20:12:30

人狼物語 三日月国


179 【突発R18】向日葵の花枯れる頃【ソロ可】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:人

全て表示


【人】 室生 悠仁

 

  注文が届くのを待っている間は隙間になる。
  その暇を突くように、悩み事が再び頭の中を占領して
  もくもくと煙の如く思考を蝕んでいく。

  
  ─── 彼への想いは不毛だ。
  叶うわけでもなく、それでいて自分の意志で
  捨て去ることも出来やせず。

  何度も考えた。きっと、離れるのが一番いい。
  それが俺のためでもあるし、仲の良いと思っている
  俺から、彼が裏切られないための方法でもある。



  同じことばかりを、飽きもせず思考する。
  きっと、決着が着くまでこのままなのだろう。
  我ながら女々しいと、自嘲しそうになるのを
  外だからと口元を引き締めて耐えた。
 
(56) 2022/10/18(Tue) 8:45:11

【人】 室生 悠仁

 

  そうしていると、やがて頼んだものが運ばれてきた。
  美味しそうなトッピングがされている
  店長拘りのパンプキンタルト。

  美味しいものを食べる時は気持ちをシェアするため
  写真を撮ることもあったが、今日ばかりは
  そんなことをせず、フォークを手に取った。

  見せる相手なんて彼しかいない。
  けれど、今は、今この時は見せたくない。
  写真を載せることで、自分の気持ちまで
  バレてしまいそうだと、そう思ったから。
 
(57) 2022/10/18(Tue) 8:45:20

【人】 室生 悠仁

 

  しかし食べてみて違和感に気づいた。

  確かにパンプキンタルトは美味しい。
  かぼちゃの風味が雑味なく、それでいて
  しっかりと生かされている。
  拘りと言われる所以がわかるものだ。

  それなのにどことなく味気なく感じ、
  何故だろうと疑問に思いながらまた口に含んだ。
  食べることは好きなはずなのにあまり心が踊らない。
  一体何が違うというのだろう。

  その理由に、タルトの量が半分となった辺り
  もしかして、という発想とともに行き着いた。
 
(58) 2022/10/18(Tue) 8:45:29

【人】 室生 悠仁

 

  もしかして。もしかしなくとも。
  ……彼がいないからだ。

  美味しいものを食べる時は大抵傍に彼がいた。
  いない時だって、彼が食べたらきっと喜ぶと
  そんなことばかり考えていたように思う。

  思わずフォークを置いて頭に手をやった。
  俺はそこまで彼に依存していたのか。
  彼がいないと食事も満足に美味しいと
  感じられないほどに。

  人に寄りかかりすぎな自分に羞恥心を抱く。
  それでいて、恐怖心も。
  このまま彼と離れてどうなるかわからない。
  最初から道がわからなかったのに
  更に真っ暗になってしまった心地だ。
 
(59) 2022/10/18(Tue) 8:45:42

【人】 室生 悠仁

 

  パンプキンタルトは途中だが、店員を呼ぶと
  メニューにある黒猫のホットココアを頼んだ。

  とにかく、今は気持ちを落ち着けたい。
  美味しいものを食べて休まらずとも
  温かい飲み物になら心も静まるだろうと。

  届けられたカップを手に取る。
  挟んだ手が温められてほっと息をついた。
  飲んでみると意外と甘いだけでなく
  心地よいほどの苦味もあるように感じた。

  砂糖より純ココアが多く配合されているのだろう。
  ぬくもりが食道を通ると少し頭がすっきりした。
  温かいものはそれだけで、心を落ち着けるらしい。
 
(60) 2022/10/18(Tue) 8:45:54

【人】 室生 悠仁

 

  抜けた気をそのままに、思考を一度逸らすため
  なんとなく周りを見渡してみた。

  学生らしい若い者の姿。
  世間話をする年配の者の姿。
  どうやらこのカフェは地域の人に
  しっかりと愛されているらしい。

  目線を動かしていると、店員も視界に入る。
  彼女は確か、前に彼が口説いていた人だ。

  残念ながら脈がなさそうだったから>>1:72諦めたと
  言っていたから、あれから話に上ることはなかったが
  変わらずにここで働いているらしい。

  今の今まで気づかなかった辺り、俺は随分と
  自分の思考に閉じこもっていたようである。
 
(61) 2022/10/18(Tue) 8:46:26

【人】 室生 悠仁

 

