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人狼物語 三日月国


51 【完全RP】ポムペッシュ・フェーリンコロニー【R15】

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視点:人

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【人】 学生 五反田 健吾

 
[ キャンプファイヤーの終わったあと。教師に聞いたところ朝はダメだが夜ならいいとの事だったので、手早く風呂に入って匂いを落とした。
 上がれば明日に備えてすぐに就寝だろう。赤羽と多少話すことがあっても、手を蛍光灯の紐に伸ばせばすぐに引っ張ってその日は眠った。]


   おはよう。


[ 部屋の掃除が終われば朝食会場へと向かう。その道程で誰かに会えば挨拶をして。
 今日は洋食と聞いていたがメニューはなんだろう。すっかりと信用を置いたこの宿ならきっと、美味しいものが出てくるに違いないが。*]
(9) 2020/11/29(Sun) 8:44:49

【人】 学生 五反田 健吾

 
[ あれから朝食を食べてバスで学校に帰って。見知った人達と別れたなら帰路についた。途中まで汐里と一緒だったのなら、近藤とご飯を食べに行くことを伝えただろう。

 さて、その時の反応はどうだったか。彼女も共に食べに行くのか。

 ……未来は約束したところで不透明。もしかしたら別れる時がすぐ側に迫っている、なんてこともあるかもしれない。
 それでも人は明日を見て歩く、それが生きるってことだから。]


   ただいま。


[ 家の扉を開ければ、やっぱりそこは真っ暗>>0:197。ぱちりと電気を点せば、見える顔に目を細める。

 あの頃から随分とこの人は痩せた。それを思えば、痛ましくて表情が歪みそうになる。
 守りたいと思っていた、この人のことを。……でも、自分は縛られているわけにはいかない。]
(36) 2020/11/29(Sun) 16:44:54

【人】 学生 五反田 健吾



   話があるんだ、……母さん。


[ この問題は自分のものでしかない。だから今まで誰にも相談しなかった。出来なかった。
 けれど、それではいけないと思った。……本当はずっとどこかで思っていたのかもしれない。

 問題自体は自分で片付けられるだろう。だから、全てが終わったら彼女に話すんだ。

 自分のこと、家族のこと。
 今まで話さなかったことを。*]
(37) 2020/11/29(Sun) 16:45:08

【人】 学生 五反田 健吾

 
   
   パートナー、とかでいいんじゃないか?
   今どき同性の連れ合いをそう呼ぶんだろう。


[ セフレというには情があるのだろうし>>42、なんて持ってきたおにぎりを食べつつ述べた。

 ここはいつも使っている空き教室。その片隅にていつものように、彼女の話を聞いていた。
 頼られることは嬉しいのだと、あれ以来素直に伝えることもあっただろう。自分と幼馴染は今も変わりなく、けれど少しの変化を伴って、関係を続けている。]


   ところで、相談というか。
   話があるんだ、……報告かな。


[ 彼女の話が一段落した頃、食べ終わったおにぎりのゴミを袋に入れて、彼女と向き合う。
 それは何時になく真剣、……というわけでもなく。いつもと同じような表情をして。]
(49) 2020/11/29(Sun) 18:35:45

【人】 学生 五反田 健吾



   俺、一人暮らしすることになったんだ。
   
   特に言ってなかったけど、親が躁鬱病でな。
   入院させたから、それで。


[ あっけらかんと語る内容は、少しばかり重いものだけれど。実際そこまでには様々な葛藤や苦労はあったけれど。
 
 全て自分個人のことではあるから、今まで言わなかったこと。泣き言を吐くと怒られていたから、しなかったこと。]
(50) 2020/11/29(Sun) 18:36:08

【人】 学生 五反田 健吾



   まあ、……疲れた。


[ 性質はすぐには変えられないから、やっぱり一人で片付けてしまったが。
 ……やっと吐き出した言葉は、積年の想いを込めて。*]
(51) 2020/11/29(Sun) 18:36:17

