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人狼物語 三日月国


216 【半突発R-18】Magic school『Camelot』【飛び入り募集】

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【人】 宝石人 リリス

−2日目・服飾店−

「布が、沢山。」

少なくともリリスにはそう見えました。
沢山の紙はよく見ますが、布となると人が来ている状態でしか沢山見ることがなかったからです。
お店ともなるとこんなに布、もとい服が沢山あるのですね。と感心していました。>>157
迷わないようにはぐれないように、服を選んでくれるスノウの手か服を掴んだまま移動します。
(0) 2023/06/27(Tue) 7:32:14

【人】 宝石人 リリス

「この色かわいい!」


と、ピンクのTシャツはその色のかわいらしさに直ぐ気に入ったようです。
ワンピースは何で上まであるのか、それならTシャツはなくても良いのでは、と思いましたが、合わせてくれたのでちゃんと両方着ます。
それでも、肩紐が細いキャミソール型だからかあまり気になりませんでした。
ローブよりも軽いスカートに心が躍ります。
ニコニコしながら「スノウ、どうかな?」とスカートの裾を手で両側に広げながら尋ねてみました。
ふんわりと軽いスカート部分が大のお気に入りです。

バザーの方ではショートパンツと黒のスウェットです。
ショートパンツは厚めの生地が少し気になりましたが脚を出していても良いのは好印象でした。
これならショーツをはかなくてよいのでは?とも思いましたが、まだ試着段階なのでショーツ越しにはいています。
と言う事は購入後はいつか素肌ではきかねませんが。
(1) 2023/06/27(Tue) 7:32:41

【人】 宝石人 リリス

スウェットも生地が柔らかくて気に入りました。帽子も、熱さ対策が施されていて風が良く通るのがとても良い感じです。
ただ、先程は一着と聞いていた気がしましたので大いに悩んでいました。
Tシャツですでに一枚です。
組み合わせるのも楽しいですが、この中で一番ならどれでしょう?
それなのに更に肌着とまでスノウは言うのです。
肌着は、多分必要があって言ってくれているのでしょう。
でも既に沢山候補があって困ってしまいます。
どれもお気に入りでしたから、困ってしまうのです。
ちなみに選ぶとしたらショートパンツになりそうです。
だって、ワンピースは軽くてお気に入りですが、ローブにやっぱり似ていましたから。
ああでも、可愛い色も捨てがたいのですけれど!


「えっと、肌着?は、必要なら、女の子に聞いてみる。
 だから今日は、お洋服だけで。
 それでもとっても嬉しいもの!」


最後の最後まで迷って、最終的にスノウに選んでもらうつもりです。
それに着替えて動けるならそうするつもりです。
(2) 2023/06/27(Tue) 7:33:04

【人】 宝石人 リリス

「スノウ、こんな服もあるよ〜!」


と、スノウに見せたのは"伝説の踊り子の服"で、胸当てとふんどしだったりしました。
あれも洋服?と、涼しそうな格好に楽しそうです。**
(3) 2023/06/27(Tue) 7:33:23

【人】 宝石人 リリス

−2日目・服飾店−

褒められるとまんざらでもありません。
モジモジしていましたが「私も…スノウ、好き。」と桃色の光を零しながらハニカミ笑いをしていたので、場合によっては独り身のお客様に大ダメージがあったようです。
勿論リリスは気が付きません。
大多数のお客様たちは微笑ましく見ているか、二人の世界をそっと気にしないふりをしてくれていましたよ?

でも、どの服にするか悩んでいるとスノウがまさかのお願いをしてきてくれました。>>9


「ええっ!?えっと、良いの?
 うう嬉しいけど、…うん。嬉しい。」


えへ、と、反射的に本当に良いのか疑問に思って否定しかけましたが、素直に受け止めることにしました。
いろんな服、楽しいものですね。
見てみたい、と言われたのでショートパンツの方のセットを着てみます。
今まで着ていたローブは収納してしまって、本や新しい服も収納して手ぶらになります。
るんるん、と少し鼻歌を歌いつつ「どう?」と、背中側を見せたり、両腕を広げてみたりしました。
どうやら黒い生地はリリスに同調しやすいのか、ローブと同じように光が浮かび上がったりもしています。
(19) 2023/06/27(Tue) 11:40:30

