彼女の兄だった ユスは、メモを貼った。 (a28) 2022/03/12(Sat) 8:35:10 |
メイサイは、今のところ、生き延びる気はない。だけど、ナツメの事をまだもう少し見ていたい気持ちはあったから。 (t9) 2022/03/12(Sat) 9:28:54 |
メイサイは、その背を追いかけて、最後にもう一度だけ先輩の体の中に手を突っ込んでおいた。ズボ……。 (t10) 2022/03/12(Sat) 11:29:55 |
メイサイは、「お疲れ様でした」と笑って、今度こそ彼を見送った。 (t11) 2022/03/12(Sat) 11:30:12 |
ユスは、途中、後輩の返答を聞いて目を一瞬丸くしたことだろう。 (a29) 2022/03/12(Sat) 11:46:58 |
ユスは、抵抗も、反抗期も、切り捨てて楽な道を選んでいたから。 (a30) 2022/03/12(Sat) 11:47:23 |
ユスは、だから、目を丸くしたあとほんの少しだけ瞳を細めていた。 (a31) 2022/03/12(Sat) 11:48:12 |
ユスは、笑い声を聞きながら立ち去った。自らの意思で「俺のようになってほしくない」とはっきり思いながら。 (a32) 2022/03/12(Sat) 11:54:16 |
エノは、フカワの言葉を聴いて、それ以上引き止めることはせず、見送った。 (a33) 2022/03/12(Sat) 13:41:41 |
エノは、アクタと体を離して、「清算してくるね」と告げた。 (a34) 2022/03/12(Sat) 13:42:17 |
【人】 美術 エノ>>ALL 『薬局には近づかないで。』 裁判所から出たのち、全員に向けてそれだけ通達して。 自らは薬局の中へと入る。 自身の名字がでかでかと書かれた看板が目に入る。 自分が倒した商品棚を見る。 かつて、自分が殺してしまった人がいた場所を見る。 「まぁ、ここだよね。」 罪の清算をするなら、ここしかないよね。 (18) 2022/03/12(Sat) 16:25:09 |
【人】 美術 エノ少し開けたスペースに、イーゼルを立てて。 そこに一際大きなキャンパスを立てかけて。 ふぅ、と一息。 端末を見る。 合議の参加者、未だ生存してる8人。 それぞれのマーカーの位置を確認して、 薬局には1つ分しかいないことを確認する。 汗が出てくる。 手が震えてくる。 せめて、清算をする前に少し、落ち着きたくて。 オレンジジュースを飲もうと、出そうとして。 ………少し迷ってから、レモンティーにした。 喉を潤す。 1度飲んだだけのレモンティーは、再現するのが大変で。 随分無駄なデータ容量を使ってしまったけれど。 「………美味しい。」 でも、心は落ち着いた。 よし、とパレットと筆に手をかける。 (19) 2022/03/12(Sat) 16:30:19 |
【人】 美術 エノ───薬局が僅かに揺れる。 データの海から絵具を作り出して、パレットに絞り出す。 そうして、真っ白なキャンパスに筆を入れていく。 まずは、この周りの風景を。 人工物と薬で囲まれた無機質なこの店内を。 棚の一つ、商品の一つまで丁寧に描いていく。 ───薬局が僅かに揺れる。 データの海から新たな絵具を取り出しては、絞る。 2回の合議への参加で知ったことだが。 この世界では、一人が作り出せる物には上限があるらしい。 あまり負荷をかけて、不用意なエラーを引き起こさないためだろうか。 凡そ自由に好き勝手作ったとしても上限には至らないくらいの余裕はあるが。 でも確かに、上限は存在する。 ───薬局が僅かに揺れる。 この薬局なんかは、品数から何から、薬の一粒、成分、パッケージに至るまでを精密に再現したものだから。 見た目よりはるかに多いデータ量を持っていて。 (20) 2022/03/12(Sat) 16:39:03 |
