22:25:57

人狼物語 三日月国


168 【飛び入り歓迎】Hospital of Delusion ー妄執の病院ー【R-18RP】

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千早 結が参加しました。

【人】 千早 結

   

 ここが噂の廃病院か
 確かに原付でも来れないなぁ…


[公道を逸れた脇道はいつの間にか鬱蒼とした森に飲まれていた。スマホの電波も場所によっては次第に途切れ始める。

オカルト板で拾った肝試しの書き込みや過去の事件の情報を元に、雑草の生い茂る獣道を進めば件の廃病院らしき建物が見えて来る。

逢魔ヶ刻を追う薄らとした月明かりが、寂れた建造物の闇に吸い込まれるかのように感じた]

   
(4) 2022/08/08(Mon) 19:19:07

【人】 千早 結

   


[死後の世界など信じた事がなかった。
死ねばそれで終わりだと考えている。
ホラーチャンネルやオカルト板を見るのは好きだが、
それは「よく出来た創作物」としての話。

超常現象と称される物は全て科学的裏付けが可能だと思っている。そうでなければ脳が作り出す幻惑幻覚の類だとも。


これまではそうだった。
自らの「死」の宣告を告げられる前までは]**
   
   
(5) 2022/08/08(Mon) 19:28:13
千早 結は、メモを貼った。
(a2) 2022/08/08(Mon) 19:30:43

【人】 千早 結


 ───過去回想───


 は…い。大丈夫です
 大学病院ですね、分かりました…
 紹介状諸々、色々とありがとうございます
   

[「告知」と言うものは身内や身元引き受け人が呼ばれるものなのだが、ぼくの隣で言葉を失っているのは生憎親でも兄弟でもなく「インターン先のオーナー」だった。

生い立ちが不幸という訳ではない。

父は早くに病死したが保険金のお陰で生活に困る事はなかったし、母は不在がちながらも稼ぎはその辺の中年男性より遥かに多い。ぼくが家を出て一人暮らしができるのもそんな両親のおかげだと思っている。

流石に学費から何からを両手離しで頼るのは心苦しく、
生活費くらいは今のバイトで足しにしていたのだけれど]


 すみません。母は出張だから来られなくて
 はい、自分で連絡します
 お世話になるつもりだったんですけど・・・
 こんな体ではご迷惑をかけますし、
 皆さんには内緒でお願いします
   
   
[未だ自身に実感が湧かないのに、
目の前で涙ぐむ画廊のオーナーに
なぜかぼくがはにかんで]
   
(25) 2022/08/08(Mon) 23:16:39

【人】 千早 結



[結局母には連絡せず終いだった

スマホの画面上で幾度も迷う指と睨めっこをしたのだが
現実感のない心はいつもと変わらぬ空虚を飲み込み
夏の青々とした空に流れる真白な雲を眺めながら
ぼくはいつの間にやらここにたどり着いたみたい]

   
(26) 2022/08/08(Mon) 23:24:24

【人】 千早 結


 ──現在、廃病院──


 おじゃましまあす
   

[間延びした声と共に入り口の扉を開く。

持ち物はない。厳密に言えばポケットの中にあるスマホとライターと煙草と財布と、途中離脱した原付の鍵くらいだろうか。

虫除けスプレーしとくんだったなあなどと、薄手のカーディガンの上から腕を掻きつつパキパキとガラスやらなんやらの破片を踏みしだきながら中へと入った。

>>8自分より先に来ている誰か、の存在に気づくのはもう少し先かもしれない]
   
(27) 2022/08/08(Mon) 23:30:15

【人】 千早 結



   
 んん・・・幽霊さぁん、いますー?
 あれ、なんだろう、ここ

 とても生ぬる   、い・・・

   
[静かなエントランスの扉を通り抜けたつもりが
滑りけのある暗い帳に全身を預けたような気持ちになる

僅かな立ち眩みが瞼を襲い
おとと、と2、3歩、足を踏み入れた先には
>>22壁を叩く?人影が立っているようだった。

生きている人間だろうか。それとも。
近づいてみよう]


