コルヴォは、誰かに言った。「あの時殺しておけばよかった。」 (a24) 2022/08/17(Wed) 12:28:40 |
【人】 piacere ラウラ【路地裏】 >>67 リカルド様 貴方の言うことは最もだ。この場に留まったところで何かメリットがある訳でもない。 それを理解していても、今の今まで動けずにいたのは確かだが。 差された手に一度視線を落とし、僅かな間をおいて頷く。 一人であればそのまま放置していたものとはいえ、やはりこれについても貴方の言うことが正しいだろう。 「……そうした、つもりは。…気を付け、ます」 女の中では普通なものだから、そのようなことを告げられるとは思わず。 けれど数日前のツィオ様の言葉を思い出して、 そうした面も含めての言葉だったのだろうかと思案する。 その答えを出せるかどうかはともかくとして、地面に縫い付けられたように動けずにいたその足は、背を向ける貴方を追いかけて動き出す。 決して気持ちが晴れる訳では無いだろう。それでも行動しないことよりも己のためになる。 そんな気がした。 「……、…着いて、行きます。ラウラもきっと、後悔します から。 ………………リカルド様、…ありがとう、ございます」 喧騒が近づく。表通りは今日も楽しげで、変わらない日々だ。 賑わう人々を眩しいものでも見るかのように目を細め見て、そっとポッケの中に煙草をしまう。 貴方から紫煙の香りは漂わないけれど、やはり幼馴染と言うべきか。 追いかけるその背が上司の姿と重なって、ほんの一瞬だけ立ち止まり、路地裏を見つめてからまた歩き出すだろう。 貴方の背を追って、あの人の部屋へと。 (73) 2022/08/17(Wed) 13:48:12 |
ラウラは、探している。 (a25) 2022/08/17(Wed) 13:50:56 |
ラウラは、誰かといれば見つかるだろうか。 (a26) 2022/08/17(Wed) 13:51:11 |
ラウラは、────。 (a27) 2022/08/17(Wed) 13:52:26 |
ツィオは、誰にも見つからないところで、不味そうに煙草を吸う。 (a28) 2022/08/17(Wed) 14:36:14 |
ツィオは、今日も、自分で、煙草に火を着けた。 (a29) 2022/08/17(Wed) 14:36:39 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【マウロの部屋】>>73 ラウラ リカルドはツィオほど、気を使った優しい言葉をかけてやることは出来ない。 そんなに上手く口は回らない。 それでも意図が伝わったと感じれば、小さく口元に笑みを浮かべて歩く。 そうして、暫く街中を歩けばマウロが寝泊まりをしていた部屋にたどり着いた。 大家に事情を話せば、部屋の鍵をもらうことは出来たから、簡単にその戸を開くことも出来て訪れた二人を拒むことはない。 蒸し暑い空気に、マウロが好んでいた煙草の残り香が漂っていて、いつ帰ってきてもおかしくないとさえ思えるくらいだ。 それでもまずはラウラの手当が先決であったから、エアコンのスイッチを入れると流し台にラウラを導いて蛇口を捻った。 「まずはその手を冷やせ。治りが遅いと腕も鈍る」 「…………、」 生真面目からのぶっきらぼうな物言いは、ツィオと比べれば幾分マウロの方に近かっただろうか。 貴方が手を冷やし始めるのを確認すれば、少しずつ冷えてくる部屋を見回してある一点、大事そうに飾ってあるそれをみつけて、そこから視線を外せなくなってしまった。 (74) 2022/08/17(Wed) 14:38:48 |
リカルドは、マウロと同じものをちゃんと持っている。 (a30) 2022/08/17(Wed) 14:39:37 |
