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【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介[バイクを走らせ10数分。 やってきたのは、街の外れにある 高台の公園だった。 季節になれば夜桜を楽しむ人や バラ園をスケッチする人で賑わうだろうが 空にちりばめられた星がうっすら透ける 夕暮れ時というのもあってか、 数組のカップルが過ぎると気を惜しむような速さで ライトアップされた紫陽花の小路を歩いている。] ……くらぶ、?とか、他にも 飛鳥の好きな場所があるかもしれねェけど それも今度教えてくれや。 [今日はもう一つ、俺の好きな場所。 喧騒のない静かな公園で 二人きりの時を紡げたら、なんて思うんだ。 バイクを停めたら、手を差し伸べて 花の小路へ誘おうかと。]* (70) 2021/05/29(Sat) 12:00:12 |
【人】 西園寺 飛鳥[出してみる答えは全然当たらなくて 普通にしてること…って言われて] あ、キス、とか! [といったら違うって顔をされてしまっただろうか。 そうしたら唇を尖らせて、「うーん」ってまた 唸って困ったように首を傾げるのだ。 そうしたら彼が、答えを教えてくれるから。 キョトンとして、それから、じゃあもう、 私たち結婚の約束してるみたいなこと?って 微笑みかけてみたら、彼の言葉に、また、 呼ばれた名前に、触れた指先に───] (71) 2021/05/29(Sat) 18:07:23 |
【人】 西園寺 飛鳥[バイクで街を抜けていけば、 髪が靡いてふわふわ、宙に浮く。 ぎゅっと力を込めた腕。 高台の公園に滑り込んだ車体が止まれば、 そっと緩めて、乱れた髪を手櫛で直した。 ヘルメットを外して手渡したあとは、 彼の隣にそっと寄り添い、その手を握る。 ちら、と見あげて口許を緩めれば] …うん、でも、クラブに颯介さん 連れてくのはやだなあ… ナンパされそうだもん。 [彼に連れられて、紫陽花の小路を歩いていく。 夕暮れに染まった空に、薄く紫がかかって 星が瞬くのがみえる。] (72) 2021/05/29(Sat) 18:08:00 |
【人】 西園寺 飛鳥[腕を絡めてまたくっついて、見上げて、 キスしたいなあってその唇に目を落とす。 けど、今そんなおねだりをしたら、 呆れられないだろうかと思うわたしは、 きっと前よりもずっと臆病になってる。] ──颯介さん [名前を呼ぶ。] 颯介さん [もう一回。 別に、なにか言いたいことがあるわけじゃない。 ただ、呼びたいだけ。 さっきの話を聞いて、もっともっと 特別に思えるようになったあなたの名前を。] (73) 2021/05/29(Sat) 18:08:20 |
【人】 絵描き ルナリアぱちりと目を開ければ、目の前になにかがあった。 驚いて目を瞬く私と同じように、相手も驚いたのか 『 おぉ 』 なんて間抜けな声を出している。 「 、? 」 離れて顔が見えれば、 思わずというように彼の名前を呼んだ。 そうして、確かめるように 手を伸ばしてその頬に触れる。 (75) 2021/05/29(Sat) 19:09:44 |
【人】 絵描き ルナリア久方ぶりに見た彼の顔は、 どこか前に見たより痩けているように見えた。 でもそんな様子を感じさせないかのように 柔らかい笑みを彼は浮かべる。 ぽつん、と心の中に雫が落ち、波紋が広がる感覚。 私は、彼の頬を抓れば そのまま横に引っ張り 「 ……ばか、急に居なくならないで。 」 そう、言葉を零したのだ。 (76) 2021/05/29(Sat) 19:10:07 |
【人】 絵描き ルナリア恋というものが私にはわからない。 今まで無縁であったもの、 きっとすぐにわかることはないのだろう。 これが恋なのか、恋ではないのか。 少なくとも。 私には、彼が必要なのだと思う。 (77) 2021/05/29(Sat) 19:10:25 |
【人】 絵描き ルナリア真っ白なキャンバスに、 流れる星々を感じさせるような イロトリドリの絵の具を塗って。 真ん中にモチーフを入れたなら。 描くのは、2匹の動物の姿。** (78) 2021/05/29(Sat) 19:10:34 |