 
(28) 2022/08/08(Mon) 23:39:45

【人】 千早 結



[>>22音もなく背後から覗き込む形になるかもしれない]


 ね、ね。君、

   
[暗い、くらい、壁に押し付けられるように伸びた
しなやかな腕の影先に視線を向けて

この人は人間なのか幽霊なのかと確かめるように
拳に触れられるのかどうかと試してみる。

少し前までの自分ならきっとこんな馬鹿げた事はしてないかもしれない。人または幻覚の二択で片付けていた事だろう。
でも今は。願わくば。幽霊ならいいのにとも思ってしまう。

そんな探究心が、
対自分以外の存在との距離感を0にしている]

  
  ん、触れちゃうね
  幽霊じゃないかぁ・・・
  所で手、どうしたの?血が出てる
   
   
[する、と触れさせて貰えているのなら血の滲みに触れて
手を払われていたのなら血の匂いに反応してはにかむだろう]*

   
(29) 2022/08/08(Mon) 23:51:55
千早 結は、メモを貼った。
(a8) 2022/08/09(Tue) 0:02:54

【人】 千早 結




   『   』





   ───?


[僅かに聞こえた何か、に視線を移ろわせるも>>31]

   
(33) 2022/08/09(Tue) 0:29:01

【人】 千早 結



 
 友人が日和った挙句、ソロ肝試しを実行するなんて
 負けず嫌いにも程があるでしょ
 またはお人好しなのかな


[ってオブラートにも包まずあっけらかんと笑いながら
その上苛ついて壁を殴っただなんてエピソードを聞けば
ガーゼとか残ってる物ないかな?などと言いながら手を引いてみる

肝試しかと問われれば首をふるけど、
互いの目的は似て近いしい気もして]


 んーん、幽霊に会ってみたくて来たんだよ
 あ、驚かしてごめんね、生きてるけど
 もうすぐぼく、死ぬかもしれないからさ
   
   
[病気でね、と指についた血を舐めて
うん、やっぱり人だな。なんて確認しつつ]   

   
(34) 2022/08/09(Tue) 0:43:18

【人】 千早 結


   
 あ、敬語なしね。ぼくはちはや。
 幽霊いないかなー死んだらどうなるんだろ
 君って怖がり?ここでは何かみつけた?


[>>32ソロ肝試しへの怒りで壁を殴る、そんな怒気だったのだろうか。先ほど聞こえた微かな声のようなもの、は風の軋みだったのだろうか

彼の様子を気にしながら、共に施設を回ってくれるなら隣に並んで奥へと進むつもり]**

   
(35) 2022/08/09(Tue) 0:51:36
千早 結は、メモを貼った。
(a10) 2022/08/09(Tue) 0:55:00

【人】 千早 結

   
   
 だってドタキャンされたら、
 ぼくなら速攻そいつらの所に赴いて
 首根っこ掴んで連れてくる方に
 精力使っちゃいそうだもん

 その点四谷くんは義理堅いとでも言うのか
 ま、そう言う感じの印象〜
   
   
[怒るというなら矛先を。「わたしメリーさん。だなんてラインしながら迎えに行くよ」と笑いながら。

そっけない無然さで、照れ隠しとも否定とも言い難い反応を見せる彼は「四谷隆史」くんと言うらしい。敬語だったのはおそらく年齢差を悟った反応なんだろう。賢しさが窺える。

彼が僅か、掌を見下ろす仕草に嫌だったかなと距離感を測り直すために手を離し、エントランス内の地図を探してカメラを起動させながら地図を撮る。電波の具合は悪いままだが、スマホ本体自体は使えそうだ。何かの縁だしライン交換しない?だなんて雑談追随、四谷くんにQRコードの交換を求めながら]
   