【人】 宝石人 リリス

リリスが発見した踊り子の服もスノウが合わせてみてくれましたが>>10その意見には納得です。


「確かに、…でも、水着?とかも、こう?
 水着も防御力心配だし
 それなら、脱いで泳いだ方が早いね。」


一応、水属性があるのでリリスは泳げます。
水属性のない宝石人は基本的に沈むらしいですが、そんな事は予備知識で今は関係ありません。
学院に来てからは泳いでいません。泉に飛び込んでしまった昨日や川に落ちた一昨日は例外ですが、泳ぐのなら絶対に服が邪魔でしょう。
文化として水着の存在を知っていても、こんな服あるんだ!となるリリスです。

…でも、こんなに沢山買ってもらって本当に良いのでしょうか。
一緒にいるだけで幸せなのに、こんなに幸せにしてもらって。
洋服のことはよく分からないから返しにくいのです。
属性のことも、あんまり触りすぎない方が良い気がしてしまっています。
でも、それならどうしましょう。
どれだけスノウといられて幸せだと伝えられるでしょうか。お礼ができるでしょうか。
同じようにスノウも思って、幸せだと思ってくれていたら嬉しいけれどどうでしょう。
(20) 2023/06/27(Tue) 11:41:02

【人】 宝石人 リリス

そんな事を考えていると、ちょっと悩んでいるのがわかったのでしょうか。
ショートパンツを買ったお店の店員さんに声をかけられました。
良ければおすすめのものがあります、と言われて首を傾げます。


「スノウ。ちょっと見てくるね?直ぐ戻るから。」


そう一声かけて、ほんの少しスノウから離れます。
一応スノウから目の届く範囲で店員さんから話を聞いたリリスは、パチパチと目を瞬かせました。
そして、面白かったので店員さんが勧めてくれたものを今度は自分で買うことにします。
(21) 2023/06/27(Tue) 11:41:24

【人】 宝石人 リリス

「ねえねえスノウ!見てて!」


そして小走りにスノウの元に戻ると、笑顔で首に何かつけました。
赤いチョーカーです。首元には大きめの鈴がついています。
それを付けると帽子の中がモゾモゾっと動いて膨らみました。
ショートパンツのお尻部分もモゾモゾ動いて、ショートパンツの上、スウェットの下から細長い黒いものが伸びてきます。
帽子を外すと、ピン!と、大きな三角耳が飛び出ました。


「猫猫チョーカーだってにゃ!
 お洋服って面白いにゃー!」


"きっと彼氏さん喜びますよ"
この一言に照れつつちょろくなっているのを見透かされたのでしょう。
それとも店員さんの趣味でしょうか。
どちらにしろリリスはスノウの腕に飛びつき、ご機嫌にゴロゴロ喉を鳴らすのでした。**
(22) 2023/06/27(Tue) 11:42:24

【人】 宝石人 リリス

−2日目・服飾店−

ターコイズさん、というスノウの後輩の名前をきちんと覚えました。>>23
近いうちにお話を聞かせてもらうことになるのでしょう。
その時にもしかしたら、いろんな女子生徒が参加するかも知れませんね。
さすがに男子生徒が混ざっていたらアレ?と警戒しますが>>-45他の生徒が追い出さないのであれば杖を抱えつつ…追い出したりはしない…はず。


「うん、脚に風が当たって良い感じ!
 こんなに短くても、この形なら良いんだ?
 夏とか、暑い時期には良いかも。」


ぴょんぴょん跳ねても、これなら脚に布がまとわりついたりしません。
宙に浮いた時に、昨日みたいに風に吹かれてローブの裾が捲れるのを気にすることもないでしょう。
動きやすい、と跳ねたり飛んだり宙返り。
勿論周りに当たらないように気をつけています。
(28) 2023/06/27(Tue) 12:56:26

【人】 宝石人 リリス

「うん、水着…泳ぐ前に見に行ってみたい。
 スノウと一緒に水浴び!」


一緒に川や泉で水浴びするのは楽しそうです。
海は見た事ありませんが、塩ができる事を知っています。
いろんな楽しみの予約をしながら、今回自分で買った猫猫チョーカー。
変身するオシャレ魔道具らしいです。
変身は自分を変えてしまうのでは?と思いましたが、店員さんによると"人間の男は猫耳に弱い"らしいです。
細かく種族を確認していませんが、たぶんスノウは人間です。もし人間でなくても構いませんが、もし人間ならスノウも猫耳が好きなのでしょう。
猫獣人の子は人間に人気なのでしょうか?
でも、スノウがそういうのが好きで喜んでくれるなら。
変身もこれを付けてる間だけなら楽しそう、と購入に至りました。

