【見】 病弱貴族 アメリア─ 邸宅、ベッドの上。 ─ [ 霞のような淡い意識が集まっていく。 眠りに沈んでいた思考が整っていく。 目をふる、と震わせ、開いてみれば 窓からは赤い夕焼けが差し込んでいた。 ] ……もう、そんな時間なのね。 コンペも、もうあと少し。 [ 今回のコンペを取り仕切るものが 自身のもとへ慰問に訪れてくれた メイレン・シュレグマーだということは 従者から聞いていただろうか>>1:249 あれきり会っていない彼女は元気だろうか 様々な異名を>>0:32メイドから聞いた時には そんなに高名な方が訪れてくれたのかと 驚いたものだけれど。 ] (@29) 2020/09/25(Fri) 15:01:56 |
【見】 病弱貴族 アメリア[ かけ布の上で両手を合わせる。 ……本当にこのままでいいのだろうか? どうしてヨシュアがいなくなったのか わからないまま。 純潔をなくして、ただただ泣き寝入り。 それが、本当に貴族として あるべき姿なのだろうか? ] (@30) 2020/09/25(Fri) 15:03:14 |
【見】 病弱貴族 アメリア……んっ、 [ ベッドの縁を助けに、体を起こす。 まだふらつく体は、下がらない熱を表して。 でも、このまま寝てはいられない。 まず、父に会いに行こう。 それから、……それからは。 まだわからないけれど。 知っていることを伝えに。 知らないことを知りに。 動かなければ、何も得られないから。 ]** (@31) 2020/09/25(Fri) 15:03:29 |
病弱貴族 アメリアは、メモを貼った。 (t9) 2020/09/25(Fri) 15:06:31 |
病弱貴族 アメリアは、メモを貼った。 (t10) 2020/09/25(Fri) 20:56:12 |
【見】 病弱貴族 アメリア─ 夕刻 ─ [ 壁に手をついて伝いながら歩く。 重い身体はなかなか言うことを聞かないが それでも確かに、一歩一歩前へと進む。 途中出会う者もいただろう。 部屋に戻るようにとも促されただろう。 けれど、頑として首を縦に振らず 強い眼差しを持って歩みを続けたいと伝えれば 皆一様に黙り、せめてとその様子を見守った。 そうして辿り着いた父の部屋で。 私は全てを伝え、全てを知る。 ] (@32) 2020/09/26(Sat) 10:45:34 |
【見】 病弱貴族 アメリア[ 少しでも体を休めるため 馬車に乗り込み揺られながら。 遠のきそうになる意識を 気力で繋ぎ止め、窓から彼を探す。 使いのものより先に見つけられるのならそれ。 見つけられないのなら伝えに来てくれるだろう。 迎えに行くのは誰でもなく、 自身がしたかったことだ。 ] (@34) 2020/09/26(Sat) 10:46:22 |
【見】 病弱貴族 アメリア[ 教会に向かっていないのなら、 復讐を諦めてくれたのだろうか。 けれど彼の忠誠心は本物。 ならば違う目的がある、 という方が理にかなっている。 宮廷へと馬車をつければ、 あとは歩かなければならない。 側仕えの腕に手を置いて寄りかかりながら コンペ会場の方へと向かう頃には 辺りは宵に包まれていただろうか。 ]** (@36) 2020/09/26(Sat) 10:47:04 |
病弱貴族 アメリアは、メモを貼った。 (t11) 2020/09/26(Sat) 10:48:47 |
病弱貴族 アメリアは、メモを貼った。 (t12) 2020/09/26(Sat) 10:49:01 |
【見】 病弱貴族 アメリア── 宮廷内:コンペ会場 ── [ 辺りは人でごった返していた。 その隙間を縫うのはなかなか大変で 人にぶつかってしまうこともあっただろう。 綺麗なドレスを身にまとっていることから 因縁つけるものはいなかっただろうか。 その顔色の悪さから 心配気な眼差しなんかを向けられたりして。 けれど、それらにかかずらっている 暇は無いのだ。 急がなければきっと 彼はいなくなってしまう。 ] (@37) 2020/09/26(Sat) 11:45:09 |
【見】 病弱貴族 アメリア[ しかし、辺りを見回せども 大勢の人の中に、彼は見当たらなかった。 もう移動してしまったのだろうか? それとも見つけられていないだけ? 自分で迎えに行くという欲をかかず 知らせのものに連れて帰ってもらうべきだったと 後悔をしながら。 ふらり、揺れた視界に 側仕えの腕をぎゅ、と握る。 ] (@38) 2020/09/26(Sat) 11:45:29 |
