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人狼物語 三日月国


202 【ペアRP】踊る星影、夢現【R18/R18G】

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【人】 黒崎柚樹


[火の番を交代でしながら、魚の処理は水が大量に必要だしゴミも出るので屋内のキッチンですることにした。

ニジマス以外のお魚は、ヤマメとイワナだったらしいよ。

顔つきはよく似ているけど、赤っぽいのと青っぽい体表の色の違いとか、丸い模様の有無とかで見分けがつくものらしい。

味もけっこう違うみたい……と、スマホでぽちぽち調べ、魚は全部、ワタ抜いて串打ちして焼けば良い感じなのかな?と。うろこは無くは無いけどそう目立つものではなかったから頑張って取る必要もないようで。

塩は多めに、焦げないようにヒレにはたっぷり。なるほど。

串打ちが一番難しそうだったけれど、指南動画も見つかったりしたから、大丈夫そうかなと頷いた。]
 
(169) 2023/03/13(Mon) 6:12:38

【人】 黒崎柚樹

 
[さて武藤の方はどんな塩梅だっただろう。

私も最初の1〜2尾くらいは戸惑ったものの、途中からはそこそこ綺麗に、いかにもな風に魚に串を打てるようになった。

焚き火の周り、ぐるりとお魚立てて、最初は表面焦がすくらいの勢いで強めに火を当てて、いくらか火から離したら弱めの火で中までじっくり……という感じ。

今日は身体いっぱい動かしたし、酸味があるのが恋しいなと、私はレモンチューハイにした。初手からロング缶をプシッとするつもりで。]

 武藤は何飲むー?持ってくるよ。

[声をかけつつ、ヤマメやイワナあたりだったら、日本酒を飲みながらというのも案外お似合いだったりするのかな?なんて。*]
 
(170) 2023/03/13(Mon) 6:13:39

【人】 黒崎柚樹


 え、すごい、きれい。

 武藤、上手だね?

[武藤が"焼いたら食える感じにはなった" >>173 と控えめな言葉と共にテラスに持ってきたニジマスは、私が苦心しながら串打ちした1尾目のよりよほど綺麗にしゃきんとしてた。

やり慣れないことに緊張して、ハサミや包丁を使う時に一緒に身体が傾いだりしてしまう武藤だけど、集中力もすごい人だもの。大抵のことは初見で人並以上にこなせる人だと思っている。

私は基本不器用だから、同じことを何度も繰り返して身体に叩き込んで、漸く形になる系なので。

わかったチューハイね、と立ち上がりつつ、"日本酒"とも言われて、思わず笑顔全開になってしまう。]

 日本酒も飲む?

 飲むよね?うん、合うもんね?

[まさか、川魚の下処理を調べていた過程、武藤と同じwebサイトを見ていたとまでは気付かぬまま。]
 
(176) 2023/03/13(Mon) 9:31:27

【人】 黒崎柚樹


[食べた後の骨、焚き火に網乗せてこんがり焼いたら骨せんべいっぽくパリパリになって頭から食べられるのだと、私もつい数十分前に知ったばかりだ。

見た瞬間、それはやらねばと思っていた。
そういうアテなら、もう日本酒だよね?とも。]

 火の世話よろしく、10分で戻る。

[言い置いて足取り軽く、私はキッチンへ飛んで帰った。

川岸にへばりついている時にこっそり収穫していたふきのとうを、ふき味噌に。

月並だけど、山盛りのスティック野菜。
普通のお味噌とマヨネーズも小皿に添えることにして。
レンチンポテトと人参に、わさびとマヨと醤油とおかか混ぜ込んで大人味の和風ポテサラ。

ぱぱっと支度できたのはそんなものかな。
あとは焼き魚、お腹いっぱい食べられるだけあるしね。

そうだ、と、後で食べられるように炊飯の準備だけは仕掛けておいた。]
(177) 2023/03/13(Mon) 9:32:37

【人】 黒崎柚樹


[そんなあれそれを焚き火脇のテーブルに並べれば、魚も頃合いに焼けた頃で。

お互い、プシッと軽く弾ける缶の開く音を響かせれば、乾杯、とチューハイ缶を掲げ合わせた。]

 初ボート対戦、初魚釣り記念?

