116 演劇の村 第三幕 「竹取物語」
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| 素子はボールの行方を注意深く追う。 圧倒的エースアタッカー。攻撃の絶対的存在。 すらりとした長躯。コートにそびえ立つ竹。 今日も火を吹くようなアタックで壁を蹴散らすに違いない──。 誰もがそう思っていた。だが素子には違和感があった。 自分で見下ろすのも遠い、自分の膝に。否、節に。 節の内側に、何か小さな異物が侵入している気がしてならない。 (8) 2021/12/18(Sat) 9:15:13 |
| さらに該当の竹肌はうっすら明るく、内から発光しているようにも見える。昨年入れたプレートか…? まさか。あれは右のくるぶし…否、もっと地面に近い節に入れたはずだった。
監督に話し、チームドクターに見せなくては。 わかってはいるが気が重い。 (10) 2021/12/18(Sat) 9:25:07 |
| 半月板損傷か…? 素子はいい歳だ。加齢により膝の半月が傷つきやすくなっている。だが、認めたくない。 京に竹林あり。否、都に竹林といふものありにけり。 國を超え天下に轟きし名だ。ベンチで休む訳にはいかない。 素子は熱をもって光る節に目で訴えかけた。 >>7 どうかもう少しの間、耐えて… (13) 2021/12/18(Sat) 9:45:56 |
| 素子は膝の半月板から振動を感じた >>15確かに違和感はあるが、痛みを生む異物ではない むしろ節々が軽くなってくるような。 今ならいくらでも飛べる気がする── 「おおー!!竹林、マイナステンポのバックアタック!!高さなのか!!??浮遊なのか!!?? もうなんでもいい!!!鮮やかなバックアタックを決めました!!!」 (21) 2021/12/18(Sat) 13:06:04 |
| 素子はふわりと着地する。 節の光が一際強くなり、サポートを巻いていても観客に気付かれそうだ。そう、これは、3寸ほどの何かが半月板の上に乗っている感覚。なんだか心強い。否、いとうつくしい。 誰かに相談すべきか。このままでもいいのではないか──。* 以後ノープランなのでダレカ助けてクダサイ (23) 2021/12/18(Sat) 13:29:34 |
| 素子は麻酔から醒めた。 >>32 ヤブ医者、否、竹藪流し麺狂いの元企業戦士が半月板に乗っていた異物を取り出してくれたようだ。いとやさし。 異物は美しい娘に育っていたが、ただならぬ力を秘めていることを素子は身をもって感じていた。それに一度は我が節に宿した子、それは我が子も同然ではないか。 もうしばし、この家で安静にしていなくてはならない。 >>67 >>75おじいさま、おばあさま、素子もかわうぃー子の成長を見届けます!!!ごはんおかわりしていいですか!!! (78) 2021/12/19(Sun) 2:09:45 |
| >>91 おじいさま 5km先でスタンドバイしてますが、まだおうどん流れてきません!!!ブラックバスが泳いできてます!!!
我々のかわうぃーかぐやは無事ですか??? >>112 心配なので素子もお宅にお邪魔していたいのですが… おばあさまのレシーブ、おじいさまのトス、素子のアタックで鬼を蹴散らしてバイブス上げていけます!!!
家の周りにネット張りますね!?!?
(125) 2021/12/19(Sun) 21:29:29 |
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