14:18:42

人狼物語 三日月国


28 【恋愛RP】星降る宴の必然を【R15】

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視点:人

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【人】 無口な使用人 ジゼル

  
タナバタ祭り一日目

[ チチ…と言う小鳥の鳴き声が窓辺に小さく響いて目が覚める。

朝の光がカーテンの隙間から差し込んでいて、瞬間的に寝過ごしてしまったとがばと身を起こした。]


 (…あ、そうか、タナバタ祭りだから旦那様も奥様もいらっしゃらないんだった)


[ 特に休みを欲しないジゼルを気遣ってか、ユンカー夫妻は、しばしば二人で出かけていく。

今回も、王都の方へ出かけてくるのだと仲睦まじい二人は昨夜彼女にそう言った。]

   
  『ジゼルも一緒だと嬉しいのだけれど。ねぇあなた。』


[ そう何度も何度も誘ってくださる奥様が本当にありがたくて、それでもやっぱりお断りしたのは少し前のこと。


簡単に身支度を整え、自分のためだけにお茶を入れる。とても贅沢な気分になった。]
(29) 2020/05/13(Wed) 11:31:55

【人】 無口な使用人 ジゼル

  
昨日の回想

[ 昨日、ノアと別れて、ディアスに駆け込んだ私に、長身の店主は、珍しく遅かったじゃないか、まさか早くもデート!?なんて言って悪戯っ子の少年のように笑いながら、手早く商品をまとめて、渡してくれた。

小さな香水が、ふたつ。キャンドルと、可愛い小瓶のアロマオイル。

奥様から預かっていたお代をカバンから出してレオンハルトさんに渡す。]


(そうです、デート。もちろんノアと)


[ と私も口を動かしてにっと笑う。

ノアはアルジャーノンさんのお店にお使いがある、と>>0:164
言っていた事を思い出してそれも伝える…口の動きと、身振りで。]


(男性もいたわ、って言ったら、レオンハルトさんどんな顔をするかしら…)


[なんて考えたら、笑いが溢れそうになるのを隠すのにとっても苦労した。

そういえば、ノアの、アルジャーノンさんのお店の御用は、もしかしたらレオンハルトさんがノアのドレスをお願いしていたのかもしれないな、と私はふとそんなことを考えて、ほんわりとした気持ちになったりもして。

そしていつものようにぺこりと頭を下げてお店をあとにしたのだった。]*
(30) 2020/05/13(Wed) 11:38:36

【人】 無口な使用人 ジゼル


 (さて…どうしようかな。)


[ カップを持って贅沢な気持ちになったのは本当のことなのに、お茶を飲み干すとすぐに何をどうして過ごせばいいのか困惑してしまう。
いかんせん、休み、という状況に慣れていないのだ。]


 (とりあえず、広場の方に行ってみようかな。
せっかくのお祭りだし、屋台を見てみたいかも。)


[ 昨日スタンレーさんが食べていた不思議な丸い食べ物が実はちょっと気になっているし…>>20と思い出した。]


(熱そうだったから、飲み物は必要ねきっと。)


[ 涙目になっていたスタンレーさん>>35が目に浮かんでちょっと笑う。そして グレープジュースdrink を水筒に入れた。]
(34) 2020/05/13(Wed) 12:08:20

【人】 無口な使用人 ジゼル

[ 途中アデルに会ったらビスケットをあげようと思ってそれもカバンに入れる。残りが僅かだ。]


 (あ、そうね。ゆきのやにも行こう。)


[ 祭りの時期、店内所狭しと並ぶ色とりどりの金平糖を思い出したら、ふと昨日の、星を勉強している、と話してくれた若い学生のハニエル>>0:131が頭に浮かんだ。

そして重ねて昨日ノアは、私がハニエルと話せるように、ノア自身は少し会話から引いてくれていた事にも>>0:138、情け無いことに今更気がついて、あああああ…と頭を抱える。


(…ゆきのやで、金平糖を買いましょう。優しいノアに。それからまた会えたら、ハニエルに。)


