04:46:45

人狼物語 三日月国


61 【身内】夢の少しあと【R18RP】

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視点:


到着:星見 朱里

【人】 星見 朱里

[抱き締められたのはどちらだろう。
 抱き締めたのはどちらだろう。

 そのとき、自分の身体ではないはずなのに、あのとき熱さを感じた。
 そのとき、彼の身体ではないはずなのに、今こうしていてあの腕に男性を感じた。]
(7) 2021/03/12(Fri) 18:59:40

【人】 星見 朱里


 ……っ


[あのときと同じようなことを言って背を向けて……彼がそうしてくれるのを待ったのは、確かめたかったのだろう。

 求めたのが誰で、求められたのが誰なのか。
 …そしてなお求め合えるのか。

 あの夢から、あの世界から、た持ち帰ることができたことを、こうして肌で感じて……あの感覚は自分のものとしてよいものだと知った。]
(8) 2021/03/12(Fri) 19:00:09

【人】 星見 朱里


[向き直れば、さっそく彼の弟だと判明した夢の内容について問われて]


 えーと……

 ちょっと、呪いを解くおまじないを……


[ほっぺにキスとかチューとかされました、とは言いにくかった。
 条件つきながら自分からもみたいな約束もしちゃってたのを思い出し、その兄が目の前にいるものだから…ちょっと視線をそらして、該当箇所を指でさすった。]
(9) 2021/03/12(Fri) 19:00:34

【人】 星見 朱里


[話が一段落すれば退院日の話に。
 眠り込んだ以外に症状が無かったため、このあと検査して異常がなければ明日にでも退院になるだろう。
 一方で彼は元々入院しているからそれが治るまでは……ということになる。
 「しばらく」で済むのはかなりポジティブな気がするが。]


 ……


[少し、押し黙る。
 家族ならそうだろうけれど、親しい友人でもそうだろうけれど。
 異性に見舞いに来て、とは、つまり。*]
(10) 2021/03/12(Fri) 19:01:29

【人】 星見 朱里

[戯れに抱き締められたのはステラの方だった。
 肌の接触自体は魔王としての社交界において有り得る話だから、純粋に初心だったというわけではないはず。

 ステラが強さを失ってアヴァロン世界に放り出されて、周囲の助けを受けながら世界の息吹を感じられるようになって―ーその接触は特に強い意味があった。

 勇者への想いは何よりも特別というか全てで。
 そしてそれ以外はと言うと、親友であるセシリーへ向けたものを除けば……ステラが触れ合ったものは、全て強烈で輝かしい、新鮮な体験をさせてくれた『世界』の一部としか意味のないもののはずだった。

 けれど――人間の女性体ではあるけれど、性が必要のない固有種であるはずのステラが――あの瞬間、"男性"という認識に及んだ。
 元々が有力だったのもあるにせよ、ステラがチェスティーノを魔王ではなく勇者だと認識していたのは…もしかしたら無意識の内に異性らしい扱いをしたのかもしれない。]
(14) 2021/03/12(Fri) 21:44:51

【人】 星見 朱里


[頬をさする自分の仕草に、ホッとする(>>12)その兄。
 弟がもっと失礼なことをしたのではと思ったが、そこまでで済んでいて良かった、というものだろうか。

 所詮はそこまでだ。
 「えろ兄弟」とは言ったものの、あのおまじないは異性に口付けることについて何も意味を持たないものだとは分かっている。
 でも、その兄に正確に報告しなかったのは――どうであれ唇を受けたことを告げてしまうことに、何か引っかかりがあったのだろうか…は、よくわからない。]
(15) 2021/03/12(Fri) 21:45:05

【人】 星見 朱里


[見覚えある、この病院にまた見舞いに来ることは。
 昔の話は彼に関係ないし、今それを適用すべきでもない――だいいち自分の責任でもないのに。
 ただ、それでも少しだけ、抵抗はあった――だから黙ってしまった。

 彼と話したいことはきっとたくさん湧き出てくる。
 だから、彼と会って話がしたいかとなれば――。*]
(16) 2021/03/12(Fri) 21:45:20
星見 朱里は、メモを貼った。
(a4) 2021/03/12(Fri) 22:07:39

【人】 星見 朱里

[お互い黙ってしまって。
 許容できない話でもないのに…何を言えばいいのだろう。

 ほとんど喋ったことのない人に。
 貴重な夢の体験を共有できる人に。
 …――男の人に。]