 ふふ、ありがと。

["おめでとう"にありがとうを返したら、その後5秒くらいは無言になって、こくこくと缶の中身を減らしていって。]

 ────……っフ、は────っ、

[ああもう最高、と唸る私に、もっと最高な御馳走がやってきた。

武藤が全部、一人で支度してくれた焼き魚。
いかにも脂が乗ってる風で、表面がまだジクジクと弾ける音を立てているそれに、ふうふうと少しだけ息をかけてから齧り付いた。]
 
(178) 2023/03/13(Mon) 9:33:49

【人】 黒崎柚樹

 っつ……あつ、けど、……おいし……ッ。

[塩気もちょうどいいし、鯖や秋刀魚みたいな青魚みたいな主張は少なくて淡泊だけど旨味はしっかり乗っていて。

骨際のところも、尻尾の近くも、脂が落ちきらない程度に、それはもう綺麗に火が通っていたよ。]

 …………すごく美味しい。
 すごい御馳走貰った気分。

[人が作ってくれた料理って数割増し美味しいと聞くけど、本当だったんだなあ、って。

数割増しどころか、数倍増しってくらいに美味しいよ。
実際、この後に自分で焼いたニジマスも口にしたけど、それほどではなく感じたもの。

台所のお酒置き場から出してきたのは、私の大好きな山梨の蔵の春しぼり、おりがらみ。当たり前のように一升瓶。

可愛いピンク色のラベルで、ふわっと淡く濁った見た目もかわいらしいお酒。旨味とコクとキレがほどよく混ざっていて、飲み飽きないからいつまでも飲めてしまう。この蔵のお酒は全体好きだけど、私は殊にこの春のお酒が気に入りで。

あいにくお猪口は食器棚になかったから、ガラスのコップで飲むことになったんだけど……まあ、そうなると杯が進むよね……とは。]
 
(179) 2023/03/13(Mon) 9:35:38

【人】 黒崎柚樹


 へえ……こんなに味が違うものなんだね、知らなかった。

[片手にヤマメ、片手にイワナの串を持つというお行儀の悪いことをしながら熱々のを食べ比べするのも楽しかった。

見た目はほとんど同じ風な魚だけれど、ヤマメはほんのり甘みがあるかな。食べやすい。イワナは川底の苔っぽい匂いというか、ちょっと独特な風味があった。

癖はあるけど、でもその癖が癖になるというか……むしろ、お酒に合う感じ。

まりまりと魚を食べる傍ら、焚き火端に置いた網では骨も次々、乗せていき。

そんなんだから、まあ、酔っ払わないはずはなかったよね。
今日はいっぱい動いた疲れも、それなりあったわけだし。]

 …………たのしーね、とら。

[ふにゃふにゃ笑いながら呼び名が変わってしまっている自覚はなく、私は網の上のニジマスの頭を御機嫌にころころと転がしていた。*]
 
(180) 2023/03/13(Mon) 9:36:55

【人】 黒崎柚樹


[恋人と食の好みが近かったり、お酒の好みや酒量が似通ってたり。
そういうのは本当に幸せなことなんだなとは、武藤と付き合い始めて一緒に食事をするようになって早々感じたことだ。

アレルギーだとか好き嫌いだとか、そういうのをお互い配慮するのは別に苦ではないだろうなとは思うものの、焼き鳥屋で「レバーとハツと砂肝は外せないよね」とお互い真顔で語って頷き合うみたいな楽しさは、やっぱり格別なものなので。

まさか、骨せんべいに私同様、そこまで食いつくとも思ってなかったから、それには少し驚いた。

検索したページでその記事を見た時に、反射のように「あ、日本酒飲まなきゃ」と私も思っていたくらいだったので。]

 すっごくおいしーよ。食べないの?

["オレの方もご褒美貰った気分"なんてかわいいことを言いながら御機嫌な武藤 >>184 は、でも自分の分のニジマスにはなかなか手を出さなくて。

火のそばにあるから冷めるとかはないけど、早くこの美味しさを共有したいので食べてと私は告げたのだった。

チューハイ飲んでた時もいくらか無言になってたけど、武藤が焼いてくれたニジマスを頭と骨だけ残して平らげるまでも、まあまあ無言だったかもしれないな。]
 
(188) 2023/03/13(Mon) 13:59:09

【人】 黒崎柚樹


 春のお酒って特段定義はないらしいけどね。
 こう、お花見に合わせてどうぞーみたいなのが多い感じ?

