12:23:01

人狼物語 三日月国


86 【R15RP】君と僕の、夏祭り

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視点:人


【人】 数学教師 長尾 浩明

――  ――


  名前のない関係は脆い。
  さらりと、掬った砂がこぼれ落ちていくように
  何も伝えない関係はあっという間に消えゆく。

  好きだって伝えずに一緒にいた相手と
  いつの間にか離れていた、なんて。
  そんな話ごまんとあって、自分が語るまでもない。

  だから、すれ違っていた鳥がそろって
  羽ばたいたなんて聞いたら祝福するだろうし
  悩める生徒の背を押せたなら、
  それもまた、良かったなと思うわけで。
(16) 2021/07/27(Tue) 20:06:04

【人】 数学教師 長尾 浩明


  名前のない関係が脆いなら。
  名前のある関係はどうだろう。
  それはきっと、簡単には崩せない関係。

  両親と子供であったり
  兄弟と姉妹であったり
  彼氏と彼女であったり

          
――――生徒と教師も、そう。


  その関係は少なくとも生徒が生徒であるうちは
  崩してはいけないもので、節度は絶対に必要。
  
  誰かから好意を向けられたとしても
  それには応えられなくて。

            
応えてはいけないから。



  好意なんて知らない、  気づかない。
       
知っていても、気づかないふり


 
*
(17) 2021/07/27(Tue) 20:06:55

【人】 数学教師 長尾 浩明

――悩んでいた生徒のその後――
  

  夏祭りが終わってから暫く経ったある日。>>35
  愛犬と散歩中の稲出とばったり会って。
  どっちが飼い主なんだ?ってくらい
  手をブンブン振られたときは苦笑したっけ。

  そうして、二人にしかわからない報告を聞けば
  同じように、にやっと笑って


   「 上手くいってよかったな。
     それで…?なんて名前がついた? 」


  って茶化すくらいはいいだろう。稲出なら
  大丈夫そうだし、深くは追及しないし。
  
……大丈夫だと思ってたら。
(49) 2021/07/28(Wed) 0:42:27

【人】 数学教師 長尾 浩明


  前よりも話すことが増えたのはいいこと
  なのだが、答えにくい質問の数々を>>36
  悪気ゼロな様子で聞いてくるものだから。


   「 容姿はからかうものじゃないだろ。 」

   「 …あるわけないだろ、そんなこと。 」

   「 余計にないだろ!
     稲出はもう少し遠慮を覚えろ! 」


  なんて時に諫めつつ笑いながら話すくらいに
  前よりも親しくなって。
  それが追い風になったのか数学の成績が
  少しずつ伸びていって。それをほめる日が来るのは
  そう遠くはない未来のはずだ。*
(50) 2021/07/28(Wed) 0:43:05

【人】 数学教師 長尾 浩明

  女子生徒に告白されたことは?
  なんて聞かれてふと、思いをはせるのは……
  『   』のこと。
  恋の賞味期限は三年、なんて
  そんな俗っぽい話を信じるわけではないけれど。
  知らずにいるのは
  
知らないふりをするのは

 
               ―――あと、三年


  名前のある関係から
  名前のない関係になる日は

         その季節は。


                
サクラサク季節

                
はなひらく季節



     
ひらり



          
ひらり
、と
 

                花が舞う季節**
  
(51) 2021/07/28(Wed) 0:48:42

【人】 数学教師 長尾 浩明

――どこかの休日の話――

  いつだったかな。
  花巻庵へお菓子を買いに行って
  でもタイミングの問題か
  いつも商品をお勧めしてくれる看板娘はいなくて
  店番をしていたのは彼女ではなくて家族の誰か。
  
