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人狼物語 三日月国


205 【身内】いちごの国の三月うさぎ

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【墓】 瑞野 那岐

[疲れ果てた身体は、睡眠を求めていたのか、
 朝まで目覚める気配もないまま、ぐっすりと眠っていた。

 瞼の向こうが少し、明るくなったような気がするけれど、
 瞼はまだくっついていたいと、言うから。
 逆らえないまま、言うことを聞いていた。

 ただ、眠る前にあった温もりが、無いような気がして。
 少しだけ、重い瞼を持ち上げて、姿を探し。
 その背中を見つけたら、もぞ、と身動いで。]


  …………んぅ、……、



[ぬくもりを求めるように、
 ぴと、と両手と額を彼の背中に擦り寄せた。

 夏が近づいているとは言え、まだ朝は春眠暁を覚えない。
 要するに、もう少し寝ていたい。]
(+167) 2023/04/02(Sun) 21:52:38

【墓】 瑞野 那岐

[無くしたものが確かに埋められて、
 とろ、とまた瞼が落ちてくる。微睡みに落ちるのは早い。

 寝乱れて浴衣が肩から少し下がり落ちている分、
 ぬくもりと求めてしまうのは仕方がない。
 
 腿まで覗いている脚も、
 冷えた足先を温めるように、足首をすり、と絡めて。*]
(+168) 2023/04/02(Sun) 21:53:14

【墓】 瑞野 那岐

[ぬくもりを求めるみたいに擦り寄った時、
 彼が起きているのかどうかは、確かめていなかった。
 眠っていたなら問題なかったし、
 起きていたら、もう少しと布団の中を長引かせたかも。

 だから、降り掛かる声には、]


  ……んー…… 、


[ぐずるように返事とも否定ともつかない反応を返して、
 身体はより、近づけるように額を擦りとぶつけて。

 絡めた脚を、もぞ、と動かして。
 脚に挟んでもらって、ぬくもりを求め。
 もう少し、うとうとと船を漕いでいて。]
(+174) 2023/04/02(Sun) 23:36:00

【墓】 瑞野 那岐

[誘いの声に、ン、と寝ぼけたまま頷いて。
 眠ったときと同じように向き合う形になれば、
 もぞもぞと、胸の内に身体を落ち着けた。

 包まれる温かさが好ましい。
 身じろげば尚更、浴衣がずれて肩を露出して。
 腰元には帯が纏わりついている程度。

 邪魔な裾は後ろに残した分、
 顕になった腿でぴとりと片脚を挟み込んで、
 抱き枕のようにすれば。

 瞼を下ろしたまま、夢見心地にふにゃりと、笑んで。
 抱き込まれた安心感に満足して、
 くぅ、とまた眠りに誘われていく。]
(+175) 2023/04/02(Sun) 23:36:17

【墓】 瑞野 那岐

[揺蕩うようにゆらゆらと、眠気に誘われるまま。
 しばらくの間、寝息を立てていた。

 もぞりと、動く手は抱き直すものだろう。
 その手が、悪戯に動くのに気づかないでいたら。]


  ……ン、



[鼻から抜けるような甘い声が溢れる。
 一度だけじゃなくて、数度。
 胸元がすぅすぅして、くすぐったくて。
 
 顕になった腿の間に彼の太腿が割り入れられて、
 朝の兆しを見せていたものを、下から押し上げられて、
 吐息混じりのあえかな声が、喉を突く。]
(+176) 2023/04/02(Sun) 23:36:52

【墓】 瑞野 那岐

[約束していた朝風呂は、予定していたよりも、
 少し短く、慌ただしいものになったかもしれない。

 寝乱れた布団を仲居さんに直してもらうのは、
 とても居た堪れなくて。
 対応は彼に任せてしまって、少し長めに湯に浸かり、
 脱衣所でそのやりとりを聞いていた。

 何食わぬ顔で対応しているその人。
 朝から悪戯を仕掛けてくるような人です。

 仕事慣れから来ているのか、そもそもの性格なのか。
 今はその対応に助けられながら。

 彼女たちが部屋を後にしたタイミングで、
 ようやく脱衣所の扉を開けて、
 様変わりした部屋の眺め、タオルで口元を抑えながら。]


  ……上がりました、


[湯気を立ち上らせつつ、彼の向かい側に
 腰を下ろして、朝食を共にする。

 いつもとは、少し、――――違う朝。*]
(+177) 2023/04/02(Sun) 23:38:21

【墓】 瑞野 那岐

[共犯と呼ぶにはすっかり熱を上げられて、
 緩やかな高まりが収まらなくなっていたのは、
 すっかり彼の手によって、作り変えられて
 甘く柔らかくなってしまった身体のせい。

