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【人】 水面 禎光見分けのつかない他の人みたいに どっちでもいい ≠フではなく 優劣なんてつけたくないほどに どっちも大切 ≠セからだと ──── 接し方を変えない理由を 綺麗な言葉で並べるなら、そういうコトだろう。 ─── 簡潔に言うなら ? (35) 2023/05/11(Thu) 23:57:32 |
【人】 水面 禎光彼女が広げた薄紅色の傘。 もう自分は七瀬だって自白しているようなモノだけど。 「 七瀬の歌声…… 声楽だっけ? 昨日も僕の家まで響いてきてたけど 本当に綺麗だね 瀬名はやったりしないの? 」 この日の僕は 悪戯心が増殖していたのだろう。 瀬名と誤認したフリをしつつ、" 何気ない会話 "を。 ***** (37) 2023/05/11(Thu) 23:57:40 |
【人】 水面 禎光僕は、際限なく高まっていく鼓動を抑えるべく 第三者が感じるだろう疑問を必死に浮かべた。 ─── 心の奥底で 茶番だと知りながら。 (39) 2023/05/11(Thu) 23:57:49 |
【人】 水面 禎光覚えのある筆跡。 両親が死んだ日付。 以前からこの家に出入りしてたであろう動作。 そして罪の告白。未だ釣り合わない天秤。 全てが ひとりの人物を指し示していたとしても ─── (40) 2023/05/11(Thu) 23:57:53 |
【人】 水面 禎光日記を読み終えた時、 書き手に感じたのは 狂ってる 嗚呼、でも僕も 人の事を言えないのかもしれない。 " 大切な他人一人分 "。 もし、僕の事だとするならば ──── 恐怖よりも前に 嬉しさ が先にやってきたんだから。 (41) 2023/05/11(Thu) 23:58:04 |
【人】 水面 禎光 七瀬と瀬名。 生きることの楽しさを教えてくれた、ふたりの天使。 キミ達に出会うまでは死んでいるようなモノだったよ。 すぐにお姉ちゃん風を吹かせたがる七瀬も 対等じゃないとすぐにヘソを曲げてしまう瀬名も 僕にとっては どっちも大切なんだ 陳腐とも、不誠実とも思わない ──── どっちも、愛してる (42) 2023/05/11(Thu) 23:58:07 |
【人】 水面 禎光 瀬名を救うために七瀬が狂ったのなら。 そして真実であれ、虚構であれ 賽は投げられ、もう取り返しがつかないのなら ─── よろこんで" 大切な他人一人分 "になるさ 七瀬と瀬名の未来のために 僕も一緒に 狂っていたい (43) 2023/05/11(Thu) 23:58:11 |
【人】 水面 禎光「 七瀬! 違うだろ!! 」 ふたりがいる部屋に戻った時、 視界に飛び込んだのは 自身の胸元に刃を当てた七瀬の姿。 その刃は僕に向けられるべきじゃなかったのか? 僕は全力で駆け寄り、刃先を掴むべく手を伸ばす。 少しでも七瀬が怯んだのであれば ── 迷い込んだ花びらを鮮やかに染めたのは 僕の手のひらから零れ落ちた紅だったろう。** (44) 2023/05/11(Thu) 23:58:17 |
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