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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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視点:人


テンゴは、昼行灯の火を消した
(a1) 2022/08/20(Sat) 21:31:05

【人】 ”復讐の刃” テンゴ

【ヴェネリオの部屋】

会議が終わって少しした後。
親友でもあった幹部の男の部屋に訪れる姿があった。

「…スーツを持っていけだのなんだの言っていたが、まさかこんなことになるとはな。」

ため息を零しながら、目当てのスーツを探そうとしているだろうか。あるかは分からないが。
(1) 2022/08/21(Sun) 3:30:23

【人】 ”復讐の刃” テンゴ

>>+9 ヴェネリオ
【ヴェネリオの部屋】

「…悪いな、兄弟。」

ずっと何度も言われていた。
着ろと、誂えて貰ったスーツを見て、零す。

目立つのも知っていたし、狙われていないとも思っていない。
こんな時だからこそ、従うべきだとも知っていた。
それでも着る事を渋っていたのは、目立つ方が良かったから。

「お前さんが死ぬくらいなら、俺の方がまだファミリーにとってはマシだと、そう思っていたんだ。」


「マウロが戻ってきた。孤児院の話は落ち着き次第通しておく。リカルドは…お前さんの思った通りになったな。今頃そっちで仲良くやってるんだろう。」

ぽつぽつと、誰もいない部屋で、カランコエの鉢植えを前に言葉が零れ落ちていく。

(2) 2022/08/21(Sun) 14:45:35

【人】 ”復讐の刃” テンゴ

>>2
【ヴェネリオの部屋】

「どうしてみんなして、先に逝ってしまうんだろうな。」


かつての恋人、先代、アウグスト、フィオレロ、リカルド、そしてヴェネリオ…親しい人は、みな先に逝ってしまった。

ファミリーはまだ残っている。奇跡的に戻ってきた人間もいる。けれど、カラス面の昼行灯は、独りぼっちになった。

「それでも俺は生きるよ。死ぬなら俺が良かったが、死にたい訳じゃない。ノッテを潰させる訳にはいかんからな。」

「だから精々、墓場で酒でも飲んで待っていろ。俺もいずれは、そちらに向かうだろうから。」

仕立てて貰ったスーツとカランコエの鉢植えを抱えて。
その代わりに、赤ワインのボトルを1本と菊の花を模った落雁を添えておいた。せめてもの手向けだ。

「じゃあな、親友ヴェネリオ。」

20年来の一番の親友であり、同期に別れを告げて。
カラス面は下駄を鳴らしながら、部屋を後にした。
(3) 2022/08/21(Sun) 14:48:29
テンゴは、カランコエと馬酔木の鉢を並べて、煙管をふかしている
(a14) 2022/08/21(Sun) 17:49:08

テンゴは、独り、茶を点てた…共に飲む相手は、居ない
(a21) 2022/08/22(Mon) 1:58:41

テンゴは、駄菓子屋の屋台を畳んだ…祭りはもう、終わりだ
(a26) 2022/08/23(Tue) 1:11:04

テンゴは、何処まで行っても余所者だ…イタリア人ではないのだから。
(a31) 2022/08/23(Tue) 8:57:25

テンゴは、だから、これでいい。全ては最初から決まっていた事だ。
(a32) 2022/08/23(Tue) 8:59:31

【人】 ”復讐の刃” テンゴ

【駄菓子屋:店内】

異国情緒溢れる店のカウンターにて。
飴の詰まった瓶をいくつか並べて、眺めている店主がいた。

一つは、
べっこう飴。

店主の一番のお気に入り、親しんでいる物。

一つは、
オレンジの飴。

太陽の光をいっぱいに浴びた柑橘は甘みが強い。

一つは、
抹茶ミルク飴。

この島では馴染みのない味で、珍しがられるもの。

「…さて、どうするかね。」

ころり、ころりと瓶の中で転がる飴を眺めて、独り言ちた。
(14) 2022/08/23(Tue) 10:40:54
テンゴは、いつも通り、飴を袋に入れて懐に仕舞った
(a33) 2022/08/23(Tue) 11:01:58

テンゴは、べっこう飴を口に含んだ
(a39) 2022/08/23(Tue) 12:43:52

テンゴは、家族 ノッテを愛している。
(a40) 2022/08/23(Tue) 12:55:44

テンゴは、駄菓子屋のシャッターを降ろした。さあ、もう幕引きだ。
(a48) 2022/08/23(Tue) 17:59:06