【人】 生物学者 アマノ【自室〜デブリ解析】 [1日ぶりに再起動させた、いくつかの機材。 悪いなこれも"必要機材"のうちだとコーヒーサーバーの電源も入れる。 機械的にデータを取得できる部分についてはバーナードに任せ、俺は電子顕微鏡で目視での確認をしながら手元の端末を叩き続けていく。 微生物研究も繊細さ正確さが求められるが、物量勝負で時間も有限──できればラサルハグが居てくれる今日のうちにある程度の報告は出したい──な今、求められる集中力は段違いだった。] ────なんだ。 …………は? 言いたい事があるなら今言え。 [疲労で目の奥が痛み始めたのを自覚して、一旦顕微鏡から目を離し、コーヒーを喉奥に流し込む。 やけに歯切れの悪い声音のバーナード >>259 は、明日言う、とか、なんとか。] (273) 2022/07/14(Thu) 6:53:49 |
【人】 生物学者 アマノ………………。 [この男はへらへらしているようでその実、"それ以上は踏み込んでくれるな"という空気があることを俺はなんとなく察している。 バーナードは俺をヒロミと呼びこの部屋のベッドで寝こけるような無防備を晒すことはないだろう。 長年の付き合いのラサルハグを相性で呼ぶこともなく、学生時代含め奴のベッドで寝たこともない俺は、そのあたりはなんとなく近しいなと勝手に感じていて、そして決定的に異なるところがあるとも思っている。] 嫌な事があるなら、言え。 先日も言ったが俺はお前に甘えているし、人との距離の取り方が、わからない。 [淡々と、呟くように言葉を紡ぐ。] (274) 2022/07/14(Thu) 6:55:25 |
【人】 生物学者 アマノ[仕事上での付き合いは要件だけをやりとりすればいい。 "研究者は変わり者"のバイアスで許される部分が多々あるのも、便利だとすら思っていた。 この船への乗船が決まった時も、いや、ついこの間までも、俺はそんな心持ちのままで。 ラサルハグだけは別枠だけれど、それ以外の乗員は仕事仲間、あるいは乗り合いバスの他の乗客程度でしかないのだと。名前を覚える気すら無かったかもしれない。 その認識は改めるべきなのかと気付いたのは、"お茶会"なるものの光景を見たり、機材が壊れて困っていた時に本来任務を外れて直しに来てくれる者が居たり、用事があるわけでもないのにこの部屋にコーヒーを飲みにだけ来るような奴が現れたからだ。] (275) 2022/07/14(Thu) 6:55:37 |
【人】 生物学者 アマノ────まあ、色々考えつつも。] …………あ、手が空いたらラサルハグのところにコーヒー持っていってくれ。 多分欲しがってる。 [などと、またバーナードを顎で使うような真似をしたり、なんなら「そろそろポトフが出来たから」と食堂まで連れ出して鍋をカウンターに乗せろだの食器も出せ冷凍庫のパンもだなどと、解析以上の手伝いをさせようとする俺の姿があったかもしれないけどな。**] (276) 2022/07/14(Thu) 6:56:04 |
生物学者 アマノは、メモを貼った。 (a88) 2022/07/14(Thu) 6:58:09 |
【人】 生物学者 アマノ【〜今日のどこかの休憩時間〜】 …………ララコ、ちゃん…………ッ! なんで。 ずんだなんてそんな奴、放っておけばいいだろう……っ!? [実に悔しきことに、サダルに借りた児童書 >>169 は面白かった。さすがフリティラリア星雲で流行の人気著作というだけのことはあった。 更に悔しきことに、サダル推薦の6巻は秀逸だった。 ずんだもきなこも捨ておいて己の幸福を追求すれば良いのに、ララコは味方は勿論、敵をも捨ておこうとはしなかった。] あんこ玉…………作る、か。 [果たして実現したのかどうか。 いつかの食堂にあんこ玉がひっそり積まれることがあったとして、そんな理由があった事を知るものは誰も居ない。 ────いや、サダルだけは例の微笑みを俺に投げかけてきたかもしれないが。**] (280) 2022/07/14(Thu) 8:02:29 |
