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人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 柔らかな金の睫毛を伏せた青年が、
 駆け寄ったみんなの手で
 どこかへと運ばれゆくのを見た。
  >>4:97>>4:116>>4:258>>13>>60

 クロさんが、自分の脚でひとり
 どこかへと向かうのを見た。>>4:190

 クリスタベルさんとゼロさんが
 手を取り合うのを>>4:17>>4:53
 
 プロセラさんが何かを思案するのを>>3

 ユグさんが苦しそうに崩れ落ちているのを>>4:183
 エトさんがその背を優しく背を撫でているのを>>41
 
 滲んだ視界越しにどこか遠く見つめていた。]
 
(61) 2022/12/22(Thu) 21:32:48

【人】 XIV『節制』 シトラ



  ( ……わたし、

       アリアちゃんが傍に居てくれるのが
        いつの間にか、当たり前になってた )

 

[ どうしようもない心細さに襲われてしまう日も
 悲しいときも、淋しいときも、苦しいときも
 ほとんどいつも、あなたが傍に居てくれた。
 あなたが隣に居てくれる間は、
 正しく呼吸ができる気がしていた。
 
 わたしが立ち止まっている間にも、世界は動いていて
 みんなそれぞれの想いを抱えて前に進んでゆく。

 失敗してもいいのだと、間違っても構わないのだと
 最初に教えてくれたのはアリアちゃんだった。

 天から降る雨はいつかは止むけれど
 わたしが降らす雨は、
 わたしにしか、止められない。

 雨が上がらなければ、
 虹は永遠に架からない。]
 
(62) 2022/12/22(Thu) 21:33:02

【人】 XIV『節制』 シトラ



  …………〜〜〜っ、……!!


[ 瞳を覆う厚い水の膜を服の袖で拭って
 両頬を両手で勢いをつけてべちんと叩いてから、
 玄関ホールを抜けて駆け出した。

 ヴェルトさんは、
 彼を古くからよく知っているんだろうみんなが
 揃ってついているからきっと心配ない。

 ユグさんは少し心配だったけれど
 エトさんがついてくれている。

 プロセラさんのことも、気掛かりだったけれど
 ヒナギクさんが傍に居たからきっと……大丈夫。

 クロさんがどこかでひとりで泣いていないことを
 去ってしまった神様がひとりで泣いていないことを
 願って、祈って。食堂の扉を潜り抜ける。
 タナトスさんが既に居ても、入れ違いになっていても>>13
 大きめの鍋を戸棚から取り出して
 その中にたっぷりのミルクを注いだ。]
 
(63) 2022/12/22(Thu) 21:33:09

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 沸騰させてしまわないように
 ゆっくりと熱を加えて、
 その中に刻んだチョコレートを少しずつ溶かし込む。
 ふわりとあまい香りがお鍋から漂い始めたら
 ホットチョコレートのできあがり。
 
 ……誰も必要とはしないかもしれない。
 何か他の飲み物を自分で作ったり、
 どこかへ出かけていくひともいるかもしれない。
 けれど、作って置いておいたら もしかしたら
 飲みたいと思ってくれるひとも、いるかもしれない。

 チョコレートには気持ちを落ち着ける効果があったはずで
 あたたかい飲み物も、冷えた身体を暖めてくれるはず。


 ほとんど飾り状態だった端末を手に取り
 ぎこちない手つきでみんなへ宛てたメッセージを打って、
 自分からは滅多に押したことのない送信ボタンを押した。

 いまは、わたしにできることを──
 ここから、一歩ずつ。 ]*
 
(64) 2022/12/22(Thu) 21:33:55

【人】 XIV『節制』 シトラ

── 食堂・ユグさんと


[ 湯気の立つホットチョコレートをカップへと注ぐ。
 熱いのでお気を付けて、と差し出してから
 そろりとお隣にお邪魔した。>>121

 ぽつりぽつりと零れ落とされてゆくユグさんの声が
 静かな食堂の中で、しんしんと胸に降り積もる。]


  ……ユグさんの願いは そうだったん、ですね


[ わたしの思い描いた理想に近いものを
 彼は持っていたんだと、今更ながらに思った。
 わたしとユグさんが違っていたのはきっと、
 わたしは、誰かの心を動かしたいとは思えなかったこと ]

