【人】 教育実習生 青柳 慶ー少し前の2年廊下ー [ お化け屋敷に行く前に、タピオカ屋の横を通った。 行く方向的にも、当たり前ではある。 稜が、タピオカに興味を示していたので ミーハー と呟いてみる。 しかし、稜自身は全く気にしておらず、 先に飲んで行こう、と引っ張られた ] 「慶先生!」 はいはい。飲んでんなぁ…… 「美味しいから飲みなよー」 先生甘いの苦手なんだよ。 稜くん、長い列は後からにしてマジ。 [ 店内でのんびりタピオカを楽しんでいた 生徒たちに別れを告げるように 稜のワイシャツを引っ張って2-A へ。 終わったらタピオカ屋に戻ろうと、 約束をして。 飲む予定はないが、 バンドまでの間の話し相手くらいは、 彼もしてくれるだろうと思っていたから ] (147) 2020/06/19(Fri) 0:28:41 |
【人】 教育実習生 青柳 慶ー2-Aをでて2-Cタピオカ屋ー [ というわけで、戻ってきた。 流石は流行りのタピオカ。 大盛況そのもの。 席に座ること自体は簡単にできたが、 オーダーをかけるのが一苦労だった ] 稜くんがんば。 「なんで???つか、なに携帯見てんの」 まぁ…色々? [ この学園にいる人間で、 慶の連絡先を知る人物はそんなにいない。 大学の友人たちからの連絡が ちらほらときているだけ。 教育実習に行っているメンツは、 息絶え絶えらしい。 みんな地元に戻ってるのもあって、 楽しんでいるらしいけれど、 苦労しかないと言っている彼らに、 文化祭の写真を後で送ってやろう。 そんな風に少しだけ考えて、 叔母に今度遊びに行く、と 連絡を入れる ] (148) 2020/06/19(Fri) 0:30:20 |
【人】 教育実習生 青柳 慶 [ その間に、稜は何とか注文をかけることが できたらしく、慶に声をかけてきた ] 「よくお化け屋敷で全く驚かなかったな?」 稜くん見てたほうが驚いたわ。 ビビリな稜くん、モテるよ絶対 「学生に手を出すほどじゃねぇよ。 それより、市川とは?」 それなり。…それなりだよ。 「お前ら、僕が来た時から 校内で知らない奴いない系だったもんな」 勝手に、広まっただけ。 まぁ、でも……今となっては、 早い段階で言っててよかったのかも。 「校内行事、滅多に離れなかったの覚えてる?」 多分離れたの…修学旅行の風呂くらい。 「マジかぁ……」 (149) 2020/06/19(Fri) 0:30:59 |
【人】 教育実習生 青柳 慶ー独白ー [ 市川 唄 - Ichikawa Uta - 1-A,2-A,そして3-Aに籍があり 出席番号は3年間20番だった。 慶が、高校1年の5月はじめに、 初めて声をかけた女子生徒。 病院に2週間に1回行かなければ いけなかった、女子生徒。 そして、慶が3年間一緒に時間を過ごした ... 最愛だった 彼女 。慶が高校3年間で1番口にしたことは、 『唄、何がしたい?』 だろうと、自覚している。 文化祭、体育祭、修学旅行。 何をするにも、慶は唄と一緒にいた ] (150) 2020/06/19(Fri) 0:34:03 |
【人】 教育実習生 青柳 慶 なぁ唄。 「はい、なんです?」 将来の夢とかってある? 「勿論。化学の先生!」 わー、唄先生すごーい。 「慶くんは?」 ……じゃぁ、俺は生物の先生。 「苦手なのに?」 [ 高2の2学期くらいの中間考査の勉強中。 化学教室で2人で勉強していたときがあった。 そのときに、ふと聞いてみたこと。 彼女は化学が得意で、 どうにかやってこの楽しさを教えたいと 思うようになって、教師になりたいらしい。 彼は、生物が苦手だった。 赤点はとらないけれど、苦手な分野だと 一気に覚えが悪くなるタイプ。 だからあのとき、彼女は不思議そうに 彼の返答を聞いていた ] (151) 2020/06/19(Fri) 1:31:21 |
【人】 教育実習生 青柳 慶 同じ教科だと一緒の学校に 採用されない可能性あるだろ? 「だから、慶くんは頑張って生物の先生になると」 楽しそうに授業の準備してる、唄先生見たいし。 「なら、生物の勉強時間増やします?」 ………増やすしかないかも。 「それでは、今回の目標点数をもう少しあげましょう」 [ 成績が悪い方ではなかった彼も、 彼女のちょっとした意地悪な部分には お手上げだった。 でも、いつもはバスケ部の一員として 活動して、彼女と過ごすことができる 数少ないタイミングだったから、 試験も嫌な物だと思うことが 徐々に減っていた気さえしていた ] (152) 2020/06/19(Fri) 1:33:01 |