 は…


[小さく、ほんの小さくため息が出そうになったのを、瞬時に止めて。
 ため息をつくと幸せが逃げるとは、自分にとって(そして彼にとっても)大事なひとの言葉で。

 ――決して逃してはならない幸せが今ここにある、と反射的に体が動いたのだ。]
(19) 2021/03/12(Fri) 22:34:39

【人】 星見 朱里

 

  …――気が向いたらね


[行けたら行く、とばかりな、塩対応のような回答に収束した。*]
(20) 2021/03/12(Fri) 22:36:12

【人】 星見 朱里

― 翌日 ―

[検査は異常無く。
 結果が出るまで時間がかかる項目については後日あらためて来院して聞くことになって、スムーズに退院することに。

 その間、同室になっていた奏とは話をしただろうか。
 顔を合わせたことが無い親友――もし話しかけていれば、お互いの正体を知り合えば、オフ会のような雰囲気になったのだろうか。

 迎えに来た母親に連れられて病室を出て――廊下から彼がいるらしい病室が見えたけれど、そこに彼の姿は垣間見れたろうか。
 そうならば、軽く立ち止まって髪を揺らすぐらいの会釈は見せたろう。]
(23) 2021/03/12(Fri) 23:00:45

【人】 星見 朱里


― さらにその翌日 ―


 ………………


 その……

   …気が向いちゃったの


[恥ずかしさでバツが悪そうに視線を逸す姿が彼の病室に現れた。
 ああ言えば当分来ないか、そもそも来ないかしか無いはずな言葉だったのに――普段の塩対応からかけ離れていることを自覚すればするほど恥ずかしい。*]
(24) 2021/03/12(Fri) 23:07:03

【人】 星見 朱里



 よ、よしてよ
 もぅ…


[恥ずかしくて赤らんでいるところに、どストレートに会いたかったと言われて。
 そうなってしまうと、自分も会いたかったになってしまうし、速攻で気が向いたことについて他に理由が付けられなくなってしまう。
 だから照れて拒否なセリフは吐いたのだが……]


 …――チェスティーノさんは、そんな嬉しそうな顔しなかった


[一言で言えば、彼の笑顔(>>26)が眩しかった。
 勧められた椅子に腰掛ければ、一昨日ぐらいの距離にあるその顔が、とても嬉しそうにしていることに――来てよかったと高揚する自分は確かにいて。]
(27) 2021/03/12(Fri) 23:38:34

【人】 星見 朱里

[本当はチェスティーノも嬉しそうな顔をしていたのかもしれない。
 単にステラが気付かなかっただけかもしれない。

 …――朱里にとって、気付く相手だ、ということかもしれない。

 だから(>>28違う理由だが)満足げな彼を見れば、やはり照れてしまうわけだ。]
(30) 2021/03/13(Sat) 0:15:57

【人】 星見 朱里


 私は…
 ステラの中にはいたけど、ずっと見てただけ

 だって…私はステラってキャラがペパムンにいるの夢を見る前から知ってるし、好きだったし…

[既存のキャラだと認識していたぶん、意識が上書きされなかったのだろうか。]
 

 だから…
 ステラになってしまったからって、ステラの体を乗っ取るみたいなことしたくなかった


[ゲームをプレイして勇者を操作するときも、勇者になりたいではなく勇者のそばにいることを思い描くから、きっと魔王になってもそういう性質が出たのかもしれない。]
(31) 2021/03/13(Sat) 0:16:47

【人】 星見 朱里


 ステラは…
 勇者がすぐやってきて、殺されちゃう、って知っていたけど…

 …でも、それが分かってても
 意識を奪ってまでして、生き延びたい、なんて思ってなかったし


[なんてぽつり。*]
(32) 2021/03/13(Sat) 0:18:57

【人】 星見 朱里


 うーん…

 生きてるのが辛い、じゃなくて
 生きてる意味が分からなかった…かな?


