情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
【人】 T『魔術師』 シン[ ぼくらは『証持ち』だった。 いつかの前世で繋がる仲間だった。 ……ううん。そう思うのは、 ぼくらと箱庭の子らを一緒にしてるってことだね。 ……だけど『証持ち』じゃなかったら、 みんなとは出会えなかった。 ぼくの人生はここにしかない。 だから、『証持ち』でなくなってしまったら、 ぼくにはなんにもなくなって、 みんなとの何もかもも、なくなってしまう気がして、―― ] (141) 2022/12/23(Fri) 22:08:08 |
【人】 T『魔術師』 シン、っ [ 突然頭に触れられたから、ほんとにびっくりして>>14、 びくっと身体が震えた。 え?全然音しなかったんだけど…… ……だけどそれも、いつものことだったかな。 誰も来なかったら良いのに、と思っていた。 でも、……見つかった 見つけてくれた のがきみで、良かったのかもしれない。 もうひとりの目には、気付かずに>>73。 伝わってくる体温に>>15、 昔よく、タナトスの部屋に乗り込んで、 ベッドに潜り込んでいたことを思い出した。 そんな、そんなこと、今されたらさ。 笑わなきゃ、って思うのに、 どうしたって涙は止まってくれなくて、 むしろ抱き締められたせいで、ますます溢れてしまう。] (142) 2022/12/23(Fri) 22:09:05 |
【人】 T『魔術師』 シン[ 馬仕様のキュウリって何? 気になる! とか、 ヴェル兄さんが帰ってきて嬉しいね! とか 今度はみんなで洋館探索したいね! とか フォーチュンフォルス、たくさん買いたいね! 働かなきゃ! とか 思い浮かぶいつもの言葉はいくつもあるのに、 ひとつも言葉にならなくて、 布団に突っ伏したまま、ただ、きみの言葉を聞いていた。] (143) 2022/12/23(Fri) 22:09:56 |
【人】 T『魔術師』 シン[ でもきみが離れていくようなら、 腕を掴んで、そしてぼくから抱き着いた。 ぎゅうと抱き着いて、今度はきみの服に顔を埋める。] う゛、…… うう…… タ、ナトスぅぅぅぅ………… [ きみはぼくの前では泣かなかったのに。 ぼくはきみの前で泣いてしまってる。 きみがぼくの頭を撫でるなら、 ぼくもきみの手を握った。 きみはこれからの話をしたね、 未来の話をしたね。 だから、ぼくも言いたいことを言うよ。] (144) 2022/12/23(Fri) 22:10:15 |
【人】 T『魔術師』 シン[ ねえ、タナトス、 ぼくらもう、人生の半分以上も一緒にいるんだね。 ずっと隣り合っていた『魔術師』が、ぼくだっていうなら、 タナトスはぼくのはんぶんって言っても良いんじゃない? むりやりすぎるかな? でもアイデアなんて最初は正しくなくてもいいんだから 知らんけど 名前のなかったきみは、 ]洋館からどこかへ帰らないってきっと知ってるからこそ ひどいね、ひどいことを言ってるね そんな残酷な願いをきみに掛けた。 でもきみがなくなってしまったら、ぼくは、――* (147) 2022/12/23(Fri) 22:12:58 |
【人】 T『魔術師』 シン[ ふと、 タナトスが離れて行くのなら、 あ、と、思わず手を伸ばす。 だけど、部屋の扉の向こう、誰か居ることに気付いたら、 ――それがフォル兄さんだと気付いたら>>91、 ぼくもそちらを見ることなく、 ぼふ、ともう一度布団に顔を伏せた。 それから顔を背けるように、扉と反対側を向く。 タナトスに続いてフォル兄さんにも 見つかったしまったことに、 ぼくはとても苦しくなったんだけど、 ……フォルに見つかるのが一番、だめだったかもしれない。 なんでだろうね。"兄さん"に頼るのは普通なのに。 やっぱりきみは。 ぼくにとっても、近くて遠い存在なんだろうね。 もう何回ここでの別れを繰り返したっけ? ……一番最初、きみが帰るとき。 あのとき泣けなかったのが>>0:367、 全てを決めてしまった気がする。 きみとの"楽しい"を壊したくなかった。 きみとは"楽しい"ままでいたかった。 親友って、それだけではないこと、ぼくは知らなかった。 フォル兄さん、と呼ぶことが増えたのは、 いつからだったかな。 踏み込むことをやめたのは、いつから――?] (160) 2022/12/24(Sat) 0:16:39 |
【人】 T『魔術師』 シン[ フォル。 ぼくのはじめての友達というなら、やっぱりきみで、 親友であれたなら嬉しいことだ。 ぼくは、外を向くフォルのこと、 ぼくよりも深く考えるところ、すきだよ。 世界が変わったら良いと言ったことは 本当の気持ちで>>2:27、 あの時は、フォルに幸せでいてほしかった。 だけど今は。今は、 ……ここから出て行く人として、 一番最初に浮かぶのはフォルで。 嫌だ。でも、離れるのは仕方ないことで、 引き止めることも出来ないと思ってて、 何より、フォルにとって 外の世界が居心地良いものになってほしいのも、本当で。 行かないで、とは、どうしたって言えない。 一番最初から、ずっとずっと。 だから、ごめんね、もうちょっとだけ時間がほしい。 そしたらきっと笑えるから。 笑顔できみを送り出せるから、] (161) 2022/12/24(Sat) 0:17:28 |
