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【人】 狡兎 ツィオ>>13 ストレガさん 【街中】 「大きなため息だ、でも分かるよ、理由。 俺も一緒に探そうじゃないか、ストレガさん」 偶然というには余りにも作為的なタイミングで顔を表す、 軽薄な笑みを張りつかせた同じファミリーの同胞の顔があった。 ニコニコと相手の顔を覗き込み、 「そろそろ、キミという天使が天国から降りて来たときに、 無くしてしまった背中の羽を探すことに決めたとみた。 俺の大好きな天使が天国に帰ってしまうのは寂しいけれど、 地上では少しばかりキミの魅力は輝きが大きすぎたもんな。 ぜひとも、天国に帰るときは俺も連れていってほしいな」 どうかな。 地上で最後の思い出に、この後食事でも。 (15) 2022/08/09(Tue) 1:28:26 |
【人】 狡兎 ツィオ>>24 ストレガさん 言われて、気づいたように時計を見て、 「30秒!」 「ワオ、奇遇だね! 俺の時計もキミに出会ってから30秒進んでるよ。 時間の進み方が全く同じなんて、 俺たち気が合うんじゃない?。 そうか、ありがとう、 断られたことですぐに誘えるチャンスがもらえたと思おう」 相手の怒りに対して両手を広げて降参を示し。 「信心深いんだね。それとも義理堅いのかな。 キミの意外な一面を見れて俺は嬉しいけど、命も惜しい、素直に謝っておこう」 と同時に、ここでそれに対しての冷徹な怒りを見せるなら、 ――彼女は少なくとも白側に傾いたな。と内心で思う。 ツィオは、敵味方関係なく、大蛇の頭を落とした相手を探している。 「食事の誘いは断られたとして、 気分を害したお詫びとしてならどうだい?」 (25) 2022/08/09(Tue) 14:18:13 |
【人】 狡兎 ツィオ>>39 リカルド 「お仕事帰りの"お嬢さん"、お隣よろしいですか? もし、このような催しが初めてということでしたら、 よろしければ、エスコートなどして差し上げましょうか」 物陰から現れると慇懃無礼に恭しく礼をしてみせる。 祭りの中で彼を発見したのも面白ければ、 さらにはスーツで参加していることも面白い。 軽薄な笑みを顔に張り付けたまま現れた男は、肩を竦めた。 「緩めるのはネクタイじゃなくて顔だな。 とてもじゃないが祭りに遊びに来たやつには見えないぞ。 視察のつもりならワインの偽物の一本でも持ちなよリック」 透明なカップに入れたただの水を手渡しながら、 二人きりのときにしか使わない昔の呼び名で呼ぶ。 「それとも、待ち合わせか、 まさか一人で祭りを楽しむつもりだったか?」 (43) 2022/08/10(Wed) 0:38:17 |
【人】 狡兎 ツィオ>>45 リカルド 「おっと、随分と所在なさげだったものだから、 田舎上がりのお嬢さんかと思って声掛けたんだが」 軽口は相手の言葉とは対称的に、 普段から担う仕事も違えば、 その仕事に対する適正も全く逆。 同じファミリーの一員という繋がりがなければ、 凡そこうやって会話をしそうもない二人が肩を並べる。 笑いながら、相手に合わせるようにして煙草を咥え、 相手の肩を指で叩くと、至極嫌そうに火をくれた。 「アルコールも女も、上の招集の枷とはリックらしい。 とことん向いてないな、こういう場所に」 紫煙を吐き出して、口の端で嗤う。 煙に軽く酩酊した顔で祭りを眺めながら。 「あー、いいお尻してるねえ、あの子……。 なあ、リック。マウロが言ってたが。 今回の犯行者が"内側"に居たらどうする」 裏切り者が存在していたら、どうする? 世間話とシームレスに、そんな核心めいたことを尋ねた。 (48) 2022/08/10(Wed) 1:35:00 |
【人】 狡兎 ツィオ>>50 リカルド 「へえ、昔に比べたら随分と瀟洒な返しするようになったな」 ・・ あのリックが、と思えば互いに背も伸びるはずだと嗤う。 舌が回るようになったのならばあの上司と付き合うこともまあ、 こいつにとって悪くはないことなのだろうと思った。 「見分を広げるためにも、また付き合いなよ。 リックの言うところの、益体のない女付き合いにさ。 全く嬉しくないだろうが、俺から見てもお前の顔は、 商売女ほど忘れてた夢を思い出す顔をしているからな」 からかうように言うと、続く返答に目を細める。 成程、随分と腹芸も上手くなったな。 その可能性を誰より先に思い当っていて、 あれだけ冷静な指示を飛ばせるとは。教育の賜物か? 「……手を汚したやつが別にいるにしろ、 恐らく、十中八九内部に手引きした奴がいる。 可能なら。マウロより先にそれを見つけてくれ。 内部に対してだけ、あいつに口火を切らせるな。 ……口火を切ったやつは多分無事でいられない。 適当な、死んでもいいやつを当ててくれ」 軽薄な笑みのまま、瞳の奥にだけ真剣みをにじませ言う。 「昔のよしみの範囲でいい。 苦労掛けるな、Sig.babysitter」 (57) 2022/08/10(Wed) 15:06:49 |
【人】 狡兎 ツィオ>>60 リカルド ――苦笑いと共に吐き出した紫煙の向こうに、 かつての三人の姿がある。 薄暗い孤児院に――三人の子供。 正義漢と、捻くれ者と、変わり者。 こんな形でまた同じ釜の飯を食うとは思っていなかったし、 それを悲劇と名付けることも喜劇と名付けることも、 俺たち以外の誰かの自由だ。 「お前が必要なくとも、 お前を必要とする女が要るんだよ。世の中にはな」 お前が誰かを必要としなくなるほど優秀になっても、 誰かがお前を必要とするのと同じようにな。 「マウロはあれでそれでも構わないって言うんだろうけどな。 ちょっとばかり寝覚めが悪いだろ、お互いに。 祭りのたびに居なくなった男の顔を思い出すなんて、 俺は少なくとも真っ平だからな」 二、三歩歩きだして、酒杯を片手に振り返り、 「ハハ、リック、お前はもう少し、男にしろ女にしろ 迷惑をかける奴が何が楽しくて迷惑かけてるのか、 bello いい機会だから考えるべきじゃないかな、色男!」 酔っているのかそうでないのか、 少なくとも上機嫌に楽しそうに言って去っていった。 (66) 2022/08/10(Wed) 18:45:05 |
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