【人】 3年生 黒崎 柚樹["遠足"。…………確かに。 菓子だのペットボトルだのを手に皆でバスに乗り、山深い美術館へ。 いつもの大学生活ではまず訪れないこんなイベントは、正しく"遠足"に違いない。 渡葉田さんの言葉 >>0 に楽しげに応じている武藤君 >>8 の常通りの陽気な喋りに、ごく軽く眼を細めた。] いや、寝れなかったとかはないけど……、 寝る前に美術館のサイトとかは、見てたかな。 "も"って、武藤君は眠れなかったの? ["くっきー"という謎の呼称 >>9 は、最初こそ驚いて硬直していたけれど、彼なりの社交術なのだと理解して受け入れている。別に、嫌な気持ちはしなかったし。 トラックを駆ける足はあれほど軽く動くのに、口と気持ちはそうは軽く動いてくれない自分は、誰かをあだ名で呼ぶなんてこと、ついぞしたことはない。] (11) 2022/09/01(Thu) 9:26:47 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹[武藤君に続いてバスに乗り込めば、まだ誰かと並んで座らねばならないほどの席の埋まり具合でもなくて。 どうしようかなと少し逡巡した後、私は最後列の横並び席の左端に腰を下ろしたのだった。 風景が良く見えるかな、と思って。**] (12) 2022/09/01(Thu) 9:28:07 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹"家"って……っふ、どんな、豪邸なの。 [確かに、美術館の建物そのものが作品とも言える風な、著名な建築家の手による"森の中の館"は素晴らしいもののようだった。 昨夜ちらりと確認するだけだったつもりが、時間をかけて美術館のサイトを眺め倒してしまったくらいには。 でもそこから"住みたい" >>19 という欲には到底繋がらなくて、どんな発想してるのと、くすりと笑いが零れてしまう。] …………じゃあ…武藤、って呼ぶ。 [笑った勢い、"トラ"も"トラちゃん♡"も無理だけど、そのくらいならと頷いてしまったものの。 そういえば誰かを呼び捨てになんて、これまでしたことがないことだった。 気付いて俯いた頬に朱が走るのを気付かれる前に彼がバスに乗り込んでしまったのは幸いだったし、気恥ずかしさもあって自分はバスの奥へ奥へと進んでしまったわけだけど。] (22) 2022/09/01(Thu) 11:25:44 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹[なのに、当人が自分のすぐ横、同じ列にどかりと座るとか。 挙げ句、"補助席使ってみたい"とか。 色々飽和しすぎて、笑い出してしまった。] ね、その場所、"番長席"って言わない……? ふ、くく、似合うね……武藤にすごく似合う……、 ふふ、ははっ。 [番長席のその隣は誰の席なんだとかは、全く知らない事だけど。でも、補助席は"パシリ"が座る席、だよね?**] (23) 2022/09/01(Thu) 11:27:16 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹…………っ。 ["風邪でもひいたか"と心配気な声音で小泉さんに告げられ >>28 、おかしな声が出そうになった。] ャ、あのっ、ハイ、大丈夫です……! [声が上擦ってしまったのは、至極愛らしい"ネコチャンパン"をガン見していたのに気付かれたと思ったから。 顔に朱を走らせた先輩にやっぱり気付かれたと思ったし、なんなら自分に少女趣味があることまで見透かされた気がして、こちらも挙動不審になりながら首をぶんぶんと横に振る…………のが、縦運動方向にベクトルを変えたのは、小泉さんの次の言葉が耳に届いたからだ。 "進んで買ったものじゃねえ" ええ、自分も、自分も進んで買ったりはしませんから! したいですけども! 互いの胸に方向の違う共感じみたものが走ったことに、周囲はもとより当人たちも気付くことは無いのだろうけれど。] (40) 2022/09/01(Thu) 15:15:05 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹[────そのパン屋さん、どこですか。 聞いてみたいと思った。 けれど、今聞く事でもないなと思い直し、座席に深く座り直した。**] (41) 2022/09/01(Thu) 15:15:47 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹[この研究室での課外授業は、これが全くの初めてというわけではなかった。 大学お膝元の街中でのフィールドワーク的なものがいくらかあって、それらのレポート提出が単位取得の大きな要素の1つになっているということで、自分のように通常開催のゼミへの出席頻度が芳しくない学生でも研究室に在籍できるという便宜が図られている。 頭を動かすより身体を動かす方が性に合っている自分には、ここはとても居心地の良い研究室だった。 けれど、これほどに"遠足"じみたものは、今学期においてはこれが初めての事。 皆で移動する必要があるということは、こうして会話する機会も増えることなんだなと、今、自分は現在進行形で思い知っているところだ。 ゼミの課題に関する事以外で初めてまともに話した気がする、同級の男のころころとよく回る口に感心していた……んだけど。] (48) 2022/09/01(Thu) 16:30:49 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹…………へ…っ? [先 >>40 に続いて、また変な声が出た。 "笑うとかわいい"とか >>44 、武藤は何を言ってるんだか。] ……や、かわいいとか。 ないでしょ……。 [怒ったわけじゃない。 悲しんだわけでもない。 ただただ、"ちがうでしょ?"と、思った。 "かわいい"っていうのは、渡葉田さんみたいな。 撫でたくなるようなふわふわの髪だったり、 いかにも柔らかそうな白い肌だったり、 華奢な手首の。 今の自分を厭っているわけじゃない。 陸上選手として努力して成果を挙げた自分を誇る気持ちはしっかりある。 けれど、手の届かないものを羨ましいと思う気持ちも否定できない。] (49) 2022/09/01(Thu) 16:32:50 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹そういう殺し文句は、 "気になる女の子"に言ってあげると良いよ。 [武藤が自分を男と思っているだろうことを強く確信しながら、さらりとそう返し。 その後、こちゃこちゃとパンだたけのこだきのこだと食べ物の話ばかりを繰り出していた傍らの男の口がぴたりと止まったところで、再びちらりと視線を向けた。] 麦茶、2本あるから1本飲む? [集合場所に向かう途中のスーパーで2本150円だった、ペットボトル入り麦茶。 お得感重視でうっかり買ってしまったけれど、見慣れぬメーカーだった分、正直、独特な香料臭さが鼻についていまいち美味しくない。] あまり美味しくないけど、それでも良ければ。 [美味しくないから減りもしない。 そうぼやきながら、まだ8割以上も残っている自分の麦茶に口を付けた。**] (53) 2022/09/01(Thu) 16:38:42 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― 回想・いつかの喫煙所 ―― [松本さんは、学年としては1つ下だけれど、自分よりも年上だ。 学生というよりむしろ助教授あたりに近い雰囲気の、いつも気怠気な風な人。 人の顔と名前を覚えるのが不得手な自分だけれど、研究室の顔合わせで、彼のことは印象に強く残っていた。] ………………? [その彼の姿を学内の喫煙所で認めて、講義合間の移動中だった足を留める。 慣れた風情で旨そうに煙草を喫んでいる姿に、1学年下なら未成年では?という思いが一瞬過り、いやでもあきらか成人している風体だよねと思い直し。 多分、全部顔に出てしまっていたんだろう。 懇親会は欠席していたからカミングアウト >>7 も何も知らない自分へと、彼がのそりと近づいて来て、その時に、彼がそこそこは年上な事を、知るに至ったのだった。] (60) 2022/09/01(Thu) 17:29:23 |
