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【人】 詐欺師 アダム[ 空を飛ぶ生物に対して 地を這う人類はあまりにも無力だった。 追いかけながらも、どうしたものかと 必死に頭を巡らせた頃。 ―――― 一陣の風が、大地を渡った。 突風に煽られた烏は、 獲物を落とし、飛び去った。 空中に投げ出されたアクセサリーは そのまま風に乗って流れていく。 アダムは慌てて身を翻すと、 その行方を視線で追う。 ] (75) 2020/05/20(Wed) 12:18:48 |
【人】 調香師見習 ノア─ 調香店『ディアス』 ─スタンレーさん……、来てくれたのですね。 [その声に私は傍へと足を速める。>>70 師匠はと言えば、瞬時に余所行きの微笑を張り付けると、 スタンレーさんをじっと見つめながら、 手を自分の額に上げ、胸にさっと下ろした。] お祭りの時、助けて貰ったの。 おこのみやきもご馳走してくれて…… [師匠に紹介しつつ、スタンレーさんを接客用の 丸テーブルへと案内する。] ……はい、おかげさまで。 スタンレーさんもお変わりないですか? [紅茶を用意しようと顔をあげれば、 師匠が用意してくれるらしく、接客をお願いしますと いう空気に私は、スタンレーさんに 向かい合うようにして椅子に座る。] (77) 2020/05/20(Wed) 14:11:22 |
【人】 調香師見習 ノア香水を二つ……? 自分用と、贈り物用はどのようなものを ご希望でしょうか? [マチさんへのプレゼントかなと思いつつ、 店内と同じ白を基調とした商品紹介の パンフレットを差し出した。*] (78) 2020/05/20(Wed) 14:11:24 |
【人】 機関設計士 スタンレー─ 調香店『ディアス』 ─ [ノアに促され、来客用のテーブルに着く。] ああ、俺も変わりないよ。 仕事をしている方が、張り合いがあって良い。 [スタンレーは、屈託の無い笑みで答えた。] どうも、ありがとうございます。 [スタンレーは、紅茶を用意してくれようとする、ディアスへ向き直り、一礼する。] [スタンレーは、ノアから受け取ったパンフレットをめくりながら、訥々と話し始める。] 贈り物の方は…、察してるかもしれないが、マチ宛なんだ。 マチへの贈り物の方は、あいつの暖かな優しい雰囲気に似合う香りが良いな、とは思っていて…。 香りに関してはさっぱり知識がないんだが、自分用については、柑橘系が好みだな…。 [パンフレットの中の柑橘系の香水に目が止まる。 スタンレーの故郷の湖の側には、広大なレモン畑があり、小さい頃から馴染みのある香りだった。]* (79) 2020/05/20(Wed) 14:55:14 |
【人】 無口な使用人 ジゼル[ ギィ、と馬車の止まる音がした。] 『ただいま、ジゼル!』 [ 旦那様が先に降りて、当たり前のように奥様の手を取る。 今までなら何とも思わなかったそんな光景に、 視認出来ずとも"愛"というものは確かに存在していたのだ、と知ることが出来たのはあの人のおかげだなと思った。] おかえりなさいませ。 [ お辞儀をする。 なんの苦労もなく声が出たことが嬉しかったし、 奥様と旦那様が、驚いた顔で動きを止めたこともおかしくて、もう笑顔になることを止められない。] 『…?あなた、今、ジゼルが…』 [ …ああ、と掠れた声のあと、一瞬あげてがばと二人に抱きしめられる。 笑っていたはずなのに鼻の奥がつんとした。] (80) 2020/05/20(Wed) 15:23:06 |
