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【人】 小満末候 麦秋至……これがあったらわたしの旅ももうちょっと楽になっただろうねえ。 [もう一度足でペダルをきこきこ回すけれど、前には進まない。 さぞ風を切って気持ちよく進めそうなのに。 そんな日がいつか来ることを願ってやまない*] (59) 2022/01/28(Fri) 15:16:42 |
【人】 小満末候 麦秋至―― ちょっと前/シャオディエさんと ―― はいっ、このことは内緒にしますね! [こくこく頷いてから、同じく人差し指を唇の前に立てた。>>42 悪戯っぽい笑顔はできていない。相変わらずのにっこり。 居眠りしているところを起こされない限りは大丈夫な気がする。 そもそも居眠りなどしないよう頑張ってはいますし。 その後は彼女と小満さまの会話を見守る置物のようになりながら、 念を送っていたというのは既に語ったことである。 どこか遠慮がちな眼差しが返ってきたので、 にっこりと頷いて親指を上にぐっ! って立てた。 (意思が微妙に曲がって伝わっていたとは気付かず。 まあシャオディエさんが来てくれるのは素直に嬉しいけど!)] (112) 2022/01/29(Sat) 14:01:15 |
【人】 小満末候 麦秋至(……こういう時は「がんばりましたね」って言った方がいいのでしょうか) [いや、むしろ言葉はいらないですね。 だから黙ってシャオディエさんに手を伸ばした。頭を撫でるために] (114) 2022/01/29(Sat) 14:02:51 |
【人】 小満末候 麦秋至あ、……そうだ。 永久保存?をしたい……なら、小雪さまに頼むのが手かもしれません。 物の鮮度を保つのにも役立つ能力をお持ちですし……。 [シャオディエさんが落ち着いた頃にこのような提案を。 そんな言葉がすんなり口から出たのは、 彼女が誰かの好きを無碍にするような人ではないと、わたしが知っているから。 いずれはシャオディエさんに飲んでもらうのがいい。 保存しっぱなしはもったいない。 ……と、『慈雨』を手伝った経験からついつい考えてしまうんだけどねえ。 よくよく思い返せば、見守るばかりのわたしが、 こうしてお節介を焼くのは滅多にないことだったかもしれない*] (115) 2022/01/29(Sat) 14:04:03 |
【人】 小満末候 麦秋至[しかして灯守りの仕事も何も関係ない、温泉への招待券が差し出されたので。 一瞬固まった。文字通り] …………いっしょに。 [それから急に涙がぽろぽろ流れてきたので顔を覆った] ……ああ、すみません小雪さま。 わたし……あの、泣くほど嫌ってわけじゃないんです。 うれしいんです……。 もう、ふつうにおはなしすること、 できないんじゃないかって、思ってて……。 [わたしを温泉に誘ったことは、冷たいところのない小雪さまの意思だ。 そこにお膳立てがあったとしても。 素直にそう受け取った。だから嬉しかった。 とはいえ泣いちゃうなんて。まるでこどもに戻ったみたいだ。どうしてだろう] (153) 2022/01/29(Sat) 22:10:41 |
【人】 小満末候 麦秋至[ずっと、様々な思いが渦巻いていました。 小雪域を退屈な場所と言ってしまった後悔、 もう行いも言葉も取り消せないのだから、 いっそ嫌われてしまった方が楽なのではという逃げじみた考え、 それでも諦めきれずにくすぶる願いのこと。 他にもいろいろ。 そうして線を引き続けてきた来たのが今までのわたしでした] (161) 2022/01/29(Sat) 23:43:55 |
【人】 小満末候 麦秋至[パーティーがお開きになる前、 わたしは一枚の紙を手に神妙な顔つきをしていた。 例の、つぶあんとこしあん、どちらが好きかという問いを書いた紙である。 「皆違って皆いい」――なるほどです。>>3:46 「おまかせ」――これは小満さまの字ですね。>>4:9 「つぶあん」――端っこの方に書いてあった。>>4:34 「こしあん!」――シンプルかつ勢いを感じさせる回答。>>128 他にもあったかもしれない。 第三勢力>>3:48が現れる様子はなく、でも、現れてたら現れてたで、 わたしの心は乱れていたかもしれない。 白あんを使った練り切りは何を隠そう、いっとう好きな和菓子だ] うん、好きにも色々あるけど、対立せず仲良くやるのが一番だよねえ。 [戦争などもってのほかである。本当に。 涙はとっくに乾いていて、空が夜の訪れを感じさせる色に染まっているのもよく見えた。 紫から藍色へのグラデーション] (216) 2022/01/30(Sun) 15:20:49 |