  そう、彼は女性が好きだ。
  将来女性と結婚して、子を成して、
  きっと立派な父親になる。

  まだ25歳、すぐに来る未来ではないけれど
  それは恐らく、そう遠い情景ではないもの。

  その時、俺のようなものがいていいものか。
  考えたところで、……結論は一つしか出ない。
 

        彼の傍に、俺の居場所なんてないんだ。

 
(62) 2022/10/18(Tue) 8:48:38

【人】 室生 悠仁

 

  すぅ、と息を吸い込み、ゆっくりと吐き出した。
  心は、─── 決まった。

  ホットココアを一度脇に置いて、
  パンプキンタルトに再びフォークを入れる。

  甘いだけではないかぼちゃの香りが
  口の中に広がれば、眦を僅かに緩めた。

  この味気ない味に慣れなければいけない。
  これからは一人で生きて行くのだから。
  

  甘くて、ほんのりと苦いホットココアの
  黒猫が背中を押すようにこちらを見ていた。**
 
(63) 2022/10/18(Tue) 8:49:46
室生 悠仁は、メモを貼った。
(a11) 2022/10/18(Tue) 8:51:16

【人】 高山 智恵

 ――こうして怒涛のランチタイムは過ぎていく――

 一段落つく時間帯に、バイトの子たちも休憩を挟んだり、或いはシフト上がりとして退店したりする。
 私も少しだけ休憩を挟んでから、少しだけ落ち着いた店内のカウンターに戻っていく。
 ……落ち着いたって言っても、ピークタイムを越えた後にだって、ザワつく程度には賑わう時間帯ってあるんだけれどね>>50
 ほら、またお客様がひとり、うちのドアを潜ってきた>>50


「いらっしゃいませ!
 こちらのお席へご案内しますね」


 ひとりだけの・・・・・・客をここで敢えて二人掛けの席へ案内したのは、この客が前々からもうひとりの子と一緒にうちのカフェをよく利用していた>>*0から。3年くらい前からのご来店だったかな?
 うん、丁度他のテーブル席もそこそこ程度空いてる時だから、お一人様がわざわざ二人席に案内される程度、そんなに周囲も気にしないだろう。良かった良かった。
(64) 2022/10/18(Tue) 9:14:02

【人】 高山 智恵



「“黒猫のホットココア”ですね? かしこまりました。
 実はこれ、私の発案メニューなんですよ。嬉しいですね」


 ……という、別になくてもいい一言をオーダーを聞いた時>>51に挟めるのも、相手がすっかり“ 馴染みの客 ”という意識があったから。
 いつもならノンシュガーのコーヒーを頼んでくるところを、わざわざ季節限定のメニューを頼んできてくれた、という嬉しさも実際あったからね!
(65) 2022/10/18(Tue) 9:15:06

【人】 高山 智恵

 で、何度も来てくれている“ いつもの ”お客様だからかな――。
 なんとなくだけれどこの子、いつもとは違う感じだ、って私にも思えたんだ。
 いかにも溜息ついてるなーっていう(実際の溜息の音>>52まで聞こえてきた訳じゃないけれど)、そんな感じ。

 まあ今はそんなことより、注文の品をお届けしないと、だけれどね。
(66) 2022/10/18(Tue) 9:15:29

【人】 高山 智恵

 ホットのアールグレイやコーヒーと違って、ホットココアはカウンターではなく厨房で作る。
 ココア粉と辛口のチョコレートシロップ、牛乳を入れた鍋。それを火にかけて、中身をかき混ぜていく。沸騰するギリギリくらいの温度まで温めてから、黒猫模様の描かれたマグに一杯を注いでいく。

 こうして、甘ったるさの無いワイルドな野良猫をちょっぴりイメージした、ビターな“ 黒猫のホットココア ”の出来上がり。
 砂糖抜きのオーダーだった分、ただでさえ微かな甘みはさらに削がれている。そんな苛烈な苦味を、けれどもミルクの滑らかさと温度が和らげてもいる……そんな風味になっている筈だ。


「お待たせいたしました。
 また何かあれば、お声がけくださいね」


 いつもの状況だったらここで「お連れ様がいらした時にまたお伺いしますね」とお声がけするところなんだけれど――今日はこの前までとは少し違うものを感じたので、ちょっと言い方を変えた。
 この言い方の変化、却ってお客様を気にしている感出ちゃってるかも……とは後から気付いたんだけれど、まあ、いいか!
 うん、変に口出しする気は勿論ないけれど(今の賑わい具合だと、多分話の内容も意識しないと聞き拾えないけれど)、見守ってはいるよ、という意識の表れだと思っておくれ。
(67) 2022/10/18(Tue) 9:16:43

