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人狼物語 三日月国


96 【第38回TRPG村】Purgatorium-煉獄-

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視点:人


【人】 死神のジン ナディル

■ドラマシーン@ 絆取得
■相手:シャフリヤール
■場 所:タウンの外※任意可

成否判定:(6)(5)2d6
(0) kintoto 2021/09/19(Sun) 21:08:18
聖杯のジン ナディルは、メモを貼った。
(a3) kintoto 2021/09/19(Sun) 21:18:05

【人】 聖杯のジン ナディル

>>2:90
■ドラマシーン 2d-A:絆取得>アルバリ
---
>>2:109>>2:110 返信から)


案の定、というべきか。
アルバリは納得のいかない顔で
ひとつ、ふたつ、みっつと不満をこぼす。

『自分がどんな顔でそれを言ってるのか
 解ってんのかよ』

機嫌が良いつもりだったが、
上手く笑えていなかっただろうか?

『俺は、お前にムカついてた。
 俺を見ないお前に。』

アルバリの若鷹はとても魅力的だったから
結構見ていたつもりなんだが?

『……願わない人間には、用がないのかよ
 俺が、お前を……見てても……?』

…………??
用がないのは、願わない人間アルバリが、俺に、じゃないか…?
 
(3) kintoto 2021/09/19(Sun) 23:39:25

【人】 聖杯のジン ナディル

アルバリの言うことがわからなくて
少し混乱する。

ジンが珍しいから。
自分の行く先がわからないから。

「人間を幸福に導くジン」の残骸のような俺に
一種の期待を抱いたんだろうと思っていたが。
 
(4) kintoto 2021/09/19(Sun) 23:41:18

【人】 聖杯のジン ナディル


『俺は……お前のためになにか願いたい。』

急に迷いが晴れたようにアルバリが笑うので
ますます面食らってしまった。
割合に長く生きていたつもりだったが、
そんな事を言われたのは初めてだったから。

「……我は…言わばただの道具だぞ?
、、、、、、、、、、、、、、
利用して初めて価値のあるものだ。

それに…、自分の為の願いを叶えられるほど
我は器用ではないぞ……?」

何をどう話せば伝わるだろう。

───いや、俺はアルバリに
、、、、、、、、、、、、、、、
何を伝えようとしているのだろう。

言葉を探しあぐねて、視線が泳いだ。


[パス]
(5) kintoto 2021/09/19(Sun) 23:42:41

【人】 聖杯のジン ナディル

>>2:108
■ドラマシーン 2d-B(F):絆取得>ファルーサ
---
>>2:103 返信から)


ファルーサの願いを叶えてやって以来、
ナディルは度々闘技場に足を運んでいた。
未だ少年ながら無敗を誇るファルーサの人気は
凄まじく、もはやファルーサの勝利オッズは
あってないようなものだった。

そうやって稼いだ金で飲む酒の席に
律儀に誘ってくれるのだから
ファルーサは基本的に育ちが良いのだ。
粗野で暴力的に見えても礼儀を知っている。

いつもと少し香りの違うアラックを舐めながら、
先日より二回りくらい脚も太くなっただろうか
懐っこく身体を擦り寄せてくる仔虎ファルーサを撫でていると
ファルーサが思い出したように話し出した。
 
(14) kintoto 2021/09/20(Mon) 2:17:33

【人】 聖杯のジン ナディル

『ナディルは俺の願い叶えてくれたよな。
 あれから試合で勝ちまくりなのは良いんだけどさ
 なんか、足りないなって思い始めた。』

そうか、と微笑んで軽く相槌を打つ。
ハングリー精神は仔虎ファルーサの良い餌だろう。
更に上を目指せば良い、と頷こうとしたら
続けてファルーサは不思議な言葉を吐いた。

『ナディルは俺に勝っててほしい?
 強いままで在ってほしい?
 俺、まだそういうの聞いてなかったから』
 
……ン?よくわからないな。

「我がお前に望むことは特にない。
何故そんなことを気にする?」

……なんだ、これは。
先日のアルバリと言い、サーリフと言い、
最近の流行りか?

