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人狼物語 三日月国


84 【R18G】神狼に捧ぐ祀【身内】

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視点:


【人】 よろず屋 シラサワ

 

 ああ、神狼よ。

 最後の贄は、最早捧げられることは無くなってしまった。


 
(1) 2021/07/29(Thu) 16:08:19

【人】 よろず屋 シラサワ

遠くで聞こえる。


左右の
舞手
の踊りの音が、

彼岸華
の咲く秋の雨の手を取る、
成長した共鳴りの
弓音
が、

島を囲む海に住む
水竜
の咆哮が神狼を追い、
祭りの花火に、
鬼神
の笑い声が木霊する。

表舞台の役者は揃い踏みだ。



ここからは舞台裏。


空狐
は本質を隠し、舞台の上には上がらず、
最後の贄を喰ってしまった。

器用で不器用な笑みの
人間
は、
死に場所から、帰って来た。

自らを映した
鏡と本
を持って、
青年は駆けて行けるのだろうか。

呼び水となった
語り手
は、
この物語が記された"本"を、捲る。

神狼よ、■■■よ、誰もが予想せぬ物語を綴ろう。

今宵の三日月の元『人狼物語』を。
(3) 2021/07/31(Sat) 7:06:56

【人】 よろず屋 シラサワ

モクレンにはいつもの通りの祭のはずだった。
見知った顔、見知らぬ顔。
けれどもその誰もが、彼岸花の塵に惑わされている。

腕輪を付けたモノだけが、水竜の眼に留まる。

贄となるはずだった誰もが反旗を翻している。
最後の贄ですら、もう居ない。

神狼から、全ての贄が失われた。

──今、神狼は、弱っている。


そんな中、今なら、隷属の痛みも弱く。

さぁモクレン、直に神狼に逢ったならば、
その場所が分かるのではないか?

今なら、島狼ごときに
島を囲む海の竜が使われないのでは?
(5) 2021/07/31(Sat) 20:17:10

【人】 よろず屋 シラサワ

巣から狼を追い出すならば、今、今宵。
三日月の下、人狼たちの宴。


最上の贄だった右舞の持つは小さな毒で
血縁故に成すは左舞の持つ小さな幼牙で


竜によって巣から追い立てられたならば、


そこに居合わせるは魔を寄せ付けぬ弓の主と、
神狼にすら反逆せしめた皇の彼岸花。


全てが終わったその後に、
誰が島を治めるのかは今は分からない。

ああ、けれど、確かに今宵、
百年に一度の機会に集結せしめた者たちが、

神狼の喉笛に刃を突き立てる。

誰が欠けようと、成し得ぬこの人狼物語の結末を。
(7) 2021/07/31(Sat) 20:48:43

【人】 よろず屋 シラサワ

 
「…皆ありがとうね。」

道化であり狂人は最後に人となった。
さぁ、吊られて得たは二つの縁。

彼らを抱き、生きよう。

この花火を眺めながら。
(8) 2021/07/31(Sat) 20:59:24

【人】 よろず屋 シラサワ


 人も狼も、祭りは楽しかっただろうか?
 
(9) 2021/07/31(Sat) 21:00:17