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人狼物語 三日月国


137 【身内】No one knows【R18】

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視点:


【人】 商人 J

[ 男は立ち上がり女に近づいた。
蹲る女の髪を掴むと顔を上げさせる。]


 いい覚悟です。
 しっかりと躾けてあげますよ。
 

[ 女の問いかけには答えず掴んだ髪を離した。]


 地下牢に繋いでおけ。


[ マリエルに命じると共にもう一度さらに指を鳴らした。
ギアスを発動させるのにそうする必要はない。
ただ、男に意志に背いたり、男がそうしたいと思えばそれでいい。]
(0) 2022/03/20(Sun) 17:29:42

【人】 商人 J

[ 女が耐え難き痛みに苛まれながら、或いは気を失うか、どちらにせよマリエルは男の命に従って女を地下牢へと繋ぐ。
ギアスの痛みの中、抵抗を試みようとしなければ、女は冷たい石の牢獄へと繋がれる。
足に付けられた鎖の先に重い鉄球、手首には付けられた枷の鎖は壁へと繋がれていて、倒れ込むこともできないだろう。]*
(1) 2022/03/20(Sun) 17:30:09

【人】 商人 J

── 幾日も前のこと ──

[ それが男の手に舞い込んできたのは本当に唯の偶然だった。
自由都市より西にある、自由都市より小さくだが栄えた街があり、そこでとある取引がなされた。

その街よりもずっとずっと西の良家から奪われた家宝。
青く澄んだ大きな輝石とそれを抱く翼の意匠のブローチ。
宝石だけでも価値があり、美術品としても価値があった。

持ち込んだのは粗野な盗賊だった。
少数で流れながら獲物を探して荒し回る様な無法者。
彼らがどうしてそれを手に入れたのかは定かではないが、その見事なブローチを餌にさらに次の獲物を釣り上げるのが最近の彼らの仕事だった。]
(4) 2022/03/21(Mon) 0:20:05

【人】 商人 J

[ その男は自由都市からやってきた。
盗賊たちが流した噂に釣られてノコノコとやってきた商人。

取引現場にきて男は自分が嵌められたのだと気づく。
ニタニタと品なく笑う男たちに囲まれて男はひとつ提案をした。]


 私が血が好きではありません、
 だから、貴方たちはブローチを渡し、
 私は持参した金をすべてここに置いていく。
 
 悪くない提案でしょう?


[ 男の提案に盗賊たちは笑った。]
(5) 2022/03/21(Mon) 0:20:20

【人】 商人 J

 
 『随分と気前のいいことだ
  ブローチひとつの代金とは思えない額だぜ』


[ だが男は薄笑みを浮かべたまま平然と見回した。
周りを屈強な男たちに囲まれているというのに、その姿は生殺与奪を握られた様子とは思えないほどに。]


 ええ、これは命の対価です。


[ 盗賊たちは再び笑った。
お前の命の代金はこんなものか、と。]


 いいえ、私の命には遠く足りません。
 これは貴方たちの命の対価です。


[ 盗賊たちの顔からから笑みが消える。]
(6) 2022/03/21(Mon) 0:21:27

【人】 商人 J

[ だが、消えたのは笑みだけではなかった。
激昂した盗賊のひとりが男の胸倉を掴もうとしたが、その腕は一瞬にして5つに分断され地面に落ちた。
わずかな瞬間の後、男の首から上もまた地面へと転がった。]


 交渉決裂ですか。
 残念です。
 

[ あとは地獄が広がるだけだった。
男が操る鋼の糸は、20人近くいた盗賊を僅か数十秒でただの肉塊へと換え、自らの血で地面を赤く染めさせていた。]


 ……高くつきましたね。


[ あとには涼しい顔で薄笑みを浮かべた男がひとりだけ。]
(7) 2022/03/21(Mon) 0:22:32

【人】 商人 J

 
 
 ではブローチの代金はここに置いていきます。
 お釣りは結構ですよ。


[ 他には自由都市製の金貨がぎっしりと入った小袋が二つ。]


 お取引、ありがとうございました。


[ 胸に手を当てて物言わぬ盗賊たちだったものに一礼すると、男は静かにその場を去っていった。]*
(8) 2022/03/21(Mon) 0:23:13
Jは、就寝
(a0) 2022/03/22(Tue) 23:40:21

商人 Jは、メモを貼った。
(a1) 2022/03/22(Tue) 23:41:05