    星の飾りが隠された宝箱。
    祭りの間にそれを見つけた人は運命の人に巡り合う。
    あるいは思い人と結ばれる。


[ あるのかしらね。ほんとにそんなことが。
ジゼルは家を出て、広場からゆきのやへ向かう。]


(今日は銀髪のお孫さん、いらっしゃるかな…)

[ いつも笑ってしまう>>0:157を思い出しながら。]*
(35) 2020/05/13(Wed) 12:21:07
無口な使用人 ジゼルは、メモを貼った。
(a17) 2020/05/13(Wed) 12:25:38

【人】 無口な使用人 ジゼル

  
広場にて

[ 変わった後ろ姿を見かけた気がして足を止める。]

 (…耳?)

[ 頭からぴょこんと見える、獣の耳のような物。

相手が後ろを向いているのをいいことに、遠慮なくじろじろと観察して、それが犬耳のカチューシャだと知る>>22。]


 (へぇ、可愛い…あんなの売っているのかしら)


[まじまじと見つめていると、その男性は知り合いと思しき少女に向かって手を上げる>>41。その横顔。

 (あ、あの人昨日の…?って今耳動いてなかった??)
[ なんだかよくわからないままに記憶を探ると、昨日美しい女性の落とし物をキビキビとした動きで拾って、なんだか頬を染めていた、あの騎士さんのようだと気づく。


そういえば、昨日は【若い兵士さん】だと思っていたのだけれど、よくよく考えれば戦争のないプーヨプスキュリテ王国では【兵士(soldier)】ではなく国を守る【騎士(knight)】なのだと旦那様が言っていたのを思い出して、ごめんなさいね騎士さん、とついでのように心の中で謝っておいた。]


 (なんだって犬耳をつけているのかしら…とっても似合っているけれど)

[くすりと背中を見送る。

私が上手く話せたら、どこに売っているのか聞けたのになぁ、と少し残念に思った。]*
(51) 2020/05/13(Wed) 14:30:05
無口な使用人 ジゼルは、メモを貼った。
(a21) 2020/05/13(Wed) 14:34:50

無口な使用人 ジゼルは、メモを貼った。
(a22) 2020/05/13(Wed) 14:36:45

【人】 無口な使用人 ジゼル

[ あんまり見つめすぎたからか、視線に気付いた騎士さんが不意に振り返った>>54

まさか気づかれるなんて、それ以上に目が合うなんて思ってもいなかったので、びっくりしすぎて目を見開いたまま固まってしまった(多分口も開いていたわ…)


そんな明らかに不審な私の態度にも、彼は驚いたことににっこりと微笑んで(くれたように見えた)。


その顔は思っていたよりずっと若く。]


[ 咄嗟に]


 
(…すみませんっ、そっ、そのカチューシャどこに売っていますか!?)



[ 声に出したつもりだったけれど、相変わらず私の喉は言うことを聞いてくれず。

小さな声は、祭りに浮き立つ人達の話す声や喧騒に紛れてきっと聞こえなかったのではと思う>>54


少女との会話に戻った騎士さんの背中を見ながら、ちょっとだけ肩を落とす。


タナバタの願いが叶うなら、運命の人に会えなくても構わないから、そして魔法でもなんでもいいから、普通の人のように話せますように、と願おうとやっぱりそう思った。]*
(58) 2020/05/13(Wed) 15:35:16

【人】 無口な使用人 ジゼル

  
どうかした?>>63


[ 後ろを振り返って歩き出そうとしていた所に、明るい声が降ってきて驚いた。
声の主が、さっきの騎士さんだとわかって、さらにひっくり返りそうになる。]


 (…あっえぇっあっ…と…)


[ 口だけが、ぱくぱくと動く。
さっきどこかの屋台で見かけた金魚すくいの、酸素が足りない金魚のように見えないといいなと思った。


少女との会話を中断させてしまったことにも気付いて、なんとか言葉を絞り出そうとする。]



そっ、そのお耳のついたカチューシャ…
とっても可愛いなって思って…

よかったら、どこのお店に売っているのか、教えてもらえませんか…





[ 普段よりは、声になったような気がするのだけれど、騎士さんの耳にはきちんと届いたのだろうか。>>63]*
(65) 2020/05/13(Wed) 17:24:57
無口な使用人 ジゼルは、メモを貼った。
(a28) 2020/05/13(Wed) 17:26:00