【人】 教育実習生 青柳 慶[ 昼休みに体育館に行って、 シュート練習をするところに、 彼女が一緒に遊びに来ることもよくあった。 彼女はコーチ向きで、 よく姿勢を見てくれていた。 知らないことも調べて次の日には 彼より詳しくなったこともあった。 試合には、体調が良ければ来るという約束で 10回に1回くらいの頻度で 応援に来てくれていた彼女。 両親の付き添い付きだったから、 彼女との付き合いも、 自然と家族ぐるみになっていった ] (153) 2020/06/19(Fri) 1:41:30 |
【人】 教育実習生 青柳 慶ー2-Cー [ はっとして、稜のほうを見ると、 彼は到着したタピオカに夢中だった。 お陰様で、慶が昔のことを思い出していた 数分の間のことは、誰にも気づかれていない ……はず。 タピオカ。 高校生の時に2人で並んで買った。 でも、あまりにも量が多くて、 2人でやっと1本を飲み干したくらい。 お化け屋敷は、流石に彼女の病気もあって 行くことは叶わなかったけど、 治ったら、行ってみようと言っていた場所。 バンドは、彼女の方が好きだった。 Two winsも、彼女から。 人混みを避けるために、 体育館後方から小さなバンドマンたちを 見ていたことが懐かしい。 コスプレカフェ。 2年の模擬店だった。 彼女が作ってくれた衣装に、 歓喜し、盛り上がった ] (154) 2020/06/19(Fri) 2:08:27 |
【人】 教育実習生 青柳 慶稜くん、めっちゃどうでもいいこと言っていい? 「あんまよくないけど何?」 タピオカって、砂糖の量にもよるけど、 1本300キロカロリーくらいあるヤツがあるんだって。 [ それを伝えると、 稜が少し飲むスピードを抑え始めた。 ハンバーガー1つ分のカロリーを 消費する運動量というのは、 馬鹿にできない。 面白い先生だな、と思いながら、 慶はこの教室で少し時間を潰す。 もし、玄森がタピオカ屋に来たなら、 一緒にバンドを見にいくだろうし、 彼女が現れなければ、 バンドが終わり次第、展示室の方に 向かうことになるだろう ]* (155) 2020/06/19(Fri) 2:16:13 |
教育実習生 青柳 慶は、メモを貼った。 (a24) 2020/06/19(Fri) 2:55:59 |
【人】 教育実習生 青柳 慶−体育館− [ 相変わらずの人気。 Two winsのメンバーを見ていると、 目的の人物が いた。 誰も、ベースの名前を呼ぶ人間が… いないわけではなさそうだった。 知っている人間は知っていた。 でも、他のメンバーに比べて、 呼ぶ声は小さく、本人には届いていないかも ] なぁなぁ、あのベースって 「イチくん?あ、先生も一緒に呼ぼうよ!」 イチって言うんだ。…よっしゃ、せーので叫ぶぞ? 「いいよー!せーのっ」 (200) 2020/06/19(Fri) 12:44:57 |
【人】 教育実習生 青柳 慶イチーーー! [ MCに入った直後くらいだろうか。 女子生徒数人と一緒に、彼の名前を呼んでみた。 Two winsのポーズを少し照れ臭そうに とって笑っている彼に黄色い声援が 飛んでいく。>>177 MC前に歌われた1曲は、 密かに慶の胸に突き刺さっていた。 涙が出そうになるところを、 矢川の名前を呼ぶことで 堰き止めた、というところ ] いいじゃん、青春ってか…… 後悔ない学祭にできてる感じ。 [ ステージの上で輝いている彼らは、 見ているものを魅了する。 走り出したら止まらない。 それでいい。 後ろなんて振り返るな。 残りの曲も、楽しもう ]* (201) 2020/06/19(Fri) 12:45:07 |
教育実習生 青柳 慶は、メモを貼った。 (a25) 2020/06/19(Fri) 12:47:32 |
