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【墓】 高野 景斗[ まるでそうされるために、 捲った服を抑えるように口で留め、 快楽に打ち震える姿が、酷く劣情を煽って ] いいこ [ 驚くことなく指を口の中へ受け入れられれば 意図を察して、受け入れられているようで、 一つも二つも、余計に興奮した。 ――そう、今からこの指で、 気持ち良いところ、存分に暴き立てる。 口内にも存在する性感帯を、撫でてやりながら たっぷりと唾液が絡んだなら、引き抜いて ] (+105) 2023/03/27(Mon) 15:01:26 |
【墓】 高野 景斗[ その後の事も予見していたのだろう。 すんなりと、蕾が指を受け入れて ] 期待してたくせに、 [ 早くもひくひくと甘く締め付けられれば 低く笑って。 ] じゃあ、やめる? [ くちくちと、前も後ろも悦んでいるのに だめ、なんて言われたら尚更笑って ] 優しくするのは、あとでね [ 呟いて、弱い所を同時に責めたてる。 カリ、と粒を歯で掠め、中指と人差し指は 内壁の弱いところを、掌は熱の塊の先端を。 視線は涙の浮かぶ、目尻を捉えて。 ] (+106) 2023/03/27(Mon) 15:01:57 |
【墓】 高野 景斗[ すっかり己が与える快楽を覚えてしまった 君の体が、思惑どおり、達してくれたなら 熱を逃がそうと吐息を漏らすが、 ] ……あとで、やさしくするから [ それで落ち着けるなら苦労はない。 重ねるように意味の同じ二度目の言葉を紡ぐと 布団の方へ、まだひくつく体を横たえて 下着ごとチノパンを剥ぎ取ってしまうと、 鞄のサイドポケットから避妊具を引き抜き 口で咥えて、両手で手早くジーンズの前を寛げて パッケージを破り、装着する ] 入らせて、那岐の、なか [ イッたばかりの体には少し、辛いかもしれないけど 火を付けたのは、君なので。* ] (+107) 2023/03/27(Mon) 15:02:42 |
【墓】 高野 景斗[ ゆっくりじっくりと高めて、感度を上げて 熱を蓄えて。 ――そういう愛し方が好き だったはずなのに。 欲望に任せて、無理やり襲うような 真似をしてしまった自分に嫌気が差してくるのに、 もう止まってやれなくて。 舌打ちが飛び出しそうになるのは、 なんとか、堪えた。 それなのに、全部受け入れるみたいに、 体を任せてくれるから、泣かせてしまいたい 衝動を抑えられなくて。 ] (+113) 2023/03/28(Tue) 0:45:27 |
【墓】 高野 景斗[ そんな自分がいることを、 俺は、知りたくなかったのに。 低く笑って羞恥を煽っても、 悦ぶみたいに、指を締め付けて、 睫毛を濡らしながら、やめないでと 内腿を締めて、腰を揺らして。 肩にちくりと感じる痛みすらも、 衝動に色を塗る手伝いをしてしまうから、 ] うん、やめない [ あとからうんと、反省するだろうけれど、 今だけは、狂おしいほど、欲しがらせて。 ] (+114) 2023/03/28(Tue) 0:45:54 |
【墓】 高野 景斗 どっちも、気持ち良いね? [ 一緒に、やだ 大きすぎる快楽は一つも、逸らすことも 逃がすこともできない体制では辛いのだろう。 それでも止まることがなければ、 甘やかな声も止まない。 指を締め付ける後孔は、いつも 啼いて喜んでくれる良いところを。 腫れるみたいに赤く膨らむ粒は 押しつぶすようにすると声を上げるから。 一番弱い所は限界が近くなるまで 擦り上げて、その後はいつもしているように 先端を中心にぐりぐりと親指で。 ――どれも全部、そうする良いって 教えてくれたのは、君自身。 ] (+115) 2023/03/28(Tue) 0:46:15 |
【墓】 高野 景斗 ……いっぱい出たね [ 勢いよく震えて手の中に吐いた熱は、 指の隙間から垂れてしまうほど。 跳ねた腰が、より深くへ指を招く結果に なってしまったのは狙った訳では ないだろうけれど、欲しがられているみたいで ンッ、と小さく咳払いをした。 小刻みに震える体はまだ、余韻に 浸っていたいだろうに。 ] (+116) 2023/03/28(Tue) 0:46:28 |