  
  ユグさんも、みんなのことを
  とても……大切に想ってるんですね。

 
(136) 2022/12/23(Fri) 21:59:39

【人】 XIV『節制』 シトラ



  叶うなら 叶ってほしい……けれど、
  机上の空論で、夢物語で、甘いのかもって
  贅沢なのかも……って、
  ユグさんがいま、考えを見つめ直しているのは

  これからもみんなと……って、思うのと同じくらい
  みんなの意志を 尊重もしたい、って
  思ってるから……なのかな、って
  そう……わたしは、感じた…………の、で


[ 合ってますか……? と問い掛けるように瞳を覗き込む。]
 
(137) 2022/12/23(Fri) 21:59:47

【人】 XIV『節制』 シトラ



  ……そうですね
  贅沢、なのかもしれません

  世界の崩壊が止まって、
  ユグさんといま、こうしてお話できている時間も
  贅沢だな…………って わたしは、思ってしまうので……

  でも……
  現実に、叶うかどうかは、別として
  願うことは、許される……と、思いたい、です

  その気持ちは、ユグさんだけのものだから
  大事にするべきじゃ……ないかな って

  
[ お砂糖控えめに作ったホットチョコレートはすこし苦い。
 ユグさんがもし甘いのがお好きなら、
 シュガーポットを勧めよう ]*
 
(138) 2022/12/23(Fri) 21:59:50

【人】 XIV『節制』 シトラ

── 思いがけないお客さま


[ そのひとが扉から顔を覗かせたとき>>126
 わたしは目を瞬かせた。
 
 アリアちゃんと仲の良いひと。
 それまでわたしの狭い世界では
 出会うことのなかったひと。
 何か複雑な事情を抱えていそうな、
 いつだって穏やかな笑みを湛えているのに
 どこか淋しそうにも見えたひと。

 どこか距離を置かれているのは感じていた。
 それがどうしてかは、わからなかったから
 わたしがアリアちゃんにくっついていることを
 あまりよく思われていないのかな……なんて、思って
 わたしの方も距離を取るようになってしまっていた。]


  あっ……
  クリスタベルさん、いらっしゃい……ませ……っ

  あ、ありがとう……ござい、ます
  よろしければ……どうぞ……


[ 席を勧めて、新しい一杯を作り始めながら
 自然と口元が綻んでゆくのを感じた。
 できたての方がきっと、美味しい ]*
 
(139) 2022/12/23(Fri) 22:01:42

【人】 XIV『節制』 シトラ

── いつもと変わらないお客さま


[ 扉が開いて、また新しいお客さんが顔を出す。>>140
 弾かれたように顔を上げて、そのひとを迎えた。]
 

  チェレスタさん……! い、いらっしゃい……っ


[ テオブロマチョコレートの作り方をいつか、と
 興味を持ってくれていた彼女は
 もしかしたら、来てくれるんじゃないか────
 そんな淡い期待を勝手に抱いていたことは、胸に秘め ]


  す、すぐに ご用意します……
  崩壊、止まって……良かった、ですね


[ 不安そうな表情を浮かべるでも
 落ち着きをなくすでも、妙に明るく見えるでもなく
 チェレスタさんは驚くほどいつもと変わらない。

 一座の皆さんは、大事ないんだろうか。
 無事を信じているのかもしれない。

 ともあれ彼女はきっと、
 少なからずこの世界に大切なものがあるひとだろうと
 そう思っているからこそのひと言を、カップに添えた。]*
 
(149) 2022/12/23(Fri) 22:46:14

【人】 XIV『節制』 シトラ

── クリスタベルさんと


[ それまでの空白の期間が齎す、ぎこちなさと
 メッセージを見て足を運んでもらえたことに対する喜び。
 それらが入り混じって、なんだか面映ゆい気持ちで
 作業している手元へと意識を集中させていた。]


  い、いえ……っ
  わたしが、そう……したかった、ので

  ……あっ
  お時間は 大丈夫で、


  …………?