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。 (a10) 2022/09/01(Thu) 17:42:12 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹["ゆずちゃんせんぱい"という、全く聞き慣れない呼称に何度か瞬きながら顔を上げれば、後輩の今泉さんの顔があった。>>67 同じ出身高であることは、彼女本人が口にしていたから知っている。 今期初ゼミでの自己紹介時、なんとなく内部進学だ外部進学だと出身高を口にする流れになっていたから、それに乗った形だったんだと思う。 申し訳ないことに、自分の側は高校時代の彼女の存在を全く記憶に残していなかったのだけれど。 でも彼女は自分の事を知っていたようで、何かと話しかけてきてくれるし、ゼミを休まなければいけなかった時の配布資料は彼女が保管してくれていた。 いかにも今風の、かわいい──そう、彼女みたいなのこそ正しく"かわいい"というものだろう?──女の子。] (87) 2022/09/01(Thu) 20:31:23 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹げき、あま…………? [それはすごい名前だねと首を傾げたら、華やかな声が前方からもう1つ増えた。>>79 スイーツに興味はあれど、甘系飲み物は苦手だから目を滑らせていたけれど、どうやらそれは巷で人気の品らしく。 ふうん、と再び首を傾ける自分は、女子の前だと高校時代のノリでどうしても"王子様然"としてしまいそうになる自分を自覚する。 そりゃあ、高校3年間。 ]"柚樹様"には ファストフードのシェイクなんて似合わない、とか。 "王子様"は 大きなリボンつきのキャミソールなんて着ない、とか。 妙な理想と期待を押しつけられて、 色々面倒になってそんな御期待に応えていたら、 嫌でも板についてしまうというもので。 (89) 2022/09/01(Thu) 20:32:48 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹動いてるバスの中だと危ないし。 バス降りてまだ余ってたら、味見させて欲しいな。 激甘練乳ミルクティー。 [作り慣れた笑顔で応えてしまう。 ……おかしいな。 自分は、女と認識されたがってるはずなのに。 男と思ってくれている(に違いない)武藤あたりと話している方が、気が楽だ、なんて、な。*] (90) 2022/09/01(Thu) 20:34:00 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹>>85 >>88 >>91 [マイクロバスの最後列に、額にグラサンの派手髪男を中心に、ピアスに黒マスクという見た目不審者な男と目付き悪い自分が並んでるとか、これ見た目、正しく番長グループなんじゃないかなあ……なんて思いつつ。] ……たけのこ、残ってる? [言いつつ自分もちゃっかり"平和"箱に手を出させてもらう。] 自販機はともかく、カフェとかレストランとか 寄ってる時間あるのかな。 [これ課外授業なんだし、帰ったらレポート書かなきゃでしょ? けっこう忙しいかもよ、なんて。 のどかなバス旅の道中で口走ってはいけない案件だったかもしれないけれど。] ……ふ、なんでやられキャラ確定なの……。 戦おうよ……っ、ふふっ。 [なんだろう、今日の自分は笑い上戸入ってんのかな。津崎君がぽそりと呟いた言葉がツボに入って、また笑い出してしまったのだった。*] (92) 2022/09/01(Thu) 20:58:10 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹>>103 >>104 >>106 えー……。 イキり屋なの……。 [番長席エリアなのは知ったうえで最後列に来たけれど、イキり屋扱いされてのヴィラン位置だったとは。 まあ正義の味方には到底見えないけどねこの絵面……と心から思いながら、たけのこのラストワン賞はありがたくいただいた。] 山の中の美術館なのに料理も評判いいの? [まあこの御時世、そういう"ウリ"は多くないと集客が見込めないのかもしれないけれど。 "女子力高い"的な事なら、あの後輩女子組が色々知っていそうだななんて、ちらりと思った。] …………2人が行くなら、まあ、行く。レストラン。 [美術館のレストランなんて、一人だったら絶対入らない(入れない)だろうし。 あと、でも、課外授業は授業なんだから展示物もちゃんと見るからね?と釘を刺すことは忘れなかった。*] (107) 2022/09/01(Thu) 21:27:37 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹[そういえば、手元で手持ち無沙汰風に弄んでいるのは、大きなクチバシの鳥の絵が描かれたチョコの箱。 >>71 きのこたけのこ以外にも、まだこんなも持っていたのかと驚くまま、例のがっかり麦茶の対価にと貰ってしまった。 そういえば武藤の鞄からはとことん甘いものしか出て来なかったっけ。 そこまで甘党なの?……と、タイミング良く問えるほどの会話技術を、残念ながら自分はまだ持ち合わせていない。 ……そういえば、少しがっかりした顔、 させてしまった >>68 、な。 "かわいいとか、ないでしょ"と。 拒絶のつもりは無かったけど、結局のところ、武藤に対して"嘘を言うな"的な対応をしてしまったのは事実で。 これが女子から言われる「すてきー」とかだったら、「ありがとう」なんて、てらいない笑顔で言えてしまうのに、本当、色々、ままならない。] (112) 2022/09/01(Thu) 21:48:52 |
黒崎 柚樹は、え?あ……トンネル……え、すごい、綺麗だな…… (a29) 2022/09/01(Thu) 22:22:22 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― 回想・いつかの喫煙所 ―― >>75 ………………。 [自分を"黒崎ちゃん"と呼んできた"後輩"に、軽く目を見開いて無意識に一歩後ずさる。 大学に入学してから、何人かはいたんだ。 見た目で察して、「お前、女だろう」とわざわざ面と向かって告げてきた男が。 その後に続くのはそのほとんどが侮蔑であり憐れみであり嘲りであり。 男になりたいの、とか、女の子が好きなの、とか、そんな感じ。 厄介な相手だと、その後数日そいつのお仲間込みで絡まれるようになって、陸上部男子や学生課に相談しなければいけない羽目にもなった。 そんな諸々が頭を過ったのだけど。 でも、この人は、なんか、"違う"……な。 ただ単に、確認しただけ、という感じ。 歪んだ欲じみたものをぶつけられるのが大概なのに、この男からは全くそれを感じない。] (131) 2022/09/01(Thu) 22:27:15 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹[多分、先より更に呆けた顔で見上げてしまったんだろうと思う。 苦笑まじり、丑年生まれなのだと婉曲な表現で年齢を告げられ、それは確かに、自分より5歳ばかり上のものだった。] ……っと、ごめんなさい。 じろじろ見ちゃって。 [頭を下げた自分に、彼は同じ顔で笑っていた。 以後、自分の性別について言いふらされるようなこともなく、彼の私に対する態度は、とても"普通"……としか言い様がない。 そういう人は多いようでいて、実際に自然体でそれができる人というのは、本当に少ない。 私は密かに、彼にはとても感謝しているんだ。*] (132) 2022/09/01(Thu) 22:28:33 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― 回想・いつかの喫煙所 ―― ["何て呼べばいいかの確認"だったなんて。 まさかそこまでシンプル極まりない問いかけだったとは、当然ながら気付く筈もなく。 続く"ヤだったら"云々を聞いて、自分は漸くその文脈を飲み込めたのだった。] や、嫌とかは、無い……です。 ほんとに。 "黒崎ちゃん"も"柚樹ちゃん"も、 "知ってる人"からはそう呼ばれてます。 [別に隠してるわけじゃないし厭うているわけでもないのだと、これで伝われば良いとばかりに端的に告げる。] (149) 2022/09/01(Thu) 23:13:17 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹………………。 [やっぱり、"不思議な人だ"と思った。 じろじろ見られるのに慣れている? 確かに現役大学生にしてはやや年嵩に見えるけど、そんな人、大学構内にそこそこごろごろ転がっている。 そうじゃなくて、何だろう、年齢とかじゃなくて。 この人の持っている空気、雰囲気、におい、みたいなのが……? 知っているようで知らないような、言語化するにもふわふわと掴むのも覚束ないその正体を、自分は結局触ることすら出来ずに、「じゃあまた、ゼミで」とその場を去ったのだった。 いつか彼の口から聞ける何かがあったりするんだろうか。 数ヶ月前の私には、当然、知る由もなく。*] (150) 2022/09/01(Thu) 23:14:01 |
