから君を迎えに行った時。君と会えた時。

 「君を守らなければいけない」と

   自然と強く願えたのだろう。>>0:611* ]
 
(222) 2022/12/21(Wed) 20:39:37
T『魔術師』 シンは、メモを貼った。
(a47) 2022/12/21(Wed) 20:54:02

XIII『死神』 タナトスは、メモを貼った。
(a48) 2022/12/21(Wed) 21:04:30

XIII『死神』 タナトスは、メモを貼った。
(a49) 2022/12/21(Wed) 21:08:36

【人】 XII『吊された男』 ユグ

――回答の前――

[明朗なありがとう>>209、の返答。
 言われて悪い気はせず、シンの人柄を感じる。
 
本人の自己評価がどうかは、わからないが。


 変わったか>>210と聞かれれば、僅か考えたあと。。]

変わった……と、思います。
少なくとも、今朝とは意見を変えようと思っています。

[シンは聞いていたろうか、迷いない宣言を。
 それを覆すのは、今なお怖いけれど。]

僕自身の本心は、実のところあまり変わらない、のですが。
僕の望みを叶える――皆と幸せに過ごしたい、のなら、僕の意見を通すだけではだめなのだと思っている、ところです。
そもそも、僕の考えはきっと、幸福から少し遠かった。

[幸せであれと願いながら、押し付けているだけだった。]
(223) 2022/12/21(Wed) 21:39:57

【人】 XII『吊された男』 ユグ

僕にとっては、かみさまの仰る『いつか22人で幸せに過ごす』ことが、いちばんの喜びのつもりでした。
だから、そうしようと言われてそのまま頷いてしまった。

無関心だったのだと、思います。世界に対して。
でも、そうでない人もいる。
それを蔑ろにした幸せなんてないのだと、皆の話を聞いて考えています。

[神に対して、あまりに盲目だったのだ。
 ひとりが不要と言ったものを簡単に切り捨ててしまえるような天秤を、公正とは呼べない。]
(224) 2022/12/21(Wed) 21:40:28

【人】 XII『吊された男』 ユグ

よかった。
僕も、幸せです。今が。
だから、これが壊れるような選択はしないつもりです。

[>>211過去形にした理由は語らない。
 シンが今も幸福だと思っているなら、それで充分だから。
 もしも直接聞かれたならば、気が変わっていたら申し訳ないからと、簡単に答えたろう。

 聞き返されれば>>212、自然に笑って幸福と答えた。]
(225) 2022/12/21(Wed) 21:40:45

【人】 XII『吊された男』 ユグ

そう、ですか。
……アリア……シトラ……他にも、聞いてみますね。
ありがとうございます。

[>>213誰だろう、と言われれば、素直に受け止めて悩みだす。
 もう、シンの可能性は横に置いてしまった。
 上がった名前は7つ>>214。アリアには先生が倒れてしまったのを報告したから、もしも心配して見に来たとあれば――有り得る。
 その場合、眠り込んでまるきり応対できなかったのが申し訳なさをまた募らせるが……いや、それについては誰であっても同じだ。申し訳ない。

 
隣の先生は、謎掛け>>215に気づくのだろうか?
*]
(226) 2022/12/21(Wed) 21:41:51

【人】 T『魔術師』 シン

―― 回想・世界が終わるその前に ――


[ 神様が決定を下す、その前の日。
 行ったのは薬草園だったかな。
 そこに――アリアちゃんがいると思ったからだ。]


  こんにちは! アリアちゃん


[ それこそ、きみを迎えに行った日のように、
 それから、なんとなく距離を置いていたことも、
 何でもなかったかのように。

 アリアちゃんへと声を掛けた。]
 
(227) 2022/12/21(Wed) 21:53:56

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ ――5年前、迎えに行ったアリアちゃんは、
 今と同じようにあんまり表情は変わらなくて、
 その心の内を知らないぼくは、
なんというか、
 わりとあっさり、聞き分けの良いように見えた>>1:188
 一緒に暮らしていた人が亡くなったと聞いたのは、
 こっち側も既に把握してたのか、
 それとも到着してから
 近くの人の反応から知ったことだったんだっけ。

 ……一緒に暮らす人が居なくなったからこその
 淡白さだったのか、
 それとも別の何かなのか。

 ぼくには何とも言えなかった。]
 