【人】 学生 五反田 健吾

─ 回想:ある日の図書室 ─


[ ぱさ、と何かが落ちる音>>@22。文字連なる紙から顔を上げてそちらを見る。
 彼女は同学年の子だったろうか、幾つもの書物を抱えて本棚の前に立っている。推測するに本の整理をしていたのだろう、その足元に一冊の本が落ちていた。]


   ああ、いや。
   俺が拾うよ。


[ 近くにいるのは自分だけ。そうじゃなかったとしても、気づいたのなら助ける善性くらいは持ち合わせている。

 彼女が取ろうとすれば持っている本も崩れてしまうだろうから、静止の声をかけたが、間に合っただろうか。*]
(57) 2020/11/29(Sun) 21:02:26

【人】 学生 五反田 健吾

 
 
   泣き言、

[ なんて、人に吐いたのはいつのことか>>53。まだ昔、家族がみんな揃っていた時には、言っていた時もあったように思う。

 子供の頃から、父と母の諍いは絶えなかった。そうして、気がついたら父はいなくなっていて。母と自分は、取り残されて。

 父がいなくなったから、母は病んでしまったのだろう。父に似た顔の自分にきつく当たり、夜は電気も点けずにただ静かに椅子に座っている。そんな毎日を、見捨てることも出来ないまま送ってきた。

 親なのだ。自分の。
 子供の頃、一緒に遊んで笑いあったこともある。
 だから守りたかった。どんなことがあっても。
 守りたいと、確かに、思っていた。]
(70) 2020/11/29(Sun) 21:54:59

【人】 学生 五反田 健吾


[ 怒った顔の彼女に眉根を下げてしまう。そんなことを言われたって、弱音の吐き方なんてわからない。……ずっと、ずっと、昔の話だから。

 どうしたらいいかわからず、無言のまま。自分の相談を聞いた彼女の答えを待っていれば。]


   ─── な に、


[ ふわり、と自分を包むものがあった。柔らかな体がこちらを抱きしめる。
 こんなことは今までになかったから、驚いて、どうすればいいか混乱して。……目の前が歪む、視界が明瞭ではなくなる。
 まるで眼鏡を外した時の片方の目の時のように、ぼやけて。けれど、眼鏡を外してはいないから。]
(71) 2020/11/29(Sun) 21:55:18

【人】 学生 五反田 健吾



   ───っ、 ふ、ぅ、っ


[ 嗚呼、俺は泣いているのだ。
 そう自覚したなら、次々と落ちる雫を止められなくなる。ほろほろと伝う様を感じていれば、終いには嗚咽なんかも込み上げてきて。

 彼女の声が聞こえる>>55。こちらを茶化すような言い方はわざとだろう。返事をしたいけれど、……今は言葉にどうしてもならない。
 
 落ち着くのには少しの時を有することになるかもしれない。けれど、その間彼女は、待っていてくれただろうか。]
(72) 2020/11/29(Sun) 21:55:37

【人】 学生 五反田 健吾

[ 待っていてくれて、やっと涙が引っ込んできた頃に、彼女が問いかけてくれるのなら>>55。]


   今は、大丈夫だ。
   病院や役所の人には相談、してたから。


[ たまにまだ声が上ずりそうになるのを、殊更声を低くすることでやり過ごそうとする。

 その後も心配の声がかかると、まるで心に染み渡るような心地になって、涙がまた出そうになって。
 
 
ああ、俺は、もう我慢しなくていいんだ。


 と、そうやっと腑に落ちた。]
(73) 2020/11/29(Sun) 21:56:20

【人】 学生 五反田 健吾


[ まだ自分の頭を抱えてくれているのなら、甘えるように身体を傾けて彼女に体重を軽く預ける。
 
 終わったこと。始まったこと。これから始まること。全部全部をぐっと噛み締めるように、深く息を吐いた。

 そうしてやっと、とんとん、と彼女の手を叩いて合図をすれば手は離れるだろうか。
 赤く腫れた眦、不格好な顔だけれど、彼女の瞳と自分の色を重ねて。]