「あー…そうだな、敢えて望むとすれば
お前自身がこれで良いと満足するまでは、
強くなろうとしていて欲しい……かな。」

答えを捻り出してはみたが、
ファルーサにはどう届いただろうか。

[パス]
(15) kintoto 2021/09/20(Mon) 2:21:10

【人】 聖杯のジン ナディル

■ドラマシーンA 絆取得
■相手:サーリフ
■場 所:酒場※任意可

成否判定:(6)(5)2d6
(16) kintoto 2021/09/20(Mon) 5:08:48
聖杯のジン ナディルは、メモを貼った。
(a14) kintoto 2021/09/20(Mon) 5:09:59

【人】 聖杯のジン ナディル

>>21>>22 アルバリ



『──己の罪を数えろ』
呆れたように吐き捨てて、
アルバリは大袈裟に溜息をつく。

ほんの先刻、質問ごっこを始めたときは
全く逆の立場だったような気がするが、
いったい何が起きているのだろう。

低いテーブルを挟んだ距離をひと足に詰め、
全く飲み込めていない俺に
言い聞かせるようにアルバリは言葉を紡いだ。
 
(23) kintoto 2021/09/20(Mon) 10:40:11

【人】 聖杯のジン ナディル


『俺にはお前は、価値、あるよ。
 精霊じゃない、ただのお前自身に。』

───ただの、俺?

耳の奥、眼の裏、脳の片隅で
なにかがカチ、カチと小さな音をたてる。
記憶の向こう側、見えそうで見えない。

───ただのナディルなんて……何処にいる?

『ここに来て。まっすぐ俺を見ろ。』

いつの間にか吐く息が届くほど近く、
アルバリの瞳を探して視線を合わせようと試みる。
けれど、これに何の意味がある?

『───お前が触んねぇなら、俺が触るよ。』

手を握られて、その次の瞬きの間。
唇の端に柔らかいものが触れて、離れた。
 
(24) kintoto 2021/09/20(Mon) 10:42:08

【人】 聖杯のジン ナディル


口づけだと理解するまでに、2秒。

「──えっ!? なに──」

なに、いまそういう雰囲気だった!?
え、これ同衾の誘い!?
マジ!?
気づかなくてごめ………

言いかけて息を飲む。
恐らく俺はひどく赤面していた──と思う。

そこに居たのは本当に「ただの俺」だったから。
 
(25) kintoto 2021/09/20(Mon) 10:43:40

【人】 聖杯のジン ナディル

こんな……ガキの口づけひとつで
安いな俺は、となりつつ俯いて呼吸を整える。
早く戻ってこい精霊ジンの俺。

そこで思い出した、
俺が『願いを叶える』人間に
アルバリを選ばなかった理由のひとつ。

アルバリは『優しすぎる』。
その上でファルーサよりもずっとずっと
『怖いもの知らず』なのだ。

いわゆる『魅入られ易いタイプ』。
腰に携えている妖刀がその証拠だ。

アルバリみたいな人間は、
俺みたいな人外に近づいちゃ駄目なんだよ。

いままで何度も願いを叶えた人間のなかで
最速で死ぬタイプがこれ。
あんなやべー妖刀に憑かれて
よくここまで生きてたなと思うレベル。
(26) kintoto 2021/09/20(Mon) 10:48:26

【人】 聖杯のジン ナディル


「っお前…、ほんと、馬鹿だろ。」

そろそろ顔の火照りは落ち着いただろうか。
正直アルバリの顔はまだまともに見られない。

ああでも、これだけは言っておかなきゃいけない。


「………ありがとう…」


そう告げたのはやっぱり『ただの俺』で。
ちょっと泣きそうだった。


[パスor〆]
【絆取得:アルバリ】【感情書き換え無し】
(27) kintoto 2021/09/20(Mon) 10:51:14

【人】 聖杯のジン ナディル

>>17>>18 ファルーサ


『もし出来るんならさ。
 俺に叶えてくれた"無敗"の願い、取り消してくれ。』

意外と言えば、意外だった。
一度叶えた願いを取り消したい、という『願い』自体は
そう珍しいわけではないのだが、
ファルーサがそれを願うとは思っていなかったからだ。