[冬によく見るにごり酒ほどこってりじゃない、ちょっと軽めのおりがらみとかうすにごりとかが多かったりするかな。

これが"夏酒"になると気候に合わせてドライでキレの良いのが多くなってきて、それは私はあんまり好きじゃない系だったりするのだけれど。]

 面白いし、美味しいよね日本酒。

[ふわりと米の甘さと旨味が口の中に広がるこのお酒も、シンプル塩味の焼き魚にお似合いで。
ほろ苦いふき味噌をきゅうりにつけてぽりぽり囓りながら、何杯目かのグラスを煽る。

骨せんべいも期待通りに美味しかった。じっくり焼いて、カリカリになったのはほんとに"煎餅"な感じ。]

 ふふ、頭までいけちゃう。

[ししゃもとかとは違うんだから……と思いつつも、囓ってみたニジマスの頭もカリカリで美味しかったものだから、ぺろりといただいた。

なんかこう、自分が猫科の動物にでもなった気分が沸いてきたりもしてたよ。]
(189) 2023/03/13(Mon) 14:00:23

【人】 黒崎柚樹


 ────……ん。

[酔った武藤はどんどん距離が近くなる。知ってる。

武藤の家で宅飲みした時は、最後には背後から抱えられてた。

テディベア扱いするには固いし巨大すぎると思うのだけど。

気がついたら椅子がすぐ近くに来てるし、ちょいちょい頬に触られるし。

────でも、友人に向ける笑顔で「象ではないな?」なんて言葉つきで触れられた頬の、あの時 >>0:323 の切なさを思ったら、恥ずかしくなるほどに"好き"が滲み出てる今の方が、ずっとずっと幸せだと思った。

肩が触れる距離にまで近づいたところで、こちらも肩を預け気味にしてしまいながら、甘えた言葉を吐いていた、という次第。]
 
(190) 2023/03/13(Mon) 14:01:32

【人】 黒崎柚樹


[ほんとにわざとでは、なくて。 >>187

というか、"とら呼びはヤバい"と聞いていたから、むしろ普段は呼ばない方向に気を張っているというのが本質で。
酔うとそれが緩んで消えているだけ……という方が、いっそ正しいのかもしれない。]

 ふ、へへ。へんなの。

 なんで"かわいい"と"たのしい"の?

[とら、よっぱらってるでしょ、などと臆面も無く言ってのける様は、きっと"お前が言うか"のお手本みたいなものだったと思う。

その後、魚も食べたし焼き味噌おにぎりにもたどり着けたのは、ひとえに武藤の忍耐力の賜物だったのだろうな、とは。多分。]
 
(191) 2023/03/13(Mon) 14:01:58

【人】 黒崎柚樹


 おーにぎーりー♪おーにぎーりー♪

[そして数十分後の私は、微妙に調子っぱずれの"おにぎりの歌(自作)"を歌いながら、おにぎりを作ってた。

小さめサイズの塩むすびに、ふき味噌を表面にふき味噌を塗ったのと、ニジマスの身をほぐしたのと白胡麻とおかかを混ぜたご飯のおにぎりにふき味噌をちょっとだけ塗ったのと。

どっちも炙って食べたら絶対美味しい。

ちなみにおにぎりの歌は、ソーソミーソー♪ラーラソーミー♪ね。ハ長調だよ。

いつの間にか一升瓶の中身は残り(3)1n3割くらいにはなってたんじゃなかろうか。
まあ、けっこう、飲んだ。飲んだね。良い気分。]

 とらはー。チョコと私と、どっちが好きですかー?

[私は、卵より苺よりとらが好きだよ?

なんて言われても、何と比べてどうしてそうなった感しかないだろうとは思うよ。
私はひたすら御機嫌だった。*]
(192) 2023/03/13(Mon) 14:02:50

【人】 黒崎柚樹


 ────うん。お花見も、したいね。

[お花見弁当持ってね。もちろん、お酒も。

ちらし寿司っぽいのも良いかもだけど、武藤は相当におにぎりが好きだと解ったから、重箱に俵型に握った鯛飯おにぎりとか詰めたら喜んで貰えるかな。

出発点こそ好き好んで始めたわけではなかった──父さんが事故死して母さんが看護師の職に戻り、幼い弟もいた我が家では私が家事の担い手として頑張らざるを得なかった──料理は、今はいくらかは得意だと胸を張れるレベルではあると思うし、純粋に、していて楽しいとも思うようになったし。
何より好きな人に喜んで貰える技術になっているのが、嬉しいなと思う。]

 あ、なんだっけ、まぐろの頭、とか。
 おいしいよね。焼いたの。

[部の合宿先の夕飯に出てきて、皆でつついて食べたな?と思い出し。

あれはさすがに骨まで食べるものではなかったけど、魚の頭って案外美味しいものだよね、と。
まさか、小魚サイズじゃない魚の頭を骨ごとばりばり食べる日が来るとは思わなかったけどね。

これ、ニジマスの目玉とか脳味噌?とか、そのあたり全部食べることになるんだなあと思うと、ちょっと不思議な感じもしたけど、捕まえた生命を端から端まで美味しくいただきましたって意味でもきっと悪くなかったのだと思う。]
 
(198) 2023/03/13(Mon) 16:57:03

【人】 黒崎柚樹


 んー……?
 でも私、とらみたいに、べたべたしてないよ?