【墓】 高野 景斗[ 熱を逃しきれず、かといって、 落ち着くまで待ってられる余裕もなく。 布団に体を横たえる前に、 質量を増した己の熱に自ら手を伸ばして。 呆れ返るみたいに小さく笑った。 常々堪え性がないとは思っていたけど、 これほどとは。 浅い呼吸はまだ続いていたか、 すっかり硬くなってしまったそれを 己で慰めていたのは僅かな間。 たいして待ってやることもできず 布団に転がされたのに、 ] ……う、ンッッ [ いれて、と迎え入れるように言って 両手を伸ばされて、――甘かやされてしまって。 ] (+117) 2023/03/28(Tue) 0:46:47 |
【墓】 高野 景斗[ 確かめるように、ではなく、 一気に貫くように最奥まで進めると、 抱き締められているような錯覚を 覚えてしまう。 いつものように、言葉を掛けたり、 言葉で羞恥を煽る余裕もなく、 入り口まで一気に引き戻し、また最奥へ。 ばちゅん、と肉のぶつかる音も いつもより派手に響いて、それにまた 興奮して。 ――一歩間違えば独り善がりな動き方 であることは、自覚しているのに。 狂おしいほど、君が欲しくて。* ] (+118) 2023/03/28(Tue) 0:47:02 |
【墓】 高野 景斗[ 遊び心に応えてやれることもなく、 一気に奥まで暴き立てると、 唸るような声がした。 ――指一本だって受け入れたことのない 自分にでも、その苦しさは察するに余りある。 優しく出来ないこと。 責められても詰られてもいい。だけど。 どうか。 ] (+123) 2023/03/28(Tue) 2:25:22 |
【墓】 高野 景斗 ……ごめ、ん、 待てない [ 酷いことをされているのは君のほうなのに、 怯えが僅か目線に滲む。 強く掴んだ腰に加わる力すら、 制御出来る余裕もなくて。 泣きたいのだって、君の方だろうに、 涙がぽたり、君の腹に落ちる。 ] (+124) 2023/03/28(Tue) 2:25:43 |
【墓】 高野 景斗[ 怖がるように背に手が回って、 君の優しさにまた、涙が零れそうになる。 ] 那岐、 このまま、ぎゅっとしてて。 [ 今更でもなんでも、愛しい名前を、やさしく呼んで。 止まれない腰も、中を蹂躙する熱も、 まだ優しさを思い出すには至らないけど。 ] っふ、……ぁ、………! [ 唇が触れあえば、その熱には気づくだろう。 ――そう、長くは持たないことも、もしかしたら。 ] (+125) 2023/03/28(Tue) 2:26:18 |
【墓】 高野 景斗 ……那岐、ッ………う、……あ、 [ 君の望みが何であるか、わからないまま 欲のままに傷つけてしまったなら、何度でも 謝るし、償おう。 だから、どうか。 ―― 。 ] (+126) 2023/03/28(Tue) 2:27:08 |
【墓】 高野 景斗 あぁ………、 [ 後悔するような色だったら、良かったのに。 欲が満たされたような幸福の滲む声色で、 ため息をつきながら、ずるりと質量を失った 肉を引き抜いて。 ] ………、 [ なんと声を掛けたら良いか、言葉を探すが 一向に頭は回らないまま、体重を掛けるように ではなく、そっと寄り添うように、 覆いかぶさった。** ] (+127) 2023/03/28(Tue) 2:28:02 |
【墓】 高野 景斗[ 優しく触れる手に瞳を伏せて擦り寄った。 頬を目尻を拭うように撫でられると、 心配させてしまったのだろうと、ゆるり 首を振って。 揺さぶる度に、あがる声が、苦しげなものから 艶めかしく、誘うような色が混ざり ぎゅうと引き寄せられたら、そこだけ 腰だけじゃなく、全身がぐちゃりと溶けて 原型を留めなくなるような感覚が襲ってくる。 寄せた唇が、触れ合い、寄せられた唇を食み 絡み合うと、嬌声は部屋の中ではなく、 口腔内に響く。 ] (+133) 2023/03/28(Tue) 14:46:11 |