【人】 美術 エノ───薬局が揺れる。 では上限に達したらもう何も作れないのか、というと そう言うわけでもなく。 どうやら最初に作り出した物を消去して、容量を確保するらしい。 もしかしたら実際には全然違うシステムなのかもしれないが。 青年はそのように認識し、そして、実際にそのように見える挙動が行われている。 ───薬局が揺れる。 絵具を出す。データの海から、望む色を生み出しては、 それを筆に付け、キャンパスを彩っていく。 汚れた筆を洗う時間も惜しくて、新たな筆を作り出す。 息が切れる。汗が止まらない。 絵を描くことに疲れてるわけじゃない。 それは例えば、苦手な発表を目前にしてる時のような。 どうしようもない緊張と、そして…… …………恐怖。 (21) 2022/03/12(Sat) 16:45:03 |
【人】 美術 エノ───ガシャンッ!と、 薬局の入り口が崩れて埋まった。 絵を描く、描き続ける。 ようやく無機質な風景を描き終えて。 汗を拭って、また違う色を出す。 ガララッ 新たに絵具を出すたび、筆を出すたび、 その容量を補填するように、何かが消えていく。 この薬局を作った時、最初に生み出したのは、 この建物そのものだ。 最初に作ったものから消えていく。 徐々に、徐々に。 建物が自分を支えきれなくなっても、構わずに。 きっと本来なら、危険だと警告が出たり。 あるいは、先に既存のデータを消すよう促されたりするのだろう。 だが青年はそれらをすべて無視して、ここに立っている。 自信を死に導くことが、罪の清算だと信じているから。 (22) 2022/03/12(Sat) 16:57:46 |
【人】 美術 エノガララララ!と薬局が徐々に崩れていく。 青年は一心不乱に絵を描く。 無機質な風景に、人間を描いていく。 それはもう何度も描いた、この世界での自分の姿。 震える手でぐにゃぐにゃになりながら、描いていく。 「……ひっ…!」 ガン!とほど近くの天井が崩れ落ちた事に、声を上げてしまう。 そこかしこで何かが崩れ落ちる音がする。 商品棚がひしゃげる音がする。 重くけたたましい落下音が聞こえてくる。 それでも、筆を止めずに。 酷く不格好な自分を描き終えて、いつもならそれで完成。 ……の所に、また新たな色を出す。 色を出すたびに建物は崩れていく。 それでも描かねば、描かねばならない。 ───隣にいると言ってくれた、あの子の色を出す。 (23) 2022/03/12(Sat) 17:04:42 |
【人】 美術 エノそうして、自らの絵の隣に、その子の絵を。 寄り添い、手を繋ぐように。 自らの未来を望んでくれたその姿を。 出来るだけ丁寧に、でも、どうしたって崩れる絵で。 描いて。 「………かん、せ………っ」 ちょうど描き終えた所で。 そのキャンパスを潰すように、目の前に瓦礫が落ちる。 驚きと恐怖で尻餅をつき、腰が抜ける。 もう立てなくて、仮に立っても、出られる場所もなくて。 仰向けに、転がるしかなかった。 天井では、自分の名字がでかでかと書かれた看板が。 それが吊るされてる天井ごと、自分を潰さんと揺れている。 支えのほとんどを失った建物は。 もう何をせずとも、いずれは全てが崩れ落ちる。 ───あぁ、良かったな、と思った。 (24) 2022/03/12(Sat) 17:11:00 |
【人】 美術 エノ「……ったく、ない………」 死を間際にして、冷静になって。 絵を完成させて、すっきりして。 死で罪が洗われる事に、喜びを感じて。 「しに、たくっない…………!」 死を両手を広げて受け入れられて。 死に何の恐怖も感じなくて。 生きたいと思ったあれは、ただのその場の雰囲気に 流されてしまっただけで。 「───死にたくない!!!」 とか、じゃなくて。 死はただただ怖くて。 なにをしたってそれを受け入れることなんてできなくて。 逃げたくて、泣いて、喚いて、怒鳴って。 気持ち悪くて、吐きそうになって。 これ以上ないほどに生きることを望んで、心の底からそう願って。 あぁ、俺。 ……本当に、本当に、死にたくなかったんだって。 未来に、希望を抱いていたんだってわかって、良かった。 「嫌だ!!死にたくないよ!だれかっ」 たすけ──── (25) 2022/03/12(Sat) 17:18:47 |