【人】 無口な使用人 ジゼル


 
  
良かったら、案内しようか。>>70


[ 私が聞き違えたのでなければ騎士さんはそう言ってくれた。口をぱくぱくさせていた私に、ゆっくりで大丈夫だよ、とも。


親切な言葉に、驚きとともに嬉しい気持ちが湧き上がる。
もちろん、ちゃんと声が届いていたのだ、という安心感のおまけつきで。]


(聞こえたんだ…良かった…)


[ あぁ、えっと…


だいたいの場所はわかると思いますので、と言いかけて、少し悩んで。


案内、して貰おうか。


慣れない胸の鼓動には気付かないふりをして、そう言おうと顔を上げた時。


騎士さんの後ろから、なんだか刺すような視線を感じたのは気のせいだっただろうか>>68]*
(71) 2020/05/13(Wed) 18:31:41
無口な使用人 ジゼルは、メモを貼った。
(a31) 2020/05/13(Wed) 18:33:28

【人】 無口な使用人 ジゼル

[ なんだかゾクッとした背中を感じつつも、せっかくの申し出を無碍にしてはいけないと、ありがたくお受けしようとした。]


(普段なら、絶対に断っているのに)


[ これもタナバタ効果なのかしら、なんて考えて少し笑いを堪えてしまう。

はっ、と気づいて、また声を絞り出した。]


 
ご丁寧に、ありがとうございます
 ジゼル、と言います
 ユンカー家で、使用人をしています



[ 自己紹介をしておいた。]


(昨日の髪飾りの美しい女性は、お知り合いでしたか?)


[ なんて聞いたら、どんな顔をなさるでしょう、と下衆なことを考えて再び笑いを堪えた。]*
(72) 2020/05/13(Wed) 18:44:31

【人】 無口な使用人 ジゼル

  
装飾屋へ

[ 視線を感じていたのはやはり気のせいでは無かったようで、バジル・クレソンと名乗った騎士さんが振り返った>>77先には先程の少女>>78。]


ルーシュはどうする?


[ そう彼が聞いたことで、その少女がルーシュという名で、二人が親しい関係であることはすぐに理解した。]


[ おまけに、あわわわわ、という音が聞こえそうな彼女の様子を見て取るに、もしかしたらなにか その
  
タナバタの恋絡みのなんだかかと勘違いをされていたのかもしれない、なんてふと思い立ってまた昨日のバツの悪さに似た感情が少し湧いて出る。


それでも、装飾屋への道すがらあれこれと話していると(私は専ら聞き役に徹した。これが気楽で良い)ルーシュはとても可愛い良い子で、二人が出会った経緯なんかもまるでお伽話のようで、お店に到着する頃には、いつのまにかそんな感情はどこかに行ってしまっていた。]*
(90) 2020/05/13(Wed) 21:19:12

【人】 無口な使用人 ジゼル

  
装飾屋にて


  ここだよ。
  ……おばさん! さっきぶり。


[ さっきぶり、なんて挨拶に思わず吹き出した。


店主の婦人に、やっぱり犬耳が似合ってる、なんて揶揄されながらも、私たちをここへ案内した経緯を話しているクレソンさんはにこにこしている。

ぺこり、と頭を下げてぐるりと店を見渡せば、犬耳どころではない、様々な装飾品の数々。

いったいどうやって被るのかわからない被り物を手にした私をみて、被ってみれば?なんて言って笑ったのは誰だったのだろう>>82


私はすっかり勝手に二人と品物を見て回るつもりだったのだけど、そう言えばクレソンさんは、お祭りの巡回のお仕事中だったのでは、と。
それから大事なことを忘れていたことにも、同時にはたと気づく。>>83]


お仕事中、案内してくださって本当にありがとうございました



[ やはり振り絞らないと声になろうとしてくれない喉を酷使して、ようやくお礼を伝えた。

クレソンさんはお仕事に戻られるのかしら。
ルーシュは、どうするのかな。

そう思いながら、犬耳をふたつ手にして。]*
(92) 2020/05/13(Wed) 21:38:52
無口な使用人 ジゼルは、メモを貼った。
(a40) 2020/05/13(Wed) 21:40:44