[少なくとも健康体である自分には、生きていること自体に苦しみは無い。
 だから彼の前で何を吐露しても贅沢な悩みでしかないのだが…]
(35) 2021/03/13(Sat) 0:54:40

【人】 星見 朱里


 でも…
   …今はそうは思ってないわ


 だって、ゲームのキャラなはずのステラがあれだけ頑張って生きていたのに、こうして現実世界で生きている自分が負けるわけにいかないもん


 だから、これからはこの世界に向き合おうって思う


[窓の外を見やる。
 何気ない、街の風景だったけれど――自分がまだ冒険していない未知の領域が広がっているのだと思えば、映り方が変わって来る。

 …――そして彼に視線を移し直した。**]
(36) 2021/03/13(Sat) 0:55:54

【人】 星見 朱里

 
 生きてるのが当然になってて、価値が分からなかった…かな
 地元の土産物は別に欲しくない、みたいな

 ステラだって
 無限に近い寿命があって、絶対に死なない強さがあった頃はそうだったわ


[散った旧友たちを弔いながら、ただ勇者を待つ、それだけの時を過ごしていて。
 ある日突然に死と隣り合わせになってしまって……そこから生きていることの実感と喜びを知るようになった。
 贅沢な話ではあるけれど、生きるのが大変でないからそうなのだ。]


 元から好きだったのもあるし……今はもうひとりの私になっちゃったしね
 だから、自分に顔向けできないことはしたくない、って感じかな

[だから"自分"をいじめる人に愛情を覚えないわけで。
 同時に、自分を助けてくれた人を悪く思うこともないわけで…という視線を返せば]
(39) 2021/03/13(Sat) 8:49:15

【人】 星見 朱里


 え!?

[彼が寝込んでしまった。
 椅子から立ち上がってベッドを上から覗き込んで、とりあえず布団をかぶせて。
 ナースコール押すべきかスイッチを見やったり、一通り慌てた。]



 ……ごめんなさい
 気をつけるわ

     はぁ…


[どうにか大丈夫そうなのが分かってくると、謝ってから椅子に座り直し―ー封じていた溜息を漏らした。
 きっと、幸せを逃すことをしてしまったと魂が認めたのだろう。**]
(40) 2021/03/13(Sat) 8:50:25

【人】 星見 朱里


 そっか…
 ゲームは高難度でプレイするのも楽しいけど、それでもやっぱりクリアできなきゃね…

[でも人生のクリアってなんだろう。
 ステラのように自分の生に明確なゴールを設けているわけではないし。]


 それ言うなら、私だって恥ずかしいわよ
 ゲームのキャラだと思ってたら春日くんだったなんて…


[旅の恥はかき捨てではなかったのである。

 チェスティーノと接するのは楽しかった。
 けど、チェスティーノじゃない人だった。
 ……春日くんのことを知りたいと思う理由のひとつはそれなのかもしれない。]
(43) 2021/03/13(Sat) 11:36:01

【人】 星見 朱里

 気をつける…

 けど、手術って…大丈夫なの?

 危なくない?
 怖くない?
 ホームラン打たなくていい?


[別に野球やソフトボールをやっているわけではないが、手術を前にした少年への定番ネタが出てしまった。
 ――手術に臨んで何か勇気付けが要るのかと思ったのかもしれない。]
(44) 2021/03/13(Sat) 11:37:12

【人】 星見 朱里


 ……。

 うん、学校でも会えるようになれるといいね


[逆に、病室で勇気付けが要るのは自分なのかもしれない。
 先の見通しに明るいものを求めて、じわりと来た目元を前髪で隠しながら何度も頷いた。**]
(45) 2021/03/13(Sat) 11:38:26

【人】 星見 朱里


 やろうと思えば何でもできるぐらい元気だけど…

 その「やろうと思う」ってのが私にはできるものじゃなかった
 だから私は勇者じゃないんだって、そう思ってた


[一部の勇者と魔王以外、あの世界は確かにゲームのキャラらしく動きがなかった。
 こうして現実世界で日々生活はしているものの、行動ルーチンが豊かになっただけであのNPCたちと自分は大差なかったのだろう。
 そんな自分のままでは、生きているけれど詰んでいる、と言っても差し支えないのかもしれない。]
(49) 2021/03/13(Sat) 13:25:40

【人】 星見 朱里


 たぶん…
   夢じゃ、なかったんだよ

 本当にあの世界で過ごしたから
 春日くんも私も、現実で生きたいって思いを持ち帰ってきたんじゃないかな

 ……現実って言い方も、本当は間違いなのかも


[腕を組むように、両手で自分の両腕をそれぞれ掴む。]
(50) 2021/03/13(Sat) 13:25:59

【人】 星見 朱里


 …――本当にあったことだ、って覚えてる


[夢なら脳の記憶だ…けれど、自分には身体への灯火の記憶もある。
 あのときの感触を、一昨日の感触を思い出すように強めに握って。

 だから忘れるわけないし、得たものは大事にしたいと前を向くと決めたんだ。]
(51) 2021/03/13(Sat) 13:26:18

【人】 星見 朱里


 そっか…
 春日くん、えらいんだね

 自分でそれを決められて


[危険がなくたって、そんな手術を受ける決心はそうそうつくものではないだろう。
 アヴァロンで得たものがどれだけあったとしても、自分の心でそれを選べた彼を凄いと思った。
 前を向くと決めはしたけど、じゃあ何をするのかというとまだ思いつかない状態だ。]
(52) 2021/03/13(Sat) 13:26:40