【見】 病弱貴族 アメリア[ もう限界に近かった。 ちかちかと明滅するように 意識が持っていかれそうになる。 本能は休まなければと そう考えるのに。 ぎりっと唇を噛んで。 血が滲むほど噛んで。 意識を繋ぎ止めようとする。 ] (@39) 2020/09/26(Sat) 11:45:45 |
病弱貴族 アメリアは、メモを貼った。 (t13) 2020/09/26(Sat) 11:47:08 |
【見】 病弱貴族 アメリア[ 無茶は承知だ。 了承して貰えないかもしれない。 それならば大きな声をあげよう。 生まれてから出したことのない声を。 「馬に乗れる男性はいませんか。」 この人の多さなら、きっと希望はある。 ]** (@45) 2020/09/26(Sat) 18:14:38 |
病弱貴族 アメリアは、メモを貼った。 (t14) 2020/09/26(Sat) 18:16:13 |
病弱貴族 アメリアは、メモを貼った。 (t15) 2020/09/26(Sat) 18:16:27 |
病弱貴族 アメリアは、メモを貼った。 (t16) 2020/09/26(Sat) 21:04:08 |
【見】 病弱貴族 アメリア[ 自身は行かなければならない。 名残惜しげに、エヴィの体に添えていた 手を離していく。 ] エヴィは、 [ 一緒に行かない、だろうか。 彼女には関係の無いことなのだから 体調も悪そうだし休むべきなのだろう。 けれど、ほんの少し。 共にいることで不安を和らげたいなんて そんな甘えのようなものを瞳に浮かべ。 ふ、と目を伏せて、それを振り払う。 ] (@47) 2020/09/26(Sat) 22:04:03 |
【見】 病弱貴族 アメリアエヴィは、身体を休めなさい。 あなたの顔色、よくないわ。 大丈夫、ヨシュアのことは きっと、止めてみせるから。 [ 安心させるように、頬を上げて笑んで。 そのまま自身は馬車へと向かおう。 側仕えの腕に寄りかかろうとしながら 歩みを進め始める。 ] (@48) 2020/09/26(Sat) 22:04:41 |
【見】 病弱貴族 アメリア[ まさか国境封鎖だなんて 大きな話になっているとは露知らず。 その場合の責任がどこへいくのかなんていうのも 知りもしないからわかりもせず。 少しして顔を合わせた相手に 驚いたように目を見開いた。 ] !? ……シュネーヴェ王国次期国王 シュラーフェン王子、ではありませんか……? [ あまり茶会に出ることはない病弱な身とはいえ 大きなものには体調を見て出ることもあった。 その時に見た顔と、よく似ているような気がして。 まさか、そんな、なんて。 状況も忘れて狼狽してしまう>>244 平伏して挨拶をしようとしたところ。 ] (@49) 2020/09/26(Sat) 22:05:59 |
【見】 病弱貴族 アメリアきゃっ!? [ 担ぎあげられ、馬車へといれられ。 いつの間にやら従者とは離れ離れ。 エヴィはどうしていただろう? 困惑に惑ってしまうけれど 彼女がいたのなら不安にさせないよう すぐに表情を引きしめたことだろう。 ] (@50) 2020/09/26(Sat) 22:06:20 |
【見】 病弱貴族 アメリアええと、 [ 王子が何故こんなことをしているのか 気になることはあったものの。 問われたことを言葉にしないのは不敬だ。 ……けれど追っているのが、たかが従者だと 知られてしまったとしたら? そんなことに関わらせてしまったことを 憤られるかもしれない。 ぐるぐるとする思考回路は 先程までの回りはどうしたか 良いという結論を出すことが出来ず。 ] (@51) 2020/09/26(Sat) 22:06:51 |
【見】 病弱貴族 アメリアシェラーフェン王子のお耳に入れるような お話ではございませんが……。 私の、とても大切な人なのです。 [ 一先ず、濁して誤魔化すという手に出た。 後から考えれば騙すことにも見える悪手だが この時はもう、いっぱいいっぱいだったのだ。 ]** (@52) 2020/09/26(Sat) 22:07:03 |
(t17) 2020/09/26(Sat) 22:09:23 |
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