(228) 2022/12/21(Wed) 21:54:22

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ ぼくは、カルクくんの祈祷室にも、
 フォル兄さんの売店にも
 入り浸ることはあんまりないんだけど>>1:437
 アリアちゃんのところに通ってたのは、
 ……うん、お客さん少なそうだなーっていうのも、
 なくはなかった。
 だけどそれ以上のものもあったよ。
 アリアちゃんのことは、その時は、
 一番気に掛けてただろうね>>1:189

 アリアちゃんの表情の微妙な変化が、
 なんとなく分かるようになった気がしたし
 (気のせいかもしれない)

 ここでの居心地もそう悪くはないのだろうと、
 それが分かれば、嬉しかったよ。]
 
(229) 2022/12/21(Wed) 21:54:54

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ だからこそ、彼女を見て憎らしくなるのが苦しかった。
 この関係が、過去の何かに塗り潰されるのが嫌だった。
 『隠者』は知ることがないことだろう。
 だから……アリアちゃんが過去に振り回されないのは、
 救い、だったのかもしれないけど。
 だけど何も知らない子へと、
 訳の分からない感情を向けて、避けてしまうこと、
 それがますます、苦しくて、]
 
(230) 2022/12/21(Wed) 21:55:38

【人】 T『魔術師』 シン

 

  え…………?


[ ――その時、上手く笑えていたかは分からない。
 流石にばったり会った時まで避けることはしないけど、
 その時は、アリアちゃんに対しては、
 まだ誤魔化すことが上手くなかった。
 強引に持たされたのは、ドロップ缶>>1:191。]


  え、あ……


[ 渡したら、アリアちゃんの手は離れていく。
 からからと手の中で鳴らす。]
 
(231) 2022/12/21(Wed) 21:56:24

【人】 T『魔術師』 シン

 

  ……あは
  ぼく、そんなに疲れてるように見えたー?

  でもありがとう!


[ これどうしたのー?なんて、
 ようやくいつもみたいに聞けたら、
 どうやらアリアちゃんのお手製らしい。
 アリアちゃんのお手製ならきっと効くよね!と
 思うと同時に、それを渡された訳は……
 はっきりとは分からなかった。]


  ……ごめんね、アリアちゃん



[ 去っていくその背に、音にならない言葉を呟く>>1:192
 なんとなく、アリアちゃんに謝ってしまったら、
 ぼくと『魔術師誰か』の境界が、混ざってしまう気がしたから。]
 
(232) 2022/12/21(Wed) 21:56:52

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ そのドロップのお世話になる頻度は、
 実のところはあまり多くなかった。
 自分は苦しくないのだと、
 自分の気持ちを見ないフリするのは得意だ。


 だけど、どうしても自分を見失いそうになったときは、
 ころりと口に放り込んだ。
 なんとなくほっとしたのは、その効能かもしれないけど、
 ……アリアちゃんの優しい言葉が過るから>>1:191
 そっちに、安心していたんじゃないかと思う。
 これをくれたのはアリアちゃんで、
 アリアちゃんが心配したのは、この
苦しむ
ぼくなんだと。
 『隠者』が『魔術師』を心配してる?
 ……きっと、違うよね?
 ]
 
(233) 2022/12/21(Wed) 21:57:44

【人】 T『魔術師』 シン

 

  あのね、アリアちゃん!

  これ、またくれないかな!


[ で、現在、ぼくの手の中にあるのは空のドロップ缶。
 空になった缶を、捨てずにそのまま取っておいたものだ。

 世界がどうなるか分からない状況で、
 そんなことを言うぼくに、
 アリアちゃんが何を感じたかは分からないけど。
 少なくともぼくが、死ぬ気はないことぐらいは、
 伝わったかな。
 ドロップって、そう一瞬でなくなるものではないから。]
 
(234) 2022/12/21(Wed) 21:58:49

【人】 T『魔術師』 シン

 

  アリアちゃん

  アリアちゃんも、
  息を吐きたかったらぼくに言っていいからね

  ……ぼくが言うのも、今更かもしれないけど
  アリアちゃんの力になりたいからね!