【人】 無口な使用人 ジゼル『それでっ、それでジゼル?! 相手はどんな方? おいくつ? なにをなさってる方なの?? ご出身はどちら?? 身長は??! 髪の色は?!?!』 [ たくさんの荷物を解くことも忘れて、前のめりで機関銃のように話す奥様は、あれからずっと私の手を自分の両手で握ったままだ。] 『…いい加減にしなさい。』 [ 彼の足のサイズまで聞くつもりかい、と苦笑いしながら旦那様がそんな奥様を嗜める。] 『だってあなた! ジゼルが星の飾りを見せてくれたのに… これが落ち着いていられますかっ!! …こっ、声も、こんな笑顔だって…』 後半は嗚咽で声にならない奥様に、だめだこりゃ、と肩を竦めたジェスチャーをして、私を見てにっこり笑った。 なのに旦那様は何故か部屋を出て行こうとする。] (81) 2020/05/20(Wed) 15:27:48 |
【人】 無口な使用人 ジゼルどちらへ行かれるのですか? [ やはり良くない気持ちにさせてしまったのだろうか。 不安になってそう問えば、] 『あなたっ!まさかこの娘に良い人が出来たことが 認められないなんて、古代の化石のような 父親ぶったことを言い出すんじゃないでしょうねっ!』 [ と奥様の厳しい声が飛ぶ。] 『…あー!もう! 違うに決まってるだろう! まぁ多少…少々…少し…寂しい気持ちはあるが』 『だったらお座りになって。 じっくりジゼルの話を聞きましょうよ』 『いやほんとに違うんだよそうしたいのは山々だが 急ぎ、必要なものがあったからね、 先ほどディアスに使いを出したのだが』 ディアス。レオンハルトさんとノアのお店だ。] (82) 2020/05/20(Wed) 15:37:03 |
【人】 無口な使用人 ジゼルなにかあったのですか…? [ 『私もよくわからないんだが… その者が、店主のレオンハルト氏の様子が 少しいつもと違うと言うんだ。 チョコレート一箱で…とかなんとか言いながら、 部屋を行ったりきたりしている、と』 ちょっと様子を見てくるつもりだ、と話す旦那様に、 あら…レオンハルトさん、大丈夫かしら、と奥様も眉根を寄せる。 私は、なんとなく心の中がそわそわするのを感じて、] わ、私も行きます [ と立ち上がった。 ノアと話がしたかった。 ああ、奥様には、 マシュー・ド・リヒテンシュタイン、と言う方をご存知でいらっしゃいますか? 私に星の飾りを下さったのは、その方です…素敵な魔法使いなの。 と、夕食後に打ち明けようと決めて。 きっとそれはそれは長いお話になるだろうな、と思った。]** (83) 2020/05/20(Wed) 15:42:46 |
【人】 調香師見習 ノア─ 調香店『ディアス』 ─お仕事が、本当に好きなのですね… [からっとした笑顔を見せるスタンレーさんに 眩しさを感じながら>>79、私は微笑んで パンフレットに目を通す彼の口が開くのを待った。] …マチさんに合う香水ですね。 [紅茶を淹れている師匠にも聞こえるように 彼女の雰囲気をスタンレーさんと共に話す。 調香するのは師匠だから、なるべく イメージしやすいよう 出来るだけ詳細に。] わかりました。 では、スタンレーさんのものは柑橘系をベースに お作りするようにしますね。 [一通りのカウンセリングが終わったタイミングで 紅茶が運ばれてきた。] (84) 2020/05/20(Wed) 16:29:12 |
【人】 機関設計士 スタンレー─調香店『ディアス』─ いただきます。 [運ばれて来た紅茶に口を付ける。アールグレイ独特の芳しい香りがした。] むしろ、仕事の早さに驚いているよ。 ノアもディアスさんも、凄いな。 [スタンレーは、ノアに尊敬の眼差しを向けた。] …ああ。 [ノアの問いに、一瞬、躊躇いをみせつつ肯定する。 しかし、曇ったように見えた表情は消え…] 俺にとっては、宝物になったよ。 [スタンレーは穏やかに微笑んだ。]* (86) 2020/05/20(Wed) 17:05:57 |