「……別に構わんが、本当にいいのか?」

ファルーサと仔虎ファルーサを交互に見遣る。
ファルーサは確かに強いが、
『願い』の加護を失って“無敗”は保てないだろう。

なんだかんだ、負ける賭けには乗らない人間だと
思っていたが、そうでもないのだろうか。
(36) kintoto 2021/09/20(Mon) 13:01:47

【人】 聖杯のジン ナディル

「“3つの不可能”にあたる願いでもないし
問題ないぞ。
──その願い、我が手に承る。」

傍らで、仔虎ファルーサがまた一回り成長する。

「さぁ、これで明日の試合は『負けるかも知れない』。
見に行ってやるから無様に負けるなよ。

……恐れているようだが、
我がお前の精気を吸って殺すなどと
いうようなことは無い。
人間の精気を吸うのは……
同衾でもすれば別だが
。」

こんなふうに『人間に恐れられる』のも
そう珍しいことではなかったが、
ファルーサが、と思うと少々の落胆はあった。
見込み違いだったのだろうか。

「……死ぬなよ。」

ぽそ、と呟く。
もしも試合に手を加えたりしたら
きっと怒るだろうなと思うと
明日は心の休まらない一日になりそうだった。


[パス]
(37) kintoto 2021/09/20(Mon) 13:02:44

【人】 聖杯のジン ナディル

>>16
■ドラマシーン 3d-A:絆取得>サーリフ
---


雨が降っていた。
砂漠に降る雨は恵みとはならず、全て砂地に沁み落ちる。
森の中では木々の葉をほんの少し湿らせ、
渡る風の温度を幾分か下げた。

ひんやりした空気の中で
遅い午睡を貪っていたナディルは
遠く微かに聴こえる聖歌の音色に薄らと半醒した。

覚めやらぬ微睡みのなかで
サーリフの歌声であることを知覚すると同時に
彼が何処に居るのだろうと思い馳せ、
『自分が聴こうとしているから聴こえる』
ということに気がついて、ごろんと寝返りをうった。
 
(48) kintoto 2021/09/20(Mon) 16:10:43

【人】 聖杯のジン ナディル

目を閉じたまま、大きく溜息をつく。

呼べば来る、と言っていた。
呼んでみようか。
いややっぱめんどくせぇな…。

「おはようございます。」

───は?

咄嗟に見開いた目に、
寝顔を覗き込むサーリフの笑顔が映った。

「おま、っ……、なにして……」
「呼びましたでしょう?私を呼びましたよね?」
「いや呼んでねぇし!!!」

慌てて起き上がり、思わず正座する。

「さて、ナディルさん。お説教の時間です。」

にっこりと微笑む片翼の天使からは
勿忘草と雨の匂いがした。


[パス]
(49) kintoto 2021/09/20(Mon) 16:11:34

【人】 聖杯のジン ナディル

>>45>>46>>47 ファルーサ


『──約束、な!』

屈託なく笑うファルーサの目に映る自分は
もしかして、物凄く頼りなく見えているのだろうか
とナディルは思う。

ファルーサが望むと望まざるとに関わらず、
一度でもナディルが『願いを叶えた』人間は
聖杯のジンラグヴァ・シトゥラの契約者となる。
例え一度叶えた願いを取り消したとしても
この縁が消えることは無い。

思えば、幼くして色々な人の願いを叶えていた頃
ナディルの『契約者』は母だったのだろう。

ナディルが本来のナディルの姿を保てていたのは
生まれてから、母が亡くなったあと
最初に願いを叶えた契約者が亡くなるまでの間で
それ以来、ナディルは自分の姿を忘れてしまった。
 
(53) kintoto 2021/09/20(Mon) 18:20:03

【人】 聖杯のジン ナディル

姿が変わることを面白いと思いつつ
あまりに頻繁に変わることにも辟易していて、
だからナディルがファルーサに「死ぬな」と願うのは
今の姿が割と気に入っているというだけの話だ。

もちろんファルーサ自身を気に入っている
(そうでなければ契約しない)のもあるが、
ファルーサの周りの人間をよく知る前に
ファルーサが死んだ場合、
ナディルは自分がどんな姿になるのか
そしてそれが誰なのか
なにもわからないままで変わってしまうのだ。

はっきり言って結構面倒臭い。
ファルーサはなにか良いように解釈したようだが
実態はこんなものである。

けれどもそれがナディルの『願い』であることは
確かにそうで、これまでナディルに対して
「お前の望みを叶える」と宣った契約者は
母の他にはファルーサただひとりだった。


[〆]
【絆取得:ファルーサ】【感情書き換え無し】
(54) kintoto 2021/09/20(Mon) 18:22:19
聖杯のジン ナディルは、メモを貼った。
(a36) kintoto 2021/09/20(Mon) 18:28:35