[ それは今も変わらないな、と思った。
 玄関ホールで、神様にはっきり告げたきみを見ていた。
 きみは、こんな状況でもしっかりしてると思ってたけど、
 ……でももしかしたら、
 きみにも“兄”が必要だったんじゃないかと。
 ぼくの幸せを、みんなのことを考えてみて、
 今更、思った。

 言うだけ言って、その場を去るのは、
 アリアちゃんの真似みたいだったかもしれない。
 ほら、ドロップ、すぐに用意出来ないかもしれないし?
 って、言い訳。**]
 
(235) 2022/12/21(Wed) 21:59:25
XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。
(a50) 2022/12/21(Wed) 22:02:16

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
── 自室 ──


[ それから。

  ── あれから、自室に戻って。
 手始めに荷物をまとめることに取り掛かってみる。
 諸般の事情によりすぐの出立は難しくても、
 初めての荷造りに難儀することは想像に難くないので、
 まずそれをと勧められた。

 自分よりも自分を知っている彼の言う通り、
 早速机の上の宝物たち彼からの贈り物の処遇に難儀することになった。

 流石に、旅に不相応なものであるとは理解している。
 けれどどれも捨て置くことの出来ないたいせつなもの。

 物でさえ、大事なものを大事なままにするのは難しい。
 今までそんなことにさえ気付かなかった。 ]
 
(236) 2022/12/21(Wed) 22:13:55

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
[ 次に、机の上のドロップ缶と茶葉を見やる。
 ──アリアの処方。
 あの日、大事な時間を分けてくれた彼女を想う。

  諦めることだけが得意な私に、
   諦めるのは早いと言ってくれた。
  私のことは諦めないでと、
   諦めない為の方法を手を引き教えてくれた。

 私はどこまでも自分のことばかりで、
 彼女の為の言葉を何一つ言ってあげられなかった。 

 けれどアリアにとっても、あの時間の何か一つでも、
 あの時の彼女に必要なものだったのだと信じたい。 ]
 
(237) 2022/12/21(Wed) 22:14:12

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
[  
本当の「私」が持っているものなんて、ひどく少ない。


 それはベルだって同じだ。同じだった。
 そして、
 「そんなことはない」なんて、
 私がどれだけ言葉を重ねても届かないのはわかってる。

 ……彼女は、崩れ残った瓦礫の中にあるもの希望
  自分のものであると、今も信じられているだろうか。

 そうであることを、私は諦めない。
 諦めない、を他でもない彼女が教えてくれたから。
 
 私はもう何も諦めたくない。
 一番じゃなくても、離れていても、彼女に想うこと全て ]
 
(238) 2022/12/21(Wed) 22:14:35

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
[ アリアを想う。

 お礼を…それ以外にも、もっと話したいことがある。
 けれど、今は ]


  ……駄目患者の出る幕じゃないなあ……


[ 少し容量の減った缶の中身をひとつ。
 口に広がる甘やかさがほんの少し沁みる。
 ちょっとだけ、ちょっとだけ寂しい。…仕方ないけどね。

 
 私の大切なものを大切なままに受け取ってくれた貴女が、
 貴女の大切を、心のままに大切に出来ますように。 *]
 
(239) 2022/12/21(Wed) 22:15:46
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。
(a51) 2022/12/21(Wed) 22:19:46

]X『悪魔』 ゼロは、メモを貼った。
(a52) 2022/12/21(Wed) 22:22:56

][『月』 エーリクは、メモを貼った。
(a53) 2022/12/21(Wed) 22:37:50

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ わたしはあなたの優しさに救われていた。
   あなたはわたしにその荷を背負わせてはくれない。


 わたしはあなたにいつも守られていた。
   あなたはわたしにあなたを守らせてはくれない。


 わたしはあなたに弱音を吐いてきた。
   あなたはわたしを支えにしようとはしなかった。


 わたしはあなたにすべてを肯定されてきた。
   あなたはわたしを嗜めようとはしなかった。


 わたしはあなたの好意に甘えきっていた。
   あなたはわたしに歩幅を合わせてくれていた。



     あなたは、わたしに
     
努めて
合わせようとしてくれていた。]
 
(240) 2022/12/21(Wed) 22:42:11

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 『どうして?』

  もしも彼女のこれまでの行動の水源が
  彼女ではなく『隠者』の魂であったとしたら。


  狂おしいほどの歓喜と後悔に震えるわたし『節制』と、
  失う恐怖に怯えつづけるわたしシトラがいた ]

 
(241) 2022/12/21(Wed) 22:42:32

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 指先に込めた力を緩め、手を開いて、解放した。>>185 ]


   ……うん、

 
[ 神様にだって譲りたくないと
 心から願った手が離れてゆく。

 だんだんと温もりが遠ざかる。
 だんだんと距離が遠ざかる。
 だんだんと声が遠ざかる。

 くるしいも、かなしいも
 くやしいも、ごめんねも

 ゆらいで、またたいて
 まいあがって、とけて、やがて

 しゃぼん玉のように はじけて、きえた。]
 
(242) 2022/12/21(Wed) 22:43:01

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ きえて、しまった ]