【人】 生物学者 アマノ 好き嫌いは多少あれど、 "選んで食べる"ほどの情熱は無いんだよ。 "誰かと賑やかにやる"なんて以ての外。 お前に気兼ねなく頼むようになるまでは、 賑やかな食堂の雰囲気を察して踵を返し食事を抜いた事が、 1回2回の事じゃない。 [内心呟くが、それを言葉にして告げる事はない。 目の前の男は、そんな心情を吐露すべき間柄じゃない。 いや、こんなこと、ラサルハグにだって言わないが。] (321) 2022/07/14(Thu) 11:50:16 |
【人】 生物学者 アマノ…………じゃあ、 [わかったもう頼むのは止める、と言いかけたところで、"なんでも聞く"だの"忘れて"だの"本意じゃない"だの、俺にばかり都合の良い台詞が耳に流れてくる。 だからそれに甘えてラサルハグへコーヒーだ、食堂で準備だと奴を使いまくることになったのだけど、でも、そうだな、自分の食事のデリバリーに関しては、もう二度と頼むまいと、俺は密かに決意したのだった。 ────で。] (322) 2022/07/14(Thu) 11:50:58 |
生物学者 アマノは、メモを貼った。 (a100) 2022/07/14(Thu) 11:54:00 |
【人】 生物学者 アマノ【研究室から】 [バーナードと食堂で作業を終えた後、俺は乗員全員へのメッセージを送信した。] 【乗員全員へ通達】 今日の献立はポトフ。 既に食べられる状態にあるので随時食事を。 冷凍庫にあったパンと菓子類の一部も出してある。 ハヤシライス、スパイスカレーのリクエストは 把握している。 ────アマノ [リクエストと言えばラサルハグからバタール >>a52 というたわけたものも聞いているが、無理だろう。無理だから。 丁重に無視しつつ、でももう半日足らずで俺は奴と会話することもできなくなってしまうんだなということに気付いてしまい、小さく俯いたのだった。**] (327) 2022/07/14(Thu) 12:03:46 |
生物学者 アマノは、メモを貼った。 (a103) 2022/07/14(Thu) 12:05:05 |
【人】 生物学者 アマノ【食堂で、バーナードと】 料理は……初めてやった。 [中身満載のクソ重い電磁調理器はバーナードがカウンターまで運んでくれたから、俺は解凍した菓子やらパンやらを適当な大皿に入れていく。 驚いている風な声が返ってきたが、その反応にも、そしてもう1つ言われた"食べるのとか好き" >>338 には無言を通していたところ、その静寂を突き破る腹の虫が聞こえて来た。 出所は自分の腹じゃなかったから、つまり目の前の男の、ということになる。] ────そういえば、昼飯、食ってなかったな。 [味見がてら食べるか?と問えば、それに遠慮するバーナードではないわけで。 そして、奴の分だけ皿によそってやれば、当然のように、"アマノは食べないの?"的な事を言われるわけで。] (372) 2022/07/14(Thu) 15:19:57 |
【人】 生物学者 アマノ[僅かばかりの居心地の悪さを覚えつつ、己の作ったポトフと温めたパンを前にする。 ここで食事を摂った事は皆無ではないけれど、いつも一人(かもしくは自室に持ち帰っていたか)だったから、"誰かと一緒"なのはこれが初めての事。 ラサルハグとは微妙に活動時間が異なっていたし、"先生、アマノ君はいつも一人で御飯食べてます!"などと奴に注進する者が居るはずもなかった。] ────悪く、ないな。 [自己評価、昨日のカレーと比較して+(3)1d6点。 まあ、皆にも及第点は貰えるんじゃなかろうか。 肉も野菜もほどよく火が入っていたし、塩気も過不足なく、自分にもこういうのものが作れるのかというちょっとした高揚感が、俺の舌の動きを滑らかにさせたのかもしれない。] (373) 2022/07/14(Thu) 15:21:16 |