【人】 星見 朱里

 
 ステラを守ってくれたお礼に、
 春日くんの力になれたらなって思ったのだけど……


[この世界の第一号を向いて、何かできるかと思ったけれど――とりあえず必要性は薄いらしいことに勝手に肩を落とした。*]
(53) 2021/03/13(Sat) 13:30:03

【人】 星見 朱里


 うーん…

 ステラと一緒にいたから、魔王はなんとなく分かる
 上手く言えないけど、ステラは魔王で間違いないし、私から見てもチェスティーノさんは勇者寄りって思ったなぁ…


 …――魔王が、素敵と思うから勇者だ、とか?


[なんて対極理論を繰り出してみたり。]
(57) 2021/03/13(Sat) 14:27:53

【人】 星見 朱里


 それがえらいんだと思うわ
 私は生きてて別に楽しくなかったけど、そこから抜け出したいとは思わなかったもの

 春日くんのそういうところは本当に勇者っぽいかも?


[そう思ってもできなかった彼に比べれば、自分のは贅沢な話だが。
 勇気が沸かないのも身体が動かないのもそう差はないのかもしれない。]
(58) 2021/03/13(Sat) 14:28:07

【人】 星見 朱里

 
 だって…
  これは…私が、気が向いたから

 私が、そうしたくて来てるだけだもの……


[だから魔王のわがままで速攻来ているつもりだったわけだ。
 けれど、彼は嬉しいと言ってくれるわけで。]
(59) 2021/03/13(Sat) 14:28:23

【人】 星見 朱里


 じゃあ、一緒にやりたいこと、教えて?
 私がんばるから


[それが手術への励みになるのなら――と。
 そして、それはきっと自分がやりたいことになると思うから。**]
(60) 2021/03/13(Sat) 14:28:37

【人】 星見 朱里


 勇者と魔王って、運命みたいな感じに決まってたり、巡り合ったり、自分に無いものを求めたりするし……男の子と女の子みたいなものじゃないかなぁ

 春日くんがステラを女の子って思ったのなら、その逆向きだってあったんだと思う
 ……ステラは男女がよく分かってなかったかもだけど
(64) 2021/03/13(Sat) 19:17:21

【人】 星見 朱里


 ……そっか

 事故とか聞いてたけど……そういうことだったんだ


[両拳を膝の上に置いて、顔を伏せる。
 何か思うところあったのだろうか、やがてぽつりとゆっくりに]
(65) 2021/03/13(Sat) 19:17:35

【人】 星見 朱里

 ……小学生の時、担任の先生が事故で入院したんだ――この病院に
 一回だけお見舞いに行ったけど…会えなくて

 手術とかしたらしいんだけど……結局、助からなかったって


 死ぬの選ぶのだって、抜け出そうとして進んだわけなんだし、勇気がいることだよって思ったけど…
 春日くん死んでたらこうして話せないもんね

 だから…春日くんが生きることは、私が許すから
 春日くんがやりたいこと…これから、いっぱい…しよ?


[手術について過剰に反応があったのはそういうことからなようだ。
 こうして結局喪った人と、生還した人と縁を繋ぐことになったのは――ステラと運命的に重なるものがあったのかもしれない。

彼の過去の決断は咎めることなく…現在と、未来と――そして彼の瞳を見つめ返した。]
(66) 2021/03/13(Sat) 19:18:09

【人】 星見 朱里

 じゃあ、
 さっそく……

 …――散歩、行く?


