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人狼物語 三日月国


57 在りし日の記憶、邂逅に微睡み

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視点:人


到着:半裸刑事 エロンボ♂

【人】 半裸刑事 エロンボ♂

[

微かな潮の香りと、頭上から響くカモメの鳴声
透き通るような青が眼前に広がる、美しい街
観光で訪れる者は多く、様々な商店が軒を構える大通りには、いつも人々の笑い声と喜びで満ち溢れていた

そう、つい10日前までは−

今は…まるでゴーストタウンである
行き交う人は少なく、皆俯いてお互いが目を合わせないようにしている
家々は扉を固く閉じ、ほとんどの人が閉じこもってしまっていた

]
(19) 2021/01/30(Sat) 22:09:55

【人】 半裸刑事 エロンボ♂

− 人狼 −

[

今この街は、人の姿をした狼、人狼の餌箱と化していた
最初が10日前。パン屋のケイトが無残な姿で発見された
それから毎日、2人、3人と犠牲者が増え…人々はお互いを信じることができず、明日もわからぬ現状に怯えていた
人狼が現れるのは決まって夜中のようだったが、隣人が、友人が次々と消えていく恐怖は、太陽の下でも拭い去ることはできなかった

この街は、もうこのまま滅びるしかないのか
人々ができることは絶望に暮れることと、祈ることばかりであった

緩やかに…確実に…死へと堕ちていく街…


だが、しかし…

ある日、太陽が最も高い位置に差し掛かろうとした時

]
(20) 2021/01/30(Sat) 22:11:13

【人】 半裸刑事 エロンボ♂

女性の声:
っきゃああああああああぁぁっ!!?

[

静寂は、突如破られた

まさか昼間から人狼が…?
もう限界を迎えていた人々は、それぞれ武器を手に飛び出していた
このまま滅びるくらいなら、せめて、せめてこの手で、友人の、恋人の、家族の仇を

だが、人々は知ることになる

人狼にも劣らない人智を超えた存在を
真の恐怖と、混沌を

]
(21) 2021/01/30(Sat) 22:11:23

【人】 半裸刑事 エロンボ♂

[

そこには叫び声の主、腰を抜かした女性

そしてその側に男が1人立っていた

歳の頃は…二十代の半ばくらいであろうか
整った顔立ちと太陽の光に照らされた輝く銀髪
すらりとした長身にタキシードのような上衣を纏い、手には上衣と同じ漆黒のハットを携えていた

何者だろうか
いや、何者なのか、は重要ではなかった
ここに現れた目的、それも違う

その男には明らかに、何よりも異質な部分があった

人々が動けないでいると、男は一度襟を正し、右手を腰の左側に振り抜き、大仰にお辞儀をした

]
(22) 2021/01/30(Sat) 22:11:54

【人】 半裸刑事 エロンボ♂

やあ、街の皆さん、こんにちは
僕は刑事エロンボ
この街で起きている事件を調査しにきたんだ


[

人々は戦慄した
そう、その男は…その男は…

]

あぁ、僕の格好は気にしないでくれたまえ
蒸れるのが嫌いな一匹狼なのさ


[

下に何も穿いていなかったのだ…!

]
(23) 2021/01/30(Sat) 22:13:06

【人】 半裸刑事 エロンボ♂

[

下に何も穿いていなかったのだ…!
(確認)

]
(24) 2021/01/30(Sat) 22:18:17

【人】 半裸刑事 エロンボ♂

[

人々は恐怖し、蜘蛛の子を散らしたように逃げ出した
考えるよりも先に体が動いた

もうこの街は本当に終わりなのかもしれない

最初に叫び声をあげた女性がその場に取り残されていることなど、気付く余裕もなかっただろう

]

刑事である僕を見て一斉に逃げ出すとは…
怪しいね、この街には何かあるよ


[

男は、そう言葉をこぼす
そして取り残された女性の存在を認めると、懐から赤い何かを取り出した
その異様な風貌と状況が視界を覆い、女性の胸に恐怖が突き上げてくる

]

驚かせて悪かったね
新鮮なトマトなどはいかがかな?


[

女性は気を失った−

]
(25) 2021/01/30(Sat) 22:35:26
半裸刑事 エロンボ♂は、メモを貼った。
(a6) 2021/01/31(Sun) 13:06:23

【人】 半裸刑事 エロンボ♂

[ 僕はエロンボ
悪と湿気を許さない、身も心も風通しが良い刑事だ

今回は連続殺人事件が起きているという街にやってきた
なんでも、人の姿をした狼が出没し、街を襲っているというのだ

以前にも聞いたことがあるような話だけれど、人の姿をした狼など存在するはずがない
おそらく人々が生み出した偶像であろう
しかし逆に考えれば、それだけ人々が追い詰められているということでもある ]

海の香りがするね…


[ 街の人達は僕を一目見ただけで逃げ出してしまった
この女性は話しかけただけで気絶してしまった
この街はもう限界なのかもしれない

僕は足早に町長の屋敷に向かう
まずは代表者に話を聞くのが手っ取り早いだろう



一瞬、まるで行く手を阻むような強い風が吹いた

まだコートが手放せない季節の風は
丸出しの下半身には少し冷たかった ]*
(37) 2021/01/31(Sun) 16:41:34

【人】 半裸刑事 エロンボ♂

こんにちは。刑事エロンボです


[ 町長宅を訪ねた僕は警察手帳を提示してそう告げた

しかし例の事件のせいだろう
町長達の警戒心は相当なものだった ]

町長:
ひっ…警察!警察を呼んでくれっ!!