 
  ────……



[ ……じゃあ
 いまこの両眼からとめどなく溢れ出てくるこれは
 いったい何だって 言うんだろう。]
 
(243) 2022/12/21(Wed) 22:43:45
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。
(a54) 2022/12/21(Wed) 22:43:50

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 胸の中、つめたい風が吹き付けるような淋しさを感じた。
 世界の崩壊は止められたはずなのに
 みんなまだすぐ近くに居るはずなのに
 世界中でただひとり取り残されてしまったような
 そんな錯覚に陥った。

 頼りなげな足取りで去ってゆくアリアちゃんを
 わたしは、見送ることしかできない。
 見送らなければいけない。
 ただ待つことしか、わたしにはできない。そう直感した。

 誰より近く、長く傍に居たはずなのに、
 誰より彼女を救いたいと願ってきたはずなのに、
 誰より大切に想ってきたつもりでいたのに、

 わたしはおそらく恵まれて生きてきた方で
 知識と経験とは比べ物にならないほど別の物で
 わたしは、話を聴くことはできても きっと
 真の意味では彼女の抱えた想いを理解しきれない。

 わたしはいま、彼女の傍にいるべきじゃない。
 彼女には、彼女を想ってくれるひとが
 
 ──わたしの、ほかにも。

 そう思い至ってしまったら、 ]**
 
(244) 2022/12/21(Wed) 22:43:58
XIV『節制』 シトラは、メモを貼った。
(a55) 2022/12/21(Wed) 22:48:46

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ ヴェルトの部屋を出て、洋館の廊下を歩き続けていた。

 ヴェルトが心配なのは事実ではあるが
 見ているだけで何が出来る訳でも無く
 むしろ、己自身の無力さを痛感するだけだと
 部屋自体はすぐに立ち去っていった。

 案じてくれている彼にはきっと大丈夫、と頷いて>>119]


  僕が恩人? そんなに大それたものでもないと思うけど
  ……そう思ってもらえるなら嬉しいけどね。

  そうだよ。君とだよ。

  本当は昨日、話を聞きに行きたかったけど
  片付けておかなければいけないことがあってね。
  気付けば呼び出すには遅い時間になってたんだ。


[ 彼が因縁の相手と話をしていたように。
 男もまた、過去の因縁の話で長引いてしまったのだ。

 少なくともこの場には彼しかいない。
 いつも通りの反応だな、と思いながらも
 見上げる視線はどこか、普段に比べて>>120]
 
(245) 2022/12/21(Wed) 22:56:18

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
  ん? 何かいいことでもあった?

  そうだね、君が食べたいものを選ぶといいよ。
  今何が食べたい気分?


[ 怯え、不安の色が減っていたような気がした。
 昨日までで何かを得たのか、それとも。]


 僕に選ばせると、今はがっつり食べたい気分だから
 定食とか言うよ?

 それとも、久し振りに中央の街まで出てみる?   


[ かつてパーティー中に洋館を抜け出し
 二人で行った場所を提案してみるが>>2:129
 勿論、近場のカフェでも何処でもお供しよう。]
 
(246) 2022/12/21(Wed) 22:56:30

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
  エーリク、君は神にどう返事を返した?

  ちなみに僕は、最初は破壊も仕方ない、と思ったけど
  やっぱり違うな、と心変わりしたよ。
    

[ 当然気になる内容を投げつける。
 この時、“神”への反応が
 微妙に違ったことには気付いただろうか。
 昨日までの尊敬の念が、削げ落ちていることに。*]
 
(247) 2022/12/21(Wed) 22:56:42
X『教皇』 カルクドラは、メモを貼った。
(a56) 2022/12/21(Wed) 23:02:53

IX『隠者』 アリアは、メモを貼った。
(a57) 2022/12/21(Wed) 23:06:50

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

 
[ ほんものがやってきたのは2年前>>0:@3
  整った身形に健康的な肌色
  作法なんかまるで知らずともきれいだとわかる
  品のある立ち居振る舞い。

  ただ生かされていた自分とは
  まるで違う扱いを受けて来たんだと
  考えなくたって理解出来てしまった。

  必要がなくなったからここに捨てられたのだと
  思い、落胆した日の自分を心の内で嘲った。
  なんだ、最初から必要無かったのか、って
  知りたくなかった事実に気付いてしまったから。 ]
 