【人】 高山 智恵


 ……しかし本当にどうしたんだろうね、この子。
 ダンス続けられないトラブルでもあったとか? まあ、先入観はやめておこうね。*
 
(68) 2022/10/18(Tue) 9:17:02
高山 智恵は、メモを貼った。
(a12) 2022/10/18(Tue) 9:30:14

【人】 高山 智恵

 さて、ついでだからこんな小話もしちゃおうかな。

 うちのカフェのバイト面子の中には、アートとかバンドとかラップとかダンスとか>>1:140――学業とは別方向に励んで夢を追ってる子たちもいる(アートの子は芸大行ってるとかって話だから、学業といえば学業か)。
 で、ダンス――アイドルのダンスでも社交ダンスでもコンテンポラリーでも日舞でもなく、ブレイキンで夢を追ってる子の話だ。
 あ、ちなみにその子も、ついでにラッパーの子も、二人揃ってオフでは派手目だしちょっと粋がってる節もあるみたいだけれど、勤務態度は非常に真面目なのでよろしくね。
(なので、本当は大会の応援>>17>>18とか行ってあげたいんだけれど、そういう時に限ってアレコレあって……)

 その子のシフトはピークタイムメインだったり午後のちょっと混む時間帯だったりで曜日によって違うんだけれど、基本的にはいつでもテキパキと動いてくれるし、ホールスタッフとして申し分ない社交性の持ち主でもある。
 なんだけれど、いつだったかな、ちょーーーっと顔色の優れない時があったんだよね。
 「大丈夫?」ってその時ちょっと聞いたら、返事は「大丈夫」の即答だったんだけれど……少し考える素振りをしてから、「すみません」って言い直して。結局その日、暫く彼を裏方に引っ込ませることにしたんだ。
 “ 何かあったら無理しない ”っていうのは、セクハラの件>>1:65に限らず新人に対して肝に銘じておいて貰う事項だ。だから彼も私も、一度決めたこの判断に惑うことはなかった。
(69) 2022/10/18(Tue) 11:48:35

【人】 高山 智恵

 で、その子が次に出勤してきた日の開店前に、ふっと「あの時どうしたの?」って聞いたんだ。そしたら――…


『いや、その、スミマセン……
 アイツ――知り合いがいたもんで、その……』

 「は、……そういうこと!?」


 別に体調不良でもなく、本気でヤバいことをしてきた相手がいたって訳でもなかった。
 単に、知り合いにここでバイトしてるの知られるのが滅茶苦茶恥ずかしかった
ってだけの話だった。この時バイト初めて日が浅かったってこともあって、その知り合いがこのカフェによく来てるってことをこの時まで知らなかったらしい。
 いくら無理しないって言ってもさー!ってうっかり怒りそうになったけれど、まあ、人に知られたくないものは知られたくないっていうのは私自身、よく理解できるからね……。

 ちなみにその“ 知り合い ”っていうのは……同じくブレイキンのダンサーなんだけれど、一緒のチームで共闘する方じゃなくて、大会で対戦する方のダンサー、とのことらしい。
 そりゃ普段張り合う間柄になってるんだろう好敵手に、このギラギラの欠片もないめちゃくちゃ爽やかな好青年カフェ店員っぷりを見られるのは……ね……。
(70) 2022/10/18(Tue) 11:53:38

【人】 高山 智恵

 結局、それでもうちでのバイトは続けるってその子が言うものだから(お金の問題とかあったんだろう)、特に辞めることもなく今でも元気にやっている。
 例の“ 知り合い ”とうっかり同じ時間帯に店に居ても、初回程の動揺を表に出さない程度には堂々と、そして爽やかな佇まいでお客様と接しているよ。たくましくなったね。


 ……さて、そのバイトの子の“ 知り合い ”は、うちのお馴染みさんのあの子>>1:124なのか否か、って?
 そうだねー、まあ、それについてはまた気が向いた時に。**
(71) 2022/10/18(Tue) 11:57:55
高山 智恵は、メモを貼った。
(a13) 2022/10/18(Tue) 12:13:56

高山 智恵は、メモを貼った。
(a14) 2022/10/18(Tue) 12:17:36

高山 智恵は、メモを貼った。
(a15) 2022/10/18(Tue) 12:25:56

【人】 古寺 貴菜

バカからの返信はなかったのでどうなったか気がかりではあるが、そんな事よりも早く帰って横になりたかった。
手早く駅弁を二つ平らげ、鞄の中身をいつもの鞄に移す作業をしているとき、あることに気が付く。