   ああ、……ずっと、一緒だ。


[ 未来の保証なんてどこにもなくても。
  心が、ずっと一緒だって保証する。*]
(74) 2020/11/29(Sun) 21:56:50

【人】 学生 五反田 健吾

─ 回想:ある日の図書館 ─


[ 声をかけたが間に合わなかったようだ。そこそこの音を立てて落ちていく本を、無感動に眺めていた。
 
 椅子から立ち上がれば、彼女の近くにしゃがみこみ、本を手に取る。]

 
   手伝うよ。


[ 真っ赤に染まった顔は気の毒とも思うけれど、言及するのも酷だろう。慰める言葉なんてものは持ち合わせていない。

 本を手に取っては積み重ね、そうしていれば、ふ、と彼女の手と自分の手が触れ合うことがあった。]


   ああ、すまない。


[ 自分は気にした風もなくそう告げて、また本を積みあげた。]
(75) 2020/11/29(Sun) 22:42:01

【人】 学生 五反田 健吾


[ それにしても、女ひとりが持つには重そうなものだが、これを一人でやっていたのだろうか。
 他の図書委員を探そうとしたが、生憎とここからは見えない場所にいるようで。]


   ……手伝うよ。


[ 今度の言葉は、本を拾うことに対してでは無く、本を整理することに対して。関わったのも縁というもの、たまには同級生の手伝いをするのも、悪くないかもしれない。**]
(76) 2020/11/29(Sun) 22:42:20

【人】 学生 五反田 健吾

─ ある日のオムライス屋さん ─


[ あの日、林間学校のバーベキューを食べている時、約束したこと。馴染みの友達に、好物を奢ってやると。

───そんなわけで。
 近藤と二人、オムライス専門店>>2:200に来ていた。]


   ん、確かに美味しいな、ここ。


[ 運ばれてきたオムライスはまず形から普段とは違ったように思う。スプーンを入れて口に含めば感じる味に、素直な感想を零して。]


   今日はお前の労りの日だ。
   好きに食べて好きに喋るといい。


[ 太っ腹にそんな事を言えば、高いものなんかも頼まれるだろうか。蓄えは多少ある。一人分くらいならなんとかなるだろう。*]
(107) 2020/11/30(Mon) 15:49:26

【人】 学生 五反田 健吾

─ ある日のオムライス屋さん ─


[ >>109汐里と来る前に自分と来てよかったのか、なんて聞くのは野暮だろうか。加減された注文に、彼女に常識があってよかったと軽く胸をなでおろした。人によっては大変な目に合う場合もあるからだ。]

  
   一応している。あまり日は多くないが。
   ただのレジ打ちだ。


[ 学生の本分は勉強だと思っている。だから、それを疎かにするつもりはない。
 けれど、どこかへ行った、……離婚した、父から与えられる金だけでは難しいところもあるから。それを補うために働いている。

 と、詳しいところまでは特に言わなかったが。]
(110) 2020/11/30(Mon) 16:33:27

【人】 学生 五反田 健吾



   いいんじゃないか。
   自分のキャパシティを予め知っておくと
   どの職種を選ぶのかの参考にもなる。

   就職する方向性を決めているのなら
   その分野に触っておくのは
   悪くないだろう。


[ こちらもまた当たり障りのないことを述べた。とは言って、物凄く親しいわけでもない彼女と話すことはそんな話ばかりだったろう。
 汐里とのことを彼女からも聞いていたのなら、そんな話題が登ることもあったかもしれないが。

 こちらと彼女、違うメニューをそれぞれ頼んで。ふわふわのたまごをのせた炒めたご飯は、口の中で絡まり胃袋に収められた。*]
(111) 2020/11/30(Mon) 16:36:40

【人】 学生 五反田 健吾

─ ある日のオムライス屋さん ─


   そうか。


[ 立派な仕事。確かにそうなのだろう。
 彼女の思考の仕方はさっぱりとしていて人をきちんと立てるもだ。そういうところを見て、人は集まるのだろうと思う。
 
 自分は笑顔を見せる相手に返しもしないでただ頷くのみ。人柄の大分違う二人が共にご飯を食べているのは、なんだか少しおかしい気持ちもした。]


   ……それはあれか、着てみたいとか
   演じてみたいとか、そういうの?