【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介[くらぶにいってなんぱをされる俺……? 正直、想像が出来ない。 若人の中、浮いてしまいやしないか。 また、隅っこでひとりぽつんとなって 若い男から声をかけられる飛鳥を見ては 頬を膨らませる時間を過ごしそうな。] でも、飛鳥の好きを、もっと知りてェ。 [紫陽花の花の間をゆっくりと縫って歩く。 下から照る光に浮かぶ 飛鳥の顔を覗いて、そう乞うた。 でも、飛鳥が行きたくないなら もっと別なところですごしたっていい。] (79) 2021/05/29(Sat) 20:45:47 |
【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介[さっきの話のせいか、 歩きながら飛鳥が名前を呼ぶ。 何度も何度も、弾むように。 キスのために立ち止まることも無く、 呼ばれる度に、繋いだ手に、 きゅ、と力を込めて返す。] ここにいるよ、飛鳥。 [多分あの時、飛鳥が向き合ってくれなくちゃ 俺はここにいなかった。 祝福してもらえない、君の未来を壊してしまう、と ひとりいない敵に怯えて過ごしてた。 だから、何気ないこの時間が 俺にはひどく嬉しくて。] (80) 2021/05/29(Sat) 20:46:04 |
【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介[やがて、紫陽花の道が開けて 街の夜景が一望出来る広場へと辿り着く。 空の星と、地上の人の営みと 目の前がちかちかと眩むよう。] 古墳時代には見えなかった光景だなァ。 [時代は変わって、名前を呼ぶだけじゃ 確固として結ばれるわけじゃない。 身分や歳の差、たくさんのしがらみに阻まれ 結ばれない恋も、世の中には沢山あって。 握った手の中、指先で飛鳥の掌を掃いて そっと腕の中へと招き入れよう。] 俺の気持ちは…………まだ、充分に 飛鳥に伝えきってねェと思う。 名前を呼ぶだけ、花を送るだけ 口を合わせるだけじゃ、まだ この気持ちには全然足りねンだ。 [鼓動をひとつに溶け合わせるように きつく抱き合ったって、多分。] (81) 2021/05/29(Sat) 21:06:00 |
【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介[ここにきて、他のカップル達と混じって 二人過ごしてみて、少しずつ俺の中の 不安は溶けていく。] なあ、聞いてくれ。 [言えるだろうか、飛鳥の恋人として。] まだ俺たちは恋仲になって浅いが、 少しずつ、もっとお互い知り合って …………そしたら、改めて言わせて欲しンだ。 俺の言葉で、飛鳥と共に行きたい、って。 [そう言ってから、これってもう 言ったも同然かも、って気が付いて 少し照れの滲む顔で笑った。]* (82) 2021/05/29(Sat) 21:17:57 |
【人】 にげん? アポス[ それは何に対してか。 "にげん"ではなく"人間"だと言う事に。 そのでっぱりが体の一部ではない事に。 単純にその辺りだった。大した事無いように見えるが大事な事だ。 先ほど褒めて貰った事>>59も、そんな根本的な名称という勘違いをしていたことで帳消しになった気がする。褒められてまんざらでもなくえへんえへんと自慢げになっていたのに情けない。しかし先程の心配や手伝い>>65といい、やさしいやつだ。さすが我が友。てっぺんをもふもふなでられた時は不思議な心地がしたため、その時にそれも共有している。"もふもふされるという気持ちも体験できるのか…!"と。 しかし正しい情報に"あっぷでえと"できるのは悪い事ではない。今は友人の正しい情報に感謝をせねば……。] (84) 2021/05/30(Sun) 4:27:55 |
【人】 にげん? アポスそうだったのか、 より詳しい情報を手に入れたな…っ! しかし、 そのでっぱり……。 街でみた、どうぶつの角や、 きれいな石のわっかとかと同じものだったのか。 うん、おしゃれだ。 おしゃれだな…っ! [ ははぁ〜とまじまじ眺めなおしては、ウンウンと頷く。] つまり、友人は"にんげん"のかっこをしただけではなく、 "にんげん"としてのおしゃれまでに手を付けていたのか…っ! すばらしい…っ! [ 思わず声が大きくなりそうだったが、慌ててひそめた。しーっ。 せんせえが、図書館は静かにするところだと言っていた気がするからだ。思い出したのは偉いと思うのでその事実を共有する。] (85) 2021/05/30(Sun) 4:28:04 |