  何度か来ていたから花一高校の先生だとは
  知られていたんじゃないかと思う。
  だからこちらから軽く挨拶をして。
  
  気が緩んでたのか。
  
それともいつも見てる顔が見れなかったから

  そんな理由だったのか。

   「 花巻庵は可愛い看板娘がいるから
     この先もきっと安泰ですね。 」

  なんて、本人のいない所で
  話してしまったことが、あったかな。
  
それが本人の耳に届いたかどうかは…

  
自分は知らないことだけど。
(145) 2021/07/29(Thu) 0:30:48

【人】 数学教師 長尾 浩明

  
  
女子生徒に可愛いって言うことは

  
たぶんほとんどなかったはず。

  
誰かを特別扱いしたら節度がなくなるから

  
褒めるなら「素敵ですね」であって

  
「可愛いですね」ではなくて。



  でも、その時は――――


  
きっと言わずにはいられなかったんだろうな


  
なんでそれを言うに至ったか

  
その理由は見ないふり。*

  
(147) 2021/07/29(Thu) 0:32:41

【人】 数学教師 長尾 浩明

――お祭りの最中――

  お揃いの仮面で歩く二人を>>73
  周りがどう思っていたかはさておいて
  
危ないとか思われてないことを祈る


  チョコバナナを渡されれば素直に受け取った。
  彼女は生徒ではない、し。
  お祭りを楽しむって約束したから。

  渡されたチョコバナナをほおばりつつ
  どこか行きたい場所があるなら、と
  言ってみれば、会いたい人を探している
  そんな返事が返ってきて、
  一緒に探そうか、と言ったかな。

  そうして、どうやら探し人は見つかったようで。
  ちゃっかりと言うべきなのか、
  いつの間にかチョコバナナを押し付けられて
  彼女はぱあっと駆け出して行った。>>74
(150) 2021/07/29(Thu) 1:39:45

【人】 数学教師 長尾 浩明


  積もる話があるだろうからゆっくり歩いて
  追いついたのはちょうど話が終わった頃>>77
  チョコバナナを返したら
  何故かがしっと肩をつかまれて。

  ……それは冗談になっていないような>>78
  いや本気、なのだろう。


   「 ……分かるよ。
可愛がる理由。

     そんなことしないって約束する。 」


  口角をあげてゆっくりと微笑んだ。
  
あぁ、逃げられなくなったな、なんて。

  駆け出した彼女に幸あれと、
  来世できっと幸せになれるようにと
  祈りを込めながら見送った。
(151) 2021/07/29(Thu) 1:40:50

【人】 数学教師 長尾 浩明


  そして幽霊の彼女が会いたかった子…
  花巻は泣いていた。>>149
  ほっとけるわけもなくて
  そもそも止まっていた時を動かしたのは
  自分だったから、大好きだったのなんて
  言われて泣いている姿を見ると
  
罪悪感さえ、わいてきて。

 
  泣き顔を見られたい人なんてそういないから
  あんまり見ないようにしつつ
  でも人にも見られないように、と
  少し人通りの少ない、落ち着ける場所につれて
  いこうとしたけど、ついてきてくれただろうか。
(152) 2021/07/29(Thu) 1:41:23

【人】 数学教師 長尾 浩明


  どちらにせよ、謝られたなら

   「 気にしないでいいよ。
     泣きたいときに泣けないよりずっといい 」

  そういって、嫌がられなければ、
  手を伸ばして、背中をトントン、と
  軽くさすって落ち着かせようと。
  
 
   「 もうすぐ、花火も終わりかな… 」


  そういって空を見上げながら。
  冷めてしまったたこ焼きを食べれば
  ソースのにおいが広がって。
  どこかそれはお祭りの味がした。**
(153) 2021/07/29(Thu) 1:41:53

【人】 数学教師 長尾 浩明


――お祭りの最中――


   「 うん…そうだな。
     どんなに願っても時は止められないから
     
……今年で、よかったのかもしれない。 」



  止まっていた時を動かすきっかけを作ったのは
  自分なのだろう。でも今年そうならなかったとしたら
  大好きなお姉さんを置いて行ってしまうことになって
  それを目の当たりにしてしまうのは>>236
  別れと同じ辛さがあるんじゃないか、
  と勝手に思ったから。
(251) 2021/07/29(Thu) 23:14:48

