>>71 はなちゃん
はなちゃん？こんなところでどうしたの？

オオカミさん？
それより聞いて聞いて
パパが急病らしいのー
この知らないおじさんが教えてくれたんだけど、馬車で家まで送ってくれるってー

無力を嘆くばかりではいけないな
パパンに知恵を借りに行こう

（風のように森を駆け抜け家へ帰る）

[ はなは気まぐれなので、
いえ、何より大好きなお友だちの匂いにつられてしまっただけなので、
まさか婆が例の食べ物について気を揉んでくれているとは梅雨知らず>>73。

お友だちにふんわりと笑ったあと、
その言葉>>75に顔を顰めました　]

>>75らいちゃん
あの強そうなおとうさんが？
心配ね。
……らいちゃんらいちゃん、
じゃあ、おくすりをかっておうちにもどりましょ？
近道できる道をとおれば、車より早く着くわ。

[ 獣の嗅覚はこういう時にも役立つものです。
コイツは危ないといっています。
何よりらいちゃんは大切なお友だちです。
怪しい人間に渡すわけにはいきません。
少し強引にライチの手を引っ張るのでした]

どすん。

[小さな音とともにお尻をぶつけるまめ太郎。
軽い小さな身体は思ったよりも弾むらしく、大きな怪我もなく立ち上がる。
上を見上げると遠くのほうに小さな星つぶのような光が見えた。
どうやらあそこが出口らしい］


お、おーーーい
だれかたすけてーーー！

うーん、のぼれるのかな？くぅーん。


ちいさなちいさな声が穴の隙間を抜けて空気に溶けていったーー。

>>78 はなちゃん
そうなのー？
じゃあそうしようかな

知らないおじさんさようならー

うええん ママ〜ン ライチ〜

パパンはクサくて鼻が曲がったうえに
おうちにぼっちでさみしい病にかかってるじょ〜

グスングスン

あ、2人の食べかけのプリン食べちゃお

お、ライチの日記帳みちゃお

［パパンはボウルいっぱいのプリンを抱えて、ライチの小さなベッドに寝転がり、diaryと表紙に書かれた手帳（おそらく秘密の日記）を読んでいます］

むむっ…！
どこかで助けを求める声が聞こえる… >>79
目の前の物語的恩人に声を掛けられている… >>63
ついでにどこからか常に誰かに見られているような気がしている… >>46 >>47

しかし、あくまで桃はただの桃。
やたらサイズが大きいだけの、もしかしたら例えば中に赤子が入ってたりするかもしれないだけの、みずみずしい普通の桃。

お返事をするなんて超桃的なことはもちろん出来ません。
ここは物語の作者的パワーな何かでなんとかするしかありません…。


ころん…ころん……🍑

桃は、見る人が見れば"出して…ここから出して…"と言っているようにも見える動きでころんころんと優しく転がりました。

>>83 パパ
パパ？
何してるの…？？

ううむ。
何を主張しているのかさっぱりわからん。>>84

とりあえず少し切ってみて、ダメそうなら治癒魔法をかければいいか。桃に効くかは分からんが。

いざとなれば巾着に入れれば鮮度は保てるからね。

[ そう不穏なことを呟いて、そっと外側から切れ込みを入れてみました。まずは皮が切れるくらいに、そして桃が嫌がる様子が無さそうであればもう少し深く。]
　

愛するパパン>>83だけズルいぞ
私にも見せてくれ

パパンは臭くなどない
人より芳醇なだけだ、私は好きだぞ

ころん…ころん……ぴたっ🍑


そっと外側から優しく切り込みを入れられている気配を感じた桃は>>86、目の前の物語的恩人に身をまかせるように大人しく動きを止めました。

>>87 ママ
…………………………
…………………………

愛するママン>>87
帰ってきたのかい
ほら見てごらんなサイレンス

扉に読めない走り書きとドクロの絵♥
「──愛する両親へ捧げる」って意味かもしれないジャン

この日のスケッチなんかちょーウケる
ライチったらきゃっきゃ うふふ

　
おや、嫌がらないね。>>89
ということは中に誰か閉じ込められているということか。

では、傷つけないように……と。

[ ぐるりと一周切れ込みを入れて、優しく押し開きました。]