[促すように、助けになるように、片手を差し出した。
 過去何があったにせよ…今こうして目の前にいてくれる人へ向けて。

 パラマウントベッドのスイッチを押せば起き上がるのを知っていればこうしなかったかもしれないが。*]
(67) 2021/03/13(Sat) 19:21:29

【人】 星見 朱里

 ステラの運命の勇者…
 確かにいたわ

 出会った日には、ああこの人がきっとそうなんだ、って分かった
 ステラがいつ気付いたのかは知らないけど……それから、ずっと一緒にいた

 最初は弱かったみたいだけど……
 "勇者さん"が世界が救えるぐらい強くなるまで、その世界の隅々まで冒険するまで――ステラはずっと一緒にいた
 
 ……大事な人と、毎日を共にするのが、すごく幸せそうだった
 羨ましいぐらい

 きっと、幸せを重ねて、最高に想い合ったときに…
 大好きになった世界の命運を賭けて、決戦を迎えたいんだな――って
(71) 2021/03/13(Sat) 20:54:00

【人】 星見 朱里


 …――私が知るのはここまで

 実は…どっちが勝ったのかは知らないの

 だって、私がお邪魔してちゃ悪いもの
 だから決戦前にステラと離れて戻ってきた


[魔王が勇者に惹かれるさまを最も間近で見ていた者として、ふたりの運命を語って――けれど、その顛末については嘘をついた。

 勇者はいつまで待っても現れなくて……自分の半身は、結局、報われなかったのかもしれない――なんて口にしたくなかった。

 永遠に待ち続けて、それでも信じ続けて、花となって朽ちる運命に囚われるのを選んだ、なんて信じたくない。

 だから――]
(72) 2021/03/13(Sat) 20:55:41

【人】 星見 朱里

 
 
 …………だから、勇者が女の子をあんまり待たせるのは良くないからね?

 過去どうしたかなんて別にいいの
 弱くても逃げててもいいの

 …これから頑張れて、いつか待つ人のところに行けるのが――ハッピーエンドをくれるのが、勇者の資格だと、私は思うから


[だから、朱里の勇者観は、ステラとは異なるのである――]
(73) 2021/03/13(Sat) 20:57:13

【人】 星見 朱里

[だからと伸ばした手は、体温を感じることはできなくて。
 彼は自分で起き上がった。]


 えー…それでエスコート拒否るー?
 嘘ぉーっ


[笑う彼に肩をすくめたり、オーバーに驚いて見せて笑ったり。
 並んで立ってみれば――あのときほどの身長差は感じなかった。
 ステラはもっと小柄だったし、チェスティーノはもっと歴戦の体格があった。
 隣の人を見上げてみれば――]


 …――顔、近くなっていいんじゃない?
 
[と、前向きなコメントを出した。*]
(74) 2021/03/13(Sat) 20:58:35

【人】 星見 朱里


 うん…
 会えるって、本当に良いこと…

 それがいちばんよね…


[彼のコメントに同調しながら、しみじみと思う。

 とある、魔王と勇者の物語の結末。
 ハッピーエンドでなければ、エンディングは迎えられないと感じる。
 あのステラが、バッドエンドを認めるわけがないから――だから、永久に花となり得てしまうのだ。

 どちらだったのか――それを知るのは自分だけでいい。
 実は終焉の大地は訪れていて、槍もロケットも見かけてはいたのだが――墓標のように突き立つそれをそっとしておいたように……それぞれだけの物語があっていい。]
(77) 2021/03/13(Sat) 21:44:17

【人】 星見 朱里


 さすがに廊下でこうは恥ずかしいからしないわよ……


[手が触れることへの高まりはあるけれど…こうして病室のカーテンの中でふたりきりなら、高揚で収まるからいい。
 でもさすがに人目につくところでは無理だ――だから、こうして身を起こすときしかタイミングが無かったとも言える。]
(78) 2021/03/13(Sat) 21:44:31

【人】 星見 朱里

 ほら、ステラが女の子に見えた話
 あれ、馬に乗っていたからじゃないかなって


[馬の背にまたがる…つまり座った状態なら身長差は縮まる。
 チェスティーノとステラはもっと身長差があったけれど……あの一瞬だけは]


 これぐらいだった?


[半歩前に出て、振り返り見上げてみた。
 その一瞬の身長差はこれぐらいなんじゃないか、と。
 表情がとても見やすくなれる距離だと。

 __しやすい、はいつか思う話かもしれないけれど。*]
(79) 2021/03/13(Sat) 21:45:09

【人】 星見 朱里


 そうね
 ステラならきっとそう
 勝ち負け関係なく、燃え尽きちゃうかもね

[その先のことなんて考えていない。
 永き生のゴールを定めて、そのためだけに生きる命。
 だからこそ、叶って欲しい。

 ――私たちは、勝っても負けても続きがあるけれど。]
(82) 2021/03/13(Sat) 22:19:40

【人】 星見 朱里


[そういうおねだりの上手さというか。
 あぁ、ほんと兄弟よね…とあのときのアイルとの時間も重ねて思い出したり。]


 うぅ…
  じゃあ、明日の散歩のときね


[悶えるような短い呻きのあと、妥協点を出した。
 なお、我慢しきれずに今日の散歩から帰ってきてベッドに上げる際に叶えてしまうんだろうなって自覚というか諦めはあったりする。]
(83) 2021/03/13(Sat) 22:20:22

【人】 星見 朱里


 うーん…
 私…どんな顔してた?