(248) 2022/12/21(Wed) 23:19:27

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

 
[ どうやったって痣は消せも隠せもしないのだろう
  長い歴史の中で試した例くらいあるだろうし、
  切り落とせないのだから諦めたらよかったのに。

  きっとまわりの大人はみんな解っていた。
  それでも諦める訳にはいかない誰かがいただけで。

  まぁそうか。そりゃそうだ。
  王子さまをつくるつもりなら必要なのは
  『痣が無い事』だけじゃない。
  何にも知ら無い頃ならまだしも、
  その頃のぼくにはもうある程度の理解は出来て
  ほんとに無知だったなぁって、
  過去を懐かしんだだけで終わった。

  なんだかわりとどうでも良かったから。

  それしか無かった頃なら落ち込みもしただろう。
  けれど――… ]
 
(249) 2022/12/21(Wed) 23:20:17

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

 

  
『プロセラー!』



[ おひさまみたいに笑うきみがぼくを呼ぶ声がする。
  きみの笑顔を求めてぼくの傍を訪れてくれるひともいる。
  それだけでぼくの毎日はわりと満たされていた。 ]
 
(250) 2022/12/21(Wed) 23:21:30

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

―― 夜明け前・屋根裏部屋 ――

[ ぼんやり目を開けたらまだ真っ暗闇で。
  天窓から差し込む月明かりの淡いスポットライトに
  舞う埃が照らされきらきらひかってた。

  >>11誰かいた気がする。
  けれど今はこんなとこ誰も来ないだろう。
  >>3:3わざわざ答えを聞きに来るなんて思っても見ないから
  夢でも見たのかな?って納得して
  寝起きでまだぼやけてる視界に瞬きをふたつ、みっつ。

  そこでようやく不自然な温もりに気付いて
  瞬きで幾らか晴れた視線を下ろせば
  胸の辺りに、夜に似合わぬ色>>132を見つけた。

  彼女に教えられて、覚えて
  最近では随分とぎこちなさも減った手付きで
  そろりと冷えた太陽の色を撫でる。
  見た目通りに冷え切ったそれに
  温度を灯そうとするみたいに、繰り返し、繰り返し。 ]
 
(251) 2022/12/21(Wed) 23:25:17

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

 
[ こんなとこになんできみが居るの。
  疑問に思うのではなく、ちょっと呆れる様に思う。
  なんで、なんてわかりきってる。
  きっと心配して、探しまわってくれたんだろう。

  過去のぼくが誰にも必要無かったとしても
  わりとどうでも良いって思えるくらい
  きみにぼくが必要だって全身で伝えてくれる事に
  救われてるぼくはたしかに此処に居て。

  此処に来て暖かさを覚えてしまった所為で
  寒さを理解したぼくもいる。

  あたたかな日差しの下でも時々感じる寒さを訴えてみたら
  くっついて、だきしめれば寒くないって
  おしえてくれたのも君だった気がする。
  そんな事を考えながら、寒そうな肩を抱き寄せて
  腕の中に閉じ込めた。

  もう一度目を閉じれば、きみのちいさな吐息の音を
  さっきまでよりつぶさに感じる。
  あんしんしきった溜息が勝手にこぼれて、
  きみの吐息のおとにかさなった。

  あったかいな、っておもいながら
  旋毛に鼻を埋めて、意識が途切れるまで
  眠るきみのぬくもりをかんじていた。 ]
 
(252) 2022/12/21(Wed) 23:27:14

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ




[ しあわせだな ]


 
(253) 2022/12/21(Wed) 23:27:41

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

 
[ ……――なのに何故だろう。
  まだなにかが足りないんだ。

 
贅沢に慣れ過ぎてしまったんだろうか?


 
呼べない知らない名前が喉の奥につっかえる。


 
ひとのぬくもりを知ってしてしまった所為で

 
『きみ』が隣に居ない事が、こんなにもさみしい。
* ]
 
(254) 2022/12/21(Wed) 23:32:02

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[その分を返してくれる、とベルが言う>>102
 なんだろう、不思議な気持ちだった。

 なんだろうか、本当に。

 ベルに対してだけは、
 今までも全て本心で接していたはずだった。
 けれどどうしても『悪魔』の影響もあり、
 自分も『悪魔』として『恋人』に接していたからだろうか。

 自分だけの心を渡した事が、少ないような気がする。

 彼女に向き合い始めて、
 どれくらい彼女の事を考えたかは覚えていない。
 けれど表面上は別のもので覆った言葉は
 受け取ってもらえても、返してもらっても、
 恐らく表面上で止まっていたのだろう。]
 
(255) 2022/12/21(Wed) 23:38:38

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[…… 今は自分だけの心でベルに接している。]
 
(256) 2022/12/21(Wed) 23:38:47

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[それを、返してくれると言われて、……。
 今の気持ちが、説明できない。