 おはよう、なんて平然と挨拶を交わしていても、
 手は布を押し上げる下肢に伸びていて、
 そっと握り込まれたら、息を詰めて、
 ぴくんと跳ねるみたいに、腰が疼いてしまった。

 かろうじて返せた言葉は、悪態一つ。

 腰がぶつかって彼も兆しているのが分かったら、
 小さく唸りながらも、降りてくる唇を受け入れて、]


  ……ぅ、 
ンッ、 ……



[とろ、と眠気よりも彼に溶かされるように、
 瞼が降りていく。瞼の裏に浮かぶのは、彼の姿。
 
 その後は、もう、――――言うまでもないだろう。]
(+182) 2023/04/03(Mon) 2:11:26

【墓】 瑞野 那岐

[仲居さんたちが朝食を用意する間に、
 ドライヤーを使う時間は十分にあったから。
 半分以上乾いた髪は、軽く水気を残したままだった。]


  ……ただいま。


[おかえり、というから反射で応える。
 やっぱりその表情にさっきまでの艶を帯びた姿はなくて。

 ギョーカイジンってみんなこうなのかな。
 みたいな、余計な考えた浮かんだけれど、
 それを口にするのは辞めておこうと思う。

 知ったところで、俺の知っているギョーカイジンは、
 彼の一人なので、何の役にも立たない。]
(+183) 2023/04/03(Mon) 2:11:43

【墓】 瑞野 那岐

[並んだ朝食の前に腰を下ろせば、
 ほわりと仄かに炊きたての御飯の香りがした。
 食事を目の前にしてしまえば、
 そんなことも忘れて、表情が綻ぶ。]


  いい匂いですね、……美味そう。


[自身でも朝食はそれなりに作るけれど、
 これほど数は多くはない。

 手抜きでピザトーストにする日もあれば、
 休みの日には時間を掛けてブレックファーストも。
 
 彼と朝を一緒に過ごすようになってからは、
 和食が好きな彼に合わせて、
 朝食を日本食にすることが増えてきている。]
(+184) 2023/04/03(Mon) 2:12:02

【墓】 瑞野 那岐

[ほうれん草をツナを和えたものは
 砂糖と醤油で甘くもさっぱりとしていて好みの味だった。

 それだけ食べても美味しいけれど、
 炊きたてのご飯に乗せて米と一緒に食べれば、
 熱さと甘さが相俟って、より美味しく感じる。

 一般的な味噌汁ではなくスープなのは少し珍しい。
 昨夜の海鮮も美味しかったし、貝柱が使われているなら、
 海もそう遠くはないのかもしれない。

 スープを一口飲んで、ご飯を運んで。
 貝類の出汁が十分に効いている味を堪能する。

 焼きたての魚は、焼き鮭。
 温泉卵の他に、定番の厚焼き玉子。

 鮭の身をほぐして、口に運べば程よい塩気が
 口内に広がって、鮭の旨味を引き立てる。]


  旨い。


[シンプルに、一言。それだけでいい。]
(+185) 2023/04/03(Mon) 2:12:14

【人】 瑞野 那岐

[朝食を食べて、
 少し散歩する時間くらいはあったかもしれない。
 たった一泊二日の旅行は、短くとも。
 濃厚な密度で、彼と過ごせる時間だった。

 明日からは、また日常が戻ってくる。
 帰りの車の中で、その日常の話をするのもいいけれど。

 此処は、良かったと。
 次はどこに行こうか、とか。
 寂しさを感じさせるものよりは、
 次に繋がるものを、自然と口にしていただろうか。

 彼との思い出を増やすように、一つずつ。

 そうして、硫黄の香りを嗅ぐ度に、
 きっと、この日のことを思い出してしまうだろう。
(2) 2023/04/03(Mon) 2:13:06

【人】 瑞野 那岐

[そんな、考えが過ぎったからこそ。

 旅先から戻った休み前の晩。
 ベッドの中で、彼と横たわりなら一つ提案をした。]


  ……景斗さんって、フレグランス使います?

  決まったものがなければ、
  俺が見立ててもいいですか?