そしてそれは大正解だったみたいです!>>27
(29) 2023/06/27(Tue) 12:56:48

【人】 宝石人 リリス

「変身のオシャレ魔道具だってにゃ。
 人間の男の子は猫耳好きだって
 店員さんが教えてくれたにゃ〜。」


こっそり教えてくれたのに全部バラすのはリリスらしいと言えばそうですね。
喉を撫でられるとゴロゴロ、ぐるぐる、と心地よさそうに喉を鳴らして身体をスノウに擦り付けました。
尻尾と猫耳部分は黒く、耳の内側だけがピンク色をしています。
頭に生えた耳には体温があり、撫でつければそのままふにんと撫で付けられ、先っぽを触るとプルルっと震えて指先を叩きます。
尻尾も、触ると邪魔だというようにブンと大きく振られる癖に、甘えるようにスノウの太腿に巻き付きました。
(30) 2023/06/27(Tue) 12:57:27

【人】 宝石人 リリス

「んっ、耳としっぽ、ちょっとくすぐったいにゃ…。
 感覚もあるってすごいにゃ?」


でも。これは今後役立ちそうです。
宝石人?と聞かれても、猫獣人と言い張れるような気がしてきました。
これは変身魔法やその魔道具も研究すべきかにゃ?と、ご機嫌な中でちょっとだけ真面目に考えます。
帽子も魔法で大きさの調整が効くらしく、やり方を教えてもらってお店を後にしました。
猫猫チョーカーはそのまま、帽子は被るか猫耳を出しておくかはスノウに任せることにします。
だって、スノウに喜んで欲しくて買いましたからね。**
(31) 2023/06/27(Tue) 12:57:42

【人】 宝石人 リリス

−後日談・フォボス−

グランドが終わって割とすぐに、リリスはアーサー寮のフォボスを訪ねました。
だって、レタスと海老の御礼がまだでしたし、美味しいの一緒に食べようと約束していましたから。
アーサー寮で会えたのか、別の場所だったのかはともかくとして、自分の美味しいと思うものを色々持っていきます。


「シュリンプロールも美味しかったし
 ミラーゴートのチーズやミルクジャムも美味しかった!
 あとね、川のお魚と、森の木の実も拾った。
 一番オススメはシュリンプロールだけど
 お魚は貰って欲しい。
 焼き方まだわかんないから。」


みんな持ってっても良いよ?と相手の様子を伺います。
こんなにあっても、悪くなる前に食べ切れる気がしないからですね。**
(32) 2023/06/27(Tue) 13:19:03

【人】 宝石人 リリス

−2日目・服飾店−

水遊びもエビも楽しみです。>>37
今年からは、いろんな楽しみが増える。そんな予感と確信がありました。
ちなみに店員さんはリリスにオシャレ魔道具と言いましたが、やっぱり趣味かもしれません。
二人の様子を見詰めてはとても嬉しそうにしているからです。
ネコ好きなのか、初々しいカップル好きなのか、その両方か、単に商人ゆえか。
その真相は店員さんにしかわからないのです。


「スノウが気に入ってくれたならたまに猫ににゃる!
 これ、他の種類もあるのかにゃ〜?
 魔道具、結構面白いかもにゃ。」


スノウに褒められ気に入られ>>38>>39リリスは大満足です。
ちょっとだけ、魔道具に興味が湧いてくるあたり単純です。もちろん、お洋服にも少し興味が出てきました。
でも、ウンディーネのことを思い出します。>>40
そうですね、お詫びは早めの方が良いかもしれません。その方が誠意が伝わるというものでしょう。
(48) 2023/06/27(Tue) 16:06:38

【人】 宝石人 リリス

「ん、私は大丈夫にゃ。
 ウンディーネへのお詫び…
 月光のクシが良いって見たことあるけど
 沢山お金がいるんだにゃ。
 だからせめて、月の石や水晶が良いかもにゃあ。」


ウンディーネは女性型ですから、綺麗なものを好む傾向にあります。
そして水を清めるものも。
だから、せっかく衣料品店のエリアにいるので髪飾りになりそうな宝石も見に行きましょう。
何か良いものを見つけられたでしょうか?