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。 (a34) 2022/09/01(Thu) 23:18:36 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― 移動中・マイクロバス車内 ―― うん、ありがとう。 じゃあ、バス降りたらで良いなら一緒に飲める……かな。 [いや、でもそも、激甘云々ドリンクって、今泉さんのものじゃなかったっけ。 そう思いつつも、無邪気に"一緒に飲みましょー"と言ってくれる香坂さん >>164 の言葉に口元を綻ばせる。 車内で飲むには山道を走るバスの揺れはそこそこ続いていたし、そして車内後方通路は我らが番長が"平和"アイテムを手に、立ったり座ったり会話したりと気忙しく動いている。 奥席から自分まで立ち上がって彼女たちの居る前方席へ移動となると、また色々と面倒そうで、ありがとうねと、自席からひらりと手を振った。] (169) 2022/09/02(Fri) 6:14:28 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹[楽しくないわけじゃない。 嬉しくないわけでもない。 それは、本当。 憧憬混じりの視線で懐いてくれる後輩たちの前で、"先輩"の仮面を外すことが出来ないのは、きっと、自分の臆病さゆえでしかないのだと思う。 今泉さんに、「そのヘアクリップ可愛いね、どこの?」と聞いてみたりとか、 軽音サークルで歌を歌っているらしい(と、ゼミ初日の自己紹介で聞いていた)香坂さんに、どんな曲をやっているのと聞いてみたりだとか。 なんなら、彼女の崇敬する歌手は自分もスマホにインディーズ時代からの全曲を入れているくらいには自分も好きなのだとか、それは踏み出して話してみないことには始まらないのに。] (170) 2022/09/02(Fri) 6:15:13 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― 現在・美術館前ロータリー ―― [トンネルに吊り橋にと浮遊感のある深緑の絶景を抜けた後に辿り着いた美術館は、webサイトで見ていた写真以上に素晴らしい場所だった。 エントランスの意匠ひとつからしても、どこを切り取っても絵になる風に創られている。 知らず浮き立つ心は、吊り橋効果云々とかではなく、非日常的空間に放り込まれたゆえなのか。 そうだ、と思い立ち、今泉さんに近付いた。 きっと香坂さんの姿もその近くに在っただろう。] 館内って飲食ダメだよね、きっと。 "アレ"、今飲むなら一緒に飲みたい……な。 [既に車内で飲み干してしまっていたようなら、それはそれ。 巷で噂の"激甘練乳ミルクティー"、砂糖より甘い >>164 らしいそれは、そう頻繁に甘いものを口にしない自分には若干恐怖の対象ですらあったけど、そう、声をかけてみたのだった。 津崎と武藤との約束も勿論忘れてはいなかったから、悪いちょっと待ってて、と声はかけたかな。**] (171) 2022/09/02(Fri) 6:19:23 |
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。 (a42) 2022/09/02(Fri) 6:31:09 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹>>174 津崎 衰弱死するの、早くない……? [全然知らなかったけど、津崎は割と冗談を言う性格だったらしい。 自分の側の第一印象もそれほど良く無いことを自覚したうえで言うけど、津崎の印象からのとっつき悪さもけっこうなものだと思う。 武藤ほどではないけれど人目を惹く髪色だし、春だろうが夏だろうがつけ続けているマスクは少し異様だ。 その下に隠れている口は案外フランクに動くものだったんだなと知ったのは、つい数十分前の事。 本気か否かわからない口調で繰り出される軽口に、思わずツッコミを入れてしまう自分の性癖(?)を知ったのも、同じくここ数十分ほどの事だ。*] (175) 2022/09/02(Fri) 7:10:30 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― 現在・美術館内特別展 ―― [ロータリーでの一件 >>171 の後、昼食の約束までの1時間は1人で館内を歩いてみた。 一緒に回ろうという声があったかもしれないし無かったかもしれないけれど、初めての美術館、心赴くまま足を動かしてみたくて。 絵画、彫刻、古美術の類、諸々。 薄暗い館内、いくつかの小部屋を通り過ぎて辿り着いたのが『特別展〜静謐〜』と題された絵画展示の一画だった。 それは真作も複製画も関係なく、この館の担当者が"静謐"と感じた作品を集めた、店で例えるならセレクトショップみたいな?ものなのだろうか。そんな展示物。 最初に目に入った、人の顔がそっくり林檎に置き換わった風な絵は、美術に疎い自分にも見覚えがあった。 なるほど、林檎は喋れないから静謐だよね?なんて、一人小さくくすりと笑い。 そして片隅に掲げられた絵の前で、足を留める。] この絵。 ………………好きだな。 [ぽつりと呟いた。] (177) 2022/09/02(Fri) 7:34:40 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹[夜なのか昼なのか、青い空に白い月。 笛を吹く、シルエットのような黒い女、纏わり付く黒い蛇。 傍らに佇む、置物のようなのっぺりとした色調の南国の鳥の背後には、同じくのっぺりとした色彩の、草や木々が色濃く繁っていて。 色鮮やかなのにどこか沈んだ雰囲気で、葉の擦れる音や蒸し暑さや甘い大気の匂いまで伝わってきそうな描写なのに、不思議と、孤独を感じさせる絵。 その奇妙なアンバランスさに、心惹かれた。 企画展タイトルの"静謐"が、胸の底にすとんと落ちてくる感じがした。 視線を落とすと、『蛇使いの女 アンリ・ルソー』の文字。 遥か昔、美術の教科書で見た名前だったような気もするから、これもおそらく複製画なのだろうけれど。**] (178) 2022/09/02(Fri) 7:35:44 |
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。 (a45) 2022/09/02(Fri) 7:44:36 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― 回想・マイクロバス出発前 ―― [武藤に続いてバスに乗り込み、わちゃわちゃしていたタイミングだったと思う。 酔い止め云々の声 >>179 が耳に届いたのは。] あ……えーと、朝霞さん、だったよね、おはよう。 [欠席がちな自分だから、せめて、研究室の人たちの名前くらいは覚えておこうと努力した結果の正答を頭の中から引っ張り出す。] うん、大丈夫、ありがとう。 ていうか……配ってたら無くなっちゃうよ?大丈夫? [おずおずとした気遣いの声に笑顔で返すも、目前で速攻貰おうとしていた津崎には後に小言を繰り出しておいた。 酔い止めって1錠150円とか200円とかするんだから、貰ったんなら後でお茶の1本でも奢っておいた方が良いと思うよ────と。*] (183) 2022/09/02(Fri) 8:12:18 |
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。 (a46) 2022/09/02(Fri) 8:13:58 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹>>181 >>184 >>186 [コナ★なるものは、知らない。 絵を見たなら、あああの?くらいは言えたかもしれない程度の理解力。 そしてミステリ小説にも全く疎いものだから、吊り橋の先の洋館が惨劇の舞台あるあるなどということも、思いも寄らない。 武藤の心の声が聞こえていたなら、 「"すげーとかきれーとか"の方が、一周回って陳腐じゃない言葉になりそうな気がするよ」 くらいは言っていたかな。] ……写真? [写真は、撮ろうと思っていたし、既にスマホは手の中だ。 レポート書くのに必要だろうから、エントランスの外観とか、撮影可能な範囲の内部の写真も。 そうじゃなく、"全員集合"で? なるほどそれは"遠足"らしいねと頷いたものの、そういう声かけを率先してやるのはきっと番長の役目だよね。] じゃあ、よろしく。番長。* (190) 2022/09/02(Fri) 8:34:03 |