[硫黄の香りを嗅いで、思い出す香りがあるように。
 特定の香りで、彼を想うのもいいかと考えて。

 俺自身は仕事中には使えないから、
 休みの日ぐらいしか使うことはないけれど。

 彼ならば仕事柄、平気かと思って。*]
(3) 2023/04/03(Mon) 2:13:50

【人】 瑞野 那岐

[枕に頭を凭せ掛けながら、
 思案に老ける彼の様子を眺めてた。

 唐突、と言われればそうなのかもしれない。
 だけど、自分にとってはあの旅行から戻った時から、
 考えていたものでもあったから、そう?と緩く笑みを添えた。]


  香りがあれば、いつも傍に居るような気がして。


[寝転がりなら、彼の髪を撫でる。
 風呂上がりにするシャンプーの香りも好きだけど、

 時間と場所よって変わるフレグランスはまた、
 違ったあなたを引き立たせてくれるだろうから、
 それも楽しみの一つ。

 自分が選んだ香りを纏わせながら、仕事に行く彼も。
 なにかの合間に、自身を思い出してくれたら。]
(14) 2023/04/03(Mon) 21:41:57

【人】 瑞野 那岐

[名乗りを上げれば、彼からも見立ての注文が入って。
 笑いながら、いいよ。と応えた。
 考えつく先は、同じなのかもしれない。]


  仕事中は付けられないから、休みの日だけ。


[それは、同僚も従姉妹も知らない香りになるだろう。
 だとするなら、彼と並んだときに、
 噛み合う香りがいいだろうか。

 選ぶといいながら、あまり詳しくはないけれど。
 彼に送りたいものは、いくつか検討がついていたから。

 オーダーメイドという話が、
 そういうものもあるのか、と感心しただろう。

 それはそれで、互いにまた作ることにして。]
(15) 2023/04/03(Mon) 21:42:14

【人】 瑞野 那岐

[季節は春から梅雨へ、梅雨から夏へと移り変わる頃。
 旅行のときに、話していた蛍も>>+186
 そろそろ見頃の季節がだろうか。

 師範代だという祖父は彼に厳しいのだったか。

 その話をするときだけ、彼の表情が、
 いささか強張ったようなものになったのは、
 無意識に祖父を思い出していたのかもしれない。

 家族仲が悪いわけではなさそうだけれど。
 その話も、これからは耳にする機会もあるかもしれない。

 風呂上がりに、いつも。
 彼が自身を抱き寄せるのが癖になっているみたいに。

 隣に寝転ぶ彼に、寄り添うように身を詰めて、
 まだ眠る気配のない彼を下から見上げるのは俺の癖。]
(16) 2023/04/03(Mon) 21:42:38

【人】 瑞野 那岐

 

  ……蛍を見に行くの、
  景斗さんのお爺さんの家の近くがいいな。



[寝転がりなら、ふわりと柔らかく笑って。
 少し、無茶な注文をしただろうか。

 難しいと言われたらなら、ごめん、と笑って。
 もし、彼も頷いてくれたなら、少し具体的な話をして。

 今日も彼の腕の中で、眠りにつく。]
(17) 2023/04/03(Mon) 21:42:58

【人】 瑞野 那岐

[休みを合わせた休日に、彼を引き連れて、
 デパートへ足を運んだ。
 男性だけでは、少し足を運びにくいかとも考えたけれど、
 やはり種類を求めるなら、場所を選んだほうがいい。

 いくつかの店を周りながら、
 今度はやっぱりオーダーメイドにしようと、彼が言うから。
 その時ばかりは、笑って頷いただろうか。
 ひと目につく所に連れてきてしまったことに、
 少々申し訳なさを感じながら、いろいろな香水を試して、

 ようやく選んだ香水は、どこか彼を思わせる。
 黒いシックな容器のもの。

 最初は情熱的な獣のような匂いすらするけれど、
 少し時間をおけば、フローラルな香りも混じって
 格段にマイルドな印象になる。

 何より、香りを試した際に店員の人が教えてくれた
 名前の由来がとても気に入ったものだから。]
(18) 2023/04/03(Mon) 21:43:14

【人】 瑞野 那岐

[俺にとっての日常は、優しく穏やかなものだった。
 日々代わりになく過ごすことに、不満はなく。
 慣れた道を通り抜けて、店に向かい。

 毎日のように顔を合わせる同僚たちと、
 今日はどんな料理を作ろうか。と、
 少しの不安と、半分以上の期待に胸を膨らませ、
 お客様に喜んでもらえるようなサービスを考える。