そして、グランドの終わる前か、後日にお詫びに向かう予定です。**
(49) 2023/06/27(Tue) 16:06:56

【人】 宝石人 リリス

−後日談・フォボス−

「えっとね、森の奥の小屋の人にもらった!
 お魚、自分で取ろうとしたら失敗したから。
 でも、他のは自分だったり、買ったり!」


好みは甘酸っぱかったり、少し癖があるもののミルクジャムと相性が良さそうだったりする味でしょう。
以前はそのまま食べていましたが、ジャムや蜂蜜の甘さを知ったらそのままより美味しく、となってきています。
ミルクジャムはその点優秀です。木の実の甘酸っぱさをまあるく包み込んでくれます。


「お魚の捌き方、教えてくれるの?
 うん、教えて!」


凍らせておいたので魚もまだ悪くなってない筈です。
どんなふうにやるんだろうと手元を覗き込んでいると、いーひとを見つけられた、いい女になった>>42と言われると目を瞬かせました。
そして、驚きはしましたがにっこりと笑顔を見せます。
(50) 2023/06/27(Tue) 16:15:28

【人】 宝石人 リリス

「うん!
 私ね、スノウとの子が欲しいんだ!
 スノウと一緒だととっても幸せなの。」


スノウと一緒にいられて、スノウとの子供が生まれたら幸せなのだと心の底から思います。
だから朗らかに言い切ることができました。
そっとお腹を撫でてみます。
確かにそこには魔力の珠があるとリリスには分かりました。ただ、まだキッカケだけで、もっと魔力を注ぐ必要がありそうです。リリス自身でも、スノウからも。


「…だから、スノウのためにも覚えたいの。
 お魚捌いたり、焼いたり、おりょーり!」


そしてぐっと拳を握りしめます。
でも今日は、色々自分でやってみるよりはフォボスの作業を見させてもらうのでしょう。**
(51) 2023/06/27(Tue) 16:16:14

【人】 宝石人 リリス

−2日目・服飾店−

「うにゃ、魔道具、ちょっとにゃ。」


でも、今は魔道具だけではありません。
これからもスノウと一緒に痛いのならヒトの常識を学んでいく方が先でしょう。
そして、魔力を高めて魔法を学んでいくことも。
脚を引っ張りたくありません。
なるべく長い時間を平和にスノウと過ごしていくためにも、改めてリリスは強く賢くならなくてはと気持ちを新たにします。
でもね、今日はグランド。
ましてや今は猫リリスです。
難しいことを考えないで、好きな人とのんびりしたいじゃありませんか。
だから魔道具については、ちょっと、と濁します。
それよりはスノウと一緒にいたいのです。
なるべく長く。なるべく共に。

キラキラ、魔石ではないけれど宝石や鉱石はちょっと親近感が湧くアイテムです。>>53
ウキウキ探して、あれ、それ、とスノウに勧めました。水晶と櫛は良さそうですね。
そんな中でスノウに呼ばれます。>>54
その手にあったのは耳飾り。オブシディアンが付いたもので、その色は少し自分ににているとリリスも思いました。
角度によって色を変える、黒い石だからです。
(59) 2023/06/27(Tue) 18:17:42

【人】 宝石人 リリス

「へえ、そうにゃの?
 確かにこの子、邪気を祓う魔力があるにゃあ。
 そういう石のにゃかまにゃ〜。」


どうやら買ってくれるようですけど、ちょっと買いすぎじゃありませんか?
それなら私が、と思いました。デザインは素敵ですし、自分を飾るなんて今日が初めてですから。
でも、いちばんのお気に入りになったのは。


「…!
 うん、うん、お揃い、嬉しい!
 スノウと一緒にゃ!」


ぴこんと猫耳が立ち上がります。
ふわふわと光が増して、尻尾もゆらんゆらんと揺れました。
自分の脚に最終的に絡み付きます。
感極まってリリスはスノウに抱きつくと、少し長めのキスをしました。
お揃いで、二人で一つ。ペアのもの。>>55
お互い特別だよと言う証みたいで、とても気に入ったからです。

