【人】 偽冒険者 キンウ[路銀が心もとなくなったので、ギルドの扉を叩く] こんにちはー。 あー、アタシ発音悪いけど通じる? 仕事ちょうだい。 手っ取り早く稼げるなら何でもいいよ。 前金をいくらかもらえればありがたいんだけど。 だめ? [腹減ったからねー、なんて腹をさすってみせて。 さする褐色の手の色は日に焼けたのではなく、地色だ] おっと、まずは登録ってか。 故郷の文字じゃ読みづらいよね。 これで何とか読んでもらえるかな? [ kinu さらさらと文字を書いた際、あざなの由来が脳裏を過る] (25) 2022/05/20(Fri) 1:49:28 |
偽冒険者 キンウは、メモを貼った。 (a3) 2022/05/20(Fri) 2:04:59 |
【人】 ウーヴェ ── ギルドに残る名 ── [ よくある話をしようか。 とある勇者に憧れた若者がいた。 パーティを組んで 強くなろうとした。 次第に仲間が集まり 強くなったと思い上がった若者は無茶をした。 あるダンジョンの下層部で 想定以上の強さのある魔物の群れに囲まれた。 死を覚悟したその若者の前に 一人の仲間の男が一歩踏み出て告げた一言。 「 此処は俺に任せろ 」 死に怯えた仲間たちは逃げ出した。 そして勇者に憧れた若者も。 ] (30) 2022/05/20(Fri) 3:15:30 |
【人】 ウーヴェ[ 男のその後は知られていない。 探す人はいなかった。 その男を訪ねる人もいなかった。 男の名は” ウーヴェ ”という。10年前「プロテア」の冒険者達の間では そこそこ名の知れた勇者に憧れた若者の 仲間の一人。 その名はギルドに今も消えずに残ったまま 彼の行方を知る者はいない。 知ったところでギルドにある名が消されるだけの それだけの存在。 ] (32) 2022/05/20(Fri) 3:15:52 |
【人】 ウーヴェ マスターの歩いてきた道も これから歩く道も 暗い日もあれば明るい時もあったはず 歩いてきた道は俺にはわからないけどよ これからは、……これからも 俺や店のみんながマスターの道と この店を照らしていけたらと思う (35) 2022/05/20(Fri) 3:34:34 |
ウーヴェは、メモを貼った。 (a4) 2022/05/20(Fri) 3:45:48 |
【人】 少年水夫 カイル[父さんは頻りに 「お前の母さんは最高にイイ女だった」 と言っていた。だけど、僕は母さんが本当に イイ女だったのかどうかを知らない。 産後の肥立ちが悪く、 僕が物心つく頃には既にこの世にはいなかったからだ。 つまり父さんは僕を男手一つで育てたのかと言うと、 それは少し違うように思う。 僕は海で生まれ、海で育った。 母なる海……なんて言葉がお似合いなのかもしれないね。 "育った"はまだしも、 "生まれた"まで本当なのかどうかは疑わしいけど。 父さんは客船の船長をしていた。 人生の殆どは海を進む船の上で過ごしたから、 色々な意味で地に足がついた経験に乏しい。 僕を育んだのは、頼れる父と、 広大な海、そして船の乗組員たちだった。] (41) 2022/05/20(Fri) 4:10:28 |
【人】 少年水夫 カイル[勇者は流石に烏滸がましいけれど、 父さんや自慢のクルーたちはとても強くて、 僕から見たら英雄だった。 魔法を使うような頭の良い人材はなくても、 時折鉢合わせてしまう 海のモンスターを退治することは何度もあった。 出来るだけ手に余るような 強いモンスターに遭遇することのないように、 海路がしっかり考えられていたのもあるのだけれど。 僕たちにとって、人生は冒険。 そんな僕たちが最期に目指したのが、 世界の果てと呼ばれるウルティマ・トゥーレと言う場所。 最期の心算なんて、勿論誰にもなかったんだけどね……。 船に乗る全ての人間が、 新天地に胸を躍らせ船は前へ、果てへと進む。 「一緒に最果ての地から昇る、朝日を見よう」 父の声は死後数年経過した今でも、 はっきりと脳内で再生できる。] (42) 2022/05/20(Fri) 4:14:49 |