【人】 教育実習生 青柳 慶−移動中− [ ライブを楽しんだあと、 どうやら何か他の演奏があるらしかった。 舞台の袖がガヤガヤと忙しく 機材を撤去しつつ、 舞台上を整備していたから。 どうしようかと考えつつも、 彼は約束を果たすために、 体育館を後にした。 もし、出番があのタバコの香りを 纏っていた生徒だと分かっていれば、 そこにもう少しだけいたかもしれなかったが。>>221 雨は、少し落ち着いていた。 それでも、微妙に風が吹くと顔にかかる。 それもまぁ、甘んじて受けとめれば 彼は待ち合わせ、とまではいかないけれど 約束していた朝会った展示室へと 彼は向かった ] (226) 2020/06/19(Fri) 18:17:54 |
【人】 教育実習生 青柳 慶−理科準備室− [ 彼女はまだ来ないだろうと思い、 少し片付けの手伝いを始めることにした。 化学教師の馬渡が、化学部の研究ショーの 片付けをしていたのが目に入ったのも ひとつの理由である ] 「懐かしいなぁ。バスケ部だった青柳が、 まさか化学部の手伝いしたときのこと、覚えてるか?」 忘れた。 「市川、すごく楽しそうだったなぁ」 先生、マジで…… 「あれを見て、入部決めたやつもいたんだ。 だから、お前たちには感謝してもしきれない」 ……唄も、休みがちなのに部長させてくれた先生にいっつも感謝ばっかり言ってたよ。 「あれは、部員の総意だったから私がどうの、ということじゃぁない。少しでも楽しんでくれた、市川がうちの部の象徴になったわけで」 [ もし玄森が声をかけてきたら、 彼は適当なところで片付けを切り上げて 彼女に近くのだろう ]* (228) 2020/06/19(Fri) 18:50:16 |
教育実習生 青柳 慶は、メモを貼った。 (a28) 2020/06/19(Fri) 18:51:48 |
教育実習生 青柳 慶は、メモを貼った。 (a31) 2020/06/19(Fri) 20:26:32 |
【人】 教育実習生 青柳 慶−理科準備室− 「生物の教師になるとか言ったときは驚いた」 生物苦手のくせにって? 「そうそう。どうせなら2人で…」 どうした、先生? 「玄森が来てるよ」 [ 笑いながら、昔の話をしていると、 馬渡が開いた扉の方を指差した。 彼女が来たらしい。 それじゃ、と馬渡が部屋から出て行った。 気を遣われてしまったような気がする。 近くの椅子をふたつおいて、 彼女に片方の椅子を促す ] 文化祭はどうだった?* (245) 2020/06/19(Fri) 21:07:30 |
【人】 教育実習生 青柳 慶−準備室− [ 単純な質問に、彼女はこういった。 “終わってほしくないのに 終わるところを見たいと思った” 不思議な感覚。 文化祭ならでは、と思う。 でも、彼もその感覚を味わったことがあるから、 すごく分かる。 そして、続け様に もっと彼といたかった、という本音も 聞かされてしまった ] こんな先生と? そりゃまた、どうしちゃった?* [ 動揺することはない。 ただ、気になって聞くだけ ]* (248) 2020/06/19(Fri) 21:39:20 |
教育実習生 青柳 慶は、メモを貼った。 (a37) 2020/06/19(Fri) 21:41:00 |
【人】 教育実習生 青柳 慶−理科準備室− [ 彼女は、 あの子のように とても強い。しっかりと、好き、と言われてしまった。>>253 教師と生徒ではないから、 真面目に考えることはできる。 動揺することなく、 まずは……ありがとうから ] ありがと。真っ直ぐ言われると、 流石に照れる。 ……どうして好きになってくれたの? [ 理由が気になる。彼女の場合、 容姿が良かったからなんて理由ではないと、 思っているけれど、 答えを出す前に、まずはゆっくりと 段階を挟んでいこう ]* (260) 2020/06/19(Fri) 22:05:30 |
【人】 教育実習生 青柳 慶−理科準備室− [ 先生だから、と言われてしまった。 そんな彼女を重ねてしまった。 あの日の彼女と 流石に、よくないと思って 頭を軽く振った ] 俺だから、かぁ。 どうすっか………… 別に、彼女がいるわけでもないから、 断る理由はないけど…… [ “でも、多分まだ早すぎる。 お互いに、何も知らないから。“ もし、彼女にこう言ったら 泣いてしまうだろうか。 それは、避けたいと思って 違うことを口にする ] 俺ね、元々…… 生物の教師になるために 教育学部に入ったんだ。* (263) 2020/06/19(Fri) 22:41:38 |