だから二人でそれを買うことにしました。
でもね、そのあとは。
(60) 2023/06/27(Tue) 18:18:09

【人】 宝石人 リリス

−後日談・フォボス−

おめでとうの言葉は素直に受け入れて、嬉しそうにニコニコしていました。>>56
でも、若しかしたらニュアンスが違うかも知れません。
リリスはスノウと思いが通じたことにと思っていましたが、まさか妊婦と気づかれているとは思いもしませんでした。
それに、多分妊娠期間も違います。魔力を注がれ注ぐ関係上、ヒトやオークの期間よりも個人差が大きいのです。
だからまさか気づかれているとは。
リリス自身、薄ぼんやりとしか気づいていないですしね。

そして下拵えなどを見学させてもらい>>57少しだけお裾分けをもらって食べた後、タリィに紹介してもらったのです。
(66) 2023/06/27(Tue) 19:18:35

【人】 宝石人 リリス

「ひとづま…?
 あっ、私マーリン寮のリリス!」


またわからない単語が出てきたので一瞬はてな顔はしましたけれどね。
あと、スノウに紹介されていたとしても、ターコイズ=タリィになりきらなかったせいで、最初は自己紹介からになるでしょう。
愛称はまだまだ苦手なのでした。*
(67) 2023/06/27(Tue) 19:18:52
宝石人 リリスは、メモを貼った。
(a0) 2023/06/27(Tue) 19:37:01

【人】 宝石人 リリス

−スノウとの後日談−

自分がマーリン寮でよかったと思える日が来るなんて最初は想像していませんでした。
ルームメイトも、いつか学院側であてがわれる生徒になるだろうと思っていたのです。
リリスの過去や環境の為に今までルームメイトはいませんでしたが、スノウと一緒にいたい旨を申請すると、同じ寮であるからと許可を出してもらえました。>>-108>>-112
なので、授業などで別行動する以外は基本的にスノウと一緒にいました。
誰かと約束していたり、何かやりたいことがある時はお互いに別行動をとる日もあったでしょう。>>68
そんな風に一緒の部屋で暮らし始めて、しばらく経った頃です。

その頃には、詳しい話はできませんでしたがリリスの両親は既に亡くなっている事を伝えていたでしょう。
目の前で殺されたなんてショッキングな事は言えませんでしたが、それでも
"魔石を狙った人に、捕まって、それで"と
誰かの手で、と言うことは伝えました。
だから、今のリリスの保護者はパウゼ学長です。
学院にいる間は勿論のことですが、卒業してからも支援をしてもらえるとの約束がありました。
それだけ宝石人は数を減らしていたからです。
(86) 2023/06/28(Wed) 5:36:02

【人】 宝石人 リリス

「私、色々勉強して、強くもなる。
 でもね、逃げるが勝ちーって知ってるの。
 だから逃げる手段、たくさん覚えるの。」


リリスは笑って伝えます。
こんなリリスだからこそ、マーリン寮だったのでしょう。
アーサー寮のみんなのように研鑽しても友のために力を振るう訳ではありません。
パーシヴァル寮のみんなのように自然と協和を重んじますが友より自分の身を守る事を優先します。
自分の力を高めながら、生き残る為に争いを避ける。そのための力を伸ばす。
リリスはその道を自然と選んでいたのです。
光で目を眩ませたり、陰に身を潜めたり。
猫猫チョーカーの一件で変身魔法にも興味を示しています。光と水の魔法を掛け合わせて、相手の目から見えなくなる魔法も考え始めました。
攻撃もできなくはないですが、あえて自分が生き残る為。逃げ切る為。
でも、今のリリスはその手の範囲を広げようとしています。
今は逃げるならスノウも一緒です。
そしていつか生まれるだろう二人の家族も。
(87) 2023/06/28(Wed) 5:36:42

【人】 宝石人 リリス

そしてある晩、リリスは魘されていました。
お腹の奥底に自分のものだけではない魔力を感じていたリリスでしたが、それは日に日に魔力が強くなっていきました。
スノウとキスをしたり、肌を重ねたり、そんな日々の暮らしの中のことでスノウの魔力を自然と少しずつ取り入れていっていたのでしょう。
リリスの見た目こそ変わりませんが、その存在は確かにリリスの中で成長していたのです。
リリスの中にある事で、リリスの魔力もまた取り込みながら。
もしかしたら、その魔力の存在はスノウにも気づかれていたかも知れません。
それなら、リリスはちゃんと答えた事でしょう。
"スノウの魔力に染まってるよ"と。
(88) 2023/06/28(Wed) 5:37:34