 一方的にもらったりとか、
 奪ったりとかとは違う、

 おくって、かえしてもらう、そのやり取りが。
 無性に恥ずかしいような、くすぐったいような。
 嫌ではないんだが。なんというか。]


 幾らでも。

[小さく笑ってそう返す。
 この先ずっとこんな気持ちが続くのかと思うと、
 少しそわりとした。

 私も、と。また答えが返ってきて>>103。]
 
(257) 2022/12/21(Wed) 23:39:04

【人】 T『魔術師』 シン

―― 『誰か』の終わるその時に ――


[ ヴェル兄さんに駆け寄って、
 そこにはカルクくんとエーリクくんがいて>>97>>116
 他の人もいたかもしれないけれど、
 ぼくもヴェル兄さんを運ぶのを手伝ったかもしれない。
 ……周りでおろおろしてただけかもしれないけど。

 玄関ホールに落ちる様々な声は聞こえていたけれど、
 今は誰にも手を差し伸べられなくて、
 罪悪感のようなものを感じながら、
 ぼくはヴェル兄さんのそばにいた。]
 
(258) 2022/12/21(Wed) 23:39:05

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


 ……うん。

[昨日の告白の答えに表情を緩め>>104
 彼女を抱き締め返した。*]


 大切な、俺のベル。
 
(259) 2022/12/21(Wed) 23:39:15

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ カルクくんとエーリクくんは
 部屋から離れていったから>>245
 部屋にはぼくひとりだっただろうか。]


  ヴェル兄さん……
 

[ まだ眠っているけれど、
 眠っているだけのようだから、いずれ目を覚ますだろう。
 とは思っていたけれど、
 だから、それよりも、ヴェル兄さんが帰ってきたことに、
 嬉しさのような、安堵のような、そんなものが湧いていた。

 ヴェル兄さんに、色々言いたいことも、
 ……聞きたいこともある。
 だけど眠っているならば、
 その相手に声を掛けることはしない。]
 
(260) 2022/12/21(Wed) 23:39:49

【人】 T『魔術師』 シン

 

  …………


[ ヴェル兄さんのベッドへと、
 その布団に顔を埋める。
 もうひとつ、自分の中にあるものに、
 ぼくはどうしていいか分からなかった。

 ……いや、あるのではなくて、
なくなった
んだ。

 生まれてから、ずっと隣り合わせで生きてきたもの。
 魂に刻まれているらしい感情。
 ぼくの心の中にいた、『魔術師』が。

 神様が持っていったのだろうか、とは思ったけど、
 理由については、今は重要ではなくて。

 ずっとそこにあったもの、
 ずっと苦しかったもの、
 抗いたいたいと思っていたもの。
 ……まさか、こんな形で、
 逃げられるみたいに、なくなるとは、思ってなくて。

 ずっと煩わしいと思っていたけれど、
 いざ「さよなら」すると――
 案外、寂しいものだな、と思った。]
 
(261) 2022/12/21(Wed) 23:40:38

【人】 T『魔術師』 シン

 

  う〜〜〜〜〜〜


[ 布団に顔を埋めたまま唸る。

 ぼくは『証持ち』ではなくなった、ということで、
 そして、それはみんなもそうなんじゃないかと思っていた。

 ――今更、今更、なくなってしまったって、
 『証持ち』でないぼくなんて、
 "外の世界"のどこにも存在していない。
 この小さな世界が崩れるなら、
 ぼくはそのまま消えてしまいそうだ。

 今日がぼくの新しいはじまりの日Rebirth-Dayなんて
 言われたって、
 なんにもないぼくは、今更生きていくことが不安で、
 どうしようもなくて、今更何も出来ない気がして、]
 
(262) 2022/12/21(Wed) 23:41:35

【人】 T『魔術師』 シン

 

  ……っ、う、 う、う


[ 溢れた涙は布に吸い込まれていった。
 そうだね――ぼくが泣くのは、
 いつもヴェル兄さんの前だった。

 誰も来なかったら良いのに、と思いながら、
 喪失感と、不安と、どうしようもない感情に、
 泣くことを、止められなかった。**]
 
(263) 2022/12/21(Wed) 23:42:01
T『魔術師』 シンは、メモを貼った。
(a58) 2022/12/21(Wed) 23:44:07

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

── 回想:邂逅の日 ──



[クリスタベルにはじめて会った日の帰り道。
 帰る先に家はない。
 雨風を凌げる場所を確保できている程度。
 あのスラム街で、自分はそこそこ有名だ。

 あの日以来身体も鍛えて技も盗んで
 逞しく生きるために強かであるために
 いきて、いきて、いきて、いきていた。

 陽が沈むと少し肌寒くなる。
 寝床に帰ると石壁からレンガを外し
 中から私物を取り出した。
 薄布だけどないよりもマシである。]