[私より酔ってない >>195 なんて、失礼な。私だって、酔ってないのに。

だって、ほら、おにぎりも作れちゃうし、おにぎりの歌だって歌えてしまう。天才だな、私。

自覚ゼロの酔っ払いは、それでも御機嫌に料理はきっちりやり遂げた。塩と砂糖間違えて使うみたいなミスもしなかったし。]

 ん、すきなものは歌になります。

[卵も好きなので歌になりました。

武藤の問い >>196 に神妙に答えながら、焼いてる途中に崩れないように力加減強めにしながらきゅっきゅと三角おにぎりを作っていく。]

 ……じゃあ、いつか、とらの歌もつくらなきゃ。

[ふわふわと笑ったら、武藤が魚の骨飲み込んだみたいな変な顔になっていた。
やっぱり酔っ払ってるんだな、武藤。仕方ないな。] 
(199) 2023/03/13(Mon) 16:58:10

【人】 黒崎柚樹


 ────あ。おにぎり。

[焦げちゃう。
ふき味噌はほろ苦いけど、焦げの苦いのはだめだから。

武藤の体温からすり抜けるように焚き火の熱に向き直り、ころころとおにぎりを転がして。]

 やけた。

[上機嫌このうえない笑顔で"〆飯"を互いの皿に転がした。

やっぱり武藤は魚の骨を飲み込んだみたいな顔になってたかな。喉、火傷したんだろうか。

焼きたてのおにぎりは、猫舌の私には囓るのも難しかったけど、少しずつ食べ進む。

このおにぎりもお酒に合うね。いくらか残っていた一升瓶の中身も、この頃にはもう注ぎきるくらいの感じになっていたと思う。]
 
(200) 2023/03/13(Mon) 16:59:38

【人】 黒崎柚樹


 ごちそうさまでした……!

[おいしかったね、と両手を合わせ。

立ち上がったら、膝がかくりと揺れそうになるくらいには酔っ……てはいないよ?だいじょうぶ。

武藤が火を消してくれてる間、私はお皿を運んで、手早く洗って。

でも今日は焼き魚メインだったから洗い物はあまり無くて、簡単なものだった。

焚き火の片付けも、バーベキューの時よりも簡単だったのではないかな。手伝うことある?とキッチンでの作業を片付けてからテラスの方に顔を出し。]

 ふふ、とらの服、おさかなくさい。

[それは私も同じだね、と武藤の首筋に鼻を寄せた。*]
 
(201) 2023/03/13(Mon) 17:01:11

【人】 黒崎柚樹


[実は、料理をしていて歌を歌うのは酔ってる時に限らないのであって。

母さんから教わった昔々のアニメ映画の主題歌をもじった"肉まんの歌"とかもあったりして。それはね、けっこうな長編だし品名連呼ではなくて、こう……サビの部分の感情の高まりをいかに表現するかがポイント……いや、なんでもないです忘れていいよ。

ともあれ、だから(?)、"とらの歌"もそのうちに出来るんじゃないかな。
長編系なのか名前連呼系なのか、それはその時の気分次第なので、楽しみにしていて欲しい。]

 うん、ありがとー。

 ……あ、おにぎりおにぎり。

[さっきから武藤は、おかしな鳴き声を出したり >>203 、動きが不審だったり >>204 、ちょっとおかしい。

酔ってるのかな。酔ってるんだな。

仕方ないなあ、と笑う私は、自分の方が余程に仕方ない状態な事には、最後まで気付いていなかった。]
 
(209) 2023/03/13(Mon) 20:28:22

【人】 黒崎柚樹


 ────……ん……。

[目覚めて見上げた天井は、丸太が組み合わさった、もういくらか見慣れたもの。
武藤の部屋でも私の部屋でもなかったことには、さして驚きはしなかった。

いくらか身体が重いのは、昨日、ボート漕ぎとか魚捕りだとかの慣れないレジャーをそれなりしたのもあるけれど、それ以上に、あれから更に(2)1n4回、身体を繋げ続けたのが大きかったのだと思う。

どうにも気持ちが昂ぶってしまって、もっともっととねだったのは、私の側。

ごめん、武藤。きっと疲れてるよね。
でももう、けっこう良い時間になっているようだから。]

 ……武藤、おはよう。朝だよ。

[このキャンプは、やっぱり、"鍵を返して"おしまいなのだろうから。
なら、ちゃんと後片付けしてからチェックアウトしないとね?]
 