[ クリスタベルさんの謝罪にそう返したのは>>151
 新しく用意しようとした
 ホットチョコレートのことだと受け止めたからだった。
 続いた言葉で、突然齎された謝罪が何かもっと
 別の意味合いを含んでいたらしいことに気付く。

 何事か思案しながらも
 ぽつぽつと降り注ぐ、懺悔のような言葉たち。
 どうしてそれらがいまここで語りかけられるのか
 すこし考えて、作業の手を止めた。]
 
(172) 2022/12/24(Sat) 1:17:20

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 保温できる程度に火力を弱めて
 手元から視線をゆっくりと声の主の方へと移す。]
 
 
  ……わたし、も
  アリアちゃんにはお世話に
  なりっぱなしで…………じゃ、なくて……っ


[ ああ、ちがう。そうじゃない。
 なんだか対抗心を燃やしているみたいになってしまった。

 謝らないでください、と一呼吸を置いて ]


  ……アリアちゃんは
  クリスタベルさんが 無茶をしたり……したら
  心配は、すると……思います
  でも迷惑、とは……きっと 思ってない……
  じゃ、ないかな……って ……思います。

  ……お薬の、用法と、分量は
  ちゃんと守って、ほしい……です、けど

 
[ 後にも先にも、あんなに焦っているアリアちゃんは
 滅多に見たことがないから。
 けれど、時々思うことがあった。]
 
(173) 2022/12/24(Sat) 1:17:35

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ あの日、アリアちゃんの憔悴しきった表情を
 見たことのない表情を引き出したクリスタベルさんを、
 わたしは心のどこかで羨んでしまってはいなかった?

 彼女を悲しませてしまうと思うからこそ
 それだけはいけないと魂が叫んでいたからこそ、
 わたしには決して出来なかった行いを。
 きっと衝動的にとはいえ
 起こしてしまった、そのひとを。

 けれどどうしてあんな行動を取ったのか
 その理由を、わたしはまだ知らない。
 だから手放しに責めることはできなかったし
 どちらかといえば自分の思考回路の方が怖かった。]


  アリアちゃんの……時間は、
  アリアちゃんの、もの で
  わたしの、ものじゃ……ない、ので

  ……アリアちゃんは いつも
  わたしに、やりたいことをやっていいんだって
  言ってくれるから……

  アリアちゃんにも、
  アリアちゃんのしたい……ことを
  優先してほしい……、って、思って……るんです

 
(174) 2022/12/24(Sat) 1:17:42

【人】 XIV『節制』 シトラ



  アリアちゃんも
  クリスタベルさんに、時間を取られた……とは
  思って、ない……と わたしは、思います。

  むしろ…………わたしの方が、


[ 言いかけて、口を噤む。
 時間を奪っていた自覚は確かに在って、
 迷惑かどうか考える暇もないほど甘えていた自覚もあって ]


  ……でも、

  もし クリスタベルさんが
  わたしに、
その……
申し訳なさを
  感じて……しまって、いるなら

  クリスタベルさんの、考えていること
  もう少し詳しく……
  聴かせて、もらえませんか…………?


[ あなたの、わたしの
 大切なひとについて、想うことを。]**
 
(175) 2022/12/24(Sat) 1:17:53

【人】 XIV『節制』 シトラ

── ユグさんと


[ みんなのことが大切で、
 大好きだと紡ぐユグさんの声を>>156
 控えめに頷いて同意を示しながら聴いていた。

 湯気で曇りかけている眼鏡の奥を覗き込めば
 その瞳は迷いと憂いの色を含んで見えた。>>157
 ユグさんの言葉はどれも真摯で、まっすぐだ。
 だからこそいま苦しい想いを抱えているんだろうなって
 そう感じたのは、わたしの胸の奥の痛みに
 重なるところを感じられた気がしたから。
 
 少しの間見つめてから、ふっと睫毛を伏せた。]


  そう、ですね……
  ユグさんの思う幸せと、
  わたしの思う幸せも……違って、いて。

  ……わたしは、世界はなくなっては欲しくないって
  思っていました……し、
  もし、わたし以外みんな箱庭に行く……って、言われても
  すごく悩んでた……と、思います。

  …………また わたし『節制』が壊してしまったら
  どうしよう……って、怖れてた、から

  
(236) 2022/12/24(Sat) 13:29:39

【人】 XIV『節制』 シトラ



  わたしも悲しませてしまってたのかも、しれません。
  みんなのことを大切に想ってくれている
  優しいユグさんのこと。


[ みんながひとつになることの難しさを改めて実感する。
 同時に、それでも語り合える今という>>158
 奇跡のようなひとときの、ありがたさを。]


  はい。……もし世界が崩壊してしまっていたり
  ユグさんが箱庭を選んでいたりしたら
  いまのこの時間は、なかった時間だと……思うので。
  わたしの送ったメッセージを、見て
  ユグさんが足を運んでくれたから
  こうして、またお話できていて……