   マッサージはあれだろ、
   どんなに健全と言っていても
   セクハラするやつはいるから。


[ 自分もやめておいた方がいいと思う。気にしないとして、相手が何をするかもわからないし。]
(114) 2020/11/30(Mon) 17:50:59

【人】 学生 五反田 健吾


[ じっ、と見つめてくる目を、色の違う二色で受け止める。急に黙り込んで、一体なにを考えているのだろう。無の気持ちで見つめ返して。]


   ………………はぁ。


[ 聞いた言葉にため息を吐いた。自分でもその姿は想像できない。*]
(115) 2020/11/30(Mon) 17:51:10

【人】 学生 五反田 健吾

─ ある日のオムライス屋さん ─


   興味があるのはわからんでもないが、
   ……それはやめておこう。


[ >>116女子が男装したら可愛いかかっこいいになるだろうが、男子が女装をしたら可愛いかきもいにしかならない。どちらの評価でも失うものが多すぎる。嫌、というのを表現するように眉をひそめて首を振った。]


   いや、揉まない。


[ 揉むと言った場合、実際に揉ませるような意外性のある女、近藤 絵理香。一応冗談でも言わないでおこうと考えて断りを入れる。

 しかし、いくらそっち方面に鈍そうな自分でも、男である。彼女は危機感というものが薄いのだろうか。マッサージ店のこともあるし、後で汐里に一応伝えておこう。
 自分で注意せず幼馴染に任せるあたりが、距離の遠さを表すものか。]
(119) 2020/11/30(Mon) 18:45:59

【人】 学生 五反田 健吾



   話の流れはわかるが。
   残念ながらコンビニではないな、
   普通の本屋だ。

   郵便局の電話番は聞いたことがないが、
   ……俺は電話は向かなさそうだ。


[ 行動が遅い訳ではないが、ぱきぱきと喋ったり動いたり出来る方でもない。電話番はメモと電話と様々しながらなイメージがある。
 なにより、下手に出るというのが得意ではない。郵便局の電話番がどこまでするのかわからないが、難しそうだと考え。]
(121) 2020/11/30(Mon) 18:46:12

【人】 学生 五反田 健吾


[ そんな話をしていれば、オムライスの皿はすっかり空になってしまった。
 少しすれば頼んだ飲み物とデザートがやって来るだろう。自分はコーヒーとチョコケーキだが、彼女はなんだったか。]


   デザートも美味しそうな見た目だな。


[ オムライスの店とは聞いていたが、なかなか悪くなさそうである。フォークを突き立てて口にケーキを運べば、想像通りにまろやかな味が広がった。*]
(122) 2020/11/30(Mon) 18:46:18

【人】 学生 五反田 健吾

─ 食堂での一件 ─


[ 今日は食堂で食べようと思って注文したはいいが。席がどこも混んでいて、なかなか空いている場所が見当たらないことに緩くため息を吐いた。
 
 周りを見渡しながら歩いていると、やっと見つけた席。]


   隣、いいか。


[ 座っている人間に話しかけて。
 いいと言ってくれるのなら座ってたべ始めよう。*]
(125) 2020/11/30(Mon) 18:52:13

【人】 学生 五反田 健吾

─ 食堂での一件 ─


[ 今日頼んだものは日替わり定食。内容はチキン南蛮に玉子焼き、わかめのサラダにあとはご飯と味噌汁と漬け物。]


   ありがとう、と

   ……………… ああ、如月か。


[ 名前を呼ばれて僅かに目を張った>>126。自分はこの女学生と知り合いだったろうか?
 考えている間に名乗りと林間学校というワードが出て、やっと合点がいき名前を呼んだ。]


