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【人】 麻央[ ホストクラブというのは不思議なもので 顔がいいからNo.1になることができる、 わけではないのだ。 カリスマと呼ばれる男たちは 己の強みを磨きに磨いて一流になった。 だからこそ、様々な人に愛される。 強みがわからないのであれば、 顔が良くても稼ぐことはできない。 顔だけのつまらない男に、 女性たちはお金を落とす価値を見つけられないのだ。 ] (1) 2021/11/15(Mon) 13:40:11 |
【人】 麻央[ Club Angela そこはナンバー争いが凄まじく、 暇さえあれば自己研鑽を積む男が揃うという 異質かもしれないホストクラブである。 麻央は、ここでNo.2に席を置く稼ぎ頭の1人。 今日も出勤はお店が始まるギリギリに。 稼ぐからこそ許されるのであった。 ]* (3) 2021/11/15(Mon) 13:41:16 |
【人】 香奈太あれはまだ、僕がホストとして稼ぎに稼いだとき。 Club Angelaはいつナンバー落ちしてもおかしくないほど 野心に満ち溢れた男たちがいた。 僕の次にいた麻央だって、そのひとり。 入ってきてすぐに人気になって、1回はNo.1をとられた。 けれども僕だって、負けん気が強かったから その後すぐにいつもの席を取り戻したさ。 1番上は、 僕 の席だってわからせたくて。 (4) 2021/11/15(Mon) 13:50:36 |
【人】 香奈太まぁ、ホストをそろそろやめるつもりで 次の仕事を考えていた頃だったから もうナンバーに関しては頭になかったかな。 店長と話した上で辞める時期を決めていたんだ。 いきなり辞めたら太客はじめ、 みんなに飛んだと間違えられるからね。 ホストたちに話した後で 指名してくれる女の子たちにも そろそろ辞めるんだって話し始めた。 いろんな反応を貰って面白かったよ。 とは言っても僕の次の仕事の話は 仲良くしている麻央くらいにしか その時教えなかったんだけど。 (6) 2021/11/15(Mon) 15:33:42 |
【人】 愛衣[ 高校を卒業してから、 私はすぐに、家を出て、働き始めた。 追い出されて、働からざるを得なくなった。 小さな会社で、慎ましやかに。 最初は覚えることも多くて大変だったけど でも、社長はとてもいい人で。 一人でも生活できていたのは その社長のおかげだった。 生活が軌道に乗ってきたころかな。 “お姫様になれる場所”のことを知ったのは。 ] どう、しよう…… [ ホストクラブの前で立ち尽くしている 明らかに慣れていなさそうな人を 助けてくれたのは、常連の女の人。 指名の仕方とか? ……遊び方を教えてくれるって言って。 その人と一緒に、お店に入った。 そう、最初だけは、ただの興味本位だった。 ]* (10) 2021/11/15(Mon) 15:54:14 |
【人】 麻央──── Club Angela [ 稼いだお金で誂えたスーツに袖を通して お店が開店したら、空いてるホスト総出でお迎えする。 それが、麻央がいるお店の当たり前。 故に、開店して最初のお客は ナンバー付きも含めて全員から出迎えられる。 そう、例えば新しいお客を連れてきた 香奈太の客のように運のいいお客もいるということ。 ] (12) 2021/11/15(Mon) 16:40:50 |
【人】 姫華――――― 生まれてから今まで、ちやほやされるのは当たり前。 私が欲しいといったものはすぐ与えられた。 私は妹だったけど、お下がりなんて論外。 一か月間毎日違う服を着ても着きれないほど 洋服を与えられてたし 流行りのアクセサリーが欲しいと強請れば すぐに手にすることが出来た。 元々家が裕福な家庭の部類だったから、というのと 姉にかけるべきお金が極限まで削られていたのと。 おかげで、私は甘い蜜を吸って吸って吸い尽くして、 甘やかされて、 「お姫様のように」 生きてきた。 (15) 2021/11/15(Mon) 16:50:32 |
【人】 姫華当たり前が歪んでいるとどこかで知りつつ 蔑ろにされているのは私ではないから 知らないふりをしていた。 愛らしくふるまっていれば、 私は 私だけは、 幸せでいられるのだから。* (17) 2021/11/15(Mon) 16:51:36 |
【人】 香奈太「なら、僕らの隣のテーブルにしよう。 そのほうが、気兼ねなく楽しむことができるよね」 初めての女の子を連れてきた太客のお姫様は その子が見えるテーブルにしてほしいと オーダーをしてきたので、 僕が彼女をエスコートするテーブルの隣を 確保するように女の子に声をかけた麻央に 目配せをしてみたけれど、伝わったかな。>>18 「最近お店に来るたびに魅力的になるよね。 とっても綺麗だから入ってきた時に 天使が舞い降りてきたのかと思ったよ 」 テーブルに着くまでの間にも、 相手を飽きさせてはいけないので こういう話をしながらお客様を褒めて 気分良くボトルを開けてもらおうというのが 僕の接客の軸なんだな。 * (22) 2021/11/15(Mon) 23:58:17 |
【人】 麻央[ そういって麻央は彼女に片腕を差し出す。 そして2人が歩き出せば、 その姿は花嫁と花婿がヴァージンロードを 歩いているかのような感覚だろう。 彼女の微笑みはとても可愛らしく 優しい家族に囲まれて育てられたのかと なんとなく思ってしまうほどだった。 ] (25) 2021/11/16(Tue) 0:25:04 |
【人】 麻央[ テーブルに腰を下ろせば、 麻央は料金等の説明から入ることに。 初回は2時間5000円ぽっきり。 勿論、制限はあるけれどお酒もあるし ソフトドリンクもはいった飲み放題付き。 2回目以降は本指名が必要だけれど 初回は何回人間を変えてもOK。 見送り担当は別に指名して問題なし。 初回のことをしっかり話して、 麻央はそれ以上の話をすることをやめる。 それは、彼女に初めてを楽しんでもらうため。 ] (27) 2021/11/16(Tue) 0:31:14 |
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