【人】 小満末候 麦秋至[わたしは紙の余白部分に「ご協力ありがとうございました」と書き込んで、 その場に残しておいた。 持って帰っても正直なところ使い道がないし、 立春さま宛のメッセージも書いてあるので、そもそも持って帰る意味がない。 それから小満さまのところへ向かうと、小雪さまとの間にあったことを話した] というわけで、はい、温泉を堪能しに、 ちょっとの間小満域を空けたいとお思いでして。 [これはいわゆる「わたしを冬至域に連れてって」的なお願いをする目的も含んでいる。 どことなく畏まった態度だったけれど、これは、 今夜にでも行きたい気持ちを頑張って抑えていたからだった*] (217) 2022/01/30(Sun) 15:22:50 |
【人】 小満末候 麦秋至―― なんだかんだで雪見温泉 ―― 見てください、月が綺麗ですよ! [夜の露天風呂の圧倒的な情景に目を奪われる。 空には丸いお月さまが浮かんでいる。 入り口から湯舟までの道を点々と照らすランプよりも明るいんじゃないかってくらいだ。 月ははっきりと見えるのに、雪がしんしんと降っていて、 その雪も、どこかうっすらと光を放っているように見えた。 雪と月、両方が楽しめるなんて粋な計らいじゃないか。 思わず立ち止まって見いっていれば後ろから風が吹く。寒い。 しっかり服を脱いで、タオル一枚巻き付けてるだけだからね。 手に持っているのは風呂桶と、マジョラムflowerの刺繡が施されたてぬぐいだ] はああ……………… [体や頭を洗ってから湯舟につかると、 すぐに温泉のあたたかさが体中に染みわたってくる。 日頃の疲れなんかも溶けていって、ふにゃふにゃになってしまいそうだ] (231) 2022/01/30(Sun) 17:05:42 |
【人】 小満末候 麦秋至旅に出てから、本当に色々なことがありました。 [わたしはまだふにゃふにゃになっていない口を動かした。 長い話を始めるつもりで。 特別な事件の話をしたわけじゃない。 統治域の名物や名産品に触れた。 路銀を稼ぐためにあぶない仕事以外は色々やった。 優しい人がいた。 そうじゃない人もいた。 本で知っているだけの光景を見た。 知らない光景も見た。 どこかで聞いたことのある歌をうたった。 やがて声は夜空に吸い込まれて消えた] (232) 2022/01/30(Sun) 17:07:14 |
【人】 小満末候 麦秋至……わたしは、世界を知ることでわたしを変えたくて旅に出たんです。 でも、なんでしょうねえ、根っこのところは今も変わってない、って、 今なら言える気がします。 色んなものを見てきたけれど、 今でもちゃんと故郷のことが好き。 小雪域のことを退屈だって言ってしまって、ごめんなさい。 [決めていたのだ。 今度はちゃんと小雪さまの目を見て謝ろうって*] (233) 2022/01/30(Sun) 17:08:47 |
【人】 小満末候 麦秋至―― 会合後/真・麦ちゃんのポトフ ―― [約束されていた宴会、皆様いかがお過ごしでしょうか。 今日のポトフはコンソメスープを使わないで、 お肉から染み出るうまみと野菜のうまみ、 そして各種香辛料の味わいを合わせて、 あっさりだけどコクのある味に仕上げました。 隠し味は八角という名前のスパイスです。 小満さまの厨房にはいろんなスパイスがあるんですけど、 この八角は星図盤に書いてある星みたいな形をしているんです。 香りが独特ですのでほんとうにちょっとだけ入れました。 楽しく召し上がってくれると嬉しいです] (259) 2022/01/30(Sun) 19:33:14 |
【人】 小満末候 麦秋至[雨水さまが持ってきてくださったお肉類を見て、>>195 「これなら沢山ポトフが作れる」と口走ってしまったためでしょうか。 わたしは宴会の席で一品ふるまうことになりました。 お肉類、わたしが雨水域にいた時に食べたものとは、ランクが違うと一目見て思っていた。 お金を節約して高級店ではお買い物しませんでしたし。 正直緊張したけれど、うまくできたようでよかった] あ、あの、どうですか、これ。 わたしが作ったポトフなんですけど。 雨水さまが持ってきてくださったベーコンやソーセージも、 入っていますよ。ほら! [文字通りごろごろとした大きさに切られた野菜に混じって、 ごろごろと厚切りにしたベーコンが入っている。それを指差した。 断られなければ向かい側に座って、 食べるかどうか、それを見守った] (260) 2022/01/30(Sun) 19:35:03 |
【人】 小満末候 麦秋至…………。 [じーーーーーー……。 会合後のパーティーの時のチュウくんとは、 互角な目力比べができそうな勢いだった。 彼女が美味しいと言ってくれたなら、 飛び上がる勢いでよろこびました] [嬉しくても涙が出るということを、わたしは経験したばかり。 だから、雨水さまが人知れず涙ぐんだのを見ても、 ただ、それが拭われるのを見守っていた。 灯守りだからって泣いてはいけないわけでもない、そうでしょう?*] (261) 2022/01/30(Sun) 19:37:14 |
