ゆるり、ひらり。白を翻して降り立つ。
サポートAIのメッセージを再確認すると端末へと接触。

―――ログイン認証。

「…このタイプの娯楽船は初めて立ち入りますね」

軽く辺りを見渡しながらロビーへと向かった。

ロックの音。アナウンス。
聞こえたそれらを合図に身支度を済ませた。



客との約束でもなくこの時間に起き上がるのは気怠い。
小さく出そうになる欠伸を噛み殺しながら、ゆったりとした足取りでロビーへと向かう。

>>25 キュー
「おや…おはようございます、お嬢さん。
お恥ずかしい所をお見せしてしまいましたね」

小さく声を掛けてくれる貴方の気遣いへ。
ふわりと笑んでお辞儀を。

ロビーへと立ち入れば適当なドリンクを注文。
近くの空いているソファへと腰かけるだろう。

がらがら。聞き慣れぬ音。
微睡んでいた意識が引き上げられる。

氷が幾分か小さくなったのを眺めてから、漸く飲み物に軽く口を付けた。

「おやおや」
「殺し合い前の懇親会だなんて面白い方だ」

どこか微笑ましさを感じるなと。
嫌がる様子はない、ただ穏やかに笑っているだけだ。

>>59　ヌンキ
「殺伐をしたものを想像していたので驚きましたが…その考え、僕は好きですよ」

寂しいのは苦手なもので、そう笑いながら勧められたサンドイッチを手に取るだろう。

「ありがとう、ヌンキさん。
資料でご存じかもしれませんが。僕はラサルハグと申します。
…宜しくお願いしますね」

サンドイッチを食べ終われば、遠慮なくケーキのほうへと向かい。
ひとつ自分用に取り分け、ゆっくりと味わっている。

>>90
「……そこの方、甘くないものと交換いたします？」

通りすがる際、声を掛けて紅茶の入ったティーカップを指さす。
自分用にと取ってきたものだが、未だ口は付けていない。

>>94
「問題ありません。そういった事は気にしないので」

差し出されたリキュールWith生クリームを受け取り、紅茶を貴方へ。

「はい。覚えていただき光栄です、バーナードさん」

どうぞ宜しく、と笑んでいる。