エノは、薬局から鳴り響いていた音は、やがて止む。見に行けばそこにあるのは、ただの瓦礫の山だけ。 (a35) 2022/03/12(Sat) 17:19:55 |
エノは、そこにあるのは、『何もかもが終わった跡』だけだった。 (a36) 2022/03/12(Sat) 17:20:52 |
演者 アクタは、メモを貼った。 (a37) 2022/03/12(Sat) 18:59:42 |
アクタは、そうして、物音に気が付けば、裁判場から駆け出して行った。 (a38) 2022/03/12(Sat) 19:00:49 |
【人】 演者 アクタ>>薬局 メッセージを、見ていなかった訳じゃない。 清算すると決意した顔から、目を逸らした訳でもない。 見守る、と、決めたけど。 「……エノ、」 ──物音がする。 裁判場を飛び出した。 ──建物が崩れていく音がする。 耐えきれず、駆け出した。 「エノッ!!」 駆けて、駆けて、駆けて。 必死で駆けて、君が無事である事に賭けて。 ──辿り着く頃。 『何もかもが終わった跡』だけが、そこにあった。 ▽ (26) 2022/03/12(Sat) 20:10:01 |
彼女の息子だった ユスは、メモを貼った。 (a39) 2022/03/12(Sat) 20:58:34 |
【置】 共犯者 ユス「命をくれた人に感謝するんだ」 うん! おかあさん。 「その人がいなかったら今の貴方はいなかったのよ」 ありがとうって、ちゃんと言うね。 「何馬鹿なこと言っているの。命を救われたのだから、もっと人の役に立つ仕事に就かないとダメじゃない」 他の子みたいにしちゃダメなの? 「大きくなったね義徳君。昔はよく寝込んでいたのになあ。救ってくれた人に感謝しなくてはね」 そうだね、叔父さん。 「ちゃんと今年の分の手紙は書いたの?こういうのは欠かしてはいけないのよ」 誕生日よりも大切なことなんだね、お母さん 「毎日を大切に生きれば、きっと貴方の中で生きる提供者の方も喜ぶと思うわ」 先生。臓器は何も言いません。俺に心臓をくれた人は、こんな臓器一つになってまでも生きていると思われたいのでしょうか。 (L0) 2022/03/12(Sat) 21:00:27 公開: 2022/03/12(Sat) 21:05:00 |
【置】 共犯者 ユス ありがとうございます。 命を救ってくださりありがとうございます。 自分の命は貴方のおかげで助かりました。 この御恩は一生忘れません。 これからは毎日感謝を忘れず生きていきます。 ありがとうございます。 この命は自分だけのものではありません。 無駄にする事なく生きていこうと思います。 貴方に誇れる人間になることを努力します。 世のため人のために生きていこうと思います。 ありがとうございます。 (L1) 2022/03/12(Sat) 21:00:55 公開: 2022/03/12(Sat) 21:05:00 |
加害者 ユスは、メモを貼った。 (a40) 2022/03/12(Sat) 21:05:46 |
エノは、奇跡なんて起きない。こんな瓦礫の山の下で、助かるなど物語の中だけだ。 (a41) 2022/03/12(Sat) 21:15:13 |
エノは、物語の中だったら助かったのかもしれない。例えば、何かの拍子に抜け出せたとか (a42) 2022/03/12(Sat) 21:15:56 |
エノは、例えば、ヒーローが来て救いだしてくれたとか (a43) 2022/03/12(Sat) 21:16:20 |
エノは、例えば、下に穴が開いて地下の空間に落ちたとか (a44) 2022/03/12(Sat) 21:17:31 |