ペンがない。

式場を出るときクロークの引取りでサインをするときに使ってしまったところまでは覚えている。
その次に鞄を開けたのがカフェ、そして本屋、エキナカ……。
……財布を取り出すときに落としてしまったのだろうか?
カフェにペンの落し物がないか確認の電話をしようと思ったが、もうすでに閉店している。

しかたがない、幸いなことに明日は非番だ。
明日オープン時間以降に電話をかけることにし、今日はもう寝るか。
(72) 2022/10/18(Tue) 14:06:49

【人】 古寺 貴菜

――翌日/カフェ――

……というわけで電話で確認したところ、

ペンの忘れ物が二件あったのでどちらかがそうである可能性が高いので来てくれ

といわれ、今まさに、ペンが来るのを待っているのであった。**
(73) 2022/10/18(Tue) 14:09:10

【人】 霧ヶ峰 友紀

 
─一方その頃─
 
みんな、知ってるか。
後二週間もすればハロウィーンなんだ。
 
と言うことは。
11月がきてしまうと言うことで。
と言うことは。

お店としてはクリスマスが今年もやってくる〜ってなもんで。

 
(74) 2022/10/18(Tue) 16:00:03

【人】 霧ヶ峰 友紀

 
>>64怒涛のランチタイムは私も入ってたけど。
>>50ピークが過ぎた頃に私は店長から指示されてバックヤードに足を運んでいた。
奥からクリスマスツリーを出してくるのだ。
勿論、今すぐ飾るものじゃない。
でも、埃とかカビとか色褪せとか、電球切れとか正常に点灯するかとかのチェックが要る。
そのために余裕を持って出しておいての指示だった。
こう言う地味な作業、嫌いじゃない。
だから黙々と引き摺り出して状態をチェック。
飾りの中に、あの人の演じたもののモチーフが混ざっていたりして、時間差でぐわ〜!と内心密やかにダメージを受けたりしつつ。

まあ概ね大丈夫そうだろうと店長に伝えて、軽く布をかけておく。
ダメージを受ける飾りはそっと捨てといた。
去年はこれを見る度に仕事のテンション上がってたんだけどね〜。
 
(75) 2022/10/18(Tue) 16:00:24

【人】 霧ヶ峰 友紀

 
「忘れ物? あ〜、確かこれだよ〜。」
 
 
>>73なお、表に出たところで忘れ物の件について他の子に聞かれたから、まとめられてるところを教えてあげた。
箱を出して、言われたものを取る。
 
 
「此方ですか? どうぞご確認お願いします。」
 
 
にこー! 営業スマイルだ!**
 
(76) 2022/10/18(Tue) 16:01:29

【人】 高山 智恵

 さて、ちょっと気に掛かっていたバイトの子――霧ヶ峰さんのことなのだけれど。
 今日のシフトにはちゃんと無事に来てくれて(少なくともこの時は、無事なように見えた)ピークタイムの戦力になってくれたものだったよ>>75
 その後は、店長指示でバックヤードに行ったのだけれど。
(クリスマス向けの準備は早めに行っている。おそらくお客様方が思うより、ね)



( あの子ももしかして……ううん、 )


 余計なこと考える暇もないくらいの怒涛のランチタイムが、この前の「推し」俳優の報道のあれこれを忘れさせてくれてた……なんて(それこそ余計な)考えは一旦脇に置いた。私自身も今はあまり――自分の身に幾らかでも重なることは――考えたくない。ランチタイムを過ぎてもお客様はまだまだ来られるのだからね。

 ところで私、バイトの子の好き嫌いとか趣味とか、仕事に関わる個々の特性とかは、店長からの共有事項も含めてある程度把握している心算だったのだけれど――。
 何か盛大な聞き漏らし事項その他>>*9があったりしない??

 いや、今はそれを気にしている場合でもなかったね。うん。
(77) 2022/10/18(Tue) 17:58:27

【人】 高山 智恵

 さて、今日の開店後に電話での問い合わせがあったっていう話は、私も把握している。
 昨日うちに残されていた忘れ物の片方の件らしい>>73
 で、霧ヶ峰さんが表に出ていた時>>76だったかな――問い合わせ主のお客様の姿をちらっとカウンター越しに遠目に捉えて。
 その人の顔が記憶に新しい顔だったものだから、思わずぱちりと瞬いてしまったものだった。

 そういえば、ちょっと前にもこんな心当たりがあったな――勿論、今来ている人とは別のお客様のことなんだけれどね。
 一期一会かと思えば意外にそうでもなく、かと思えば本当に一期一会になったりする――って、これは接客業に限ったことじゃ、きっと、ないんだろうな。**
(78) 2022/10/18(Tue) 17:59:06

