【人】 ][『月』 エーリク―― 秘密の抜け道前 ―― ここにいたの ああ、おられましたか? ときれいな言葉を使うべきかな [ 洋館を抜け出す際によく使っていた 抜け道の手前。それこそ裸足のままで こんなところまで来てしまった自分に笑えて しまうが。 伝えなければと思っていたら、彼は 眼前に現れた>>3さすが、神というだけは あるのだろう。 ] (224) 2022/12/18(Sun) 23:50:19 |
【人】 ][『月』 エーリク ……僕も、貴方の愛し子のひとりですか [ 縋り、貴方に見守られたい。 許されるのなら、ほど近くに居たい。 湧き上がる得体の知れない気持ちに 抗うのはすぐに諦めた。 そういうものなのだ。カルクドラとはじめて 会った日のように、チェレスタとはじめて 会話をした時のように。 ] 話したいこともないではないのですが。 ……選ぶこと以外でね けれどお忙しくあられるのだろう? では、手短に。 [ きっと最初で最後だ、 貴方にこれほど近く在るのは――。 ] (225) 2022/12/18(Sun) 23:50:41 |
【人】 ][『月』 エーリク ――……お怒りになりますか [ 神罰とやらはどれほどの痛みを伴う ものなのだろうか。食らってやろうか。 ほんの僅かに、嘲るような色味が差した 緩やかな笑みを送ったこと。 許さなくても構わない。 これは八つ当たりであり、また、 正当で、ささやかな抵抗心でもあるのだから。 ] (227) 2022/12/18(Sun) 23:51:50 |
【人】 ][『月』 エーリク たとえひとときでも貴方の側近く在れたこと、 忘れはしないでしょうね。 なにせ、気が狂いそうなほど、 心地が良い。 [ 名残惜しげに、 またうらめしげに、箱庭の神の側を離れた。 ] きっと「月」も貴方を慕っていたでしょう であれば僕も、また。 貴方を愛しましょう たとえ、法外な選択を迫る身勝手な方でも。 神とは大いなる存在、羽虫程度の存在から 噛みつかれても 気にもとめなくて、結構です。 あいしています [ 告げれば晴れやかな顔をして、 ――散歩をもう少しだけ、続けることにしよう。* ] (228) 2022/12/18(Sun) 23:52:35 |
(a49) 2022/12/18(Sun) 23:54:39 |