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人狼物語 三日月国


184 【R-18G】ヴンダーカンマーの狂馨

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視点:人


【人】 娼婦 セツナ

 
 ── 夕方:北西の路地にて ──
 
>>5男は必死に何かを説明しようとする。
睨みつけながら、刀を突きつけながら。
彼から離れようとした時、扉の開いた音がした。
また誰か出てきたらしい。
けど、私はもう振り返らない。
>>7男の悲鳴めいた声が上がるが、それを助けてやる余裕なんてないのだ。
 
私はただ、あの人の為に。
愛しい愛しいあの人の為に。
そのためだけに生きてきた。**
 
(31) 2022/11/10(Thu) 23:31:41

【人】 娼婦 セツナ

 
…扨。
私は、求めたその宝を得られたのかといえば、叶わなかった。
だって私の身を守るのは、心許ない赤い布一枚。
それは何かの拍子にいとも容易く奪われてしまう。
それは何かの拍子に外れてしまう。
それは、何かの拍子によって。
 
 
そして今の私は路地裏に転がっていた。
赤い布どころか、身に纏っているのは何一つない。
身体のそこかしこに痣やら噛み跡やらが刻まれ、身体中が何かの体液に塗れた状態で、今もその身体は男たちに弄ばれている。
胸を。髪を。尻を。手を。腋を。口を。喉を。
そして勿論膣も使って欲望を吐き出されている私は、ただひたすらそれを受け入れていた。
だって。
だって、わたしは、どうしようもなく。
 
(72) 2022/11/12(Sat) 23:43:06

【人】 娼婦 セツナ

 
愛しいあの人が私に何かを求めているくせに、私に何も返さないのを知っていた。
それでも、恩人だから、愛する人だから、何にも変え難い人だから。
その願いを叶えることを至上の喜びにして生きてきた。
あの人のためだけに生き続けることを願っていた。
でも。
知っている。知っているの。
 
あの人の為に身も心も魂も捧げて生き続けてきた私。
私は、心の奥底ではそれをもうやめたかった。
だって、あの人は私を振り返ってはくれない。
決して私を愛してはくれない。
私の想いを知りながら、あの人はひたすら私の主人あるじで、対等に生きていけるはずがない。
なのに私は身を粉にして働いていた。
あの人の願いを叶える為に、宝を得ようとした。
あの人の望むものを、手に入れられるように。
 
(73) 2022/11/12(Sat) 23:43:28

【人】 娼婦 セツナ

 
でも。
心の奥底ではずっともう辞めたくて。
娼婦なんて辛い。
身体をあの人以外に明け渡したくないのに。
あの人の事を思っていたいのに。
愛しい愛しい愛しい貴方。
でも。
身体を開け渡したくないとか触れられたくないとかそれよりももっともっと深い場所からの私の願い。
それは。
もう、何もしないで眠りたい。

任務も仕事も何もかもやらないで、無責任に自堕落に過ごしていたいの。
仕事は疲れた。報われない想いを抱き続けるのも疲れた。
疲れた。疲れた。あー疲れた!!!
触りたい? 勝手にすれば良い。
痛いのは好きじゃないけど、SEX自体は気持ち良いは気持ち良い。
後先考える? 面倒面倒。
勝手に私の体を使えば良いよ。
私は好き勝手、その気持ちよさだけ味わって。
時々吐いてしまうけど、喉の奥を突けば仕方ないよね。
お尻を何も解さずに突けば便意が来るけど、トイレ行くのもめんどくさい。
臭いけど仕方がないや。尿意だって仕方がない。
鼻水も涎も。撒き散らして仕方がないよね。
だってトイレに行くのも面倒なんだ。
実は生きてるのも面倒なのかもしれない。
 
(74) 2022/11/12(Sat) 23:44:18

【人】 娼婦 セツナ


気持ちよかったり、痛かったり、私の反応は薄い。
あたりは男たちの精液や私の漏らした便や尿、吐瀉物なんかで凄まじい臭い。
それでも、わたしはなーんにもする気がない。
だって面倒。面倒なの、何もかも。
妊娠しちゃうかも? 病気になるかも?
しーらない。
そんな面倒なこと考えたくもない。
 
 
とある路地裏。
肌の打ち合う音、荒い呼吸、それに混じって私のくぐもった声。
そんな音が、途切れなく続いている。
音が途切れるとしたら、正気に戻った時か。
 
私の声だけ消えたとしたら。
それは私が、生を手放した時。**
 
(75) 2022/11/12(Sat) 23:44:40