(239) 2023/03/14(Tue) 16:08:39

【人】 黒崎柚樹


[朝食は、ありものを全片付けようとした結果のホットサンド。]

 ……合わせてもだいじょぶかな……。

 カレーは懐が深いから、きっといけるよね?

[と、冷蔵庫内、1食分にも満たないくらいに残っていたカレーと、昨夜の残りのわさび風味のポテトサラダ、それと、とろけるチーズをぎゅうぎゅう詰め込んで焼いてみた。

わさびがカレーの味と喧嘩しないかなというのが心配だったけど、どうだろう。全然気にならなかった。良かった。

卵も数個残っていたからオムレツに。
ちまちま残っていた野菜も全部刻んで炒めて混ぜて、丸い形のスパニッシュオムレツ風にした。

あとは……と、残ってたジュース出したり、ココアも作ってしまったり、果物全部並べたり。

ちょっとばかり無節操かつ盛り沢山な献立だったかもしれないけれど。]
 
(240) 2023/03/14(Tue) 16:09:21

【人】 黒崎柚樹


[────そして最後、出立前に身支度を調えておこうとした私は、自分のドラムバッグを開いて幾度も瞬いた。]

 …………え……。

[だって、無かったよ?朝には。
朝に私、寝間着から一度部屋着には着替えていて。その時には、こんなの無かった。]

 武藤ごめん、洗面所使わせて15分くらい!

[言い置いて、色々引っ掴んでバスルームに駆け込んで。

15分どころか(21)20n30分くらいかかってしまったかもしれない。]
 
(241) 2023/03/14(Tue) 16:10:06

【人】 黒崎柚樹


[次に武藤の前に立った時の私は、春色の淡いピンクのブラウスに先週買ったばかり──武藤にもまだ見せてない──透け感のある淡いグレーのプリーツスカートを身に纏っていた。

ブラウスの下は、しっかり、"寄せて上げる"系。
ごくごくごくごく、うっすら、胸の膨らみが、あるかなあるよねあるといいなくらいの効果でしかないものの。一応。

薄く色づけた瞼や唇も、なんだかすごく久しぶりな気がしたお化粧だった。]

 えと…………、かわいい……かな……。

[現実世界ではもういくらか慣れた格好ではあったけど、今は、なんでかひどく恥ずかしくて。

もじもじしながら、でもこの格好で帰るねと、武藤を見つめて微笑んだ。]

 ────それじゃあ、帰ろうか。*
 
(242) 2023/03/14(Tue) 16:11:05

【人】 黒崎柚樹


[履けなかったスカートを履けるようになったのは、武藤のおかげ。

似合ってないと思われるに違いない、女装って笑われるに違いない……と高校時代からずっとスカートを遠ざけてきた私に、「オレは他から見た時にどうこうは知らない」と言い切ってくれたのが武藤だった。

似合うスカート探しの旅にいくらでも付き合うから、と。

そうして勇気を出して買った最初のスカートは、地味なシルエット、地味な色のロングスカート。

いや、最初はも何も、未だにそんな感じのものばかりで、ふわふわした素材や淡い色のものは未だほとんど持ててはいない。

この淡めのグレーは自分的にはものすごい挑戦で、透ける素材のプリーツも勇気を出さなければ買えなかった。

でも、武藤と、暖かい季節のお出かけも楽しみたかったし、寒い時期に一張羅のごとく着続けていた、魔女の服みたいな厚手の黒いスカートはいくらなんでも……と思って。

夢の世界がお披露目というのもなんだか不思議な感じだったのだけど、案の定、武藤は言葉を尽くして褒めてくれた。]
 
(259) 2023/03/14(Tue) 20:06:34

【人】 黒崎柚樹


 ……?。
 そのシャツも、武藤の荷物に"増えてた"んだ?