[もともと塩対応で笑顔は作り慣れておらず、狙ってその笑顔は作れそうになかった。
 顔立ちはステラのものだから、朱里の顔では再現できないのかもしれないけれど――でも、彼に向けた笑顔がどういうものだったのか、自分でも知りたくなった。
 見つめられて、見つめ返して――頬が熱くなるばかりで、視線だけでその笑みをこぼすのはまだちょっと難しいかもしれない。*]
(84) 2021/03/13(Sat) 22:20:39

【人】 星見 朱里



 春日くんも…なんだ?


[ステラのときにこういう話はして、賛同のようなもらった気はするけれど。
 あれは歴戦の勇士であるチェスティーノとしてのものだと思ってた。
 
 少なくとも、ステラの願いは一己の生命として羨ましいとか格好いいとは思うけれど、自分もやりたいとは思わない。
 だって、それだけ焦がれる人となら、ずっと一緒にいる道を選びたいもの。]
(88) 2021/03/13(Sat) 22:58:07

【人】 星見 朱里

 ううぅ…
 念を押すのナシぃ…

 
[自分は押しに弱いタイプではないはずだけど、彼の表情と声には、ずるずると押し切られそうになる。
 ぶるぶるんと髪を揺らして首を振って、我慢のために悶えるしかできない。
 そして、異性と肌を触れ合うことに、たいして抵抗を感じない――人目につくのが恥ずかしいとかいう理由しか出て来ないし。]
(89) 2021/03/13(Sat) 22:58:45

【人】 星見 朱里


 うーん……
 言いたいことは分かったけど…


[人間の顔してた言われてもどうしようもない。
 彼が伝えようとした情景だけは分かるのだけど。

 何にしても、狙ってできそうもない話なので、今は諦めるとして。
 そろそろ病室の出口へ。
 とてもゆっくりな、それだけで辛そうな歩みに――数歩先で、両踵を揃えて待って。]
(90) 2021/03/13(Sat) 22:59:06

【人】 星見 朱里



 とりあえず、今日を一緒に生きよう?
 がんばろっ


[結局、散歩終了すら待てなくて、病室を出る直前だからと手を伸ばした。
 懸命に生きるために歩こうとする彼へのご褒美になるように。]
(91) 2021/03/13(Sat) 22:59:25

【人】 星見 朱里


[そして、最初の成果が出れば。
 伝わってくるぬくもりを感じながら、笑ってみせることだろう。]


 ねぇ春日くん…

 …――じゃあ、
 ……いつか、その表情に、してくれる?


[年相応の女の子の表情に。**]
(92) 2021/03/13(Sat) 22:59:52
星見 朱里は、メモを貼った。
(a5) 2021/03/13(Sat) 23:01:38

【人】 星見 朱里

[病室を出るギリギリまで手を握って。
 連れ立って、ふたり――ステラぬいは病室でカバンとお留守番。
 病棟を出てホールへ。

 窓越しに見る中庭には特別なものは感じなかったけれど。
 …でも、隣にいる彼の視線には、その光景を意味あるものと映しているのだと――横顔から見て取れた。
 そして語られる夢を聴けば――]


 ふふっ
 それは、お金貯めなきゃね


[彼の身体を鑑みれば途方も無い話だけれど、そういうの無視した暢気で変にリアルな回答を微笑みながら返して。]
(98) 2021/03/13(Sat) 23:48:57

【人】 星見 朱里


 あっちの世界はとても広かったけど、勇者も魔王もこの街に住んでて…
 それなら、この街を全部旅したらとりあえず世界巡ったことにならないかな?


[なんて暴論を展開しながら、そう遠くない日を描いてみた。
 彼の夢に、自分がいることに何の疑問も覚えなかった。**]
(99) 2021/03/13(Sat) 23:49:17
星見 朱里は、メモを貼った。
(a7) 2021/03/13(Sat) 23:50:22

 




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