【人】 教育実習生 青柳 慶【唄が、倒れた】 [ その連絡をみたとき、 2人は新しい夏を迎えていた。 一緒の学校で一緒の学部に やっと、慣れてきた頃のこと。 連絡をもらった時は、 まだ授業を受ける前だった。 連絡をくれた唄の父親に電話をかけて、 彼女の容体を確認する ] 唄は…… 『いつ、きてもおかしくないと言われたよ』 あの、俺………… 『君にも、来てほしい。住所は送っておくよ』 ありがとうございます!!! [ 病院の住所をもらった彼は、 今日の授業に関わる全ての教授たちに それぞれメールを入れた。 どうせ、見ないだろうと思って、 同じクラスを取っている友人にも 念のため連絡を入れて、 彼の母親と一緒に病院へ向かった ] (265) 2020/06/19(Fri) 23:09:45 |
【人】 教育実習生 青柳 慶 [ 病院へ行けば出入り口に、 彼女の母親が待っていた。 彼の母親が我先にと駆け寄って、 彼女を慰める。 高校3年間の間で、 両親たちが仲良くなることは 容易に想像できるだろう。 彼女の両親は慶のことを息子のように、 彼の両親は唄のことを娘のように、 可愛がってくれる存在になっていた ] [ 病室へと3人で戻れば、 彼女の父親がそばに座って 唄の髪をそっと撫でている光景が 目に入った。 小さな我が子をあやすような、 そんな優しい手の動き。 それに倣うかのように 病室に響く心電図モニターの音 ] (267) 2020/06/19(Fri) 23:10:19 |
【人】 教育実習生 青柳 慶 「唄ちゃん、少し疲れが溜まってたのかしら」 [ 彼の母親が、何事もないように眠っている 彼女の表情を見て呟いた。 それを聞いた彼女の両親は、 怒るわけでもなく、少し笑っていた ] 「大学生活が楽しいって、言ってたものね」 「あぁ。毎日毎日、大学から帰ってきたら 部屋に篭ってまた勉強して、高校生の時よりも 明るくなってた気がするよ」 「それに比べて慶といえば…大学でもまたバスケして、 更にはバイトまで始めちゃって、 唄ちゃんとの時間作ってあげてなかったでしょ?」 作ったし。バイトがある時以外は、 行きも帰りも一緒に行ってたし、 偶にデートだって……! って、何喋らせてるわけ?! [ 病室の中だというのに、笑い声に包まれていた。 ここ最近は、医師からも問題ないと言われ、 徐々に回復傾向にあったため、 もう少ししたら、目を覚まして また元気になって一緒に授業を受けられるだろう。 彼は、眠っている彼女を見ながら、 密かに思っていた ] (271) 2020/06/19(Fri) 23:11:53 |
【人】 教育実習生 青柳 慶 [ 時々、看護師や医師が容体を確認して、 目を覚ましたら、声をかけてくださいと 何度も言われてしまった ] 唄、夏休みどこいこっか。 「え、なに旅行?」 普通に、日帰りな!! 「旅行なんて、いつ以来かしら…」 「唄が病気になってると分かってからは、 全くと言っていいほど行ってなかったね」 「家族総出でどう??」 「いいわね!それなら、緊急の時でも!」 [ まだ何も言ってないのに、 子供より先に話を進めていく親も、 この世の中にはいる。 でも、それは悪いことばかりじゃない ] (272) 2020/06/19(Fri) 23:12:51 |
【人】 教育実習生 青柳 慶「ん………………あ、れ……」 「…唄ちゃん?」 「唄!」 先生呼んでくる!! [ 唄が、目を覚ました。 それだけで、心がホッとした。 走りたい気持ちを最大限に抑え、 ナースステーションに行って 唄が目を覚ましたことを伝えると、 医師を連れて行くから、と 言われた。 今日1日は入院になるだろうが、 そんなに長く入院することはない。 何故か、そう思えた。 でも、現実はそう甘くはない ] 「慶くん、…ごめんね?」 唄……。また、元気になって、学校行こう? 「行きたい……。私まだ、慶くんと… 思い出、沢山作りたいです……」 そんな弱気になるなって。大丈夫だって。 (273) 2020/06/19(Fri) 23:13:40 |