(40) 2022/08/09(Tue) 8:31:19

【人】 千早 結


 血液の癌なんだ
 治療をすれば30%くらいは助かるみたい

 でも、日常生活が急変するのが怠くてさぁ
 化学療法だと外にも出られなくなるから
 迷ってるんだよね
 あ、まだ自覚症状もほぼないから
 気は使わなくて大丈夫だよ


[元気じゃないかと口を閉ざす四谷くんに笑って「それな」と軽口を返した

このまま、ゆるやかに死を迎えるか
治療負荷を抱え苦しい闘病生活をするか

君ならどっちを選ぶ?という素朴な疑問が浮かんだけれど、まだ幼さの残る口調に向けるには酷かと思い胸の奥に潜める事になる]
   
(41) 2022/08/09(Tue) 8:32:07

【人】 千早 結


   
 え、見たの〜本当にいるんだ
 いや、前までのぼくなら錯覚だろだなんて
 言ってたかもだけど

 金髪グロテスク幽霊かぁ...
 さっき、顔色が悪いように見えたのは
 その幽霊を見たから?
   

[雑談の続きをしながら四谷くんと歩き出す。まずは未使用のガーゼなどがないか探しに行くつもりで。彼に行きたい場所があるならそちらにも行ってみようと。まずは一階の奥へと足を進めた]*

   
(42) 2022/08/09(Tue) 8:33:57

【人】 千早 結

   


   
[  生きていたかった
   生きたい
   そんな風に思う事がぼくにもあるだろうか
   大きな夢や、後ろ髪をひかれるような存在もない

   母を一人残す事は少し申し訳ない気もするけれど
   ぼくは結局自分が大切なんだろう
   
   高い山を目指し
   観られるかもわからない美しい景色を目指すより
   麓の旅館でぬるま湯に浸かっていたい
   苦しい思いをしても7割死ぬのなら
   確約された温かな「今」を生きたい
   
   死した者が未だこの世にいるのなら
   どんな想いで姿を表すんだろう
   
   一般的に言われる「強い未練」が原因なのか
   それがなくなったらどうなるんだろう
   なくならないのかな
   ずっと、彷徨い続けるんだろうか───]*

   
   
(43) 2022/08/09(Tue) 9:00:50
千早 結は、メモを貼った。
(a14) 2022/08/09(Tue) 9:16:43

【人】 千早 結


   ──病院一階──


 ・・・ねぇ四谷くん、廊下、
 電気?が点いてるんだけど
   
   
[本当に廃墟なのだろうか。入る前は、確かに朽ち果てそうな見た目だった筈なのだけれど。ここに来るまではじっとりとした汗がシャツを濡らす程度には暑かったのに、どこかひんやりとした空気感すら首筋に覚える。

ぼくの目には薄ぼんやりとした灯りが所々、ゆらゆらと誘うようにエントランスから入り組んだ位置‥廊下の奥へと続くような風景だった。暗闇の筈なのに、朧げな灯によって視界ははっきりとしている。不気味と表現する以外の方法が思いつかない。

>>2どことなく、何かが腐敗したような香りが鼻先に漂う気がした。オカルトチャンネルの知識で言う所の「物音、温度差、匂いの変化は怪奇現象のはじまり」だろうか。

地下への階段のすぐ近く、「処置室」と書かれた部屋へと足を進めた。未使用のガーゼやアルコールを探して室内を調べよう]

   
 
(44) 2022/08/09(Tue) 9:40:39
千早 結は、メモを貼った。
(a15) 2022/08/09(Tue) 9:43:02

【人】 千早 結


 ──処置室──


 あると嬉しいとは思ったけれど、
 20年経って荒れ果ててる筈…の割には…
 まあでも良かった

 四谷くん、手貸して


[室内は思っていたより荒れてはいない
───どころか

諸処埃などはあるものの、20年もの月日を過ごした廃墟とは思えない医療器具の残り方をしている、ような気がする。

室内を照らすつもりでフリックしていたスマホの懐中電灯マークは押す必要はなさそうだ。狐(幽霊?)につままれた気持ちさながら、個包装の止血ガーゼや未使用のアルコールを見つけ。

まずは四谷くんの傷の手当てを済ませようと、古い机に医療道具を並べて彼の手を簡単に治療した。
古い記憶、保健医が手当をしてくれた程度の知識で]