黒崎 柚樹は、武藤のそういうところ、すごくいいと思う [ぱちぱちぱち] (a48) 2022/09/02(Fri) 9:04:42 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹すみません。大学の皆で記念撮影したくて。 シャッター、お願いしてもいいですか? [大会の表彰台に立つ時ばりの笑顔で告げれば、否の言葉なんてあるはずもなく。 自分のスマホより津崎と武藤のスマホの方が新型機種だったから、彼女らに彼らのスマホを手渡して、並ぶ場を仕切っている彼らの元へと戻ったのだった。 しかしほんとに……女性陣は全然なのに、男性陣が胡散臭い団体、だよね(小泉さんだけはともかくとして)。*] (206) 2022/09/02(Fri) 9:17:02 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹>>205 [酔わないのに、皆のために酔い止めをわざわざ持ってくる……とか。 これが女子力というものなんだなあ、と、目の前に具現化した女子力の塊に視線を向けてしまう。 でもここ数年の大学生活で、女の子のこうした気遣いが向けられる男性側の意識は実に実に雑(例えば目の前のこいつ >>210 とかね)だということを、自分は思い知りつつある。] いや、ほんと、車で酔ったことないしね。 いつだったか船酔いした時並に気分悪くなったら 助けてもらうかも。 [だから酔い止め持っている人がいるとわかってるのは有り難いよ、と。 なんとなく心細そうな朝霞さんに眼を細めて笑いかけるも、梅しばも貰おうとしている厚かましい輩 >>210 にはしっかり圧をかけておいた。*] (213) 2022/09/02(Fri) 10:03:11 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹>>212 >>216 [妙齢のおばさま方にカメラマン係の快諾を得たは良いものの、そういえば自分のスマホは数年前のモデルを長々使っているもので、しかもカメラは微妙に調子が悪い。 シャッターボタン押しても3回に1回は反応が無かったりする始末。] …………ねえ、 [確か、バスの中でチラ見えた2人のスマホは少なくとも自分のよりは新しい型だったはず。 撮影用に貸して欲しいと2人の元に駆け足で戻れば、「黒崎オーラ」がどうとか「ナンパが得意」とか。微妙に不穏な単語が耳に飛び込んできて眉を顰めた。] ああいうのはナンパって言わないでしょ……? [溜息混じり、スマホ貸してよ撮影用にと手を差し出した。 その後すぐにまたおばさま群のところに戻ってしまったから、津崎の存外可愛い姿 >>225 は残念ながら拝めなかったわけだけど。] (228) 2022/09/02(Fri) 14:10:25 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹[自分はいくらか潔癖症寄りな自覚はある。 ナンパなんて、する側される側のどちらも、一体どこが楽しいものかさっぱり検討すらつかない。 講義の合間に漏れ聞こえる同年の学生たちの会話の断片から察するに、ナンパも合コンも、更には"お持ち帰り"なるものも、彼らの世界には当たり前に存在しているものらしいのだけど。 ……ということは、武藤や津崎も、 そういうことをしてたりするのかな……。 自分はそういう"普通っぽい世界"の事を全然知らないから、"普通っぽく見える彼ら"に尋ねてみたい気持ちが沸くも、雑談の話題としては難易度が高すぎた。] (229) 2022/09/02(Fri) 14:30:53 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹…………ぇ?あ……。 ええ、そうです。わかりますか。 [思いを巡らせていたら、眼前のおばさまの1人に「貴方、女の子でしょ」と言われて現実に引き戻された。 不思議な事に、親世代の女性は私の性別を実に正確に見抜いてくる。 撮影を頼みに彼女らの元に抵抗なく足を向けられたのも、そんな理由があったりした。 背が高いわね宝塚の人みたいねとおばさま方にキャッキャウフフされた挙げ句、なぜか彼女らと記念撮影する羽目になった様は、誰かに見られていたらまた何か言われてしまいそうだけど。**] (230) 2022/09/02(Fri) 14:32:36 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹うん。 滅多に写真なんて撮らないから、 まあいいかと思ってて、そのまま。 [問うてきた津崎 >>231 に素直に返す。 自分のスマホに秘すべき部分なんて全く無い(待ち受けも競技場上空に出た虹の写真という他愛ないものだし)から、つい、何も気負わず武藤と津崎にスマホを貸して欲しいと頼んでしまったわけだけど。 カメラアプリを立ち上げた状態で先方に渡し、あとは画面見ながらここ押すだけで写真撮れますからと説明していたら、案の定「あらあらあらあら変なところ触っちゃったわごめんなさい」と発生した、おばさま世代あるあるな事象。 間違ってホームボタン押しちゃいました?と覗き込んだら、画面の中で、津崎が情熱的に歌っていた。 マスクは違うけど。いやでも、津崎でしょう津崎以外の何者でもない津崎の姿。 音声はミュートになっていたから歌声までは聞こえなかったけれど、それはいかにも、"歌ってみた動画"的、あれそれで。 そして画面のインターフェースはよくよく見慣れた、最大手動画再生アプリ以外の何物でもなく。 更にちらりと見えてしまったのは、びっくりするほどの再生数だったりもして。] (236) 2022/09/02(Fri) 15:15:33 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹……ごめん。 撮影前に事故で……見ちゃった。 [そして、記念撮影、諸々が終わった後。 見なかった事にして流そうかとも思ったけれど、もしかしたら、最新のアプリだと開いた履歴とかが残る機能があったりするかもしれないし、だとしたら津崎に不快な思いをさせてしまうかも……と、知ってしまったことを隠さず告げることにした。 津崎の表情が何をと問うものになったなら、これをと自分のスマホにも入っているアプリのアイコンを指し示す。] …………忘れた方が良いなら、忘れる。 [積極的に人に告げないことは、隠したいこと。 それを自分は、実感を伴ってよくよく知っているのだから。*] (237) 2022/09/02(Fri) 15:18:55 |
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。 (a54) 2022/09/02(Fri) 15:31:10 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹……でも、武藤も得意そうに見えるけど、 こういうの。 [単に適材適所……というか。 武藤は皆に声をかけてくれていたし、自分が動ける状況で動ける内容だと思ったから、やっただけ。 近くを歩く見知らぬ大人に声をかけるとか、武藤も抵抗なくやるだろう些細なことだと思った。 小さく首を傾げつつ、殊勝にも素直に謝ってくる武藤には苦笑混じりでそんない大袈裟に謝らなくていいよと返しておいて。 そして、大学で日々見る男子学生の平均値以上にはチャラめに見えていた武藤が、意外にも女性に対して奥手なのと、予想外なレベルにネガティブ思考 >>240 だったことは、この先、腰を据えて語らう機会でもないと自分には知り得ない事。 口に出してくれたなら「別に、全然つまらなくはないけど」と言えるのに、口から出るものは腹に抱えるものの1/100にも満たないのはお互い様なのであるらしい。*] (244) 2022/09/02(Fri) 16:07:21 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹うん、でも、私の不注意だから。 …………そこは、本当、ごめんなさい。 [常には意識して表に出さないようにしている"私"の一人称がぽろりと零れたことに、私は気付いていなかった。 こんな外見だけど、"僕"や"俺"じゃなく、私は"私"、で。 でも口に出すと高確率で「え?」という反応をされてしまうと知ってから、私は一人称すら日常生活では封じ続けていたんだ。*] (249) 2022/09/02(Fri) 16:34:00 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹>>256 津崎 ……や、マブとかでも、さ。 それは、関係ないことでしょ……? [本人が意識して広めていなかったことを、事故とはいえ他人が暴いてしまうのは、やっぱり良くない事だから。 落ち込む私は、津崎が"私"についてはさして気に留めずにいてくれた事にも気付かない。] アシスタント……? 手伝いが必要ならやってもいいよ? 動画の編集は、去年、体育会用のデータ作る係やってたし。 [他に"収録の手伝い"なるものがどんな感じなのかは、想像もつかないけれど。 でも大学3年、後期になれば前期以上に取得単位数が少なくなる予定だし、体育会活動以外はそこそこ暇になるんじゃないかなと算段した。