 そんな一日一日は、大した不満はなく、
 過ごしていたものだったけれど。

 ときに失敗をした夜もある。

 疲労した身体をなんとか家まで運んで、
 熱いシャワーで洗い流して、
 気持ちを切り替えようと、取り出した缶ビール。
 
 話し相手はいないから、AIシステムから流れる
 ラジオが耳の拠り所だった。]
(19) 2023/04/03(Mon) 21:43:59

【人】 瑞野 那岐

[同じ月を見ていても、
 どこか遠いもののように思えいてた世界。

 決して混じり合うことのないだろうラジオの向こう。
 それが、あるとき。

 不意に目の前に形になって現れた。

 こんなこともあるのか、なんて驚きが一番近くて。
 常連として見慣れていた姿が、一気に身近に感じた。

 
あなたの声が好きです。


 いきなりそう告げてもきっと驚かれるだろう。
 距離感は保ったまま、それでもいつか。
 伝えられたらと思っていた日々はあっという間に過ぎて。]
(20) 2023/04/03(Mon) 21:44:15

【人】 瑞野 那岐

[俺が伝えるよりも早く、彼が一歩踏み込んだ。

 好きなタイプを聞かれたときに、
 ふと頭に思い浮かんだもの。

 今思い返してみれば、少し恥ずかしい。

 だけどきっと、その時から、大切だった。
 優しくて穏やかな声を、聞いた日は。
 あの月を探した夜を思い出す。
 
 一人でいても、どこかで繋がっているような。
 ひとりじゃないと、思わせてくれた声が確かに
った。]
(21) 2023/04/03(Mon) 21:44:35

【人】 瑞野 那岐

[今は、一人ではなく、隣に貴方がいる。
 一人じゃないと教えてくれた貴方が。

 二人で過ごすことの心地良さを、
 大切な人が居ることの強さを教えてくれる。

 夏に近づいた帰り道、数歩先を進んで、
 彼が追いついてくるのを待つ。

 再び隣にならんだら、プレゼントを持っていない手を
 伸ばして、小指だけを絡めるように少しだけ繋がって。]


  ……もうすぐ、夏ですね。


[『なんでもない』ことを、
 さも日常に溶かすように口にする。

 なんでもないことが特別なように、一日一日を過ごして、
 これからも、ずっと貴方と過ごせていけるなら――。]
(22) 2023/04/03(Mon) 21:44:56

【人】 瑞野 那岐




[     ―――それは、最高の『なんでもない日』。**]



 
(23) 2023/04/03(Mon) 21:45:15

【墓】 瑞野 那岐

[――――これは余談の、蜜月の話。

 
 翌日の休みが合えばいつもの流れで
 彼の家に尋ねることになり、その日も。

 少し遅めに帰宅した後、
 二人で珈琲を飲んで休憩を入れて、
 先に風呂を促されたので、遠慮なく汗を流しに向かった。

 泊まる日に、何もしないで抱き合って眠る日もあれば、
 互いにどちらともなく熱を求める日もあった。

 そういう"準備"をするのは、出来るだけ。
 彼には見つからないように密かに浴室で済ませることも
 度々、あって。]


  …………、


[今日も後ろに伸びていった手は、
 相変わらずぎこちないまま、自分の身体を解す為に、動く。]
(+187) 2023/04/03(Mon) 23:58:23

【人】 瑞野 那岐

[風呂が長くなった時は、暗にそういう合図でもある。
 きっと彼も長くなっていることには気づいている、はず。

 それを口に出されることは、恥ずかしいから、
 できるだけ気づかない振りをしていてほしいけれど。

 ほんのりと上気した頬を隠すように頭からタオルを被り、
 自宅用の緩めのTシャツとハーフパンツを履いて、
 浴室から出てみれば。

 まるで正座するみたいに畏まったあなたがいて、
 いつもと違う様子に、タオルで口元を抑えながら小首を傾げた。

 目の前に差し出されたのは、
 真新しいながらも洗濯された、自宅向けのよくあるエプロンで。]


  ……俺に?


[既に彼の家には使用してるエプロンが、
 俺用のものと、時々彼も使う用として二着ある。
 だから、三着目?と素直に疑問符を浮かべたら。]
(35) 2023/04/03(Mon) 23:58:43

【人】 瑞野 那岐

[ぽそり、とエプロンを前に慾を告げられて。
 一瞬、理解できなくて。]


  え?