【人】 T『魔術師』 シン[ あのね、フォル。 きみと初めて会ったのは、ごく幼い時だったね。 だから一緒にいた時間を集めるなら、 それはぼくのはんぶん足り得るかもしれなくて、 だけどもう離れることに慣れすぎてしまったから。 一緒にいてと言えないならせめて、 待っていると、思えたら良いのに。 今はまだ、落ち着く時間が欲しかった。 フォルがそれを壊してくるなら別だけど、 もうすこし待ってね、と、目を閉じた。*] (163) 2022/12/24(Sat) 0:20:08 |
【人】 T『魔術師』 シン―― 回想・謎のプレゼント? ―― [ それを見つけたのはいつだったか。 少なくとも、変わりない日常が回っていた頃だ。 便箋と、それからメルロンが、 部屋の前に置かれていた>>21。] ??? [ 更に言うと、手紙は真っ白。 メルロンみたいに真っ白……。 これだけでは意図を汲み取ることが出来なくて、 差出人も分からない。 流石にぼくも訝しんだ。 ただ、ここは閉じた世界で、 知らない人からの贈り物ということはまずない。 知ってた? ……いや、ぼく自身も自覚が薄いかもしれないけど、 ぼくはわりと、洋館の中にいる人間のことを、 知っていた。 大抵の人は普通に渡すだろうと思う。 だとすると……と思い当たるのは何人かいる、けど。] (179) 2022/12/24(Sat) 2:09:42 |
【人】 T『魔術師』 シン[ ――抵抗なくメルロンを食べた。 うん、美味しい! わからない、を怖がることは、ぼくにはなかった。 その後フォル兄さんのところには駆け込みました! 最近メルロンを買った人いないー?ってね。 その時店でインクを見つけて、 もしかして?と思ったりして。 でも対応のインクはなかったかな? いずれにせよ、ぼくはお金持ってないので! まさかフォル兄さんがそれの一端とは知らない。 結局、差出人には思い当たらなかった。] (180) 2022/12/24(Sat) 2:10:04 |
【人】 T『魔術師』 シン―― 誰かの終わるそのあとに ―― [ それは、ぼくが調子を取り戻したあとの話。 部屋に帰ったら、ひらめく便箋。 ――いつかの手紙みたいなそれ。 でも今は、はっきりとメッセージを見ることが出来た。] …………え [ いつかと同じ推測をする。 思い当たる人は何人かいる、けど、 この質問で一番思い浮かんだのは――ひとりの女の子だった。 「大事な人がいる人」として。 その「大事な人」に当たる人の想像は、 外れてただろうけどね。 どこか日常に戻り切れない洋館内を、いつものように歩く。 ……正直なところ、ぼくはベルちゃんが よくいそうな場所とか分からない。 名前だけは呼びながら、 きみのことは全く見てなかった、のだろうね。 だから結構探し回ってしまったかもしれない。] (181) 2022/12/24(Sat) 2:11:25 |
【人】 T『魔術師』 シン[ ぼくの無意識の嫌がらせは、 相手に嫌がられてでも突き通していた呼び方は、 結局『魔術師』が『恋人』のことを否定していたからで、 そんな在り方に、引きずられていたのもあるんだろう。 ……だけど、それは『魔術師』の感情だけではなく、 ぼくが、証持ちがいつかの誰かと混ざり合うことを 否定したかったからで、 そんな感情から、クリスタベルちゃんを否定してた。 無理やり、主張を押し付けていた。 『魔術師』をなくしてみて、 ただのひとりとしてきみと向き合って、 ようやくそれに気付くなんて、 本当に、嫌になる。 皮肉だね、元に戻ったきみと、 間違いに気付いたぼくは、すれ違ってる。 だけどこれは、『魔術師』のものではなく、 ぼくの背負わなければいけない 罪 だ。改めてきみに向き合って、なんと呼ぶか迷った。 相手を尊重して、クリスタベルちゃんと呼ぶべきなのかと。 だけど……もうきみも魂に囚われることがないのなら、 やっぱり今のきみは"ベルちゃん"なのかなって。 ……怒られたら謝ろう、うん。] (183) 2022/12/24(Sat) 2:13:53 |
【人】 T『魔術師』 シン……えーっと、ね ………… 大事な人は、いるよ それは、ベルちゃんだって、そうだったよ ……や、ごめん、やっぱり嘘かも ……そうしたかったよ [ 今までのこと、謝ろうかと思った。 だけど今まで謝りもしなかったのに、 『魔術師』のせいにして、それが消えたから謝ろうなんて、 都合良すぎて、ずるいなと思ったから。 だから、お手紙の返事を直接返した。 大事な人は、証持ちのみんな。 それが消えてしまったなら、 ぼくの世界からこぼれ落ちていくかもしれないけど。 だけど、特別扱いの人も、何人か。 みんな、の中にはベルちゃんも入っていた>>0:488。 だけど、ほんとは、大切にしたかった、だけで、 大切にしてなかったのかな、って気付いた。 だから、ごめんねの代わりに、 ]繕わない心を、ひとつ。 (184) 2022/12/24(Sat) 2:14:39 |
【人】 T『魔術師』 シンきみは、大切な人は、いる? [ 名前のないお手紙に返信をするように、 名前を呼ばずにきみに問い返す。 ……そういえば、最初からこう呼んだ方が 無難だったのかもしれない? 『恋人』でなくなった今、 きみのそばには誰かがいる?と。*] (185) 2022/12/24(Sat) 2:15:26 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新