無口な使用人 ジゼルは、メモを貼った。
(a41) 2020/05/13(Wed) 21:41:39

【人】 無口な使用人 ジゼル


  ……うん、こちらこそ。
     楽しかったよ。>>120


[ 笑みと共にそう言ってくれたクレソンさんは、やはり騎士の仕事に戻られるようで。
ほんの少しだけ残念な気持ちになって、表情に出ないようにするのに苦労した。]


[ けれどすぐに、決して容易く聞き取れるとは思えない自分の声を拾ってくれた(と思う)彼への感謝の気持ちに置き換えて。
ただ、そのことのお礼を言うのはやめておくことにした。]


[ 彼は商品を選ぶ(フリをしてそんなことを考える)私の後ろでルーシュとも、何か話をしていたのだろうか>>120]


[ ともあれ店をあとにするクレソンさんの背中に再度ぺこりと頭を下げようとして

そしてちょっと思い直してスカートの裾を摘んだ丁寧なお礼をした。]*
(139) 2020/05/14(Thu) 8:41:55
無口な使用人 ジゼルは、メモを貼った。
(a71) 2020/05/14(Thu) 8:43:52

【人】 無口な使用人 ジゼル


[ 装飾屋さんでは結局、犬耳をふたつ買った。
…それから、何故だかわからないのだけど、あのよくわからない魚の被り物>>82>>119も。]


[ お店のおばさんが、これ売れなくて困ってるんだよ、なんてけらけら笑って振り回すものだから、思わず、じゃあ…と受け止めて籠に入れてしまったのだった。]


[ そんなつもりで言ったんじゃないんだよ、と慌てて手を振るおばさんに、こちらまでおかしくなってしまって同じように手を振った。]


[ 申し訳無さそうなおばさんは、代金をずいぶんおまけしてくれ、おまけにそれら全てを綺麗な紙袋に入れて持たせてくれた。]


[ ルーシュも何か品物を見ていたのだろうか。>>78]


[ ずいぶん日が高くなっているのを見て、お腹が空いていることに気づく。
気のいい店主に、笑顔で頭を下げて店をあとに、広場へ戻る。]


[ もしまだルーシュも店にいたなら、可愛い少女にも手を振って挨拶をしただろう。]*
(145) 2020/05/14(Thu) 10:02:11
無口な使用人 ジゼルは、メモを貼った。
(a75) 2020/05/14(Thu) 10:02:45

【人】 無口な使用人 ジゼル

  
広場の屋台


[装飾屋さんを出て、広場へ。
せっかく手に入れた犬耳は、なんとなくまだつける勇気が出ず、紙袋の中でかさかさと音を立てていた。


賑やかに立ち並ぶいくつもの屋台をのぞきながら歩いて、異国の言葉で【
タコヤキ
】と書いてある小さな屋台で、店主が器用にくるくると回しながら焼き上げる不思議な丸い食べ物を見つけた。]


(あ、これかも…>>34)


[ 迷わずお金を払って、一皿受け取る。
ぺらりとした木皮の上に、丸いものが6つ。
小さな木の枝のような物もついていて、これで食べるのね、と感心する。

湯気はほかほかと収まる様子もなく、絶っ対熱いわよねこれ、と少し悩みながらも、口に入れた。]
(147) 2020/05/14(Thu) 10:09:32

【人】 無口な使用人 ジゼル


んあぁ熱っっ!!



