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【人】 火澄 瀬名「 ヒトデが出る廃屋なんて、 ますます意味分かんないんだけど。 ……海の中にある廃屋じゃないよね? 」 それが流行のスポットになるなんて、 世も末というものではないでしょうか。 だけど ……… (14) 2023/05/04(Thu) 0:16:35 |
【人】 火澄 瀬名かつて私は七瀬で、七瀬は私でした。 生まれた時から……いいえ、生まれる前から 一緒にいるのが当たり前で。 周りにそっくりね∞仲良しね≠ニ言われても、 私がもう一人いるのだから当たり前だとしか思えなくて。 双子ちゃん≠フように呼ばれれば尚、 それは七瀬でも瀬名でも関係のないことでした。 いつからでしょう、 私と貴方が、解離していくことを止められなくなったのは (28) 2023/05/05(Fri) 10:48:21 |
【人】 火澄 瀬名「 禎光!どっちがどっちでしょうか! 」 服装も髪型も揃えて遊びに出掛けた私たちを、 彼は見分けられることができたでしょうか? それは七瀬が敬語を使い始めるまでの間だけ だったかもしれませんけれど。 ***** (30) 2023/05/05(Fri) 10:48:34 |
【人】 火澄 瀬名いつもと違ったのは、 七瀬が用意したものよりも少し良いものだったこと。 友チョコ≠ニは言わずに渡したこと。 それだけです。それだけでした。 (32) 2023/05/05(Fri) 10:50:08 |
【人】 火澄 瀬名「 すごいね、禎光。また正解! 今日は間違わせる自信があったのにな。 」 連続正解を止めたいなってお揃いに磨きをかけて 一方で本当は、見分けてほしかったのかもしれません。 だってこんな友達≠ヘ これまでにはいなかったのですから。 ***** (50) 2023/05/06(Sat) 1:11:25 |
【人】 火澄 瀬名小粒の雨が髪を濡らしました。 七瀬の広げた傘が花咲きます。 倣って広げた薄水色は、 曇天に馴染んむ私の心のようでした。 「 …… 別に、私がどこに出入りしたって、 七瀬には関係ないでしょ。 」 決して賭博所や怪しげな店に出入りしてるわけでは…… あーー、怪しげな店くらいはあるかもしれませんが。 それを言うとまた面倒なことになるので、 今は黙っておくことにしました。 (53) 2023/05/06(Sat) 1:12:47 |
【人】 火澄 瀬名兎にも角にも、七瀬の何かあるとすぐに お姉ちゃん≠フ顔をするところに、 私はいつだって納得いっていない顔を返すのでした。 一緒に生まれたのに。ずっと隣にいたのに。 ほんの数分の差が何だっていうのです。 私だってもう他にも、 自宅townや怪しげな店townくらい ひとりで行けるのですから。 ** (54) 2023/05/06(Sat) 1:14:39 |
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