【墓】 高野 景斗 ――……え、 ……くっ、あ…… [ 欲を吐き出し切る前ですら、 ぎゅうぎゅうと絡みついてくる体内の感覚を 十二分に味わっている最中だと言うのに、 痛みを感じるくらいの圧迫と、熱が 渦のように襲ってきて、 ] ……あっ、………ふっ、ぅ [ 堪らず声が漏れて熱い息が、君の肌に 跳ねて、返り、口元を熱くする。 ] (+134) 2023/03/28(Tue) 14:46:58 |
【墓】 高野 景斗[ ややあって、腹に熱を感じれば 状況は克明に把握出来た、が。 果てた後にも、まだきゅうきゅうと 締め付けられて、達したばかりで いたるところ、敏感になっている体には 強すぎる刺激に、 熱を含んだ声がいくつも漏れて。 情けない声、喘ぎに似たものも いくつか、飲み込み損ねて、こぼれ落ちた。 漸く引き抜いた時には、またゆらりと 小さく火が灯りかけていたが、 甘えるように額が寄ってきたなら 一旦その火には蓋をして。 ] (+135) 2023/03/28(Tue) 14:47:34 |
【墓】 高野 景斗 ……よ、 っと [ 落ち着くまでの間に、 両肩の後ろに手を差し入れてやさしく 持ち上げ、体を半回転させて 自分の体を下に持ってくると、 背に手を回して。 ] (+136) 2023/03/28(Tue) 14:48:00 |
【墓】 高野 景斗 辛かった? [ 聞きながら、いたわるように 腰を撫で ] 素直に、もっとって甘えてくれる 那岐くん見て、……抑えきれなくて、 暴走、しました。反省してます。 [ 許しを乞うように、そっと耳元に 謝罪の言葉を落としたあとは、 落ち着くまで、そうしていたか。 ] (+137) 2023/03/28(Tue) 14:48:19 |
【墓】 高野 景斗 ――入ろうか、温泉 [ やがて火照った体も、乱れた呼吸も 落ち着き、冷えたお茶で喉を潤した後、 湯の香りに誘われるように、言うと のろのろと立ち上がって 二人分の浴衣とタオルを手に、 脱衣場へ。引き戸を引くと、 湯の流れる音が響いて、浮足立つような 心持ちが芽生える。 ] さっきも思ったけど、立派だねぇ [ 控えた声量でも響くような浴室は 当たり前だが、自宅のそれとは比べ物に ならないほどに、広い。* ] (+138) 2023/03/28(Tue) 14:48:33 |
【墓】 高野 景斗 よかったか、そっか。 [ 少し、困ったのは本当。 あとで、優しくするとそう言ったのに。 そうする自信が削れていくような気がして。 ] (+143) 2023/03/28(Tue) 21:17:08 |
【墓】 高野 景斗 あぁ、そういえば。 [ ――衣服を脱ぐ間も惜しんでいたのか と思えば、僅かに羞恥も滲む。 洗って干すのは後回しにして、 散らばった服の回収は任せてしまうことにして。 自分も冷えたお茶を飲み、 向かうのは脱衣場。 汚れてしまったシャツを含めて 全て脱いで籠に収めながら、 ドライヤーと洗面所に視線をやる。 最悪ここで洗って干して、は可能だろう 後ほど宿の案内ファイルの中に、 ランドリーを見つけることになるが。 ] (+144) 2023/03/28(Tue) 21:17:22 |
【墓】 高野 景斗 いいね、露天。 [ 髪を濡らしてしまわないように、軽くヘアゴムで まとめておいて、汗をざっとシャワーで流して。 ] おぉ、 [ 露天風呂には控えめなライトアップが されていただろうか。 都心にはない空気の綺麗さがなす景色に 目を奪われていると、ひやりとした夜風が 肌を撫でる。 濡れた体には、少し冷たい風から 逃げるように、ちゃぷり、風呂に体を沈めながら ……この木造の壁の向こうも、 風呂なのだろうか、と考えつつ ] ………あぁ………、 [ 至福のため息をついた。* ] (+145) 2023/03/28(Tue) 21:18:06 |