[ 多分プーヨプスキュリテに来てから一番大きな声が出た気がする。そんな声出るのね、と思う間すらない、そのくらい熱かったけれど]



(…おいっし…)


[ 初めて食べたタコヤキ、という食べ物は、想像以上に美味しくて、気づけばあっという間に完食してしまっていた。


ホッと一息ついて、周りを見渡す。]


(大きな声で、お行儀が悪かったし、誰にも見られていないといいのだけど)


[ そばかすの、優しい機関設計士さんの姿は今日は見当たらないようで。]


(スタンレーさんに会ったら、タコヤキ、美味しかったわって報告しましょう。)


[ やっぱり持ってきて良かった、と水筒の中身を、今日は自分で少し飲んでまた歩き出す。]*
(148) 2020/05/14(Thu) 10:19:25
無口な使用人 ジゼルは、メモを貼った。
(a77) 2020/05/14(Thu) 10:21:01

【人】 無口な使用人 ジゼル

[ さて、と歩き出した時、少し外れの路地から猛然とダッシュしてくる影。]


( おはようアデル!>>0:16 今日も変わらず元気ね)


[ あいも変わらず体をくねらせ、何度もジャンプして、ジゼルの顔をなんとか舐めようとしてくる愛しい友達の首を抱きしめる。
しばらく思うようにキスをさせて、背中を撫でてやって、ようやく落ち着いたアデルと共にまた道端に腰を下ろす。

ピンとした耳に目が行ってしまい、つい吹き出してしまう。]


(…今日はどこの素敵な方に、撫でられてきたの?>>52。頭がなんだかいい匂いがしますよ?)
(162) 2020/05/14(Thu) 13:46:31

【人】 無口な使用人 ジゼル


[ この言葉を必要としない
やや騒々しい
愛しい友人だが、ジゼルの飼い犬ではもちろんない。
どこかで飼われているのか、それとも特定の飼い主などいないのか、いつもこの辺りでふらりと現れるのだ。

愛に溢れるこの国では、動物でさえきちんと王国が管理しているようで、このアデルも迫害されることもなく、しかも皆から可愛がられているようで、いつもツヤツヤとした毛並みをしていた。

ついでにアデル、という名前は、当然彼が自ら名乗った訳ではなく(!) 、行き交う親子連れや、孤児院(>>0:121>>52)で暮らす子どもたちがすれ違いざまそう呼んでいたりするのを聞いてなんとなく知った。


アデルに、持ってきたクッキーを差し出す。
これはジゼルが自分で焼いた、お砂糖の入っていない、アデルの為のクッキー。]


(あ、そうだわ。ゆきのやで金平糖を買ったら、孤児院の皆にもプレゼントしましょう…もう、たくさんあるかも知れないけれど)*
(163) 2020/05/14(Thu) 13:48:28

【人】 無口な使用人 ジゼル

[ クッキーを食べ終えたアデルは、尻尾を振りながら軽やかに去っていく。
ふりふりと揺れる後ろ姿を見送って、ゆきのやに向かうことにした。


さすが祭り当日らしく、だんだんと人が増えてきている。

もう少し広場にいたら、もしくはまた広場に戻ってきたら、露店でなんだかしどろもどろになっているスタンレーさん>>160を見かけたりするだろうか]*
(172) 2020/05/14(Thu) 18:03:32

【人】 無口な使用人 ジゼル

  
ゆきのや


[覚悟していたほどではないにしろ、やはり店の中にはたくさんのお客さん。


大半の人は金平糖を籠に入れているように見える。


店の奥のほうにそっと目をやると接客をしているのはいつものおばあさんのようで、あぁ今日もお孫さんはいないのかな…とわかりやすく肩が落ちた。>>140


そう言えば、銀髪のお孫さん、おばあさんが、【ユキちゃん】と呼んでいるけれど、ちゃんとした名前は知らないな、と思い至る。

お祭りの間に、お名前くらいは、聞けるといいのだけど。]*
(174) 2020/05/14(Thu) 18:07:07

【人】 無口な使用人 ジゼル


[ ふぅ、と息をひとつついて、とにかく買い物を、と思い直したのだけれど、満員(3密!)の店内では持っている籠が人に当たらないように気をつけつつ、宝石箱のような商品もうっかり触れて落としたりしないように、となかなか大変。