*] (260) 2022/09/02(Fri) 17:21:37 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹…………"もてもて"……。 いや、まあ……だった、ですかね……? [集合写真は、結局流れで武藤や津崎と並んだ場所に立っていたと思う。正しく、番長とその幹部という立ち位置で。 その後、おばさまグループに深々頭を下げ、スマホを受け取って戻ってきたところで、小泉さんに言われた。"モテモテ"って。 >>251 その実状は"なんちゃってタカラヅカ女子"を弄り倒していたようなものだったけれど、そこまでの真実は語らずに、] なんか、昔から、あの年代のおばちゃんに 変に受けが良いんですよね……。 [だから撮影頼みに行きました引き受けて貰えて良かったですよねと小さく肩を竦めたのだった。*] (266) 2022/09/02(Fri) 17:47:13 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹>>265 武藤 武藤って…………。 [口にしかけて、一度、言い淀む。 武藤は年上年下気にせずぐいぐい踏み込む素振りを見せる割に、後ずさる判断とスピードが、こちらが抱く印象よりも数段早いという感じ。 今口にした、"快く引き受けてもらえる"云々 >>265 も、結局、断られることに脅えている……ように思われた。 どうやらこの男は、こちらがそう感じるよりもずっと、腹の中でぐるぐると色々な事を考えているらしい。 なんとなく目が離せない気持ちになってしまうのは、多分、自分と近しいところがあるからなのだと、腑に落ちた気がした。] 武藤って……実は色々、怖がり、だよね? [ぽつりと口走ってしまった後、こちらの側こそ踏み込みすぎたと自覚して、慌て出す。 自分も怖いもの、沢山あるよ。 そうすんなり続けられたなら、続く会話もあったかもしれないけれど。] ……っと、ごめん。 変なこと、言った。 [とりあえず忘れといて、と早口で続け、この会話から逃げようとした、かな。*] (275) 2022/09/02(Fri) 18:28:03 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― 回想・バス車内 ―― [それは、バスの後方座席で美術館で昼御飯を食べるの何のと話していたあたりだったと思う。 もうほどなくしたら美術館に着くだろうという、頃合いで。 前方から切羽詰まった声 >>280 が聞こえた。 ああ、あの声は、酔い止めを持っていると言ってくれた、1年の朝霞さん?かな?] 水、だって。 [津崎のそれは水だよねと視線を投げたと同時、津崎の返事 >>284 が端的に車内に響く。 追って自分も一応声を挙げておいた。] 黒崎だけど。 飲みかけの麦茶ならそこそこある。 ああ、水は津崎のね。 [女子席で何かあったかなとは思ったものの、後方の端席からは状況は察せられず。*] (286) 2022/09/02(Fri) 19:23:46 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹[おばけもニンジャも、と告げられた言葉 >>287 には、逃げられたというごく微かな怒りと、でもそれ以上にはぐらかしてくれたという確かな安堵。 知り合ってからはもう数ヶ月は経っていたとはいえ、まともに言葉を交わし始めてからはまだ数時間足らずの仲で踏み込んではいけない領域だったと、言われずとも理解していた。 口を滑らせてしまった自分の浅慮に吐き気がする。] ……………………。 ["事実、そうだ"の声には、無言で首を左右に緩く振った。 彼が押し隠している秘密を暴きたいわけじゃない。 彼の心の裡にあるのかもしれない生傷に、爪を立てたいわけでもない。 ただ、自分が抱え込んでいるのに似た闇を見た気がして、近寄ってみたいと思ってしまっただけ。 表情を歪めた顔は、お互い鏡映しのようだったかもしれない。*] (289) 2022/09/02(Fri) 20:04:09 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹ふふ……うん、タイマン。 いいね。 [口調が変わった……いや元に戻った風に感じて顔をゆるりと上げたら、眼精疲労に悩むサラリーマンみたいな挙動をしていた武藤がいつも通りの顔で笑いかけてきた。 それはすっかり"いつも通り"、"元通り"になったというわけではないかもしれないけれど。 お互い、心の端に小さな傷を残したままだったのかもしれないけれど。 それでも、その小さな約束が、ささくれて棘だらけだった暗い心の底に、淡くて温かい光を灯してくれたような気がした。] 豪邸は期待してないけど。 おいしいお酒は期待してるよ。 [だから私も笑顔で告げる。 日本酒好きだよ1升飲める────なんて告げたら、目を白黒させてしまうかな。*] (315) 2022/09/02(Fri) 21:42:00 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― 集合写真の後で ―― …………"良い子"、ですか。 [小泉さん >>301 の言葉を、ぽつりと鸚鵡返しする。 確かに長らく自分は"良い子"だったと思う。 学校の授業や部活動をサボッた事は一度も無い。 親は厳しい人ではないけれど、逆らおうとか反発しようと思ったこともない。 というか、反発してまで描きたい、"こうありたい"という像が無いから、周囲が期待を寄せるままに"理想の自分"を演じて生きてきた。 でもそれは、"私"の理想ではなく、"私以外の誰かたち"の理想でしかなくて。 ものの数秒だと思うけれど、思いの淵に沈みそうになった意識を小泉さんの続く言葉で引き上げた。] (348) 2022/09/02(Fri) 23:00:57 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹ええ、おばさまたちが居てくださっていて ちょうど良かったです。 おじさんとなると、なかなかそうもいかないから。 [おじさんだったら、それこそ武藤の方が……あと小泉さんも、きっと、自分よりあしらいが上手いだろうと思いを馳せた。 そうこうしているうちに、津崎が送ってくれた写真の到着を示すメッセージがスマホに届く。] 手ブレとかもしてないですね。 …………良かった。 [並ぶ10人のゼミ員、それは笑い顔だったり無表情だったり色々だったけれど。 揃いの写真は初めてですねと、私は眼を細めたのだった。*] (349) 2022/09/02(Fri) 23:01:47 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― 回想・マイクロバス車内 ―― [酔い止めがあると告げられた声色と同様、そして水はあるかと問うて来た声色同様、やっぱりどこか頼りなげな声が前方から届いた。 >>335 数度重なる"ごめんなさい"の言葉に、そこまで気にしないで良いのにと思いながら返事をしようとするも、武藤のやかましい声が重なりそうだったので諦めて。 その場で手を挙げ、「聞こえたよ」という風に数度ひらひらと振ってみせた。] まあ、大体、人の飲みかけってハードル高いしね……。 [ぽつりと呟く。 自分で言うなら、女子相手ならペットボトルの回し飲みはさほど気にしない。 でも男性相手は抵抗がある。 後輩女子となれば、自分のでも津崎のでも少なからず抵抗はあるかもだから、必要が無いのならそれに越したことはないなと思ったのだった。*] (353) 2022/09/02(Fri) 23:11:34 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― 集合写真の後 ―― ……………………え、 [さらりと告げられた"女の子" >>362 の声に、ぽかんとした表情で小泉さんの顔を見上げてしまう。 あまりにも"普通"に、以前から知ってたよという風に言われてしまったから、肩の力が入る前に抜けていってしまった。] …………御存知、でしたか。 [隠しているわけじゃない。 陸上部の面々や出身高を同じくする女子たちならば当然に知っていることだし、特に伝聞スピードが尋常じゃない女子の世界のこと、接点のある女子たちはおおよそ私が女であることを知っていると思っている。 けど、男達はとなると、よくわからなくて。 わからなくて────怖い。] 怖い、ですね。 "おじさん"というか……男の人は、怖いです。 [意識せず本音を吐露してしまったのは、目の前に居るのが不思議な包容力を持つ小泉さんだったから、なのだろう。 ここで多く語る事でもないしと、スマホが震えたのを幸い、話題はすぐに届いた写真へと移り変わっていったのだけど。*] (375) 2022/09/03(Sat) 6:41:34 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹[女性達の中に居ても、男性達の中に居ても、異質な自分。 女性の輪の中では頭一つ抜けてしまう自分は、宝塚の男役よろしく王子様然としていれば、そこに混ざっていることができた。 男性の輪の中では男性の振りをしていれば、変に目立たず埋没することができた。 なのに、何かのタイミングで"異質"が露呈すると、「ああ」と勝手な納得込みのしたり顔が向けられるんだ。 性同一性障害?僕っ娘?オカマちゃん?ああなるほどね?────みたいな。 違うのに。 私は、"私"で。"僕"とか"俺"とかになりたいわけじゃ、ないのに。 "自分らしい"とは何?と解らないまま、したいことをしたいと大学入学時には思っていた。 けれど、ある事を切っ掛けに、早々に諦めた。 なのに今、今更に、それが酷く苦しい。 心の底に置かれたグラスに溜まりに溜まった液体は、そろそろ溢れる寸前に至ろうとしていたみたいだ。*] (376) 2022/09/03(Sat) 6:47:57 |