【人】 にげん? アポスはずせといわれたら、か…。 その場合、こちらが注目をあつめよう。 その間に、こう、 先っぽにそのでっぱりのかたちを…つくって… 目元からでっぱりをなくす…変化を…、いやリスクが高すぎる…。 やはり、"わじゅつ"で誤魔化すのが一番なのでは…っ? フム、ムムムム、 のちほど、"わじゅつ"の本を見ようじゃないか…っ! [ きっと勉強になる。人間の持つ知識も吸収できる。いいことづくめの提案だと思う。しかしどんどん見たい本が増えてしまう。時間は足りるだろうか。図書館ということだから、貸出ができるとおもうので、何冊か借りて帰ろうと言う話もした>>1:55。] しかし、 街の方へもめったに来ないだろうからな…。 かしだし期間というものもあるだろうし…。 (86) 2021/05/30(Sun) 4:28:43 |
【人】 にげん? アポス[ チラチラとカウンターを見る。するとキラキラした平たい石と本を交換していくお客がみえ、] !! もしかして……っ、 ここ、本を買って帰れるのか……っ!? [ だとしたら凄い事だぞ、と友人とはしゃぐ。 そこから話し合いはどんな本を買って帰るかという話にもなり、一通り中身を見てこれぞというものを数冊買って帰ろうと言う話になった。 今友人が借りている人間の仕組みの本は、買っていいと思っている。 なぜなら"でんせつ"の証拠であるからだ。 そこそこ大きいキラキラの石だったから、今残ってる宝石だと大き目の1個で1冊くらいだろうか。じゃあ6冊は余裕で買えそうだという話になった。] (87) 2021/05/30(Sun) 4:28:54 |
【人】 にんげん! アポス[ その後は中身を見たり、新たな本を探しに席を立ったり、 中身を見たりを繰り返した。 これは欲しい!という本は机の上に置き、ムムムムと悩むけれども諦めた本は元の場所へと戻しにいく。この戻すと言う作業も決して楽ではなかったが友人のサポートもあり、きちんと抜き出す前の状態に戻っているはずだ。 うっかり上下さかさまになっている本があるかもしれないが、その時は友人がきちんと戻してくれた。感謝。] (89) 2021/05/30(Sun) 4:29:43 |
【人】 にんげん! アポス[ 図書館で過ごす時間は、それはそれは楽しいもので。 見た事もないものの知識を増やし、はしゃぎ、共有し、返す本の内容はメモにかき、買う本を厳選する。楽しい時間だ。あっという間に過ぎる。 友人とあわせて6冊ほどの本を選び切ったところで、ふうと息をついた。友人と目を合わせた後、こくりと首だけで頷く。この頷き方は最初に友人が持ってきた人体の仕組みが書かれている本を見て学んだ。人間には関節というものが在るらしい。これはうまく使わなければならないものだろう。 選んだ本は最初の"人体の仕組み"を筆頭に、 いろいろな動物を図解した本や、人間の言葉の本、 "しゃしんしゅう"とやら、"おいしい珈琲の飲み方"、 "―森で生きる― サバイバル初心者編"という人間の森での過ごし方を書いた本などを選んだ。 とくに過ごし方の本は、森の中にあるもので、こういうものがつくれる!という作り方がたくさんありふあぁぁぁとなってしまったのだ。森に帰ったらぜひ試したい。] (90) 2021/05/30(Sun) 4:29:54 |
【人】 にんげん! アポス[ 一息つく。本を重ねて机に置いて、買うもの以外は元に戻し、書き終えたメモもきちんとしまった。ふー。そろそろ帰らねば暗くなってしまうだろうか。 少し名残惜しいが、森に帰って本の内容を実践すると言う"あらたなしめい"は我にあり…っ!るんるん気分で本を持ち、カウンターへと行くと本の代金として友人が宝石を支払った。 少しドキドキしたが問題なく購入できたので、ふぉおという顔を横でしていた。 ギィ……、 扉を開け外に出ると心地いい風が吹く。 街のたべもの屋さんのおいしそうなかおりがまた届いた。] (91) 2021/05/30(Sun) 4:30:14 |
【人】 にんげん! アポスすごいけいけんをしたな…。 [ 腕というらしい一本で抱えた本を見下ろすと、自然と顔が緩んでしまう。] ―― ハッ! そうだ! どうだろう、この姿のまま森へ帰らないか…!? いやどうだろう。 もったいぶって、もったいぶって、 目の前で変身する方がいいかもしれない…っ! どうする!? 迷うなあ〜! (92) 2021/05/30(Sun) 4:31:11 |