   一緒に食べるのは構わんが。
   というか、席が他にない。

   とりあえず、座ってくれ。


[ こういう跳ねるように元気な人間と話をすることは今までになかった。座るように促せば自分もトレイを置いて席に座る。
 それにしても、林間学校の時から思っていたが物怖じしない人間だ。人の仲では生きていきやすいだろう。]
(137) 2020/11/30(Mon) 20:18:31

【人】 学生 五反田 健吾



   この間のテスト、どうだった。


[ 共に食べるのなら話題がいるか、そう考えれば、最近あったことをひとつ投げかけてみる。この間の二学期末テスト、自分は悪くない点数だったが彼女はどうだろうか。*]
(138) 2020/11/30(Mon) 20:18:41

【人】 学生 五反田 健吾

 
[ ───どうして抱きしめられたくらいで泣いてしまったのかと、そう己を恥じることも後にはあるだろう。相当参っていたのだ、なんて自分を冷静に見つめたり。

 けれど、今はただ、彼女の言葉を>>129
 静かに、聞いていたい。]


   
……、 ありがとう。



[ 彼女がたまに言ってくれる言葉>>0:20、自分はいつも言わない言葉。そうっと唇から紡いだなら、穏やかに笑いかける。

 そばに居てくれること、気にかけてくれること、ずっと感謝しているって、君は知っていたかな。**]
(140) 2020/11/30(Mon) 21:28:05

【人】 学生 五反田 健吾

─ 食堂での一件 ─


   日本史と英語、
   ……覚えるのが苦手なのか?


[ >>139生物が得意ということは、ロジカルなことは理解できるから、ということだろうか。
 推測するものの聞かなければ本当の理由はわからない。]


   俺は悪くなかったよ。
   どれも平均上くらい。


[ 特に際立って得意も不得意もない。普段から勉強をしているし聞いているからのことだった。

 玉子焼きに箸をつけ、半分割ればほかりと湯気がたつ。口に放り混みつつ、彼女のパスタに目線を移せば次はあれでもいいなと思っていた。*]
(144) 2020/11/30(Mon) 21:48:03

【人】 学生 五反田 健吾

─ 食堂での一件 ─


   得意不得意は誰にでもあるものだ。


[ >>148そんな慰めしか口に出来ないのは、自分の不器用なところだと思う。これが社交的なやつだったら、教えようか? なんて言っていたりするのだろうか。考えたところで全ては空想、現実ではない。


 感嘆の声を上げる彼女を横目に見ながら、食事は進む。いくつか言葉を交わしたり、応えたり。

 そうして、この小さく和やかな邂逅は終わりを告げる。再び出会う日が来るのかは、……神様しか知らないことだろう**]
(152) 2020/12/01(Tue) 10:41:36

【人】 学生 五反田 健吾

─ 回想:ある日の図書館 ─


   そうか、わかった。


[ >>@6彼女が断るというのなら無理に手伝う必要も無い。本を戻しに行く彼女を見守るように数瞬眺めれば、席に座り再び意識を本に戻した。

 彼女とは同学年。この先再び会話をすることもあるだろうか。未来、訪れる出来事を知らないまま、今はただ、休み時間の間を過ごしていた。**]
(153) 2020/12/01(Tue) 10:48:26

【人】 学生 五反田 健吾

─ それからの話 ─


[ 靴に足を入れて、しっかりと履いたなら立ち上がり後ろを振り返る。

 誰もいない、狭い部屋。

 寂しさを感じない訳でもないけれど。
 たまに来てくれる幼馴染が、馴染みの友達が、……他にもきっと、見知った人が。
 灰色の空気を彩ってくれるから。]


   ───行ってきます。


[ 誰にでもなく、言葉を呟いて。
 鞄を持ったのならドアノブを掴んだ。]
(189) 2020/12/02(Wed) 18:47:52