中から出てきたのは────
　

婆が優しく切り開くと… >>92
桃の中には、なんとまぁ可愛らしい赤子がおりました。
既に将来美少女JK間違いなしの非常に愛らしいお顔です。


美しい桃色の髪の毛にほんのり桃色に色づいたほっぺた…
この子の名前はきっと────

…………


やっぱりらいちゃんは今日も大変そうね……

か、かーえろっと

うむ、見せたこともないはずだったが、上手な頭蓋だ
愛しのライチには画家の才能があるのだろう

なあ愛するパパンよ>>91
なぜこのページは黒く塗りつぶした後に白粉で文字を書いてあるんだ？

　え？　なんでそんなに過剰装飾でお祝いしているのかって？　それはですね、桃太郎が無事に生まれるかもこの世界においてはお祈りゲーだからです。普通にいますからね、桃から生まれない桃太郎(8敗)
　そして、はい、悪くないタイムです。川からお爺さんお婆さん宅に直行した桃太郎ニキには流石に負けますが、特に変なロスもなく、むしろ順調に進んでますね。
　先にお婆さんニキが桃を割って桃太郎ネキと出会ったことで、原作における家で桃をどうするか二人が悩む時間を丸ごとカットできますから、むしろいいペースと言えるでしょう。
　

[ かえろ、と言ったもののはなには帰る場所なんてとくにありません。
はなはぶらぶら気ままに歩きます。
そういえば、お腹が空いてきたなあなんて考えながら　]

……ん？

[ なにやら小さな音が聞こえ、耳が揺れます。>>79
たすけて、と聞こえたような？

どおしたの〜？

小さな穴の中に問いかけてみます　]

　
────ももこ。

桃から産まれた桃色の娘だから、桃娘と書いてももこ。
とりあえず、今はそう呼ぼうかね。>>93

もし後から良いものを思いついたら付け直せば良いさ。

[ そっと赤子を抱き上げ、よしよしとあやしました。]

元気で珠のような子だ。
さて、婆が育てるか里子に出すか、どうしたものか。
　

　
ああそうそう、家のことを忘れていた。

[ 赤子を片手で抱き直し、もう片方の手でクルクルと渦を描いて周りの木々や石や土や何やかんやを寄せ集めて形を整え、小綺麗な山小屋をひとつ創り出しました。]

夜は冷えるから赤子には堪えるだろうよ。
今日は婆のお家へ帰ろうね。
　

[暗くて狭い穴の底から上を見上げながら、まめ太郎はしばらく誰かの返事を待つことにしました。

しばらく待つと、何かが通り過ぎる音>>84がしたり、>>93なにかの鳴き声が聞こえてきたり、謎の大きな声>>96が聞こえてきたりしました。しかし、まめ太郎の必死の叫びをきくものはいませんでした。

まめ太郎はがっかりしてすっかり自信をなくしてしまいました]

[どおしたの〜？>>97

そんな時、
空からそんな声が聞こえてきたのです。
ぱっと再び上を見上げると、誰かが穴を覗き込んでいるではありませんか！]


わんわん！
あ、あの！あのあの！
穴におっこちちゃったんです！出られなくて！
たすけていただけないでしょうか！

[まめ太郎は見下ろしてくる影に必死に手を振りました]

わん……？
あなたはいぬさんなの？

[同じ動物同士、というのは
気を許す一つの理由にもなり得るのです。>>101
はなは地面にぺたんと寝っ転がると
つかまって、と穴の中へ手を伸ばします。

可愛い声のこの子を助けてあげないといけません　]