  ……今まで
  みんなと一緒に居られるのが、
  いつの間にか 当たり前になっていて

  忘れかけてしまって……いたん、ですけど
  贅沢なことだったんだ、……って。

  ……そう、思って、ます。

   
(237) 2022/12/24(Sat) 13:29:55

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 自分に言い聞かせるようにも聴こえたかもしれない。
 そうしないと、せっかく堪えていた涙が
 また溢れ出てきてしまいそうで。]
  

  きっと……みんな
  こうしている間にも、
  それぞれの道を 選んでいて

  少なくとも、
  今まで通りではいられないんだろうな、って
  思うと………………

  ……そう、ですよね。
  叶わないとわかっていて
  願い続けるのは、…………苦しい。


[ 胸元、痣のある辺りをぎゅっと抑えた。
 魂をじりじりと焦がすような傷みが薄れても
 確かに残っている痛みが、ここにある。

 みんなのことが大切で、大好きで
 離れがたいと思うからこそ感じる痛みだ。]
 
(238) 2022/12/24(Sat) 13:30:01

【人】 XIV『節制』 シトラ



  ユグさんが、みんなを大切に想ってくれるように
  わたしも、ユグさんを大切に……想う、ので

  少し苦しいって、感じてしまうのであれば
  その気持ちは一旦 ここに、置いて
  願い続けることを休憩してほしい……とも、思います

  ユグさんが苦しく感じてしまうのを
  悲しいって思う、わたしも……いて

  ……そう思うのは
  わたしだけじゃない、とも 思う……ので。


[ もしかしたら、今この瞬間にも箱庭へ向かって
 もう二度と逢えないひとも居るのかもしれない。
 そのひとたちの気持ちも理解できてしまうから
 止めることはわたしにもできないし、したくない。

 ユグさんもきっと、そこまで考えた上で
 叶わない願いをもどかしく思っているんだろう。
 少し休んで、また願いたいと思えてからでは
 遅いとも思ってしまうのかもしれない。それでも ]
 
(239) 2022/12/24(Sat) 13:30:08

【人】 XIV『節制』 シトラ



  ……わたしは まだ、全然……
  これから先の、ことまで
  決められてるわけじゃ ……ないですよ。

  ただ、……すこしずつでも
  わたしから、変わらなきゃ……って
  そう思って……
  ホットチョコレートを、作ったんです。

  ユグさんは……これからどうしたい、……って
  もう、考えてるん……ですか……?


[ これをちょっと入れてみても美味しいんですよ、と
 オレンジピールを勧めてみせた。]*
 
(240) 2022/12/24(Sat) 13:30:15

【人】 XIV『節制』 シトラ

── クリスタベルさんと


[ ちょっとまとめる、とのお言葉に>>199
 おねがいします、と姿勢を正した。
 少しの間を置いて、端正に整った唇が
 穏やかな柔らかい口調で先の詳細を語り出す。

 クリスタベルさんがそうしてくれたのと同じように
 その声が途切れるまで、じっと聴き入って

 聴き入ろうと、して。 ]
 

  …………ぇ、


  あ……………………


[ 思い出す。
 あの日、わたしシトラが本当は何を想っていたかを。]
 
(267) 2022/12/24(Sat) 18:34:15

【人】 XIV『節制』 シトラ



  いや、だった…………?


[ クリスタベルさんの元へとアリアちゃんが向かう度
 行ってらっしゃい、って 物分かりの良い顔で
 笑みを浮かべて見送りながら、わたしは

    
   本当は、泣きじゃくって止めたかった
]


  さみし……かっ、た…………??


[ 見慣れた扉の向こうから返らない声を、
 部屋を留守にしている主の居場所を
 想像する度に 涙を堪えていた、わたしは

     
  あなたが遠くへ行ってしまうことを怖れた
]
 
(268) 2022/12/24(Sat) 18:34:25

【人】 XIV『節制』 シトラ



  やきもち………………


[ 息が苦しくて、どうしようもなく寒くて
 胸が痛くて、まっすぐに歩くのもやっとなのに

 アリアちゃんを苦しませておいて
 大切なひとの隣で幸せそうに微笑んで見えた、あなたが
 
      羨ましくて妬ましくて悔しくて
許せなくて
]