エノは、例えば、………………例えば。 (a45) 2022/03/12(Sat) 21:17:51 |
エノは、───レモンティー一杯分の隙間に、運良く挟まったとか。 (a46) 2022/03/12(Sat) 21:18:46 |
ユスは、アクタから貰ったメモを撮影して端末に保存した。 (a47) 2022/03/12(Sat) 23:41:06 |
【置】 亡骸のツバメ カミクズ「──そうだ、そういえば。」 「そう、失敗した時の事は、一応考えてて。 だって人生って思い通りにいかないものだし、 確実に死ねる方法なんて、正直他殺くらいしかないから。 だから僕は次善の策になり得るものを 今度はちゃあんと考えておいたんだ。聞いてくれる?」 「あはは…笑わないで聞いてくれるといいな」 「あのね。これで上手にきみが死ねなかったら、その時は」 「──僕、きみの事を殺しに行くよ。」 「記憶転移が僕に味方してくれれば、だけど… どれくらい待たせる事になるかは、わからないけど でも、何となくできる気がしてるんだ。 僕じゃない僕が、きっときみの事を殺しに行くから ここで一緒に死ねなかったら、その時は。」 「待っててね、邦幸さん。」 (L3) 2022/03/13(Sun) 0:26:48 公開: 2022/03/13(Sun) 0:30:00 |
【置】 亡骸のツバメ カミクズもう幸運も不運も祈らない、ただきみの確かな死を祈ろう。 祈るばかりは癪だけど、死者にできる事はそれだけだから。 全部自分のせい、生きて苦しんで罪悪感を贖うなんて選択肢 僕にはもう選べない選択肢。 それを一人で選んで自分勝手に満足するなんて、 ずるいから、羨ましいから、やめてくれないかなぁ。 そんな綺麗でも何でもない、どこまでも身勝手で我儘な、 それでも、心よりの気持ちで。 ──本当は、罪悪感に耐えられないのは、僕ではなくて。 ──きみの方だったんじゃないかと、今となってはそう思うんだよ。 (L4) 2022/03/13(Sun) 0:27:22 公開: 2022/03/13(Sun) 0:30:00 |
カミクズは、きみに手を伸ばして。 (a48) 2022/03/13(Sun) 0:28:00 |
カミクズは、さいごの一歩を踏み出して。 (a49) 2022/03/13(Sun) 0:28:05 |
カミクズは、世界を手放した。 (a50) 2022/03/13(Sun) 0:28:09 |
共犯者 ツルギ(匿名)は、メモを貼った。 2022/03/13(Sun) 1:15:10 |
共犯者 ツルギ(匿名)は、メモを貼った。 2022/03/13(Sun) 1:15:39 |
ツルギは、なんだかつまらない。 (a51) 2022/03/13(Sun) 1:16:05 |
アクタは、喜劇が好きだ。幸せな物語が好きだ。 (a52) 2022/03/13(Sun) 1:35:54 |
アクタは、何度でも名前を呼ぶ。 (a53) 2022/03/13(Sun) 1:36:14 |
アクタは、微かな声が聞こえた。 (a54) 2022/03/13(Sun) 1:37:07 |
ユスは、小さく喉を鳴らした。「……ふ、は。……はは、ははは……」 (a55) 2022/03/13(Sun) 4:03:23 |
カミクズは、『幸福な王子』の絵本が嫌いだった。 (a56) 2022/03/13(Sun) 7:02:37 |
カミクズは、正しくは、ふたりをそっとしておかなかった神さまが。 (a57) 2022/03/13(Sun) 7:02:42 |
カミクズは、それをうつくしいものと持て囃し吹聴する読者や世間が。 (a58) 2022/03/13(Sun) 7:02:47 |
カミクズは、物語を都合良く脚色する傍観者が、嫌いだったのだと思う。 (a59) 2022/03/13(Sun) 7:03:08 |
ユスは、真正面から君に向かって笑った。 (a60) 2022/03/13(Sun) 13:13:03 |