 はあ……

[興奮冷めやらぬとはよく言ったものだ。
 薄布よりも体温の方があたたかくて、
 また会えると思うと胸がいっぱいになった。]
(264) 2022/12/21(Wed) 23:49:22

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[夜、と呼ぶ声と、
 撫でる手を思い出す。

 ぎゅっと目を瞑った。
 寝転がって、

 空を見て、]


  ……… 夜だ。

[そうか、今が夜なのか。
 スラム街は薄暗く街灯もなく、
 建物の隙間から見える空に星がよく見える。]
 
(265) 2022/12/21(Wed) 23:49:34

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[意識したことはなかった。
 そもそも月や星の事もよく知らなかった。

 ただの空に見える遠い光。

 だけど、夜の中に、それがあって。]


(これがおれのなまえ、…)


[泣きそうだった。嬉しかった。
 何があっても絶対に、絶対に、
 彼/彼女の事だけは裏切らないと、夜に誓った。*]
 
(266) 2022/12/21(Wed) 23:49:49

【人】 IX『隠者』 アリア


[ 痛みを忘れ、苦しみを忘れ、
 その根にある何かさえも忘れようとした。

 それは目に見える瑕疵として表れることもあったけれど
 幸いにして表立って看破してくる誰かはいなかった。
 少なくとも、今この時までは。

 望む姿を映す水鏡。
 そうでありたかったし、あれていたと信じていたい。 ]
 
(267) 2022/12/21(Wed) 23:54:09

【人】 IX『隠者』 アリア


[ 私達は脆弱で、自分のものでさえない心に振り回される。
 謂れなき忌避感も謂れなき好意も等しく。
 ぎこちない距離感を作り出す誰かたちも、
 親密な仲であるように見せる誰かたちも、
 それは一定のまぼろしの上。境界のぼやけた認識。

 全ては前世の因縁の上に築かれた砂上の楼閣なのか?

 そんなわけがない。そう信じていたい。
 その思いは偽りなき本心である。>>3:30

 前世の因縁の上に積み上がった想いでも
 重ねてきたものはすべて私の、私達のものだ。

 そう信じることが呪いになって跳ね返って、
 記憶の中の夢見る少女を殺すことになるとしても、

 そうと知っていても、――信じると、決めた。>>3:272 ]
 
(268) 2022/12/21(Wed) 23:54:27

【人】 IX『隠者』 アリア


[ 因果は巡る。遠い遠い神話の時代の業を背負って。

 冷たい森の中で目が覚めたあの時だろうか。
 冷たくなる師の手を離したあの時だろうか。

 私はきっと、ここに来るずっと前からもう悟っていた。


       
望んだ愛は得られない。



 それが私の、――『隠者』の背負う報いなのだと。 ]
 
(269) 2022/12/21(Wed) 23:54:45

【人】 IX『隠者』 アリア


[ この身はあくまで魔女で、王子にも姫にもなりえない。

 この才も想いも夢さえも借り物で、
 本当の「私」が持つものなど果てなき絶望と諦観だけ。

 それを唾棄したい私とそれでいいと思う私
 どちらも真実で、……私には必要だった。


 胸にある想いも、目に映る景色も
 すべてが真実だと保証された世界は ひどく残酷だ。

 それでも、私は、私達は ――生きるしかないのだ。 ]
 
(270) 2022/12/21(Wed) 23:55:01

【人】 IX『隠者』 アリア



   だから今は、少しだけ休ませて。
   きっとすぐに戻ってこれるから。

             ―― おやすみ、アリア *


 
(271) 2022/12/21(Wed) 23:55:30

【人】 ]]『審判』 チェレスタ

―― 回想/故郷の歌 ――


[マドカ>>2:362ががっかりしているとは、顔に出ていなければ気付けはしない。]

境界……、ああ、海のことかな?
ここが海に浮いてる感じ……?

ねえ、もっといろいろお話して?

[眠りについた子を見守る間のちょっとした退屈しのぎのつもりだったが、
話を聞いているうちに随分とのめり込んでしまった。>>2:363

  ――1日でぐるっとめぐれるの?
  それじゃあ探検しようにもすぐ終わっちゃうわけだ。

  ――え? 細くてつるつるした麺じゃないの?
  どんなソースをかけて食べるの?

