18:57:32

人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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視点:


【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>10 レヴィア

「……吹かしじゃなくて本当にバレてるとはね。
 見つからないように結構気を遣ってたんだけど、
 この調子じゃ他の連中にもその内見つかるな」

声は扉ではなく、少し離れた箱の影から。
対して大きくもない破損穴から、
窮屈そうに女が姿を現した。

「ま、いいさ。お届けどーも。
 ……冷えたコーヒーくらいなら出せるけど?」

この手合いは遠回りだので、露見しにくくはしたはずだ。
自分ならそうする。その労をねぎらうくらいはしてもいい。
ひとまず箱を受け取ろうと両手を伸ばした。
(12) 2022/08/12(Fri) 19:49:32

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>13 レヴィア

「ま、一般人から見つからなきゃどうでもいい。
 どんな口説き屋だってわざわざ隠れてる所に来て
 蹴られる口実を得たくはないだろうからね」

肩を竦めながらも、箱を抱えて。
がご、と大きな鉄箱を蹴りで退けて、穴の入口を少し広げる。

「逆になんだったら興味があるのさ」

そう呟いて屈んで穴に入り、箱を置くとあなたを招き入れる。
中は廃墟の割には小奇麗で、幾つかの机と椅子がある。
動く事もないはずの歯車たちは錆びも埃もない。
床も入口付近は草が侵蝕していたが、
そこ以外はワックスのきいた床板が張られている。
発電機でも持ち込んでいるのか、壁にはコンセントの口が
幾つもあって、電動ドリルやはんだごてなど
電機工具のコードがいつでも挿せるようにぶら下がっていた。

特に大きな机のひとつには工具箱とノートPCが置かれ、
おまけに分解されたライフルの部品が転がっている。
その机だけ、小型LEDライトの代わりに
アンティークのデスクランプが灯されて
柔らかく手元を照らしているようだった。

「適当に座りな。飲み物取ってくる。
 ……何かリクエストは?」

興味と、実在性があるかどうかは別として。
(16) 2022/08/12(Fri) 20:44:26

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>18 レヴィア

「奇遇だな、あたいも知ってる」

恐らく同じ顔を思い浮かべた事だろう。
そしてそんな事になればまた口説き文句が増えそうなので、
ストレガは全てを忘れる事にした。

「奇遇その2」

猫、ね。とそれだけ言って、肩を竦めて階上へ向かう。
上は生活空間なのだろう、金属のらせん階段を昇っていった。

……がちゃ、ばたんという音からして、
どうも冷蔵庫まで持ち込んでいるらしい。
ほどなく戻ってきた手にはペットボトルが2本。
どちらも有名飲料メーカーの、片方はコーヒー、
もう片方は一応アールグレイティー。
その内アールグレイの方を放って寄越した。

「お上品な物は品切れ中でね。
 要らなきゃあたいが飲むから適当に置いときな」

言って、自分は作業机の前に座る。
特に何をするでも、言うでもない。
ぱき、と開封の音と喉を潤す音だけが響いた。
(20) 2022/08/12(Fri) 22:16:36

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>43 レヴィア

「最近じゃ未開封でも注射器で毒を入れる、
 そんなケースもあるらしいけど?」

欠伸をひとつ、自分もぱきりと音を立てて珈琲を啜る。
猫にはなれない女は可愛くない言葉しか返さない。

「あん?……ああこれか。そうだよ。
 アンチ・マテリアルライフル。対物狙撃銃さ。
 ……こんなもんで撃ったら人間の形なんて残らないね」

時に戦車の装甲すら貫くと言われる物。
それが分解された姿は中々見る機会もないだろう。
(47) 2022/08/13(Sat) 18:57:56

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>49 レヴィア

「外食不可?そりゃ凄いね。ジャンクフードも
 チェーンのピッツァも食わない、健康そうで何よりだよ」

普段の食生活がわかるような言葉と共にため息。
難儀な奴、と呟いた。

「簡単ねえ。ナイフを折るのは簡単でも、
 ナイフを使えるように錆びさせるのは手間だろうよ。
 狙撃の正確性を損なわず威力を下げるのは面倒さ」

言いながら、バラバラのそれらに視線をやる。

「これはあたいの趣味。……つーのは半分冗談。
 ただ、あたいが買い付けたってのは本当。
 ボス殺しを疑ってんならその答えはNOだって言っとく」

こちらもまるきりいつもと同じ顔、いつもと同じ声。
弁明もなし、返答と結論だけが返った。
(50) 2022/08/13(Sat) 19:56:13

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>53 レヴィア

「お年の割にしっかりしていらっしゃることで」
「あたいは正装は嫌いでね。いきぐるしいだけだ。
 好きな物を好きなように食って、その内死ぬさ」

やはり、ここでも獰猛に笑う。
自分の罪に対して罰など知らないねとはねつけ、
欲のままに自由に過ごし、エゴのままにこうして話す。
これに、忌避感などという面倒なもの正装はない。