【人】 宝石人 リリス

「うう…、ん…。」


冷や汗をかきながら、まだリリスは目覚めません。
呼吸を荒くしながら、何かに耐えるように眉を顰めていました。**
(89) 2023/06/28(Wed) 5:37:55

【人】 宝石人 リリス

宝石人同士の交わりの場合、比較的魔力は混ざり易く浸透し易いそうです。
そして、その場合彼らは身籠る時期も出産の時期も選べるのだとか。
元々が少数の種族で、巡り合い自体が少ないからでしょう。
交われば魔力の珠を宿し、自身のタイミングでそれを産む。
直ぐに魔力で染めて生み出してしまうこともあれば、安全が確保されるまでその身に宿し続けることもあったそうです。
逆に、自分の命はもう保たないと、その身の魔力を全て魔力の珠へと宿し次世代に繋げることもありました。

それならば別の種族との場合はどうだったのでしょう。
(95) 2023/06/28(Wed) 15:08:40

【人】 宝石人 リリス

−後日談−

リリスの手はひんやりしており、脈拍は速くなっていました。>>92
スノウの呼びかけにピクリと瞼が震えます。


「ん……、すの、ぅ、……ぃ、る……?」


頭を左右に振りながら、薄らと瞼を上げてスノウの姿を探します。
目が覚めたからでしょう、弱々しいですがいつもの光がふんわりと戻ってきました。
視線の先にスノウの姿を見つけると、嬉しそうに笑顔も浮かびます。ただ、まだ少し辛そうです。
よく見ればその状態は魔力枯渇の症状の一つに似ているのでは無いでしょうか。
全体的に体温は低くなっていますが、下腹部に触るとそこだけ熱が高まっているのがわかるでしょう。
そこだけ、魔力が高くなっているのです。
(96) 2023/06/28(Wed) 15:09:08

【人】 宝石人 リリス

「スノウ、ごめん、少しだけ、魔力…貸して…?」


そう懇願すると、リリスはスノウにキスを求めました。
キスか、若しくは指先などの触れた先からか。
スノウから少なく無い魔力を吸い取ってしまうと、カッ!とリリスの体が、詳細に言えば熱を帯びていた下腹部が光ります。
部屋の中に光が散りました。
けれど散った光は直ぐに収束し、50センチほどの淡い光を保つ珠がになります。
その淡い光がだんだんと治ってくると光が硬質の殻らしきものになり、二人の近くにころりと転がりました。
はあ…と、リリスは息を吐き出します。
リリスも、もしかしたらスノウも魔力が足りなくなっていると言うのに、その珠はよく見れば大量の魔力を蓄えています。


「…スノウ、これ、…この子?
 出てきちゃった…ね?」


ふわっと、ではありませんでしたが。
たくさんの魔力を得ながら、確かに魔力の珠が出てきたようでした。
まるで淡く光る卵のような、魔石のような。
それではリリスの聞いた話によるならば、これから更に魔力を上げる事になるのでしょう。
魔力の珠をそっと抱き寄せて、スノウを見上げます。
(97) 2023/06/28(Wed) 15:09:43

【人】 宝石人 リリス

「…育てちゃって、良い?」


もし可能ならば、の話でしたが、リリスはもう少し先になってからどうにかするつもりでした。
子供は欲しいけれど、子育ての環境には無いと思えていたからです。
けれど、宝石人同士なら簡単だった魔力のコントロールが上手くいかず、今回のような事になったのかもしれません。

でも、それならそれで良いよね、と。
生来呑気なリリスは、それでもおずおずとスノウに尋ねたのでした。*
(98) 2023/06/28(Wed) 15:10:10

【人】 宝石人 リリス

−後日談−

「うん。」


宝石人の珠。>>100
その言葉に、知識としてはそれ以上何も知らない筈なのにリリスは自然と、そしてすぐに頷いていました。
直感的に、この子がお腹の中にいた魔力の珠であることがわかります。
聞いていた話より辛かったですし、思っていたよりもだいぶ大きいですが確かに我が子です。


「うん、ふふ、嬉しいって言ってくれて、嬉しい。」


少し体を起こして珠を抱きしめると、スノウもリリスごと珠を包んで頬にキスしてくれました。>>101
嬉しいと言ってくれることが嬉しくて、ふにゃっと頬が緩みます。
(102) 2023/06/28(Wed) 17:19:18