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。 (a93) 2022/09/03(Sat) 6:56:47 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― 美術館内特別展 ―― ["静寂"がテーマの絵画群は、とても面白いと思った。 白い木々が並ぶ青い森。モノクロの砂漠に転がる無機物の集合体。湖?川?に沈みゆく美しい女性。 表現されたものは違えど、どの作品もどこかもの悲しさが漂い、そして美しかった。 こんな世界に一人閉じ籠もれたら、 楽になれるのかな……。 変わることを望み、踏み出したい自分。 変わることが、どうしようもなく怖い自分。 "どうすれば良いか"なんて、並ぶ絵画は何も教えてはくれなかったけれど。**] (377) 2022/09/03(Sat) 7:33:15 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― 美術館内 特別展→レストラン ―― そういえば、レストランって、どこだっけ……? [スマホで時間を確認すれば、まだいくらか余裕はあったものの。 でも迷ったら大変だしと、入館時に貰った館内図を手に、とりあえず入口方面に向かえば大丈夫かなと首を傾げる。 展示室いくつかがブロックになり、それが廊下で繋がっている風な創りの美術館の構造。 廊下1つとっても凝った意匠で、石とガラスと木で象られたそれは、どこか異世界へ導かれるような空気感があった。 ────『光こそが建築にとってその成否の鍵を握っている』 途中、建築士の言葉を記したパネルを見つけ、足を止める。 "幾何学の魔術師"と異名を持つその人は、かなり著名な建築士なのであるらしく、ふうんと思いながらレポート用にと廊下やパネルの写真を撮っておいた。 相変わらず自分のスマホは調子が悪く、5回押しても反応しなかったシャッターに舌打ちしたくなったけれど。*] (384) 2022/09/03(Sat) 8:44:15 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― 回想・集合写真の後 ―― [誰何の視線を投げた自覚はなかったけれど、小泉さんは"種明かし"をしてくれた。 >>379 ] …………ええ、会話はしたことないですが、うっすらと。 [同期の短距離走男子がそれはもう頻繁に小鳩ちゃん小鳩ちゃんと恋人の名前を口にしているから否応無しに名前を覚えたし、競技会で差し入れを手に応援に来た当人の姿も記憶にある。 名は体を表すがごとく、天使の羽が似合いそうな、明るい髪色のふわふわとした女の子だったっけ。] いえ、全然、ほんとに。 [本当に、別に隠してるわけではないので、と続けるも、大声で告白して歩いているわけでもないのだから、小泉さんの気遣いの言葉も、あながち遠いものではなかったのだろう。] (387) 2022/09/03(Sat) 9:23:24 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹…………あー……………………。 仲良く、っていうか……、 いえ、でもけっこう緊張してて、ですね……。 [続く言葉には、ぶわ、と頬が熱くなって、俯いた。 バスに乗るか乗らないかのうちに、呼び捨てで良いと言われた。 まともに会話したのは今日が初めてと言って良いくらいだったのに、マブダチとか言われた。 内心は相当に泡を食いながら応じていたけど、それは不快じゃなく。 むしろ、とても、楽しくて。 全く慣れないその感覚に距離感が誤作動して、踏み込んじゃいけないところに踏み込んでしまったりもした >>275 わけで。 だから私は結局のところ、全然、頑張れてもいないし、偉くもない。] 彼らには……嘘吐いていて、悪いなと思います。 [能動的に吐いているものではないにせよ。 相手が誤解していると理解したうえで、訂正もせずその誤解の上に居座り続けているのだから、同じことだと私は思う。 "いつかは言うつもりです"の一言は、喉に石が詰まったみたいに、続けることはできなかった。*] (389) 2022/09/03(Sat) 9:26:07 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― 10時50分:美術館内レストラン ―― ────『レストラン、もう何組か並んでる』 ────『着いたから並んどくよ』 [人を待つのは苦手だけれど、待たせてしまうのはそれ以上に、ずっと苦手。 だから自分はいつでも"5分前行動"を心がけていて、それがなんだかんだ"10分前行動"になっている事が多い。 今回も、だからそんな感じで。 女性グループ客や親子連れらしき姿がレストラン店頭に見えたところで小走り気味に近付いて、最後列につきながらLINEのトーク画面に指を滑らせた。 店員が、"こちらを御覧になってお待ちください"と渡してきたメニューには、オムライス >>193 などの洋食メニューに、ちょっとしたコース料理に、和食膳のようなものも。 地野菜が売りなのか、セットメニューのサラダの写真すら、色鮮やかで美味しそうだった。 なるほど、人気があるのも納得で。] (398) 2022/09/03(Sat) 10:53:39 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹…………うーん。 [オムライスセット、美味しそう。何種類かからソースが選べるのがまた素敵。 追加料金で"季節のパフェ"が選べるのが、また更に素敵。] でも、カロリー、足りないな……。 [アスリートの身体は燃費が悪い。 自分は輪を掛けて悪いらしく、日に3800kcal摂取しないと体重が(つまり筋肉が)落ちてしまう。 規定カロリーを日々しっかり摂ることは、コーチからの厳命だ。 今朝はバナナ2本しか食べる余裕がなかったから、昼のうちにできれば1800kcal分くらいは食べておきたいところで……] クラブハウスサンドまでつけたら、 大食らいって思われる…………? [男と思われてる事だし、気にすることでもないかとも思うんだけど。 2人が合流するまで、私は真剣きわまりない顔でメニューを眺め続けていたのだった。*] (401) 2022/09/03(Sat) 10:59:18 |
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。 (a101) 2022/09/03(Sat) 11:01:46 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― 回想・集合写真の後 ―― [滔々と声をかけてくれる小泉さんは >>406 、何と言うか、とても"先輩"だ。 でも、この人にも色々と思い悩む時期があって、こうして年長者に助言を乞うた過去もあったりしたのかな────などと、思ってしまった。 悩みの大小、質の差こそあれ、この世に悩みの無い人など、おそらくそうそう居ないのだろうから。] ………………。 …………………や、 [────リスク。タイミング。隠しておきたい理由。 小泉さんがかけてくれる言葉は、全部、私を楽にしようしてくれる気遣いに溢れている。 この人は、良い人。怖くない人。 私は、"ありがとう"と静かに頷けばそれで話は綺麗に終わったのだろうに。 困った風に首を横に振る私の態度は、否定と拒否、"それ以上言わないで"を告げるに等しいものだった。] …………結局、私は、自分が傷つきたくない。 ────────それだけなんです。 [口調に吐き捨てるような色が混ざってしまった事に気付いた私は取り繕うように写真云々の話に変え、だから去る時は、少し逃げるような足取りになってしまっていたんだと思う。*] (418) 2022/09/03(Sat) 12:12:13 |