ユスは、一度、肩をとんとそっと触れて部屋に一度戻った。 (a61) 2022/03/13(Sun) 13:14:20 |
ナツメは、お人好しでも、優しくもない。 (a62) 2022/03/13(Sun) 14:03:53 |
ナツメは、根に持つタイプなのは、きっと誰かのお墨付き。 (a63) 2022/03/13(Sun) 14:04:56 |
ナツメは、あなたの♡になりたい、 (a64) 2022/03/13(Sun) 14:07:54 |
ナツメは、ちょっとだけちょろい、普通の少女。 (a65) 2022/03/13(Sun) 14:07:58 |
ハナサキは、デリ欠とは言いませんでした。 (a66) 2022/03/13(Sun) 14:51:57 |
エノは、きっとそれは、産声だった。 (a67) 2022/03/13(Sun) 15:51:41 |
エノは、絵乃という男は今日…………やっと、生まれたのだった。 (a68) 2022/03/13(Sun) 15:52:10 |
【置】 不運 フカワ「俺は、"君"じゃなくても、よかったんです。 たった今、一緒のところに居られるなら、 "皆"に死んで欲しくなりましたから」 「でも、今は"君"の笑顔がみたい」 「俺もどこに行くかわからないから、全部運ですね。 "誰の傍でも良い"、"誰かが笑っていれば"、 勝手に俺が居るだけで、笑顔になってくれるなら。 それでいいかなって思うことも変わらないです。 それが、俺の良いことになるようなきがしますから。 他人事です」 笑顔が見たい人 「だから、その"死の先"に――会いたい人が居続けるなら」 「俺は、ずっと死にたいでしょう。 死の先から迎えに来てくれる日を待ちます。いつまでも、永遠に」 「だから、"いつかの誰か"も。 俺を殺してください、俺を生かしてください、死なせてください。 また、一緒に隣で笑いましょう」 それまで、どこに居ても、不安じゃありませんね。 ああ、そんなことが起きれば、また面白い事でも探さないと。 『死ぬまでの間ですが、どうぞ、暇つぶしに付き合ってください』 (L5) 2022/03/13(Sun) 15:58:59 公開: 2022/03/13(Sun) 16:00:00 |
【置】 不運 フカワ恋人のように甘く名前を呼ぶのが楽しくて。 生き延びた先の未来をまだ夢に見た。 君の事を教えて? 君の事を理解させて。 でも、俺の事を理解しないで。 君の代わりがいくらでもいることを、知ったら、きっと悲しんでしまうから。 其れが嫌なら、閉じ込めて、離さないで、首輪をつけて、 これから一緒に居よう、俺の"理解者さん"。 (L6) 2022/03/13(Sun) 16:00:20 公開: 2022/03/13(Sun) 16:00:00 |
フカワは、91,92。 (a69) 2022/03/13(Sun) 16:22:10 |
フカワは、その高さに至った4時29分55秒、 (a70) 2022/03/13(Sun) 16:22:32 |
フカワは、それは一番『 』なときだった。 (a71) 2022/03/13(Sun) 16:23:06 |
メイサイは、あなたの♡を見ていた。 (t12) 2022/03/13(Sun) 16:40:32 |
メイサイは、ナツメを見ていた。 (t13) 2022/03/13(Sun) 16:40:49 |
ユスは、誰かの真似をした。小さな狭い海で教わった、その名残。 (a72) 2022/03/13(Sun) 17:00:02 |
ユスは、片手で泣きはらした貴方の両目を隠して、君の額に唇を寄せる。 (a73) 2022/03/13(Sun) 17:00:17 |
ユメスケは、空クジラもそろそろ見納め。 (t14) 2022/03/13(Sun) 18:28:52 |