ちょっと悩んで、金平糖を5つ。それから、以前お孫さんがおすすめだと誰かに話していた>>0:136 ゆきだんごと、ほかのお菓子をいくつか。


金平糖は、旦那様と奥様にひとつ、ノアに一つ。


それから。
もしまた会えることがあればその時の為に。ハニエルと、親切な騎士のクレソンさんに。


あと1つと、生チョコsweetおからドーナツsweetフルーツポンチsweet なんかは孤児院へのプレゼント、ゆきだんごは、私のおやつにしようか。]*
(175) 2020/05/14(Thu) 18:17:10
無口な使用人 ジゼルは、メモを貼った。
(a83) 2020/05/14(Thu) 18:19:05

【人】 無口な使用人 ジゼル

  
ゆきのやを出て

[ 思いの外、大きな荷物になってしまった。
紙袋の中で(ふたつめの紙袋!)フルーツポンチ>>175の入った缶がちゃぽちゃぽと音を鳴らす。]


(…大丈夫、子供たちは、きっと好きよね)


[ 何故わざわざこんな重いものを選んだのか自分でも首を傾げるけれど、ともかく買い物を終えてゆきのやをあとにする。
店主のおばあさんはニコニコと手を振ってくれた。]


(やっぱり嵩張るわね…先に孤児院に寄ろうかしら…あら?)


[ 思わず目を疑った。
店を出てすぐの所で、またぴょこんと飛び出している獣の耳!

よくよく考えてみれば装飾屋さんにはたくさん売っていたので、同じものをつけている人がいても不思議ではない。

けれど、その様相は、少し前に道案内をしてくれたあの優しい騎士さんに間違いと気付いて、ドキンと心臓が跳ねた。>>177]
(201) 2020/05/14(Thu) 22:05:15

【人】 無口な使用人 ジゼル

[ こんなに早くまた会えるなんてと、今買ったばかりの金平糖を握りしめて声を掛けようと近づく。その時。]


……あ、ごめん。
   あまりに、綺麗だったから。>>178



[ …優しい騎士さん、クレソンさんの声が耳に触れた。


ピタリと足が止まる。


クレソンさんの前には、見慣れない衣装に身を包んだ女性がいた。…それもとびきり美しい、まるで異国のお姫様のような、素敵な女性。


…瞬間的に踵を返す。


絶対に足音を立てないように、そして紙袋を高く持ち上げて、顔が見えないようにして、後退りする。

そうねこれ昨日もしたわね、と自嘲しながら。


1秒でも早くこの場から離れようと思った。

…絶対に、気づかれないように、逃げ出すように走り去った。]*
(203) 2020/05/14(Thu) 22:11:19
無口な使用人 ジゼルは、メモを貼った。
(a93) 2020/05/14(Thu) 22:15:16

無口な使用人 ジゼルは、メモを貼った。
(a94) 2020/05/14(Thu) 22:16:48

ジゼルは、誤字 >>201 下段【間違いない】です
(a99) 2020/05/14(Thu) 23:10:48

【人】 無口な使用人 ジゼル

  
少し前、ゆきのやから


[ どうか気付かれていませんように、と走りながら、あの女性と目が合ったような気もする>>239 ものだからますます恥ずかしさでいたたまれない。


 ( いっそここで転んでしまえば、紙袋から転がったものを拾い上げてくれる王子様に出会えたりするかしらね!)


[ なんて毒づいたりしたけれど、舗装された道でわざわざ転ぶ勇気などもちろんなく。


そもそもそんな御伽話を純粋に信じる程もう子供じゃなくなってしまったわと、乱れた呼吸と共に吐き出した。


ただただ重くなった紙袋二つを抱えて、ようやく足を止める。孤児院まであと少しのところまで来ていたことに気づいて、鉛のような足を引きずって歩を進めた。]
(251) 2020/05/15(Fri) 9:25:44

【人】 無口な使用人 ジゼル

[ 孤児院の窓からは、子供たちの賑やかな笑い声や、なにか本を読み聞かせているような声も漏れ聞こえてくる>>236


人懐こい子供たちは本当に大好きなのだけれど、今日は呼び鈴を鳴らさずに、

孤児院の玄関先に、ちょっとくしゃくしゃになってしまった紙袋 
 
おやつの入った方
 
をそっと置いて。

そして少し離れたところで座り込んだ。]*
(252) 2020/05/15(Fri) 9:27:36

【人】 無口な使用人 ジゼル


[ ふ、と硬い道路の感触で我に帰る。


どれくらいそこに座っていたのだろう。
見上げれば空は少しずつその濃さを増し、キラキラと輝く星がひとつまたひとつと姿をあらわにしていて。]


(…え、もうこんなに暗く?)