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。 (a104) 2022/09/03(Sat) 12:13:45 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― レストラン前 ―― [武藤からの着信と、本人の登場に気付いたのは、ほぼ同時。 こちらに向かって一直線に向かってくる足先に気付いていたから、真横に立たれてメニューを覗き込まれても、特段驚きはしなかった。] …………? 雨でも降ってた? [毎朝その髪型に整えるのは、寝癖のケアくらいしかしていない自分より余程に手間がかかっているんじゃなかろうか。 今時の大学生ぽく束感重視の明るい髪が、僅か濡れているのに気付いて首を傾げたものの、反応があってもなくても興味は検討中のメニューに移る。] (422) 2022/09/03(Sat) 12:35:14 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹うん。 そうか、分けたら色々食べられる、ね……。 [普段はそう頻繁には甘いものは口にしないけれど、嫌いというわけじゃない。単に機会に乏しいだけ。 だからたまにはこういう風に楽しんでも、罰はあたらないと思う。 まさか、"大学で女友達作って一緒にスイーツ食べに行ってみたい"という野望が、こんな不思議な形で実現しようとしているだなんて、予想だにしていなかったことだけど。] ふ、すごいネーミングのタルトだね、これ。 [示した指の先には、"甘酸っぱい初恋味の白桃タルト"の文字。 津崎だったら(いや武藤でも?)、しれっと真顔で注文できてしまいそうだなと思ってしまう。 自分には、とても無理なお話だけど。*] (423) 2022/09/03(Sat) 12:38:03 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹[なんとなく、だけど。 津崎は"そういう人"だと思っていた。 "そういう人"っていうのは、自分がこの時間にここに集まれ言っておきながらその当人が遅刻してくるみたいな? 規律に煩い体育会系でさえ一定数そういう人は居て、むしろ武藤のように"一見チャラ男ですごく律儀"なタイプのが珍しい存在だと思う。] …………だそうだよ。 [津崎からの着信 >>426 を武藤にも見せつつ、一応メニューを撮影して──今度はシャッターボタンのタップが7回必要だった。そろそろ限界かもしれない──津崎に送っておいた。] 『メニュー決めてくれたら注文しておく』 [そう送信しながら、傍らの武藤をちらりと見やる。] そういえば、津崎も甘いもの大丈夫な人なのかな? [バス車内でチョコ菓子食べているのは見ていたけど、それとケーキやパフェはまた別物なんじゃないかと思ったから。*] (428) 2022/09/03(Sat) 13:13:37 |
黒崎 柚樹は、え、メニュー写真は1枚しか送ってな……[スマホ確認] う"、エラー起こしてるね、ごめん…… (a109) 2022/09/03(Sat) 13:28:02 |
黒崎 柚樹は、え、ちょっと、待ってよ。……ええ??(91通……?) (a112) 2022/09/03(Sat) 13:38:14 |
黒崎 柚樹は、……携帯、高いじゃん……[もご] (a115) 2022/09/03(Sat) 13:45:14 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹…………もう、 スパムじゃないし、爆撃したつもりもないし。 ごめんって。 [なんで謝罪から入らなきゃいけないのかな!もう!] (434) 2022/09/03(Sat) 13:47:47 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹あー……うん。 おつかれさま? [売店からここまでどのくらいあったのかな。 でもきっと、数分程度は遅刻だったろうけど、幸い、テーブルに案内される直前タイミングだったから、店頭で合流することは出来たんだろう。] オムライスセット……にする。 サラダとスープとドリンクついてくる、これ。 [選べるソースはハヤシにしてみた。 "地元産玉ねぎたっぷり!"の文字に惹かれたから。 ドリンクも選べたから、季節のハーブアイスティー。 生のレモングラスと、レモン……バーベナって何? 確かに、諸々すごくお洒落だし……女性向けなメニューだなと思う。 少なくとも、大盛得盛爆盛がデフォの体育会系御用達学食とは世界線からして違う感しかない。 自分がこんなところに居て良いのかなという若干の居心地の悪さはあるものの、天井が高く大きな窓から眼下の森が一望できる空間は、とても素敵なものだった。] (435) 2022/09/03(Sat) 13:54:01 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹デザートはなんでもいいよ。 好き嫌い、ないし。 [むしろ武藤と津崎がどんなの選ぶのかが気になるよ、と、スイーツについては放り投げた。 これなら、追加にクラブハウスサンドも云々とか、悩む必要も無さそうで。*] (437) 2022/09/03(Sat) 13:55:53 |
黒崎 柚樹は、選んでたよ……[まだ笑ってる] (a118) 2022/09/03(Sat) 14:11:05 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹え、チョコサンドって……。 >>438 チョコサンドって、多くない? [それはもはや主食じゃないのかな。 そんな思いが過ったけど、まあ、同席は男子大学生だし、こちらも負けじとよく食べる方だから、"甘いもの別腹"族なら何とかなるものなのかなと思い直す。 私は多分、その民族にはあたらないと思うんだけど、番長とナンバー3がきっとなんとかしてくれるんだろう。] 印象語れるほど、ハーブティ飲んだことない……。 [あと、雑草とハーブはさすがに違う草だと思った……けど、案外そうでもないんだろうか。 そういえば競技場の端にミントが群生していくら抜いても生えてくるとか、聞いたことがあった気がするし。*] (440) 2022/09/03(Sat) 14:18:12 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹うん……ありがとう。 課題用の写真撮れなくなったら 代わりに撮っておいてくれると嬉しい……。 [正直、このレストランのファンシーメニューの現物も気になって仕方がなかったけれど、代わりに撮って欲しいも、スマホ貸して欲しいも、これについては言い出せる気がしなくて。 2人が撮るようだったら、あとでその写真ちょうだい、くらいは言えるかな……なんて考える。] ………………。 もしかして武藤って、ものすごくチョコレート好きなの……? [そういえば、バスの中で出てきた菓子も悉くチョコレートものだった気がする。 字面だけで鼻血が出そうだな、なんて、思った。] (444) 2022/09/03(Sat) 14:33:31 |
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。 (a119) 2022/09/03(Sat) 14:40:54 |
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。 (a122) 2022/09/03(Sat) 15:00:33 |
黒崎 柚樹は、く、津崎、品名全部言ってるし……(無駄にイケボ)[くくく][一度笑い出したら止まらない人] (a123) 2022/09/03(Sat) 15:07:33 |
黒崎 柚樹は、ぅあ!?びっくりした……>飴いっぱい (a141) 2022/09/03(Sat) 19:31:20 |
黒崎 柚樹は、ああ、なるほど……皆ありがとう感謝 (a142) 2022/09/03(Sat) 19:34:51 |