   …………っ
   ちが、 ちがう


   そんな、   ……は


[ そんなはずない、と。言いきれない自分が、

  何よりも不甲斐なくて情けなくて虚しくて
  世界中でいちばん醜い生き物のように思えて ]
 
(269) 2022/12/24(Sat) 18:34:38

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ それはわたしではない誰かの感情なんだって
 そう思い込もうとした。 ]


  わたしは、アリアちゃんが 大好き
  だけ、ど…………
  アリアちゃんが、そう……かは…………
  
  アリアちゃんは、優しいから
  わたしの傍に 居ようと してくれた……けど
  いまも そう か、は

  本当は……他に傍に いきたいひとが いるん じゃ
  ない、か ………… って、


[ 息を吸うたび自分で胸を斬りつけているみたいだ。
 言葉が、うまくまとまらない。]
 

  アリアちゃんが クリスタベルさんのために
  悩んで、焦って、辛そうにしてるのを
  見るのは確かに つらく、て
  
  ……けれど わたしは あの日
  クリスタベルさんを助けたがっていた
  アリアちゃんの荷物にも、なりたくは なくて

 
(270) 2022/12/24(Sat) 18:35:13

【人】 XIV『節制』 シトラ



  クリスタベルさんのことも
  わたしは大切で、心配で…………


[ そう思っていたわたしも
 確かにわたしではあったはずなのに。]


  いやだとか、さみしいとか
  うらやましいとか そんな

  ……そんな、こと
  思っちゃ、……いけないの

  ずるい なんて、どうしてあなたが なんて
  くやしいなんて 思っちゃ、……いけないんです

  そんなの わたしの勝手で
  ふたりの、関係を 裂きたいわけでも、なくて
  アリアちゃんも クリスタベルさんが好きだと 思うし
  クリスタベルさんが気にすることじゃ、

  …………
あ、あれ………………


 
(271) 2022/12/24(Sat) 18:35:20

【人】 XIV『節制』 シトラ



  
あ、れ…………、


  そう……思う、のは もしか……して
  おかしいことじゃ……ない、……の…………?


[ どうして、わたし
 
いけないって思ってたんだっけ


 心の内だけでひそかに羨むことさえ
 許されはしないって、必要以上に自分を責めて ]
 
(272) 2022/12/24(Sat) 18:35:28

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 己に課してきたつもりでいた感情の枷の方が
 もしも自分のものではなかった
誰かの想いだったのだとした
なら
 本当のわたしは、

 ──なんて怖ろしい姿をしているんだろう。 ]


  …………、

  いえ…………

  クリスタベルさんでも、
  やきもちを焼いちゃうときが あるん……、ですね。
  そんな不安……抱く必要、ないくらい
  魅力的なひとだ、って ……わたしは、思っていました。

  見当違いでは、…………ありま、せん でも、


[ 猶も謝罪の言葉を重ねる彼女。>>202
 嫌だった、と吐き出してしまうのは簡単で
 けれどとても難しいようにも思えた。]


  …………わたしに遠慮は
  しないで……ほしい、です。

 
(273) 2022/12/24(Sat) 18:35:41

【人】 XIV『節制』 シトラ



  わたし、アリアちゃんに
  こんなわたし、知られたくない…………


  ……誰より近くに 居たはずだった、のに
  誰より近くに 居たいって、いまも思ってるのに

  さっきも 今も
  ……どうすれば良かったのかも わからなくて……

 
(274) 2022/12/24(Sat) 18:35:47

【人】 XIV『節制』 シトラ



  あっ…………
  ご、ごめんなさい
  ホットチョコレート、お注ぎしますね……っ


[ 会話の進むうちに、気付いたことがあった。

 クリスタベルさんって、こんな声だったかな。
 以前からこんな話し方をしていたかな。
 そんなことさえ忘れてしまうほどに
 わたしたちは話す機会を逃してしまっていた?

