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人狼物語 三日月国


175 【ペアソロRP】爽秋の候 【R18G】

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視点:


【人】 妖もどき 辰沙


 ……でも。

 『ま、これからどうなるかはわからないが、
  あの星が落ちてくるのが、人間やら
 この星の生き物に対する天罰だっていうのなら。
 
 これはな。
 俺たち自身が解決しないといけない話なんだよ、辰沙』


 『何より、お前もあの子ももう十分傷ついてきた。
  俺も、うちのかみさんも
  あの子に幸せになってほしいと想っているが。

  それと同じくらいお前にだって、
  俺たちは幸せになってほしいと思ってるんだよ。

  それは、どうか忘れないでくれな』

 …。
(25) 2022/09/26(Mon) 22:21:42

【人】 妖もどき 辰沙



 『さ、話はこれでしまいだ。
  さっさと部屋に戻って寝なさい。
  あの子のそばについていてやってくれ』


[ そう促されれば、
 それ以上何も口にすることもできなくて。

 ひとつ、こくと頷いてからその場から姿を消した。 ]
(26) 2022/09/26(Mon) 22:22:32

【人】 妖もどき 辰沙

[ 寮の部屋に戻れば、
 すやすやと穏やかな寝息がベッドから聞こえてくる。
 転がり落ちそうな彼女の体勢を再度整えて
 先程部屋を出たときと同じように毛布を掛け直す。 ]


 ……理音。


[ 彼女の髪を撫でて、そのまま頬へと手を滑らせる。

 もし、彼女と出逢うことがなかったら。
 あのとき。>>3:D37彼女に受け入れられなかったら。
 きっと、今の僕はここに存在しなかった。

 人間を無条件に善いものだとは決して思わない。
 それは今でも変わらない。
 ……それでも。
 僕は、あの夜の闇の中、彼女に見つけてもらって。
 『あたたかさ』を、教えてもらった。]
(27) 2022/09/26(Mon) 22:25:40

【人】 妖もどき 辰沙

[ 僕が、ソラナキの欠片である以上、
 彼に伝えなければならないものがある。

 この星に落ちてから、ただ、人から忌み嫌われ
 利用され続けるばかりたったけれど。


 それでも、たとえ千年の時のなかの
 ほんの十年に満たないような時間であったとしても、
 この心に刻まれた温かな記憶を。
 ―――僕は、彼に、伝えなければならない。 ]**
(28) 2022/09/26(Mon) 22:27:03

【人】 勇者 アスベル・レイフェルス

 
[ 宴は終わり、セシリーとの婚約を正式に王に認められ
 その後はディナーでしばらく身動きが取れずにいた。

 いざディナーが始まると、会場にヘンリの姿は無かった。
 兄さんに聞いてみると、体調が悪いとか。 
 兄さんもヘンリも気遣ってくれたのだろう、と
 優しさに感謝しながら時は流れ、気付けばこの時間。]


  ヘンリ、体調は大丈夫?


[ 落ち着いた頃、ヘンリの部屋の扉をノックする。
 昔からあまり病弱なイメージは無かったから、
 素直に心配だった。]
 
(29) 2022/09/27(Tue) 20:42:27

【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム

 
[ エドゥが帰ってから数時間が経過した頃
 再び扉をノックする音が響き渡る。
 エドゥかしら、と思っていたら聞こえた声は]

  
…………。



[ アスだった。

 
 私の大好きだった、聞き馴染んだ暖かい声。
 なのに、今は耳に入るだけで胸が突き刺さるように
 ……──痛い。


 どう返事すれば良いのか分からず、
 出す言葉を悩みながら時だけが過ぎていく。
 ノックの回数も徐々に増え、ノブを回そうとする音も
 やがて響き始める。]


  ……ね、そのままで。
  今のままで……少し話を聞いてくれる?


[ 扉は開けず、互いに顔が見えないまま話し出す。
 ぐしゃぐしゃになった顔を見せたくなかったのと 
 彼の顔を正面から見れば、再び泣き出す自分が
 容易に想像出来た。]
 
(30) 2022/09/27(Tue) 20:42:34

【人】 勇者 アスベル・レイフェルス

 
[ 何故か扉を開けない様子に首を傾げるも
 夜中に女性の部屋に強引に入る訳にもいかない。
 しかも自分は、王女と婚約中の身であり
 変な噂でも出たら目も当てられない。

 結果、扉の前に立ったまま話を聞くことにした。]


  体調悪いって聞いてたけど
  大丈夫……?