【人】 数学教師 長尾 浩明

  
  目をそらしていても
  どこかで必ずやってくる別れ。
  わかっていても寂しくて悲しいのは
  大人でも子供でもきっと変わらなくて。
  だから涙が止まらない様子でも
  大丈夫、大丈夫、と何度も安心させるように
  繰り返したら、少しは心を軽くできただろうか。
  そうだといいって、ずっと想いながら。>>237

  空に咲く千輪菊。
  それに何を思うのかはわからないけれど。>>238
  赤と緑のそれは、色づいていく葉にも見えた。
  還る前にあの子もこれを見たのだろうか、なんて
  考えていたら、声がかかる。>>239
  一人にしなくてよかった、
  と花巻の言葉に安堵しつつ、言葉を返す。
 
(252) 2021/07/29(Thu) 23:17:11

【人】 数学教師 長尾 浩明

   
   「 傍にいるしかできないけど…。
     泣いてるの見てほっとけるわけないだろ?
     
     綺麗だったな、花火。見れてよかった。 」

  
  心からの笑顔に、こちらも微笑みを返して。
  笑ってくれてよかった、
  と心底ほっとした自分がいた。

  花火の終わりは夏祭りの終わりを意味する。
  その場で、は心配だったから
  屋台の所までは付き添って
  また学校で、なんて言ってから別れた。*
 
(253) 2021/07/29(Thu) 23:17:36

【人】 数学教師 長尾 浩明

――祭りの終わり――

  花火が終わって別れたあと、
  青果店の屋台に預かってもらってた
  キュウリを取りに行って。
  勝負をしていたとかそういう話は聞けただろうか。
  聞けたなら、おめでとうって言ったと思う。
  

  そうして非日常の空間は徐々に日常へと戻っていく。
  楽しい時間はずっとは続かない。
  ずっと続かないからこそ楽しくて、寂しい。

  ずっと続かないからこそ尊くて
  来年も、なんて思うのだろう。
  月だけが光る夜空を眺めながら、帰途についた。**
 
(258) 2021/07/29(Thu) 23:35:38

【人】 数学教師 長尾 浩明

――相談をうけて――

  夏祭りの時の約束通り、相談を聞いた。
  職員室の一角で一通り話を聞いて。>>271

   「 まず、これ以上続けるのは無理って
     正直にお父さんと話をしよう。
     自分から言いだしにくいなら俺から  
     何か伝えることも出来るから。
     学業も家業も確かに大事だけど
     親御さんが何より大事なのは娘だから。
     きちんと話をすれば絶対にわかってくれる。

     それで、勉強の仕方だけど。
     短い時間でもきちんと集中すれば
     成績に支障が出るようなことにはならない。
     真面目に授業を聞いている花巻さんなら尚更。
     俺の授業だったら、真面目に授業聞いて
     宿題をしてくれるだけで勉強は充分だから。
     むしろ睡眠不足で授業が聞けなかったら
     本末転倒だから。ほどほどでいいんだよ。 」
 
(279) 2021/07/30(Fri) 0:54:22

【人】 数学教師 長尾 浩明


  アドバイス通り父と話をしたのか
  できなかったなら自分から軽く伝えて。
  状況が改善したのは、報告を聞かなくても>>272
  授業を聞いている様子を見ればわかったから。