[武藤も着替えると言いだして、いそいそとピンク色のシャツに着替えていて。 >>255

それはお正月のデートでお互い、買ったものだった。
違うお店のものだし素材感も違うけれど、全く同じ色合いの春色のシャツ。

お揃いっぽい服を買うのは初めてで、ましてやこんな甘い色合いのものなんて……と、買う時は相当に気恥ずかしくなっていた事を思い出す。

────でも、うん。良いよね。

ふふ、と笑いながら、私たちはコテージを後にして、そして…………。]
 
(260) 2023/03/14(Tue) 20:06:49

【人】 黒崎柚樹


 …………ぁ…………。

[帰って、きた。

まだほんのりと肌寒い、朝の空気。
よく知るシーツの肌触りと、よく知るにおい。武藤の部屋のにおい。

────そっか。私、武藤の部屋に泊まって。

もぞりと身体を動かしたら、常通り、私を腕枕するように寝ている武藤も覚醒しつつあるみたいだった。]

 ……武藤?おはよう……?

[おそるおそる、声をかけてみて。]
 
(261) 2023/03/14(Tue) 20:07:05

【人】 黒崎柚樹


 …………へ、……あ、の……。

[起き抜けの武藤の奇行には慣れているけれど、目覚めて早々、いきなり足の間を(手ではなく足でとはいえ)まさぐってくるのは、さすがにどうかと思う。

一人焦り、一人納得している風な武藤の挙動を呆然と眺めているうち、その理由に気付いて顔を赤くしたわけだけど。

ええ、そうですね、危険日でしたよね。

危険日なのに──いや危険日だから──、私は例によって、沢山したがって。
武藤はそれに応えてくれたんだよね。

…………ああ、もう。]

 ……う、ん……おかえり…………。

[そんなだったから、何に対しての挨拶だか解らないまま、とりあえず"ただいま"への返事はしてしまったわけだけど。

────……あれ?]
 
(262) 2023/03/14(Tue) 20:07:29

【人】 黒崎柚樹


 武藤、さっきまで、キャンプ場に居た……?

[先刻からちらちらと脳裏に流れ続けている夢の残滓。

夢というには鮮烈に、食べたものの献立や味、切なさや苦しさとか、全部、早回しの動画のように流れていく。

問うたら当然、YESの返事しか無いのだろうし、そうなると武藤はきっと、私以上に色々覚えて帰ってきているのに違いないのは想像に難くなく。]

 あの……あ、の……。

[武藤にぎゅうぎゅう抱きつかれながら口籠もる。

"こっち"の私も"あっち"の私も。

それはもう、"ゆうべはお楽しみでしたね"と言われることしかしていない。しかも、"お楽しみ"なんて言葉では生ぬるいレベルで、まあ、そこそこ、激しく……?]
 
(263) 2023/03/14(Tue) 20:08:07

【人】 黒崎柚樹


 ………………。
 ………………。

 お手数……おかけしました…………?

[2種類の、"昨夜の記憶"を持つ私。

いずれにしても、そう言うしかなかったのだった。]


 
(264) 2023/03/14(Tue) 20:08:40

【人】 黒崎柚樹


[めでたしめでたし……って、思う、じゃん?]

 武藤。これは要らない。

[渡された"真実券" >>276 を仏頂面でぐいぐいと武藤に突き返す。

だってこんなの質問じゃないもの。願い事だもの。
だったら"挑戦券"対象だけれど、私の答えは一つだし、武藤もそんなのは、解ってる筈だもの。

解ってないならその方が問題で、否と答える私を想像しているのなら、生武藤に股間キックだ。馬鹿者。

だからこの"真実券"は無効。わかった?]
 
(284) 2023/03/14(Tue) 21:31:34

【人】 黒崎柚樹


 ……券なら、武藤が持ってる"味玉券"の方がいい。

[行こうって言ってたラーメン屋のサービス券。
持ってるって言ってたよね?

味玉券か大盛無料券か、どっちでもいいし両方でもいいよ。

今日の私はそっちの方がずっとずっと御所望です。と、尊大に手を出したのだった。]

(〆の〆……?)
 
(285) 2023/03/14(Tue) 21:32:13

【人】 黒崎柚樹


 …………最初からそう言って欲しかったな。

[拗ねるような口調で言うけど、顔はもう、笑ってて。]

 離さないのは、私もだし。

 ────うん、ラーメン、食べに行こ。

[実は私も持ってるんだけどね、味玉券と大盛無料券。

だから私の分は、武藤にあげるね?**]
 
(287) 2023/03/14(Tue) 21:55:51