 或いは、
 わたしの中の何かが薄れていったように
 彼女の中でも、何らか変化があったんだろうか。

 冷めてしまわないうちに、
 甘い香り漂う液体をカップへ注ぐ。
 今話しているのが本来の彼女だとするなら、
 神様が去っても変わらず仲睦まじく見えた彼女たちが
 やっぱり、わたしは うらやましい ]*
 
(275) 2022/12/24(Sat) 18:35:51

【人】 XIV『節制』 シトラ

── チェレスタさんと


[ 開口一番零されたひと言に
 どきりと心臓が止まりそうになった。>>241
 最悪の事態を想像してしまいながら思わず聞き返して、]


  よ、良かった……ご無事で…………
  連絡、取れているんですね。


[ 続いた言葉に安堵しつつ
 一瞬でも悪い意味にとってしまった自身を反省した。

 けれど、
 それならどうしてそんなことを呟いたんだろう。
 気になって、尋ねても良いかどうかわたしが悩むより先に
 彼女の方から言葉の真意が語り出される。>>242]


  あ…………


[ 言葉の端々に、一座の方々への
 チェレスタさんの強い想いが感じられた。]
 
(292) 2022/12/24(Sat) 21:03:11

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 同時に、
 わたしがチェレスタさんに対して抱いてきた印象とは違う、
 行動を起こす前から諦めてしまっているような
 どこか慎重な姿勢を感じ取ったのは
 きっと気のせいではなかったんだと、思う。

 世界が壊れかけた今だから、なのか
 わたしが知らなかっただけ、なのか
 今が本来のチェレスタさん、なのか

 わたしには判別が付かなかった。けれど、]


  ……証持ちが22人全員、揃っても
  世界の崩壊は、起こらなかった……ですが

  未曽有の自然災害が、少なからず各地を襲った
  事実も、変わらない……から…………

  今まで、以上に 
  証持ちへの風当たりはつめたくなる……って、
  チェレスタさんは……そう、思いますか……?


[ その目で、その足で世界を見てきた彼女が
 今の状況をそう判断しているのなら。
 見てきた世界の狭いわたしとは比べ物にならないくらい
 判断の精度は高いのでしょう。]
 
(293) 2022/12/24(Sat) 21:03:20

【人】 XIV『節制』 シトラ



  大切なひとたちの身が
  危なくなって、しまうのは……
  嫌……です、よね


[ たとえ世界がこうならなくても、わたしのせいで
 身が危なくなっていたひとたちは故郷にいた。
 定期的に仕送りの品が届けられているから
 無事ではあるのだろうと、信じてきたけれど
 村を出て以来、里帰りは叶っていない。
 実際のところは想像しかできない。

 文明の利器のない南西の山奥から
 ここまで報せが届くには数日を要する。
 心配していないかと訊かれれば、答えは否で
 もしものことが起きていたら────
 ──そう考えてしまったら、とても怖かった。
  
 けれど、
 簡単に諦められてしまうものなのかな。

 チェレスタさんに
 『本当はなにがなんでも』とまで言いしめる
 家族のような存在のひとたちなら、
 彼らも同じようにチェレスタさんの身を
 案じているんじゃないだろうか。]
 
(294) 2022/12/24(Sat) 21:03:36
 




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かくりよ by plmi
桃色concerto by 桃昆布
狼兎 by クロマ
人狼ヶ谷学園の放課後 by 竜山明日佳
bAroQue / tradimento by souya
Bokuyume. by 卜部
FGOキャラセット by 有志一同
魔法少女は眠らない by 魔法少女チップ企画
Liberte by みぃな
噛志野医院 by manamiz
メギド人狼 by メギドチップ企画
absolventi by ぶんちゃん
歳時抄 by 小由流
文アルセット by 文アルセット企画
荘園パック by ARC(企画代表)
Friends by 真知
城下町の酒場 / 大神学園 by じっぷ
エッグ by 朧恩
ぐれすけ・ぷらす by 純
ニューホライズン by youden
バーバチカ / プトロレ by たべ
ユメツナギ by 天瀬春日
StarGazer / LittleStar by CONBE
御常紀学園 by HS_29
オハナシノクニ by オハナシノクニ制作委員会
Fragment of Jewels by 粉海月
花園女学院 / 他種族孤児院 by はこみ
xxxx組 by サイコ瓦
おりふし学園 by めんるい
Fairytale Syndrome by hTuT
Salute by むくっこ
Le parterre by イヌバラ
Troopers by 人類管理連合
お野菜キャラセット画像 by 無料素材倶楽部
Siuil a Run by 匈歌ハトリ
紫煙をくゆらせ by 空砂
RocketPencil by 山本羅刹
エトリエ / エトリエ・戦国 by とり
ボワボンボン by あとらそふと
古の迷宮 by とり夫
JEX Online by katarazu
煌夜の決闘 by ジュエルセイバーFREE
こだわりアイコン by fatcow
トランプ画像 by しろま空間
リンソン by moonpupa