【人】 騎士団第2分隊隊長 スカーレット・アルジャン−If: 違う歯車が噛み合ったとき− [星の宴から半年。 城の中も随分と賑やかになった。 勿論、騎士団への入団希望が増えたことも一因。 でも、最大の理由は違うところにある] さて、話を始めよう。 今回は…… [会議の指揮を執りながら、参加者を確認しよう。 政務官、騎士団各隊隊長、副団長、団長、 まだまだいるが、 最後に重要機関、 星読み その末席にいる若い少年。 少年というには大人すぎるか。 一瞬目が合えば、ふっと笑みを見せるだろう。 “アルジャン、次回から学生を連れてきていいかな?” と少し前にいった星読学舎で教鞭を取る友人。 会議を邪魔をしなければ、と条件を言えば彼は笑う。 その学生は、熱心が故に黙っているほうらしい。 確かに、会議中は彼の声が全くしない。 それだけ、熱心に勉強しているようだ。] (87) 2020/05/20(Wed) 20:48:57 |
【人】 騎士団第2分隊隊長 スカーレット・アルジャンそれでは、国王陛下には以上のようになったことを、 殿下には、今度ご一緒してもらうようになったことを、 それぞれ伝えるようお願いしたい。 以上。各位解散。 [物事いつも手短かに、がモットーの彼女が 会議の進行をやり始めてからなんとなく、 会議の時間が減ったらしい。 その後は、各位話したいところと話す。 スカーレットに関しては、 片付けに追われるためそんな時間はない。 落ち着いたところで、 ふぅ、と深呼吸していると、 友人に声をかけられる。] お疲れ、いつも感謝しているよ。 軍議は、慣れた? [友人に軽く笑みを見せて、 資料づくりに関しての感謝を述べれば、 少し後ろに控えている学生に声をかけるだろう] 秀才とは言ったものだ。 いつか君を越すんじゃない? [くすくすと笑って友人をからかい、 謙遜する彼の横を通り肩をぽんと叩く] (88) 2020/05/20(Wed) 20:51:32 |
【人】 騎士団第2分隊隊長 スカーレット・アルジャン[あれ以来、気にかけてたおかげで 距離が近くなった。 物理的にも、心理的にも。 “アルジャン、今夜飯行こう” なんて誘ってくれる人間も少なくないが、 大抵断りを入れる] 悪いね、もう予定が入ってるんだ。 もうすこし早めに、予定を入れるんだね [待ち合わせは、いつもの場所。 ふたりが初めて一緒に食事をした場所で。**] (89) 2020/05/20(Wed) 20:57:10 |
【人】 機関設計士 スタンレー─調香店『ディアス』─ [随分話し込んでしまったようだ、外は既に真っ暗になっていた。] 遅くまですまない。俺はそろそろ失礼するよ。 ノアとお師匠さんに会えて良かった。 香水のこと、本当にありがとう。 [ノアに感謝と別れを告げて、月明かりの下、坂を下る。] (91) 2020/05/20(Wed) 23:20:55 |
【人】 機関設計士 スタンレーー夜道ー [空を見上げると、満月が煌々と輝いていた。] 月が綺麗だなぁ。 [想いが通じなくとも、不思議と悲しくはなかった。] ー月になろう。 彼女の星にはなれなくても、真っ暗な夜に彼女が迷わぬように、道を照らすような、月になろう。ー [香水に驚くマチの顔を想像して、微笑む。 「俺も香水デビューだ。」なんて、ふざけ合いながら、渡せたら。] ーマチの歩く道に、沢山の幸福が訪れますように。ー 恋する機関設計士の物語 〜完〜 (92) 2020/05/20(Wed) 23:22:03 |
マチは、語彙力は多い (a4) 2020/05/21(Thu) 14:55:20 |
【人】 調香師見習 ノアWhy am I standing here alone? Where am I standing right now? 見えない世界に思い出せない過去。 あの頃は訳もわからずただ寂しくて。 (93) 2020/05/21(Thu) 16:07:17 |
【人】 調香師見習 ノア…出来た。ってあぁ! [キッチンのテーブルに置かれたお弁当。 (6)1d6種のロールサンドに 丸く揚げたエビフライ、 チーズミニトマトを次々と口にする 師匠を咎める。 ナミさんに教えて貰った料理は 今はもうすっかり慣れて、 私の味になった。] こっちは持っていく分ですから、駄目です。 [胸に抱えた紙袋がくしゃりと崩れる音。] (94) 2020/05/21(Thu) 16:07:19 |
