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【人】 桧垣 やよい[ 受け取った桜の形の飴細工 朔也くんは約束に来た方にあげるつもりだった≠ニ そういう意図があったのかもしれないけれど、 私はこうも思う、 朔也くんと約束していたのははづきちゃん ]これはわたしが受け取るはずだったもの。 ごめんね、私が。受け取っちゃって。 かわいい。ありがと。 食べるの、もったいないね [ 手の中の飴細工をくるくると弄べば 季節外れの桜が夏の夜空に煌めく。 春に生まれた、私たちのことを、……想う。 ] (149) 2023/02/21(Tue) 21:50:40 |
【人】 桧垣 やよい[ 本当は、春に生まれたのがどちらだったのか 今でも、私は真実を知らない。 だけど、そんなことはどちらでもよかった わたしか、私。どちらでも変わらない。 桧垣やよいが大切な人に見守られながら 春に生まれてきてくれたこと やよい、と名前を貰ったこと それがなかったら、 私ははづきちゃんに出会うこともなかった あなたがはづきちゃんになることもなかった 特別な友だちに、 出会うことは、なかったんだよ。 ] (150) 2023/02/21(Tue) 21:52:29 |
【人】 桧垣 やよい[ 一瞬の眩暈ののち、 私はすぐに、朔也くんの後ろ姿を見ることになる ぱち、と瞬きして、今度こそ見送るんだ。 もしまだこちらを向いていたならば なんで呼び止めたのかわからない私は、 そうだなあ、 「飴細工、ありがと」って言って微笑もうかな。 ]** (157) 2023/02/21(Tue) 21:56:09 |
【人】 桧垣 やよい[ 話できた?と聞かれたら、 一瞬悩んで、考えて、 心に問いかけて それからようやく、首を縦に振ったかな ] 大丈夫。 [ 大丈夫だよね、はづきちゃん。 その問いかけに、返る声はもうない。 私は、ひとりになったんだ。 ] (178) 2023/02/22(Wed) 19:26:46 |
【人】 桧垣 やよい[ 手を差し出されたら一度瞬きして。 それから自分の手を、愛智くんの手に重ねた だって、慣れない、 愛智くんだからどきどきするのはもちろん、 人と手を繋ぐ経験すら、私は、乏しい。 わたしは、どうだったのかな。 ]誰かと手を繋いだこと、あったかな。 なんて聞いても、答えは返らない。 (179) 2023/02/22(Wed) 19:27:30 |
【人】 桧垣 やよい[ あなたが私の名前を呼ぶ もともとは、私たちの名前。 いまは、私ひとりの名前。 愛智くんに呼ばれる、特別な名前。 名前を呼ばれて嬉しい、なんて 私、初めての経験かもしれないな。 状況は全く違っても、 はづきちゃんが喜んでいたのも こんな気持ち、だったのかな。 ] (180) 2023/02/22(Wed) 19:28:04 |
【人】 桧垣 やよい[ テディベアの小さなぬいぐるみのキーホルダー はづきちゃんが大切にしていたものだというのは 教えてもらえなくても、わかってた。 もしそれがいつも身につけられていたなら勿論 どこかにしまってあったとしても、 私は、見つけてしまったのだろう。 だけど、私はそれを あの日以来、使うことはしなかった。 私はそれを鍵のかかる箱に入れて クローゼットに入れてある 一緒に添えられているのは国語のノートと 当時使っていた、スマートフォン。 私たちの、思い出の箱として。 ] (184) 2023/02/22(Wed) 20:59:19 |
【人】 桧垣 やよい[ 私はクローゼットを開く。 思い出の箱は目にするけれど、 別に手を伸ばすわけじゃない。 取り出したのは水色を基調とした服。 昔、はづきちゃんが好きだったような服。 ……なんでかな、 私ね、あのあとからずっと、 水色もピンクも、両方とっても好きなんだ。 枕元にはさっきまで抱きしめられていた 猫と犬のぬいぐるみが揃って並んでる。 ] (185) 2023/02/22(Wed) 20:59:43 |
【人】 桧垣 やよい[ あのあと生活はだいぶ変わった。 一日はだいぶ長くなったし、 全部ひとりでこなすのってすっごく大変なの。 だけど傍には哲弥くんが居てくれる。 私は、ひとりじゃなくなった。 変わらないことだってたくさんあるよ 私の髪にはまだあの日の桃の花が煌めいてる お気に入りのぬいぐるみ、お気に入りの服 私たちが大切にしていたものは、変わらない。 ] (186) 2023/02/22(Wed) 21:01:12 |
【人】 桧垣 やよい[ それにね、 私、今は日記を、つけてるんだ。 国語のノートでもメモアプリでもない 私以外の誰が、見るわけでもないけれど 私は、ずっと、あなた宛てに書き続けてる ] (187) 2023/02/22(Wed) 21:01:24 |
【人】 桧垣 やよい[ 春を迎えて、夏を越え、秋が巡って、冬が来る 私とわたしが生きてきた、十二か月は いつの時代も同じように繰り返す。 ] (188) 2023/02/22(Wed) 21:03:18 |
【人】 桧垣 やよい[ 隠せるわけがなかったよね。 気が付かないわけがなかったよね。 だって、わたしの表情は ―― 特別だったよね? そして彼がわたし≠見つめてくれていることも ずっとずっと、知っていたのに、 気が付かないようにしてたんだよね。 馬鹿だな。わたし。 ] (223) 2023/02/22(Wed) 23:44:57 |
【人】 桧垣 やよい[ わたしのこと、覚えていて わたしのこと、忘れて そのどちらも言うことはできなかったから、 せめて、お別れは笑顔で。 ] (224) 2023/02/22(Wed) 23:45:29 |
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