【人】 にんげん! アポス[ そう友人と話しながら帰路につく。次に来た時にはうつぎにたどり着けないかもしれないが、本が存在しているということはうつぎも存在していると言う事だ。それに、一度いけたのだ。きっといつかまた行けるだろう。 今はただ、友人とわくわく楽し気に話しながら夕日を背負い、もうすっかり慣れた姿で歩いていく。] (93) 2021/05/30(Sun) 4:32:02 |
【人】 にんげん! アポス[ ――― 本日の冒険は、これにて終了。しかし"みちなるせかい"はまだまだこれからだっ!ぷにぷにたちは次回もまた楽しい伝説の冒険を続けるだろう…!おしまい!]* (94) 2021/05/30(Sun) 4:32:13 |
アポスは、我が友に親愛のぷにぷにをした! ぷにっ (a0) 2021/05/30(Sun) 4:53:38 |
グレザンは、友人に親愛のぷに返しをした。ぷにぷにぷに。 (a1) 2021/05/30(Sun) 4:55:22 |
【人】 西園寺 飛鳥[わたしにとっての好きをもっと知りたい、 そう言ってくれるのが嬉しい。 彼にとってわたしが、必要な存在として どんどん大きくなっていくような気がして。 もっともっと、好きになって欲しい。 わたしの中があなたで埋め尽くされているのと 同じくらい、もっと。 そう願いを込めて、もう一回。もう一回。 繰り返していくW愛の言葉Wが受け取られると、 わたしは柔らかく微笑みを向けるのだ。] (95) 2021/05/30(Sun) 6:49:43 |
【人】 西園寺 飛鳥[やがて、紫陽花のゲートを抜けていった先に 広がる広場の向こう側。] わ、 夜景…! [そう思わず声を上げて、駆けて行く。 きらきら、夜空の星々が落ちてきたみたいに、 輝く地上を見渡していると、 隣に来てくれた彼の手をまた取った。 ね、きれい、と落とすとその指先が手のひらを 滑るから、びく、っとまた肩を跳ねさせて。] っ…びっくり、 …した… [引き寄せられて、抱きしめられる。 その体温に包まれて、思わず互いの間に 置いていた腕を抜いて、背に回せば 体がピッタリとくっついた。 全身から響いて伝わってくる言葉。] (96) 2021/05/30(Sun) 6:50:00 |
【人】 西園寺 飛鳥[聞いてくれ、と言われればこくりと一つ 頷いて、黙ってその胸板に顔を埋める、 そうしたら、届く愛の言葉は─── 私がずっと、夢見ていた事柄で。 共に生きたいと、2人で手を取り合って、 未来を歩んでいきたいと、そう言われることが こんなにも嬉しいなんて。 じわ、と心に沁みる。 顔を、体を、あなたとの距離を、 今、もうあと1ミリでも近づけたくて ぎゅうっと腕の力を強めた。] ───うん [こく、と頷けば、もう一回。 更にもう一回、と何度だってうなずく。 だって、それ以外の返事はない。 あなたと共に生きていけるならば、 この先どんな困難が立ち塞がろうと絶対に 離すことはしないと誓った。] (97) 2021/05/30(Sun) 6:50:20 |
【人】 西園寺 飛鳥[電撃がね、びりびりって通ったの。 あなたに初めて会ったあの日に。 目があった瞬間に、あなたに決めたの。 どれだけ臆病だったとしても、怖がりだったとしても わたしにとってあなたは絶対で、 あなた以外はいらない、っていえる。 あなたを振り向かせてみせるって そう決めてたのに、どこかで少しだけ わたしも臆病になってしまっていた。 でもね、歩み寄ってくれたから。 それがたまらなく嬉しかったの。 わたしの道を汚してしまうだとか 狭めてしまうだとか、暗くしてしまうだとか、 ほんとは今も彼は怖がってるのかもしれない。 それでも、その恐怖よりもわたしを 選んでくれた、それが事実だから。] (98) 2021/05/30(Sun) 6:50:35 |
【人】 西園寺 飛鳥[そう彼の服に吸わせて、力を込める。 あなたの道もわたしが一緒に照らす。 だから、怖がらないでほしい。 わたしは、わたしの好きなものを、 好きな人を、生涯を共にする人を、 すべてを、捧げる人を 自分自身の目で選んで、手を取った。 それを、わたしを、信じてほしい。 少しだけ離れて、見上げる。 微笑みを浮かべて、背伸びをしたら、 触れるだけの口づけを、誓いにかえて。] ───愛してる [甘い声で、柔く微笑むのだ。]** (99) 2021/05/30(Sun) 6:51:42 |
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