[ あわてて立ち上がろうとしたら、足がミシリと軋んだ。


孤児院に目をやると、ちらりと見えた影が二つ、仲良さげな風で星を眺めているように伸びている>>234

人がいたなら、こちらに気づいただろうか。

気づいてなにかを話しかけてくれていても、きっとなにも言えないだろうけど。


昨日から何かを邪魔してばかりな気がする。]*
(264) 2020/05/15(Fri) 14:16:46

【人】 無口な使用人 ジゼル


[ …別に、これが恋だとはっきり断言出来るような思いを彼>>0:7に対して持っていた訳ではないし、

100歩譲って彼との出会いが、一目惚れ、なんて陳腐な言葉で言い表すことが出来るものだったとしても、それこそ失恋確定的な決定的場面
(きっ、きっ、キスとか!?)
を目撃した訳でもない。]


(なのにどうしてこんなに沈んだ気持ちになるのかしら)



[ 痺れた足に手をやろうとして、渡しそびれて握りしめていた金平糖が手の中でガサリと音を立てたのに気づく。


ほんの少し悩んだがすぐに包みをあけて、5、6個まとめて口に放り込んだ。


がりがりと噛み砕きながら、うちへ戻ろう、と思った。


楽しみにしていたタナバタの舞は、もう終わってしまっただろうな>>234と考えながら。]*
(265) 2020/05/15(Fri) 14:26:51

【人】 無口な使用人 ジゼル


[ うちへ戻ろう(と言っても厳密には自分の家ではないのだが)と歩き出したけれど、よくよく考えてみれば帰ったところでだれもいない。

おまけに空腹にも気付いてしまった。


今更こんな気持ちのまま、あの広いキッチンで、たった1人で、自分のためだけに食事を作るなんて…どう考えても気が滅入る。]


(…なにか、食べて帰りましょう)*
(276) 2020/05/15(Fri) 17:26:12

【人】 無口な使用人 ジゼル


[ 星の祭りの夜のはじまり。

あちらこちらでの男女の楽しげな様子は、目のやり場に困ってしまう事もしばしばあって。


(…こんな中で私、1人だし、あんまりとぼとぼ歩いていたら
可哀想な人
だと思われてしまうわ…!)


実際のところまぁまぁ可哀想な人のような気はするけど、なんて呟いてみれば、萎びた笑いが漏れ出た。]
(277) 2020/05/15(Fri) 17:29:01

【人】 無口な使用人 ジゼル

[ 背筋をぴんと伸ばす。
それからふと思い出して、紙袋の中から、あの魚の頭の被り物を出した。


これを被って、いかにもお祭りを楽しんでいる人のように、屋台で何か食べよう、と決めた。]


[ 実際に被ってみるのは勇気が必要だったけれど、それでも恐る恐るそれを被ってみる。


自分の姿をパスタ屋さんの窓ガラスに映しちらりと見て、耐えきれず、ぶはっ、と吹き出してしまった。]


(…なにこれ可愛いじゃない。)
(278) 2020/05/15(Fri) 17:33:41

【人】 無口な使用人 ジゼル


[ 道行く人も、こちらを見て笑っている。
恥ずかしかったけれど、笑う人笑う人に優雅なお辞儀を返してみればさらに笑いが止まらなくなった。


ちょっとずつ、楽しくなったような気がする。
そうだ、あの犬耳は、旦那様と奥様に差し上げようか。
それとも、ノアと、レオンハルトさんにあげようかな。]


なんの気なくそう考えて、

落ち着きのある、

いつも素晴らしい香りに包まれた、

王国指折りの名店で、

優雅に接客をする二人の頭に、


ぴょこんと立つ耳を想像したら…!


おかしくておかしくて、声を上げて笑っていた…(ノア、レオンハルトさん、ごめんね)]*
(279) 2020/05/15(Fri) 17:36:08