【人】 piacere ラウラ【マウロの部屋】 >>74 リカルド様 歩を進め部屋が近くなると、何故だか鼓動が早くなる。 どうしてかは己では理解できなくて、貴方の後を追いかけながら小首を傾げてみたり。 大家への話を通し、鍵を借りて上司の部屋に辿り着くまではそう時間もかからなかったはずだ。 手際のいいその様子に何を思うのか、背後から静かに眺めていた。 扉を開けば夏特有の蒸し暑さが身を包んだ。それに加えて求めていた紫煙の香りが漂ってくる。 あれからそう何日も経っていないはずで、先程までも匂いだけは纏っていたが……懐かしいような、そんな気持ちになった。 手当を促されれば大人しく従うだろう。 蛇口から流れる水は少しの間だけ温くて、次第に冷たくなるそれを患部に当てていれば、ようやくといった形でジワジワと痛みを自覚する。 ぶっきらぼうな物言いは確かに上司に近い。 同じとは言えないが、ここでもまた似たものを感じて彼を想う気持ちが強くなる。 水の流れる音。エアコンが動く音。静かなこの場にはそれらがよく響いているのを感じて、女の視線が部屋を見回すように動く。 そうしていれば貴方は視線と視界におさまるからその様子を見つめて、そうしてある一点に向かっているのに気づきを得るだろう。 「……………写真、ですか」 遠目ではそれがどのようなものか理解はしづらい。見ようにも手を冷やすようにと言われているから、まずは問いかけるのみだ。 (75) 2022/08/17(Wed) 17:41:22 |
ヴェルデは、一歩、石畳を蹴る。 (a31) 2022/08/17(Wed) 18:34:03 |
ヴェルデは、絵本を落とした。 (a32) 2022/08/17(Wed) 18:34:17 |
マキアートは、「この薬はダメだよ。債務者に使うには高価すぎるから」 (a33) 2022/08/17(Wed) 18:36:02 |
マキアートは、「この薬もダメだよ。すぐに内臓がダメになって、売れなくなっちゃう」 (a34) 2022/08/17(Wed) 18:36:24 |
翠眼 ヴェルデ(匿名)は、メモを貼った。 2022/08/17(Wed) 18:36:48 |
マキアートは、「ダメダメ言い過ぎかな?ごめんね」と謝りながら、カメラを持った。 (a35) 2022/08/17(Wed) 18:36:57 |
ヴェルデは、縛り付けられているとは思っていない。 (a36) 2022/08/17(Wed) 18:37:23 |
ヴェルデは、自ら選んだのだから。 (a37) 2022/08/17(Wed) 18:37:38 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【マウロの部屋】>>75 ラウラ 「あぁ……」 水の流れる音を聞きながら頷いて、 写真立てを取りにテーブルに近づいて手にとって見れば、やはり自分たち3人がそれぞれ持っているはずの写真だった。 孤児院に居た頃の、悪ガキだった時代にたった一度だけ撮ってくれた時のことを、今も鮮明に覚えている。 「この元気だけが取り柄みたいなのが俺、少し困ったようにしてるのがツィオ、へそを曲げてるのがマウロだ。 あの頃は正義感ばかり強くてな、二人をよく引っ張り回していたんだ」 この日も確か、二人を巻き込んで屋上に上がって叱られたのだったなと、苦笑しながら戻ってくると、貴方に説明しながら見せるだろう。 今でこそ堅物に軽薄にと変わっていったが、マウロだけはその性質は殆ど変わっていないように思う。 今も昔も、気難しい猫のような男だった。 「俺もツィオも焼き増しを持っているんだ。これは……、アイツのそばに置いてやりたいものだな」 長い睫毛を伏せながらそう言った表情は、過去を懐かしむような、悔しさが滲み出るような、そんな不安定なものだ。 貴方がもしこちらを見上げたなら、どんな表情が見えただろうか。 それは、貴方自身にしかわからないだろう。 (77) 2022/08/17(Wed) 20:07:53 |
ビアンカは、ここは大嫌いだった。 (a38) 2022/08/17(Wed) 20:08:51 |
ビアンカは、けれど、ここに居続ける。 (a39) 2022/08/17(Wed) 20:09:10 |
ビアンカは、旅行になんていかない。 (a40) 2022/08/17(Wed) 20:09:23 |