【人】 生物学者 アマノ"食べる事"自体は嫌いじゃない……というか、旨いものはちゃんと旨いと思ってはいる。 [それは周回遅れくらいの会話の続き。] "誰かと共に食卓を囲む"という意味なら、すごく苦手だ。 子供の頃から食事は一人で摂るものだったしな……学生の頃は、ラサルハグがいてくれたが。 [仕事絡みの会食は、あれは実質会議だからそう思えばこなせるけどな……と、言いながらスープを口に運ぶ。] "雑談"は無意味なものと思っていた。 だからずっと、俺はこういう席を居心地悪く思っていたな。 [なんでバーナードを前にこうしてるのは平気なのかともし当人から問われれば、"人懐こい雑種犬がふらりと遊びに来るに近いもの" >>1:64 と、いつか抱いた思いをそのまま口にするだろう。**] (374) 2022/07/14(Thu) 15:22:54 |
生物学者 アマノは、メモを貼った。 (a117) 2022/07/14(Thu) 15:27:47 |
【人】 生物学者 アマノ【食堂】 あー────ぃ、や。 [間違えた、と思った。 俺は一度、サダルあたりに"人を不快にさせない会話術"のレクチャーを受けた方が良いのかもしれない。 自分が不快な思いをしたくないからと逃げ続け避け続け、良い年をして結局慣れることのないままに、いつしか自分が不快にさせる側になっているとか、そんなのは、無い。 そんな自分では、在りたくない。] ………………っ。 [旨い旨いといつもの笑顔で食べていたバーナードの表情が一瞬にして曇ってしまった >>390 のを見、唇を噛む。 研究室で食事をするのは控える、とまで言われてしまって──俺にああ言われてはそう返すよな、当然だ──、俺は椅子から腰を浮かしかけた。] (424) 2022/07/14(Thu) 18:03:26 |
【人】 生物学者 アマノ────お前は迷惑、じゃ、ない。 理由はわからない、でも。 本当に迷惑だったら、最初から追い払っている。 [最初こそ、なんだこいつ、と思っていた。 けれど、意外にもなぜか、それほどには不快には思わなくて。 バーナードが大丈夫となったら、他の面々(ルヴァ、とかな)が出入りするのもさほど気にならなくなっていた。 食事の席となると今でも苦手意識が纏わり付くが、それでも。] (426) 2022/07/14(Thu) 18:04:12 |
【人】 生物学者 アマノ[少しばかり語気を強めに言い募った後、我に返った俺は、すまない、と小さく呟き、居心地悪げに腰を下ろし、ぽそもそと続けた。] 俺は…………きっと。 …………お前が俺の部屋でコーヒーを飲まなくなったら寂しくなると思う。 誰かと会話しながらする食事は旨くて有意義なものだと、ラサルハグではない誰かに感じることができるようになれるならば…………その最初の誰かは、お前がいい。 [ああ、これではまるで、明日にはラサルハグが居なくなるから"誰でもいいから他の誰か"に縋ろうとしている風にも見えてしまうか? そうじゃない。そうじゃなくて。] (428) 2022/07/14(Thu) 18:05:43 |
【人】 生物学者 アマノ俺は、こんな俺が嫌、で。 …………変わりたいとは、思っていて。 可能ならば、これまで通りでいて欲しい。 俺からこんな話を聞かされて、もう嫌だと言うのなら、それは別の話だが。 [ますます声が小さくなってしまい、最後には俯きがちに言葉を紡いだ。 当然、バーナードの顔なんて見られるはずもなく。 俺とバーナードに明日は来るが、明後日はどちらか、あるいはお互いに来ないかもしれなくて。 それでも、思った事は真摯に告げねばと、俺は思ったんだろう。*] (429) 2022/07/14(Thu) 18:06:04 |
生物学者 アマノは、メモを貼った。 (a129) 2022/07/14(Thu) 18:13:41 |
生物学者 アマノは、メモを貼った。 (a137) 2022/07/14(Thu) 18:57:07 |
【人】 生物学者 アマノ【食堂】 [俺の知る人間関係は、"そのまま続く"か"終わる"かしか無かった。 "崩れかけたが元通り"なんて事例は1つだって存在しなかった。 一度坂道を下向きに転がり始めた石は、落ちきるところまで落ちるしかなくて、俺はそれを歓迎しようとしまいと、ただ見つめることしかできなかった、今までの俺。 だからバーナードの関係も、もう転がり始めた石になってしまったのかと、呆然とした。 それは嫌だと、初めて手を伸ばしてみたんだ。 どうしようもなく初心者なのだから、"そんな深刻にならなくていい"などと苦笑混じり言われても >>443 、困る。] ────そう、か。 [でも、いつもの顔で、色々と擽ったいような事を言われ、"大丈夫"で締めくくられたから、俺は心の底から安堵した。] (466) 2022/07/14(Thu) 19:51:58 |