  ――大きい家に住んでたんだ。
  じゃあ済んでたお部屋も広かったとか……
  ]
 
(272) 2022/12/21(Wed) 23:55:46

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


[チェレスタはマドカのことをすべては知らない。
『正義』の証持ちであること、ヒナギクからは「せんせい」と呼ばれていること。
その唯一無二な呼び名が羨ましくて、
ヒナギクに「私をうたのせんせいと呼んでもいいのよ」と言ったこともあった。

それらに加えて今やっと、
島群の方にルーツがあり、美しい思い出をいくつも語れるということを知った。

思い出の共有をこの先も求める言葉に頷いてから、>>2:364
チェレスタは朗らかな表情で口を開いた]
 
(273) 2022/12/21(Wed) 23:56:45

【人】 U『女教皇』 キュリア

--回想・決断の前夜--

[シンとたくさん言葉を交わし、少しずつ自分の気持ちを固めていきました。
ところがどうでしょう、いざ部屋に一人になってみるとどうにも落ち着きません。
今までは、壁にかけてある時計の秒針の音が響いたことはありませんでした。
最初は、時計が壊れてしまったのだろうかと心配になり時計を壁から外しましたが、特に壊れた様子もありません。針は順調に時を進めていきます。]

(あら?)

[わたくしは胸に手を当て己の鼓動を確認いたしました。
普段よりもとても早く聞こえます。]

そういえば、人間は緊張すると心臓の鼓動が早くなるって書いてあるのを見た記憶がある……。
わたくしは緊張しているということなのね。

[己の体の変化をノートに書き留めていきます。
いつもより心臓の鼓動は早いし、頭が熱いのになぜか指の先は冷えているように感じます。]

ドキドキするのって、嬉しいだけではありませんのね。

[ノートに書き留めてきたことたちを眺めていると、ほんの少しではありますが
いつもの自分を取り戻せるかもしれないと感じることができました。]

…………ああ、やっぱり。決め切れない。

決め切れない、ということは……まだわたくしは今の暮らしが終わることに未練があるのでしょうか。

[何度も考えて、躓いて、それでもまだなお諦めずに考え続けました。
これがわたくしにとって初めての"試練の時間"だったのかもしれません。]**
(274) 2022/12/21(Wed) 23:57:04

【人】 ]]『審判』 チェレスタ



  私はね……、旅をした場所のことは、
  覚えておくようにしているんだ。
  その場所の記録をつけたり、歌を作ったりして。
  でも、島群はなかなか手の届かないところだったから、
  こうして話が聞けて良かった。


[やがて、寝ているはずの子が動いた気配がしたから、
再び寝かし続けるかのように歌をうたった。
メロディは先程の歌と同じで、しかし、先程聞いたマドカの故郷の話から着想を得た言葉をメロディにのせていく。
即席で替え歌をつくったようなものだ]
 
(275) 2022/12/21(Wed) 23:57:30

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

── 自室 ──


[窓から外を眺める。
 朝も、昼も、──夜も。

 この窓からはもう見慣れた景色だ。

 準備を整えたらこの洋館を出る。
 その準備には時間がかかりそうだけど。

 当初の予定よりも不安は多い。
 それでも今まで生きてきた経験は、
 きっと自分たちの力になってくれるだろう。

 生きて、生きて、生きて、生きていくだけだ。
 ……だけじゃだめだな。

 幸せにしたい。

 楽をさせてあげるのは多分無理だと思う。
 彼女の生活能力も多分低いだろうとも思っている。

 挫けられたら、
 その辺りに住むことも考えておこう。

 諸々考えても、
 やはり準備は想定以上に必要そうだ。]
(276) 2022/12/21(Wed) 23:58:43

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[恐らく一人で出ていく方が
 100倍楽だろうとも思うけど。

 一人で出ていきたいとは、
 もう微塵も思っていない。*]
 
(277) 2022/12/21(Wed) 23:58:52

【人】 ]]『審判』 チェレスタ



  ほら、こうして歌ができたから。
  君の故郷は永遠に残り続けるよ。
  よかったね。


[正確には「チェレスタの中では永遠」にすぎない。
即興の歌など記憶が薄れれば消えてしまう。
それでもチェレスタは心からそのことを祝福した。
そもそもその場所が既に帰れない場所であると知らず。


歌になりさえればあらゆることが――たとえ醜い部分でさえも――多少は綺麗になって残り続けるのだと、
信じているのだ。心から*]
 
(278) 2022/12/21(Wed) 23:59:20