[思わず聞き返してもう一度視線をエプロンに落とした。

 『着けた君と、したくて』

 頭の中で反芻して、ぐるぐると思考を回す。
 自身が男ということが念頭にありすぎて、
 発想がなかったけれど、エプロンでしたい、といえば。]


  
……あー…………、



[ようやく合点がいったように感嘆を洩らして。
 タオルで隠れた顔が、ほんのりと赤く染まる。]
(36) 2023/04/03(Mon) 23:58:57

【墓】 瑞野 那岐

[『俺で勃つのか?』という考えは、
 以前にもあったけれど、これもまた。

 『俺で興奮するのか?』という疑問符はあれど。
 求められていることは把握してしまった。

 エプロンと彼の前にしゃがみこんで、
 エプロンを拾い上げた後、布面積の大きさを確認しながら。

 少し、躊躇い。]


  ……服の、上からで、いいなら。



[ぽつ、とこちらも零すように返した。

 さすがにエプロンだけを身に纏うのは恥ずかしいが過ぎる。
 ……し、料理人の手前、
 どうしてもエプロンというものが意識的に制御をかける。]
(+188) 2023/04/03(Mon) 23:59:35

【墓】 瑞野 那岐

[そうして、立ち上がったなら用意された
 エプロンを拡げ、頭から被って後ろ手にリボンを括る。

 エプロンの裾より少し短い丈のパンツが前掛けに隠れるが、
 上はTシャツの上に胸当てをつけるという、
 何ら不思議はない、エプロンの形。

 女性のように胸の膨らみもない。
 それでも気のせいか、最近胸筋周りが
 肉付きがよくなってきている気はするけれど。


 汚れのない、何の変哲もないエプロンを装着して。
 くるりと、半身を回して。背中側を見せれば、
 後ろはリボンだけで少しずり上がったハーフパンツと、
 Tシャツが覗いているだろうか。]


  ……これで、い?


[首だけを後ろに向けて、彼の様子を伺いながら、
 これから、いたします。というのなんだか少し恥ずかしい。*]
(+189) 2023/04/04(Tue) 0:00:10

【墓】 瑞野 那岐

[エプロンを身に纏うのにそう時間は掛からない。
 たった布一枚、紐で結んで留めるだけ。
 それがキッチンのあらゆる助けになることを知っている。

 後ろ手に紐を結んでいるとき、
 ふと視界の端でそわそわしている姿に苦笑を零して、
 そこまで期待されていると、完成度の低さに、
 笑われてしまうかなと思ったものだったけど。

 いざ、お披露目するように半身を翻せば、
 想像以上に色欲の色の付いた目を向けられて、
 少し、ドキリと心臓が跳ねた。

 時折見せる堪えきれないような雄の顔に、
 これまでも何度、狼狽えさせられたことか。

 下から這い上がるように向けられる視線が、
 身体の隅々まで、見られているようで。]


  ……いつも通り、ですけ、どっ……


[普段通りを装うとして、手を伸ばされ、
 後ろから抱き竦められたら勢いに、語尾が跳ねた。]
(+192) 2023/04/04(Tue) 0:56:01

【墓】 瑞野 那岐

[ぎゅう、と隙間なく抱き込まれて。
 意識せずとも腰元に硬いものが当たる。

 抱きしめられている分、身動きが取れなくて。
 興奮して掠れた声が、耳朶にちょうど当たって。]


  ……ンッ、 ……、


[それだけでぞく、と期待に身が甘く震えた。
 とくとくと、早まっていく心臓が収まらない。
 
 前に回った腕に、そっと手を添えて。
 もう一度、改めて後ろを振り向いたら、
 首を向けた先に、溜息を漏らす彼の顔があって。]
(+193) 2023/04/04(Tue) 0:56:28

【墓】 瑞野 那岐

[俺が好きだと言った近所の食パンと、
 コーヒーメーカーが置かれたカウンターテーブル。
 
 そこに両手をついて、腰を上げて。
 ハーフパンツと下着が片方の足首に纏わりついている。
 ばつん、と肌がぶつかり合う音が、
 キッチン近くで響いて、ぞくぞくと背筋が震える。]


  ……っぁ、あっ、 ……
、ンッ……、


[勃ち上がったものが、エプロンを押し上げて。
 内側から自身の先走りで汚れていく。

 後ろからじゃ、エプロンも見えないだろうに。
 そんな余裕もないのか、胸元までずり上がったTシャツの下、
 彼の指が、赤い尖りをきゅう、と摘んで。
 また、腰が、びくんッ、と跳ねた。]
(+194) 2023/04/04(Tue) 0:57:09
那岐は、景斗にキスをした。
(a0) 2023/04/04(Tue) 0:59:41

 




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14回 残----pt

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4回 残----pt

みてるだけ

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