【見】 モノノ怪 ユメスケ「知ってる? 空クジラって腹の中に子どもの国があるんだぜ? ネバーランドみたいな。ネバーランドじゃないんだが」 「こどもの内は自由が保障されていて、 大人になったらそこで全部が終わり」 (@2) 2022/03/13(Sun) 18:29:14 |
ユメスケは、ハッピーな時間は少しでも長い方がいい。 (t15) 2022/03/13(Sun) 18:29:24 |
ユスは、決して消えない罪を完成させる前に、ツルギの首筋に顔を埋める。 (a74) 2022/03/13(Sun) 19:09:43 |
ユスは、思い切り、首筋に歯を立てて印をつけた。 (a75) 2022/03/13(Sun) 19:10:14 |
【置】 亡骸のツバメ カミクズああ、でも。 重力に身を委ねる瞬間の、更にそのほんの僅かな間だけ。 少しだけ、投げ出したものが追い付いて来たらしい。 ──ただ生きたかっただけの少女に本当に必要だったものは、 きっと隣で一緒に考えてくれる人だったのだろうな、とか。 ──僕の事を友人と呼んでくれたきみは、 僕がこんな選択をしても、悲しんでくれるのかな、とか。 ──この場所で死ぬ理由を失い、生きる理由を得たきみは 僕と近"かった"きみのこれからが、少しでも長く続くといいな、とか。 ──ああ、きみのくれた花の事を聞き損ねてしまったな、とか。 ──誰かからきみのことを奪っていく事は、 本当にひどい事で、それだけは確かに僕の罪、なんだよな、とか。 きっと誰もが誰かにとっての生きていて欲しい人だった。 でも、お利口にしていたって、奪われるばかりなんだ。 喜劇のように報われやしない、この優しくない世界では。 一方的に奪われて、報われる事なんて一度もなかった! 嫌だ、嫌だ、嫌だ!どうかさいごくらい、我儘を言わせて! いつまでも僕ばかりが奪われる側なんて、不公平じゃないか── (L7) 2022/03/13(Sun) 19:23:40 公開: 2022/03/13(Sun) 19:30:00 |
【置】 亡骸のツバメ カミクズそんな後悔の形になりそこなったようなもの、 それから誰に届く事も無い慟哭、悲鳴、言えなかった『助けて』。 それらの後に残ったものは、やっぱりきみの事だった。 仮に僕にはきみしか居なくても、 きみには僕しか居ないわけじゃなくたって。 そんなことはもう関係がなくて。 関係がないとは言っても気にしないわけじゃない、でも。 そんな事はわかった上で、やり方は色々考えているんだよ。 きみがこっちを見てくれるまで付き纏うから、覚悟していて? だって僕は、できそこないでも猟犬だ。そうでしょう? きみが首輪を付けず手放したって、ずっと傍に居るものだ。 愚直なまでに、執念深く、どこまでも。 そんな手に負えない想いを抱えて、今一度は眠りに就こう。 願わくば、このまま二人眠りたいとは、思うけれど。 でも知っているよ、人生って上手くいかないものだって。 だから。 きみとずっと一緒に居る為に、僕は努力を欠かさないよ。 (L8) 2022/03/13(Sun) 19:24:29 公開: 2022/03/13(Sun) 19:30:00 |
【置】 亡骸のツバメ カミクズ──でも、とうとう自分は死ぬのだとわかりました。 ツバメには、王子の肩までもう一度 飛びあがるだけの力しか残っていませんでした。 ツバメはささやくように言いました。 「さようなら、愛する王子様」 「あなたの手にキスをしてもいいですか」 … … … 「──死の家に行くんです。『死』というのは『眠り』の兄弟、ですよね」 そしてツバメは王子にキスをして、 死んで彼の足元に落ちていきました。 ──さようなら、どうしようもないほどに優しくない世界! さようなら、苦しくなるほどに優しい人達! きみ達が優しい死の家へと行き着く頃か、或いは、それか。 いつか世界がもう少しだけ僕達に優しくなった頃に、 また会えたらいいなとどうか願わせて! ──こんな世界だから、会えたのだとしても。 それでも、こんな世界で会いたくはなかったよ。 そう思ってしまうほどに、 かった。 (L9) 2022/03/13(Sun) 19:28:31 公開: 2022/03/13(Sun) 19:30:00 |
