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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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視点:


【人】 翠眼 ヴェルデ

>>22 マキアート
ふわふわの毛並み、つぶらな瞳。
少年はしばし、ぬいぐるみと見つめ合う……。
愛想はなくとも素直な性質であるらしい。

「そ、大事にしてんだなってちょっと聞いただけでもわかる」
「おれはそういうの、あんまり考えたことないな……。
見かけるのはイヌとかネコとか、トリ……ネズミもか」

あなたがやはり屋台を示すのを見て、とん、とん。屋台のそばへと歩を進める。
少年の言っているのは路地や広場で見かける野良のものたちだから、そこに並んでいるようなきれいなものではなかったが。
(35) 2022/08/13(Sat) 9:05:59

【人】 翠眼 ヴェルデ

>>40 マキアート
そういう場所があるらしいとは知っている。
けれど行ったことはないから、素直に『ない』と肯定を返そうとして。
謝罪がついてきたから、少年は翠の目を瞬いた。

「べつに、お兄さんが謝ることないでしょ」
「お兄さんとおれとじゃ、見るからに全然違うんだしさ。
だから、なにか違ったってそれは、当然のことだよ」

その差を僻むのは見当違いだし、そんな熱量もない。
スニーカーはややくたびれているけれど、少なくとも今は、汚くはない。
少年は、それでよかった。
つやつやの毛並みの猫のぬいぐるみ。きれいな色の鳥のぬいぐるみ。ころんと丸くデフォルメされたねずみのぬいぐるみ。
ここに並ぶようなきれいなものでなくても。

「お兄さんはイヌが一番好きで、飼ってるイヌを大事にしてて、そういうのはすごく、いいことだろ、たぶん」
「おれは何がかわいいとかあんまりわかんないけど、それだって、全部ヒトシイって言い方してもらったら、そう悪くないように聞こえる」
「好みって言ったら、こういうふわふわのやつじゃなくて、ヘビとか好きな人もいるんだろうな」

ぴ、と指差すのは、にょろりと細長いぬいぐるみ。
他のぬいぐるみたちに負けず劣らずのつぶらな瞳に、赤い舌をちろりと出している。
デフォルメの強いかわいらしいつくりだ。
あなたの言う通り、なにかひとつを好きでいることも、そうでないことも、ただそれだけなら自由なのだ。
(62) 2022/08/14(Sun) 0:05:34

【人】 翠眼 ヴェルデ

【街中】

大通りを一本外れれば、祭りの喧騒も幾許か遠くなる。
街路に置かれたベンチに腰掛け、少年はゆっくりとページを捲る。
けれどその手にある本は、とてもその年恰好には見合わない絵本だ。
タイトルは『ピノッキオ』——木で作られた人形が、正しい行いや良心といったものを学び、最後には本当の人間の子供になるという童話。
(69) 2022/08/14(Sun) 13:23:17

【人】 翠眼 ヴェルデ

>>70 ビアンカ【街中】

足音には顔を上げず、けれど、聞き慣れた声がすれば、くすんだ金色の髪がさらりと揺れる。
その名前を耳にすることは、珍しい。

「ロッカ」

翠の目が、すこし離れたところに立つあなたへ向けられる。

「ううん、……大通りの方、最近特にウルサイだろ。
ちょっと、疲れた」

少年が好むのは暗くて狭いところ。
眠るときもいつも、隅で小さくなって毛布に包まっている。
人の多いところはあまり好まない――というより、未だ慣れていない。
(77) 2022/08/14(Sun) 19:13:24

【人】 翠眼 ヴェルデ

>>73 マキアート

「ん」と短く首肯する。
少なくとも少年にとっては、気にしていないことで、気にしなくていいことだった。
だのに、はたりとひとつ瞬いたのは、あたたが「無理に同じにならなくてもいい」と言ったときのこと。
翠の目はちらとあなたを見、再度、並ぶぬいぐるみへ。

「ヘビも結構、つぶらな目なんだってね。
虫、虫もそうか、そりゃ好きなヒトもいるよな」

さすがに虫のぬいぐるみは並んでいなかったが。
どこの馬の骨とも知れぬ子供からあなたに提供できるものなど、物珍しさぐらいのもの。
それでも有意義と表してもらえたのなら、すこし、口角を上げて。

「賭け事の……審判をするヒト?
ヒトの相手をする仕事だから、話しやすいんだ」
「おれはヴェルデ。
目が翠だから、そういう風に呼ばれた」
(85) 2022/08/14(Sun) 19:57:08

【人】 翠眼 ヴェルデ

>>80 ビアンカ【街中】

一歩、二歩……縮まる距離を、静かに眺めて。
問われると、「あ〜……」なんて、間の抜けた声をひとつ。
少年は食事にあまり頓着しない。
ほかにも、多くの物事への執着が希薄だった。

「……わすれてた」
「ロッカもあんまり、部屋にいないだろ。
忙しいって言ったって、ちゃんと休めよ」

疲れて見えるわけではないので、やっぱり、余計なお世話なのかもしれないけれど。
くる、くる。傘の回るのを、見るともなく見る。
(90) 2022/08/14(Sun) 20:28:20