【人】 生物学者 アマノ[────それから、非常に嬉しい申し出を受けたわけ、だけど。 "飲もうか" >>448 なんて、仕事絡みでの社交辞令的なものではない、個人的な誘いなんて、ほぼほぼ初めてだったのだけど。 俺は時計をちらりと確認してから首を横に振ったのだった。] それは…………────すまない。 今日は、ちょっと。 [口籠もれば、バーナードの事だ、きっと察してくれたと思うけど。] 話しておきたい、奴がいる。 "明日なら"。 [明日なら大丈夫だと小さく笑う俺は、数時間前、奴に"明日なら言える"と乞われた事をそのままなぞらえた。お互い様だろう?"明日なら"。 その時には荒療治な誰かが同席してようとも、きっと構いやしないさ。**] (467) 2022/07/14(Thu) 19:53:41 |
生物学者 アマノは、メモを貼った。 (a139) 2022/07/14(Thu) 19:56:07 |
【人】 生物学者 アマノ【展望デッキ】 ────これ、エクレア、だけど。 "お前、食べる?" [さすがにバタール手作りは無理がありすぎてな。 でも、何か代わりに足るものはないかと食料庫を漁っていたところ、冷凍庫の奥に2つきり入ってたエクレアをみつけた。それはきっと1ダースのうち10個を乗員で食べた残りの2個とか、そんな風なもの。 手の込んだ菓子はこの状況下では希少品だろうが、機関士長の口に入ったとなれば怒るものは誰もいまい。 クリスマスプディングのあの時と同じ風に、俺はラサルハグに声をかけた。 ただここは、青空広がる大学構内でもなく、こいつが頻繁に訪れていたあの狭い寮の部屋でもなく、怖いくらいの星の海が頭上に広がる展望デッキ。 その下、見慣れた赤髪が一人きりで座っていた。*] (478) 2022/07/14(Thu) 20:49:30 |
生物学者 アマノは、メモを貼った。 (a143) 2022/07/14(Thu) 20:52:28 |
【人】 生物学者 アマノ>>482 まさか。 魔法使いじゃあるまいし、さすがにこの短時間じゃ作れない。 [作ったのかと目を丸くするラサルハグに、ゲイザーのお手製だよと種明かしをする。] 知ってるか? 料理は科学だけど菓子作りは更に科学らしいぞ。 粉の分量1つ違うだけで膨らむものが膨らまなくなったりするらしい。 [あれほどに食事することに興味の無かった俺が、この船の乗員の飯を作るようになるとはな、人生とは解らないものだ……と、俺はいつになく饒舌だ。] なんだか楽しくなってきたから、"この航海"が終わっても、俺、料理はすると思う。 [近くの未来の事は考えたくない。遠い輝く未来の事だけ考えていたい。 それは逃避かもしれないが、今日一日中"自分の居なくなった明日"の事だけを考えて奔走していたお前に、もうそれ以上、そんな事を考えて欲しくはなかった。*] (483) 2022/07/14(Thu) 21:10:36 |
【人】 生物学者 アマノ>>485 そうだ。 料理もまた意外と奇跡が入ってるぞ、味わって食え。 ……って、リクエストはまたパンなのか? どうあってもお前、俺にパンを焼かせるつもりなの? 鬼かよ。 [愚にも付かない無駄話。 他の誰ともしない話。 そう。 俺もラサルハグも、意図して"空白の期間"については多くを語らない。 大学院在籍中にある程度の──そう、現行の新型燃料の──開発の成果を挙げてそのままエネルギー関連企業の研究チームに収まった俺と、紆余曲折あって民間船の機関士になったラサルハグと。 何年か連絡が取れなかった頃には、軍にも居たらしいと風の噂で聞いたが、本人に直接聞いたわけじゃないから、俺は何も問わない。] (496) 2022/07/14(Thu) 21:42:55 |
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