きみの ツルギ(匿名)は、メモを貼った。 2022/03/13(Sun) 19:31:07 |
ユメスケは、それらを口にしたかもしれないし、しなかったかもしれない。 (t16) 2022/03/13(Sun) 19:44:30 |
アクタは、「…………」 (a76) 2022/03/13(Sun) 19:57:36 |
アクタは、「………………………」 (a77) 2022/03/13(Sun) 19:57:43 |
アクタは、そうして、動揺しながら帰り支度をするのだろう。 (a78) 2022/03/13(Sun) 19:59:16 |
エノは、きっとレモンティーの味を唇越しに君に伝えた。 (a79) 2022/03/13(Sun) 20:03:13 |
エノは、愛とか恋とか、そう言うのはまだ分からない。君を好きな気持ちが、そうであるかは分からない。 (a80) 2022/03/13(Sun) 20:03:42 |
カミクズは、きっと待っている。 (a81) 2022/03/13(Sun) 20:03:46 |
カミクズは、優しい死の家で、いつまでも。 (a82) 2022/03/13(Sun) 20:03:58 |
エノは、でも、君にレモンティーの味を移した時、確かに嬉しい気持ちになった。 (a83) 2022/03/13(Sun) 20:04:11 |
エノは、いつか君のことが理解できればいいなと思った。 (a84) 2022/03/13(Sun) 20:04:52 |
エノは、君が抱く気持ちを理解して、同じものを抱ければいいなと思った。 (a85) 2022/03/13(Sun) 20:05:13 |
エノは、そう遠くない未来に────きっと理解ができる。 (a86) 2022/03/13(Sun) 20:05:46 |
エノは、でも、今はまだ分からないから。唇に指を添えて。少し止まって (a87) 2022/03/13(Sun) 20:09:35 |
エノは、それから、ぺろり、と舌で唇を舐めて、「ありがとう」と微笑んで (a88) 2022/03/13(Sun) 20:10:48 |
エノは、そうして、二人、帰っていくのだろう。 (a89) 2022/03/13(Sun) 20:11:06 |
エノは、「帰ったら一緒にあんなことがしたいな」なんて───穏健なる提案をしながら。 (a90) 2022/03/13(Sun) 20:12:24 |
アクタは、エノの事が、好きだ。 (a91) 2022/03/13(Sun) 20:14:52 |
アクタは、「何でもやろう」 そのどれもに笑って頷いて。 (a92) 2022/03/13(Sun) 20:16:45 |
アクタは、君との未来へ向かって、帰って行く。 (a93) 2022/03/13(Sun) 20:17:17 |
ユメスケは、君の意図することが当然伝わっていたものですから。だから、 (t17) 2022/03/13(Sun) 20:26:51 |
ユメスケは、「御機嫌よう、またいつか」 振り返ってつぶやく言葉はそれだけだったのでした。 (t18) 2022/03/13(Sun) 20:27:15 |
ナツメは、ぽん。よくできましたのメッセージスタンプも、探せばきっとある。 (a95) 2022/03/13(Sun) 20:36:33 |
【見】 モノノ怪 ユメスケ「……俺は行方不明になるからなぁ?」 「顔合わせに行く気ってないんだよね」 「御機嫌よう、またいつか」 「来世であいましょう」 「なんてね」 (@3) 2022/03/13(Sun) 20:40:47 |
ユメスケは、そんなつもりで「御機嫌よう、またいつか」と言いました。けれど、 (t19) 2022/03/13(Sun) 20:40:51 |