 ふふ、だって本当に「いる」のなら
 死後の世界がある事が事実になるでしょう?
 どんな世界か…それがぼくにとって
 「悪くない環境」なら、死を恐れる必要もなくなるから
   
   
[興味津々と示唆されて、自然と笑みが溢れた>>47]
   
(54) 2022/08/09(Tue) 17:20:56

【人】 千早 結

   

[怖がり?と尋ねた言葉に明確な返答はなかったけれど、
金髪の幽霊を見た話しぶりと共に周る選択をした事から
彼の心境は朧げに察しているつもり>>39

>>45何か言いにくい事柄を抱えているのか、までは図れずとも。少なくとも彼も「幽霊」に求めているものはあるかもしれない。だからぼくの話に重ねて、彼の事も聞いてみたいと暗に含めて]
   

 君も幽霊に会ってみたいように見えるよ
 会いたい人でもいるのかな、そんな風に見───
   
 
(55) 2022/08/09(Tue) 17:21:17

【人】 千早 結

   

   
 
  え   、?


(56) 2022/08/09(Tue) 17:22:38

【人】 千早 結



[ぞくッッ、と背に冷たい何かが走る
怖いとか、恐ろしいとか
そういった感情的なものではない

生物学的な意味で、耳元から首筋を伝い
脊中に至るような

氷柱からこぼれ落ちた「冷たい何か」に身体の感覚が持っていかれる、そんな反応を感じて

ぼくは目の前の四谷くんから視線を外して
処置室の扉の方、背後を振り返った]
(57) 2022/08/09(Tue) 17:27:08

【人】 千早 結

   
   

   
  
すぐ耳元で、こどもの声が聞こえた

   
   
[四谷くんの拳の治療を終えたその寸分違わぬ状況で、
ぼくの手はまだ彼の甲に触れている。

ひや汗のようなしとりとした感覚を共有出来ているかは定かではないものの、泡立つ皮膚の感覚はふるりと震えた指先から伝わっているかもしれない]

    
さっき聞こえた気がした
       こどもの声とは違った

   
[ぽつり
エントランスで感じた声の質感との違いを溢して]


   
(58) 2022/08/09(Tue) 17:36:44

【人】 千早 結

   

   
   追いかけよう
   
   
[入口に向け、気配が消えた方へと駆け出してみる
処置室のすぐ側には地下への階段>>49


   
くすくす
と響く小さな声は
      そちらから聞こえている]*
   
   
(59) 2022/08/09(Tue) 17:40:31
千早 結は、メモを貼った。
(a18) 2022/08/09(Tue) 17:43:35

【人】 千早 結


 ──処置室→地下──


 死んでも、逃げられないものは…
 四谷くんを縛る、「こころ」?

 ぼくは生の苦痛から逃げたいようなものだけど
 死後の世界が恒久的に続くものなら
 ぼくもそれは、しんどいと思うかな
   

[謎解きのような彼の返答には階段を降りながら返して>>75

死後の世界が生の延長なら肉体が朽ち果てるだけで環境は変わらないのだろうか。誰かに取り憑き好きにふわふわと生きるだとか、幽霊のコミュニティ世界があって、そこではこちら側では出来ないような事象が広がる、別世界があるのかとかも考えたのだが…

「永遠に変わらない世界」であるのなら興味は薄れる。

いや当の本人(幽霊)に聞いたわけではないので、早計だろうかと足を早めて]

   
(98) 2022/08/09(Tue) 22:47:40

【人】 千早 結


   
[“此方側は楽しい、朽ちる肉体は無いのだから
『あの世』は苦しい、
だから生きている人間達を引き込んで、
同じ目に合わせてやろう。
『こっち』は寂しい、心を埋めてくれる相手が欲しいんだ“]