【置】 害のない毒 マキアート「怯えないでpiccolino. すぐに気持ち良くなるから」 切開して。攪拌して。抽挿して。 赤と白のグラデーションが手を汚す。 「Testa, spalle, ginocchia, e piedi, ginocchia e piedi」 「E occhi e orrechie e bocca e naso」 「全部お金にして、家族に返せるんだ」 「嬉しいよね?」 「笑って」 「最近、そういう顔を見てばっかりだ」 (L0) 2022/08/17(Wed) 20:30:23 公開: 2022/08/17(Wed) 20:30:00 |
【人】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ【どこかのバー】 >>69 マキアート 「――……。」 どちらの答えが来ても。 にこやかに返す自信は、あった。 でも、 どちらの答えも。 望みのままに、とくるとは思わなかった。 話題の真意が見破られるのは予想していたけれど。 優しい先輩の情を狙った意地悪な言い様にも 一瞬ですら狼狽えずに、受け止められるとも思っていなかった。 先輩、甘やかしすぎです。 ……本当に、敵いません きょとんとして、口元を緩めて。そんなことを、思う。 「先輩には、そうですね……。 笑っていて、欲しいです。いつもの通りに。 それで、1ゲームだけ付き合ってください。 カードでも、ルーレットでも、サイコロでも。 その後は……先輩の、お好きに。 叱ってくださっても、笑ってくださっても構いません。 ……涙をいただいても、構いません。先輩の御心のままに」 (78) 2022/08/17(Wed) 20:30:37 |
マキアートは、作り笑いをせずに済んでほしい。ほしいのだ。 (a41) 2022/08/17(Wed) 20:32:01 |
【置】 翠眼 ヴェルデ猫など気にしなければよかったのだろう。 言われた通りに早く帰るべきだったのだろう。 仮定をいくら重ねたところで、もはや意味などありはしない。 もうきっと、どこにも行けない。 それをすこしだけ、いやだな、と思う。 けれど、何もかもが遅かった。 “0”だった少年は、“1”を得ていることに気が付かず。 “0”へ還される瞬間になって、ようやくそれを知った。 (L1) 2022/08/17(Wed) 20:46:59 公開: 2022/08/17(Wed) 20:55:00 |
【人】 害のない毒 マキアート【どこかのバー】 >>78 ヴィオレッタ 「へえ?構わないよ」 二つ返事で快諾する。 可愛い後輩の悩みや願いを聞き届けるのは当然の責務。 そこにひとつまみ、見栄を張りたくなるのは男の性だ。 故にここでは一日の長を存分に振り回させてもらおう。 「キミは……昔より随分巧くなったからね。 成長を喜ぶのも、爪の甘さを先輩として微笑むのも、 どちらも今から楽しみにしておくよ」 一世一代の大勝負、なんて。 待ち遠しく思うけど、直ぐ執り行いたいものでもない。 ──全部、“Se”の話だ。 なった時に笑う準備だけしてたらいいんだろう。 今もその時も、作り笑いだと思われてないといいのだが。 (79) 2022/08/17(Wed) 20:50:27 |
【置】 鳥葬 コルヴォ「しませんよ。復讐なんか。 俺は他の奴等と違って元気じゃないんです」 「何かできたら、なんてのは高望みだし」 「最初から、俺にできる事なんて一つしかないって事も」 「わかってますよ」 (L2) 2022/08/17(Wed) 20:52:21 公開: 2022/08/17(Wed) 20:55:00 |
【置】 ノーモアベット マキアート「オレは、ずっと心から笑ってるよ」 「è più la spesa che l’impresa.」 (L3) 2022/08/17(Wed) 20:59:05 公開: 2022/08/17(Wed) 21:00:00 |
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