ユメスケは、君にそう言われてしまったし、そもそも気まぐれなので、いつかには今と違う気分かもなぁと思ったのでした。 (t20) 2022/03/13(Sun) 20:40:57 |
ハナサキは、あなたに生きてと言われた事がきっかけでした。 (a96) 2022/03/13(Sun) 20:43:27 |
【見】 奇形 メイサイ 漸く合議が終わる。 これからどうするか。 両親に、移植の申込を保留にして貰うように頼まないといけないな、と思った。 うちの親の事だから、多分真面目に話せば分かってくれるだろうけど。 でも、やっぱりショック受けたり悲しんだりはするだろうから、気が重いな。 言うしかないんだけどさ。 移植受けるかどうかは、死ぬまで考える事にしたから。 今のところ、受ける気はない。 けれど、もしかしたら──気が変わって生き延びたくなるかもしれませんね。 「それはともかく」 「とりあえず、海行きたいな。本物の方」 (@4) 2022/03/13(Sun) 20:47:27 |
メイサイは、ログアウト。 (t21) 2022/03/13(Sun) 20:47:49 |
メイサイは、再びここへログインする事は、もうない。 (t22) 2022/03/13(Sun) 20:48:03 |
ハナサキは、それから。 (a98) 2022/03/13(Sun) 20:49:29 |
ユメスケは、目に入ったので、とりあえずそれだけ送っておいた。『いや、正しく嫌いです』 (t23) 2022/03/13(Sun) 20:50:51 |
ハナサキは、55,56,57,58。目を閉じて。 (a99) 2022/03/13(Sun) 20:50:54 |
ハナサキは、59、祈るように。 (a100) 2022/03/13(Sun) 20:51:14 |
ユメスケは、あとの返事はしないまま。 (t24) 2022/03/13(Sun) 20:51:14 |
ハナサキは、00、ログアウトした。 (a101) 2022/03/13(Sun) 20:51:58 |
ユスは、返事をした。即レスで。『知らないな。俺は盲目で見えないから聞かせてくれ』 (a102) 2022/03/13(Sun) 20:55:56 |
ナツメは、真っ赤な顔を、♡を、あなたに見られてる。 (a103) 2022/03/13(Sun) 20:56:19 |
ナツメは、メイサイに、見られていた。 (a104) 2022/03/13(Sun) 20:56:32 |
ユメスケは、「あいつよ〜〜〜〜〜〜」 ケッ( '-') (t25) 2022/03/13(Sun) 20:56:33 |
普通 ナツメは、メモを貼った。 (a105) 2022/03/13(Sun) 20:58:30 |
【置】 ユスさて、どれくらい時間が経っただろう。 分からないけれど、きっとそこまで長くない。 だって、生きる理由と離れて行動する価値なんてそこまで無いだろう? たとえ君がどこにいても探し出して、愛おしそうに抱きしめて。 ……けれどそれは、恋なんて軽いものでも愛なんて美しいものでもなくて。 名前のつけようのない、たった一つの濁った貴方だけの想い。 それを秘めて、抱きしめて。 心の底から嬉しそうに目を細めて笑った。 (L10) 2022/03/13(Sun) 20:59:22 公開: 2022/03/13(Sun) 21:00:00 |
【置】 普通 ナツメ いじわるなあなたへ。 生きたいほど好き♡って、ぜったい…… ぜったい、言わせてあげる! (L11) 2022/03/13(Sun) 20:59:25 公開: 2022/03/13(Sun) 21:00:00 |
(t26) 2022/03/13(Sun) 20:59:44 |
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