【人】 楯山 一利


この店を訪れるようになったのは
高校を卒業してからで、多分3年近く前になるかな?
アイツと一緒に入店する時は
智恵さん(と、俺は勝手に呼んでる)の
勤務時間と被る事が多かったと思う。

智恵さんは接客も上手くて、
いつもこうやって気さくに話し掛けてくれる。>>65
だから自然と、こっちも他愛のない話とか、
ブレイクダンスをやってる話もした事があっただろう。
そん時のアイツは、あまり良い顔してなかったな…。


幼馴染のアイツも、自分がこの近くの大学生で
『此処のご飯凄く美味しくて大好きなんです〜!』
とか、話したこともあったと思う。
週2〜3回のペースで、よくワンコインランチを
食べに来てるんだぁって話してたっけ。
『ご飯もお茶も美味しいです!』って
いつも来る度に、智恵さんに伝えてたと思う。
(79) 2022/10/18(Tue) 18:51:05

【人】 楯山 一利


確かにワンコインランチも、常設メニューも
どれもこれも美味そうだなぁ…って
SNSをチェックするたびに思ってはいるものの
昼はバイトが入ってカフェ来る機会が少ないし
カロリー気にしてもいるから、
食べられたのはせいぜいペペロンチーノ。
それも、一度だけだったと思う。

ニンニクとコショウがよく効いてて
母ちゃんが作ったのよりメチャクチャ美味かったっけ。

だからきっと他のご飯だって美味しいはず。
俺も、1度で良いから
ハンバーグとかオムライスとか食べてみたいな…。

今はハロウィンの限定メニューもあるし
特にこの“ジャック・オー・ランタン”が…
くっ。オムライス好きには堪らない代物だ。
(80) 2022/10/18(Tue) 18:52:16

【人】 楯山 一利


とはいえ、今はそういう食欲すら湧かない状況。

今日の結果によって、明日の俺だって
どうなるかも分かんないけど……。
いつかは食べてみたい。
その気持ちは大いにあるのだ。
(81) 2022/10/18(Tue) 18:53:18

【人】 楯山 一利


ちなみに、長く通っている店とはいえ
店員全員の顔まで憶えている訳ではなく。

友紀さんがここで働いているとは知らず
初対面と思ったのだって
多分、俺らが入店した時に
バックヤードに居たから>>75とか。
友紀さんのシフトが被っていない時が多かった。
とかだったかも?

だから多分、ダンサーの好敵手がいる。>>69>>70
って事だって知らなかっただろうな。

俺って目の前の事しか見えないタイプだから
智恵さんみたいに話し掛けて貰わないと
気付きにくいってのもあるかも…。

普段と違う雰囲気(爽やかスマイル好青年)だったら
猶更もっと気付きにくいぞ?!
(82) 2022/10/18(Tue) 18:55:08

【人】 楯山 一利


そんなこんなで、いつも二人で利用していたから
来店した俺の顔を見るやいなや
智恵さんはこの2人掛けの席に
案内してくれたんだった。>>64

「どうも……。」

いつもなら、元気に「こんちは!」
って挨拶しながら席に座るんだけど
今日は"いつも"とは状況が違う……。
一人だけお通夜みたいな雰囲気があったかも。
それは智恵さんにも気付かれるほどだったかな。>>66

注文した“黒猫のホットココア”>>65
実は智恵さんの発案メニューらしい。
(83) 2022/10/18(Tue) 18:56:58

【人】 楯山 一利


「えっ!そうなんすか??
 さすがセンス良いっすね〜!
 SNSでチェックして
 こんなんインスタ映え待ったなしじゃん!
 って、思って頼んでみたんすよね。

 うわー!めっちゃ楽しみだなー!!」

って、ウザいくらいハイテンションで
言いたい気持ちにはなったんだけど

ホント今日はそんな気分じゃなくて
申し訳ないくらいテンションダダ下がりでした。
(84) 2022/10/18(Tue) 18:58:07

【人】 楯山 一利


「あ……。そうなんすか?
 カワイイ猫さんですよね。
 つい気になったんで、頼んじゃいました。
 楽しみに……してます。」

と、実際にはこんな風に
ちょっとぎこちない笑顔で応えるのが精一杯。

もしかしたら、いつもと違うものを頼んだ事や
自分が考えたメニューを選んだって事に
嬉しくなって、話に花を咲かせようとしたのかも?
そうとは感じつつも、全然楽しい反応が出来ない
本当スミマセン…って感じだった。
(85) 2022/10/18(Tue) 19:01:32