【墓】 高野 景斗[ 背中に残る傷について、実はあまり 気にしておらず。 痛みもさほど長引かないし、 強いて言うなら痛痒さは少し。 とはいえ慣れたもの。 こちらとしては大浴場に行く想定は もう全くしていなかったので。 ――とはいえ、脱衣場で 赤く痕が残った脇腹が目に入れば 済まなそうな顔はしてしまったかも。 ] (+151) 2023/03/28(Tue) 22:31:00 |
【墓】 高野 景斗[ 一足先に、絶景と、星空を 堪能していた。 風呂は好きだが、自宅以外だと どうにも、人の目が気になって、 早々に引き上げることの方が多いし かと言って、こういった風呂が備え付けて あるような宿に一人で、をするには ある種の勇気がいる。 ――あと、普通に断られたりもするし 長湯するというよりは、入ったり出たりを 繰り返すために入浴時間が長い方では あるのだが。 なにせ今は、一人ではないもので。 まだかな、と視線をやって……… ] (+152) 2023/03/28(Tue) 22:31:15 |
【墓】 高野 景斗 ………楽しそうなことしてるな [ 零した言葉は、拾えまい。 かけ流しの湯のほうが余程大きな音を 立てているから。 岩肌を抱くようにして、丸まっていく体を 小刻みに体が震えるのを見ていた。 ――気づかれたくないのだろうから、 気づかれないように。こそりと。 悪いことをしている気分も少しはあるのだが それ以上に、絶景は逃したくないたちなので。* ] (+153) 2023/03/28(Tue) 22:31:27 |
【墓】 高野 景斗[ 艶めかしい声も、近づけば聞こえるのだろう。 が、そうしたら覗いていますと言っているようなもの。 手伝う?と声を掛けてもいいのだが。 それこそ、温泉どころではなくなって しまうのは自明の理。 なにせついさっきまで、どろどろに 溶け合ってた体。いつ火がついても 不思議はないので。 事後処理を終えたのか、シャワーを 被るのが見えたら、何食わぬ顔をして 空へ視線を戻した。 ] (+158) 2023/03/28(Tue) 23:49:41 |
【墓】 高野 景斗[ 酒もほどよく抜けたのか、すっかり いつもどおりの口調にも、声色にも。 ひそかに、ぞくっとした。 わりと、いつも、そう。かな。 つい何分前まで、息を詰めて 目尻に涙を溜めて、揺すられるたびに あえかな声を漏らして、離れないでと 腕も、中も、ぎゅうと締め付けていたのに。 気持ちが冷えているわけでもあるまいに、しれっと シャワー浴びる?と問えば そうですね なんて 言って。 オンオフとまでは言わないがその切り替えに 慣れていても、ぐっとくるものがある。 ] (+159) 2023/03/28(Tue) 23:50:13 |
【墓】 高野 景斗 山の近くだからそのせいもあるかもね。 浸かってあったまってると、そのうち 少し涼もうかな、とか思うけど。 [ ちゃぷり、水面が揺れて隣にやってくれば そう狭いわけでもないけど、場所を 渡すように、少し位置をずらして ] そうだね、お風呂好きだね。 最高だよ。 ――泉質もいいし、景色もいいし 隣には那岐くんいるし、言うことないくらい。 [ 顎先近くまで湯に沈み、 頭の位置を隣よりも低くして、肩に凭れた。 ] (+160) 2023/03/28(Tue) 23:50:45 |
【墓】 高野 景斗 頻繁に、は無理でも 半年に一回くらい、出かけられるように したいな。 苺も、大好きになったしここにも ね [ できるといい、よりもっと現実に近い色をした 言葉はちゃぷり、跳ねる水の音でも 消えないくらいはっきりと言って。 凭れたままで、片手をそっと相手の脇腹へ 撫でる、よりは当てる、という行為。 痛みはさほどなくとも、赤々と痛ましい痕に、 小さなため息をつくも、 常日頃付けているそれとて、鬱血の痕、 言うなれば傷のひとつ。 反省は己の内のみで、しっかりと刻んで。 そっと、顎先にキスをした。 これより先は、とびきり、優しくすると 決めているので。* ] (+161) 2023/03/28(Tue) 23:51:05 |
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