【人】 調香師見習 ノア――……わっ、もうこんな時間! [態々作らなくても、どこか適当にお店で 済ませればいいじゃないですか、と少し不満気な 師匠を他所に私はいつもの丘へと向かう。] (95) 2020/05/21(Thu) 16:07:21 |
【人】 調香師見習 ノアハニエルさん……! [レインツリーに佇む影。 離れた場所からでも感じられるようになった 彼の匂いについ声をかけて、柔らかく表情を崩す。] ……お祭り、見える景色はあの頃のまま 変わっていませんか…? [そこにあるという星々を眺めながら。 変わらない空気と香りを感じながら、 そっと近づき尋ねれば、 頬を撫ぜるような風に目を細めた。] (96) 2020/05/21(Thu) 16:07:24 |
【人】 調香師見習 ノア[あれから、お互いのことをたくさん話した。 師匠に拾われる前の記憶がない私には、 掌で掬えるくらいのものしかなかったけれど。 それでも、他愛もないことから何でも。 摘めるものがなくなったら、貴方の話を聞いた。 学んでいるという星読のことを聞いた。 生まれ育った国のことを聞いた。 王宮での生活を聞いた。] (97) 2020/05/21(Thu) 16:07:27 |
【人】 調香師見習 ノア[それぞれが抱えていた孤独を重ねて、 時を重ねて、居ないときは思い出した。 そうして、今日よりも明日、明日よりも明後日、 知っていくたびに広がって、 温かく増えた想い。] …私、自分の気持ちがやっと わかりました。 [星の数ほどの中、今、 私の心に居るのは、ただひとり。 辿り着いた応えを告げる。] (99) 2020/05/21(Thu) 16:07:33 |
【人】 機関設計士 スタンレーー機関設計助手コーディーの物語ー ちゃっす! 俺、コーディーって言うんすけど、機関車の一級設計士、スタンレーさんの助手を務めてるっす。 スタンレーさんは凄い人なんすよ!この国ではスタンレーさんの右に出る人は居ないんじゃないっすかねぇ? そんなスタンレーさんの助手が出来るのは、誉れ高きことっすよ! 俺、まだまだスタンレーさんの足元にも及ばねえっすけど、バリバリと頑張る所存っす! その為に、俺っち、タナバタ休暇も断ったっすよ! やっべ、いつもの癖で俺っちって言っちまったっす!恥ずかしいっす!聞き流してくれっす! 助手の勘なんっすけど、スタンレーさんは、タナバタでぜーったい何かあったっす!聞いてもはぐらかされたけど…。>>43 今日なんて、定時前に上がって、いそいそ何処かに行ったっす!>>44 怪しいっす…。 (100) 2020/05/21(Thu) 18:52:41 |
【人】 機関設計士 スタンレースタンレーさんは、男の俺から見ても、かっこいいっす! 鼻の上のそばかすがセクシーっすね。そばかすは、俺とおそろなんっすよ。へへっ。(照 タナバタの夜に、スタンレーさんが豆大福を差し入れしてくれたっす!>>2:86 あー!俺、愛されてるーっ!て感じっすね。 そろそろ、休憩が終わるっす!俺は仕事に戻るっすよ! また会えると良いっすね! 〜fin〜* (101) 2020/05/21(Thu) 19:01:10 |
【人】 星読博士見習 ハニエル − ifの世界− −とある軍事会議にて− 煌びやかなこの国にも、 大なり小なり裏の顔を持つ。 この国が軍事力増強に予算を注ぎ始めたのは、いつの頃だったろうか。 星降る宴の華やかさは影を潜め、 代わりに鈍色の甲冑を纏った集団がちらほらと見かけるようになった。 そんな折にハニエルが招聘されたのは…… 星読の先鋭が集まる特務機関。 特務機関の上部組織である国家軍の指揮を取るは… あの宴の初日、道に迷う自分にパスタをご馳走してくれた彼女であった。>>87>>88 (104) 2020/05/21(Thu) 23:55:33 |
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