「そりゃあ出来るよ。
 ファミリーの銃を整備するのは誰だと思ってるんだい」

そこには余程自信がある。言いながら珈琲を飲み干して、
幾つかパーツの足りないライフルの傍に空容器を置いた。

「趣味が被らなくていい事もある。
 野郎の口説き文句のきっかけにならないとかね。
 ん……何の為か。……ちょっとした手品の為、かな」

にひ、と口角をあげる様は、幾らか……年相応に見えた。
(54) 2022/08/13(Sat) 21:00:56

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>55 レヴィア

「ハッ、違いないね。
 あたいはあんたを好く奴の方が大変だと思うけど」

整備をしてない手は自由だ。楽しげに、
両手の平を見せてハンズアップ。指先は僅かに黒ずんでいる。

「ちゃんとアジトにも工房はあるさ。ここは秘密の部屋。
 それを言い出したら暗殺者だって、アンティークより
 ナイフと銃に囲まれた家じゃなきゃおかしいだろ?」

部屋のあちこちには必要ない配線や配管が幾つも通っている。
それらにも確かに、幾つか銃のパーツが使われているようだ。

「まあね。顧客の情報も消失させる手品も覚えてるよ」

へらりと笑ってそんな言葉も続けた。
(57) 2022/08/13(Sat) 21:50:00

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>59 レヴィア

「だから大変そうだって言ってんの」

悪びれもせずそう返す。あなたの整った顔と並べば、
人によっては醜いと指を差す者もいるかもしれない。
それでも、これは随分好き放題に生きている。

「いないからそうした方がバレないんじゃないか。
 あたいが暗殺者に転向する事があったらそうするか」

そんな事にはならないだろうけど。
ストレガをアジトで見た事があるなら、
その大半は報告をしている姿か、
或いは業務用の大型機械やPCなどを弄っている姿だろう。
アジトの工房もまた、多数の機械に囲まれており、
重要な物以外の多くを上の求めに応じて扱っているようだ。

「世界なんかどうだっていいんだよ、あたいは」
「あたいがしたい事をしてる、それが一番さ。
 で、あんたは"こんな世界"以外の道はなかったわけ?」

それこそこれを本業にするとか、と
アンティークのデスクランプを示して。
(60) 2022/08/13(Sat) 22:56:42

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>61 レヴィア

自身の指先を鼻に近づけ、スンと鳴らす。
そうしてわざとらしく肩を竦めた。

「コーヒーの匂いしかしないね」

暗にどちらの香りも変わらない、とも。

「まあ好き放題してるんだから、あたいは幸せな方だろうね」
「にしても、……難儀な奴。
 別に今から楽しみくらい見つけたって
 バチ当たらないと思うけど?
 現代には便利な箱があるわけだし」

こつ、とノートPCの角を軽く叩いてみせた。

「人殺しだけがしたいなら別にいいけどさ、
 少なくとも表の仕事は変えられるでしょ。
 グラスハープの演奏家でも、なんだっけ、
 あの……東洋方面のさ。あー……猫カフェ?
 ああいうのとか。やりたい事、ないわけ?」
(63) 2022/08/14(Sun) 0:29:44

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>72 レヴィア

「……。ま、それがあんたの強さなのかもね。
 あんたの仕事、見た事ないからわかんないけど。
 やりたい事がもし思いついたら教えな。
 手伝うかどうかはさておき、見には行くから」

ふ、と笑って立ち上がり、置いていた空き容器はゴミ袋に。

「……あたいがあんたを殺す事があるとすれば、
 あんたがあたいに殺してくれって頼んだ時くらいだよ」
「だからそん時はそうしてやる。
 代わりに、あんたがあたいを殺す時も
 あの店で殺してくれない?結構気に入ったから」

店が血で汚れるのは嫌か、と零して、じっとあなたを見た。
(75) 2022/08/14(Sun) 18:44:49

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>79 レヴィア

「死ぬ時には見れそうだね。
 まあ死ぬつもりは当分ないけどさ」
「……そんな目するくらいなら断りゃいいのに」

自分で頼んでおいて、鼻を鳴らす。
そうして、去っていく背中を見て、

「…………」
「ヘイ、レヴィア!」

思い出したように、声を投げかける。

ランプこいつ、光が気に入ったよ。
 あんがと。また行く。そんだけ」

それで、今度こそ見送った。
(82) 2022/08/14(Sun) 19:40:36

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>84 レヴィア

「…………」
「かっわいっくねぇ〜」

言葉と裏腹に、にまっと笑った。
(86) 2022/08/14(Sun) 20:04:09