   「 先生の仕事の一つだし…
     生徒が無理してるのは心配だから。

     解決してよかった。 」


  自分が悩みを解決するきっかけになれたなら
  それはとても嬉しいことで、
  表情にもきっと滲み出ていたはず。
 
(280) 2021/07/30(Fri) 0:54:47

【人】 数学教師 長尾 浩明

  ――夏祭りから後のお話――

  約束した相談はもちろん聞いたし、>>279>>280
  質問に来る生徒に熱血な先生なんて言われれば
  そうかな、なんて苦笑いしたことだろうし。>>65

  同僚との飲みの約束も果たして
  職場の愚痴だったり思い出話を聞いたりしたかな。
  生徒の話になった可能性もある、のかも。

  秋になれば栗あん最中を買いに行って。
  美味しかったよ、って笑顔で伝えただろうし。
  文化祭は…そうだな、ちらりと接客している姿は>>286
  見ただろうけど教師は教師で色々忙しかったから
  訪れることはなかった。

  年が明ければはなひら神社に初詣に行って
  知ってる誰かにばったり、なんてこともあったかも。

  一年生だった君が三年生になる頃
  三年生のどこかのクラスの副担任になったから
  きっと君を見かける機会は増えたんだろうな。

  
――――大丈夫、“先生”でいたはずだから。
(377) 2021/07/30(Fri) 22:05:31

【人】 数学教師 長尾 浩明

  
  もちろんはなひら神社の夏祭りには
  毎年行っていたから。

  花巻庵の屋台には毎年立ち寄っていたはずだから
  頑張っている君の姿は……きっと視界に入ってた。
  
  
二年目ともなれば。

  
自分にはおまけを渡さないようにしてることに

  
気づいただろうし、その意味を

  
察せないほど鈍感でもなかったよ。

 
(378) 2021/07/30(Fri) 22:06:09

【人】 数学教師 長尾 浩明


  さて―――

  季節は巡って、何度目かの春。

  名前のない関係になるその日。

  桜を見上げて、時の流れを感じていたけれど。

  君はどこにいただろう?

  挨拶くらいしていってくれるって思ってるけど。**
 
(379) 2021/07/30(Fri) 22:08:10

【人】 数学教師 長尾 浩明


  君はきちんと挨拶に来てくれた。>>399

  律儀だなって思いつつ

  かけようって思ってた言葉をかける。


   「 合格おめでとう。
     そして、卒業おめでとう。 」


  月並みだけど、それが伝えたかったこと。
  そして細やかな約束には笑って頷く。

   「 勿論。桜餅、買いに行こうって思ってるし
     またおすすめのお菓子、教えて欲しい。 」

  勿論言われなくても行くつもりだった。
 
(416) 2021/07/30(Fri) 23:49:47

【人】 数学教師 長尾 浩明


  少しの時間でも君とは他愛ない話で盛り上がって。
  成長を聞くたびに嬉しくなったし
  今年は担任として生徒を見てるとか
  最中以外なら羊羹が好きとか、伝えただろうし。


  
――――独身で、付き合ってる人はいないとか



  生徒じゃなくなった君に逃げずに伝えた。
  
(417) 2021/07/30(Fri) 23:50:10

【人】 数学教師 長尾 浩明

  
  君は本当に綺麗に色づいてきて。
  いつからかな、
  可愛いから綺麗って思うようになったのは。
  
  
いつからかな、

  
一人の女性として君を見るようになったのは。



   「 いいよ。一緒に見ようか。 」

  きっかけになった日は、
  きっと君が最初の一歩を踏み出した日なんだろうな。
  
(418) 2021/07/30(Fri) 23:51:01

【人】 数学教師 長尾 浩明

  いつか、君が鮮やかに色づいたなら。
  君の想いを聞くことが出来たなら。


   「 …俺さ、良い先生でいたかなとは思うけど
     ……そんなにできた人間じゃないから。
   
     好いてもらえたら自然と意識するし
     頑張ってる君は…可愛いって思ってた。

     好きだけじゃ嫌だ。
その先が欲しい。
 」

   逃げずに言葉を伝えて。
   君の耳元にそっと囁くだろう。
  
(419) 2021/07/30(Fri) 23:52:21