【人】 小満末候 麦秋至[わたしは小雪さまの“何か”を攫うどころか、 降り積もる枯葉のような寂しさを残してしまいました。 それでも、帰ってきたいときに帰ってきていいというのです。 枯れたように思えた涙がぽろりと零れ落ちました。 頭を撫でてくれる手のあたたかさが心に染み入る] ありがとうございます、 …………そ、その、いつになるかはわかりませんけれど…… 帰ってきたらまた、お土産話をします。 約束、です。 [やっぱりお風呂場だと心がさらけ出されてしまうのかもしれない。 ともあれわたしはちょっとだけ、未来の話をした。 それから湯上り後のデザートも美味しくいただいた。 口当たりが雪のようにふわっふわだったのが印象深かった*] (284) 2022/01/30(Sun) 21:40:44 |
【人】 小満末候 麦秋至―― それから ―― もしもわたしが「実家に帰らせていただきます」と言ったら、 どうするんですか? [私が小満さまにそんなことを訊いたのは、 宴会が終わって数日経った頃。 ……ええ、楽しかったですね、宴会。 雨水さまとは一緒にポトフを食べる仲になれたし、>>272 楽しい、と思ったままを口にした彼女に笑いかけて、>>273 ヒマだったら『慈雨』にも来てください、と告げたのは記憶に新しい] ……あっ、 別に今すぐ帰るって話じゃないです。 [はたして小満さまの反応は、予想通りだったか否か。 でも、ちゃんとうろたえずに話ができた……はず] (292) 2022/01/30(Sun) 23:07:57 |
【人】 小満末候 麦秋至やりたいことができたんです。 いつか、小雪さまの代わり……いえ、後任ですねえ。 それを、血のつながりがない方でも勤め上げることができるような。 そういう風に世界を変えるやり方をまだ、知りません。 それを見つけられるまで、 真反対から世界を見ていたいのです。 …………果たしていない約束も、まだまだありますし。 [そう話すわたしの手には封筒が握られている。 立春様から届いたお手紙、そのお返事をしたためたものだ。 ちょうど茉莉花をあしらったレターセットを見つけたので、迷わず買って使った。 切手ばかりはセットにできず、デフォルメされた鱒animalの絵が描かれているものにした] (293) 2022/01/30(Sun) 23:08:21 |
【人】 小満末候 麦秋至『 立春さまへ お手紙ありがとうございます。 あのアンケートはもともとわたしの個人的な興味で置いたものです。 わたしにとっても興味深かったその結果が、 どのように反映されるのか、楽しみです。 お祭りの折にはとびっきりおめかしして遊びに行きたいと思います。 もちろん小満さまや小雪さまも喜んで来てくださるでしょう。 立春を過ぎた折ですと、 『慈雨』では春キャベツのペペロンチーノが限定メニューに加わります。 他にも、いえ、あとは遊びに来た時のお楽しみにしましょう。 一人で来るもよし、大切な方を連れて来るもよし。 お待ちしております。 麦秋至より 』 (294) 2022/01/30(Sun) 23:09:34 |
【人】 小満末候 麦秋至[ねえ、小満さま。 わたしはあの時、あなたさまに見つけてもらってよかったと思っております。 そうでなければ、わたしは今頃きっと、 何者にもなれないわたしのままでいたかもしれません。 運命の瞬間というものがあるのなら、 あなたさまに出会った時がそうでした。 いつかわたしが『麦』ではなくなる時が来ても、 貴方のもとにいた『胡乃羽』を、できる限り覚えていてほしいのです――] (296) 2022/01/30(Sun) 23:14:13 |
【人】 小満末候 麦秋至[……とは言えませんでしたね結局! ええわかってますわかってます、言ったら恥ずかしくて逃げたくなってしまいますとも。 真に自分の心に従うためには、まだ勇気が足りません。 あるいはまだ、この時間に浸っていたいのか] お仕事が終わったら、小雪さまにもお手紙を書かないとねえ。 [気晴らしに別のことを考えるわたしである。 立春のお祭りにお誘いしてみようかって。 小満さまと小雪さま、両手に花みたいなことをしたいと個人的に思っているけれど、 それはさておき小雪さまにお手紙を出すなんて……本当に久しぶりだ。 署名は『胡乃羽』の方にしよう。 そう決めてから、睡蓮の池を覗き込む。 おもむろににこっと笑みを作れば、 水面に映ったわたしもにこっと笑う。 うん、上出来だ。 それじゃあ、今日も頑張ろっか**] (297) 2022/01/30(Sun) 23:15:12 |
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