[ 彼女の声はどこか震え──怯えたように聞こえて
 体調不良が続いているのかと、不安になり始めた頃。]
 
(31) 2022/09/27(Tue) 20:44:57

【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム

 
  …………。

  アスベル。
  私、あなたのことが……。


  
……ずっと、
好きだったの。

 
 
(32) 2022/09/27(Tue) 20:45:05

【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム

 
[ 声が震える。
 正面から向き合ったら言えないだろう、と
 扉を開けなかったのに。

 何の意味も無かったことに打ちひしがれ
 同時に、自分の駄目さ加減に頭を覆いたくなる。

 この想いを墓まで持っていくかは悩んだ。
 墓までとは言わずとも、時を置いて伝えることも考えた。

 でも、私のような小心者で勇気も無い人間は
 この機を逃したら一生言えない気がした。
 未来、笑い話にも出来ない気がした。

 同時に────貴方のことを思っていた人間は
 此処にも居たのよ、私の事も見て、といった
 今更アピールも含んでいる。]

 
(33) 2022/09/27(Tue) 20:49:17

【人】 勇者 アスベル・レイフェルス

 
 
…………え、っ。



[ 予想もしなかった言葉が、告白が
 扉の奥から聞こえてきた。

 彼女とは同い年で、何でも気軽に話せる間柄で
 前衛同士のコンビネーションも文句無し。
 小さい時は、二人で兄さんに悪戯を仕掛けたり
 その後一緒に怒られたり。
 兄弟のようでもあり、失いたくない大切な仲間だ。

 とはいえ、俺に恋愛感情を持っていたとは寝耳に水。
 仲間、幼馴染の関係と思っていたから。]

 
  ヘンリ、開けてくれ……!


[ 扉を強く、激しくどんどんとノックするが
 開く気配は、一向に見えぬまま。]
 
(34) 2022/09/27(Tue) 20:53:09

【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム

 
  ……ごめんね。
  今更何を言うんだ、って思うだろうけど……。

  でも、もう、最後だから
  私の想い、伝えておきたかったの……。


  
  セシリーと、幸せにね……。



[ これ以上は無理、と扉前から離れ、ベッドに飛び込み
 布団に埋もれ大粒の涙を流す。

 アスベルの声が、激しくノックする音が暫くの間
 聞こえていたけれど、耳を塞ぎ続けていた。]
 
(35) 2022/09/27(Tue) 20:56:31

【人】 勇者 アスベル・レイフェルス

 
[ 拳が赤く腫れ上がる程にドアを叩き続けるが、、
 やはり反応は無い。]


  ヘンリ……。


[ こんな経験、過去に経験したことが無いものだから
 どう声を掛ければ良いのか分からず、沈黙が続く。]
 

  
  なあ、好きなら開けてくれよ……。
  俺の頼みを聞いてくれよ……!

    

[ 沈黙を破り、振り絞って出した言葉はか細く、小さく
 既にドアの前から離れた彼女には、聞こえない。]
 
(36) 2022/09/27(Tue) 21:02:24

【人】 勇者 アスベル・レイフェルス

  

  俺のことを好きになってくれて……ありがとう。
  そして……君の純粋な想いに応えられなくて


    ………ごめん。 


  でも、俺は昔からヘンリのことが大事で、
  それは今も、この先も。
  ずっと変わらないままだから。
  それだけは覚えていて欲しい。

  また、話せる時を、楽しみにしている……から。


[ 既に彼女には聞こえていないだろうけど
 心からの礼と謝罪を残し、部屋の前を去っていった。*]
 
(37) 2022/09/27(Tue) 21:07:08

【人】 勇者 アスベル・レイフェルス

 
[ セシリーと契りを交わした宴の日から暫くが経過し
 あの日から、俺を取り巻く環境は一変した。

 結婚式をなるべく早く行って欲しい、と国中が躍起になり
 式の予行練習から勉学やら作法やら
 山のように勉強や覚えることが増えた。
 しかも小さな村育ち、作法なんてほぼと言ってもいい程に
 分からないのだから。

 最初の方は全てが新鮮で、やがて訪れる未来を思えば
 楽しさが勝っていたけれど、いかに俺が勇者であれ
 当然、疲れもすればだるさを覚えることもある。

 それでも、傍には常に妻のセシリーがいてくれたから
 毎日を幸せに過ごすことが出来た。

 正確に言えば未だ妻では無いのだが、既に気分は夫婦。
 なんていえば惚気だと思われそうだが。]
 
(38) 2022/09/27(Tue) 21:10:17

【人】 勇者 アスベル・レイフェルス

 
[ 兄さんとヘンリは、あの後旅に出たらしい。
 結局ヘンリとは別れの言葉も言えないまま、
 直接話せないままだったけれど
 きっといつか話せる時が来ると思う。

 生まれてからずっと俺を見守り続けてくれた兄さんと
 苦楽を共にした昔からの仲間が居なくなって寂しいけど
 きっとふらっと立ち寄ってくれるだろう。  

 その時には、昔に戻り
 皆で笑って時を過ごせるだろうと信じている。


 それまで、俺は待ち続ける。
 その頃には、俺達はどうなっているだろうか。

 式を無事終えて、婿入りが終わった後か。
 父を知らぬ俺が、父親となった後か。

 ……この先訪れる未来は、きっと明るいものだから。]
 
(39) 2022/09/27(Tue) 21:12:53