 友達が欲しいのかな
   

[ぞわりと耳元に響いた声の、断片を呟く。
まるで鬼さんこちらとでも言うような、付かず離れずの距離感に歩調を合わせて。

『堕胎室』と書かれた部屋へと誘い込まれ>>49>>64]
(100) 2022/08/09(Tue) 22:57:11

【人】 千早 結




   うわ、なんだろうこれ…
   ねえ、誰かいるの?
   隠れてないで出て来てよ
   
   
[床の至る所に黒い血痕のようなものが広がっている。
滲みなのだろうか、すえたにおいが部屋を覆うようだ>>2
   
薄暗い室内は処置室とは違い、部屋の所々に暗闇が広がっている。踏み込めば飲み込まれそうな深い、沼のようだと思った。
声をかけてもその主の気配はもう感じなかった>>64>>65]


 …四谷くん?大丈夫?何か見た?
 顔色が酷い事になってる
   
  
[部屋の入り口に立ち竦む彼に気づき振り返ったところで]
(101) 2022/08/09(Tue) 23:06:02

【人】 千早 結


   

   先に進んでごめんね。
   大丈夫、怖くないよ、

   ──────、!!!
   
   
[この部屋のプレートを見て固まった彼を振り返り
スマホのライトを点けようとした瞬間。

     
足元は底なし沼のように
     ごくり。とぼくを飲み込んだ
]
   
   
(102) 2022/08/09(Tue) 23:10:14

【人】 千早 結


   
[堕胎室では、呼べども叫べども、
ぼくの姿は見当たらない

姿形がするりと床の闇に飲み込まれたのだ]*
   
(104) 2022/08/09(Tue) 23:13:24
千早 結は、メモを貼った。
(a33) 2022/08/09(Tue) 23:17:54

【人】 千早 結


 ──過去回想──

   
[小さな頃からそれなりの生活、それなりの成績。可もなく不可もなく。友人もそこそこに、女の子とも男の子とも、老若男女虫動物etc...分け隔てなく仲良くしてきた。と思う。

少しくらいの反抗期はあったけれど、記憶のないうちに死別した父の分も自分を育ててくれた母には感謝してるし、家にいない時間も多かったけれど近所の親しい友の両親が良くしてくれたし、放課後は習い事で埋め尽くされていたし、特別寂しいと感じた事もなかった。
   
美大は実技による推薦で入った。2年から少しばかり画塾に通い詰めだったけれど、一般的に言われる受験勉強も高校3年の夏にはドロップアウトしていた。

大学ではバンドをしたり、バイトをしたり、いろんな人と付き合ったり別れたり、法律の枠から外れない程度に少しは悪いこともしたりして、単位もそつなく落とす事はなく、本当に波瀾万丈とは正反対の生き方をして来たと思う。

運が良かったんだろう。
そのツケがまるごと今にのしかかって来たのだと思っている]
   
   
(121) 2022/08/10(Wed) 0:20:45

【人】 千早 結


[初めの頃は、不安と他人事の間を行き来する夜もあった。どこか「多分死なないだろう」と思う自分と、「ああ、死ぬんだろうな」と思う自分が客観的に存在していた。

確かなのは治療をしなければ死ぬと言う事。
治療をしても生存率は三割という事。
それも個人差があるので不確定だと言う事。
治療に入ればあまり外には出られなくなり、薬の副作用は想像を絶するものだという事を知った。

病気の事は画廊のオーナーにしか話していない。いや正しくは同ゼミの友人と教授達には話したか。休学して治療に専念して帰って来いよとか、言葉を失い目を潤ませたりだとか、絶対に治るだとか。

多分ぼくが同じ事を言われても、返す言葉は似通うのだろう。どれもこれも空虚に感じた。きっとぼくの生きてきた道は、
ぼくが空虚と思うように、波風を立てないようにとする程に、希薄なものだったのだろう。

ぼくには強い情熱も未練も後悔するほどの醜い爪痕もない。それは誰かにとってはとても辛い事なのかもしれないのだが、ぼくはどこかで羨ましくもあり、哀しくもあり、美しいものだと思っている。生きている証でもあるのだから]
(122) 2022/08/10(Wed) 0:23:00

【人】 千早 結



[つまりぼくは、
生きながらに生きてないような
そんな人間なのだと行きついている]
   
(123) 2022/08/10(Wed) 0:23:36