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。 (a149) 2022/09/03(Sat) 21:18:27 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― 美術館内レストラン ―― [これは多分に偏見入ってるという自覚はあるんだけど。 男子大学生の話題なんて、どれだけ講義を要領良く欠席しながら単位だけを取る方法とか、他大学の可愛い女子と出会ってあわよくば親密な関係になれる方策だとか、そんな感じのものばかりかなと思っていた。 講義の合間、漏れ聞こえる会話は大体そんなものではあったし。 まあ、女子の会話もそう大差ないもので、それにスイーツとお洒落の要素が加わるくらい? 異分子である自分は、どちらのコミュニティの話題でも居心地悪くて、だから、あんまり話の輪に加わったことは無かった……んだけど。] ……………………。 [武藤と津崎の会話は、なんだか、すごく、"普通"……と言うか。 この美術館の展示物関連の話だったり、小泉先輩推しのパン絵絡みで津崎が突然小声で歌い出したり。 自分も多少は"特別展の絵、見てきた"くらいは言えていたとは思うけど。 でも、彼ら2人の話を聞いている方が数段、面白いと思ってしまって、口数は常以上に少なかった。 でもどこかのタイミングで、武藤が微妙に渋る気配を出していた >>469 のが気になっていたかな。] (492) 2022/09/03(Sat) 21:32:33 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹 [ ……彼らの前で、口には出さなかったけど。 今後の進路。 スポーツ特待生の自分は、結局、 企業内部の社会人陸上部に所属するという 進路を狙うのが最適解。 でもそれには今年来年のインカレを始めとした、 大会の結果が何より大事。 ────そして昨年から、 私の記録は、今一つ、ふるってはいなかったのだった。 いっそ大会優勝とかで持て囃されて有名になっていたら、 性別カミングアウト云々で悩む必要なんて、 そも、無かったのだから。 ] (493) 2022/09/03(Sat) 21:42:49 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹[そんな >>493 、反応に困るだろう話題を自分から出す必要も無かったから、「企業の社会人運動部に行けるといいなと思ってる」くらいに、返事としてはとどめておいた……し、ウワキだなんだと、2人が謎にはしゃいだことで、進路の話題自体、どこかへ飛んで行った。 そも、そんなもやもやは、出てきた料理の美味しさを前に、一気に霞んでしまったわけだけど。] ………………おいしい。 [ナイフを入れるとふわりと半熟の卵がほどけるオムライスは、武藤の好みの方向 >>207 と合致していたのかは知らないものの、自分にとっては極上の美味しさだった。 少なくとも、"観光地価格の観光地の味"的なものとは、別次元のものだった……と、思う。] (497) 2022/09/03(Sat) 22:04:20 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹サラダも、なんか……すごいね。 [直径5mmサイズのトマトなんて、初めて見た。 ビーズ細工みたいな外見なのに、ちゃんとトマトの味がする。すごくない?これ。 というかトマトの味自体が、これ、異世界のトマトかってくらいに、濃厚で。 え、すごい、おいしい、と更に口数を減らしながらもくもくと食べていた自分がどんな顔していたかなんて、当然ながら、そんな自覚は遥か遠い。 まあ、その後の山盛りのデザート攻勢(チョコ系多数)には「やっぱり多くない!?これ!」と小さな悲鳴を挙げることになったわけだけど。*] (499) 2022/09/03(Sat) 22:05:54 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹…………? パフェに、うまいとことかあるの? [全部が美味しいものじゃないの?と首を傾げる自分に、講釈を垂れ始める武藤 >>498 。 どうやら彼は本気の本気でチョコが好物らしいし、"体の80%はカカオで出来てる" >>447 論も多分に本気な言葉だったよう。] って、いうか、さ。 パフェまで分けて食べるのって、 ぐちゃぐちゃにならない……? [武藤がどうぞとこちらに寄越してきたから、目の前には、まっさらな完成形そのままなパフェがあるわけだけど。 自分がスプーンさした後に食べるとか、2人は抵抗ないのかなとおずおずと視線を揺らしてしまう。] (507) 2022/09/03(Sat) 22:26:27 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹[どうしよう。緊張で倒れそうなんだけど。 …………こんなの、本当に、したこと、ないんだけど。 そう思いながら口に運んだパフェは、これも、やたら美味しかった。 甘いけど、甘いだけじゃなくて。 生クリームも、バニラのアイスも、自分の知っている味じゃないみたいだったし、アイスの下のスポンジも、表現できないけど心地良い不思議に甘い香りがした。] …………すごい、美味しい。 チョコ好きの武藤も、きっと好きだと思う。 [なるべく、なるべく綺麗に食べたつもりだけど。 でもそのパフェの残りが何の抵抗もなく武藤や津崎の口に運ばれるのを見るのは、それはもう相当に、とんでもなく、いたたまれない気持ちだった。*] (511) 2022/09/03(Sat) 22:32:40 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹[なにしろほぼ無言で食べてしまっていたから(そして往々にしてアスリートは早食いなんだよね)、津崎の視線が飛んできた頃 >>519 には、自分の皿は、確かにほぼ無くなりかけてはいたのだけど。] …………気になるなら、食べる? ["お口あーん"はハードル高すぎるけど、端から食べていたから綺麗なところはいくらか残っていたわけで。 すくっていいよと皿を押しやるくらいは出来たと思う。 津崎にお裾分けするなら同じことだしと、ハヤシソースも美味しいよと、武藤にも。 彼らにとっては"日常"の行為かもしれないけれど、私にとっては、初めてのことばかり。 もう、色々と飽和しすぎて、"かわ"とかなんとか、武藤が言い淀んだ後の"きらきら"とかいう少し謎な表現 >>520 にも、何それと眉を寄せることもなく、きょとんとしていたんだろう。*] (522) 2022/09/03(Sat) 23:02:38 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹>>524 [あーん、とか、無理。無理だから。 照れと緊張を隠そうと努力した結果の無表情気味になっている自分の眼前に、鶏肉withフォークが差し出された。>>524 つまり、これは返礼品ということになるらしく。] え、それ1個貰うとか、多すぎ……。 [半分でいい、いや1/3でも充分なくらい、というかそもそも要らないよ?という思いをどう表現して伝えれば良いのか惑っている間、眼前にチキンは居座り続けるし、そして津崎のその手は、フォークをこちらに渡すという選択肢を最初から排除している風にしか見えない挙動だし。] …………………………。 [結局、自分が採択したのは、"その場の空気を壊さない"という行動だった。 眼を半ば閉じつつ、あ、と開けた口にチキンが押し込まれて、ちらりと見やれば、津崎の目が愉快そうに笑んでいて、 ────────ああ、なんかもう、色々、さ。 味なんて、わかるわけないよね!?!? (535) 2022/09/03(Sat) 23:22:37 |
黒崎 柚樹は、>> (a163) 2022/09/03(Sat) 23:24:42 |
黒崎 柚樹は、>>すごい勢いで食ってる (a164) 2022/09/03(Sat) 23:24:52 |
黒崎 柚樹は、すみませんねえ…………[赤面] (a165) 2022/09/03(Sat) 23:25:07 |
黒崎 柚樹は、[携帯同様、箱まで壊れたのかなの顔になっている][スパムはお送りしませんが] (a166) 2022/09/03(Sat) 23:25:54 |
黒崎 柚樹は、や、いらない!いらない、から!![首ぶんぶん] (a169) 2022/09/03(Sat) 23:35:22 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹[もうここまで来たら、のノリで、武藤のケチャップオムライスも「定番の味だね、これもいい」とか言いながらしっかり口にしてしまったわけだけど >>533 、気付けば2人が言う通り、人気のレストランは店頭に待ち客が出来つつあった。] ムンク?ピカソ? 教科書で見た名前だね。 [美術に疎い自分でも、その画家の絵が来日したなら、それが絵画展の目玉になる巨匠ということくらいは知っている。 複製画だとしても興味はあったし、それよりも、"トラちゃんが感涙した絵"にも興味があった。 当の武藤が実に微妙な表情になっている事は、なんでだろうなとは思いつつ。] ……途中まで一緒に行ってみてもいい? [案外複雑な構造のこの美術館。 ピカソの絵の前を通った記憶も無いから、気付かず通り過ぎた通路があったのかもしれないし。 興味を惹かれる展示物と出会えたらそこで別れれば良いのだしと、津崎の言葉 >>534 に同行しても良いかと問うてみた。*] (543) 2022/09/03(Sat) 23:46:09 |
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