【人】 教育実習生 青柳 慶 [ 時間は刻一刻と過ぎ、仕事に行っていた 彼の父親さえも来てしまった。 彼の手には、手土産と言わんばかりの 缶コーヒー類が入ったコンビニの袋。 今は、その優しさが心に染みる。 彼の父親は、寝たままの唄を見て、 あたふたし始めたが、 少し疲れて眠っただけ、と伝えると 彼女の父親と彼を連れて 食事を買いにいこう、と明るく振る舞った ] 「何か、おにぎりでも買ってこよう」 「梅かツナマヨでお願いします」 「お母さんはエビマヨで!」 はいはい。すぐ戻るよ。 [ 疲れて眠っている唄を目に焼き付けて 男性陣は、購買へと足を運んだ。 コンビニとの提携ということで 指定されたものはしっかり売っていた。 慶も、サンドイッチとおにぎり、 それと飲み物を父親に奢ってもらう ] (275) 2020/06/19(Fri) 23:14:17 |
【人】 教育実習生 青柳 慶「唄、とっても楽しそうに過ごしていたね」 本人も、大学までいけるとは思ってなかったって 驚いてましたよ。夏まで、よくがんばったと思う。 「考査前だろう?大丈夫?」 大丈夫ですよ。まだ余裕はあるんで。 レポートとかのほうが死にそうです。 「ちゃんとやれよ?」 やってるっつーの。 [ 男というのは、年齢差があっても やいやいやれるものなのだと、 このとき、改めて思った。 唄の病室に戻ると、 彼女が目を覚ましていたらしく、 女子トークのようなものをしていた ] 「あら、ありがとう男性陣」 「何の話?」 「秘密よ秘密。ね、2人とも」 (276) 2020/06/19(Fri) 23:15:23 |
【人】 教育実習生 青柳 慶[ 彼女の父親が彼女の母親に質問をしたが、 はぐらかされてしまった。 いつか、時が来たら聞かせてあげる、 などと言われては女子特有のことだと、 男子も特に多くは聞かなかった。 他愛もない話をして、 また時間を見つけて会いにくる、と 伝えて帰れたらどれだけよかっただろう ] 「先生!市川さんの容体が!!」 唄!……唄!!! [ 食事を部屋で摂っていたら、 いきなりの話だった。 心電図モニターがいきなり止まった。 ナースコールで看護師を呼び、 病室は騒然とした。 心臓マッサージの甲斐もあり、 1度、彼女は戻ってきた。 しかし、彼女は悟っていた。 もう後がないと ] (277) 2020/06/19(Fri) 23:16:12 |
【人】 教育実習生 青柳 慶「け、い…くん……」 唄、……なぁ、…なぁ……まだ、だって。 「……あ、い…して……る……」 行かないで、唄……。お願いだから………… 「ずっと、…一緒……だよ……」 [ 唄の手を両手で包むようにぎゅっと握れば、 息をするのもやっとの彼女が、 細々と、言葉を紡ぐ。 いつかくると、思っていた。 でも、こないでほしいと切に願っていた。 彼女は笑顔のまま、 天使に連れて行かれてしまった。 唄の両親は、もう蘇生を望まず、 慶の両親は、そっと廊下へ。 慶は、冷たくなっていく彼女の手をまだ握って、 涙を堪え、彼女の耳元で あ い し て る と囁き、酸素マスクの外れた彼女の唇に、 口づけを落とした ] (278) 2020/06/19(Fri) 23:16:38 |
【人】 教育実習生 青柳 慶−理科準備室− [ 少し、驚いている彼女が視界に入った。 そんなことを感じながら、 高校3年間付き合っていた彼女の話、>>150 彼女と2人で教師を目指すことになった話、>>151 そして、そのあとの話を彼女に軽く話した >>265->>278 ] というわけで、元々得意だった化学に 戻ったってわけ。 [ 彼は、多分まだ彼女を引きずっている。 それでもいいなら、 友達から始めてもいい。 目頭が熱くなってきているような 感じがしているけれど、まだ泣けない ] だから、………… 友達から、始めてもいいって 思ってくれるなら、 今度の日曜日に動きやすい服で、 ここに来てほしい。 [ 彼は学園とは違う場所らしき 駅の名前をポケットの中にあった紙に書いて、 彼女に渡して、朝のようにまた先に席を立つ ]* (285) 2020/06/19(Fri) 23:24:38 |
(a40) 2020/06/19(Fri) 23:47:00 |
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