[ 警察は僕なんだが

どうやら随分と余裕がないらしい
これでは話を聞くのは難しそうだ
どうしたものだろうか ]*
(44) 2021/02/01(Mon) 10:24:56

【人】 半裸刑事 エロンボ♂

[ 町長から話を聞くのを諦め、大通りを歩く

海風が強いせいか、やはり少し寒い
僕は準備していたロングコートを羽織った
恩人から譲り受けた物で、年代物だが質が良い
所々破損していて前が閉まらないが、僕には十分に思えた ]

町民:
下に何も……てない不審な…が…
町民:
今朝……現れ………裸の…

[ 耳を澄ますと町民の微かな話し声が聞こえてくる
どうやら今日になってこの街に不審者が現れたらしい

間違いない。それがこの事件の犯人だろう
おそらく刑事の僕が現れたことで落ち着きなく動き出したのではないだろうか ]
(54) 2021/02/01(Mon) 13:46:11

【人】 半裸刑事 エロンボ♂

こんにちは、お嬢さん方。警察です。突然で申し訳ないが、今話をしていた不審者について、詳しく聞かせてもらえないだろうか?


[ 僕は町民を驚かせないよう、ゆっくりと問いかけた
すると ]

町民:
きゃあああああああ出たああああああ!!!!
町民:
た、助けてええええ!!!!

[ 町民達は、それこそ人狼でも見たかのように驚き、叫び声をあげて逃げてしまった

町長もそうだったが…
この街の者達は、一体何を隠しているんだ? ]*
(55) 2021/02/01(Mon) 13:49:09

【人】 半裸刑事 エロンボ♂

[ 具体的な情報が何も集まらないまま、辺りは夕闇に包まれた

夕飯をとろうと食堂を訪れたが、こんな事件が続いているから営業はしていないと言われた。中に客が居たような気がするが
宿をとろうともしたが、どこも満室だと追い返されてしまった。空室だらけに見えるのだが

この街では観光も主要な産業だと聞いていただけに、住民がここまでよそ者に厳しいのは意外だった
やはり事件が人の心を変えてしまったのだろう



ビュウっと刺すような冷たい風が股をすり抜けて行った
このままでは凍えてしまうので、荷物からマフラーと手袋を取り出す

ふと頭上を仰ぐと、そこには宝石を散りばめたような星空が拡がっていた
あまりの美しさに思わず息を呑む
こうして夜空を見上げたのは、いつぶりだっただろう

それはともかく、今日は野宿かな ]*
(64) 2021/02/01(Mon) 19:00:36

【人】 半裸刑事 エロンボ♂

[ いつの間にか目の間に二人組みの女性が立っていた
彼女らは…そう、声をかけたら逃げていったお嬢さん方だ

しかし、何やら様子がおかしい
瞳は真っ赤な光を称えており、ただごとでは無い気配を発している

何ということだろう
昼間に会った時には、まるで気付かなかった
こんなに…こんなにも酷い寝不足の人を見るのは初めてだ ]

やあ、お嬢さん方。昼間はびっくりさせてしまったようですまなかったね
しかし、今この街には不審者が彷徨いているという
君達も早く家に…


赤眼の女性:
シネ!


[ 言うが早いか、女性が刃物で斬りつけてきた ]
(80) 2021/02/01(Mon) 21:05:30

【人】 半裸刑事 エロンボ♂

キィーン!!


[ 間一髪、スネで受け止める
刃物に見えたのは鋭利に尖った彼女の爪だ ]

なんだい?反抗期を拗らせてネイルサロン通いかい?感心しないな


[ なんということだろうか
こんなに若いお嬢さん方が揃って非行に走ってしまうとは
この街の教育はどうなっているのだろうか ]

赤眼の女性:
我々ノ邪魔ヲスルナ!コノ変態メ!


[ 再び女性達が襲いかかる
一般的なお嬢さん方とは思えない動きだ
ネイルサロンだけでなくジム通いもしていたというのか、ちゃんと学校には通っているのか
親が汗水垂らして稼いだお金を、なんだと思っているのか ]

不健全だよ。聞き分けたまえ


[ 素早くお嬢さん方の背後に回り込み、手刀を打ち下ろす

お嬢さん方は昏倒し、しばらく痙攣した後に動かなくなった ]*
(81) 2021/02/01(Mon) 21:07:32

【人】 半裸刑事 エロンボ♂

ベヒモス刑事:
エロンボ警部補、お疲れ様でした

[ 警察本部から到着した本隊が、お嬢さん方を連行していった

事件は解決したのだ

本部の調査の結果、あの2人が人狼であることが判明した。今までの一連の殺人事件も彼女らの仕業であることが立証されたという

しかし人狼などは伝説上の生物だ、存在するはずがない…と僕は思う
少年犯罪であることを明らかにするよりは、町民達の思い込みをそのまま利用した方が傷が残らない…ということだろう
やはり、少年法は見直すべきだな ]

町長:
ありがとうございました。どうお礼をすればいいのやら…


[ しかし、この街の人達の笑顔を見れば、些細な事だとも思う。僕はやるべき事をやったのだ ]

構わないさ。しかし、そうだな…しいて言うなら


[ そうだ。せっかくこんな素晴らしい街に来たのにまだ全く観光をしていない。海の幸も味わっていない。僕はフリーランスの刑事だ。それくらいは許されてもいいだろう ]

温かいご飯と今日の寝床を頂けるかな?


町民一同:
満室です!


[ やはり、今日は野宿になりそうだ ]**
(86) 2021/02/01(Mon) 22:59:51
半裸刑事 エロンボ♂は、メモを貼った。
(a17) 2021/02/01(Mon) 23:37:58